やわらかい螺旋

徒然なるままに

2012-06

2012-07-01 07:43:40 | 

2012年6月の読書メーター
読んだ本の数:53冊
読んだページ数:13298ページ
ナイス数:656ナイス

■QED 神器封殺 (講談社ノベルス)
前回に引き続き禮子ともども和歌山の旅。三種の神器は歴代の天皇が皇位のしるしとして受け継いだという三つの宝物、それなのになぜ「封殺」なんてタイトルなのか不思議だったんですが、それぞれが象徴しているものを解き明かしていくと、確かに封殺だなあと納得しました。禮子の人間関係は本当に気の毒、どうか立ち直れますように。毒草師の御名形史紋が登場、タタルさんとは気が合いそう。
読了日:06月30日 著者:高田 崇史
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20167030

■銀の闇迷宮 (ゼロコミックス)
何が何だか分からないうちに、っていう巻き込まれパターンは良くあるけれど、迫力のある綺麗な絵に引き込まれて続きが気になり、どんどん読みたくなります。闇歩き側の三人と敵対している紗那の美しさが不吉なほど禍々しい。
読了日:06月29日 著者:ゆら ひかる,如月 弘鷹
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20144461

■日本人の知らない日本語3  祝! 卒業編
日本語のきめ細やかなところを外国人の皆さんが楽しんでいて、それを一緒に楽しめるので、言葉を通じて日本を再発見している感じです。読み方問題はマッチしか読めませんでした、難読漢字って奥が深いです。フランスの北の地域には蝉が居ないので、日本の漫画にでてくるミーンミーンは何か分からなかった、というのが新鮮でした、なるほど~。指を折って数を数えるやり方の「4」がどうしても出来ません;
読了日:06月28日 著者:蛇蔵,海野凪子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20120578

■三十一夜 (あすかコミックスCL-DX)
読んでいる時はもっと大正よりの昭和だと思っていましたが、三十年代の設定だったんですねえ。辰夫がなんだかいじらしくて、正統派のメロドラマを見ているような気分になりました。権田のじいさんのえげつなさが悪役にぴったり。弥生子お嬢様がキップが良くて男前、かっこいい。
読了日:06月28日 著者:ホームラン・拳
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20120405

■こんなネコミミ、好きですか? (あすかコミックスCL-DX)
描き下ろしも含めて面白かったです、とても楽しめました。飛ばされてしまった校長先生ご愁傷様です、つーか進一だれだよ、とセリフと同じタイミングで思いました。媚薬の話は良くある設定だけれど、終わり方が好きだなあ。
読了日:06月28日 著者:ホームラン・拳
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20120326

■カナリヤは眠れない (ノン・ポシェット)
しばらく通っていた整体の先生が心もみるようなひとだったので、なんとなく思い出しました。カナリヤの比喩がいまいちピンとこなかったんですが、某宗教団体に乗り込むときにカナリヤが連れて行かれたのは当時のニュースで見て覚えていたので、それを思うと少し暗い気持ちになります。自分の心の声を聞くっていうのは意外と難しい。声に気付くきっかけが何だったにせよ、茜にも、恵と歩の姉妹にも、前進する勇気が出たことは間違いないと思えるのが嬉しい。
読了日:06月27日 著者:近藤 史恵
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20094135

■ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)
馴染みの地名がたくさん出てくるので、とても身近に感じられるこのシリーズ。読み終わったときに、消去法で考えれば一人しか該当しないじゃないかと思っていたので、最後はあまり驚かなかったけれど、文香にしても葛藤はあっただろうなあ。ヒトリ書店の店主のあの態度が恐ろしいほどなんですが、いったいどんなことがあったのかを想像するだけで気が滅入ります。たんぽぽ娘がとても気になります、是非読んでみたい。栞子さんがまだ杖をついていて少し痛々しいなあ。
読了日:06月26日 著者:三上延
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20069984

■ごきげん〓チャーミィ (2) (講談社漫画文庫)
フローラを17年も待ち続けたクラリス先生ってすごい。それを思うとこの結末は少し気の毒だけれど、希望が無いわけじゃないのがいいかなあ。おばあさまの意地悪の理由も、自分の息子が結婚したときの状況を考えると仕方ない。アレンとルーディが仲直り出来て良かった。
読了日:06月26日 著者:上原 きみ子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20069873

■ごきげん〓チャーミィ (1) (講談社漫画文庫)
母を捜し求めるチャーミィと、弟を助けられなかったアレン。アレンは結局はチャーミィに振り回されることになるんだけれど、なぜかチャーミィの熱意がイヤな感じに思えなくて、ドキドキしながら読んでしまいました。
読了日:06月26日 著者:上原 きみ子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20069816

■見仏記 ぶらり旅篇
普段あまり意識していなかったんですが、こうしてみると色々な仏像があるものなんですねえ。気の向くままに仏像に会いに行き、その時々の感想がツボで、深くて面白かったです。おそろいのお数珠を買おうとしている男二人組、想像するとなんだかおかしい。
読了日:06月25日 著者:いとう せいこう,みうら じゅん
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20044966

■ちょちょら
新之助の江戸留守居役としての毎日が本当に苦労の連続。亡き兄に愚痴もこぼしたくなります。新人だからと言って容赦しない先輩たちにしても、自分の藩のために奔走しなくちゃいけないし、同じ組だからと言って安穏とばかりは出来ず大変だなあ。次から次へとやっかいごとが起きるため、なんだか詰め込みすぎな感じがしますが、最終的にそれが布石となって印旛沼の決着にもつれこんでいくので、読み応えはあります。
読了日:06月25日 著者:畠中 恵
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20044744

■ダイジェストでわかる外国人が見た幕末ニッポン
自分に課せられた使命を胸に多くの外国人が幕末の日本にやってきて、彼らがどんな風に日本を見ていたのかが興味深いです。欧米とはもちろん違う、隣の中国ともまた違う、ありのままの日本を良く観察しているなあと思いました。彼らが今の日本の姿をどう思うだろう。アーネスト・サトウのサトウ姓がスラブ系の名前とは知りませんでした、ジョン万次郎みたいに漂流者だとばかり思っていました。
読了日:06月25日 著者:川合 章子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20044656

■天使のセレナーデ (2) (秋田文庫)
カールのおじさんがそんな事をしてまで財産に執着するなんて、かえって可哀想な感じです。インゲは女子寮の生活を意外と楽しんでいるような気がするなあ。
読了日:06月24日 著者:上原 きみ子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20011758

■天使のセレナーデ (1) (秋田文庫)
この頃はまだドイツが東西に分かれていたので、ライン国のように悲劇が色々あったんだろうな。東西どちらからも生徒を受け入れるリーブル音楽学院だけれど、壁は歴然としてある。
読了日:06月24日 著者:上原 きみ子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20011698

■QED ~ventus~ 熊野の残照 (講談社文庫)
タタルさんの変人加減にすっかり慣れてしまっていたので、禮子の反応に新鮮味を感じました。よくよく考えれば同じペースで居られる奈々って凄いなあ。日本神話の登場人物は名前の読み方が難しいのでとっつきにくく敬遠していたんですが、タタルさんの畳み掛けるような薀蓄にじっくりと付き合った感じです。今回は現在進行形の事件に巻き込まれなかったけれど、禮子の過去の真相がかなり後味が悪く、忌まわしいとしか言いようがありませんでした。
読了日:06月22日 著者:高田 崇史
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19961317

■二人道成寺 (本格ミステリ・マスターズ)
火事に巻き込まれ昏睡状態になった岩井芙蓉の妻の美咲。自分の感情だけが正しくてどれだけ人を振り回しても気にしないような行動が鼻につき不愉快で、真相が分かっても全く同情出来ませんでした。今泉さんの探偵としての行動を見ると、山本くんとのこともあり、少し切ない気持ちになりますが、こうやって調査の場数を踏んで探偵として腕を磨いていくのかなあ。
読了日:06月21日 著者:近藤 史恵
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19939061

■「空腹」が人を健康にする
ここ一年くらいずっと一日一食か二食で過ごしてきましたが、それは精神的に疲れ果てて食事どころじゃなかったせいなんですが、結果的には健康に繋がっていると分かって少し複雑な心境です。今度は空腹を楽しみながら健康を意識したいところ。食材は丸ごと食べるように心がけたいなあ。
読了日:06月21日 著者:南雲吉則
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19938928

■桜姫 (角川文庫)
兄の音也を殺した夢を見る笙子と、その音也と友達だった大部屋役者の銀京。ミステリだけれどラブストーリーな色合いもあります。笙子がこれからも笙子であり続けるためには、二人が出会って良かったと思う。家族に見捨てられたと思っている笙子の再生と、必要とされたかった景太郎くんの死の暗い対象性。戯作者・鶴屋南北の破天荒な「桜姫東文章」の妖しさに引き込まれます。
読了日:06月20日 著者:近藤 史恵
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19914705

■逆説の日本史 15 近世改革編―官僚政治と吉宗の謎 (小学館文庫)
人間は神でもないが絶対的な悪魔でもない。名君と称えられる徳川吉宗にも弱点があったし、田沼意次がなぜ失脚しなければならなかったのか、順を追ってかなり詳しく説明しています。宗教施設ではなく行政施設で、軽犯罪者に対する職業訓練所があったのは当時は日本だけ、というのが興味深い。
読了日:06月19日 著者:井沢 元彦
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19890455

■ロリィの青春 (6) (秋田文庫)
ロリィが手にした金メダルは本当の意味で尊いものだよね。
読了日:06月18日 著者:上原 きみ子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19865536

■ロリィの青春 (5) (秋田文庫)
婚約成立!のカラーページがとても美しかったのを覚えています。他の人たちはわりと遠慮しつつシベールにものを言ってる感じだけれど、わがまますぎると言えるカーラが凄い。
読了日:06月18日 著者:上原 きみ子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19865506

■ロリィの青春 (4) (秋田文庫)
クレオとシベールの間でややこしいことになっているのに、まだ更にここで事件が起きるか~と畳み掛けるような展開に。全米馬術選手権に出場しているロリィだけれど、気が気じゃないだろうなあ。
読了日:06月18日 著者:上原 きみ子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19865444

■ロリィの青春 (3) (秋田文庫)
こんなに年が若い女の子が婚約云々って話になるのは、やっぱり時代だなあ。シベールって意外と無茶なこと平気でやるよねえ。
読了日:06月18日 著者:上原 きみ子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19865402

■ロリィの青春 (2) (秋田文庫)
馬が障害物を飛んだり、その姿勢の美しさが採点基準になったりするっていうのは、この漫画で知りました。あかの他人ですあたしたち!と言い放ったカーラの気持ち分かるなあ。
読了日:06月18日 著者:上原 きみ子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19865373

■ロリィの青春 (1) (秋田文庫)
これぞ昭和の漫画テイストが満載、波乱万丈な物語の幕開け。馬術は味付けの一つであって、全面的に馬術漫画とは言えないけれど、ハッピーを通じて色々な出来事と出会っていく。馬術の女王ダリアの敵役が堂に入ってて逆に痛快。
読了日:06月18日 著者:上原 きみ子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19865328

■ああ知らなんだこんな世界史
読んだ感想がそのままタイトル。紀行文に歴史を絡めて話している感じなので、気楽にイスラム圏の歴史として読めました。ササン朝ペルシアの国教がゾロアスター教、その聖職者をマギ(昔はマグ)と呼び、マジックという言葉の元になったとか。簡単な年表と写真があればいいのにな。
読了日:06月17日 著者:清水 義範
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19836670

■デジタル家電が子どもの脳を破壊する (講談社プラスアルファ新書)
生まれたときからデジタルなものに囲まれている環境っていうのは、今の時代なら当たり前だけれど、人類からみたら前例がないわけで、いわゆる「ポケモン騒動」のときみたいなパニックがあったのは必然だったのかも。テレビを見せないなんていうのは現実的じゃないし、そうかと言って完全に子守の代わりにしてはならない。なんにしろやりすぎは禁物、ってところでしょうか。
読了日:06月16日 著者:金澤 治
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19808364

■科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)
そんなことも分からないのかと思われるんじゃないかと勝手に想像して、理系の人たちも含めて苦手、って意味合いが大きかったんですが、自分自身を考えると、理解できる前にどんどん授業に置いていかれてしまったから苦手なんだと思い当たります。科学とは公平な世界なんだなあ。
読了日:06月15日 著者:森博嗣
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19789229

■QED 鬼の城伝説 (講談社文庫)
タタルさんがなかなか登場してこなくてじれったいと思いつつ読み進めていて、ようやく奈々たちと合流した途端に事件解決なんて凄すぎる。事件現場の検証を怠った警察側の手落ちを責める気持ちになれないほど。昔話の桃太郎がそんなに凄惨なことを隠しているなんて、日本の神話とか昔話をのほほんと楽しめないような気がしてきました。風見子と圭佑のやりとりにちょっと違和感があったんですが、なるほどと納得。
読了日:06月15日 著者:高田 崇史
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19789085

■月居良子の かんたん、かわいい まっすぐソーイング (暮らし充実すてき術)
ほんとにまっすぐだし、これなら簡単に出来そう。フリーサイズとは言え、サイズ調整もラクそう。立体的な洋服にはない変わったデザインのものもあって、個性的に着こなしたいひとには面白くていいかも。
読了日:06月14日 著者:月居良子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19757595

■4ページミステリー (双葉文庫)
他の本に収録されているものもあり、そのときにはその本のなかの一連の話として読んでいたものが、こうやって切り離され独立した一編となっても、充分に意味が通じます。えっどういう意味のオチだ?と最初まごついたのがいくつかありましたが、文字数が少ないので何度でも読み返し、あーそういうことか!と納得したときには、自分の鈍さを発見した感じです、とほほ。バー「レニ」の店長、やっぱり受難だなあ。
読了日:06月13日 著者:蒼井 上鷹
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19736140

■散りしかたみに (角川文庫)
ひとひらの花びらに込められた事実。梨園の名家に生まれ歌舞伎役者という看板を背負うという意味を突きつけられる。今泉探偵が解き明かす謎の本質はひたすら重たい。歌舞伎に詳しくないので、演目を堪能できないのがとても残念ですが、暗い情念が流れている雰囲気は楽しめました。小菊姐さんが今泉がどうして探偵になったのか不思議に思うという場面で少し切なくなりました。
読了日:06月12日 著者:近藤 史恵
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19710640

■あなたの髪を守る本―皮膚科医が教える危ない習慣改善法
体に悪いことは髪の毛にとっても良くないんだなあと改めて実感。頭皮とシャンプーの相性があるというので、CMのイメージに惑わされないように使いたいです。ドライヤーを使わず自然乾燥が一番ということですが、最近のドライヤーは色々と機能があって、そういうのはどうなんだろう。
読了日:06月12日 著者:岡村 理栄子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19710592

■老前整理 捨てれば心も暮らしも軽くなる
親戚のおばあさんが亡くなり財産処分その他諸々を引き受けることになってしまい、実際に大変な目にあっているところなので、とても共感しながら読めました。品物を持っているということが生きている証というのは仕方ないにしても、いらないものは確実にあって、それを処分する潔さが必要だなあ。
読了日:06月09日 著者:坂岡 洋子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19627957

■花きゃべつひよこまめ (7) (講談社漫画文庫)
雪が降るとやっぱり犬は庭を駆け回っちゃうんだね、どろどろになっても楽しそうなチビとおにいちゃん。置いていくのは可哀想だけれど、アフリカに行こう。
読了日:06月08日 著者:篠 有紀子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19600417

■カラー版 インカを歩く (岩波新書)
マチュピチュをはじめとする遺跡群に圧倒されました。断崖絶壁のディアブロ・ワシの空中墳墓を作るのも大変だけれど、そこから副葬品を持ち出した盗人たちもすごい。ウユニ塩湖の夕暮れの美しさに言葉を失います。
読了日:06月08日 著者:高野 潤
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19600379

■呪術と占星の戦国史 (新潮選書)
秀吉の軍に、陣仏に紐をつけて担いで持っていく人間が従軍していたり、今日は日が悪いから戦をやめる、なんて験を担ぐのが普通だったなんて、戦国時代のイメージがだいぶ変わりました。「まほう」は西洋のファンタジーにしか存在していなかった概念だと思っていたんですが、この当時の日本にもあったんですねえ。
読了日:06月08日 著者:小和田 哲男
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19600319

■花きゃべつひよこまめ (6) (講談社漫画文庫)
恋っていいな、加藤少年がんばれ、熊井さんがんばれ。ゆかたもいいけれど、いなせな感じでハッピもかっこいいよミキ。
読了日:06月07日 著者:篠 有紀子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19576138

■ガーデン (創元推理文庫)
今泉探偵の助手の山本くんの、間違った決断しか思い出さないからそんなふうに思うんですよ、っていうセリフになんだか自分もほっとしたような気がしたのに、この二人の関係が分かったら、まるで山本くんの夢の中に閉じ込められたような感覚になりました。火夜に魅了された真波を含めた人間たちは、火夜に振り回されているんじゃなくて、結局は自分自身の決断が跳ね返ってきただけかも。藤枝さんが庭への愛着が無かったらどんな展開になったんだろう。
読了日:06月07日 著者:近藤 史恵
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19576076

■花きゃべつひよこまめ (5) (講談社漫画文庫)
男たちが天ぷらを作っているあいだ待つ女たち、ミキと一緒に居る犬たちの後姿(しっぽのあたり)が可愛い。隣に越してきた兄妹のきらきらな感じはミキじゃなくても憧れてしまう。噂で出ていた熊井さんの実物が登場、なかなか濃いなあ。
読了日:06月06日 著者:篠 有紀子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19552560

■ねむりねずみ (創元推理文庫)
歌舞伎役者というか梨園の世界はある意味特殊、一子の結婚の事情はリアルにありそうで息苦しさを感じつつ、それでも魅了される要素が詰まっているなあと思いました。優から銀弥へ目覚め舞台のために破滅するしかないのは、役者魂なんてものを越えてるのかも。小菊のキャラが素敵、ホテル行きましょうなんてセリフを喫茶店で小耳に挟んだら、ぎょっとして固まるか、じろじろ見てしまうだろうなあ。
読了日:06月06日 著者:近藤 史恵
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19552449

■未公開鉄道古写真―各地の消えた鉄道が現代に甦る (別冊歴史読本 57)
こんなに昔の写真や絵葉書が良く残っていたなあ、凄い。残ることで時代そのものが歴史として保存されているんだと思いました。人間が車両を押して運行させる「人車」が小田原あたりにあったのは知っていましたが、柴又近辺でも走っていたとは驚き。路面電車に乗ってみたいな。
読了日:06月05日 著者:三宅 俊彦
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19528156

■あしたもゆるりと一歩ずつ (中経の文庫)
文字通り「寝ている」しか出来ない不調な日々はつらかっただろうなあ。不愉快なことストレスになることはもちろんあるけれど、それよりも、うじゃうじゃと転がっている面白いことを面白がれるのがいいな。虫が好きって女の人は初めて、友達になれそうとか思ってしまった。2061年夏のハレー彗星を元気な老人として眺めたい。
読了日:06月05日 著者:藤臣 柊子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19528036

■花きゃべつひよこまめ (4) (講談社漫画文庫)
リカと同じで、車にはキョーミはないけれど、デザインとして車を眺めるのは楽しいと思う。昔の日本車は味があって素敵だなあ。誕生花を調べてみたら、どれも違う花で紹介されていたので、トリカブトとかどくにんじんとかゼンマイでも落ち込んじゃ駄目、どんまいだ。でもツツジのミキはずるい。
読了日:06月05日 著者:篠 有紀子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19527972

■花きゃべつひよこまめ (3) (講談社漫画文庫)
リカは表面は甘えているようで内面はそうでもない、っていうのは分かる気がします。祐二から100万円も借りたことになっている熊井さんがちょっと気の毒。電子レンジの修理に来たおじさんみたいに、男のひとが出てくるとコロッと態度を変えるひとって居るよなあ。
読了日:06月04日 著者:篠 有紀子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19502589

■ちょっと一言〈その3〉 (COCOROの文庫)
褒めあうのは意外と難しい。どういうところが良いのかまず客観的に見なくちゃいけないし、それを伝える的確な言葉を捜さなくちゃいけないし。褒めるほうも褒められるほうも、意外な美点を見つける楽しさがあるなあと思いました。
読了日:06月03日 著者:中島 幸子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19473244

■凛々乙女 (幻冬舎文庫)
「パッとサイデリア」なんて懐かしいCMの文句が出てきたりして、これが書かれた当時に読みたかったなあ。でも、今読んでも面白いことには変わりないんですけれどね。街をふらふら歩いていても誰にも気付かれない女優って、自然な感じでいいと思うんだけどなあ。だけど岡村選手が謎だ。誰だ岡村選手。
読了日:06月03日 著者:小林 聡美
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19473168

■ちょっと一言〈その2〉 (COCOROの文庫)
お店や病院の対応が悪くて云々、てところは、そういう時あるよなあと思いました。最近は珍しい名前のひとが多いけれど、間違えないようにしないとやっぱり失礼。お金はさっそく絵柄を揃えて頭を下にして入れておかなくちゃ。
読了日:06月02日 著者:中島 幸子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19443270

■花きゃべつひよこまめ (2) (講談社漫画文庫)
現実味がある中に時々シュールな話が混ざるところが好きなんです。子供に戻ったミキがフラミンゴの中にいるところとか。リカが妊婦に間違われるほどバラエティーでファンタスティックな秋の食事、ほんとに何を食べてもおいしいシーズンだよね。
読了日:06月02日 著者:篠 有紀子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19443230

■大橋歩コレクション8 おいしい毎日 (大橋歩コレクション (8))
食材を選ぶところから始まり、調理するための道具、そしてどんな料理をどこで誰と食べるか、意外と日常的に細かい選択をしているものですね。料理研究科の本を再現してもおいしいと思えない、っていうことはやっぱりあって、あれはどうしてなんだろう。チチンプイプイの能力がないから?成城石井で買い物をすると良い気分になれる、っていうのはそうだなあと思います。普段から通うことはないけど、へこんでいるときに行くと元気が出たりします。
読了日:06月01日 著者:大橋 歩
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19420992

■ちょっと一言 (COCOROの文庫)
「人に影響を与えることができる女性になりたい」と思っていた、ということですが、思うのはいいけど公言する押し付けがましさはちょっと馴染めません。なるほどこういうものの見方もあるのかあ、っていう参考にはなりました。社会人としてどこかの組織に組み込まれた時点で、その組織の考え方を代表すると思われても仕方ないから、態度には本当に気をつけなくちゃ。「ぼやかない」「愚痴らない」「くよくよしない」難しいけど大事ですよね。
読了日:06月01日 著者:中島 幸子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19420863

■ワタシは最高にツイている (幻冬舎文庫)
女優ですもの、っていう堅苦しい雰囲気じゃないのが魅力的。映画「かもめ食堂」のロケ地、フィンランドで少しホームシックになりかかっても、しんみりと終わらないあたりが面白い。携帯電話に八つ当たりしてる姿を想像すると、なんだか可愛いなあ。当分、呪文のように言いそうだ。ワタシは最高にツイている。
読了日:06月01日 著者:小林 聡美
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19420664

■回文堂 (新潮文庫)
味のあるイラストでなんだかほのぼのします。最初に「濁点などはたびたび無視」と断ってあるとおり、きっちり上下から読めなかったりもするけれど、敷居の低さが気楽に楽しめて良さそう、とも思います。「偽るわ、つい…」うん、そういう日もあるなあ。
読了日:06月01日 著者:かわい しのぶ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19420504


▼2012年6月の読書メーターまとめ詳細
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