やわらかい螺旋

徒然なるままに

2016-02

2016-03-01 07:15:43 | 
2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:65冊
読んだページ数:13884ページ
ナイス数:1180ナイス
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■中野京子と読み解く 名画の謎 旧約・新約聖書篇
宗教の知識がなくても宗教画は楽しめる。 解説にツッコミが入るこのスタイル、なんだか癖になりそう、面白すぎる。 マグダラのマリアに対しての「娼婦をしていたくらいだから美しいはずだ(そうかな?)」なんて大人な発言w そしてその「マグダラのマリア」を描いたカルロ・クリヴェッリの作品は、ほんとにこういう絵を描く漫画家がいそうな感じ。
読了日:2月29日 著者:中野京子
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■ずっしり、あんこ:おいしい文藝
あんこにお茶。あんこにお酒。粒あんこしあん。 どっちも好きなんだなあ。 宮沢章夫の「どっちだってよくはないことだ」のどっちでもいい、とはトーンが違うので、どうか責めないで欲しいと願ってしまう。 営業禁止処分を受けていた赤福が営業を再開したのち、わざわざ本店に一番乗りして食べた北尾トロの気持ちは分かる。 鯛焼きはしっぽまであんこぎっしりが良い、な感じですが、私はしっぽはあんこいらない派。 皮だけしっぽを最後に食べてリセットしてから次の鯛焼きに取り掛かるのです。
読了日:2月29日 著者:
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■いつも食べたい! (ちくま文庫)
「大喰らいというのではなかったが、私は、もう物心ついた時分から、ずっと一貫しての食いしん坊であった」 イギリスでの食事。日本での食事。いろんな食べ物を楽しく味わっているんだなあ。 パンにこしあんとマヨネーズを挟んで食べる「あんこまパン」その組み合わせはすごい。 あとで検索したら本当にあんこまパンの歌がありました。 ご自宅にパン焼き器があるなら好きなだけ食べられそう。
読了日:2月28日 著者:林望
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■かわいい子には旅をさせるな
亡くなってからあまりあいだを置かず出版されたので 「小社ホームページにて四月・五月に掲載された原稿は、生前にいただいたものです」の一文が。 アメリカの友人のところに居候していたときに「Did you eat?」が挨拶なのかとびっくりされていましたが、 ひょっとしたらアジア人が持ち込んだのかも。 自分が抱えている地雷はともかく、他人の地雷にはなかなか気が付かない。 そうは言っても、 わざわざ鉄条網を越えてまで地雷を踏みにいかないように気を付けたい。
読了日:2月28日 著者:鷺沢萠
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■妄想ニホン料理
たった3つのヒントを手掛かりに、日本のこの料理を作ってください。 知恵を絞り、その国の食材で作る妄想日本料理がまた素晴らしい。 ベトナムの料理人トン・ヌン・ティー・ハさんが作った冷やしたぬきは 構想3時間、制作10時間の超大作。 もし自分が逆の立場で、ヒント3つでどこかの国の料理を作れと言われたらどうなるだろうか。
読了日:2月27日 著者:NHK「妄想ニホン料理」制作班
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■ズルい言葉
普段使っている言葉がいかに予定調和なものが多いのかを痛感。 アスリートの「次につなげたいと思います」のセリフが実現せず、次の出場チャンスがこないかもしれない、というのは、 確かにそうだシビアな世界だなと思いました。 レストランのコースとアラカルトの中間をいく「プリフィクス」を知らなかったのであとで調べました。
読了日:2月27日 著者:酒井順子
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■妄想気分
作家の素顔が見えるエッセイは読んでいて楽しい。 熱狂的な阪神ファンというのが意外な一面。 小川さんより金本選手(今は監督でしたっけ)のほうが年下ですが、阪神ファンであるならやっぱり「金本兄貴」なのですね。 サイン会では、私が出会った大事な本のうちの一冊が小川洋子の本でした、って思いながらみんな並んでるんじゃないかなあ。
読了日:2月26日 著者:小川洋子
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■すっぴんは事件か?
「そういうことになっていること」について首をかしげる。 男女ともに、すっぴんを重大視しすぎている、というのは同意見。 真実の小悪魔の代表はカミラさんで決まり。えっ? でも確かに条件は満たしている。イメージは違ったけど。 そして言われてみれば京極夏彦と安達祐実、似てる・・・!
読了日:2月26日 著者:姫野カオルコ姫野カオルコ姫野カオルコ
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■孤独と不安のレッスン
学校に通っている間は学校が世界の全て、ひとりでいるのはつらいと思っても仕方ないよね。 と思いかけたんですが、大人になってからもそういうひとって周りにいる。 「友達100人できるかな」に呪われているような、ひとりじゃいられないひと。 人生は0点か100点かではない。 100点以外は、すべて負け組ですか? 「どうして分かってくれないの?」ってセリフ、私もぞっとします。
読了日:2月25日 著者:鴻上尚史
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■93歳。ひとりごとでも声に出して
1918年生まれと言うと激動の時代を生きてきた戦中派。 文章が柔らかくのびやか、エレガントすぎずにエレガント。 銀行の貸金庫を利用している世帯はどんなものを入れているんだろうか。 セキュリティが万全でも複雑なら使わなくなりそう。でもそのほうが防犯的にはいいのかもしれないし、うーん。 杏がお好きと言うことで、ぜひうちの田舎(長野県)の杏を召し上がっていただきたい。
読了日:2月25日 著者:吉沢久子
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■乙女の日本史 文学編 (コンペイトウ書房)
上代文学を経て平安文学になった途端に華やかな印象。 それは源氏物語など女性作者が多くなるからなのかな。 草食男子の歴史は意外と古い。宇治十帖の薫の君はともかく、森鴎外までそうだったとは。 筆者曰く、谷崎潤一郎は「勝気な美少女が乗りこなすおじさん型モビルスーツ」
読了日:2月24日 著者:堀江宏樹,滝乃みわこ
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■にょにょにょっ記
この本が出たあと少ししてからフジモトマサルさんの訃報を知り、 寂しい気持ちになってしまい、読むのをずっとためらっていましたが、 だいぶ気持ちが落ち着いたので手に取りました。 吉祥寺のロンロンはもうなくなって今はアトレに。 アトレを見ると「ロンロン口って表示を見るとロンロンロだと思う」フジモトさんをきっと思い出す。
読了日:2月24日 著者:穂村弘,フジモトマサル
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■干物のある風景―View of Dried Fish
東海林さだおの本で紹介されていて、干物の写真集ってどんなんだろうと図書館で借りた本。 日干しから機械乾燥による干物作りに変わり、干物を干す風景が見られなくなってしまうかもしれない、ということで 撮られた写真。 言われてみれば、漁港の町がどこでも干物を干してるってわけでもなくなったなあ。 沖縄のイラブーは見慣れていないこともあって、これって本当に食べられるの?と身構えてしまう。
読了日:2月23日 著者:新野大
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■ほどのよい快適生活術---食べる、着る、住む
快適にほどよく暮らすためには色々と決断することが多いものだなあ。 カーテンを買い替えることになって、部屋の印象を左右する大物ゆえ、あれこれ迷うあたりはとても共感。 ほんとに迷い始めるとキリがない。 冷房の温度設定云々というのはひとり暮らしだからこそ出来ること、羨ましい。
読了日:2月23日 著者:岸本葉子
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■フランス語で日記をつけよう
フランス語じゃなく他の言語でも役に立つかなと図書館で借りてきた本。 まずはメモ程度、いつ・どこで・誰と、を書きとめるところからはじめて、 基本構文から文を伸ばし、日記で良くつかうパターンを覚える。 日記ならこういうことを書くだろうな、という例文が多くて応用しやすそう。 フランス語をやるひとならかなり参考になるのでは。
読了日:2月23日 著者:長野督
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■案外、買い物好き
「日本にいるときには、二十枚以上もシャツを買うことが異様に思える」 たとえばカシミアセーターなら「質の良いものほど耐久性には難があるので」買いたくなるというのは分かる。 でもシャツ買いすぎ。こんなに買ってどうするんだと思うほどシャツ買いすぎ。 お店のひとも商売だから売りつけているけれど、こんな買い方をするなんてどんな奴なんだ、とか思ってないかしら。 好きなものを選んで買うのは楽しいし、買ったあと、それを眺めるのもまた楽しいですけれどね。
読了日:2月22日 著者:村上龍
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■おばさん未満
水森亜土の表紙が可愛くて図書館で借りた本。 40代って、老化は確実にやってきているものの、どこで若者だった自分と決別するための 踏ん切りを付ければいいのか迷う年代なのかも。 成人式みたいに世間的にも分かりやすい区切りがあるわけじゃないし。 服装とか髪型とか、本当にどうすればいいんだろう。
読了日:2月22日 著者:酒井順子
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■火星の人〔新版〕(下) (ハヤカワ文庫SF)
「ルイスの70年代問題」に大いに笑う。 ワトニーはイヤっていうほどディスコ・ミュージックを聞いて、もううんざりだろうなw それにジャガイモも食べたくないだろうし。 叛乱軍ヘルメスの乗組員と地球にいる家族とのやりとりに緊張感が走る。 特にヨハンセン。 そのくらいの覚悟が必要なほど宇宙は厳しい。 NASAの職員、そして中国、みんなにありがとう良くやった!って言いたい気分。 これは映画も楽しみだ。
読了日:2月21日 著者:
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■セルビアを知るための60章 (エリア・スタディーズ)
このシリーズ、クロアチアはあるのにセルビアはないの?と不思議でしたが 「執筆者の数が30名におよんだため、当初の刊行予定が大幅に遅れてしまった」とのこと。 いまのセルビアになるまでにもずいぶん色々あったし、コソヴォのこともあるから、とても興味深く読みました。 ギリシャのアトス山はギリシャ正教の聖地だというのに、セルビア正教会のヒランダリウ修道院があるというのが意外でした。
読了日:2月21日 著者:柴宜弘,山崎信一
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■火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)
火星にひとり取り残されたマーク・ワトニー。 優秀でないとNASAの宇宙飛行士になんてなれないだろうけれども、元々が明るい性格なんだろうなあ、 と思えるようなセリフがあちこちに。 誰か麦わら帽子とサスペンダーをあげて! さすがハヤカワ、表記がポワロじゃなくてポアロだよ、と妙なところで感心。 赤いフォルダーにため息をつきつつ下巻に続く。
読了日:2月20日 著者:アンディ・ウィアー
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■ニューエクスプレス タミル語《CD付》
ブラーフミー系の文字って可愛いなあと常々思っていたんですが、図書館で見かけてついうっかり借りてきた本。 日本語と文法構造が似ていて、日本語の文章をそのままタミル語に置き換えていけば、 多くの場合タミル語の文章が出来てしまうんだそうです。 文語体と口語体が多少違うので注意。 文字を覚えるのがちょっと大変そう。 சாப்பிட்டாச்சா?(サーッピターチャー?/ご飯食べましたか?)は気軽な挨拶。
読了日:2月20日 著者:宮本城
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■指先で紡ぐ愛
目が見えず耳が聞こえないひとと結婚した女性というだけで「旦那さんを支えているなんてすごい」 という方向にむかっていきそうな感じがしますが、 夫の愚痴も言いたい普通の主婦の部分も垣間見える。 通訳者として講演などに同行すると、通訳者というより奥さんとして見られるというのはやっぱり複雑だろうなあ。 巻末には指点字が掲載。
読了日:2月19日 著者:光成沢美
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■中野京子と読み解く名画の謎 ギリシャ神話篇
ギリシャ神話を良く知らないんですが 「人間には二種類ある。ギリシャ人と、それを羨む奴ら」と言いたくなる気持ちが良くわかります。 神様たちの行動が破天荒で人間臭く、画家たちが題材にしたくなるような物語の宝庫。 グイド・レーニ「アタランテとヒッポメネス」の「引き締まった肉体のヒッポメネスに比べ、 アタランテの腰部はふっくらしすぎて、これでは俊足とはとても思えない」の解説に思わず吹き出す。 「パニック」という言葉は、半人半獣のパンが作った羊飼いの牧笛が人々を驚かせたところからきている。
読了日:2月19日 著者:中野京子
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■黒いスイス (新潮新書)
スイスの暗黒面。 マネーロンダリングあたりはまあ、そういうこともあるだろうなと思っていましたが、 ロマ族の子供を組織的に誘拐していたなんて驚き。 そしてナチスによるユダヤ人大量虐殺を知りながら、 ユダヤ人かどうか簡単に識別できるように、旅券に印をつけるようナチスに申し入れたスイス政府は、 ナチス・ドイツと共犯だと罵られても仕方ない。 大勢の難民のために尽力したポール・グリューニンガーの名誉が回復されて本当に良かった。
読了日:2月18日 著者:福原直樹
http://bookmeter.com/cmt/54226249

■県民性の日本地図 (文春新書)
全国的に均一化してきているとはいえ、 やっぱりお国柄というものは残っている。 地方ごとの風土や歴史の違いにより、さまざまな気質がつくられてきた。 「さまざまな方言を話す人があつまる江戸の町で、町人層がどの地方の人が聞いてもおおむね理解できるような 共通語づくりの営みを行ったのである」 吉原のありんす言葉もそうだしね。
読了日:2月18日 著者:武光誠
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■いとしいたべもの (文春文庫)
「ぱっちり、朝ごはん」に収録された「漆黒の伝統」が良かったので図書館で借りた本。 桃屋のごはんですよ!のCMをさっぱり見かけなくなって残念。 崎陽軒のシウマイ弁当の挿絵を見て、ああこれは神奈川エリアのやつだ流石ハマっ子、と思わずニヤリ。 そして、ロート製薬のCMソングがしばらく頭から離れなくて困りました。ろ~おと、ろおと、ろ~おと♪
読了日:2月17日 著者:森下典子
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■短歌の旅
「短歌は日記ではないけれど、時に日記以上の生々しい記憶を運んでくれるものだ。 だから私は、気持ちのスケッチではなく真空パックという比喩を使いたいと日ごろ考えている」 日本を旅し異国を旅してうまれてくる短歌。 海外に行っても時差ボケがないというのはなんとも羨ましい。 デンマーク語版「サラダ記念日」のいかにも日本な表紙を見てみたい。
読了日:2月17日 著者:俵万智
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■世界が認めたニッポンの居眠り 通勤電車のウトウトにも意味があった!
日本は居眠りに対してとても寛容。 会議中だろうが授業中だろうか電車の中だろうが、寝ているひとがいても特に不思議じゃないし、 居眠りしたせいで解雇されることもない。 昼寝とはまた違うから、居眠りしても睡眠時間には含めないひとのほうが多いと思うんですが、 勤勉で睡眠時間が少ないのを取り戻すために寝ているだけでもないからなあ。 居眠りをしない欧米人には、眠い時には何をやっても眠い、ってことはないんだろうか。
読了日:2月17日 著者:ブリギッテ・シテーガ
http://bookmeter.com/cmt/54203115

■凪の司祭
なんの裏もなく、テロ当日のリアルタイム実況な話は珍しい。 謎があるとするなら木下を殺したのは誰か、ということだけ。 百代が、アルバ汐留をなくしゲリラ豪雨をとめるという目的を持って 2000人もの人間を犠牲にしたことを 「恐怖を煽るだけのテロではなく儀式」と藤間は言う。 けれどそれは事件を起こした側の言い分。 もし津波で犠牲者がでたら、防波堤の役目を果たしたアルバ汐留がなくなったせいだ、と憤るひとだっているだろう。 何ともやり切れない読後感。
読了日:2月16日 著者:石持浅海
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■日本に自衛隊がいてよかった 自衛隊の東日本大震災
大災害なんていう圧倒的なリアルの前にはもうただ立ち尽くすしかないのですが、 自分の身を削り救助活動にあたる自衛隊(表に出てこない支援の方々も含む)には本当に頭が下がる。 予備自衛官に関する本を読んだあとだったので、運用する難しさについても考えさせられました。
読了日:2月16日 著者:桜林美佐
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■メンチカツの丸かじり (丸かじりシリーズ38)
食べ物エッセイのなかで唯一、転ぶことしか書いてない「人間は転ぶ」がやけに新鮮に感じます。 「今回(2014年2月)は何十年ぶりの大雪だったので、本稿も何十年ぶりの番外篇です」とのこと。 そうめんのつゆには納豆とかとろろとか普通に入れてたよ、どうしよう流しそうめん。 写真集「干物のある風景」にものすごく興味をひかれます。
読了日:2月15日 著者:東海林さだお
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■図説 タータン・チェックの歴史 (ふくろうの本/世界の文化)
タータンチェックってバーバリーとかのアレね、くらいにしか思っていなかったので、 伝統的な織物として、スコットランド政府の登記局によって法律にのっとり、保存・保護・登録管理がされているというのは知らなかった。 イングランド政府はジャコバイト反乱を制圧後、 再発防止のためにハイランド衣裳、タータン、バグパイプ、ゲール語の使用などを禁止する法律を制定。 家庭内で織られ着られていた手織りタータンはこの禁止法で消えたと言っても過言ではない。 そして禁止法が制定されたことでタータンは他の布地と差別化された。
読了日:2月15日 著者:奥田実紀
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■ガムテープでつくるバッグの本 (EASY TO MAKE!)
ガムテープでバッグを作ろうなんて良く思いついたなあ。 子供の工作レベルかなと思っていましたが、これは作り甲斐がありそう。 あとで抜けなくなるのでガイドに貼るときには少しゆるめに。 粘着面が机につくと塗装が剥げることもあるので、タオルや布などを敷いてその上で作業すること。
読了日:2月15日 著者:中島麻美
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■対訳・百人一首―One hundred poets,one hundred poems
百人一首を日本語と英語を併記、ローマ字読みも掲載。 特に主語がなくても意味が分かる日本語と違って、誰がどうした、をはっきりさせるのは大変。 持統天皇「春すぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山」 「Spring's gone,and they say white robes hang like prayers On Ama-no-kagu Mountain―whiteness,a sign of summer.」 theyって誰。
読了日:2月14日 著者:石原敏子,リンダ・ラインフェルド
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■いざ志願!おひとりさま自衛隊
予備自衛官って制度そのものを知らなかったので、どんなことをやるんだろうと興味津々でした。 軽いノリの文章ですが中身は大真面目。 「自衛隊ではバカになれ。自分ではなにも考えるな。なにも考えずに、言われたことをやれ」これは意外と難しそう。 WBCでの「気を付け・黙礼」の王監督の姿は今でも印象に残っています。国旗掲揚のときにあれが出来るのは今の大人でもそうそういない。 そして「武力放棄を謳っている政党本部にも警備員はいる」ほんとにねえ。
読了日:2月14日 著者:岡田真理
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■都と京
憧れに期待感、 東京人から見た京都はだいたいこんな感じだと思う。 京都を訪れた際には南禅寺で火サスごっこをして遊んでいましたが、 2時間ドラマの舞台になる場所1位が京都というのはやっぱりね、という感じ。
読了日:2月13日 著者:酒井順子
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■脳の専門医が教える 40代から上り調子になる人の77の習慣
単純な暗記や計算能力は10代20代がピーク。けれど、論理力、発想力、感受性や共感力などは衰えず、 日々をより楽しくたくましい人生を過ごすための能力を高めていく方が大事。 転倒・転落をきっかけに集中力・記憶力が落ちる例はとても多いので、頭を打たない、首を痛めないように気を付ける。
読了日:2月13日 著者:霜田里絵
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■東京日記4 不良になりました。
震災とか手術とか、猛烈なリアルが時折り混ざってどぎまぎする。 海外にも出かけているのに騒々しさをまるで感じないのはつくづく不思議。 しびれながら聞いたというザ・ピーナッツの「ウナ・セラ・ディ東京」をネットで見つけて聞いてみました。 しびれた。
読了日:2月12日 著者:川上弘美
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■鍛える聖地 (幽BOOKS)
私のような鈍感な人間でも、聖地の凛とした空気に触れれば背筋が伸びる思いをするだろうか。 夜は好きだけれどひとりじゃ怖いから、ナイトウォークはガイドがいればしてみたいなあ。 「喋っていたのは二頭の鹿」やっぱりねー、鹿ってひとのいないところだと喋るんだ、って同じく思いました。 そのときの鹿はバツが悪かっただろうなあ。ヤバイな人間がいたぞ、って。
読了日:2月12日 著者:加門七海
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■B級ご当地グルメでまちおこし: 成功と失敗の法則
食のまちおこしは「食」が先ではなく「まちおこし」が先。飲食店が中心になってやってはいけない。 創るのではなくまず探す。観光客をターゲットにしてはいけない。 同じことが何度も何度も書かれているのでしつこさを感じますが、そうせざるを得ないほど偽物が多いということか。 B-1グランプリは登録商標、無断で使用すれば商標権の侵害になる。
読了日:2月11日 著者:俵慎一
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■癒されてきれいになるおひとりさま温泉
疲れていると、温泉いいなあ行きたいなあ、と思ってしまう。 この価格の部屋に自分ひとりで泊まれるかどうか、私は躊躇しそう。 おひとりさまだからこそ贅沢な宿に泊まる、って考えのひとには良いかもしれない。 コンパクトサイズなので持ち歩きには良いけれど、どうしても文字が小さくなってしまうのが難点。
読了日:2月11日 著者:石井宏子
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■新 正体不明
表紙の新湊の手のオブジェみたいなイカニモ系は意外と少ない。 木材に埋もれた自転車とか、道端の苔とか、そこに文章が付くことで味わい深く見えてくる。 秋田のステンレス寺とログハウス寺が斬新。どうしてそんなお寺にしようと思ったんだろう。
読了日:2月11日 著者:赤瀬川原平
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■億万長者の究極ブレンド (クレオ・コイル)
新しいビジネスチャンスがくるたびに資金繰りやら人間関係でピンチになってる気がします。 エリックの姉、イーデンに対する印象が揺らぐのが象徴的。 お店があんなことになって、オークションに出す作品を選べとマダムから伝言を頼まれてきたマテオ。 伝えられたクレアより決断したマダムのほうがさぞつらかっただろうな。 それを救うことになったエリックはいいひとなんだろうけれども、全面的に信頼できないような胡散臭さもあって、 マテオが過剰反応するのも当然といえば当然。 マイクは上司がアレじゃ大変ですな。
読了日:2月10日 著者:クレオ・コイル
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■スプレッドが決め手のサンドイッチ 塗って重ねる 幸せなおいしさ
普段はなるべく小麦粉を食べないようにしているんですが、たまに発作的にサンドイッチを食べたくなります。 ちょうどその波がきているときに図書館で借りた本。 フムスってたまに見るけどこうやって作るのかあ。 ブルーベリーやオレンジのジャムをあわせた市販の練りあんを弱火にかけ、 ジャムの水分を飛ばしたフルーツあんこはどんな風味なんだろうか。
読了日:2月10日 著者:朝倉めぐみ
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■ことばの樹海
うしろにいけばいくほど文章が硬質になり、立ち止まり噛みしめるようにして読みました。 日本語は世界でも十指に入るほど話し手の多い言語。 限られた島にほぼ一つの民族が圧倒的多数の話し手により一つの言語を話しているというのは、地球上の言語の分布のあり方としては全く例外的である。 今はそうだけれど、少子化が続けば日本語も消滅するかも。 「青年海外協力隊の皆様」での外国語の取り組み方がためになった。挨拶は大事。
読了日:2月9日 著者:千野栄一
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■ぐつぐつ、お鍋: おいしい文藝
寒い季節には恋しいお鍋。 池波正太郎のすぐあとに、その池波正太郎を引き合いに出している東海林さだおを持って来たり、 寄せ鍋が続いたあとに筒井ともみ「寄せ鍋嫌い」を並べたり。 時代を超えての丁々発止が楽しい。 中島梓の(大爆)表記が懐かしいなあ。 柴崎友香「鍋の季節」で、おでんは鍋とはまた違う気がする、と書いているけれど、私もそう思う。
読了日:2月9日 著者:阿川佐和子,池内紀,池田満寿夫,池波正太郎,安野モヨコ
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■定年からの旅行術 (講談社現代新書)
ひとが旅に出る理由は色々。 パッケージツアーは時間の都合で日程をこなすだけで精いっぱい、なんてタイトなスケジュールになりがち。 そういうところから飛び出して、足の向くまま気の向くまま、お仕着せじゃない自分だけの旅。 ポルトガルに5年の期限付きで移住しヨーロッパの美術館巡りをしたり、70歳を機に中南米・アフリカ45か国の旅に出る猛者もいる。 体を壊し旅から遠ざかっても 「行けるときに行っておいて、ほんとうによかった」って言える人生っていいな。
読了日:2月8日 著者:加藤仁
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■脱皮コレクション
脱皮する瞬間を写真に収めるのって根気がいるなあ、大変だっただろうなあ。 セミの抜け殻くらいは見かけるけれども、脱皮した後の皮ってほとんど見たことがないので興味深かったです。 ダンゴムシって脱皮するイメージがなかった。
読了日:2月8日 著者:
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■玄米汁菜 (講談社のお料理BOOK)
具だくさんスープにポタージュ、体が温まりそうだしおいしそう。 マクロビオティックなご飯は好き。誰かが作ってくれるなら遠慮なくいただきます。 でも自分で作りたいと思わないんだなあ。 どうも自分の場合は、よーし作るぞ!って気合いが必要で、その気合いが毎日続かないせい。
読了日:2月8日 著者:月森紀子
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■ゆる気持ちいい暮らし術
ゆるさを目指して頑張っているような真面目さが見えて、だらけてるようなゆるさとはまた違った感じ。 漢方の先生の指導で、蛋白質は小魚や豆から。肉、魚、牛乳は原則としてとらない、という食生活。 日本だと外食するときに苦労しそうだし、 たしかに外国のほうが、宗教のこともあってそういう食事はラクそうだ。
読了日:2月7日 著者:岸本葉子
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■希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想 (光文社新書)
本田由紀「解説、というか反論」まで読んでようやく区切りがついた感じ。 9条ダンス、なんじゃそりゃ。 ピースボートでの1回きりの取材でこれがすべてとは言いにくいけれども、どの船でのどの回でもこんなふうに 若者たちは旅をしているんだろうか。 「安全」のために「自由」が犠牲になっているコミュニティの典型。 街中で見かける世界一周99万円のポスターにもそういう仕掛けがあったとはねえ。
読了日:2月7日 著者:古市憲寿,本田由紀
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■コラム絵巻―20年SPECIAL
20年分の連載をまとめたもの。 さすがに記憶があやしくて覚えてないこともありました。 戦争が終わるまで断ちものをすると言った女性漫画家とか、高見順の自称作家のタレントな娘とか、 それは誰なの?と謎だったのであとで検索してしまいました。 渥美清は最後まで自分自身の重責を承知していて「俺が死んだら大騒ぎになる。女二人は逃げろ」 の遺志にはいろんな覚悟。 ひとり残ってマスコミ対応した長男にもまた覚悟。
読了日:2月6日 著者:中野翠
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■白蛇教異端審問
ショートコラム・日記・エッセイ・書評・映画評など色々詰まった一冊。 エッセイは苦手とのことでしたが、作家として言いたいことがたくさんあったんだなあ。図書館のこととか。 うちは貧乏だったので色んな本をまんべんなく買ってくれる図書館がなかったら読書の楽しみを知らないままだっただろう。 だから図書館の「知の社会保障」という言い分は自分にはしっくりくる。 作品じゃなく作家個人に文句をつけるようになったら、すでに評論家という立場を捨ててるってことじゃないかな。にょろ。
読了日:2月6日 著者:桐野夏生
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■大泉エッセイ ~僕が綴った16年 (ダ・ヴィンチブックス)
ドラマとか映画に出てる俳優さんでしょう、程度の認識しかなかったので、 この面白さにはちょっとヤラレタ感じです。 猫が嫌いと言っているのに表紙には猫、あだち充の絵だからいいんですよね?w 「水曜どうでしょう」は一度も見たことがありませんが、なんか面白そう、機会があったら見てみたい。
読了日:2月5日 著者:大泉洋
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■節ネット、はじめました。 「黒ネット」「白ネット」をやっつけて、時間とお金を取り戻す
最後の通信費のところは飛ばして読んでしまいましたが、ネットにいる時間を自分でコントロールできているかどうか 振り返る良い機会でした。 自分の性格を考えると、スマホを持ってなくて良かった。FacebookやLINEをやってなくて良かった。
読了日:2月5日 著者:石徹白未亜
http://bookmeter.com/cmt/53881395

■エンジョイ!パリお菓子留学―はじめての海外生活を楽しむ
ル・コルドン・ブルーでのアルバイトでお菓子とパンに興味を持ち、その後フランスに渡り、 1年半の留学の日々を振り返る。 住むところや修行先などトントン拍子に決まったような感じですが、苦労したこともあったんだろうな、と読んでいたら、 オエル・ド・クリヨンの冷蔵室で泣くほどの厳しさも経験。 それでも挫折せずにやりとげたのはパティシエになりたいという強い情熱があったから。
読了日:2月5日 著者:小林かなえ
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■世界の美しいフクロウ 神秘的なポートレートと生態
マダガスカルでは不幸の象徴だという理由で殺され、 エジプトのルクソール神殿にはフクロウの象形文字があり 「不思議な力をもつ擁護者」と見なされていた。 そんなフクロウたちの写真は美しく凛々しく可愛くて、頭をなでたくなります。 見開きで写真と解説が掲載されているので見やすい。
読了日:2月4日 著者:マリアンヌ・テイラー
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■泣いたの、バレた?
震災でめちゃくちゃになった本屋が再開したときに行列ができて、店にあったすべての本が売り切れた、というのがもう泣ける。 電気のない世界では、電子書籍じゃなく書店に並ぶ紙の本が即効性のある心の癒し。 「葬式らくらくパック」がもしあるなら私もきっとお願いする。
読了日:2月4日 著者:酒井順子
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■西尾維新対談集 本題
「DEATH NOTE」のノベライズは読んだのに内容をちっとも覚えていないということは、 当時の自分は西尾維新にはフィットしなかったのかな。 一日に2万字も書いているなんて、うーんすごい。 キングジムの「ポメラ」にプリンター一体型が出来るといいですね。 羽海野チカとの対談で出てきた「1万時間やったらもう2万時間やるしかないみたいになってくる」 というのは今の自分なら頷ける。 そして荒川弘の「アルスラーン戦記」の結末がどうなるのか心静かに待ちたい気分に。
読了日:2月3日 著者:西尾維新,木村俊介,荒川弘,羽海野チカ,小林賢太郎,辻村深月,堀江敏幸
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■板チョコでとびきりおいしいプレゼントチョコ
エクレアとかプチシューは皮から作るほどの気合いはないけれど、焼きっぱなしで良いクッキーとかマフィンは気楽にとりかかれそう。 表紙のブラウニーの材料で出てくる「洋生チョコ(メロン・イチゴ、レモンなどお好みで)」 はコーティングチョコレートのこと。 普通のスーパーで手に入るのかな?
読了日:2月3日 著者:本間節子
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■イギリス正体不明 (読む写真集)
全編イギリスというわけじゃないけれど、こういうのもまたイギリスっぽいんだなあと眺めていられました。 たまにステレオグラフィックとして同じ写真が2枚並んでいるのでつい立体視をしてしまう。 この本の発売当時はまだEUじゃなくてECだったんだ、ロンドンとパリの排水溝のふたを見て思い出しました。 ロンドン近郊で「ぱっ」としている像、バンザイというよりクックロビン音頭みたい。
読了日:2月2日 著者:赤瀬川原平
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■身内が亡くなったときの届出と相続手続き 108のチェックリスト付き
いつかはやらなくちゃいけない、と思うと気が重い。 でも心構えとしては持っていた方が良いので読んでみました。 手続きや届出の提出期間が意外と短い。 突然のことで、あれもこれもとあたふたしてしまいそう、チェックリストと突き合わせるなら大丈夫かなあ。
読了日:2月2日 著者:相続手続支援センター
http://bookmeter.com/cmt/53810239

■エジプトの小さなガラスの円盤―中世イスラーム都市のくらし―
2008年開催「エジプトの小さなガラスの円盤―中世イスラーム都市のくらし―」展の図録。 グラス・ウェイトとはイスラーム時代のエジプトで使われたガラス製の重り。 金属製の分銅とは違い、摩耗や腐食で重さが変わったりしないし壊れたら一目瞭然。 コインの重量基準となるコイン・ウェイトは、当時のエジプト経済を知るための歴史的資料としてコイン以上に重要なものなのだそう。 なお欧米の研究者の間では、ファーティマ朝のコイン・ウェイトは実際のコインとして流通していたとする説が有力。
読了日:2月2日 著者:横浜ユーラシア文化館
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■東京日記3 ナマズの幸運。
寂しがり屋さんなのかしらと思うような文章がたまに出てくるんですが、 寂しいから誰かかまって!というより、しみじみと寂しさを慈しんでいるように感じます。 本当のことの割合が増えて10分の9に。本当のことじゃない残りの10分の1はどこだろうと考えるのは無粋だろうなあ。 肩入れしていた花屋さんはどうなったんだろう。お客さんが増えたらいいな。
読了日:2月1日 著者:川上弘美
http://bookmeter.com/cmt/53785922

■にぎやかな部屋 (新潮文庫)
戯曲として書かれているということでショートショートとは少し毛色が違う。 人間たちの騒動をただ傍観者として眺めているだけの霊魂たち。 「なぜ宇宙は存在するのか、なぜ時は流れるのか、わかりますかね。なぜ霊魂となってここにいるのか、わかるわけがねえよ」 ノミ小僧の言葉は真実。
読了日:2月1日 著者:星新一
http://bookmeter.com/cmt/53785890


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