やわらかい螺旋

徒然なるままに

2016-10

2016-11-01 11:59:00 | 
2016年10月の読書メーター
読んだ本の数:71冊
読んだページ数:15027ページ
ナイス数:1272ナイス
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■それから (新潮文庫)
高等遊民の代助が絶縁され上流社会から転落することは、 死刑宣告を受けたようなもの。 冒頭のギロチンをイメージさせる始まり方からして、 代助は自分の社会的な「死」を予感していたんだろうか。 赤いものに囲まれる終わり方はそれと対をなし圧巻。 電車に乗る平岡の姿を見て「あんなに、焦って」とつぶやいたときと同じ状況になり、 自分が「焦る焦る」と言うことになるとは思っていなかったはず。 代助は再生への道を歩けるだろうか。
読了日:10月31日 著者:夏目漱石
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■ピーナツ・バターで始める朝
軽妙洒脱な文章は理詰めではなく感覚に訴えかけてくる。 軽やかに時間を超え、昔の出来事なのについ最近のことのような色鮮やかさ。 たとえば「一九四五年秋、民主主義の始まり」では、 男子生徒と女子生徒が同じ教室で学ぶことになったその場に立ち会っているような気分。 ジュリー・ロンドン「Fly Me to the Moon」をあとで聴いてみました。
読了日:10月31日 著者:片岡義男
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■押し入れの虫干し (真夜中BOOKS)
現在と過去をぐるぐるかき混ぜた夢を見ているようなエッセイでした。 白血病を患ったお父さんについて書いている「雨の日のアイロン」の、最後の「ずーっとこのままマラソンをやって、 お父さんも習字をやって、お母さんのアイロンがけも終わらなければいいのに」 のところにじんわり。
読了日:10月30日 著者:高山なおみ
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■あなたのリンパはなぜ流れないのか?
リンパマッサージという言葉は厳密に言えば正しくなくて、排水・排導を意味するドレーンから派生した「ドレナージ」を使う。 リンパ管の発達・分布が悪いとリンパ液が流れにくくなり、むくみやすくなる。 長時間立ちっぱなし、座りっぱなしだと足がむくむけれども、 長時間歩き続けても足がむくんでしまうんですね。 昔のひとの脚絆(ゲートル)はむくみを防止し疲れを軽減する効果があった。
読了日:10月30日 著者:加藤征治
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■社会人が知っておくべき笑いのマナー ビジネスでもプライベートでも使える108のお作法
社会人、と言ってはいるけれど、多分、男性向け。 こういうノリの良さを発揮するには、周りもそれに合わせてくれることが前提な気がする。 自分のキャラにあわないことを突然やると不気味がられたりするし、 上司や取引先でやると本当に失礼なことも。 相手に仕掛けられた場合はそうとも言えないけれど。
読了日:10月29日 著者:田中イデア
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■餃子のミイラ
「アンソロジー餃子」に掲載されていて印象的だったので図書館で借りた本。 その餃子のミイラと同じ阿斯塔那古墳群から出土した「干し葡萄のミイラ(房のまま)」も 吐魯番博物館で展示しているそうで、そんなものよくミイラになって残ってたなあ。 餃子のミイラもそうだけど、信じられないくらい甘くてド派手な極彩色のバースデーケーキとか、 カラー写真で見たかった。
読了日:10月29日 著者:小菅桂子
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■「気持ちのよい人」94のルール―なぜか人にも運にも恵まれる (知的生きかた文庫)
気持ちのよい人にはどんな共通点があるのか。どうすれば好かれる人になれるのだろうか。 見開きでひとつのトピックスなので読みやすい。 「心は鬼でも顔は笑顔」難しいけれどこれが肝心。 気になったことが一つ。 おそらく女房は自分のムダ話にどう結論をつければいいのか悩んでいるので夫がそれに結論を付けてやる、のところ。 女房はそんなことで悩んだりしないし、 結論を付けてやる、なんて態度は「話を聞いてほしいだけ!」と口論になりそうだけれども。
読了日:10月28日 著者:斎藤茂太
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■切らずにできる着物の作り帯
着物を着る時に億劫なのはやっぱり帯なんだよなあ。 作り帯にしてしまえばその分ラク。 切らずにすむなら、喪服の帯を改造しておこうかな。 先に、いらない帯で練習してみよう。
読了日:10月28日 著者:和らく会
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■絵柄入りでつくるアイスボックスクッキー---どこを切っても出てくる!24の可愛いデザイン
見た目が可愛い。ひとにあげたら喜ばれそうだけれども、 しかし自分に作れるかどうか。 ストライプやチェックは簡単でこれならすぐに出来そう。 少し手が込んでくると、手順が太巻き(飾り巻き)の要領みたい。 食用色素って使ったことないんですが、綺麗に発色しますね。
読了日:10月28日 著者:イトウユカ
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■三角館の恐怖 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
元ネタ・エンジェル家と読み比べ。 文章が整理されていて読みやすい。 執事の猿田老人なんていかにも乱歩作品に出てきそうな人物造形、エンジェル家よりキャラの書き分けがハッキリしているので面白い。 雑誌連載の体裁そのままなので、 富永謙太郎の雰囲気のある挿絵も楽しめました。
読了日:10月27日 著者:江戸川乱歩
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■エンジェル家の殺人 (創元推理文庫)
江戸川乱歩「三角館の恐怖」と読み比べ。 特徴のある家なので館モノかと思いきや、それほど家の特徴を生かせていないように思いました。 二人も手にかけたのに、結局は目的を達成できなかった犯人の殺人の動機がなんとも哀れ。
読了日:10月27日 著者:ロジャースカーレット
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■日本全国パンの聖地を旅する パン欲
パン好きさんたちは「私はパン欲にさからうことができない」に心から同意できるはず。 おいしいパンと出会うためにあちこち巡り、各地で出会ったパン屋にはパン屋としての矜持がある。 そしてパンを作るには小麦が必要で、生産農家の 「自分の小麦を食べたことのある農家って、日本全国に1%もいないんじゃないですか」 に衝撃を受ける。 考えてみたこともなかったけれど、小麦は加工しないと味が分からない作物だから、そういうことって起こり得るんだ。
読了日:10月26日 著者:池田浩明
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■お嬢さんはつらいよ!
つらいことを深刻な表現で書けばいくらでも重々しさを装えますが、 こんな風に、つらいことをどことなくユーモラスに書くのは難しい。 母親の心臓の手術、祖父の葬式、どちらも大変なことなんだけれども、 エモーショナルな家族たちの行動に引きずられ、 涙を流しつつも明るさがある。 東京に住んでいる「シャンソン歌手と料理愛好家というのをやっていて」の伯母さんが 骨の粉を口に入れちゃったところ、その伯母さんならやりそうなイメージ。 お母さんと伯母さんのキャラが際立ってる。
読了日:10月26日 著者:今村三菜
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■お隣さんは、名探偵 アーバン歌川の奇妙な日常 (角川文庫)
本当の「お隣さん」はひとりもいないけどね。 鋭い観察眼と会話のなかの小さな綻びからご近所さんたちの謎に迫る平川さん。 老婦人の探偵役は一歩間違えると「劣化版ミス・マープル」なんて悪口が飛び出したりしますが、 平川さんはミス・マープルよりある意味怖い。 表面上は大家(息子)に手を貸して店子の追い出しに成功し、さらに自分の居場所も守ったうえに、 その店子たちと大家(父親)の信頼を勝ち取っていて、完全なる善意のひととは言い難い。 蒼井上鷹の持ち味は小市民的なみみっちさにあるけれど、 この作品ではやや薄め。
読了日:10月25日 著者:蒼井上鷹
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■蕎麦屋のしきたり (生活人新書)
「メシャガる方にとっても」とか言葉遣いにやや馴染めませんでしたが、 そういう読みにくさを差し引いても内容はとても面白かった。 醤油の塩分が減っては困ると醤油メーカーで文句を言い、 技術担当者が工場に電話して確認したら 「自然移行で知らせなかったが0.2%の減塩がなぜ分かった」の返事が。 材料が変わっても「親が教えてくれたとおりの味にしております」というのでないと 伝統の味は守れません、というのが印象的。
読了日:10月25日 著者:藤村和夫
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■麻布狸穴 午前二時
ウェイトトレーニングに超ハマりトレーニングに精を出したり、ロンドンマラソン目指して走ったり、 靱帯損傷で手術したり。 意外とスポーツ寄りなのに、それでもなんだかバブリーなんだなあ。 変わり続ける東京の「最先端」を楽しもうとすると、そういうふうに見えるのかもしれない。 ページ左上のぱらぱら漫画にちょっと笑う。
読了日:10月24日 著者:甘糟りり子
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■世界遊園地大全 想像を超える、世界の楽しい遊園地
絶叫マシンが苦手な自分としては、それ以外の要素を多く楽しめるのが良い遊園地。 フランス「レ・マシーン・ド・リル」スイス「ミニアチュール」は見ているだけで楽しそう。 操縦免許がなくても重機に乗れるイギリス「ディッガーランド」穴掘りちょっとやってみたいw スウェーデン「アストリッド・リンドグレーン・ワールド」ローニャの古城が見たかったなあ。
読了日:10月24日 著者:
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■きのう何食べた?(12) (モーニング KC)
舞踏会のはずなのに、表紙を見てからずっと「仁義なき戦い」の曲が頭の中で鳴り響いております。 新登場の事務員・山田さんが仕事のできるドジっ子、そして空気を読めるいいひとで良かった。 もう少ししたら田舎からりんごが来るのでマフィン作ろう。 ベーキングパウダー余って仕方なかったので私もこれで使い切ってやる。
読了日:10月24日 著者:よしながふみ
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■世界短編傑作集 1 (創元推理文庫 100-1)
「十三号独房の問題」目当てで図書館で借りた本。 オルツィ「ダブリン事件」とフットレル「十三号独房の問題」は既読。 すでに展開を知っているのに探偵のキャラが独特なので何度読んでも楽しめます。 ユーモアがあって面白かったのは、 上司のうんざり顔が目に浮かぶコリンズ「人を呪わば」と、 ロシアだものそりゃあウォッカだと納得のチェホフ「安全マッチ」でした。
読了日:10月23日 著者:ウイルキー・コリンズ
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■食後のライスは大盛りで
そんなの当たり前なんじゃないの、と普通ならスルーしそうなことにトコトン食いつき、 ああだこうだと言っているのが本当にくせになる。 温泉に行ってのんびりするだけなのに、この勿体ぶりようがたまらない。(褒めてます) お蕎麦の作法で右往左往し、東京湾クルーズの食事がまさかの展開。 出かけた先で何もないようなときもネタにしてしまうというのは才能だよなあ。
読了日:10月23日 著者:東海林さだお
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■七つ森探偵団ミステリーツアー〈2〉タイタニック・パズル (ポプラポケット文庫)
図書館に「十三号独房の問題」の蔵書があるかどうかを検索していたときに偶然見つけた本。 児童書なのにジャック・フットレルをモチーフにするなんて渋いな。 タイタニックの海難事故の際、フットレルと一緒に沈んだ未発表原稿六編を取り戻すよう、 思考機械こと名探偵ヴァンドゥーゼン教授から指令を受けた七つ森探偵団の4人。 ちりばめられたパズルの答えを考えるのが楽しい。 歴史を変えることを許されないユウタたちは、当然、タイタニックの出航を止められるはずもなく、 4人の口惜しさがにじんでくる。
読了日:10月22日 著者:松原秀行
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■アンソロジー 餃子
池辺良は渋谷の道玄坂を左に入る玖玖、続く菊谷匡祐は右に入る珉珉。 場所も字面も似ているので何度か見比べてしまいましたが、掲載順で遊び心を発揮できるのはアンソロジーのいいところ。 小菅桂子の、中国の新疆ウイグル自治区にある吐魯番博物館で餃子のミイラを見た話が印象的。 実物を見てみたい。
読了日:10月22日 著者:菊谷匡祐,黒鉄ヒロシ,小泉武夫,小菅桂子,小林カツ代,今柊二,鷺沢萠,椎名誠,東海林さだお,南條竹則,難波淳,野中柊,浜井幸子,林家正蔵,パラダイス山元,平松洋子,藤原正彦,古川緑波,南伸坊,村瀬秀信,室井佑月,山口文憲,山本一力,四方田犬彦,渡辺祥子,渡辺満里奈
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■生き方がうまくなる本―快適な人生を歩むための必要事項 (知的生きかた文庫)
「もっとおおらかに前向きに生きるための茂太流・人生の扉の開き方」 10年先、20年先の自分の姿がはっきり見える人など、そんなにいるものではない。 遠い目標を立て毎日うかうか過ごすのでは単なる自己満足で終わりかねない。 「その日をうまく生きなさい」ということでいいのではないか。 100%を求めずに日々やるべきことはやりながら、暗くならずに愉快にやろう。
読了日:10月21日 著者:斎藤茂太
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■天明屋尚 Masterpiece
外国人が好きそうなネオ日本画という感じ。 良く言えば「従来の日本画の枠を超えろ!という強いメッセージ」 悪く言えば「狙い過ぎであざとい」かな。 これのデコトラが走っていたら目が釘付けになりそう。
読了日:10月21日 著者:天明屋尚
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■もっと!おいしいハーブティー―ブレンド上手になるレッスン&お菓子・料理・飲み物レシピ
巻末には「症状・目的に合わせたハーブ早見表」が掲載。 市販のローズヒップティーをたまに買ってきて飲む程度なので 自分にはそれほど馴染があるとは言えませんが、 冷え性や不眠などの効能にあわせて自分でブレンドできたらいいだろうな。 著者が生活の木プランニングマネージャーということで、 ここで紹介されているものは生活の木で購入できるのかな。
読了日:10月21日 著者:佐々木薫
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■斜め屋敷の犯罪 改訂完全版 (講談社ノベルス)
なんでどうしてこうなった?警察と一緒に右往左往している気分でした。 「占星術殺人事件」を読んでからもう何年もたっているので、御手洗潔が占い師っていうことをすっかり忘れていました。 警察にしてみたら、助っ人として派手に登場してくれたのは良いけれど胡散臭くてたまらないだろうな。 犯人は逃げる気はなかった、と言うけれども、それならこんなに大掛かりなことをする必要はあったんだろうか。 でも、こういう豪快な密室トリックを楽しめるならそのセリフはひっこめます。
読了日:10月20日 著者:島田荘司
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■快楽は重箱のスミに
こうやって見ると、何に気持ちよさを感じるのかは、本当にひとそれぞれ、そして個人的なことなのだなあ。 目に入った睫毛をつまみ出すのはちょっと怖いし、ピンセットで鼻のアブラを取るのは面倒臭い。 私も酒井さんと同じくレバ刺しが好き。焼肉はレバ刺し目当てに行ってたので、 食べられなくなってからは一度も焼肉屋に行ってません。
読了日:10月20日 著者:酒井順子
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■迷宮逍遙
文庫本の巻末解説をまとめた本。 ミステリと人生がくっついているひとの文章はどうしてこうも鋭いのか。 まさかパタリロがミステリだと思わなかったよ。 鮎川哲也への尊敬にあふれていて、作品を手に取らずにいられない気持ちになってくる。
読了日:10月19日 著者:有栖川有栖
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■パンラボ
写真がカラーじゃないのでパンの焼き色を見て楽しめませんが、その分、 店に足を運び実物を見て「これがアレか」としみじみ出来るかも。 有名なパン屋だけじゃなくセブンイレブンのメロンパンも取り上げていて、 おいしいパンには分け隔てなく接しているのがありありと分かり、研究熱心さに好感が持てる。 あんまり意識したことなかったけれど、使う小麦粉でそんなに味が違うものなんですね。
読了日:10月19日 著者:池田浩明
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■ばくりや
あなたの能力を、あなたにはない誰かの能力と交換します。 「ばくりや」を訪れた人間たちの悲喜こもごも。 ブラックな話が多いなか、印象的だったのは 唯一交換しなかった「ついてなくもない」でした。 のぞみの「間の悪さ」は誰かの良いタイミングになり、 日航機墜落事故とか9.11とか重大な危機からも家族を守ってきた。 今日は休みだからという理由で交換に応じなかった黒い服の女にはどんな物語があるんだろう。
読了日:10月18日 著者:乾ルカ
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■ぐっとくる題名 (中公新書ラクレ)
あるある、ぐっとくる題名って。 「三人ガリデブ」は「三人のガリデブ氏」じゃ真っ当すぎてつまらないし、 「天才えりちゃん金魚を食べた」はどういうことかとしばらく悩ませる破壊力、題名って大事だ。 ピエール瀧「屁で空中ウクライナ」は何が駄洒落なのかしばらく分かりませんでした。
読了日:10月18日 著者:ブルボン小林
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■パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から (幻冬舎文庫)
父親のあとを継いだ兄の季、警察をやめてパティシエとして働く弟の智。 ふたりでやってる喫茶店「priere」に持ち込まれる事件の数々。 「事件は喫茶店で起こってるんじゃないっスよ。現場で起こってるんスよ」 智の知恵を借りるために県警本部からやってきている直ちゃんがやり手で舌を巻く。 事件っていうのは人間関係に行き違いがあって起きるものだと痛感。
読了日:10月17日 著者:似鳥鶏
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■一丁倫敦と丸の内スタイル―三菱一号館からはじまる丸の内の歴史と文化
英国人建築家ジョサイア・コンドルによって設計された「三菱一号館」の復元プロジェクト。 丸の内という場所の成り立ちに深く関与している建築なだけに、 竣工当時の明治27年に使用されていた当初の材料と同じものを可能な限り調達するといった 細かい気配りは、敬意を払っている証だなと思う。 いまは美術館として活用されているので内部が見られるのが嬉しい。
読了日:10月17日 著者:岡本哲史
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■なりたくない人のための裁判員入門 (幻冬舎新書)
一年のあいだに裁判員に選ばれる確率は5000人に1人、一生のあいだに選ばれる確率は65人に1人。 裁判員を経験することなく一生を終える国民が圧倒的多数ではあるものの、 もし選ばれるたらどういうことに気を付けるべきなのか。 日本の裁判員制度は「重大な刑事事件」だけが対象。 それゆえ「市民が死刑判決を下す」という世界に類例のない制度になった。 公判に参加した裁判員には守秘義務が課せられるが「表現の自由」を侵害する恐れもあり、 詳細な具体例をあげたガイドラインが必要。
読了日:10月16日 著者:伊藤真
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■マスケラの夢―ヴェネツィア
豪華で幻想的な雰囲気のヴェネツィア・カーニバルの写真集。 仮面をかぶり着飾ったひとたちの隣に、ジーンズをはいて赤ちゃんを抱いたお父さん。 この時期だけは、普通の格好をしているひとのほうが異邦人みたいに見える。 仮面じゃなくて顔に直接ペイントしているひともいて、それも楽しそう。
読了日:10月16日 著者:岩井敏,斎藤康一
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■女性を健康に美しくする この食べ物・こんな食べ合わせ: ごく身近な食材がクスリ以上に効く! (知的生きかた文庫――わたしの時間シリーズ)
大雑把に言えば、 できるだけインスタント食品や市販の加工食品(甘いお菓子やスナックなども) を控え、手作りの食事を心がける、ってところでしょうか。 塩や砂糖がたくさん入っているものは肌を敏感にさせ肌荒れの原因に。 分かっちゃいるけど完全にやめるのは無理なので、食べすぎないように心掛けます。
読了日:10月16日 著者:飯塚律子
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■ぼくらの近代建築デラックス! (文春文庫)
門井慶喜と万城目学の近代建築散歩。 門井さんよりコメントが少なくアハハと笑っていただけ、なんて万城目さんは言ってますが、 ドックヤードガーデンの「犬がいない」の本気のボケに楽しませていただきました。 横浜の開港記念会館を手掛けたのは東京駅を設計した辰野金吾。 どちらも見慣れているけれど、同じひとの建築だったとは全然知らなかった。 台湾・烏山頭ダムを作った八田與一ってすごいひとだなあ。 戦中も戦後も地元のひとたちが彼の銅像を守り抜くほど慕われているのに、 日本ではほとんど知られていなくて申し訳ない気分。
読了日:10月15日 著者:万城目学,門井慶喜
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■「デジタル遺品」が危ない: そのパソコン遺して逝けますか? (ポプラ新書 は 3-1)
パソコンやスマホに慣れ親しんでいるひとこそ、こういうこともあるぞと心の隅に置いておかないと。 自分が死んだ後のことはもうどうしようもなくて諦めもつくけれど、お金関係は迷惑になるから、 出来ることならちゃんとしておきたい。 パスワードはやっぱり紙に書いて管理するのが最強だ。
読了日:10月15日 著者:萩原栄幸
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■思い出のとき修理します 4 永久時計を胸に (集英社文庫)
「いろんな人の思いがつながって、新しい出会いやさしのべられた手に解きほぐされて、過去の思い出は修復されていく」 明里からはじまり、いろんなひとたちの思い出を修理してきた秀司。 最後は自分自身にちゃんと向き合い、いよいよ新しい生活へ踏み出すことになった。 最終巻としては良い終わり方だと思う。 秀司がこれからどんな時計を手掛けても、明里へ贈った時計が最高のもの。
読了日:10月14日 著者:谷瑞恵
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■料理で読むミステリー (生活人新書)
先に「ミステリーからひと皿」を読んで面白かったのでこちらも。 こちらは分類してあって、あとから作品を探しやすい。 どういう食事をしているのかで、その登場人物の背景が分かってくるのが面白い。 コーンウェルのスカーペッタシリーズは年齢がリセットされてから読まなくなりましたが、 相変わらずケイは料理を作っているんだろうなあ。 気になる作品が何冊かあったので読もうかな。
読了日:10月14日 著者:貝谷郁子
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■グアンタナモ収容所で何が起きているのか―暴かれるアメリカの「反テロ」戦争
テロ対策のためという名目で、なんの関係もない一般市民がグアンタナモ収容所に連行され拷問を受け続ける。 法律家のなかには拷問の制度化に手を貸したひともいるそうで、 「国際法人権法を学んだ法律家は、政権内部にあっても、国際人権法の理念を踏みにじるような拷問の制度化に たずさわってはならないのです。それが最低限の職業意識というものです」 の言葉をよく噛みしめてほしい。
読了日:10月13日 著者:
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■朝ごはんの献立-12のシーンとおいしいごはん
特に凝ってるわけじゃなく何の変哲もない朝ごはんらしい朝ごはん。 そういうごはんを食べる朝っていいな。 飯島さんのごはんは、普通のものを普通以上の味にする仕掛けがあって、そこが魅力。 卵をしょうゆで味付けするときに、水で薄めて回しかけるといいとか、 普通のご飯だからこそのひと手間が効いている。
読了日:10月13日 著者:飯島奈美
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■Mexicoガイコツ祭り
図書館にハロウィンコーナーが出来ていて、その棚にあった本。 メキシコの「死者の日」はカラフルでポップな骸骨が町中に溢れ賑やかになる。 砂糖菓子の骸骨は強烈な甘さ。でも骸骨だし、そのくらいでちょうどいいのかも。 郊外の道沿いにはセンバスチ(マリーゴールドの原種)と十字架が供えられた樹木がいくつもあり、 交通事故で亡くなった人たちへの供養として飾られている。
読了日:10月13日 著者:緒川たまき
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■なぜ絵版師に頼まなかったのか
明治を舞台にした連作短編集。 各短篇が古今東西の名作をもじったタイトル、元ネタと全然関係ないのがかえって面白い。 事件を通し、ベルツ先生は冬馬に明治という時代の不安定さを指摘しているけれども、 お雇い外国人という立場だから見えていたこと。 会うたびに名前と職業が違う喜三郎は医者になったんだろうか。
読了日:10月12日 著者:北森鴻
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■きみは赤ちゃん
妊娠してから出産、1歳になるまでの怒涛の日々。 妊婦は妊婦で、お母さんはお母さんで、物理的にも精神的にも本当に大変。 マタニティブルーに産後クライシス、分かっちゃいるけどどうにもならないホルモンの強い支配力。 出産の痛みは、人間が感じる痛みの中でもっとも痛い「指の切断」よりさらに痛いなんて。 欧米では良く聞くのに日本で無痛分娩をやってるところがほとんどないなんて。
読了日:10月12日 著者:川上未映子
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■幕末下級武士の絵日記―その暮らしと住まいの風景を読む
埼玉県行田市にあった忍藩にいた下級武士、尾崎石城。 彼が残した絵日記をもとに下級武士の日常を追いかける。 自宅でも友人宅でも寺でも、いつもどこかに集い、友人たちと食事をしたり酒を飲む。 ときには着物や帯をお金に変えたりもするが、 困っているときは皆で支え合う。 お寺が交流の拠点になっていて、宗派を問わず和尚同士の行き来もあった。 石城が毎日のように出かけた龍源寺は廃仏毀釈で廃寺になったというのが寂しい気分。
読了日:10月11日 著者:大岡敏昭
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■誰も語らなかった 知って感じるフィギュアスケート観戦術 (朝日新書)
フィギュアスケートをもっと楽しく観るための知識やコツ。 テレビなどで見るのは好きなんですけれど、 その技のすごいところやジャンプの違いなどいまひとつ分かっていなかったので、 あれはそんなに大変なことなのかと思いつつ読みました。 ジャンプの判定が緩やかになり難しいジャンプに挑む選手たちが増えてくると、 見ている側の愉しみも増えます。 スケート靴がそんなにデリケートなものとは知らなかったので、 アメリカ同時多発テロ以降、ブレードが凶器と見なされ手荷物として機内持ち込みが出来ないのはつらい。
読了日:10月11日 著者:荒川静香
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■先生、大事なものが盗まれました (講談社タイガ)
北山猛邦のこういうライトな作品ってなかなかないので楽しめました。 ケータイ灯を持つユキコ、探偵高校に通うチトセ、怪盗高校に通うシシマル、 三人でバランスが取れてる感じ。まさに島内の勢力図。 第二話「先生、待ち合わせはこちらです」の盗まれたものと犯行動機にしみじみとしてしまった。 身近すぎて却って盲点、なくなったら困るひとのほうが多いだろうなあ。 写真の4人の行方とヨサリ先生の消えた記憶がとても気になります。
読了日:10月10日 著者:北山猛邦
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■50歳からはじめる人生整理術 終活のススメ
まだ50歳ではないけれど、 もし自分に何かあったとき、こうしていればああしていればと後悔しないためにも。 パソコンやスマホなどデジタル機器が普及して誰もが使っている世の中、 そのせいで保存している情報の取扱いに困ったりすることも出てくるだろう。 エンディングノートも足りなければあとから書き足せばいいし、出来ることから少しずつ。
読了日:10月10日 著者:柴田和枝
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■根付 NETSUKE ジャパノロジー・コレクション (角川ソフィア文庫)
「わずか数センチメートルの世界に多彩な意匠を凝らす、日本人の遊び心と繊細な技術を味わえる、唯一無二の入門書」 材料の質感や模様を生かしたり、手に持って馴染むような設えにしたりと、 鑑賞するだけではなく感触までもが楽しめる根付。 なんとなく、日本人がストラップ好きなのは根付がルーツなのかもしれないなあ、と思いました。
読了日:10月9日 著者:駒田牧子
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■ハルさんちの母子ケンカ日記 (新潮文庫)
ハンコー期の息子とコーネン期の母親のバトル。 18歳になった息子は家を出て独り暮らし。それでようやく一区切りな感じだけれども、 エピローグの「親なんか、捨てちまえ。個の自分を確立するんだ。独立するんだ」 の強烈さがないと、子育てなんて出来ないのかもしれない。
読了日:10月9日 著者:下田治美
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■猫と写真の時間 (エイ文庫)
写真とは分かっているのに、そーっと手を伸ばしてなでたくなってしまう。 ああもう可愛いなあ。 「猫はその地域の人の心のありようを映し出す」はそうだなあと思う。 しょっちゅう車が行き交うようなところは、猫にも人間にもいろいろと厳しい。
読了日:10月9日 著者:藤田一咲
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■謎の1セント硬貨 真実は細部に宿るinUSA
アメリカで見聞きして不思議に思ったあれこれについて、関係各所にメールで問い合わせる。 問い合わせに返事をくれる企業や団体、個人って、意外と多いんだなあ。アメリカすごいな。 エリス島とリバティ島を間違えたジュリアーニ市長の代理人は、まさか日本で間違いを指摘されるなんて思っていなかっただろう。 ユーレカスプリングスのやけに白いキリスト像は、後ろ向きの写真だったので、あとで検索してみました。 うーん、これはなんだか目が死んでる感じ。正面から写真を撮りたくなかったのは分かる気がする。
読了日:10月8日 著者:向井万起男
http://bookmeter.com/cmt/59545801

■ミステリーからひと皿―あの場面の味が作れます
ミステリの主人公が食べている料理を再現。 何を食べているのかでそのひとがどういうキャラクターなのかが見えてくる。 スカーペッタは手際よく料理を作りマリーノにも振る舞う。ステファニーの一家は日曜日の夕方に全員で集まり食卓を囲む。 ミス・マープルのスコーンは、サワークリームじゃなくてクロテッドクリームのほうがそれらしいと思う。
読了日:10月8日 著者:貝谷郁子
http://bookmeter.com/cmt/59545790

■寝台特急「紀伊」殺人行 (角川文庫 (6228))
高校時代、高野山で女性を襲い自殺させてしまった中西は、両親の遺骨を納めるため10年ぶりに故郷を訪れた。 中西への脅迫、寝台特急「紀伊」から姿を消した婚約者の真紀、納骨先の住職など関係者の相次ぐ死亡など、 一連の事件を捜査する伊地知刑事に協力するのは亀井刑事と小川刑事。 十津川警部はちらっと出てくるだけで出番なし。 役所に行って自殺した女性の家族の住所を聞いても、一般人に教えてもらえるはずないと思うんだけれど、 この当時はそうでもなかったのかしら。
読了日:10月7日 著者:西村京太郎
http://bookmeter.com/cmt/59525958

■王者の食ノート
東洋大学駅伝チームと帝京大学ラグビー部で日本一という結果を出した虎石真弥は 戦うスポーツ栄養士。 栄養管理の必要性がまだ充分に浸透していなかったスポーツの世界で、自力で自分の道を切り開いてきた。 どういうタイミングで何を食べればいいのか、大勢の選手に納得させるため大変な努力をしてきた。 選手側も自分の体が食事内容とリンクしていると分かれば、改善するために虎石さんに相談する。 虎石さんの活躍を見て後進が育ち、選手たちがさらに活躍できますように。
読了日:10月7日 著者:島沢優子
http://bookmeter.com/cmt/59525945

■二度寝とは、遠くにありて想うもの
地味でゆるくて時々刺激のある日常生活、 毎日なにか楽しいことがあるわけじゃないぞ、みたいな感じのエッセイでした。 でも楽しい時はじんわりと楽しいんだ。 梅田の地下の行列のお店はなんなのか、土地勘がないのでまったく分かりませんが、 仮名の「ンパパ」に色々と想像を掻き立てられてしまって、本物より「ンパパ」を食べてみたい。 装丁のへたうまな絵の、一角獣にうまうましてるのが可愛い。 海外ドラマはハマると大変ですぞ。
読了日:10月6日 著者:津村記久子
http://bookmeter.com/cmt/59508742

■こげぱん北海道ぶらり旅日記もっと
今年は台風で北海道はとても大変な状況で心配だと思っていた矢先、図書館で見かけて借りてきました。 前作に新たに追加取材をした旅日記を後半に加えたもの、ということでしたが、 追加部分はそれほど多くなかった。 自分もそうなんですが、パン屋に行くとおいしそうなものばかりでテンションがあがり、つい買い過ぎてしまう。
読了日:10月6日 著者:たかはしみき
http://bookmeter.com/cmt/59508721

■フードプロセッサーでお菓子革命 (講談社のお料理BOOK)
シュー生地にスコーン。フードプロセッサーならこんなに簡単に出来るんだね。というか、フードプロセッサー使っていいのか。 あんなに苦労していたのに、これなら躊躇せず、もっと気楽に作れるよ。 でもその前に、フードプロセッサー買わないと。それとも実家のやつを持ってくるかな。
読了日:10月6日 著者:加藤千恵
http://bookmeter.com/cmt/59508699

■アリス殺し (創元クライム・クラブ)
殺人犯の動機なんてだいたいが身勝手なものだけれども、この身勝手な感じはいかにもあっちの世界の住人らしい。 殺されていく描写がグロくてぞぞぞとする。ビルの「公爵夫人が犯人だということはあり得ない」 にちょっと泣きそうになりました。 一番最後のページの「アリスは世界を見回した」が原作みたいな終わり方。 夢を見ているのは赤の王様、もしくはアリス。
読了日:10月5日 著者:小林泰三
http://bookmeter.com/cmt/59485457

■こんな夜は (幻冬舎文庫)
「古いアパートを借りて、ベルリンに2カ月暮らしてみました」 でも別にそれがメインということでもなかった。 ベルリンに出かけるときにの「しっかり留守を守ってくれるよう、ぬか床にお願いしておいた」にほのぼのする。 日本と他の国を比較しても、住んでいる人間の規模や国土の条件が違うので「隣の芝生は青い」でしかないと思いますが (震災のあとの電力云々) バウムクーヘンは日本の方がおいしいとか、そういう発見は面白い。
読了日:10月5日 著者:小川糸
http://bookmeter.com/cmt/59485437

■こんがり、パン: おいしい文藝
ふかふか柔らかパン、顎が疲れるようなハードなパン、 バターやジャムを乗せたり、あるいは乗せなかったり、サンドイッチに菓子パンなどなど、 魅惑のパンが大集合しているエッセイたち。 既読のものもありますが、同じ「パン」というテーマでまとまっていると、次から次へと読める楽しさもあります。 長田弘「ショウガパンの秘密」はちょっとした掌編小説みたい。 私が住んでいるところには売りに来なかったけれど、ロバパンとロバのパン屋は別会社なんですね。
読了日:10月4日 著者:鹿島茂,獅子文六,澁澤龍彦,津村記久子,宮下奈都,米原万里
http://bookmeter.com/cmt/59464252

■(067)卑弥呼のサラダ 水戸黄門のラーメン: 「食」から読みとく日本史 (ポプラ新書)
日本史に出てくる有名人の食にまつわるエピソードを幕末・明治から遡りながら紹介。 徳川慶喜みたいに、アルミ製の飯盒は体に害がありそうだから銀で作ってくれ、なんて素材の心配までしたひとは、 あの時代には他に誰もいなかっただろうな。 紫式部が鰯を食べていたのが意外でした。
読了日:10月4日 著者:加来耕三
http://bookmeter.com/cmt/59464238

■晴れた日に永遠が・・・
サンデー毎日で2013年11月~2014年11月に掲載された分のコラム。 わりと最近のことなので、 ドログバが後半に投入されて一気に流れが変わったW杯の日本vsコートジボワール戦とか、 そうそうこんなことあった、と覚えていることが多かった。 少年時代の錦織圭は苗字から「ニッコリ君」と呼ばれていたそうで、中野さんと一緒に「がんばれニッコリ君!」と言いたくなる。
読了日:10月3日 著者:中野翠
http://bookmeter.com/cmt/59444021

■仕事・人間関係 「最近なにもかもうまくいかない」と思ったら読む本
問題が起きたときは、うまくいかない考え方に気付くとき。 うまくいかないときは、人に迷惑をかける覚悟をする。 「健康になってから健康診断を受けよう」とか、逆やでー!のツッコミは本当にそう。 はじめてないのに諦めるのはやめよう。
読了日:10月3日 著者:心屋仁之助
http://bookmeter.com/cmt/59443999

■酒粕おやつ―卵・牛乳・白砂糖を使わなくてもおいしい 焼き菓子、酵母パン、スムージー
酒粕ペーストを先に作って、あとから色々なものに応用するのは魅力的だけれど、 フードプロセッサーを持っていないので、ペーストを滑らかにするのはちょっと大変そう。 でも酒粕を使ったおやつの味は気に入っているので、あれこれ模索してやってみます。
読了日:10月3日 著者:南智美
http://bookmeter.com/cmt/59443983

■恩讐の鎮魂曲
御子柴の医療少年院時代の恩師・稲見が殺人で逮捕されたことと、冒頭の韓国船の沈没がどう繋がるかな、と思っていたら、 なるほど。 稲見が介護士を殺したことは事実。 その裏側にある出来事を探るうちに、色んな闇が見えてくる。 御子柴は結局、稲見の「思う通り」を阻止できなかった。それは御子柴にとっては敗北だったかもしれない。 けれど稲見には何もかも承知の上での勝利。 絶妙なタイミングで電話をよこした渡瀬警部、相変わらず鼻が利きますこと。
読了日:10月2日 著者:中山七里
http://bookmeter.com/cmt/59418258

■世渡り作法術 (集英社文庫)
マナーは時代によって変わっていくけれど、 人間が気持ちよく生活していくために必要なもの。 時には駆け引きもあって、それもまた醍醐味と思えるようになるだろうか。 重たいものを入れるには最適のリュックも、書店の狭い通路では邪魔でしかなく 「リュックごと爆破したくなってきます」に思わず笑ったw 爆破されないように書店に行くときにはリュックはやめます。
読了日:10月2日 著者:酒井順子
http://bookmeter.com/cmt/59418234

■和菓子のほん (たくさんのふしぎ傑作集)
洋菓子とはまた違う可愛さの和菓子。 洋菓子はいくらでもド派手に出来るけれども、和菓子のほうは雅な印象。 毎日食べたいわけじゃなく、ある日突然食べたくなるのがあんこ。 粒あんもこしあんも両方好きなのでどちらかを選べないなあ。 らくがんは大雑把にもち米で出来てるだろうなと思っていましたが、寒梅粉っていうんですね。
読了日:10月1日 著者:中山圭子
http://bookmeter.com/cmt/59395718

■ねこじま―TASHIROJIMA
図書館で見かけて、田代島って確か、東日本大震災のとき、 ねこたちの餌が不足してるんじゃないかと全国からキャットフードが集まったところだったなと思い出し、 そのまま借りてきました。 自然豊かな田代島でのびのびと暮らすねこたち。 島のひとたちみんなで飼ってる感じで、ねこがねこらしい可愛さ。
読了日:10月1日 著者:関由香
http://bookmeter.com/cmt/59395682

■コンビニ難民 - 小売店から「ライフライン」へ (中公新書ラクレ)
確かに、ただの小売りだけではなくて、コンビニが果たしている役割は大きい。徒歩圏(直線距離で300m)に住んでいるひとはかなり恩恵を受けている。買い物難民を生まないために市街化調整区域の緩和を視野に入れてもいいのかもしれない。ただ、用途地域ってものがあって、わざわざコンビニを建てられない「第一種低層住居専用地域」を選んで住んでいるひとには規制緩和は大きなお世話かも。300m先のコンビニなら良いが自分の家の隣はイヤって感じるひとはまだいると思う。
読了日:10月1日 著者:竹本遼太
http://bookmeter.com/cmt/59395588


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