やわらかい螺旋

徒然なるままに

2015-06

2015-07-01 06:50:29 | 徒然
2015年6月の読書メーター
読んだ本の数:71冊
読んだページ数:15610ページ
ナイス数:1276ナイス
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■禁断の魔術 (文春文庫)
出てくる人みんながそれぞれ自分の立場でやるべきことをやり、それが必ずしも「善」ではないという巡り合わせが不幸。 最後の湯川先生は本気だったと思う。 自分の人生と彼の人生を賭けるくらいの覚悟がなければあんなこと出来ないし、 本気じゃなければ彼の心に届かなかった。
読了日:6月30日 著者:東野圭吾
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■大奥 12 (ジェッツコミックス)
赤面疱瘡の根絶を願い対策に奔走してきたひとたちの思いがようやく報われた。 幕府の名のもと強引に予防接種を推し進める家斉の態度は、 政治の頂点に立つことは暇つぶしをすることじゃないと思い出させる。 みんなが自分の仕事、役割に命をかけているそのときに 「俺がいなかったらあのバカ夫婦のやりとりに誰が突っ込むんだよ⁉」 のシーンに和む。 そしていよいよペリーが浦賀に来た!
読了日:6月30日 著者:よしながふみ
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■富士学校まめたん研究分室 (ハヤカワ文庫JA)
朝鮮半島の情勢がだんだん不穏になってきて こういうことがあるかもしれない、ってところは妙にリアル。 最後にまめたんの実力を見せつけることになったけれども、 国を守るということは敵を倒すこと、という当たり前のことがどれだけ大変なことか。 襲ってきたTを撃退したのは仕事だからと言われショックを受けている時とか、 その後の信士とのやりとりを含め、綾乃のこじらせっぷりが気持ち悪くて可愛い。
読了日:6月29日 著者:芝村裕吏
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■酢タマネギでやせる! 病気が治る! (高血圧、糖尿病を撃退する特効食)
玉ねぎが大量にあるのでどうやって食べようかなと思っていた時に目についた本。 以前から新玉ねぎを酢のほかに醤油とかみりんとかと一緒につけこんで食べていたので、 それのシンプルバージョンと思えばクリアできるかな。 普通の玉ねぎは生だと辛みがあって苦手なので、放置する時間を長めにしてみます。
読了日:6月29日 著者:
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■下戸は勘定に入れません
鵜久森大学で英文学を教える古徳准教授。 50歳でバツイチ独身、自殺願望あり。 その古徳が過ごした年末は 苦悩している誰かがいた過去へと戻る旅。 道連れを伴うタイムスリップの条件が本人にも完全に分かってない、っていうところが、 最後の優香のサプライズに繋がるのかな。 ヱビスの鯛を探して酔っ払いたい。
読了日:6月28日 著者:西澤保彦
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■古都トコトコ記・断食への道 (角川文庫)
奈良京都島根の旅、断食道場、宮崎に住んでいた時のお散歩日記。 神社仏閣いろんなところを見ているのに本当に興味がないんだな、っていうのがアリアリと分かって逆に面白い。 薬師寺から西ノ京駅に向かっているときに入ったお茶屋さんの 「私は聞きたくない音楽を聞かされるのが嫌いなのだ」どこにいっても音楽はかかってるだろうし、無視できないなんて大変だ。
読了日:6月28日 著者:銀色夏生
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■無法地帯―幻の?を捜せ!
「白戸修の狼狽」に出ていた二人が気になって図書館で借りた本。 探偵の宇田川とヤクザの大葉。二人揃ってオタクだし二人揃って強すぎるw 十文字のやられっぷりは気の毒を通り越し笑ってしまうほど。 宇田川についてる中里、大葉についてる坂下、どっちも大変だなあと同情してしまったけれど、 中里はそういうことだったのね。 マニアな道を突き進むひとたちは業が深い。
読了日:6月27日 著者:大倉崇裕
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■きのう何食べた?(10) (モーニング KC)
わー、ケンジの頭!シロさんその一言は余計だ言っちゃダメw うちにもホットプレート(死蔵)があるので、たまには引っ張り出してみようかな。 油を吸ったなすと人参は確かにおいしい。 リコッタのパンケーキってこうやって作るのか、知らなかった。 あなたのおうちの成城石井な小日向さんがいればいいのになあ。
読了日:6月27日 著者:よしながふみ
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■王の眼〈第1巻〉 (文芸シリーズ)
正確には再読。読んだのがずいぶん昔で覚えているのはあらすじ程度、読み返すのが楽しみ。 古代エジプトが舞台。自らの出生の秘密を知ったハル。 母親で一の王女アケト、兄のアンプ、ともにハルの思慮の足りなさを嘆いていて、 イアンのもとからアンジェトのところに移ってからは尚更それが目立つ。 偽王セティの王妃はアケトの妹、二の王女ネブヘト。 アケトはネブヘトとの再会は嬉しいはずだけれど、経緯が経緯だけに複雑だろうなあ。
読了日:6月26日 著者:江森備
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■おもかげ復元師の震災絵日記 (一般書)
東日本大震災発生後まもなく現地に入り、津波や火災などで大きな損傷を受けた遺体を生前の姿に戻す復元ボランティアに尽力。 生後わずか10日の赤ちゃん。子どもたち。おとなたち。みんなを救うために奔走した消防団員。 本当に大勢が犠牲になった。 対面する家族に寄り添う気持ちが伝わってきて泣ける。ただ泣ける。
読了日:6月26日 著者:笹原留似子
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■白戸修の逃亡
いままでの登場人物勢揃い。 鬼門の中野に引っ張り出され、訳が分からないまま追われる羽目に。 逃亡の手助けをしてくれたひとたちの中には、 本気で逃げ切るつもりなら剣呑なことでも何でもしてくれる面々もいるけれど、それを止めたのはさすがに白戸修らしい。 仙道が最後に言った「おまえはおまえの道を行け」がすべて。 今日も中野のどこかで、参ったなぁ、って言ってるのかなとつい想像してしまう。
読了日:6月25日 著者:大倉崇裕
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■深き心の底より (PHP文庫)
どっしりとしていて尚且つ繊細な印象を受けたエッセイ。 宗教的な寛容の意味とか、アンネの日記への想いとか、読んだ後に考えさせられることが多かった。 ラブラドールってそんなにやんちゃな犬だっけ。
読了日:6月25日 著者:小川洋子
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■るか、デブッチョ宇宙人おばちゃんと出会う (文芸シリーズ)
周りの人が折に触れ人生は基本が大切と言っていて、最後にようやく「自分のルーツに戻ろう。日本に帰ろう」 と納得できて良かった。 他人から見ればただ時間を無駄にしてきたようにしか思えない。でも自分自身のためにはそこまでの回り道が必要だったんだろうな。 ただ若さゆえにバイタリティと紙一重な未熟さも垣間見える。 「白人社会にどっぷりつかって何ひとつアボリジニ文化に触れていない」と自分に腹を立てるのは オーストラリアに来た理由「ビジネスのやり方を学びたい」「文明社会に通用する強い人間になりたい」とは相反するよね?
読了日:6月25日 著者:あおそらるか
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■マレーシア航空機はなぜ消えた
消息を絶ったマレーシア航空370便になにがあったのか。 副操縦士が自殺のために起こした事故があったときに、マレーシア機もそうだったんじゃないかと思いましたが、 それではレーダーを掻い潜ってまで約7時間も飛行した説明にはならないとのこと。 機長がマレーシア政府と何かを交渉したが失敗し最後は海に激突、自爆したと考えられるが、 当局が情報を公表しないため憶測の域を出ない。 「我々に航空機をハイジャックする能力はない」とタリバンからコメントがでるほど情報が混乱、 いかに不誠実なメディア対応だったのかが窺い知れる。
読了日:6月24日 著者:杉江弘
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■心ひだひだ (講談社文庫)
心理テストと、そのテストと一緒に読むエッセイ。 その質問にどうしてその答えになったのかはエッセイ部分で理由が分かるので、 室井さんと同じ答えだとしても、自分はどうしてその答えを選んだのかなと考えつつ読みました。 エッセイは面白かったんですが心理テストがどうもなあ。 どの選択肢もしっくりこないときにはどうしたらいいんだろう。
読了日:6月24日 著者:室井滋
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■本当はひどかった昔の日本: 古典文学で知るしたたかな日本人
古典文学から知る当時の日本のブラックな一面。 パワハラだの虐待だのストーカーだのが見咎められることもなくごく普通のありふれたことだと思われていたなんて、 今の時代に生きてて本当に良かった。 「生類憐みの令」は犬の印象しかなかったけれど、病人に病牛馬、乳幼児などの社会的弱者を捨てるなという法令だったんですね。 ポルトガルが安さを理由に日本人を奴隷として買っていて、激怒した秀吉がキリスト教関係者に訴え、 布教の妨げになるからと日本人奴隷取引禁止令が出た、なんて初耳。
読了日:6月23日 著者:大塚ひかり
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■ひとり上手な結婚
文章は文章、まんがはまんがと分けて読んだほうが混乱がないと思います。 結婚、って言葉が意味するものはひとつなのに、中身は本当に十人十色。 結婚指輪をするしないなんてどうでもいいのにと自分では思うけど、そこがもうモヤっとするポイントのひともいるんだなあ。 お二人の顔が似ているというので検索してしまいました。 巻末のけらえいことの鼎談も面白かった。
読了日:6月23日 著者:山本文緒,伊藤理佐
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■タイムスリップ竜馬と五十六 (講談社ノベルス)
過去からやってきた坂本竜馬、未来からやってきた香葉子。 ふたりは山本五十六に協力し日米開戦を食い止められるのか。 いままでは正史に戻そうとしていたけれども、今回は明らかに歴史を変えようとしていて、 そのことが香葉子の不自然な居なくなり方と繋がるなら、香葉子も含め、もううららたちには会えないのかな。 どうしてうららじゃなくて香葉子かなあと思ったけれど、そういえばうららは「明治維新」のときに竜馬と会ってるんだっけ?
読了日:6月22日 著者:鯨統一郎
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■おとな養成所
年を取るってこういうことだ、っていう実感は、実際に自分が年を取らないと分からない。 けれど、先輩たちがどういう道のりを歩いてきたのかが分かれば参考になる。 アンチよりハッピーなエイジングを。 イラスト部分のシルヴィ・ギエムの最強の脚には同意、あの6時のポーズときたら!
読了日:6月22日 著者:槇村さとる
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■白戸修の狼狽 (双葉文庫)
頼まれたらイヤとは言えないお人好しな白戸修。事件に巻き込む側も(冴子とか宇田川とか)もともとの動機が人助け。 無理やり巻き込んでいるわりには善意が見えるので、読んでるこっちもそれなら仕方ないと思えてくる。 「ラリー」の宇田川と大葉は他作品からの登場なんですね。そちらも読みたい。 鬼門なのが東京の中野限定なのかどうかは、長野県の中野で確かめられるいいチャンス。 顛末がどうなったのかとても知りたい。
読了日:6月21日 著者:大倉崇裕
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■最後のおでん―ああ無情の泥酔日記 続
「猫が静かに眠っている」から始まる1月29日の文章がとてつもなく好き。 それなので余計に斎藤くんがいなくなって寂しい。 お母さんが生協に注文して届いたタオル100枚の行方も気になりますが、 もっと気になるのはヤギさんとのその後。どうなっちゃったんだろうか。
読了日:6月21日 著者:北大路公子
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■木曜組曲 (徳間文庫)
これがもし、集まったのが全員男性ならば、物理的な混乱がもっとあったのかもしれない。 女性ばかりだったからこその心理戦というべきか。 5人それぞれの心の中にスポットライトをあて、今は亡き作家との関係を暴露しつつ、 本当に自殺だったのかどうかを探っていく。 来年、誰がこの「成果」を手にしてやってくるのか。
読了日:6月20日 著者:恩田陸
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■男子
もうこの一言につきるでしょう。ほんっとに男子っておばかさんだw 彼らにまじって普通に撮影できてるのがすごい。 そういう男子たちを見てるといつのまにかこっちが笑顔、楽しい気分。 カメラの前だからおどけてるんじゃなく、普段からこんなふうで、たまたま持ってたカメラが捉えただけ。 そう思えるほど自然。 そんなふうに撮らせてくれてた彼らはおばかさんだけどかっこいい。
読了日:6月20日 著者:梅佳代
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■あおきみさんの妙に役立つ日々の知恵147コ
今の自分とあまりにもかけ離れたことをやるとストレスにしかならないので、参考程度に。 「人を変えようと思わない」「悪口を言わない」あたりは普通だと思っていましたが、 人づきあい工夫あれこれのうちに入るのね。
読了日:6月20日 著者:青木美詠子
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■血液型で分かる なりやすい病気・なりにくい病気 (ブルーバックス)
消化器系は弱いけれどO型に産んでくれてありがとう、かな? そもそも人間にはなぜ4種類の血液型が存在するのか、 という疑問からスタートした血液型病気学。 血液型は体質や病気と関係しているのではないかという仮説。 欧米人はA型とO型が多く、B型とAB型が少ないので、統計処理をするうえでどうしてもサンプル不足になりがち。 そのため多くの血液型の研究はO型か非O型という2グループで病気の罹りやすさを論じている。 「A型が多い国は自殺者が多く、O型が多い国は殺人が多い」言われてみればそうかもしれない。
読了日:6月19日 著者:永田宏
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■皿の中に、イタリア
カラブリアの漁師3兄弟が青空市場で売る魚を料理して振舞う金曜日。 そこから繋がる男たち女たち、現在と記憶への旅。 オリーブオイル、トマト、チーズ、出てくる食材はちゃんと地域に根差していて、 土地の人々の糧になってると実感できる。 ペッペとモヒート対決し9対1で敗れたマサト。それはきっと実りのある敗北。
読了日:6月19日 著者:内田洋子
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■わるい本 (アランジブックス)
わるもののやることが悪いなあ。 悪いんだけど可愛い。 わるいひとたちの仲間がいっぱいいる。 「あわてんぼう」もわるい仲間。 「ださい」もわるもの仲間。そうかださいのは悪いのか。
読了日:6月18日 著者:アランジアロンゾ
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■しおこんぶサマサマ!―調味料としてのあたらしい使い方
いつも使いきれずに放置した挙句、捨てることになるんですよ。塩昆布。 図書館で見かけて借りてきた本。 これでもったいないお化けが出なくなりますように。 蒸しパンとかミネストローネとか、こんなのに入れていいんだ~と目から鱗。
読了日:6月18日 著者:
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■恋するように旅をして (講談社文庫)
身軽にあちこち旅に出る。 言葉も分からないし道にも迷う、それなのにやっぱり旅に出る。 自分ひとりで同じように旅する勇気はまるでないから、文章から異国の地のにおいと喧騒を懸命に嗅ぎ取る。 バンコクの夜行バスで同乗になったカナダ人トーマスさんに心の中であれこれツッコミ入れてるのが面白い。 でも自分もその立場なら同じことを思うかもしれない。あんた、寒くないのっ?
読了日:6月18日 著者:角田光代
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■友だちに「死にたい」といわれたとき、きみにできること
悩み多きティーンエイジャーは、 目の前にある問題が手に負えないと感じると逃げたい一心で自殺を選ぶこともある。 友達から自殺したいと打ち明けられたらどう行動したらいいのか。 そして自分自身を自殺から守るにはどうしたらいいのか。 トラブルを解決してあげられなくてもいい。適切なアドバイスが出来なくてもいい。 人生の何もかもを良くしてあげられなくてもいい。 聞き役に徹することが重要。 どんなに聞き上手でも何から何までひとりで引き受けるなんて不可能。 本人の親やスクールカウンセラー、場合によっては警察に相談を。
読了日:6月17日 著者:リチャード・E・ネルソン,ジュディス・C・ガラス
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■枕もとに靴: ああ無情の泥酔日記 (新潮文庫)
コミカルで時々シニカル。 どうでもいいような(しかもすぐバレる)嘘の内容がもうおかしくて、 こんな嘘をついてくれる酔っ払いなら優しくしてあげたい。 牛刀で刺されて入口と出口のあるヤギさん、どんな状況でそんなことに。
読了日:6月17日 著者:北大路公子
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■珈琲店タレーランの事件簿 4 ブレイクは五種類のフレーバーで (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
それで表紙にレモンの樹。 番外編短編集。 いつものタレーランらしさは薄いけれども 「消えたプレゼント・ダーツ」でアオヤマさんを少し見直し、 「純喫茶タレーランの庭で」では奥さんの人柄が垣間見える。 一人称とか年齢とか、なにかを誤魔化している話が重なるとくどく感じる。
読了日:6月16日 著者:岡崎琢磨
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■用もないのに (文春文庫)
座右の銘が「いい人は家にいる」旅人とグルメにろくなやつはいない。用もないのに出歩くな。出されたものを静かに食え。 そんな作家を仕事を口実にあちこちに連れ出す編集者たちは大変だ。 仙台の寒さに耐えながら楽天の試合を見て、世界一のジェットコースター「ええじゃないか」に乗り込む。 途中でかなりくじけているけど、出版社がお金を出しているからと自分に言い聞かせてるところが律儀というかなんというかw ニューヨークのデリで出てきた広島風お好み焼きのキャベツ部分がすべて肉、な感じのサンドイッチは想像するとすごいな。
読了日:6月16日 著者:奥田英朗
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■白戸修の事件簿 (双葉文庫)
いつも中野で事件に巻き込まれている白戸修。 ただのお人好しなだけじゃなく、関わったからには不本意ながらも協力するぞっていう姿勢もあって、 こういうひとなら確かに信頼されるなあという感じ。 そして信頼を寄せるのは困っている善人ばかりではなく、時効を待つ殺人犯だったり足を洗ったスリだったりする。 テストにしてもスーツにしても、山霧純子がこれで貸し借りなしよ?と言ってるようなところは ちゃんと仁義を弁えてる気がしました。
読了日:6月15日 著者:大倉崇裕
http://bookmeter.com/cmt/48052314

■科学の扉をノックする (集英社文庫)
科学と聞いただけで自分には難しくて無理と、たじろいでしまうひとにこそ読んでほしい。 「科学の現場から発せられる"奇跡"という言葉には重みがある。詩や小説や音楽の中で使われる時、 それはもっと頼りなげな響きしか持たない。有限な存在の人間が考えた、幻のようにはかない言葉だ。 ところが科学者が口にした途端、それは何者にも汚されない永遠の強固さを発揮する。 この世に確かに真実の奇跡があることを、伝えてくれる」 科学者の言葉を自分の感想を交えて咀嚼する作家の文章は頭に入りやすい。
読了日:6月15日 著者:小川洋子
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■ポルトガル朝、昼、晩。
ポルトガル人は不愛想でシャイ、ぼったくりがないと誰かの本で読んだような気がしますが、それって 本当だったんだなあ。 冷蔵庫もないようなホテルに泊まりつつ、暮らしているみたいな旅をする。 小さい町にずっと滞在すると、どういう土地柄なのかが見えてきて面白い。 英語が通じない土地って英語圏のひとたちにはイライラの種かもなあと思ってみたりするけど、 旅行者が最初から英語が話せないならその点では逆に良いのかも。 しめった床で足の指が曲がるのは私もそうなんです。意外なところで仲間発見。
読了日:6月15日 著者:ムラマツエリコ,なかがわみどり
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■謎を運ぶコーヒー・マフィン (コージーブックス)
目の前で轢き逃げが起きたことだけでもクレアにしたらショッキングなのに、 マテオが密輸に利用されあわやのピンチ。 二つの事件を並行して捜査しているので、どこかでひょっとして結びつくのかな?と思ったりもしていましたが、 それぞれ無事に解決して良かった。 娘がもっと自分に似るようにと財産を餌に無理やり整形させる親ってひどい。 事故捜査班、AISのバックマンはこれで忘れていた幸せを取り戻せるといいな。 それにマイク!1年なんて長いようであっという間だよね。
読了日:6月14日 著者:クレオ・コイル
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■ごはんの法則 (幻冬舎文庫)
おかずなしでご飯を食べる、もしくは、ご飯なしでおかずを食べるのが平気な自分としては、 サンドイッチの隅から隅まで具がないとイヤと思ったことがなく、 そういう人っているんだなと新鮮な気分。 最近のヨーグルトに砂糖が付いてないのはイラナイという声が多かったんだろうなあ。 尽くしモノはやっぱり3品が限度。飽きます。
読了日:6月14日 著者:酒井順子
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■トムは真夜中の庭で
あるはずのない庭園を真夜中に見つけ、すっかり夢中になったトム。 友達になったハティと過ごす庭園の描写が本当に美しい。 美しいからこそ「時間がない」という時計の黙示録、「時間と永遠をとりかえた」の大聖堂が意味しているものが 胸に迫る。 ちゃんと出会えた二人が最後に抱擁するシーンは感動的。
読了日:6月13日 著者:フィリパ・ピアス
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■図説 世界の文字とことば (ふくろうの本)
文字の系統ごとにまとめて (ギリシア文字・アラム文字・ブラーフミー文字・漢字) 紹介している本。 他の3つは「古代セム系文字」がもとになっているのに、漢字だけは「甲骨文字・金文」で最初から系統が違っているのが分かる。 ブラーフミー文字に分類される言葉(テルグతెలుగుとかカンナダಕನ್ನಡとか)の見た目が可愛い。
読了日:6月13日 著者:
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■楽しいカタチの帽子
型紙が実物大じゃないので注意。 まず自分の頭のサイズを測ってから拡大する。 面白い形だけれど、被ってしまえば意外としっくりしそう。 途中途中で出てくる作り方が掲載されてない参考作品の紹介が邪魔くさい。
読了日:6月13日 著者:スソアキコ
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■ねじれた過去 京都思い出探偵ファイル (PHP文芸文庫)
思い出から過去を修復する大変さが前作よりも伝わってくる。 「思い出をなくした男」のケースのように、愛情とエゴは思いのほか近い場所にあり、 自分の幸せ=相手の幸せ、にならないこともある。 役者に専念することになった雄高のかわりに登場した医者の肩書をもつ真が曲者。 一緒に行動していた佳菜子が由美みたいに怒鳴りつけていたら、きっと真は簡単に背を向けていただろう。
読了日:6月12日 著者:鏑木蓮
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■鈴木佑季の最驚バナナレシピ ~ガッツ石松父娘の愛情料理~
いや、そんなにガッツ石松の娘アピールしなくてもいいじゃん? というほどパパも出てきます。 レシピは普通に美味しそうだし、作り方も簡単。 気になったのは「バナナFish」好きな生魚の腹に切り込みを入れ細長くスライスしたバナナを詰めて 焼くレシピ。 好きな魚とは言っても青魚でも大丈夫なのかとか思ってしまうのです。 写真で使ってる魚はこれですよ、とか一言あれば良いのに。
読了日:6月12日 著者:鈴木佑季,ガッツ石松
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■はるかに海の見える家でくらす (講談社文庫)
湯河原に近い熱海に持っているセカンドハウスで過ごす夏。 怖くて夜ひとりじゃ過ごせないからと、 旦那さんが東京に帰ったあと息子さんとかお友達とか泊りにきたのが驚き。 ひとりで居られないようなところになぜ老後のための家を買った、と突っ込みたくなりました。 隣は貸しスタジオ。そりゃあヌード撮影にもってこいの山の中の立地ならそういうこともあるんだろうけど、 隣人としてはイヤだなあ。
読了日:6月11日 著者:大橋歩
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■ミラクル植物記
楽しい驚きがある植物たちを紹介している本。 ギネスに掲載された世界一大きな蘭、グランマトフィラム・スペキオサムは、大きさが大きさなので蘭とは分からない。 塔のように上へ上へと延びていくエキウムは蜜源としても重要なのだそうで、 どんな味の蜂蜜になるんだろう。
読了日:6月11日 著者:土橋豊
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■やわらかい「わたし」のつくりかた―脳とこころで学ぶ、自分と世のなか
自分で自分のことを決めつけてはいけない。 色々な「わたし」を押し殺して、安易に「アイデンティティ=ひとつのわたし」を求める必要はない。 カバー折り返し部分にあるリストCをやってみたら、まんまとストループ効果の餌食になりました。
読了日:6月11日 著者:川畑秀明
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■六人目の少女 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
初イタリアミステリ。 誘拐された少女たちの切断された左腕が発見され、 まだ生きているはずの6人目を救おうとする捜査員たち。 犯人「アルベルト」は誰なのか。 捜査員たちもまた人間である以上、付け込まれる弱みもあれば心の中に闇を抱えている。 霊媒師ニクラが出てきたときにはそんなのアリかと思いましたが、ニクラもまた彼女自身の物語を再構築するための一部分だったとは。 ボクと言うからには男だな、のボリスのセリフとか、日本語訳が秀逸。 ミーラの太ももの傷から血が流れることがもうありませんように。
読了日:6月10日 著者:ドナートカッリージ
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■世界遺産石見銀山を歩く (歩く旅シリーズ 街道・古道)
ユネスコ諮問機関が登録延期を勧告するなんて異例のこと。それを跳ね返し逆転登録された場所なので興味があります。 16世紀当時、世界に出回っていた銀の三分の一は日本産、その大部分を石見銀山が担っていた。 それほど膨大な産出量を誇ったのに、山を崩さず木を伐採せず、 環境保全に配慮してきた成果は一目瞭然。
読了日:6月10日 著者:穂坂豊
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■日本の写真家 (1) 上野彦馬と幕末の写真家たち
幕末の写真史は「写真」という呼び名を獲得してゆく歴史である。 上野彦馬という名前を知らなくても、撮った写真はみんなが知ってる。 あの坂本龍馬を撮影した人だ。 その上野彦馬を筆頭に幕末を写した写真家たち。 露光に要した数十秒のあいだ、被写体のひとたちはどんな思いでいたのか。
読了日:6月9日 著者:
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■ハイヒール・マジック! -あなたのキレイが必ずかなう、ハイヒールの履き方歩き方- (講談社の実用BOOK)
普段からスニーカーでさえサイズの合うものを探すのにとても苦労していて、 パンプスはおろかハイヒールなんて無縁なものと思っていますが、 ちゃんとサイズの合うハイヒールがあれば美しく履いてみたいです。 足のつま先が外側に向く歩き方は 姿勢が悪いとただのガニマタだ。
読了日:6月9日 著者:マダム由美子
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■真鍋博のプラネタリウム:星新一の挿絵たち (ちくま文庫)
星新一の作品を彩った数々の挿絵を文章の一部分(ときどき全文)とともに楽しめる本。 真鍋博の絵を見ると、星新一とクリスティを思い出す。 私にはとても馴染のある絵柄。 文章の続きを期待させ、内容を説明しすぎないような挿絵は相乗効果を生み、 SFの世界を広げているように思いました。
読了日:6月9日 著者:真鍋博,星新一
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■無菌病棟より愛をこめて
闘病記。 急性白血病、しかも患者全体で発生率わずか1%の染色体異常がある特殊なタイプ。 過酷な治療での吐き気や体重減少、本当につらかったでしょうに、 作家としてのフィルターがあるからかとても冷静だし、周りの人への気遣いや感謝を忘れていない。 骨髄を提供することになった弟さんが鉄分の多い食事をしたり禁酒したりと、万全にサポートするぞ!っていう心掛けに泣ける。 普通に生活できることがこれほどありがたいこととは。
読了日:6月8日 著者:加納朋子
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■スタイリスト佐藤かなの 簡単に作れて、とことん使える日常着 KANA’S STANDARD
着回しコーディネイトの参考写真つき。 全体的にゆるい感じ、ほんとにフォーマルな場面で着るには工夫が必要かもしれないけれど、 日常着ならこれでOK。 モノによっては、フリーサイズだったり、7~13号の4サイズがあったりするので、型紙をよく確認。
読了日:6月8日 著者:佐藤かな
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■思い出探偵 (PHP文芸文庫)
元刑事の実相浩二郎が経営する「思い出探偵社」は小さな手がかりから思い出につながる人や者を探す。 いくつかの事案を並行して調査していて、62年前のトモヨさんのケースは見つけられるのかどうか心配になってしまいました。 実相夫婦の息子の死の真相がそれで本当に納得できればいいんだけれど、なんとなくもやもや。
読了日:6月7日 著者:鏑木蓮
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■旅のスケッチ帖
画文集。 パリに住んでいたころ。ヨーロッパのあちこちを旅していたころ。 そこにいるひとの顔ぶれは違っていても、街の様子は急に変わったりせずにゆったりと時間が流れている。 ペットショップで犬を買い、憧れていた「飼い犬を連れた朝の散歩」をはじめてみたら予想以上に大変で、 結局ペットショップに引き取ってもらったっていうのがびっくりする。
読了日:6月7日 著者:風間完
http://bookmeter.com/cmt/47854812

■作りおきスイーツ
家庭で作って保存するなら、1週間ももてば上々。 どのくらい日持ちするのか目安が書いてあるので安心。 材料がたまたま揃っていたので冷蔵で2週間おける「バナナケーキ」を作りましたが、 みんなであっという間に食べてしまい、作り置きになりませんでした。
読了日:6月7日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/47854803

■ちいさいおうち (岩波の子どもの本)
最初は静かな丘の上にのんびり建っていたのに、だんだん開発が進み都会に飲み込まれてしまったおうち。 背の高い建物に取り囲まれているところなんて息が詰まる。 おうちが田舎に運んでもらったときは妙に感動。 助け出されて良かったなあとほっとしました。 はじめから都会だった場所なんてなかったんだよね。
読了日:6月6日 著者:バージニア・リー・バートン
http://bookmeter.com/cmt/47828777

■ニッポンのサイズ 身体ではかる尺貫法 (講談社文庫)
今や尺貫法が身近なものとは言いにくい日本。 1里とか匁とかそれなに?って感じです。 メートル法の厳密さはもちろん必要だけれど、 それでも畳とか着物とか、昔から日本にあるものは尺貫法が使われていることが多いんだなあという印象。 ご飯を炊くのに「お米は1合」の言い方のほうがやっぱりしっくりくる。
読了日:6月6日 著者:石川英輔
http://bookmeter.com/cmt/47828764

■私説三国志 天の華・地の風〈9〉
諸葛亮孔明ここに眠る。 陳震、裴緒、汝秀。 最後まで本当にありがとう。 切り札にしていた本物の白羽扇を魏延は忘れていたとは思えないけれど、 いつから使うつもりがなくなったんだろう。 姜維と黄皓の確執はもうここから始まってるようなその後へ向けた伏線もあり、 最終的な勝者がかちどきをあげるまで混乱し続けると暗示しているみたいだ。 司馬懿の息子、司馬師の元に置かれた梨郎は、滅亡の道をたどる漢への手向け。
読了日:6月5日 著者:江森備
http://bookmeter.com/cmt/47810018

■日本人の9割に英語はいらない
「頭の悪い人ほど英語を勉強する」「創造力のない人ほど英語を勉強する」などなど 刺激的な見出しが続く。 本当に英語が必要なひとは1割。 外国人を相手に仕事をして利益を上げなくちゃいけないような人たちは懸命に努力するべき。 けれどそうじゃない普通の社員に英語力を求めるのは時間の無駄、必要なら通訳を雇えばいい。 母国語で授業を受けられるというのは実はとても幸せなこと。
読了日:6月5日 著者:成毛眞
http://bookmeter.com/cmt/47809938

■卵を使わないしあわせスイーツ―かんたん!あんしん!おいしい!パティシエが教えるみんなで食べたいレシピ絵本
クリスマスや誕生日。ケーキが登場するイベントは多く、楽しみを減らすのはもったいない。 洋菓子を卵抜きで作るとぱさついたりしないかな、と思ったけど、米油や乳性たんぱくなどを使って対応。 市販の食パンを使うレシピがありますがそれって材料に卵を使っていないのかな?
読了日:6月5日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/47809922

■妻が椎茸だったころ
現実の中の奇妙さにほんの少し触れたような味わいの短編集。 「リズ ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い」偶然リズと出会ったサチがもし、若い日本人女性じゃなかったら? 「妻が椎茸だったころ」泰平にはまず、固いままの干し椎茸と格闘するのが大事だったのかも。 干し椎茸を戻すように、亡き妻との思い出もじんわりとよみがえってくる。
読了日:6月4日 著者:中島京子
http://bookmeter.com/cmt/47785420

■寄り道ふらふら外国語
フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語。 本業のロシア語以外の言葉にもつい寄り道。 「語学書は図書館で借りてはいけない」 「それでも、ときには借りなければならないこともある。すでに入手困難になっている場合だ」 身に覚えがありすぎる。
読了日:6月4日 著者:黒田龍之助
http://bookmeter.com/cmt/47785412

■終わる世界のアルバム (メディアワークス文庫)
前触れなく人間が消滅し、その痕跡も周囲の人々の記憶からも消え去ってしまう世界。 死ぬ、ならば、生前の故人を偲ぶこともできるけれど、記憶そのものがないので、 そのひとと過ごした時間がまるごと「なかったこと」になってしまう。 マコトが銀塩カメラで繋ぎ止めた時間の価値に苦しんだのは奈月。 その意味を知ってなお苦しんだのはきっとマコト。 けれどその苦しみは奈月を「なかったこと」にはさせない。
読了日:6月3日 著者:杉井光
http://bookmeter.com/cmt/47763070

■心療内科に行く前に食事を変えなさい
脳の栄養不足のために心の不調を訴える人が増えている。 他の本を読んで知っている内容もありましたが、こちらのほうがはるかに分かりやすく書かれていました。 「治療によって細胞が生まれ変わって、元の自分ではなく、新しい自分に生まれ変わるのです!」 心強い。
読了日:6月3日 著者:姫野友美
http://bookmeter.com/cmt/47763053

■世界一の珊瑚礁
グレートバリアリーフ最南端のレディエリオット島で撮影。 珊瑚礁に集う魚たちを包むような澄んだ海の色、その深い青と静けさを堪能。 マンタの泳ぐ姿は圧巻。間近で見たら本当にダイナミックなんだろうなあ。
読了日:6月3日 著者:中村征夫
http://bookmeter.com/cmt/47763047

■朝の時間割 (天然生活ブックス)
朝は早い時間に起きてはいるものの、自分は朝の時間をどうやって使ってるっけ? と振り返らずにはいられなくなる。 紹介されてる18人が全員女性というのが多少あざとさを感じるけれども、 女性だからその行動の意味を汲み取りやすく共感しやすいのかもしれない。 起きたらまずは水を飲む、ってパターンが多い。
読了日:6月2日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/47740646

■私説三国志 天の華・地の風〈8〉
孔明が病に伏せていることが魏の知るところとなり、この機会を逃すまいと漢中へ押し寄せる魏軍。 これを迎撃している最中に 成都から孔明へ入朝命令が届く。 劉家の天下を奪おうと目論んだ、という丞相謀反の疑いを晴らし、とりなしたのは貂蝉本人。 もし彼女が居なければ、劉禅の面目はこれ以上ないほど潰れ、もっと早いうちに李厳は手駒として捨てられていたかもしれない。 魏に亡命し徐庶の企みに手を貸すことになった均、けれどそれに騙される司馬懿ではない。
読了日:6月2日 著者:江森備
http://bookmeter.com/cmt/47740641

■本物のモナ・リザはどこに: ─ココ、パリへ行く (ココと仲間)
ズラトコの叔父さんが住んでいるパリで夏を過ごすことになったココ。 画家のポクレポヴィッチ叔父さんが本物そっくりに描いたモナ・リザが映画に使われることになったのが事件の発端。 誘拐犯から逃げて隠れて、モナ・リザを抱えパリの街をあちこち歩くふたり。 本物のモナ・リザ、偽物のモナ・リザ、誰がどれを持っているの? マリー・クレヴェルがなんだかマリヤナに似てるなあ、この時代のこの年頃の女の子は こんな感じなのかな、と思っていたら、そういうことだったのね。
読了日:6月1日 著者:イワンクーシャン
http://bookmeter.com/cmt/47717557

■ペンギンの音楽会
南極にやってきた三大テノールが上演する椿姫をこぞって見にゆくペンギンたち。 「えーっと、何の話だったっけ?」が繰り返し出てきて、それはもういいから先にいけ先に!って気分になってしまいましたが、 ペンギンたちがオペラを堪能していたことには違いないのでよしとしましょうか。 なんせペンギンの絵が素晴らしい。
読了日:6月1日 著者:エルケハイデンライヒ
http://bookmeter.com/cmt/47717553

■私の好きな料理の本
料理本はいくらでもあるけれど、料理本を紹介する本ってなかなか珍しいんじゃないかな。 食まわりのスタイリストとしてたくさんの現場を見てきたからこそ選びたくなる料理本。 簡単な英語で書かれた絵入りの洋書をジャケ買いする気持ちは分かるなあ。 試しに作ってみるような気楽さは時には必要。
読了日:6月1日 著者:高橋みどり
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