2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:70冊
読んだページ数:14756ページ
ナイス数:1171ナイス
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■怪盗の伴走者 (ミステリ・フロンティア)
怪盗ロータスと検事の安西、ふたりの過去。 同じくらい力が強くて足の速い馬同士なら、重い荷も半分の軽さになって、もっと速く走ることができる。 「君の人生を僕にくれないか」と蓮が言ったとき。安西がそれを聞いたとき。 もうこの結末に決まっていたのかもしれない。 高広のことを「助手の機嫌を取るために推理しなければならない探偵」とロータスは言い、 「助手の顔色をうかがう探偵」と安西は言う。 立場が違うのに、二人は同じくらい力が強くて足の速い馬。
読了日:4月30日 著者:三木笙子
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■サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3
ananで2年間連載されたエッセイの後半の1年分。 ゆるくのんびり読めます。 イソップの「アリとキリギリス」は本当は「アリと蝉」だったのに、アメリカやヨーロッパの北のほうには 蝉がいないのでキリギリスに変更になった、というのが意外でした。 そしてギリシャには蝉がいたからイソップはこの話が書けたっていうことも意外。 アメリカの高速道路でガス欠になったとき、もしも助手席に奥さんがいたとして、 2時間もぶつぶつ文句を言えるのは結構すごいかも。
読了日:4月30日 著者:村上春樹
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■異性
角田光代と穂村弘の往復書簡なエッセイ。 女ごころと男ごころの微妙な差が恋に発展し、絶対的な差が破局に繋がる。 別れたのちに恋人からのプレゼントを捨てる女性。 モノはモノだと割り切って使う男性。 自分はどちらかと言うとモノはモノじゃん、なスタンスですが、 壊れたりしたら容赦なく捨てられるし、という感じです。 「対人的なスペース」ってものすごく核心をついている言葉だと思う。
読了日:4月29日 著者:角田光代,穂村弘
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■マダムだもの
三谷幸喜と夫婦だったころのエッセイ。 小林さんのサバサバしてる感じが際立つほどオットの三谷さんが乙女。 捨て猫を拾ったときなんてもう泣き過ぎ。 叔父さんから引っ越し祝いに貰ったゴクミ(生ごみ処理機)の異臭騒ぎがおかしかった。 一箱の半分の葛餅じゃ確かにでんぷん質過多だなあ。
読了日:4月29日 著者:小林聡美
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■傷つきやすくなった世界で (日経プレミアシリーズ 2)
世の中に出たばかりの若いひとたちへのあたたかいエール。 良い意味でキザなひとなのかも、という印象をずっと持ち続けていますが、 出来るだけ偏りのない目で物事を捉えよう、としているようにも思えました。 恋愛小説を対象にした島清恋愛文学賞って初めて知りました。 運営は大変そうだけど、そういう地方発の文学賞があるっていいな。
読了日:4月28日 著者:石田衣良
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■親子でがっちょりおかん飯
「まぜるのは3つまで!」 人生はおいしいものを食べてなんぼ、 カロリーを気にするのが馬鹿らしくなるレシピの数々。 おにぎらずやジャーサラダなんて流行モノもあるので侮れない。 チョコレート・ブラウニーの回のサイバラ発言 「そのカロリーでうどんが何杯食べられるか!」に大笑い。 ろく助と山椒油がとても気になります。
読了日:4月28日 著者:西原理恵子,枝元なほみ
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■ザ・富士山: 対決!北斎vs.広重
浮世絵なんて漠然と眺めているだけだったので、 北斎と広重、ふたりの浮世絵師の富士山限定での対決形式は分かりやすかった。 勝敗は別につけなくても良かったけれども。 北斎は誇張が激しく、広重は写実的。 同じ場所の富士山でも見せ方はかなり違う。 共通しているところは両者とも青が目立ち、近像拡大型構図で奥行きを出し、市井の風俗を描き、前に描かれた作品に似た絵があること。
読了日:4月28日 著者:赤坂治績
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■蛙の子は蛙の子:父と娘の往復書簡 (ちくま文庫)
この父だから娘がこんなふう、って決めつけるのはどうかと思うけれど、 でも確かに父と娘なんだなと思えるようなやりとり。 眠るまでを見届けてほしい父親に対して「皇帝ひとりでネロ」なんて軽口をたたく娘。 なんとなく弘之氏は気難しくとっつきにくいイメージがありましたが、 偉大な作家ではない素の部分が垣間見えて良かった。
読了日:4月27日 著者:阿川弘之,阿川佐和子
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■芽つきのどんぐり―んもあるしりとりエッセイ
隣→リズム感→歓待、な感じで「ん」も含めて繋げるしりとりなエッセイ。 そうか宮沢賢治「どんぐりと山猫」に出てくる「めつき」は「メッキ」だったのか。 私はあれはそのまま読んで「目つき」だと思ってました。でも「芽つき」のほうがほのぼのと可愛い。 また読み返したい。 畑で一種類だけ野菜を育ててもいいと言われたら、私だったら生姜にします。
読了日:4月27日 著者:本上まなみ
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■廃墟の歩き方 探索篇
カラー写真じゃないのが残念。 だから本物を見に行くんだ、と行動する前に、 冒頭に書かれている探索時の危機管理やマナー・禁止行為などを参考にすること。 廃墟だからと気軽に入り込んだら出られなくなった。 腐って脆くなった床を踏み抜き大けがをした。 遺体を発見した。 何があるか分からないのでそれ相応の準備が必要。
読了日:4月26日 著者:
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■冴子の母娘草 (集英社文庫)
娘の言うことなんか聞いちゃいない母親とのバトル。 女の幸せは結婚すること、と信じて疑わず、 何かにつけすぐに結婚がどうのと言ってくる母親は本当に鬱陶しい。 それでも母と娘、どこまでが限界なのかはなんとなく分かっていて 、盛大にこじらせないように気を付けていたんだなあ。 ご先祖様探訪ツアーのきっかけになった日記を読んで 「パソコンのマニュアル本を読むより、くたびれた」と書かれていますが、 雑誌連載は1991年6月号から1993年2月号まで。 そんなに前からパソコンを使っていたんですね。
読了日:4月26日 著者:氷室冴子
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■からだ・シアター
五味太郎のからだに起きたことを寺門琢己が解き明かす。 生きていくために、体は必要なことを必要なだけやってるんだなあと実感します。 よだれが出たり微熱があったり、なんとなくもやもやとして不愉快なことも、からだが不都合を調整している証拠。 切れたアキレス腱を自力で再生しちゃうひとたちがいるなんて驚き。
読了日:4月26日 著者:五味太郎,寺門琢己
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■人格転移の殺人 (講談社文庫)
ボビイのファストフード店にいた6人が地震から避難するために逃げ込んだのは人格転移装置のある実験施設。 中身と外見が法則に沿って入れ替わる。 誰が誰になっているのか途中で分からなくなるかもしれない、なんて思った途端に大惨劇。 死んだ人間の誰かが犯人、けれど、誰が誰だったときの犯行なのか。 設定のややこしさが目くらましのようだけれども、理詰めで考えればそういうことになるんだろうなと納得。 ジャクリーンがCIA特別語学プログラムで日本語をマスター。いいな受けたい。
読了日:4月25日 著者:西澤保彦
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■身の下相談にお答えします (朝日文庫)
自分のことじゃないので気楽に読んでしまいましたが、人生相談をよせてくるひとにしてみたら切実な問題なのだろう。 誰かに相談することで、自分の考えをまとめるワンクッションになるのかもしれない。 そしてその相談の回答が実に的確。 セクハラ上司をどうしたらいいのか。母親が宗教にはまっていて辞めさせたい。 相談者たちは回答を参考にできたかなあ。
読了日:4月25日 著者:上野千鶴子
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■日本全国津々うりゃうりゃ
熱意があっても方向性が違ったり、あるいは熱意があっても冷めてしまったり、 冷めたら冷めたで方向転換。 あちこちに脱線しつつ何とも言えない適度な適当さがゆるい旅にはふさわしい。 ジェットコースターに乗らなくて済むように、早く60歳になって年齢制限だから駄目なの、と 堂々と言えるようになりたい自分としては、 マッサージチェアなジェットコースターがあっても断固乗らない。乗るもんか。
読了日:4月24日 著者:宮田珠己
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■ステキな東京魔窟―プロジェクト松
気になって仕方ないけど足を踏み入れるのはちょっと勇気がいる場所。 そんな魔窟を巡り歩く。 ネイルサロンなんて別に勇気いらないでしょ、という女子力を持ち合わせていない自分にとっては、 甘皮の量に多い少ないがあるのかとおののく。 銀座での 「超高級ブランドショップ死ぬかと思ったレポート」 のタイトルは伊達じゃないぞってくらいの必死な感じ、読んでるこちらも血の気が引いてゆきます。 さすがにハリー・ウィンストン、すごいな。 それにしても文字が小さかった。
読了日:4月24日 著者:松本英子
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■神奈川のおきて カナガワを楽しむための49のおきて
頷き過ぎて首が痛くなるほど、神奈川県のあるあるが詰め込まれていました。 ア・テスト受けた!中学校で給食がないのは少数派だったのか!ダイナミックダイクマ! 頷くたびに自分がとことん神奈川県民なのだと思い知ります。 サグラダ・ファミリアに喩えられた横浜駅の魔改造もとい変貌っぷりには、本当にいつも困惑させられる。 工事が終わる日はくるんだろうか。 ランドマークタワーには県外から来たお客さんを連れていったりするので何回か登っています。
読了日:4月24日 著者:
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■ベーコン
恋愛と食べ物が結びついてる短編集。 彼ら、彼女らがこの食べ物をまた食べたら、この時にあったことを思い出したりするだろうか。 「ほうとう」醤油味のほうとうってあるんだっけ? 「ゆで卵のキーマカレー」うまいこと言いくるめられて誤魔化されるんじゃないかとハラハラ。 刺激物は控えないとね。 「目玉焼き、トーストにのっけて」ボニーとクライドみたいな生き急ぎ感。 たとえば20年後、若気の至りだったとほろ苦い感情を持ったりするのかなあ。
読了日:4月23日 著者:井上荒野
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■おばあさんの魂
表紙が小倉遊亀「画人像」だったのでつい図書館で借りた本。 身近に3人もおばあさんがいたから今の落ち着いてる感じの酒井さんが出来上がったのかも。 私の祖母(祖父も)たちは遠方に住んでいたし、私が本当に小さい子供のころに他界してしまったので、 これといった思い出がありません。 だから、こういう祖母だったと分かっている酒井さんが羨ましい。 「前世で何度もおばあさんだった」がなんだかツボでした。 オノ・ヨーコがもうおばあさんと言われる年齢だというのがびっくり。
読了日:4月23日 著者:酒井順子
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■コドモより親が大事―おなかほっぺおしり PART3
子育てのリアルさが迫ってくる。 もう少しうちにいてやったら(母親でしょ)もっとスキンシップしてやったら(母親でしょ) は、まるで呪文のようだ。 個性があってこそ人間なんだから、気にすることないんです。あなたの育児はこれでいいんです。 これって言えそうでなかなか言えない言葉だ。
読了日:4月22日 著者:伊藤比呂美
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■お客さまはぬいぐるみ 夢を届けるウナギトラベル物語
ウナギトラベルはぬいぐるみのための旅行会社。 自分が旅行して一緒に連れていけばいいじゃん、って思ってたんです最初は。 だけど、そうできない色々な事情があったのですね。 その事情を承知して、ウナギトラベルの心配りは参加者(ぬいぐるみも持ち主も)を幸せにしてる気がします。 旅をしているぬいぐるみたちも、ぬいぐるみ同士の交流があったりして楽しそう。
読了日:4月22日 著者:東園絵,斉藤真紀子
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■ポテト・ブック
1976年に出版された本が復刊されたもの。 伊丹十三は映画監督としては知っていましたが、翻訳もしていたんですね。 「訳文は徹底的に日本語化する努力を傾けた」そうですが、 ヤード・ポンド法をそのまま使っているので(脚注でメートル法に換算) アメリカっぽさが満載。 レシピは文章だけなので想像しにくいところもありますが、 マッシュポテトを麺棒でのばし餃子の皮のようにして、中に具を詰めて 水餃子みたいにするとか、いろいろな料理法があるものです。 クラムチャウダー100人前なんて作る機会あるかなあ。
読了日:4月21日 著者:マーナデイヴィス
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■世界の巨樹と絶景の森
他の先進国と比べて日本はわりと森林率が高いので(東京や大阪なんて都会でも30%、あの広大なインドや中国あたりの国と比べても多い) 樹木のある風景は身近で当たり前。 そして巨樹ともなると、地域のシンボル的な存在だったりご神木として大事にされるケースも多いだろうから、意外と見慣れているはず。 見慣れているはずなのに、 気候区分が違えば育つ植物も違うから、不思議な形のバオバブにリュウケツジュなんかを見ると 凄いなあと圧倒される。
読了日:4月21日 著者:
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■この世には二種類の人間がいる
自分はどっち側かな、とぼんやり考えながら読んでいましたが 「お皿の裏は女の命」とまではいかないまでも、自分はお皿の裏を気にするほうだ。 でも生活IQの低い森茉莉タイプもそれはそれで愉快だろうな。 「ホストクラブの美意識と笑いのセンスに耐えられないのだ」に、仲間がいた!と思ってしまった。
読了日:4月21日 著者:中野翠
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■赤に捧げる殺意 (角川文庫)
「青に捧げる悪夢」を読んだのでこちらも。 鯨統一郎「Aは安楽椅子のA」は既読。 有栖川有栖「砕けた叫び」目から鱗、がキリスト教からきている言葉とは知らなかった。 ムンクの叫びのそういう像、どこかにありそう。 赤川次郎「命の恩人」夫に虐げられるも耐える妻、そこから先の展開が赤川次郎だなあ。 麻耶雄嵩「氷山の一角」探偵やるのもつらいね。
読了日:4月20日 著者:有栖川有栖,折原一,赤川次郎,霞流一,西澤保彦,麻耶雄嵩,鯨統一郎,太田忠司
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■絶品!海軍グルメ物語 (新人物往来社文庫)
「海軍は、外国基準の艦艇や兵器を運用するため、西洋人の体格や体力に追いつかなければならなかった。 そのため、栄養学や食品学を探求し、和洋折衷の「洋食」という食文化を切り開く先駆者となっていった」 兵士なのだから白米を、というのは親心。でもそれが脚気の原因になり命を落とすものもいて、 脚気以外で死亡した隊員とともにハワイ、ペルーとチリに埋葬されている。 本の冒頭ではカレーやオムライスなどのレシピを紹介。 チキンライスは迫力のある見た目。 バターで炒めた大きな鶏のもも肉がライスに添えられている。
読了日:4月20日 著者:平間洋一,高森直史,齋藤義朗
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■荒野の胃袋
タイトルだけは知っていたのですが、ずっと西部劇っぽい物語なのかなと思いこんでいて (だって荒野のガンマン、とかあるし)まさかひとの名前だったとは。 そして偶然、図書館で見かけ、 表紙の訴えかけるチカラの大きさを退けることができず借りてきた本。 うちも、他のお酒はダメだったけど、梅酒は飲んでも怒られませんでした。 「荒野さんの小説には食べる場面が多いですよね、とよく言われます」 ということなので、他の本も読んでみたいな。
読了日:4月19日 著者:井上荒野
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■野心のすすめ (講談社現代新書)
バブルを経験していないと、こういう強気な発言は出てこないかもしれない。 バブルのころは、意図的にあれこれ色んなものを転がせていて、 自分自身が世界の中心!って実感を得ていたひとは多かったはず。 もうあんな狂乱的な時代はこないと思うけれど、 だからこそ、本気度の高いやる気と、積み上げた失敗を無駄にしない経験と実力が大いに試される。 野心を持って上を見ろ。
読了日:4月19日 著者:林真理子
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■もの食う本 (ちくま文庫)
食べるシーンに注目して本を読む。 既読の本がちらほらあり、自分も同じものを目にしているはずなのに、こうも印象が違うものなのかと驚くし、 驚くからまた読まねば、という気分にもなる。 「私の作る郷土料理」の、郷土料理はふつうの家庭のおかあさん、おばあちゃんが作り続けてきた ふるさとの味、のことに間違いはない、のところ。 これから先も郷土料理の作り手はずっと女たち、そういう時代は続くのだろうか。
読了日:4月18日 著者:木村衣有子
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■ふくまる てくてく
オッドアイの白猫、ふくまる。 ふくまるって見覚えのある名前だと思ったら、 以前、おばあちゃんと一緒の写真集を見たことがあったと後から思い出しました。 黒目の部分が細くなってる写真ばかりだったのでオッドアイが強調されている感じですが、 最後にまんまる黒目の写真。 毛布かなにかにくるまっていて可愛い。
読了日:4月18日 著者:
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■しょうがLife-カラダを温めるしょうがrecipe
冷え対策のために図書館で借りてきた本。 作り置きのできるはちみつ漬けや黒酢漬けなどを応用したレシピがもうちょっとあればいいのにな。 チューブ入りおろし生姜はナマに比べると味や香りは劣るけれど、 商品に含まれる生姜の量は7~9割くらい、 手軽なので使い分けたい。
読了日:4月18日 著者:
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■フリッパントライフ
「flippant=はすっぱな・軽薄な・生意気な」 やってみたいことはとりあえず全部実行する、欲望と快楽を大切にする暮らし。 知り合いのアートディレクターに相談して、ドルチェ&ガッバーナのタンクトップのデザインのパチもんステッカーを作ってもらい、 留め具がシルバーの黒いバーキンにそのステッカーを貼ってみる。 CD持ち込み可・国際電話可のプラダ丸の内店VIPルームから国際電話をかけたい!と企てる。 やっていることが豪快で、これってもしやバブルの時期に書かれたものなのかと思わず出版年を確認してしまいました。
読了日:4月17日 著者:甘糟りり子
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■裏京都検定
「Q・2004年より実施され、年1万人以上が受ける人気の<京都検定>を京都人はどう思っているか?」 「A・よろしなあ」 京の愉悦とは、<京都人>を理解することに始まり、彼らと出会うことで生まれ、 彼らが築き上げてきた文化と接触することで深まる。 情報や雑学は愉悦のガイドラインを補完するべきものであり、本質ではないのだ。 京都検定なるものがあることは知っていましたが、そんなに受験する人がいるとは知らなかった。 そして京都はやっぱり魔界だ(いい意味で)
読了日:4月17日 著者:入江敦彦
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■青に捧げる悪夢 (角川文庫)
ホラー短編ミステリアンソロジー。 この中で一番、良くも悪くも印象的だったのは、小林泰三「攫われて」 一番手の恩田陸「水晶の夜、翡翠の朝」の余韻が消し飛ぶほどのグロテスクさ。 犯人の仕打ちがイヤでたまらず、自分の足まで痛い気がして読むのが本当につらかった。 若竹七海「みたびのサマータイム」クール・キャンデーの渚が17歳を迎えた夏のできごと。 瀬川ことび「ラベンダー・サマー」花火の夜、少女の手を振り払わなかった晃司がえらい。
読了日:4月16日 著者:恩田陸,小林泰三,岡本賢一,近藤史恵,瀬川ことび,はやみねかおる,若竹七海,新津きよみ,篠田真由美,乙一
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■ナポリへの道
スパゲッティ・ナポリタンのことだけでよくこれだけ書けるものです。 小麦粉からスパゲッティが、トマトからケチャップができた。 戦後の日本を占領したアメリカ軍はスパゲッティとケチャップを持ち込んだ。 ケチャップであえたスパゲッティは、他国を占領したばかりの軍隊では料理として充分に成立し、 しばらくすると街の喫茶店でも出されるようになり、日本中で流行。 発祥の地、ホテルニューグランドでナポリタンを食べたいな。
読了日:4月16日 著者:片岡義男
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■愛しのパクチー―タイで出会ったたべもの・ひとびと (遊雲ブックス)
この本が出版されたのは1996年、エスニック料理の店が増えてきたころ。 食材として扱っているお店がどのくらいあったかは分かりませんが、 いまでは出荷数も増え、食べたことがなくてもパクチーってどんなものか知っているひとは多いと思う。 最初に食べた時に、カメムシを食べたらきっとこんな感じ、と思ったそうで、 まだ未体験の自分としては勇気がいりそうだ。 「バンコクのチョコ・ブラウニー」のところに 「チョコレートとバターををたっぷりと使った」と誤植があり、それがかえってたっぷり感が出ている。
読了日:4月15日 著者:森下ヒバリ
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■もうすぐ私も四十歳
時代を前後しつつ、おなじひとのエッセイを追いかけていくと、 文章の書き手の性質とじっくり向き合えるような気がしてきました。 まだ独身ではあるものの親の老後の問題がやってくる。 住むところはどうするの、お金はどうするの。 気になることが増えてくるのも40歳あたりから、かな。 ひとりということは自由度が高いけれども、何から何まで自分ひとりで決めなくちゃいけない責任も大きい。 40歳から50歳になったときもまた色んなことが徐々に違ってくるんだろうな。
読了日:4月15日 著者:岸本葉子
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■しない生活 煩悩を静める108のお稽古 (幻冬舎新書)
ちゃんと修行しているお坊さんでもトホホーと思うようなときってあるのね、と力づけられる。 なんで私の言うことが分からないの、とキーキー言うひとがいるんですが、 それは煩悩なんですね。 「私のこと、わかって」という煩悩が強ければ強いほど、自己主張が強くなり口数も多くなり、 相手を疲れさせます、っていうのが身に染みています。 人の振り見て我が振り直せと言うからなあ、自分のこととして受け止めよう。
読了日:4月14日 著者:小池龍之介
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■おなかほっぺおしりそしてふともも (集英社文庫)
好きなこと嫌いなことがだんだんハッキリしてくるころ。 姉妹というくくりに居ても、カノコはカノコで、サラ子はサラ子だ。 もちろん両親とも違う人間なんだなあとしみじみ思う。 ボストン発疹症って初めて聞きました。 見た目はボツボツ、でも元気、それで外に出られないっていうのは子供も親も大変だ。
読了日:4月14日 著者:伊藤比呂美
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■下に見る人
年齢による分かりやすい上下関係ならいっそ諦めがつく。 けれど同学年でもスクールカーストがあり、簡単にいじめに繋がっていく。 たとえ自分がやらなくても(やっていても口に出さないという賢さがあっても) 他人の「自分より上か下か」という価値判断に巻き込まれ、おそらく一生付きまとう。 ショップ店員になれなれしい口を利かれたらやっぱり、 なにその態度、って思うだろうなあ。 それがフレンドリーさを演出していると分かってはいてもイラッとするのは、 自分が客で上だから、と思ってる証拠ってことだよね。
読了日:4月13日 著者:酒井順子
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■どんな病気も「温めれば治る!」 (ワニ文庫)
冷えは万病のもと、って言うしね。 気を付けてはいても、どうしても冷えが気になります。 体温が低いのはもうどうしようもないかな、と思っていたけれど、改善できるんですね。 生姜は体を温める食材の王様、食べるように心がけたい。
読了日:4月13日 著者:石原結實
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■私の描いた中山道―大畑芳夫画文集
中山道を夫婦で歩き、その道中で撮影した写真・ビデオをもとに0.1ミリの水性サインペンで描かれたもの。 色を使っていない分ごまかしがきかないので、緻密に描いて表現していくしかないんですが、 起点になっている日本橋の水面の揺らぎや橋の質感など、本当に心を奪われます。 終点の三条大橋まで、ゆっくり堪能しました。
読了日:4月13日 著者:大畑芳夫
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■望遠ニッポン見聞録 (幻冬舎文庫)
少し離れたところから日本を眺めてみる。 英語に敬語表現がない、っていう誤解は、 外国人へのインタビューの吹き替えのあのフランクさからもきてるんじゃないかな、とこっそり思う。 「大袈裟な国の人種と違って、普段素っ気ない日本人の家族が感極まって衝撃的に抱き合っているところは、 とてつもなく感動的なものだと今回の震災の映像を見ていて痛感しました・・・」 そういう習慣がないから余計に、ね。
読了日:4月12日 著者:ヤマザキマリ
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■人生のこつあれこれ2013 (新潮文庫)
自分にとって、作風が好きなのかどうか分からないまま、時折り思い出したように読みたくなる謎作家がふたりいます。 そのうちのひとりがよしもとばなな。 同じ日に読んだもう一冊とこの本、どちらにも、例え話に峰不二子が出てきて、そういうシンクロが起きやすいのも不思議。 7月の、ウォーキング・デッドを見て「今は今だし、ゾンビがいる毎日よりは全然ましだな」 は、わけのわからない比較かなあ、でも私はそう思える。
読了日:4月12日 著者:よしもとばなな
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■世界の終わりに食べたいハイ食材50
地産地消とは真逆の考え方。 自分の会社で扱っている食材のカタログ、って感じがしないでもないけれど、 この食材のここに惚れこんでいるという情熱は伝わってきます。 いくらおいしくてもトリュフ丸ごと一個なんて扱いに困るし、 さすがに毎日これを食べようって気にはならないかもしれない。 でも、こういうおいしいものがあるから今日は頑張れる!と自分を励ましたり、 パーティーを開くひとにはいいかも。
読了日:4月11日 著者:丸岡武司
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■鳥居りんこの親の介護は知らなきゃバカ見ることだらけーーー申請から施設探しまで、介護初心者には想定外の事態が待っていた!
「福祉は自己申告だからねやったひとだけトクするしくみなんだよね」 帯の文句に、そういうものなのかとハッとさせられ思わず購入。 介護認定のときに、あれもこれも出来ます!とはりきっちゃう母親の話を 他のなにかの本でも読んでいたので、そういうひとって意外と多いのかも。 それにしても扱いにくいお母さんで大変だ。 私の人生を奪うな!とお姉さんが怒鳴りたくなる気持ち、分かるなあ。
読了日:4月11日 著者:鳥居りんこ
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■猫だって鼻提灯くらいできるもん。
背表紙のタイトルを見て手に取ったら、表紙がほんとに鼻提灯だったw 原則、野良猫の写真なのに、一枚だけ室内猫。 「それは目つきがどうしても他人と思えなかったから」 なるほど。似てるかな?
読了日:4月11日 著者:あおいとり
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■テディ・ゴー! (PHP文芸文庫)
和子と康雄さんのコンビ再び。 和子はぶつぶつ言うだろうけれど、康雄さんが来てからのほうが、和子のやりたいことや夢に近づいている気がする。 イケメンエリートなのに変人な冬野刑事も相変わらず。雷おこしじゃなくて霊おこしとは。どんな味なんだ。 ジョンの頭に康雄さんをくくりつけたのは冬野さんかな、ジョン大活躍。 康雄さんがどのくらいポイントが必要なのか分からないけど、 急いで成仏しなくてもいいんじゃないのかな。 娘をもう少し見守るためにも。
読了日:4月10日 著者:加藤実秋
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■アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (文春文庫)
外国人の私がアメリカの首都の場所を知らなくてもそれほど問題じゃない。 だけど自国の首都の場所が分からないアメリカ人が半分もいることに驚く。 一生に一度も外国に行かず、外国について何も知らず、聖書以外の価値を否定する。 大胆で豪快、ということは、実は無知の裏返し。 よその国のことだからと傍観するにはアメリカは大国すぎる。 ちょうど大統領選挙の真っ只中、大丈夫ですかアメリカ。
読了日:4月10日 著者:町山智浩
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■ほんじょの天日干。
フォトエッセイ。 プロのカメラマンじゃないので、うまく撮れないのは当たり前。 最初はよれよれだったのがカメラにだんだん馴染んでくる感じがそのまま伝わってくる。 しょっぱなの「うちのきいろちゃん」が意外とホラー。 きいろちゃんは何の種類の魚なんだろう。 桜の下でお弁当を広げているおばさん二人のほうに歩いて行く後ろ姿の猫がんばれ。
読了日:4月9日 著者:本上まなみ
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■おなか ほっぺ おしり
育児エッセイ。 子供を育てた経験はありませんが「災害やききんや戦争で、オトナが何百人死んだって、 そういうもんだと納得できますが、コドモが死ぬと、いたましくって、聞いていられません」 は同じ意見。 娘さんたちの風疹がおさまってきたころご自身が発症、そのとき飛行機で熊本に帰ったというのが気になりました。 風疹のときに飛行機に乗っていいの?
読了日:4月9日 著者:伊藤比呂美
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■おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2
ananで最初に連載していた時から10年後に再連載。 もうこのころはananを読んでいなかったのでリアルタイムな感じはしませんが、 古臭さはありません。 ダンキンドーナツが日本から撤退したのは国家的な悲劇、なんて書くほどドーナツ本当にお好きなんですね。 ランナーならオレゴンのナイキ本社のおがくずが敷き詰められたジョギングコースを走ってみたいと思うんだろうか。 「今週の村上」のひとことが面白い。
読了日:4月9日 著者:村上春樹
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■戦場のコックたち
これは参った。本屋大賞ノミネート作品とは知らずに手に取り、 二段組みにひるむことなく読んで良かった。 ミステリで戦争モノで友情物語で、なんて色んな要素が散りばめられると輪郭がぼけるんじゃないかと 思っていたんですが、 ティムの視線で語られるリアルな戦場に心を揺さぶられます。 生き残った人間のためにも、死んでいった人間のためにも、ロッテとテオには幸せでいてほしい。
読了日:4月8日 著者:深緑野分
http://bookmeter.com/cmt/55437595
■一本桜 森田敏隆写真集
図書館に桜特集のコーナーがあり、そこから借りてきました。 せっかく桜が見ごろになったのにお天気が悪く、ちゃんとお花見が出来ずにいたのでこれで不満を解消できます。 これだけの巨木になると維持していくのも大変。 地元のひとたちや樹医さんたちの尽力があるからこそ、 大勢が集い、花を見上げ、春を堪能するのだ。
読了日:4月7日 著者:森田敏隆
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■桜
押すな押すなと言わんばかりに密集した桜の表紙に魅かれて図書館で借りてきました。 桜にしか目がいかず、見終わってから「あ、これ蜷川実花だったんだ」と気が付く始末。 空がまるで、桜の花を引き立たせるためにこういう色になりました、みたいな感じだ。 桜ってこんなに妖気に満ち溢れているものなんだっけ。
読了日:4月7日 著者:蜷川実花
http://bookmeter.com/cmt/55418324
■井形慶子のイギリス庶民の庭づくり
食べて集まるもう一つの部屋。庶民が愛する使える庭。 庭があるっていうだけでもう庶民じゃないんじゃ、と思いましたが、 イギリスと日本じゃ基準が違うのかもしれない。 庭のある家に住むのは無理でも気軽にピクニックに出かけたくなる。
読了日:4月6日 著者:井形慶子
http://bookmeter.com/cmt/55396166
■すぐに使える英会話 超ミニフレーズ300
そうそう、こういうことなんだ。 英語を母語にしていない私が最初から長文で何かを言うのは無理がありすぎる。 意思表示としてとりあえず受け答えが出来ればいい。 そのためにも付属のCDを良く聞こう。
読了日:4月6日 著者:山崎祐一
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■夢色の海
色調の美しさに思わず息をのむ。 なんて明るい色の海、そしてなんて綺麗な魚たち。 海面から差し込む光がまばゆく神々しい。 そしてその光を受けながら泳ぐたくさんの魚のシルエット。 海の中を散歩できるならこういう光景が見たい。
読了日:4月6日 著者:鍵井靖章
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■ニルスのふしぎな旅〈4〉[全訳版] (偕成社文庫)
とうとう旅が終わってしまった。 自分の姿に構わずモルテンの危機を救おうとしたニルス。 最初のころは損得勘定で行動していたようなところがあったけれど、アッカに言った 「ぼくがことし、あんたがたのところで教わったことは、お金や品物よりももっとねうちのあることと思うよ」 の言葉は真実味がある。 親子二代にわたる翻訳、お疲れ様でした。
読了日:4月5日 著者:ラーゲルレーヴ
http://bookmeter.com/cmt/55374889
■あかるく拒食 ゲンキに過食 リターンズ
リターンズというから続きかと思ったけれど、オリジナルに対談「食べない娘とその母親」が加筆されたもの。 「メディアには相変わらずやせた女の子ばっかり出てくるし、女であることのストレスは減ってるとも思えない。 どうして摂食障害をやらずに生きていけるのか、と思うくらい」 自分自身が摂食障害で苦しみ、今度は摂食障害の娘を持つ母親になった伊藤さんだからこその言葉。
読了日:4月5日 著者:伊藤比呂美,斎藤学
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■本なんて!作家と本をめぐる52話
本をめぐるエッセイ。 既読もちらほらありました。 本の途中で紙の質が変わったりして面白い。 紀田順一郎の「テレビや映画のように共通項がないのが読書なのである」がとても印象に残る。 本が多すぎて、わたしや子供たちと、本と、どっちが大事なのか、と問われた夢枕獏。 そんなこと決まってるじゃないか、に続く言葉が気になるけれど、なんせタイトルが「おまえが出ていけ」だもの、 言わぬが花ってやつです。
読了日:4月4日 著者:芥川龍之介,朝井リョウ,浅田次郎,荒川洋治,有栖川有栖,池内紀,石川淳,伊集院静,いとうせいこう,稲葉真弓,江國香織,小川洋子,開高健,角田光代,紀田順一郎,草森伸一,久世光彦,窪田空穂,小池真理子,最相葉月,椎名誠,庄司浅水,須賀敦子,鈴木清順,園子温,高山文彦,田村隆一,多和田葉子,土屋賢二,出久根達郎,寺山修司,常盤新平,栃折久美子,外山滋比古,長嶋有,西村賢太,萩尾望都,藤野可織,穂村弘,堀江敏幸,万城目学,宮内悠介
http://bookmeter.com/cmt/55352894
■ここだけは行ってみたい 城のある景色―世界名景紀行
ヨーロッパのお城が多い中、印象的だったのはイエメンのワディ・ダハールにある 岩山の上に建つ宮殿。 1930年代にイエメンを統治していたシーア派ザイド朝イマーム・ヤヒヤの夏の別荘。 よくこんな岩山の上に建物を作ったなあ。 どこかにエレベーターがあるのかな、もし階段なら登って家まで行くのが大変そうだ。
読了日:4月4日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/55352884
■ジス・イズ・ロンドン[改訂版] (P‐Vine BOOKs)
「1959年ニューヨーク・タイムズ選定最優秀絵本賞受賞作品」 えっ、そんなに昔の絵本だったのか。 車の型がちょっと古い気がしたけど、なんとなくイギリスならありそうだなと思いこんでいたので、最後まで気が付きませんでした。 ガーキンとか新しい建物が増えても、ロンドンって基本的に変わってなさそう。 バッキンガム宮殿の衛兵は帽子についてる羽飾りの色で連隊が分かる、というのは知らなかった。
読了日:4月4日 著者:ミロスラフ・サセック
http://bookmeter.com/cmt/55352878
■毎日一人はおもしろい人がいる
Web現代で一年間連載したものをまとめた本。 「おもしろい」は愉快なひとというより、良くも悪くもその日に印象に残ったひとという感じ。 8月26日のピーウィー・ハーマンのせいで頭の中でずっと「Pee-wee Herman had a farm, E-I-E-I-O!」 と歌がぐるぐるして困った。 連載していた2001年はアメリカ同時多発テロがあった年。 インターネットに軽い反感があったということですが、アメリカ在住の読者から何通かメールが届き、 その反応の速さは魅力に思えたんじゃなかろうか。
読了日:4月3日 著者:中野翠
http://bookmeter.com/cmt/55325154
■ここまできてそれなりにわかったこと
ここまで生きてきて思ったこと。 自分はどうかな、まあそういうこともあるよね、などなど、 色々思いつつ読みました。 「うしろを振り向くな!」という美しい標語は青春用よりはむしろ老人用にふさわしい、ということ。 「お茶にしましょ」という言葉は、人間が使う言葉の中ではかなり完成度が高い、ということ。
読了日:4月3日 著者:五味太郎
http://bookmeter.com/cmt/55325146
■百姓貴族 (4) (ウィングス・コミックス・デラックス)
農家がリアル「火星の人」をやったら、と思わずにいられなくなりました。 火星人のみなさん、地球人が全員このスキルを持ってるわけじゃないのです。 荒川父がタフで不死身すぎる。家畜の為にも、あと60回も死にかけたりしませんように。
読了日:4月2日 著者:荒川弘
http://bookmeter.com/cmt/55300361
■島ねこぽん
野良猫は普通に生きるだけでも大変。 だからこういうのびのびしてる写真を見ると和みます。 香川県・佐柳島の、お母さん争奪戦をしている子猫たちが可愛い。 お母さんは危険がないかどうか、ちゃんと周りをチェック。
読了日:4月2日 著者:あおいとり
http://bookmeter.com/cmt/55300355
■あなたのために―いのちを支えるスープ
料理研究家についての本を読んだときに名前が出てきて、興味がわいたので図書館で借りてきた本。 これは気軽で手軽な料理ではない。 時短を目指すひとには受け入れられないだろう。 そもそも前提が違うのだ。 食べるのが無理でもスープなら、というひとの養生のために作るものなので、おのずと厳しいものになる。
読了日:4月2日 著者:辰巳芳子
http://bookmeter.com/cmt/55300339
■ニルスのふしぎな旅〈3〉[全訳版] (偕成社文庫)
狐のずるとはとりあえず決着がついたかな、しばらくは安心していられそう。 と思ったのも束の間、思わぬことからモルテンたちとはぐれたニルスは鷲のゴルゴの背に乗り北へ向かう。 腹ペコなニルスのために、どうにかして食べ物を手に入れようとしたゴルゴの行動を察して 丸パンをくれた農家のおかみさんに、お礼を言えるといいね。
読了日:4月1日 著者:ラーゲルレーヴ
http://bookmeter.com/cmt/55280292
■あかるく拒食ゲンキに過食
摂食障害のひとたちの自助グループ、日本アノレキシア・ブリミア協会、通称NABA。 このグループのメンバーにインタビューしたもの。 やせる、太る、ということが自己評価の基準として重要になってくるのは女の子。 男の子の場合は色々なところでヒーローになれるけれど、女の子の場合はお姫様になる条件はかなり厳しい。 体重をコントロールすれば幸せになれるのか、色々と考えさせられる。
読了日:4月1日 著者:伊藤比呂美,斎藤学
http://bookmeter.com/cmt/55280283
▼読書メーター
http://bookmeter.com/
読んだ本の数:70冊
読んだページ数:14756ページ
ナイス数:1171ナイス
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■怪盗の伴走者 (ミステリ・フロンティア)
怪盗ロータスと検事の安西、ふたりの過去。 同じくらい力が強くて足の速い馬同士なら、重い荷も半分の軽さになって、もっと速く走ることができる。 「君の人生を僕にくれないか」と蓮が言ったとき。安西がそれを聞いたとき。 もうこの結末に決まっていたのかもしれない。 高広のことを「助手の機嫌を取るために推理しなければならない探偵」とロータスは言い、 「助手の顔色をうかがう探偵」と安西は言う。 立場が違うのに、二人は同じくらい力が強くて足の速い馬。
読了日:4月30日 著者:三木笙子
http://bookmeter.com/cmt/55934388
■サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3
ananで2年間連載されたエッセイの後半の1年分。 ゆるくのんびり読めます。 イソップの「アリとキリギリス」は本当は「アリと蝉」だったのに、アメリカやヨーロッパの北のほうには 蝉がいないのでキリギリスに変更になった、というのが意外でした。 そしてギリシャには蝉がいたからイソップはこの話が書けたっていうことも意外。 アメリカの高速道路でガス欠になったとき、もしも助手席に奥さんがいたとして、 2時間もぶつぶつ文句を言えるのは結構すごいかも。
読了日:4月30日 著者:村上春樹
http://bookmeter.com/cmt/55934361
■異性
角田光代と穂村弘の往復書簡なエッセイ。 女ごころと男ごころの微妙な差が恋に発展し、絶対的な差が破局に繋がる。 別れたのちに恋人からのプレゼントを捨てる女性。 モノはモノだと割り切って使う男性。 自分はどちらかと言うとモノはモノじゃん、なスタンスですが、 壊れたりしたら容赦なく捨てられるし、という感じです。 「対人的なスペース」ってものすごく核心をついている言葉だと思う。
読了日:4月29日 著者:角田光代,穂村弘
http://bookmeter.com/cmt/55909991
■マダムだもの
三谷幸喜と夫婦だったころのエッセイ。 小林さんのサバサバしてる感じが際立つほどオットの三谷さんが乙女。 捨て猫を拾ったときなんてもう泣き過ぎ。 叔父さんから引っ越し祝いに貰ったゴクミ(生ごみ処理機)の異臭騒ぎがおかしかった。 一箱の半分の葛餅じゃ確かにでんぷん質過多だなあ。
読了日:4月29日 著者:小林聡美
http://bookmeter.com/cmt/55909973
■傷つきやすくなった世界で (日経プレミアシリーズ 2)
世の中に出たばかりの若いひとたちへのあたたかいエール。 良い意味でキザなひとなのかも、という印象をずっと持ち続けていますが、 出来るだけ偏りのない目で物事を捉えよう、としているようにも思えました。 恋愛小説を対象にした島清恋愛文学賞って初めて知りました。 運営は大変そうだけど、そういう地方発の文学賞があるっていいな。
読了日:4月28日 著者:石田衣良
http://bookmeter.com/cmt/55889933
■親子でがっちょりおかん飯
「まぜるのは3つまで!」 人生はおいしいものを食べてなんぼ、 カロリーを気にするのが馬鹿らしくなるレシピの数々。 おにぎらずやジャーサラダなんて流行モノもあるので侮れない。 チョコレート・ブラウニーの回のサイバラ発言 「そのカロリーでうどんが何杯食べられるか!」に大笑い。 ろく助と山椒油がとても気になります。
読了日:4月28日 著者:西原理恵子,枝元なほみ
http://bookmeter.com/cmt/55889910
■ザ・富士山: 対決!北斎vs.広重
浮世絵なんて漠然と眺めているだけだったので、 北斎と広重、ふたりの浮世絵師の富士山限定での対決形式は分かりやすかった。 勝敗は別につけなくても良かったけれども。 北斎は誇張が激しく、広重は写実的。 同じ場所の富士山でも見せ方はかなり違う。 共通しているところは両者とも青が目立ち、近像拡大型構図で奥行きを出し、市井の風俗を描き、前に描かれた作品に似た絵があること。
読了日:4月28日 著者:赤坂治績
http://bookmeter.com/cmt/55889899
■蛙の子は蛙の子:父と娘の往復書簡 (ちくま文庫)
この父だから娘がこんなふう、って決めつけるのはどうかと思うけれど、 でも確かに父と娘なんだなと思えるようなやりとり。 眠るまでを見届けてほしい父親に対して「皇帝ひとりでネロ」なんて軽口をたたく娘。 なんとなく弘之氏は気難しくとっつきにくいイメージがありましたが、 偉大な作家ではない素の部分が垣間見えて良かった。
読了日:4月27日 著者:阿川弘之,阿川佐和子
http://bookmeter.com/cmt/55870381
■芽つきのどんぐり―んもあるしりとりエッセイ
隣→リズム感→歓待、な感じで「ん」も含めて繋げるしりとりなエッセイ。 そうか宮沢賢治「どんぐりと山猫」に出てくる「めつき」は「メッキ」だったのか。 私はあれはそのまま読んで「目つき」だと思ってました。でも「芽つき」のほうがほのぼのと可愛い。 また読み返したい。 畑で一種類だけ野菜を育ててもいいと言われたら、私だったら生姜にします。
読了日:4月27日 著者:本上まなみ
http://bookmeter.com/cmt/55870370
■廃墟の歩き方 探索篇
カラー写真じゃないのが残念。 だから本物を見に行くんだ、と行動する前に、 冒頭に書かれている探索時の危機管理やマナー・禁止行為などを参考にすること。 廃墟だからと気軽に入り込んだら出られなくなった。 腐って脆くなった床を踏み抜き大けがをした。 遺体を発見した。 何があるか分からないのでそれ相応の準備が必要。
読了日:4月26日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/55850315
■冴子の母娘草 (集英社文庫)
娘の言うことなんか聞いちゃいない母親とのバトル。 女の幸せは結婚すること、と信じて疑わず、 何かにつけすぐに結婚がどうのと言ってくる母親は本当に鬱陶しい。 それでも母と娘、どこまでが限界なのかはなんとなく分かっていて 、盛大にこじらせないように気を付けていたんだなあ。 ご先祖様探訪ツアーのきっかけになった日記を読んで 「パソコンのマニュアル本を読むより、くたびれた」と書かれていますが、 雑誌連載は1991年6月号から1993年2月号まで。 そんなに前からパソコンを使っていたんですね。
読了日:4月26日 著者:氷室冴子
http://bookmeter.com/cmt/55850300
■からだ・シアター
五味太郎のからだに起きたことを寺門琢己が解き明かす。 生きていくために、体は必要なことを必要なだけやってるんだなあと実感します。 よだれが出たり微熱があったり、なんとなくもやもやとして不愉快なことも、からだが不都合を調整している証拠。 切れたアキレス腱を自力で再生しちゃうひとたちがいるなんて驚き。
読了日:4月26日 著者:五味太郎,寺門琢己
http://bookmeter.com/cmt/55850295
■人格転移の殺人 (講談社文庫)
ボビイのファストフード店にいた6人が地震から避難するために逃げ込んだのは人格転移装置のある実験施設。 中身と外見が法則に沿って入れ替わる。 誰が誰になっているのか途中で分からなくなるかもしれない、なんて思った途端に大惨劇。 死んだ人間の誰かが犯人、けれど、誰が誰だったときの犯行なのか。 設定のややこしさが目くらましのようだけれども、理詰めで考えればそういうことになるんだろうなと納得。 ジャクリーンがCIA特別語学プログラムで日本語をマスター。いいな受けたい。
読了日:4月25日 著者:西澤保彦
http://bookmeter.com/cmt/55829573
■身の下相談にお答えします (朝日文庫)
自分のことじゃないので気楽に読んでしまいましたが、人生相談をよせてくるひとにしてみたら切実な問題なのだろう。 誰かに相談することで、自分の考えをまとめるワンクッションになるのかもしれない。 そしてその相談の回答が実に的確。 セクハラ上司をどうしたらいいのか。母親が宗教にはまっていて辞めさせたい。 相談者たちは回答を参考にできたかなあ。
読了日:4月25日 著者:上野千鶴子
http://bookmeter.com/cmt/55829517
■日本全国津々うりゃうりゃ
熱意があっても方向性が違ったり、あるいは熱意があっても冷めてしまったり、 冷めたら冷めたで方向転換。 あちこちに脱線しつつ何とも言えない適度な適当さがゆるい旅にはふさわしい。 ジェットコースターに乗らなくて済むように、早く60歳になって年齢制限だから駄目なの、と 堂々と言えるようになりたい自分としては、 マッサージチェアなジェットコースターがあっても断固乗らない。乗るもんか。
読了日:4月24日 著者:宮田珠己
http://bookmeter.com/cmt/55801957
■ステキな東京魔窟―プロジェクト松
気になって仕方ないけど足を踏み入れるのはちょっと勇気がいる場所。 そんな魔窟を巡り歩く。 ネイルサロンなんて別に勇気いらないでしょ、という女子力を持ち合わせていない自分にとっては、 甘皮の量に多い少ないがあるのかとおののく。 銀座での 「超高級ブランドショップ死ぬかと思ったレポート」 のタイトルは伊達じゃないぞってくらいの必死な感じ、読んでるこちらも血の気が引いてゆきます。 さすがにハリー・ウィンストン、すごいな。 それにしても文字が小さかった。
読了日:4月24日 著者:松本英子
http://bookmeter.com/cmt/55801940
■神奈川のおきて カナガワを楽しむための49のおきて
頷き過ぎて首が痛くなるほど、神奈川県のあるあるが詰め込まれていました。 ア・テスト受けた!中学校で給食がないのは少数派だったのか!ダイナミックダイクマ! 頷くたびに自分がとことん神奈川県民なのだと思い知ります。 サグラダ・ファミリアに喩えられた横浜駅の魔改造もとい変貌っぷりには、本当にいつも困惑させられる。 工事が終わる日はくるんだろうか。 ランドマークタワーには県外から来たお客さんを連れていったりするので何回か登っています。
読了日:4月24日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/55801923
■ベーコン
恋愛と食べ物が結びついてる短編集。 彼ら、彼女らがこの食べ物をまた食べたら、この時にあったことを思い出したりするだろうか。 「ほうとう」醤油味のほうとうってあるんだっけ? 「ゆで卵のキーマカレー」うまいこと言いくるめられて誤魔化されるんじゃないかとハラハラ。 刺激物は控えないとね。 「目玉焼き、トーストにのっけて」ボニーとクライドみたいな生き急ぎ感。 たとえば20年後、若気の至りだったとほろ苦い感情を持ったりするのかなあ。
読了日:4月23日 著者:井上荒野
http://bookmeter.com/cmt/55776147
■おばあさんの魂
表紙が小倉遊亀「画人像」だったのでつい図書館で借りた本。 身近に3人もおばあさんがいたから今の落ち着いてる感じの酒井さんが出来上がったのかも。 私の祖母(祖父も)たちは遠方に住んでいたし、私が本当に小さい子供のころに他界してしまったので、 これといった思い出がありません。 だから、こういう祖母だったと分かっている酒井さんが羨ましい。 「前世で何度もおばあさんだった」がなんだかツボでした。 オノ・ヨーコがもうおばあさんと言われる年齢だというのがびっくり。
読了日:4月23日 著者:酒井順子
http://bookmeter.com/cmt/55776123
■コドモより親が大事―おなかほっぺおしり PART3
子育てのリアルさが迫ってくる。 もう少しうちにいてやったら(母親でしょ)もっとスキンシップしてやったら(母親でしょ) は、まるで呪文のようだ。 個性があってこそ人間なんだから、気にすることないんです。あなたの育児はこれでいいんです。 これって言えそうでなかなか言えない言葉だ。
読了日:4月22日 著者:伊藤比呂美
http://bookmeter.com/cmt/55757101
■お客さまはぬいぐるみ 夢を届けるウナギトラベル物語
ウナギトラベルはぬいぐるみのための旅行会社。 自分が旅行して一緒に連れていけばいいじゃん、って思ってたんです最初は。 だけど、そうできない色々な事情があったのですね。 その事情を承知して、ウナギトラベルの心配りは参加者(ぬいぐるみも持ち主も)を幸せにしてる気がします。 旅をしているぬいぐるみたちも、ぬいぐるみ同士の交流があったりして楽しそう。
読了日:4月22日 著者:東園絵,斉藤真紀子
http://bookmeter.com/cmt/55757070
■ポテト・ブック
1976年に出版された本が復刊されたもの。 伊丹十三は映画監督としては知っていましたが、翻訳もしていたんですね。 「訳文は徹底的に日本語化する努力を傾けた」そうですが、 ヤード・ポンド法をそのまま使っているので(脚注でメートル法に換算) アメリカっぽさが満載。 レシピは文章だけなので想像しにくいところもありますが、 マッシュポテトを麺棒でのばし餃子の皮のようにして、中に具を詰めて 水餃子みたいにするとか、いろいろな料理法があるものです。 クラムチャウダー100人前なんて作る機会あるかなあ。
読了日:4月21日 著者:マーナデイヴィス
http://bookmeter.com/cmt/55736992
■世界の巨樹と絶景の森
他の先進国と比べて日本はわりと森林率が高いので(東京や大阪なんて都会でも30%、あの広大なインドや中国あたりの国と比べても多い) 樹木のある風景は身近で当たり前。 そして巨樹ともなると、地域のシンボル的な存在だったりご神木として大事にされるケースも多いだろうから、意外と見慣れているはず。 見慣れているはずなのに、 気候区分が違えば育つ植物も違うから、不思議な形のバオバブにリュウケツジュなんかを見ると 凄いなあと圧倒される。
読了日:4月21日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/55736980
■この世には二種類の人間がいる
自分はどっち側かな、とぼんやり考えながら読んでいましたが 「お皿の裏は女の命」とまではいかないまでも、自分はお皿の裏を気にするほうだ。 でも生活IQの低い森茉莉タイプもそれはそれで愉快だろうな。 「ホストクラブの美意識と笑いのセンスに耐えられないのだ」に、仲間がいた!と思ってしまった。
読了日:4月21日 著者:中野翠
http://bookmeter.com/cmt/55736972
■赤に捧げる殺意 (角川文庫)
「青に捧げる悪夢」を読んだのでこちらも。 鯨統一郎「Aは安楽椅子のA」は既読。 有栖川有栖「砕けた叫び」目から鱗、がキリスト教からきている言葉とは知らなかった。 ムンクの叫びのそういう像、どこかにありそう。 赤川次郎「命の恩人」夫に虐げられるも耐える妻、そこから先の展開が赤川次郎だなあ。 麻耶雄嵩「氷山の一角」探偵やるのもつらいね。
読了日:4月20日 著者:有栖川有栖,折原一,赤川次郎,霞流一,西澤保彦,麻耶雄嵩,鯨統一郎,太田忠司
http://bookmeter.com/cmt/55714939
■絶品!海軍グルメ物語 (新人物往来社文庫)
「海軍は、外国基準の艦艇や兵器を運用するため、西洋人の体格や体力に追いつかなければならなかった。 そのため、栄養学や食品学を探求し、和洋折衷の「洋食」という食文化を切り開く先駆者となっていった」 兵士なのだから白米を、というのは親心。でもそれが脚気の原因になり命を落とすものもいて、 脚気以外で死亡した隊員とともにハワイ、ペルーとチリに埋葬されている。 本の冒頭ではカレーやオムライスなどのレシピを紹介。 チキンライスは迫力のある見た目。 バターで炒めた大きな鶏のもも肉がライスに添えられている。
読了日:4月20日 著者:平間洋一,高森直史,齋藤義朗
http://bookmeter.com/cmt/55714930
■荒野の胃袋
タイトルだけは知っていたのですが、ずっと西部劇っぽい物語なのかなと思いこんでいて (だって荒野のガンマン、とかあるし)まさかひとの名前だったとは。 そして偶然、図書館で見かけ、 表紙の訴えかけるチカラの大きさを退けることができず借りてきた本。 うちも、他のお酒はダメだったけど、梅酒は飲んでも怒られませんでした。 「荒野さんの小説には食べる場面が多いですよね、とよく言われます」 ということなので、他の本も読んでみたいな。
読了日:4月19日 著者:井上荒野
http://bookmeter.com/cmt/55694927
■野心のすすめ (講談社現代新書)
バブルを経験していないと、こういう強気な発言は出てこないかもしれない。 バブルのころは、意図的にあれこれ色んなものを転がせていて、 自分自身が世界の中心!って実感を得ていたひとは多かったはず。 もうあんな狂乱的な時代はこないと思うけれど、 だからこそ、本気度の高いやる気と、積み上げた失敗を無駄にしない経験と実力が大いに試される。 野心を持って上を見ろ。
読了日:4月19日 著者:林真理子
http://bookmeter.com/cmt/55694904
■もの食う本 (ちくま文庫)
食べるシーンに注目して本を読む。 既読の本がちらほらあり、自分も同じものを目にしているはずなのに、こうも印象が違うものなのかと驚くし、 驚くからまた読まねば、という気分にもなる。 「私の作る郷土料理」の、郷土料理はふつうの家庭のおかあさん、おばあちゃんが作り続けてきた ふるさとの味、のことに間違いはない、のところ。 これから先も郷土料理の作り手はずっと女たち、そういう時代は続くのだろうか。
読了日:4月18日 著者:木村衣有子
http://bookmeter.com/cmt/55675051
■ふくまる てくてく
オッドアイの白猫、ふくまる。 ふくまるって見覚えのある名前だと思ったら、 以前、おばあちゃんと一緒の写真集を見たことがあったと後から思い出しました。 黒目の部分が細くなってる写真ばかりだったのでオッドアイが強調されている感じですが、 最後にまんまる黒目の写真。 毛布かなにかにくるまっていて可愛い。
読了日:4月18日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/55675044
■しょうがLife-カラダを温めるしょうがrecipe
冷え対策のために図書館で借りてきた本。 作り置きのできるはちみつ漬けや黒酢漬けなどを応用したレシピがもうちょっとあればいいのにな。 チューブ入りおろし生姜はナマに比べると味や香りは劣るけれど、 商品に含まれる生姜の量は7~9割くらい、 手軽なので使い分けたい。
読了日:4月18日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/55675035
■フリッパントライフ
「flippant=はすっぱな・軽薄な・生意気な」 やってみたいことはとりあえず全部実行する、欲望と快楽を大切にする暮らし。 知り合いのアートディレクターに相談して、ドルチェ&ガッバーナのタンクトップのデザインのパチもんステッカーを作ってもらい、 留め具がシルバーの黒いバーキンにそのステッカーを貼ってみる。 CD持ち込み可・国際電話可のプラダ丸の内店VIPルームから国際電話をかけたい!と企てる。 やっていることが豪快で、これってもしやバブルの時期に書かれたものなのかと思わず出版年を確認してしまいました。
読了日:4月17日 著者:甘糟りり子
http://bookmeter.com/cmt/55647006
■裏京都検定
「Q・2004年より実施され、年1万人以上が受ける人気の<京都検定>を京都人はどう思っているか?」 「A・よろしなあ」 京の愉悦とは、<京都人>を理解することに始まり、彼らと出会うことで生まれ、 彼らが築き上げてきた文化と接触することで深まる。 情報や雑学は愉悦のガイドラインを補完するべきものであり、本質ではないのだ。 京都検定なるものがあることは知っていましたが、そんなに受験する人がいるとは知らなかった。 そして京都はやっぱり魔界だ(いい意味で)
読了日:4月17日 著者:入江敦彦
http://bookmeter.com/cmt/55647003
■青に捧げる悪夢 (角川文庫)
ホラー短編ミステリアンソロジー。 この中で一番、良くも悪くも印象的だったのは、小林泰三「攫われて」 一番手の恩田陸「水晶の夜、翡翠の朝」の余韻が消し飛ぶほどのグロテスクさ。 犯人の仕打ちがイヤでたまらず、自分の足まで痛い気がして読むのが本当につらかった。 若竹七海「みたびのサマータイム」クール・キャンデーの渚が17歳を迎えた夏のできごと。 瀬川ことび「ラベンダー・サマー」花火の夜、少女の手を振り払わなかった晃司がえらい。
読了日:4月16日 著者:恩田陸,小林泰三,岡本賢一,近藤史恵,瀬川ことび,はやみねかおる,若竹七海,新津きよみ,篠田真由美,乙一
http://bookmeter.com/cmt/55623654
■ナポリへの道
スパゲッティ・ナポリタンのことだけでよくこれだけ書けるものです。 小麦粉からスパゲッティが、トマトからケチャップができた。 戦後の日本を占領したアメリカ軍はスパゲッティとケチャップを持ち込んだ。 ケチャップであえたスパゲッティは、他国を占領したばかりの軍隊では料理として充分に成立し、 しばらくすると街の喫茶店でも出されるようになり、日本中で流行。 発祥の地、ホテルニューグランドでナポリタンを食べたいな。
読了日:4月16日 著者:片岡義男
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■愛しのパクチー―タイで出会ったたべもの・ひとびと (遊雲ブックス)
この本が出版されたのは1996年、エスニック料理の店が増えてきたころ。 食材として扱っているお店がどのくらいあったかは分かりませんが、 いまでは出荷数も増え、食べたことがなくてもパクチーってどんなものか知っているひとは多いと思う。 最初に食べた時に、カメムシを食べたらきっとこんな感じ、と思ったそうで、 まだ未体験の自分としては勇気がいりそうだ。 「バンコクのチョコ・ブラウニー」のところに 「チョコレートとバターををたっぷりと使った」と誤植があり、それがかえってたっぷり感が出ている。
読了日:4月15日 著者:森下ヒバリ
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■もうすぐ私も四十歳
時代を前後しつつ、おなじひとのエッセイを追いかけていくと、 文章の書き手の性質とじっくり向き合えるような気がしてきました。 まだ独身ではあるものの親の老後の問題がやってくる。 住むところはどうするの、お金はどうするの。 気になることが増えてくるのも40歳あたりから、かな。 ひとりということは自由度が高いけれども、何から何まで自分ひとりで決めなくちゃいけない責任も大きい。 40歳から50歳になったときもまた色んなことが徐々に違ってくるんだろうな。
読了日:4月15日 著者:岸本葉子
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■しない生活 煩悩を静める108のお稽古 (幻冬舎新書)
ちゃんと修行しているお坊さんでもトホホーと思うようなときってあるのね、と力づけられる。 なんで私の言うことが分からないの、とキーキー言うひとがいるんですが、 それは煩悩なんですね。 「私のこと、わかって」という煩悩が強ければ強いほど、自己主張が強くなり口数も多くなり、 相手を疲れさせます、っていうのが身に染みています。 人の振り見て我が振り直せと言うからなあ、自分のこととして受け止めよう。
読了日:4月14日 著者:小池龍之介
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■おなかほっぺおしりそしてふともも (集英社文庫)
好きなこと嫌いなことがだんだんハッキリしてくるころ。 姉妹というくくりに居ても、カノコはカノコで、サラ子はサラ子だ。 もちろん両親とも違う人間なんだなあとしみじみ思う。 ボストン発疹症って初めて聞きました。 見た目はボツボツ、でも元気、それで外に出られないっていうのは子供も親も大変だ。
読了日:4月14日 著者:伊藤比呂美
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■下に見る人
年齢による分かりやすい上下関係ならいっそ諦めがつく。 けれど同学年でもスクールカーストがあり、簡単にいじめに繋がっていく。 たとえ自分がやらなくても(やっていても口に出さないという賢さがあっても) 他人の「自分より上か下か」という価値判断に巻き込まれ、おそらく一生付きまとう。 ショップ店員になれなれしい口を利かれたらやっぱり、 なにその態度、って思うだろうなあ。 それがフレンドリーさを演出していると分かってはいてもイラッとするのは、 自分が客で上だから、と思ってる証拠ってことだよね。
読了日:4月13日 著者:酒井順子
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■どんな病気も「温めれば治る!」 (ワニ文庫)
冷えは万病のもと、って言うしね。 気を付けてはいても、どうしても冷えが気になります。 体温が低いのはもうどうしようもないかな、と思っていたけれど、改善できるんですね。 生姜は体を温める食材の王様、食べるように心がけたい。
読了日:4月13日 著者:石原結實
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■私の描いた中山道―大畑芳夫画文集
中山道を夫婦で歩き、その道中で撮影した写真・ビデオをもとに0.1ミリの水性サインペンで描かれたもの。 色を使っていない分ごまかしがきかないので、緻密に描いて表現していくしかないんですが、 起点になっている日本橋の水面の揺らぎや橋の質感など、本当に心を奪われます。 終点の三条大橋まで、ゆっくり堪能しました。
読了日:4月13日 著者:大畑芳夫
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■望遠ニッポン見聞録 (幻冬舎文庫)
少し離れたところから日本を眺めてみる。 英語に敬語表現がない、っていう誤解は、 外国人へのインタビューの吹き替えのあのフランクさからもきてるんじゃないかな、とこっそり思う。 「大袈裟な国の人種と違って、普段素っ気ない日本人の家族が感極まって衝撃的に抱き合っているところは、 とてつもなく感動的なものだと今回の震災の映像を見ていて痛感しました・・・」 そういう習慣がないから余計に、ね。
読了日:4月12日 著者:ヤマザキマリ
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■人生のこつあれこれ2013 (新潮文庫)
自分にとって、作風が好きなのかどうか分からないまま、時折り思い出したように読みたくなる謎作家がふたりいます。 そのうちのひとりがよしもとばなな。 同じ日に読んだもう一冊とこの本、どちらにも、例え話に峰不二子が出てきて、そういうシンクロが起きやすいのも不思議。 7月の、ウォーキング・デッドを見て「今は今だし、ゾンビがいる毎日よりは全然ましだな」 は、わけのわからない比較かなあ、でも私はそう思える。
読了日:4月12日 著者:よしもとばなな
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■世界の終わりに食べたいハイ食材50
地産地消とは真逆の考え方。 自分の会社で扱っている食材のカタログ、って感じがしないでもないけれど、 この食材のここに惚れこんでいるという情熱は伝わってきます。 いくらおいしくてもトリュフ丸ごと一個なんて扱いに困るし、 さすがに毎日これを食べようって気にはならないかもしれない。 でも、こういうおいしいものがあるから今日は頑張れる!と自分を励ましたり、 パーティーを開くひとにはいいかも。
読了日:4月11日 著者:丸岡武司
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■鳥居りんこの親の介護は知らなきゃバカ見ることだらけーーー申請から施設探しまで、介護初心者には想定外の事態が待っていた!
「福祉は自己申告だからねやったひとだけトクするしくみなんだよね」 帯の文句に、そういうものなのかとハッとさせられ思わず購入。 介護認定のときに、あれもこれも出来ます!とはりきっちゃう母親の話を 他のなにかの本でも読んでいたので、そういうひとって意外と多いのかも。 それにしても扱いにくいお母さんで大変だ。 私の人生を奪うな!とお姉さんが怒鳴りたくなる気持ち、分かるなあ。
読了日:4月11日 著者:鳥居りんこ
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■猫だって鼻提灯くらいできるもん。
背表紙のタイトルを見て手に取ったら、表紙がほんとに鼻提灯だったw 原則、野良猫の写真なのに、一枚だけ室内猫。 「それは目つきがどうしても他人と思えなかったから」 なるほど。似てるかな?
読了日:4月11日 著者:あおいとり
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■テディ・ゴー! (PHP文芸文庫)
和子と康雄さんのコンビ再び。 和子はぶつぶつ言うだろうけれど、康雄さんが来てからのほうが、和子のやりたいことや夢に近づいている気がする。 イケメンエリートなのに変人な冬野刑事も相変わらず。雷おこしじゃなくて霊おこしとは。どんな味なんだ。 ジョンの頭に康雄さんをくくりつけたのは冬野さんかな、ジョン大活躍。 康雄さんがどのくらいポイントが必要なのか分からないけど、 急いで成仏しなくてもいいんじゃないのかな。 娘をもう少し見守るためにも。
読了日:4月10日 著者:加藤実秋
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■アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (文春文庫)
外国人の私がアメリカの首都の場所を知らなくてもそれほど問題じゃない。 だけど自国の首都の場所が分からないアメリカ人が半分もいることに驚く。 一生に一度も外国に行かず、外国について何も知らず、聖書以外の価値を否定する。 大胆で豪快、ということは、実は無知の裏返し。 よその国のことだからと傍観するにはアメリカは大国すぎる。 ちょうど大統領選挙の真っ只中、大丈夫ですかアメリカ。
読了日:4月10日 著者:町山智浩
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■ほんじょの天日干。
フォトエッセイ。 プロのカメラマンじゃないので、うまく撮れないのは当たり前。 最初はよれよれだったのがカメラにだんだん馴染んでくる感じがそのまま伝わってくる。 しょっぱなの「うちのきいろちゃん」が意外とホラー。 きいろちゃんは何の種類の魚なんだろう。 桜の下でお弁当を広げているおばさん二人のほうに歩いて行く後ろ姿の猫がんばれ。
読了日:4月9日 著者:本上まなみ
http://bookmeter.com/cmt/55458582
■おなか ほっぺ おしり
育児エッセイ。 子供を育てた経験はありませんが「災害やききんや戦争で、オトナが何百人死んだって、 そういうもんだと納得できますが、コドモが死ぬと、いたましくって、聞いていられません」 は同じ意見。 娘さんたちの風疹がおさまってきたころご自身が発症、そのとき飛行機で熊本に帰ったというのが気になりました。 風疹のときに飛行機に乗っていいの?
読了日:4月9日 著者:伊藤比呂美
http://bookmeter.com/cmt/55458557
■おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2
ananで最初に連載していた時から10年後に再連載。 もうこのころはananを読んでいなかったのでリアルタイムな感じはしませんが、 古臭さはありません。 ダンキンドーナツが日本から撤退したのは国家的な悲劇、なんて書くほどドーナツ本当にお好きなんですね。 ランナーならオレゴンのナイキ本社のおがくずが敷き詰められたジョギングコースを走ってみたいと思うんだろうか。 「今週の村上」のひとことが面白い。
読了日:4月9日 著者:村上春樹
http://bookmeter.com/cmt/55458535
■戦場のコックたち
これは参った。本屋大賞ノミネート作品とは知らずに手に取り、 二段組みにひるむことなく読んで良かった。 ミステリで戦争モノで友情物語で、なんて色んな要素が散りばめられると輪郭がぼけるんじゃないかと 思っていたんですが、 ティムの視線で語られるリアルな戦場に心を揺さぶられます。 生き残った人間のためにも、死んでいった人間のためにも、ロッテとテオには幸せでいてほしい。
読了日:4月8日 著者:深緑野分
http://bookmeter.com/cmt/55437595
■一本桜 森田敏隆写真集
図書館に桜特集のコーナーがあり、そこから借りてきました。 せっかく桜が見ごろになったのにお天気が悪く、ちゃんとお花見が出来ずにいたのでこれで不満を解消できます。 これだけの巨木になると維持していくのも大変。 地元のひとたちや樹医さんたちの尽力があるからこそ、 大勢が集い、花を見上げ、春を堪能するのだ。
読了日:4月7日 著者:森田敏隆
http://bookmeter.com/cmt/55418342
■桜
押すな押すなと言わんばかりに密集した桜の表紙に魅かれて図書館で借りてきました。 桜にしか目がいかず、見終わってから「あ、これ蜷川実花だったんだ」と気が付く始末。 空がまるで、桜の花を引き立たせるためにこういう色になりました、みたいな感じだ。 桜ってこんなに妖気に満ち溢れているものなんだっけ。
読了日:4月7日 著者:蜷川実花
http://bookmeter.com/cmt/55418324
■井形慶子のイギリス庶民の庭づくり
食べて集まるもう一つの部屋。庶民が愛する使える庭。 庭があるっていうだけでもう庶民じゃないんじゃ、と思いましたが、 イギリスと日本じゃ基準が違うのかもしれない。 庭のある家に住むのは無理でも気軽にピクニックに出かけたくなる。
読了日:4月6日 著者:井形慶子
http://bookmeter.com/cmt/55396166
■すぐに使える英会話 超ミニフレーズ300
そうそう、こういうことなんだ。 英語を母語にしていない私が最初から長文で何かを言うのは無理がありすぎる。 意思表示としてとりあえず受け答えが出来ればいい。 そのためにも付属のCDを良く聞こう。
読了日:4月6日 著者:山崎祐一
http://bookmeter.com/cmt/55396156
■夢色の海
色調の美しさに思わず息をのむ。 なんて明るい色の海、そしてなんて綺麗な魚たち。 海面から差し込む光がまばゆく神々しい。 そしてその光を受けながら泳ぐたくさんの魚のシルエット。 海の中を散歩できるならこういう光景が見たい。
読了日:4月6日 著者:鍵井靖章
http://bookmeter.com/cmt/55396135
■ニルスのふしぎな旅〈4〉[全訳版] (偕成社文庫)
とうとう旅が終わってしまった。 自分の姿に構わずモルテンの危機を救おうとしたニルス。 最初のころは損得勘定で行動していたようなところがあったけれど、アッカに言った 「ぼくがことし、あんたがたのところで教わったことは、お金や品物よりももっとねうちのあることと思うよ」 の言葉は真実味がある。 親子二代にわたる翻訳、お疲れ様でした。
読了日:4月5日 著者:ラーゲルレーヴ
http://bookmeter.com/cmt/55374889
■あかるく拒食 ゲンキに過食 リターンズ
リターンズというから続きかと思ったけれど、オリジナルに対談「食べない娘とその母親」が加筆されたもの。 「メディアには相変わらずやせた女の子ばっかり出てくるし、女であることのストレスは減ってるとも思えない。 どうして摂食障害をやらずに生きていけるのか、と思うくらい」 自分自身が摂食障害で苦しみ、今度は摂食障害の娘を持つ母親になった伊藤さんだからこその言葉。
読了日:4月5日 著者:伊藤比呂美,斎藤学
http://bookmeter.com/cmt/55374879
■本なんて!作家と本をめぐる52話
本をめぐるエッセイ。 既読もちらほらありました。 本の途中で紙の質が変わったりして面白い。 紀田順一郎の「テレビや映画のように共通項がないのが読書なのである」がとても印象に残る。 本が多すぎて、わたしや子供たちと、本と、どっちが大事なのか、と問われた夢枕獏。 そんなこと決まってるじゃないか、に続く言葉が気になるけれど、なんせタイトルが「おまえが出ていけ」だもの、 言わぬが花ってやつです。
読了日:4月4日 著者:芥川龍之介,朝井リョウ,浅田次郎,荒川洋治,有栖川有栖,池内紀,石川淳,伊集院静,いとうせいこう,稲葉真弓,江國香織,小川洋子,開高健,角田光代,紀田順一郎,草森伸一,久世光彦,窪田空穂,小池真理子,最相葉月,椎名誠,庄司浅水,須賀敦子,鈴木清順,園子温,高山文彦,田村隆一,多和田葉子,土屋賢二,出久根達郎,寺山修司,常盤新平,栃折久美子,外山滋比古,長嶋有,西村賢太,萩尾望都,藤野可織,穂村弘,堀江敏幸,万城目学,宮内悠介
http://bookmeter.com/cmt/55352894
■ここだけは行ってみたい 城のある景色―世界名景紀行
ヨーロッパのお城が多い中、印象的だったのはイエメンのワディ・ダハールにある 岩山の上に建つ宮殿。 1930年代にイエメンを統治していたシーア派ザイド朝イマーム・ヤヒヤの夏の別荘。 よくこんな岩山の上に建物を作ったなあ。 どこかにエレベーターがあるのかな、もし階段なら登って家まで行くのが大変そうだ。
読了日:4月4日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/55352884
■ジス・イズ・ロンドン[改訂版] (P‐Vine BOOKs)
「1959年ニューヨーク・タイムズ選定最優秀絵本賞受賞作品」 えっ、そんなに昔の絵本だったのか。 車の型がちょっと古い気がしたけど、なんとなくイギリスならありそうだなと思いこんでいたので、最後まで気が付きませんでした。 ガーキンとか新しい建物が増えても、ロンドンって基本的に変わってなさそう。 バッキンガム宮殿の衛兵は帽子についてる羽飾りの色で連隊が分かる、というのは知らなかった。
読了日:4月4日 著者:ミロスラフ・サセック
http://bookmeter.com/cmt/55352878
■毎日一人はおもしろい人がいる
Web現代で一年間連載したものをまとめた本。 「おもしろい」は愉快なひとというより、良くも悪くもその日に印象に残ったひとという感じ。 8月26日のピーウィー・ハーマンのせいで頭の中でずっと「Pee-wee Herman had a farm, E-I-E-I-O!」 と歌がぐるぐるして困った。 連載していた2001年はアメリカ同時多発テロがあった年。 インターネットに軽い反感があったということですが、アメリカ在住の読者から何通かメールが届き、 その反応の速さは魅力に思えたんじゃなかろうか。
読了日:4月3日 著者:中野翠
http://bookmeter.com/cmt/55325154
■ここまできてそれなりにわかったこと
ここまで生きてきて思ったこと。 自分はどうかな、まあそういうこともあるよね、などなど、 色々思いつつ読みました。 「うしろを振り向くな!」という美しい標語は青春用よりはむしろ老人用にふさわしい、ということ。 「お茶にしましょ」という言葉は、人間が使う言葉の中ではかなり完成度が高い、ということ。
読了日:4月3日 著者:五味太郎
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■百姓貴族 (4) (ウィングス・コミックス・デラックス)
農家がリアル「火星の人」をやったら、と思わずにいられなくなりました。 火星人のみなさん、地球人が全員このスキルを持ってるわけじゃないのです。 荒川父がタフで不死身すぎる。家畜の為にも、あと60回も死にかけたりしませんように。
読了日:4月2日 著者:荒川弘
http://bookmeter.com/cmt/55300361
■島ねこぽん
野良猫は普通に生きるだけでも大変。 だからこういうのびのびしてる写真を見ると和みます。 香川県・佐柳島の、お母さん争奪戦をしている子猫たちが可愛い。 お母さんは危険がないかどうか、ちゃんと周りをチェック。
読了日:4月2日 著者:あおいとり
http://bookmeter.com/cmt/55300355
■あなたのために―いのちを支えるスープ
料理研究家についての本を読んだときに名前が出てきて、興味がわいたので図書館で借りてきた本。 これは気軽で手軽な料理ではない。 時短を目指すひとには受け入れられないだろう。 そもそも前提が違うのだ。 食べるのが無理でもスープなら、というひとの養生のために作るものなので、おのずと厳しいものになる。
読了日:4月2日 著者:辰巳芳子
http://bookmeter.com/cmt/55300339
■ニルスのふしぎな旅〈3〉[全訳版] (偕成社文庫)
狐のずるとはとりあえず決着がついたかな、しばらくは安心していられそう。 と思ったのも束の間、思わぬことからモルテンたちとはぐれたニルスは鷲のゴルゴの背に乗り北へ向かう。 腹ペコなニルスのために、どうにかして食べ物を手に入れようとしたゴルゴの行動を察して 丸パンをくれた農家のおかみさんに、お礼を言えるといいね。
読了日:4月1日 著者:ラーゲルレーヴ
http://bookmeter.com/cmt/55280292
■あかるく拒食ゲンキに過食
摂食障害のひとたちの自助グループ、日本アノレキシア・ブリミア協会、通称NABA。 このグループのメンバーにインタビューしたもの。 やせる、太る、ということが自己評価の基準として重要になってくるのは女の子。 男の子の場合は色々なところでヒーローになれるけれど、女の子の場合はお姫様になる条件はかなり厳しい。 体重をコントロールすれば幸せになれるのか、色々と考えさせられる。
読了日:4月1日 著者:伊藤比呂美,斎藤学
http://bookmeter.com/cmt/55280283
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