2013年9月の読書メーター
読んだ本の数:71冊
読んだページ数:17528ページ
ナイス数:821ナイス
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■私も美術館でボランティア
全国約300館を対象にしたアンケート調査をもとに、日本の美術館ボランティアの状況をまとめたもの。活躍する場面が意外と多く、美術館に足しげく通うようなひとがボランティアになるならまだ分かる。でも、まったくの素人がボランティアとして活躍できるのか、とも思う。美術館側としては、どれだけ研修を徹底的にできるか、そして、ボランティア同士でも得手不得手で能力差があり、あの人には頼むけどあなたには頼まない、ってことがあり得ると納得させられる人間関係を作れるかが大事。
読了日:9月30日 著者:
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■紳士の言い逃れ (文春文庫)
いつも本棚に悩まされていたツチヤせんせ。震災で本棚が倒れて、これ幸いと倒れっぱなしにして奥様に怒られるんだろうな、なんて想像してしまいます。定年退職されて、助手さんとのやりとりが減ったのが少し寂しい。「小さくて上品な喫茶店」中年女のグループは騒がしいものなのですよね。お店に居合わせたひとたちが可愛そう。
読了日:9月29日 著者:土屋賢二
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■ひとり日和 (河出文庫)
派手な展開ではないものの、心の中が移ろっていく様子が丁寧に描かれていて、落ち着いた気持ちで読めました。母と娘の立場の葛藤、恋愛の終わりに近づいていく気配。20歳の知寿と71歳の吟子さんのそれぞれの時間が、駅のホームの目の前の家に漂っている。誰のものでもない、ふたりが共有した空間と時間。
読了日:9月29日 著者:青山七恵
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■i(アイ)鏡に消えた殺人者―警視庁捜査一課・貴島柊志 (中公文庫)
血染めの足跡が鏡の前でぷっつりと途絶え、まるで鏡に吸い込まれてしまったかのように見える犯行現場。意図していないところで仕方なくそういうことになってしまい、現場が混乱するっていうのが意外とリアルかも。捜査で貴島と組んだ倉田の態度にイライラさせられっぱなしでした。いかにもな刑事って感じなんだけど、実際にこんな刑事に事情聴取なんかされたら不愉快で仕方ないだろうな。
読了日:9月29日 著者:今邑彩
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■エゾシマリス―愛高行写真集 (フォトルピナス)
ああもう可愛い。動物相手の写真って撮るのに根気が必要なんだろうけど、その苦労を滲ませない、さりげないしぐさのエゾシマリスでいっぱい。
読了日:9月29日 著者:愛高行
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■涙が出るほどいい話 第一集 (河出文庫)
素人の文章なので時々読みにくさを感じるけれど、本当に感謝してるんだなあという気持ちは良く分かります。涙が出る、なんて大袈裟だろうと思ったけど、読む側じゃなくて、体験した側は泣きたいほど嬉しかったんだろうなあ。
読了日:9月29日 著者:
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■暗黒館の殺人(四) (講談社文庫)
過去の復讐が実を結んだ末の殺人。真相は炎に焼き尽くされ、飛び回った視点は江南くんのところに戻った。時間的に違和感があるなあと感じていたけど、そういうことだったのか。そして現在の当主、江南くんの手当てをした医師、北館から流れてくるシューベルトのピアノの音色。抜け落ちた時間を繋ぐ手掛かりはそこにあるけれど、何もかもを知る必要はない。江南くんのところに駆けつけた島田は探偵としては出番なし、けれど、作家としての鹿谷門実に、江南くんが語ることはきっと多いはず。
読了日:9月29日 著者:綾辻行人
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■どうして? 犬を愛するすべての人へ
子犬は可愛い。愛らしいことこの上ない。でもだんだん大きくなってくる。ペットを飼うってどういうことなのか、充分に理解しないといけない。安易に捨てるなんて絶対に許されない。前足に注射針を刺されるその瞬間を飼い主に見せてやりたい。自分がやっているのはこういうことだと。
読了日:9月28日 著者:石黒謙吾
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■暗黒館の殺人(三) (講談社文庫)
登場人物の多さ、広大な建物。人と場所が移動するたびに、巻頭の登場人物紹介と見取り図にお世話になっています。玄児が語る浦登家の歴史。浦登家の女性陣につけられている名前が、なぜ花の名前とそうじゃないものが混在してるのが不思議だったんだけど、法則性が理解できました。忌まわしいなあ。分解してしまった美しきシャム双生児の絶叫を聞きつつ四巻に続く。
読了日:9月28日 著者:綾辻行人
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■暗黒館の殺人(二) (講談社文庫)
今までの館のエッセンスが詰まっている暗黒館。私有地の立札と同じく、市朗の家の看板がやっぱり気になる。ひょっとしたらひょっとするけど、そうすると江南くんのことが納得いかないなあ、うーん。ここにきてようやく殺人事件が発生。蛭山丈男と浦登望和はなぜ殺されたのか。それにしても記憶喪失が多すぎる。人骨の沼で左手をムカデに噛まれつつ三巻に続く。
読了日:9月27日 著者:綾辻行人
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■絶滅危機動物111 (TJMOOK)
子供のころ、近所でクジャクを飼っている家があったので、マクジャクがレッドリストに入ってるなんて驚きました。開発と保護のバランスをどうしたらいいのかは人間なら考えなくちゃいけないんだろうなあ。
読了日:9月27日 著者:
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■NHKためしてガッテン食材読本―健康パワーとうまみ大研究 (生活実用シリーズ)
いまさらだけど、食べているものの栄養とか効能を知っているかどうかって、大事なことだよね。知っていれば、同じものをずっと食べ続けることもなくなるし、バラエティ豊かな食卓になる。おいしいサンマは大きくて尾が黄色い。玉ねぎの血液サラサラ効果を引き出すには、水にさらさず、切ってから15分程度おいて酵素をできるだけ働かせてから使う。
読了日:9月27日 著者:NHK科学・環境番組部
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■レンブラントとフェルメール (ビジュアル選書)
レンブラントとフェルメール。どちらの画家も画家としてそれぞれ別方向の最高峰に立っているため、出版企画や展覧会で一緒に並び立つことがないという。その二人の代表作を同時に収録している本。本当に目の保養でした、美しい。盗まれて行方不明のフェルメール「合奏」がどうか大事にされていますように。
読了日:9月26日 著者:岡部昌幸
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■フルーツ天国 (ルコラブックス)
フルーツごとにレシピを紹介しているほか、ジャムを作ったり天ぷらにしてみた結果、どのフルーツが良かったのか個人的な感想もあったりして、ためしにやってみようかな、って気になります。おまけレシピで謎なのがスイカと桃。スイカの皮の白いところを煮て作るスイカ茶のコメントが「外出前に飲まないほうがいいわよ」えっどうして?桃は米のとぎ汁で煮ておいて、炊き上がったご飯に混ぜる美食家ももご飯となってるけど、ええっご飯Σ
読了日:9月26日 著者:ほりたみわ
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■うまうまノート (講談社文庫)
今もまだここに登場するお店が健在かどうか分からないけど、自分好みの味の料理が出てくるお店を見つけた時の興奮が伝わってきます。ショウウィンドウにきれいに並んだチョコを見つけたら、やっぱりキャアキャア言いそうだwロケ弁は町のお弁当屋さんとはひと味違うのは、現場の空気感がワンセットになってるからなのかも。でもいいな、食べてみたいな。
読了日:9月26日 著者:室井滋
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■暗黒館の殺人(一) (講談社文庫)
中村青司が関係した暗黒館に単身で向かった江南くん。あれだけ気をつけろと各方面からの注意や囁きがあったのに、地震のせいで自動車事故を起こし、ようやく辿り着いた暗黒館の十角塔からまたもや地震で転落。なんとか無事だったものの、記憶があやしくて素直に喜べない。一か所だけ気になるのは私有地の立札の文字、これってもしや?暗黒館に招待されダリヤの日の宴に参加した中也。正体不明の肉を食べつつ二巻に続く。
読了日:9月26日 著者:綾辻行人
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■100均フリーダム
100均ではほぼ実用品しか買わないので、小物がこんなに破壊力のある品揃えだったとはw雑な仕上がりにこそ味があり、まさにフリーダム。買わないけど、じっくりお店を見回ってみたいです。表紙のパンダの緑の目と青い爪は、考えようによってはSF。芸者人形シリーズの恨みのこもった目つきは呪われそうで、夜に見たくありません。
読了日:9月25日 著者:内海慶一
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■押し花コラージュブック―花びらから生まれた小物たち
しおりみたいな小さいものから、時計なんて大きなものまで、押し花を使ってあれこれ作れるものなんですね。アイロンをかけて徹底的に乾燥させた新聞にはさむだけ。押し花をカラーコピーしてブックカバーを作るって発想はなかったなあ。でもこれなら、気に入った柄のブックカバーをいくつも作れるから、シリーズものの本に同じカバーをかけられる。
読了日:9月25日 著者:森野美紗子,林美奈子
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■炊飯器でお菓子も、パンも、軽食も。
うちの炊飯器では出来ませんでした、無念。水が少ないと間違いだと判断して動かないタイプの炊飯器みたいです。スイッチ入れておしまい、の手軽さは魅力なんだけどな。焼きっぱなしのお菓子は全般的に地味になりがちなのに、表紙にあえて地味な見た目のチョコケーキを使う選択をしたのはなぜだろうかw
読了日:9月25日 著者:阿部剛子
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■黒猫館の殺人 (講談社文庫)
人形館の例もあって、平面図を見たとき、この平凡な建物が本当に中村青司に関係あるのかまず疑ってしまいました。けれどなるほどなあ、こんな酔狂なことをやってのけるのは確かに中村青司だ。記憶を失った鮎田冬馬が何者なのかはわりと早い段階で気が付いたけれど、タスマニアは分からなかったなあ。島田曰く「あいつらは、切羽詰ると僕の顔めがけて飛んでくるんだ」同じ目にあったことがあるので気持ち分かります;
読了日:9月24日 著者:綾辻行人
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■超人探偵 (新潮文庫)
連れ去られた神野推理が帰ってきて、また賑やかに事件に巻き込まれる日々。「ヨコハマ1958」どちらの浜松町も今じゃだいぶ違っているだろうけれど、ノスタルジックな雰囲気と相まって幻惑されます。「ボガートになりたかった男」こういう冗談みたいな終わり方って悪くないw
読了日:9月24日 著者:小林信彦
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■花夜叉 (角川文庫)
一度廃絶した藤代流を復興させるための生贄となった篠芙。なんというか、ただの道具として扱われている篠芙が可愛そうすぎる。藤代は異母弟の明煌に託され、観月流本家の跡取りとなったわけだけど、篠芙が篠芙でいられるのは、自分の存在を打消す能の舞台の上だけという皮肉。そうとは知らずに篠芙に嫁いできた多華子が誓った復讐。誰もが不幸なのに、抜け出せないほど雅で幽玄で魅力的な世界。
読了日:9月24日 著者:山藍紫姫子
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■だめんず・うぉ~か~18 特別編 ダーリンはヤリ?チン (SPA!COMICS)
自分がネタになるために連載をしてたのかっ、とか思ってしまうこの展開、降参するしかないでしょうw一番しっかりしてて大人なのは子供のマーくん。くらたまは色んなところのダイエット企画に何度も参加してるんだけどなあ。
読了日:9月23日 著者:倉田真由美
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■神野推理氏の華麗な冒険 (新潮文庫 こ 10-2)
本の整理をしてる時に見つけて、正確にいえば再読。子供のころは海外翻訳のミステリばかり読んでいたのに、唯一、日本のものでハマったのはこれ。当時は移動図書館が来ていて、これに関連してオヨヨ大統領・唐獅子と、借りられるものは片っ端から借りて読んでいた記憶があります。大人になったいま読み返してみると、ちゃんとしたパロディだし、神野推理の飄々とした態度がワトソン役の星川夏彦の常識的なところと釣り合っていて、安心して話に入り込めます。疫病神呼ばわりされてる旦那刑事が意外といい味だしてるw
読了日:9月23日 著者:小林信彦
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■『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社ノベルス)
るーが正しい。「ひかれていくのはにんげんなのよ」孤島に閉じ込められた探偵は引き算の材料、人類の救済のための材料。伏線の端々は少しずつ分かってた。「たんていってみんなへんね」と言うるーが自分を含めていないこと、「たとえアリスという名前でもね」がルディのせりふじゃないこと。分かってたのにあまりにも巧妙で、无多くんに真相を聞かせているお前は誰だ!って本気で思ってしまった。観月の憎まれ口と、无多・入瀬のふたりを気に入っていただけに、るーが无多くんに言った「ごめんね」で泣ける。
読了日:9月22日 著者:北山猛邦
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■熊にみえて熊じゃない
ごはん日記・遠い足の話、の順で読んでいるので、時間的・地理的な隙間を埋める感じで読めました。小学生に授業をする「小説の教室」が印象的でした。水性マジックで教室のいたるところにお話を書いちゃう自由さ、楽しそうだなあ。ウーロン茶の急須の「中国の味はよくわかる。日本茶はわからない」すげぇ。アルコールとティッシュペーパーで消していく作業も、単に片づけるって意味にならないし。
読了日:9月22日 著者:いしいしんじ
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■「疲れやすい」が治る本―ダルーいからだが軽くなる!
身体的な疲れ、精神的な疲れと分けた場合、自分は精神的な疲れのほうが比重が大きいんだろうな;慢性的な疲れの8割は、貧血・うつ病・睡眠覚醒スケジュール障害。良くめまいを起こすので、まずは貧血を疑うことにします。
読了日:9月21日 著者:鴨下一郎
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■虹の家のアリス (文春文庫)
人は誰でも、見たいもの・見たくないものを意識せずに選択してるような気がしてきました。安梨沙の「私はもう、人が見たいものが映る鏡でいるのは、止めたの」にどきっとします。「猫の家のアリス」弟のためと言いつつも、ミセス・ダイヤは自分の都合のいいように物事を運びたかっただけなのじゃないのか?でも、遠山先生と早苗さんにとっては、もうそれはどうでもいいこと。
読了日:9月21日 著者:加納朋子
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■クジラの海
アラスカ東南部、ハワイ諸島、小笠原諸島。海の中をたゆたい、波しぶきをあげるザトウクジラのダイナミックな動き。撮影タイミングが一秒ずれたら、きっと、これほどの躍動感はなかったかもしれない。
読了日:9月20日 著者:岩合光昭
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■田舎暮らしはつらかった
都会のそっけなさは、過剰なサービスと豊富な物流によって支えられているんだよね、と改めて思います。「何もない」というのは文字通り、まさに何もないことでしかなくて、そこから何かを見つけていく楽しさよりまず、当たり前だと思っていたことが都会だけの特権だという驚き。ネットでいろいろと買い物ができる時代になっても、配達区域外ですと断られることがあるなんて。敷地内に両親が住んでいるので、サバイバー的な意味で田舎暮らしをスタートさせてるわけじゃないけれど、ギャップに翻弄されてるところはリアル。
読了日:9月20日 著者:渡辺瑠海
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■ブラディ・ローズ (中公文庫)
薔薇は姿も香りも印象に残る花。そして狂気が似合う花でもある。一人目の妻の雪子、二人目の妻の良江、三人目として迎えられた花梨。どれだけ時間がたっても薔薇の館を支配しているのは雪子への強烈な思慕。良江は踊らされ、花梨も安泰ではいられない。女たちがひそかな戦いを繰り広げているというのに、夫の苑田俊春ただひとりが自分だけの時間を生きてる感じ。
読了日:9月20日 著者:今邑彩
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■朝晩ダイエット たった10秒! のってやせる!
これで1年で10キロくらい減りました。最初はダイエット目的じゃなく、震災の影響で食事が出来なくなってしまったので、体重を安定させるための記録でした。記録しているうちにだんだん体重が増減する理由が分かったので、ある程度体重が落ち着いたところで、今度はダイエットとして取り組みました。食事が出来なかったときには体重もどかんと減ったけど、あまりにも急に減って色々と体に不都合がありました。でも記録を付け始めてからはゆっくりと落ちていったので、リバウンドしません。食べすぎて増えたとしても数日でまた元に戻ります。
読了日:9月19日 著者:坂根直樹・監修,朝晩ダイエット研究会・編
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■あやかし三國志、たたん唐傘小風の幽霊事件帖 (幻冬舎時代小説文庫)
どうにか江戸を救い、信吉がまた小風に巡り合えるような良い終わり方なのはいいけれど、覚醒したはずの信吉も、肝心の小風も、それぞれがちゃんと自分の役割を果たし活躍して終わらなかった印象が強い。三国志をわざわざ引っ張り出してこなければ閻魔の正体を明かせなかったのだろうか。前回、周瑜が秀吉を召喚してるんだから本人に復讐すればいいじゃないかと思ったんですが、人の子に復讐したいってことなら江戸(場所も時代も)である必然性がないわけで、どうにも取って付けた感じがして仕方ありません。
読了日:9月19日 著者:高橋由太
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■時計館の殺人<新装改訂版>(下) (講談社文庫)
針のない時計塔に感じていた不安が、こういう形で突きつけられるとは。沈黙の女神の美しき断末魔の調べは彼らの墓標に捧げられた。江ノ島のおいしい焼き蛤屋に三人そろって出かけられますように。
読了日:9月18日 著者:綾辻行人
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■トレンドよりも、似合うが最強! 大草直子の“考えるおしゃれ”
写真での体型別の着こなし例は数は少ないものの、ポイントが分かりやすいので、あ、なるほどね、と納得しやすい。けれどやっぱり、足のサイズが小さい自分には、靴のチョイスが泣き所。一番参考になるのはQ&A。
読了日:9月18日 著者:大草直子
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■時計館の殺人<新装改訂版>(上) (講談社文庫)
時計館っていうくらいだから時計塔があって当然なんだけど、時刻を示す針がないだけでやけに不安に感じます。十角館の江南くんが再登場、島田潔がデビューした稀譚社に就職したというから世間は狭い。江南くんを含め、振り子時計の形を模した旧館に閉じ込められた9人に黒衣の殺人犯が襲い掛かる。新館に居る島田はいつ異変に気付くのか。予断を許さず下巻に続く。
読了日:9月17日 著者:綾辻行人
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■何が何だか (角川文庫)
「顔面雑貨店」で台無し感を満喫しました。バカラのクリスタルも、よもや、うつみ宮土理に彩られることになるとは思いもよらなかっただろうなあ。ああでも、ジャイアント馬場のチビTはちょっと欲しいかも。着ないけど。東京オリンピックが決まったわけですが、アトランタでの「感動させてくれ病」の特効薬・千葉すずの再来はあるのだろうか。
読了日:9月17日 著者:ナンシー関
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■空からぎろちん (双葉文庫)
広告を考える地続きとしてまとまった文章を書く世界があった、って感じがしないんだなあ。エッセイだからこの文字数を埋めてくれ、っていう依頼に対して、うんうん唸って苦労して書き上げて、って風情でもない。うまく言えないけれど、配線が違うスイッチの中のひとつ、って感じ。「コピーライター・平賀源内」のところで、広告の前線にいるひとに申し訳ないからコピーライターの看板を下ろすと書いているけれど、それでもここが基本的な立ち位置なんじゃないかなと思いました。
読了日:9月17日 著者:中島らも
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■真夏の方程式 (文春文庫)
まったく何てことだろう。大人が子供に、しかも身内に、ずっと人生の傷になるような責任を背負わせるようなことをするなんて卑怯だ。湯川先生が普通に子供と話してる驚き、それ以上に、その子を相手にやってみせた実験の意味。恭平がずっと後になって明確に気付いたとき、湯川先生との短い夏を思い出すんだろうか。ミステリは突き詰めれば濃厚な人間ドラマなのかもしれない。
読了日:9月16日 著者:東野圭吾
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■明治大正 翻訳ワンダーランド (新潮新書)
明治大正の翻訳家たちの苦労と訳文の面白さ。明治時代、名の知られた女性の翻訳家はふたりしかいなくて、そのうちのひとり・小金井喜美子は星新一の祖母で森鴎外の妹。現地のベルギーよりも日本で有名なフランダースの犬が、馴染みやすいようにネロが清パトラッシュが斑。トルストイ「復活」を訳した内田魯庵が「コンナ面白くない小説は無い」ときっぱり断言。今の時代よりもずいぶん奔放な感じで、訳者に任されていた部分が大きかったんだなあ。
読了日:9月15日 著者:鴻巣友季子
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■サイバラ式 (角川文庫)
うっかりするとただ殺伐とした内容になりそうだけれど、哀愁というか郷愁というか、ほのかな切なさがあるように思います。合間のまんがを見ると、この頃からもう、サイバラは自分自身を分かっていて、どこまでどうやって書くかを選択してたんだなあ。
読了日:9月15日 著者:西原理恵子
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■大草直子の最愛リスト 服から雑貨まで62品
愛用品がずらりと並んでなかなか壮観。どうしてこれを愛用しているのかっていうポイントが簡潔に分かりやすく書かれているので、それじゃ自分はどうかな?って考えるのに役立ちます。
読了日:9月15日 著者:大草直子
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■邪馬台国殺人紀行 (実業之日本社文庫)
静香がひとみと仲良くしてて驚いたwひとみは東子と違って面と向かって静香を褒めないけど、だんだん馴染んできてる様子。静香に先祖がアルキ白拍子だったかもと言わせ、邪馬台国九州説を北に修正したのは宮田に出会ったからだろうなとか、他作品とのリンクも濃厚。旅先で殺人に遭遇し解決していく過程より、卑弥呼の生まれ変わりと自称する「YAMATAI」の社長が使った偽名が「大和ミコ」とか、細かいところが面白い。気になったのは東子が静香に「ご苦労様でした」って言うところ。「お疲れ様でした」のほうがしっくりするけどなあ。
読了日:9月14日 著者:鯨統一郎
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■くらたまとフカサワのアジアはらへり旅
旅先を世界中に広げず、アジアだけに絞っているのが良いです。これでお土産の写真でもあれば言うことなしなんだけど。食べてみたいなと思ったのは、食い逃げしそうになったシンガポールのフィッシュヘッドカレー、バンコクのココナツチップ、バリのバビグリン。バリはシーウォーカーとか買い物も楽しそうなので、行ってみたいなあ。
読了日:9月13日 著者:倉田真由美,深澤真紀
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■おしゃれの練習帖 理論派スタイリストが伝授
足のサイズが小さくて、脱げない靴を探すことから始める自分としては、自分の服の選択肢がほんとに狭いなあと実感する内容でした。それでも参考になることはあって、夏のワードローブに買い足すならジレがいいとか、白を使うなら分量を小さくしてきかせ色にするとか。なるほど。
読了日:9月13日 著者:大草直子
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■螺旋階段のアリス
中年新米探偵・仁木の事務所に押し掛けてきて助手になった安梨沙。安梨沙をどう扱っていいのか分からずおたおたしてる仁木は、いかにも中年って感じで、安梨沙の無邪気さと好対照。仁木の大学時代の先輩から依頼を受けた「最上階のアリス」が壮絶。妻が頼むお使いの裏に何があったか、知っているにしろ知らないにしろ、結局は妻の望みを叶えることになった夫。切ない愛情だ。裏表紙のダイナがふかふかしてて可愛くて、抱きしめたくなります。
読了日:9月12日 著者:加納朋子
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■グダグダの種
食いしん坊でしっかりもののお茶目さん。この「程良く適当に抜けてる感じ」が文章ににじみ出ていて、どれを読んでもはずれなし。石井好子さんのチャリティコンサートで歌ったアガワさんの歌、聴いてみたいなあ。
読了日:9月12日 著者:阿川佐和子
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■水曜日の神さま
マラリアで死にかけて何もしてないと気付くって強烈。海外旅行の楽しさ苦しさ、どんな体験もひとつ残らず「角田光代」を作り上げている要素なんだなあ。不届きものが皆無で豪華な時間を過ごせるオリエント急行の旅には憧れる。あとがきが印象に残っています。「本を読んでいただくというのは、旅の途中ですれ違って言葉を交わすようなことではないかと思います」
読了日:9月11日 著者:角田光代
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■週末ジャパンツアー (杉浦さやかの旅手帖)
しょっぱなから趣味全開、こけしを巡る旅だなんてディープ。地域で特徴が違うなんて知らなかったなあ。旅のしおりまで制作した(しかもこれがまた可愛いんだ)慰安旅行が本気で楽しそう、CM曲が頭の中でぐるぐるしてしまいます。伊東に行くならハトヤ♪
読了日:9月11日 著者:杉浦さやか
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■「おしゃれな人」はおしゃれになろうとする人
書名もそうだし、各章タイトルを見ると、完璧じゃなくてもいいからやる気を出すぞ、って気合いが入ります。おしゃれ指南として読むよりは、スタイリストの選び方を知る本って感じ。人生は本当にひとそれぞれで、同じ人生をたどることなんかできっこないけれど、「美しさのピークを60歳に設定する」とか、こういう考え方って面白い。
読了日:9月10日 著者:大草直子
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■あやかし三國志ぴゅるり 唐傘小風の幽霊事件帖 (幻冬舎時代小説文庫)
覚醒したはずの伸吉が依然としてこんにゃく師匠。作った唐傘が幽霊たちに大人気なのはいいけれど、それが収入に結びつかないあたり、良い意味で伸吉らしい。最後のほうでようやく見せ場がきたと思ったら、周瑜を一刀両断にした織田信長に持っていかれたような気がします。がんばれ主人公!それにしてもなぜこの時代に三国志の面々が。復讐するにしてもちょっと時代が離れてないかい?それに当の秀吉本人を召喚してるのだから、そっちに復讐すればいいのに。
読了日:9月10日 著者:高橋由太
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■くたばれPTA (新潮文庫)
ブラックな展開なのに、どこか味わいのあるとぼけ方。「ナポレオン対チャイコフスキー世紀の決戦」大砲が打ち鳴らされるチャイコフスキーの「1812年」を聞きながら読むと盛り上がります。「かゆみの限界」ふたごは以心伝心とよく言うけれど、こういうふうに使われるなんて。ここまで来たら気が済むまでやったらいいけど、想像すると、かゆいわ気持ち悪いわでゾクゾク。
読了日:9月10日 著者:筒井康隆
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■シャーロック・ホームズ万華鏡
図書館で見かけて「北原さんっておもちゃ博物館のひとだっけ、こんな本も書いてるのか、へぇ~」とか思ってしまい、読み始めてから間違いに気付きました、失礼しました;熱狂的なシャーロッキアンってみんなこうなの?と思うほど、ホームズっぽい作品やらコナン・ドイル関係の古本を楽しそうに探してます。手に入らないかもしれないと諦めず、そのうち手に入るかもしれないと思うほうが、楽しみがあっていいものですよね。
読了日:9月9日 著者:北原尚彦
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■『ギロチン城』殺人事件 (講談社ノベルス)
トリックが豪快。仕掛けが目の前にあっても、これじゃ分からないよなあ。悠と藍の違和感を感じたのは、ライカが首狩り人形のところに案内される場面、「待たなくていいんですか、藍さん」のセリフ。読み終わった今なら、そういうことかと頷ける。でも久一郎が死んだ理由がやっぱり分からない。
読了日:9月8日 著者:北山猛邦
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■食後は眠い
自分の人生に何があったのか時系列で書かれているので、読んでいても話の流れがスムーズでした。若いころは外国を訪ね歩いた貧乏旅行。その後、東京キッドブラザーズに入団し結婚、退団後に脳溢血で倒れ、右半身の麻痺。リハビリもつらかったと思うんだけれど、それについてはあまり触れられていなくて、だいたいが取材旅行の話。子供の頃の思い出を語った「引き出しの中身」最近はナイフで鉛筆を削る子供は居ないだろうけれど、ナイフを振り回したら危ない、って単純なことを強烈に理解できるような出来事もまた奪ったのかもしれない。
読了日:9月8日 著者:永倉万治
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■何がどうして (角川文庫)
あの当時、メディアという作り事の世界を作り事のまま終わらせず、ぐぐっとこっちに引っ張ってきて、やいのやいのと言えたのはナンシー関だけ。取り上げられているひとたちの顔触れを見たら、なんだか懐かしさがこみ上げてきます。同じ「きゃーっ」とセリフ入りで彫られてる永井美奈子と大林素子、ああ分かる、分かるなあ。
読了日:9月7日 著者:ナンシー関
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■進化した猿たち (3) (新潮文庫)
さすがに天国にまで持ち込むひとはいなかったけど、拳銃がひとつのテーマになるくらい定番化。拳銃を突きつけた強盗にもひるまないのは談笑している女性たち、そんなのお構いなしにしゃべるしゃべる。「やい、これが目に入らねえのか・・・やい、これが・・・邪魔だてすると・・・金を・・・静かにしろっ」
読了日:9月6日 著者:星新一
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■はじめてでもやさしく作れる Aラインのワンピース
各ワンピースの作り方に入る前に、基本的な作り方の説明が最初にあり、とても親切で丁寧。バイアス位置で裁断するので布を荒断ちして一晩つるすところから始まって、裏布のすそを留める糸ループの作り方まで載っている。モデルさんが着てジャストな感じがするので、袖ぐりのところがちょっと気になるかなあ、腕が太いときつくなるかなあ?
読了日:9月5日 著者:かわいきみ子
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■ゆっくり発酵ベーグル(少しのイーストでつくるパン2)
パンで何が好きかと聞かれたらベーグルと即答するほどベーグルが好き。だけど、作るとなるとなあ、ゆでたり手間がかかるからなあ。でもこのレシピなら作ってもいいかも。冷蔵庫で長時間の発酵をさせるので、2日に分けて、段取りを確認しながらゆっくり作れるのがいいな。使う水の温度が年間を通して25℃、温度計を買わなくっちゃ。
読了日:9月5日 著者:高橋雅子
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■紫式部の欲望
源氏物語を書いた紫式部から見て、この作品の意図は自分自身の欲望のはけ口だったのかも、っていう着目点が面白い。平安時代の女たちは受け身でいることしか出来ず、言ってみれば、白馬の王子様を延々と待つしかなかった。身分が高いモテ男の光源氏だから許してもいいか、なんてことばかりじゃなく、追い落とそうとする反対勢力が女性側にいることも、人間の気持ちとしてしっくりきました。源氏物語は内容をかいつまんで解説している本ばかり読んでいるので、最初はまんがでもいいから、そろそろちゃんと読みたいなあ。
読了日:9月5日 著者:酒井順子
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■人間は考えるFになる
ふたりとも好きなので面白く読めました。ツチヤせんせがミステリ執筆に挑戦していて、他の対談本よりも実のある対談だw「そこに論点があるか、あるいは何もないか」は短編小説ってなってるけれど、まるで対談の続きみたい。講談社の編集・森澤さんは果たしてウォーカロンなのか。
読了日:9月5日 著者:土屋賢二,森博嗣
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■世界のかわいい民族衣装
ほんとに可愛かった、美しかった~!ふんだんに使われている刺繍にビーズ、手間暇がかかっていて作るのは大変だろうなあ。でもこれが伝統を伝えるってことに繋がるのかと思えば大事に着るし、次の世代にも、民族衣装がどういうものなのか意識させることも出来る。
読了日:9月4日 著者:国立民族学博物館
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■悪女の玉手箱 (ゆうらくBooks)
川柳投稿欄の選者を務めるような方とは知らずに、時々出てくるこの句いいな、なんて思いながら読んでいました。「嬲るか嫐るか」の、昔々の「戀」という字がなつかしい、ってところで、昔の戀は「いとしいとしというこころ」って書くのを思い出してもう一度読んでみたら、途端に「戀」って文字を持ち出されてきたことがしっくりきました。
読了日:9月4日 著者:時実新子
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■進化した猿たち (2) (新潮文庫)
ケーキの中から女性が出てきたり、精神分析医に弁護士事務所のひとこま漫画はいかにもアメリカ的。今の時代の日本なら馴染みもあるだろうけれど、リアルタイムだったらきっと、精神分析医ってなに?って感じだっただろうなあ。
読了日:9月3日 著者:星新一
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■チグリスとユーフラテス(下) (集英社文庫)
惑星ナインの女神、レイディ・アカリをコールドスリープから起こしたルナ。灯がレイディ・アカリとして称えられるようになった経緯が明かされるにつれ、何かを諦めたり手に入れたり決めるのは他人じゃなくて自分で、人生って結局は自分自身が作り上げていくしかないんだと痛烈に感じます。この物語の登場人物たち、多かれ少なかれ自分が惑星の歯車のひとつであるって自覚してるところがあるように思いました。ルナもアカリも人生をまっとうした、っていうより、最後にちゃんと生き切った。
読了日:9月3日 著者:新井素子
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■県民ごはん、作ってみました!
地域ごとの特色が薄くなってきたとはいえ、やっぱり食べ物には他の地域にはない味って残っているものだなあ。ご当地グルメをきっちり作るというよりは、自分でも出来ちゃったよ~っていうゆるい感じがいいなw小倉トーストをもっと簡単にするなら、あんぱんを買ってきて半分に割り、隙間にマーガリンを詰めるといいです。
読了日:9月2日 著者:もぐら
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■あなたの猫、お預かりします (実業之日本社文庫)
久しぶりの新作を読めて嬉しいですw女性陣の豪快で男前なところ、男性陣のしみったれた小市民なところ、蒼井上鷹だなあ。特製モモドッグを食べたり痛い目にあったりしたのに、「ホットドッグが好きな犬」「帰ってきたペットたち」に出てくる「リュウ」がそんなに存在感がなかったのかと、彼の空回り具合に思わず笑ってしまいました。
読了日:9月2日 著者:蒼井上鷹
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■自宅で手軽に♪ 燻製生活のススメ
自宅で手軽に燻製なんか出来るわけないじゃん、ってずっと思っていたので、鍋と茶葉で出来るなんて本当に目からうろこ。茶葉は何でもいいっていうフレキシブルさ。あとはコツさえ掴めれば、黙っていてもおいしくなるんだもの、燻製いいな。いま使っている鉄鍋をもうちょっと使い込んで、惜し気がなくなったら燻製専用にしようかな。
読了日:9月1日 著者:山本あり
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■チグリスとユーフラテス(上) (集英社文庫)
ただ滅びていくのを待つしかない惑星ナインの逆さ年代記。惑星ナインに移住した人類はとうとう「最後の子供」のルナ一人になり、次々とコールド・スリープから起こされた3人の女性がそれをルナから知らされたときの反応が本当に人間らしい。医療の発達を願い眠りについたのに、それはもう永久に叶わない。それが分かったとき、自分だったらどうなるのか?
読了日:9月1日 著者:新井素子
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■秘密 season 0 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)
子供のころのランドセル姿が見られて嬉しいけれど、薪さんの生い立ちが想像以上に過酷で熾烈。薪さんの過去に焦点を当てつつも、鈴木克洋がどういうひとなのかが明らかになり、新シーズンの幕開けから心をつかまれます。カラオケで鈴木が誰かを探すシーン、まったく薪さんらしいなあ。そして社会性がカケラもないからとただ排除しなかった鈴木が男前すぎてかっこいい。
読了日:9月1日 著者:清水玲子
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■進化した猿たち (〔1〕) (新潮文庫)
星新一がアメリカのひとこま漫画を収集するのが趣味、っていうのが、なんだかとってもしっくりくるから不思議。その集めたまんがをジャンルに分けて解説。ひとこまで何もかもが一瞬で分からないと意味がないけれど、その解説もまた、ユーモアがありつつもピリッとウィットが利いていて面白いです。昔から陪審員制度をとってきたまんががアメリカらしい。
読了日:9月1日 著者:星新一
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