やわらかい螺旋

徒然なるままに

2014-10

2014-11-01 11:15:10 | 
2014年10月の読書メーター
読んだ本の数:71冊
読んだページ数:18581ページ
ナイス数:1173ナイス
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■人体 失敗の進化史 (光文社新書)
白黒写真があるので(そうグロくは感じないけど)動物の骨とか遺体とか臓器とか苦手な人は注意。ミネラルを蓄えていた骨が違う役割(筋肉を動かす起点)になった途端に劇的に身体能力が向上したり、顎の骨を聴覚強化の材料に使ったり。人間を含め動物がどうやっていまの姿になったのか興味深い。「進化とは、新しい動物を白紙から創作することではなく、数々の設計変更が自然淘汰を受けて生き残って行く、継ぎ接ぎだらけのプロセスなのだ」
読了日:10月31日 著者:遠藤秀紀
http://bookmeter.com/cmt/42413633

■でぶじゃないの、骨太なだけ (創元推理文庫)
解説が坂木司。とうとうヘザーの「アメリカ人女性の平均サイズ」ってセリフがなくなってしまったwジャンクなものに縁遠そうなタッドと付き合ってるヘザー、クーパーはどうしちゃったのとヤキモキしました。登場人物たちの自己主張がとにかく激しくて、こうでなくちゃ!って意見を躊躇なくぶつけてくるのはアメリカらしいなあ。おかげで話がややこしくなったりもするけど、それはそれで性格が分かるから面白い。残りの2作は翻訳されてないけど続きがあるなら読みたいなあ。
読了日:10月30日 著者:メグ・キャボット
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■CHEESE BOOK―かわいいチーズとプチレシピの本
酪農が盛んなところでは美味しいチーズもたくさん出来る。レシピも少し掲載されてるし、保存方法は参考になる。これから冬が来るからウォッシュチーズが楽しみだなあ。
読了日:10月30日 著者:
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■世界の路面電車ビジュアル図鑑
世界の都市のコード分類化はいいけど、国別あいうえお順にした上でやったほうが分かりやすかったかも。印象に残ったのは、表紙中央のフランス・リヨンの白い車両とモスクワレーニンスキープロスペクトの1000番台の赤い車両。フランス・ドゥエのゴムタイヤトラムは見た目がほとんどバスみたい。
読了日:10月29日 著者:杉田紀雄
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■13ヵ月と13週と13日と満月の夜
おじいさんおばあさんに対しての見方が変わる本。自分の人生をちゃんと生きてきたなら老いることは恐ろしくない。恐ろしいのは、自分の何もかもを盗まれること。老姉妹は自分の人生をちゃんと生きなかったんだろうなあ。カーリーもメレディスも、お互いを励まし諦めなかったことをきっと忘れない。
読了日:10月29日 著者:アレックスシアラー
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■サイズ14でもでぶじゃない (創元推理文庫)
うん、まあ、体重が増えてもヘザーはヘザーだよね。物事がいつどんなふうに起きるかなんて選べない、ってのはそのとおりだけど、一日でいっぺんにそれだけ起きなくてもいいいじゃん、ってやっぱり思う。お父さんにしてもジョーダンにしても本当に間が悪い。数学担当講師ミスター・ゴージャス登場で気になる終わり方。それにしてもレジー!
読了日:10月28日 著者:メグ・キャボット
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■一生に一度だけの旅 discover 世界のクルーズ旅
旅行している日にちが長くなればなるだけ、そりゃあ飛行機より船旅のほうが色々ラクなのは分かりますが、そういうロングステイな旅だけじゃなく遊覧船も紹介しています。いいなあ船旅、のんびりゆったり出来そうで。
読了日:10月28日 著者:
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■チェロの木
冒頭のチェロケースの中で眠ってる絵に、すっかり心を奪われてしまいました。おじいさんが育てた森の木でお父さんが作ったチェロ。まるで森が語り掛けてくるかのような音色はきっと、ふたりの声でもあったりするのかも。チェロは人の声に近い楽器だと言うし。
読了日:10月27日 著者:いせひでこ
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■あつあつを召し上がれ
ここに登場する人たちは、怖いし面倒だからと逃げずに葛藤していて、葛藤するほど「生きて」いて、生きてるからご飯を食べるよ、っていう自然さがある。「さよなら松茸」みたいに、誰かと食事をすることは必ずしも幸せとは限らないけど、自分の記憶の中にいつまでも残る「いとしのハートコロリット」はなんだか羨ましい。
読了日:10月27日 著者:小川糸
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■タイムスリップ戦国時代 (講談社文庫)
駆け足具合は「明治維新」みたいな感じ、歴史のおさらいをしてる気分です。剣崎薔薇之介と石松も登場、ヒストローム値を気にしつつ戦国時代を守るために奔走。「そういえば前にも一度、自衛隊が戦国時代にタイムスリップしたことがあったけど」タイムスリップの法則おそるべし。
読了日:10月27日 著者:鯨統一郎
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■「自分の介護」がやってきた (春秋「暮らし」のライブラリー)
まだ具体的にどうこういうわけじゃないけれど、いずれは、介護したり介護されたりする日がくるだろうな、とぼんやり思いつつ読みました。「介護という現実には、疎ましさ、怒り、悲しみ、悔しさがくりかえし押し寄せる。理解より誤解だらけの毎日だ。それは介護される側も同じだろう」
読了日:10月26日 著者:羽成幸子
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■私が捜した少年 (講談社文庫)
「EDS緊急推理解決院」で気になって図書館で借りた本。ハードボイルドでニヒルな幼稚園児探偵のシンちゃん。大人びた思考回路と子供な行動のギャップが可愛い。元アイドルのママ、ルル子の運転する車に乗ってみたいような乗ってみたくないような。
読了日:10月26日 著者:二階堂黎人
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■都道府県の持ちかた
都道府県の基本データを盛り込みつつ持ち方を網羅。いやもう笑いましたw長崎県のポイントは「なくさないように注意しましょう」ほんとに島が多いんだと実感。高知県はどっちかっていうとブーメランみたいに投げたい。
読了日:10月25日 著者:バカリズム
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■空から見た殺人プラン (ノン・ノベル)
事件に巻き込まれつつ観光地をまわりながら、学習プレイランドの人材を探す旅。科学博物館の学芸員だった藤直孝好さん。国語を題材にしたクイズを提供していた轟幹春さん。光章が思うように、素人がはじめて運営する事業に自分の人生を託せる人はそういないだろうけれど、だからこそ龍之介がんばれ。「真珠とバロックとあたしの部屋」真円のように整ってはおらず、二つの中心を持つ過剰さ。その中心がいつか中根さんと尾形さんになればいいなあ。
読了日:10月25日 著者:柄刀一
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■世界でいちばん幸せな屋上 Bolero―ミルリトン探偵局シリーズ〈2〉 (ちくま文庫)
黒猫シンクだけがこの物語のつながりを知っていて、読んでいるこっちはそのお裾分けを貰っている気分。受験生だけどあまり受験生っぽくない音ちゃん、周りの大人たち、どちらもマイペースで、それをたいして気にしていない感じがいいなあ。レコード屋はもうなくても、間違いなく、あそこが一番しあわせな屋上。
読了日:10月25日 著者:吉田音
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■一生に一度は泊ってみたい奇想天外ホテル
こんなホテルってアリなのかと驚くばかり。泊まってみたいなと思ったのは、ストックホルム・アーランダ空港のそばにあるジャンボ機まるごとを使った「ジャンボホステル」、ギリシャ・サントリーニ島の「ウィンドミルヴィラ」。ヨーロッパのホテルが多いけれど日本からは京都のカプセルホテル「ナインアワーズ」がエントリー。このコンパクトさは外国から見たら奇想天外ってことなのね。
読了日:10月24日 著者:ディミトリスコッタス
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■市販のたれとソースでつくる裏技レシピ (Seishun Style Book)
ゆずこしょうが余りまくって困っているので図書館で借りた本。ゆずこしょうのレシピは3つしかなかったけど豆乳鍋に応用できそうなので、使い切れるといいな。わざわざ買って作ろうとは思わないけど、卵黄をオイスターソースに漬け込むのはおいしそう。
読了日:10月24日 著者:検見聡美
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■関東・甲信越古代遺跡ガイド
遺跡や古墳ってなんとなく奈良か京都、もしくは東北にあるイメージが強いんですが、関東・甲信越にもこれだけあるとは思いませんでした。意外と近所にあってびっくり。遠方まで見に行くよりまず身近なところから見学したい。
読了日:10月23日 著者:東京遺跡散策会
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■絶景×絶景
本当に絶景でした。こんな風景が実際にあるなんて、世界は広いなあ。世界屈指の白さを誇るウィットサンデー島の砂浜はメレンゲかホイップクリームみたい。米国ユタ州、何もないところにぽつんと立ってる教会岩はほんとに教会に見える。
読了日:10月22日 著者:植西聰
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■豚キムチにジンクスはあるのか―絲的炊事記
失敗してもネタになるからとあえて失敗の道を選んでることはないんだろうけれど、成功しても失敗しても嫌みがなくて読んでいて楽しい。得意料理に豚キムチと言う女、良いじゃないかと思うんですが、男から見たら男前すぎてダメなんでしょうか。お父様の料理人っぷりに驚嘆。
読了日:10月22日 著者:絲山秋子
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■中央線の呪い (ENSU BUNKO)
中央線は確かに「中央線だよね~」って雰囲気がある。外の人間から見てそう思えるってことは、そこに住んでるひとは分かってて楽しんでるんだろうなあ。そういえば国立は中央線だけど、中央線な感じがしない。山口瞳の焼き鳥屋は国立駅っていうより谷保駅じゃなかったっけ。
読了日:10月22日 著者:三善里沙子
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■県境マニア! 日本全国びっくり珍スポットの旅
色んなマニアが居るものですねえ。ホテルとか駅とか、ここが県境だと主張している所は分かりやすいし、マニアじゃなくてもなんとなく嬉しい気分。地元のひとはもうそれが日常で慣れっこなんだろうけど、京都/奈良の県境イオンで買い物してみたい。自分だったら反復横跳びするかなあ、どうかなあ。
読了日:10月22日 著者:石井裕
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■サイズ12はでぶじゃない (創元推理文庫)
元アイドルのヘザーの気取りのなさが可愛い。ドレスを着る身支度にあたふたしてるところ、愛しいクーパーにこんな言葉を言われたいなあという乙女な妄想。最初から最後まで酔っぱらいのアリントン夫人がまさかのGJ。言うならもうそのセリフしかないってハマリ具合。
読了日:10月22日 著者:メグ・キャボット
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■地上最後の刑事 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
小惑星が地球にぶつかるのが半年後。だから自殺だろう?と誰もが思う首つり死体の事件を追いかけるのは、犯罪課の刑事に昇格したばかりのヘンリー・パレス。ヘンリーも、「だって今しかないじゃない?犯罪者を追って走って、止まれブタ野郎と叫ぶ最後のチャンスよ」って言うマコネル巡査も、この地球がずっとあるなら良い警察官で居られるのに。犬のフーディーニは撃ち殺されずにすんで良かった。でも飼い主の気持ちも分かるなあ。
読了日:10月21日 著者:ベンHウィンタース,BenH.Winters
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■パティスリーポタジエの ナチュラル野菜スイーツ (講談社のお料理BOOK)
このごろは野菜をつかったスイーツも珍しいものじゃなくなりましたが、食べた後に「これごぼうで作ったパンナコッタなんだよ」って言われたら驚くかも。多分、自分じゃ作らないと思うけれど、出てきたら違和感なく食べられそう。見た目も美しいし。
読了日:10月21日 著者:柿沢安耶
http://bookmeter.com/cmt/42158225

■よくばりな毎日 (祥伝社黄金文庫)
イラストが可愛いエッセイ。男女混合でプレゼント交換をして、乙女なプレゼントを受け取った45歳の紳士、そのプレゼントはどうしたかなあ。ご家族で使う方がいればいいけれど。室内ガレージセールは参加する側なら楽しいかも。
読了日:10月20日 著者:杉浦さやか
http://bookmeter.com/cmt/42134239

■魍魎の匣
この物語そのものが息が詰まるほどみっちり詰まった箱。自分勝手な幸せを願う人間たちのなかで、本当に幸せなのはただひとり、自分勝手をやってのけた雨宮。木場の内面と外面の裏腹さ、複雑さを分かったうえでの京極堂、分かったうえでの榎木津。ベクトルが違うのにそこにはやっぱり友情がある。
読了日:10月19日 著者:京極夏彦
http://bookmeter.com/cmt/42107287

■森へ行く日
森に行く=山を歩く、なのかなあとしばらく考えてしまいましたが、日本は起伏にとんだ地形なので、そういうこともあるだろうなと納得。季節によって色づき方の違う木の葉、道々に咲く花を愛でながらのんびり歩きたいなあ。
読了日:10月18日 著者:光野桃
http://bookmeter.com/cmt/42080339

■夫婦で行くイタリア歴史の街々 (集英社文庫)
どういう成り行きで今のイタリアになっていったのか、歴史が見える旅行本。時間とお金に折り合いがつけばこういうツアー旅行は面白そう。斜塔はピサにしかないと思っていたのにボローニャにもあるんですね。この本は写真がないので、イオニア式の円柱を使っている名古屋の広小路の某銀行本社ビルをあとで検索しました。
読了日:10月18日 著者:清水義範
http://bookmeter.com/cmt/42080073

■不束な君と素数な彼女
どうして「君」へ宛てた文章なのかが最後で分かって、その気持ちを忘れずに持ち続けていたことが微笑ましい。不器用な理系男子が麻生さんへの恋心をこじらせつつ、どうにかしなくちゃとじたばたしてるところに謎の山田太郎が登場。正体はわりと早い段階で気が付くけれど、麻生さんも複雑だっただろうな。一番こじらせていたのは実は師匠じゃなかろうか。
読了日:10月17日 著者:竹田真太朗
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■シェルパ斉藤の元祖ワンバーナークッキング
最初、ワンバーナーじゃなくてナンバーワン、って見間違えていましたwでもきっと作りやすさはナンバーワンです。各種コンパクトストーブの使い勝手もちゃんと紹介していて、自分で選ぶときの目安になりそう。じゃがりこ最強、あの紙の容器が熱湯に耐えられると思わなかった。
読了日:10月17日 著者:斉藤政喜
http://bookmeter.com/cmt/42056635

■かしのきホテル (おはなしえほん)
どんなお客も無料で泊めるかしのきホテル。みんなぞろぞろ出て行ったあと、残ってずっと働いていたアリたちの仕事の成果が地下室に見えてほほえましい。そういえば樫の木は常緑性なんだっけ。
読了日:10月16日 著者:久保喬
http://bookmeter.com/cmt/42032720

■東京てくてくすたこら散歩
お店めぐりをすることが散歩、っていうのは自分としてはちょっと違うかなとも思うけれど、色んなお店を見て歩けるのは楽しいだろうなあ。お茶しながらのんびりてくてく。東京の御岳山ってそんなに気軽な格好で歩けるところなんですね、高尾みたいな感じなのかなあ。
読了日:10月16日 著者:伊藤まさこ
http://bookmeter.com/cmt/42032478

■見せたくなるお弁当100
お弁当の見た目の美しさをカタログのように見せている本。「見せたくなる」に主眼を置いているので、持ち運び出来ないだろう、っていうのもたくさんあります。けれど使えそうなアイデアもあって、根気さえあれば部分的に真似できるかも。
読了日:10月15日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/42007262

■呪い唄 長い腕II (角川文庫)
過去から現代へと脈々と流れるかごめ唄。近江敬次郎の仕掛けた罠を、さらに強力な罠として利用する人間がいることを敬次郎は見越していたのだろうか。江戸時代の勝麟太郎が現代の汐路が住んでる早瀬にどう関係するのか。汐路はあれこれ調査してるけれど、敬次郎は着実に地元の有力者の息の根を止めている。石丸・源田コンビも健在。
読了日:10月15日 著者:川崎草志
http://bookmeter.com/cmt/42007142

■決壊石奇譚 百年の記憶
石が託された100年の記憶。その石と記憶を託された大地。大地が贈った紫水晶は決壊し、その決壊石を握りしめて眠り続けることを選んだ徹。伝は良治を恨むはずなどなかったんだと徹にどうか伝わりますように。芦原の処遇が本当に不憫。将来とか未来とか、希望のある言葉は世の中にいくらでもあるのに。
読了日:10月14日 著者:三木笙子
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■大人にもできる脳細胞の増やし方 (角川oneテーマ21)
脳の仕組みを詳しく説明しているので、どうやって脳細胞を増やすのか納得しやすい。脳には刺激が必要、小さな成功体験を積み重ねることによってドーパミンを分泌させ、新生ニューロンが活発になり、シナプスを成長させられる。ウォーキングや食事、睡眠も大事。
読了日:10月14日 著者:久恒辰博
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■水彩スケッチ地球一周の旅―ピースボート101日の絵日記
横浜からピースボートに乗り込み旅した101日のスケッチ。スケッチが目的じゃなかったとはいえ、描かれている寄港地の風景は本当に素敵で、こんな風に描けるならスケッチするのは楽しいだろうなと思う。赤道直下のガラパゴスが寒いなんて、実際に体験したから驚きも大きかったはず。
読了日:10月13日 著者:久山一枝
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■333のテッペン
「Story Seller」収録の333.444.555と読み、まだ続きがあると知ったので、666を読むために図書館で借りた本。666では絶妙なタイミングで登場した赤井探偵、555での不名誉をここで挽回できたか。赤井の電話は土江田が思う「普通の日常」へ繋がるかどうかは分からないけれど、「土江田」を知る貴重な人間がひとりいるのは確か。
読了日:10月13日 著者:佐藤友哉
http://bookmeter.com/cmt/41945276

■朝つくらない お弁当の手帖
プチトマトで隙間を埋めるなら唐揚げを増やせ、な感じのお弁当を作ってきたので、しっかりと食べ応えのあるおかずのレシピはありがたいです。おかずを詰める前にお弁当箱をアルコールスプレーで殺菌、は簡単なことなのに思いつかなかった。さっそく実践。
読了日:10月12日 著者:植木もも子
http://bookmeter.com/cmt/41913822

■歴史バトラーつばさ (PHP文芸文庫)
アニメのノベライズかと思うような展開。ドタバタと盛り込みすぎてて歴史の真相を暴く!までなかなか辿り着かないので、登場人物たちの会話がだんだん面倒になってくる。和風文化研究会とSOJのバトルは面白いし、毎回どんな新人が出てくるのかも楽しみだけれど、そんなの隠し設定でいいじゃん、てところまで書かれるとクドく感じてしまう。
読了日:10月12日 著者:鯨統一郎
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■英国式節約術
英国式をうたってはいるものの、どこの国でも通用しそうな感じです。「支出が減らせればいいなあ」と漠然と思っている状態から「絶対に支出を減らす」と固く心に誓った状態になることが大切なのです。うん、そうだよねえ。だけど「肉類は高いのでベジタリアンになる」でちょっと笑ったw
読了日:10月11日 著者:リチャード・テンプラー
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■ラストリゾート
緻密で落ち着いた絵が気に入って図書館で借りてきた絵本。あとがきを読んでようやく登場人物たちの行動に納得。木の上にすわる紳士とか詩人とか、知らないひとも居ましたが、どうかしちゃったこころと勇気をリフレッシュしにあのホテルに行きたいなあ。
読了日:10月11日 著者:J.パトリックルイス
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■Story Seller〈3〉 (新潮文庫)
米澤穂信「満願」は既読。湊かなえ「楽園」毬絵と雪絵はそんな気がしたけれど、だから余計に杏子に怒る。五歳児の記憶をみくびんな。有川浩「作家的一週間」お疲れ様です、としか言えないw佐藤友哉「555のコッペン」赤井は土江田の事情をどこまで知ってるのか。沢村敦子が謎すぎる。さだまさし「片恋」歌唄いの文章なんてなんぼのもんじゃと思った非礼にまずお詫び。長かったけど予想以上に面白かった。はじめましてともう二度と言えないしもう二度と聞けない。
読了日:10月10日 著者:
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■日常生活 (新潮文庫)
1992年のときの群さんの一年間。14歳の岩崎恭子が金メダルをとったバルセロナオリンピックが開催された年。当時の世相ってこんなだったかもと懐かしい。温泉でのどんぐりのアップリケに大笑い。見たくなくても見えちゃうんだもの、仕方ないよなあ。浴衣を着るときには気を付けないと。
読了日:10月10日 著者:群ようこ
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■レーン最後の事件 (角川文庫)
連鎖して起きる事件、どこからどこまで誰がどうか関係しているのか、関係していないのか。爆発が起きた屋敷で何があったのか真相に気付いたペイシェンスの衝撃はきっと計り知れないものだったに違いない。ドルリー・レーンにとって、その行動は本当に最善のものだったのだろうかと今でも思う。けれど、老俳優は舞台から静かに去った。永遠に。
読了日:10月9日 著者:エラリー・クイーン
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■InRed特別編集 ストールの巻き方 (e-MOOK)
ストールはたくさん持ってるけれど、どうもワンパターンになりがちなので、本を片手にあれこれやってみます。ただ巻くだけでも少し緩めたり形を整えたりすると見た目がだいぶ違う。無造作にやりすぎていたんだと反省。モヘアのねじねじは某俳優さんを思い出させるなあw
読了日:10月9日 著者:
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■やっぱり やにゃかさんぽ (花とゆめCOMICS)
これで完結。神様の使いなのにこんなに敷居が低くて大丈夫かって心配されるシシも、相変わらずのほほんとしてて可愛い。ミケおばちゃんとエドさんちの仔猫のタミちゃん、意外とお転婆さんだw「けんかじゃなくて、いきちがってるだけ」うん、そうだよね。
読了日:10月8日 著者:わかつきめぐみ
http://bookmeter.com/cmt/41817403

■缶つま デラックス 銀座の人気バー ロックフィッシュのレシピ!
缶詰。震災のあとに買って備蓄の意味合いで持っていたんですが、このまま死蔵するより食べたほうがいいだろうと思い直し、どうせならおいしく食べたいからとこの本を購入。さすがに「ロックフィッシュ」のレシピ、素材の組み合わせが面白い。一度ドンブリでいってみたいと言う「マスカットのサラダ」食べてみたいです。
読了日:10月8日 著者:間口一就
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■寄る年波には平泳ぎ (単行本)
家族の愚痴ネタは今までにも散々あったけど、家を含めて約2億円も使われてきたなんて。その家の鍵を貰っていないから入れないとか、もう色々と有り得ない。群さん長生きしてね。震災後にトイレットペーパーがお店になくて、っていう話、自分も同じことを経験したので、あの焦った気持ちを思い出しました。
読了日:10月8日 著者:群よう子
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■りんご酒と嘆きの休暇 (パリのグルメ捜査官)
りんご酒にジビエ料理、ハンティング。田舎の雰囲気を堪能できる描写が多く、食料自給率の高いフランスらしさが出ています。刑事部に異動になり、パリの他の警察署から一目置かれる検挙率を誇れるほどになったカプシーヌ。都会と田舎を行ったり来たりで事件の印象がちょっと薄いのが残念。眠り姫の事件を任され妙にテンパってるイザベルにはらはらさせられっぱなし。
読了日:10月7日 著者:アレクサンダー・キャンピオン
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■えいごのつぼ (まなびのつぼ)
日本に居ると一番接する機会が多い外国語はきっと英語。だから勉強してるひとは多いし、これから勉強したいなと思うひとも多い。他の言語を学ぶ時の参考にできることもありましたが、雑誌の定期購読とか、類語辞典・英英辞典が普通に書店にあるのはメジャー言語の強み。
読了日:10月7日 著者:関谷英里子
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■ワラをつかむ男 (文春文庫)
神戸に引っ越されたんですね。住む場所が変わっても、果たしてリセットできているのかどうか分からないくらい通常運転な感じがしますが、リセットしちゃったツチヤせんせは面白くもなんともないだろうから(酷)きっとこれでいいんでしょう。大阪の絵画教室に通われてる奥様は、良い具合に溶け込んでいらっしゃるご様子で、ますますのご活躍を。著者紹介がナイス。
読了日:10月6日 著者:土屋賢二
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■人生のこつあれこれ〈2012〉 (新潮文庫)
3月からあとはもう、どんだけ泣くんだってほど泣きながら読みました。気持ちの割り切りなんか簡単に出来ないし、呆然としてしまう心細さや、亡くなった人から受け取ってきた思いにしみじみ。あの手記を書いたるなさんは、最後まで気高く明るいひとだったんだなあ。
読了日:10月6日 著者:よしもとばなな
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■Mystery Seller (新潮文庫)
既読なのは、有栖川有栖「四分間では短すぎる」米澤穂信「柘榴」。我孫子武丸「夏に消えた少女」連れ去られた少女を救い出すために動いてる警察、そして犯人逮捕。良くある話だけど、そっちか!北川歩実「確かなつながり」愛し合ってる二人なら子供が欲しいと思うのは当然の感情として、それを成し遂げるためにこれだけのことをするのは狂気。長江俊和「杜の囚人」読んでいくと、だんだん絵面がグロテスクになっていく。治療が必要なのは果たして誰か。
読了日:10月6日 著者:
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■GOGOモンスター
ユキを良く分からない子供だと言う大人は大多数。そしてそれは「世間的に正しい」ことで、ユキみたいな子供たちが居ると知ってるガンツは大人の世界では異端なのだ、きっと。ユキとマコトの友情が軸になってるけど、IQからも目が離せない。最後、ウサギに囲まれてるIQが膝に抱えているのは大事な白ウサギじゃない。それなのに、気付いていないか、もうどうでもいいように見える。
読了日:10月5日 著者:松本大洋
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■Story Seller〈2〉 (新潮文庫)
有川浩「ヒトモドキ」身近にいたらホラーでしかなくシャレにならないレベル。自分だったら不意に涙をこぼしたりせず弟の身の上を安堵しまくるだろうなあ。米澤穂信「リカーシブル-リブート」長編のほんのさわり部分だけを紹介してるだけなのに、暗雲立ち込める感じがもう分かる。佐藤友哉「444のイッペン」取りあえず犬が見つかって良かった。それにしても土江田っていったい…?本多孝好「日曜日のヤドカリ」この二人は親子以上に親子だった。他人に成り下がった血の繋がる家族には入り込む余地などないのだ。
読了日:10月5日 著者:
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■サンマの丸かじり (丸かじりシリーズ36)
いままでそんなこと思ったこともないのに、読んでいるうちに「そうだよね~、分かる分かる」と納得してしまうのはなぜだろうwパイナップルラーメンってまだあるんだろうか、とても気になります。やってみたいとは思わないけど、そうめんを吸うにはちょっと太めのストローのほうがいいんだろうか?
読了日:10月4日 著者:東海林さだお
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■タンタンの事件ファイル 3 馬車道「斉藤さん」殺人事件 (小学館文庫)
事件に巻き込まれるメインのひとは「サイトウさん」とか良くある名前なのに、その他の脇役で驚くような名字のひとが出てくるのが楽しみだったりします。今回は「悪霊」さんが登場。こんなに印象的な名前なのに出番が少なくて勿体ないと思ったら、最後に活躍してくれました。ところで勝山に猛アプローチされてたマリン、はぐらかしてたけどそういうこと?
読了日:10月4日 著者:鯨統一郎
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■タイムスリップ水戸黄門 (講談社ノベルス)
江戸時代からタイムスリップしてきた水戸の御老公を巻き込んで、高速道路を巡るひと騒動。時代劇オタク村川くんが一番この状況を楽しんでたよねwノリが良いので一見軽そうですが、環境保護や政治家の癒着など扱ってる題材は意外とシリアス。なんせ水戸黄門だもの、勧善懲悪はしっくりくる。
読了日:10月3日 著者:鯨統一郎
http://bookmeter.com/cmt/41663844

■今がわかる時代がわかる 世界地図 2014年版 (SEIBIDO MOOK)
データから世界が見える、時代が分かる情報地図。世界地図を色分けしているのでランキングが分かりやすい。たとえば、大気汚染物質は増加傾向にあり、「世界のPM10の年間平均濃度」を見ると、1位モンゴル2位ボツワナ3位パキスタン。モンゴルは燃料のほとんどを石炭に依存しているそうで、日本など各国が技術協力に乗り出している。日本はこんなに小さい国なのに「世界の都市圏の人口」が東京首都圏3693万人で1位。2位のインドのデリーより1500万人くらい多い。
読了日:10月3日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/41663561

■楽園の島ニューカレドニア
これデジカメなんですね、弘法筆を選ばずとは良く言ったものだ。デジカメで誰もが手軽に綺麗な写真を楽しめるはずなんだけど、やっぱり素人との差は歴然。南国の色鮮やかな世界、そこから一転して波の音が胸にしみるような夕暮れから夜の風景。
読了日:10月3日 著者:三好和義
http://bookmeter.com/cmt/41663497

■ちっぽけな恋 珈琲屋の人々
行介の珈琲屋に来る客たちはなぜここに来るんだろう。行介が人を殺したことがあって、ある意味、非日常的な空間だったりするから、その雰囲気につられてしまうのかな。最後の「指定席」での行動が冬子らしいと言えば冬子らしいけど、この場面で終わりというのがなんともヤキモキさせられる。行介はその言葉を言うのはいまだと踏ん切りを付けて欲しかった。
読了日:10月2日 著者:池永陽
http://bookmeter.com/cmt/41648793

■異色と意外の科学者列伝 (岩波科学ライブラリー)
歴史に名を残した科学者たち。電磁気単位(周波数のヘルツ、電位のボルトなど)はほとんど人名からきていて意外と馴染みがある。発電の直流・交流をめぐりエジソンとテスラが仲たがいした経緯は知らなかった。
読了日:10月2日 著者:佐藤文隆
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■予約の消えた三つ星レストラン―パリのグルメ捜査官〈1〉 (コージーブックス)
舞台がフランスと聞けばイメージできる要素を詰め込んでいて「らしさ」は感じますが、分類をコージーにするのはちょっと苦しいかも。殺人事件の犯人にそれほど意外性もない。それでも、事件現場に出るのが初めてのカプシーヌが手探りで捜査をしていき、カーチェイスのあとの威嚇射撃の描写なんてかっこいいし、三人の部下の捜査官たちやレストラン評論家の夫のグルメっぷりなどパーツだけを見ればわりと好み。まだ続編があるようなので次巻に期待。
読了日:10月2日 著者:アレクサンダーキャンピオン
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■アースシーの風―ゲド戦記〈6〉 (岩波少年文庫)
ゲドと一緒に旅したアースシーの世界とはこれでお別れ。クモがしでかしたことの大きさ。オーム・エンデバーが死んで残した道の意味。行ってしまったものたちと戻ってきたものたちは、それぞれ自分の選択に満足しているはず。顧みられなかったセセラク王女とレバンネン王の今後を、ゲドとテナーは遠くから見守るんだろうなあ。
読了日:10月2日 著者:アーシュラ・K.ル=グウィン
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■バーの主人がこっそり教える味なつまみ
おつまみのいいところは量をたくさんつくらなくていいところ。トマトが1個あればオリーブオイルとゆかりをかけて出来上がり。おなかは空いてるけど何を食べていいのか分からないようなときにもいいです。手順が簡単なのでいくつか作ってもたいした手間じゃないし、作っているうちに、この組み合わせアリなんだと楽しくなってきます。
読了日:10月2日 著者:間口一就
http://bookmeter.com/cmt/41638324

■被害者は誰? (講談社文庫)
容姿端麗・頭脳明晰なベストセラー作家、吉祥院慶彦が難事件の解決に乗り出す。下僕のように扱われている桂島刑事が気の毒だけど、そのまめまめしさはオレさまな吉祥院先輩と良いコンビ。こんな大袈裟なペンネームにするなんて本名が気になります。
読了日:10月1日 著者:貫井徳郎
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■世界のあやとりがわかるあたらしいあやとり―インディアンからイヌイットまで
改訂版。外国のあやとりも紹介。子供のころは結構あやとりしてたのに、今ではすっかり忘れてしまい、図を見ながらああだこうだと楽しみました。日本は最初に中指のところにひもを通しますが、外国は人差し指。
読了日:10月1日 著者:野口広
http://bookmeter.com/cmt/41613008

■ピーターラビットの料理絵本 (1978年)
子供向けの本なので、出来上がりの写真くらいはあったほうがいいかもと思いました。でもレシピとしては単純なので、大人ならだいたい予想がつくはず。巻末にまとめられた「あまりなじみのない材料と道具」は今ではだいたい手に入るもの。サワークリームとかナツメグとか珍しかったんだろうなあ。時代の流れを感じます。
読了日:10月1日 著者:ビアトリクス・ポター
http://bookmeter.com/cmt/41612960

■御子を抱く
新興宗教ではないと断りがありつつ、多くの人を引き付けた星川のカリスマ性がすごい、っていうよりも、そのカリスマ性を嗅ぎ取ったひとたちの感受性がすごい、のかもなあと思いました。まったくの部外者の深井は冷静に事件の全容を見渡す。現実味がないから、御子を巡る駆け引きの渦中にいるひとたちの事情が余計に浮かび上がってくる。いつか御子が誰かに抱きあげられる日が無事にきますように。
読了日:10月1日 著者:石持浅海
http://bookmeter.com/cmt/41612850


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