生ぬるい風を蹴散らしクイーンの塔を左に曲がって海へ
紺色の夏服を着た幼稚園児たちが歌う長い石段
骨折の左手でつい目の粗い麦わら帽子をかぶろうとした
三階の窓から見える腐りかけた色の空に何を叫ぼう
砂色に褪せてしまった髪の毛を帽子のなかにうまく押し込む
花嫁が投げたブーケを欲しがっている女たち場所取り必死
嘘になりそうな約束とりつけたネイルを落とす白いコットン
純情な羊の役を引き受けておけば勝手に世界は回る
紺色の夏服を着た幼稚園児たちが歌う長い石段
骨折の左手でつい目の粗い麦わら帽子をかぶろうとした
三階の窓から見える腐りかけた色の空に何を叫ぼう
砂色に褪せてしまった髪の毛を帽子のなかにうまく押し込む
花嫁が投げたブーケを欲しがっている女たち場所取り必死
嘘になりそうな約束とりつけたネイルを落とす白いコットン
純情な羊の役を引き受けておけば勝手に世界は回る