やわらかい螺旋

徒然なるままに

短歌

2008-01-31 22:58:08 | 短歌
ひとりでも歌い続ける何もかも赦されそうな青空だから

止まり木の青い小鳥はまだ春になりそうもない空に戻れず

くっきりと残り物だと自覚してしまった非常階段の夜

青白く冷えてしまった父の手を握り締めてた雨の日の朝

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短歌

2008-01-10 17:36:29 | 短歌
きらきらとピンクに光る十本の足の指まで海水みちる

太陽にされた仕打ちが恨めしく脱皮したいと野望をいだく

貼り付けるカイロくらいの熱量があれば今夜は諦めがつく

泣いたって仕方ないから仕方なく冬のかかとを慰めてみる

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