やわらかい螺旋

徒然なるままに

2022-05

2022-06-01 06:52:16 | 
2022年5月の読書メーター
読んだ本の数:62冊
読んだページ数:12862ページ
ナイス数:548ナイス

https://bookmeter.com/users/89283/summary/monthly/2022/5
■世界から猫が消えたなら
自分の余命があとわずかと知った30歳の郵便局員の前に現れたのは、自分そっくり、アロハシャツを着ている悪魔。
なにかと引き換えに1日分の命を得るという取引をして過ごした7日間。
10年とかならともかく1日だしなあ、なんて最初に思ってしまったのですが、自分自身の思い出や気持ちがどれだけ身の回りのものと結びついているのか痛感させられました。

読了日:05月31日 著者:川村 元気
https://bookmeter.com/books/5538185

■短歌遠足帖
穂村弘と東直子がゲストと一緒に吟行する。
岡井隆in井の頭公園「はばたいて襲ひたからうが今しばしそこに居られよ大みみづくよ」
朝吹真理子in鎌倉「少女 四番ポジションで漫画読む山門の脇遺骨の上」
藤田貴大in東京タワー「オレンジに発光したあれ背に歩くこの気持ちとはあれだ、あれあれ」
萩尾望都in上野公園「異常巻きアンモナイトって知っていた?奇形じゃないのよ異常なだけよ」
川島明in大井競馬場「数字文字愛着直感軍資金顔をあげれば過ぎた締切」

読了日:05月31日 著者:東直子・穂村弘
https://bookmeter.com/books/17635239

■町の残像
「カメラ片手に露路を彷徨い、時代とともにいつかは消えてゆく町の情景を写真と文章でつづります」
こうやって写真に残っていると、東京の新陳代謝の速さを実感することになるのでしょう。
復原された東京駅をローアングルで撮影しているときに横切って行った女性の足元が力強くていいなあ。
1980年にデヴィッド・ボウイが買い物をしている姿を撮られた京都・古川町商店街。
アーケードの天井が破れて活気もない感じですがどうなっただろう。

読了日:05月30日 著者:なぎら 健壱
https://bookmeter.com/books/11608139

■かんたん! きれい! 失敗しらず! 育てて楽しむ手のひら園芸
簡単シンプルな方法で楽しむ園芸。
キャベツの芯を再生させてまたキャベツを収穫したり、盆栽風の鉢植えを仕立てたり、こういうやり方で身近に緑を置けるなら手軽でいいなと思いました。
ドラゴンフルーツの種を取って撒いて、そんなに簡単に育つのか。
芽がでたときのひょろひょろ具合がカイワレ大根みたいだ。
一度、トマトの水耕栽培をやってみたらカビてダメにしちゃったので、もう一回やってみたい。

読了日:05月30日 著者:榛原 昭矢
https://bookmeter.com/books/8074735

■君の膵臓をたべたい (双葉文庫)
実家のご近所さんから頂いた本。
読みやすい文章ですが、ちゃんとした構成力が土台にあるからこそだと思う。
呼び名が変わる彼は、始まりはハプニングだったとは言え、最初からちゃんと桜良と付き合えていたじゃないか。
自己完結せず、桜良の態度と言葉を受けて、自分の態度と言葉を決めていたじゃないか。
恭子を友達と呼べる日がきて桜良は喜んでいるだろうな。
桜良は天国から恭子のことも春樹のことも見てるよ、きっと。

読了日:05月29日 著者:住野 よる
https://bookmeter.com/books/11673960

■聞かれても答えられないモノの名前 (PHP文庫)
知らなくても特に問題はなさそうですが、雑学本として気軽に読みました。
カスタネットは本当はミハルス、ループ・タイはウエスタン・タイ。
呼び方が違うものは「そういう言い方がある」で覚えればいいですけれど、ガムテープと思っているものがそもそもガムテープじゃないなんてびっくり。
お弁当に入っているあの緑色のやつ、バランはビニール製のもので葉蘭は本物の葉っぱだと区別するんだと思ってました。
ビニール製のも葉蘭。
読了日:05月29日 著者:日本博学倶楽部
https://bookmeter.com/books/491826

■冷え性のあなたに読んでほしい本
「おいしく、手軽に体を芯から温める。今日から使える冷え対策の決定版」
食事や運動に入浴などなど、目新しいことはなかったけれど、一冊にまとまっているので、あれこれやってみるきっかけになりそう。
暑い時期になると冷たいものを飲み食いしたくなってしまいますが、ほどほどにしよう。


読了日:05月28日 著者:
https://bookmeter.com/books/4611957

■間取りのお手本
全国4000軒以上から選んだ人気間取りを大解剖。
間取り図を見ると、住んでいるひとが何を優先しようと考えているのかが分かるので楽しいです。


読了日:05月28日 著者:コラボハウス一級建築士事務所
https://bookmeter.com/books/15387674

■我が家の問題 (集英社文庫)
家族をテーマにした短編集。
「ハズバンド」
ひょっとしたら、めぐみの思い違いなだけで別に仕事が出来ないわけじゃないのかも、と疑いながら読んでいましたが、そうか段取り音痴かあ。
悪戦苦闘する夫に渡すお弁当はせめてもの応援。
「妻とマラソン」
小説家の夫が有名になって人間関係が変わり、誰かにつらくあたるでもなく、うじうじと引きこもるわけでもなく、「走る」になった奥さんの考え方が健康的。
東京マラソンのコースは屈指の観光コースで見ている余裕があったかどうかは分からないけど、奥さん頑張った。

読了日:05月27日 著者:奥田 英朗
https://bookmeter.com/books/8099941

■猫は迷探偵 (竹書房文庫)
「ねこ新聞」に掲載された猫エッセイ51作品。
ほとんどが「猫は魔術師」「猫は音楽を奏でる」からの再収録なので、ベスト盤という感じなのかしら。
神林長平のあとの池田理代子は、猫との付き合い方の落差がすごい。


読了日:05月27日 著者:
https://bookmeter.com/books/9917327

■みんな おやすみなさい (first imagination)
動物たちのいろんな寝方。
仔犬たちがみんなで団子になって寝ていたり、ラッコは手をつないで寝ていたり。
とにかく可愛いです。なごむ。
あなたもいっしょにおやすみなさい。

読了日:05月26日 著者:ダイアン・マルドゥロー
https://bookmeter.com/books/13208945

■缶つま うまカンタン!缶詰で作る酒のおつまみ
缶詰を使った手軽なつまみ。
そのまま食べてもいいのだけどひと手間かけてるのがポイントですね。
一番簡単なのは、1㎝幅にスライスしたコンビーフに粒マスタードを添えた「コンビーフの粒マスタード添え」。
「オイルサーディン缶ごと焼き」も簡単、缶を開けてそのまま焼くだけ。油が多すぎたり火が強すぎるとサーディンが破裂することがあるので注意。
鯨大和煮缶をすき焼き仕立てにしたり、ごはんのおかずになりそうなものも。
巻末には使用缶詰リストと、ジャンル別INDEX・手間別INDEXがあるのが親切。

読了日:05月26日 著者:
https://bookmeter.com/books/390876

■エラリー・クイーンの国際事件簿 (創元推理文庫)
実際の事件をもとにした短編集。
日本の帝銀事件が元ネタになっている話もありました。
もしも未解決のエルウェル事件がなければS・S・ヴァン・ダイン「ベンスン殺人事件」は書かれなかったし、作家エラリー・クイーンは誕生しなかったかもしれない。
同じ未解決事件でも、エルサレムで撃ち殺された若い男女の事件は、自殺だという仮説はだいぶロマンチックに感じます。

読了日:05月25日 著者:エラリー・クイーン
https://bookmeter.com/books/4834

■ストイック・チャレンジ: 逆境を「最高の喜び」に変える心の技法
古代ストア派の哲学と20世紀後半の心理学の成果を組み合わせた感情のコントロール方法。
人生に何が起きるかはコントロールできないが、起こったことにどう立ち向かうかはコントロールできる。
逆境に動じなければ、立ち直る必要さえない。
もっとも危険なのは行きすぎた幸運、幸運に対しても不幸と同じように対処すべき。


読了日:05月25日 著者:ウィリアム・B. アーヴァイン
https://bookmeter.com/books/16804871

■エモくて映える写真を撮る方法
カメラの基礎知識や加工術など、エモい写真を撮るためのテクニック。
スマホで手軽に撮影できるようになったし、カメラアプリも色々あるので、ポイントを分かっていれば「エモくて映える写真」になる。
フィルムカメラは、紙焼きしてみてどうなるのかを見るのが楽しいんだな。

読了日:05月24日 著者:Lovegraph
https://bookmeter.com/books/13450895

■読みたい絵本 (momo book)
絵本のガイドブックは初めて読むかも。
あまり絵本に接してこなかったので読んでみたい本が多すぎてメモだらけになりました。
本好きは中身だけでなく、紙質や見返しにも目が行くっていうの分かるなあ。
そういう楽しみもあるから紙の本が好きなのです。

読了日:05月24日 著者:momo編集部
https://bookmeter.com/books/13700282

■猫付き平屋でひとやすみ 田舎で人生やり直します (宝島社文庫)
恋と仕事を失った勝矢は、田舎に戻ってのんびり過ごすはず、だった。
祖母の家から行方不明になっていた巨大な猫の大さんや幼馴染たちと再会して、不思議な日々が始まった。
佐倉の転落は自業自得、ざまあみろではあるけれど、勝矢の周囲が有能すぎる。
大さんをはじめ、たくさんのものに守られている勝矢が羨ましいぞ。

読了日:05月23日 著者:黒田 ちか
https://bookmeter.com/books/14126734

■専門医が教える 新型コロナ・感染症の本当の話 (幻冬舎新書)
2021年2月12日時点の情報に基づいて書かれた本。
感染症のことが分かりやすかったです。
納豆やヨーグルトで免疫力があがるという話があるが、免疫力を数値化できないので、それを裏付ける科学的根拠を得ることが難しい。
基本的な感染症対策を徹底すること。もうこれに尽きるんだろうな。

読了日:05月23日 著者:忽那 賢志
https://bookmeter.com/books/17618492

■お気に入りをもう一度 クライ・ムキのお直しの本
お気に入りの服を長く着るための「お直し」のやり方。
ボタンをつけるくらいならやりますが、靴下に穴が開いたら繕ったりせず買い替えちゃうからなあ、ちょっと反省。
袖丈やウエストサイズを直したりするのはずっと専門店に持ち込んでいるので、自分でやることはないと思いますが、こんなふうにして直しているんですね。


読了日:05月22日 著者:クライ・ムキ
https://bookmeter.com/books/10850156

■腎臓病 低たんぱく質の肉魚おかず (作りおきシリーズ 食事療法)
病院で腎臓の数値が悪いと言われた親のために。
そこまで厳しさを求められてはいないけれど、知識はあったほうが良いので。
もともと塩分量は少な目の食事だったのでそこはクリア、お肉が好きで野菜がキライなので苦労します。
エネルギー量を補うための低たんぱく質のおやつは食べる楽しみも増えて良いかもしれない。

読了日:05月22日 著者:みないきぬこ
https://bookmeter.com/books/16623749

■バー・コントレイルの相談事 (富士見L文庫)
横浜のバー・コントレイルに飛び込んだ志摩縁と常連客たち、そしてバーテンダーの羽鳥慎。
日常の謎っていうのも大袈裟だし、これはまさしく相談事がぴったりな感じ。
亡き父が縁に飲ませたかったカクテルはなんだったのか、縁の真剣さとは裏腹に結構あっさり分かってしまったけど、思い出のエンジェルフェイスは母と娘を繋ぎ直した。
エセイタリア人、コックの速水の料理がおいしそうでした。

読了日:05月21日 著者:小竹 清彦
https://bookmeter.com/books/8109517

■いつも幸運な女性の「365日のエレガンス」: 自分を大切にするとうまくいく! (単行本)
「365日のエレガンス」は、たくさんの幸運を呼び込むための「自分自身との約束ごと」。
自分を大切に丁寧に生きる、自分のためのエレガンス。
えーと、だらしなくするなちゃんとしろ、ってことですね。
欠点は欠点だと受け入れたうえで次への行動や意識改革に繋がっていくのでしょう。

読了日:05月21日 著者:浅野 裕子
https://bookmeter.com/books/10876904

■Houses and Gardens of Kyoto
伝統を感じる京都の建物と庭を紹介する。
英文だけなので途中から面倒くさくなってしまって読むのをやめてしまいましたが、写真を見るだけでも良かったです。
大河内山荘の庭園とか、こういうのはいかにも京都だなあと思う。

読了日:05月20日 著者:Thomas Daniell
https://bookmeter.com/books/708533

■薬草・毒草を見分ける図鑑: 役立つ薬草と危険な毒草、アレルギー植物・100種類の見分けのコツ
「薬草を安全に楽しむために、各植物の特徴的な部位を写真で見せて、見分けのコツをわかりやすく解説。薬草と毒草計100種類を収録」
野草を摘んで食べてみたいと思うひとには必携の書。
アマチャの花がアジサイみたいで、これは間違えそう。
シャクナゲ類は蜜にも有毒成分が含まれ、ハチミツで中毒を起こした事例があるそうなので、家庭で養蜂を楽しんでいるひとは気を付けること。

読了日:05月20日 著者:
https://bookmeter.com/books/10122518

■カロリーは引いてください! ~学食ガールと満腹男子~ (富士見L文庫)
アンソロジーで読んで面白かったので図書館で借りてきました。
文武両道ハイスペック巨漢、朝生くんが大学で起きてる事件を軽やかに解決。
大学の学食で働く楓のご飯がおいしそう。
朝生くんのことを考えてカロリー攻防戦を制しながら作っているのに、10㎏減った理由がそういうことなら、楓が食事を作っている限り絶対に痩せないんだけどね。
とりあえず朝生くんは、炭水化物は冷やしてから喰え!ってことで。

読了日:05月19日 著者:日向夏
https://bookmeter.com/books/11700333

■【増補改訂版】やさしいロシア語カタコト会話帳 (カタコト会話帳シリーズ)
すぐに話せるロシア語のひとことフレーズ。
キリル文字がとっつきにくい感じですが、アクセントが分かるカタカナ発音ルビつきなので大丈夫。
ひとことコメントのおかげでどういう場面で使う言葉なのかが分かりやすいです。
(こんにちは:Здравствуйте:ズドラーストヴィチェ 言いにくい場合はズラースチェでも通じる、など)
他のスラブ語の音とかリズムとか似ていたりしますね。

読了日:05月19日 著者:阿部 昇吉
https://bookmeter.com/books/14174674

■マンガでわかる考古遺跡発掘ワーク・マニュアル
考古遺跡発掘の仕事内容をまんがで紹介。
遺跡の一番いい保存方法は「掘らないこと」。
どんな遺跡でもその遺跡を発掘できるのは1回限りなので、記録を残すことがとても重要。
掘るだけの発掘は遺跡破壊と同じというのはなるほどと思いました。
日本初の発掘調査(侍塚古墳)をしたのは水戸光圀。

読了日:05月18日 著者:今井 しょうこ
https://bookmeter.com/books/18353455

■ダーニング刺繍: お直しにも、かわいいワンポイントにも!
布の上で糸を織るように刺すダーニングステッチ。
大きく面を作る刺し方なので、ほつれや汚れをカバーするように刺せばお直しにもなる。
糸の厚みが分かりやすいので装飾にしても可愛いです。
基本的にはウールの毛糸を使用、布は針が通りやすいリネン・デニム・ニットがおすすめ。

読了日:05月18日 著者:ミムラ トモミ
https://bookmeter.com/books/18087225

■寿退社の有川さん 天才記者はまた犯罪者に恋しています (宝島社文庫)
恋に落ちる相手は犯罪者、男を見る目がない敏腕記者の有川さんとコンビを組むことになった真柴のお仕事ミステリ。
ペンネームを本名に戻した秋月青年こと鏑木正興は好青年だったから惜しいことしたと思うけど、有川さんが縁がないと諦められるなら仕方ない。
有川さんが無事に寿退社する日がきますように。

読了日:05月17日 著者:桜町 はる
https://bookmeter.com/books/15750920

■美しくて面白い日本語
「日本語ほど難しい言語は他に見たことがない」
12の言語を喋る数学者で大道芸人、ピーター・フランクルが感じた日本語の魅力。
日本では漢字の「右」と「左」は筆順が違いますが、中国はどちらも同じなのが興味深い。
読書は楽しい勉強法。
星新一をすすめた彼女さんはセンスあるなあ。

読了日:05月17日 著者:ピーター フランクル
https://bookmeter.com/books/362168

■カラー版 世界の本屋さん図鑑―45カ国・50書店の横顔見て歩き
世界の本屋を紹介する。
ドイツのマイスター制度は書店にもあり、書店を経営するには国家試験に合格しなければならない。
そのための寄宿学校があり、男女比は3:7で女性が多い。
ロンドン・フォイルズ書店を見て「こんな本屋を日本にも作りたい」と思ってできたのが八重洲ブックセンター。
アメリカの書店ではレジ周辺で栞が売られていたり料理本の陳列が多い。
ラトビアでは平台に厚さ5センチ以上の書籍を立たせて陳列、写真では良く見えなくて残念。

読了日:05月16日 著者:能勢 仁
https://bookmeter.com/books/11122355

■オンラインゲーム仲間とサシオフしたら職場の鬼上司が来た(2) (gateauコミックス)
続きが出ると思わなかったのでサプライズ感がありましたが、なんだか相変わらずのふたりなのでした。
距離を縮めたい白瀬の気持ちがあんまり分かってない橋元。
塩鮭熊田くんの兄の登場でだいぶややこしいことに。
連絡手段が色々あって話したいひとと話せる時代なのに、盛大な勘違いやらすれ違いってこうやって起きるんだもの、侮れんな。
もうね、だいじなことを話すときには人称代名詞を使っちゃダメ。ちゃんと名前を出しましょう。
次巻を待つ。
読了日:05月16日 著者:ん村
https://bookmeter.com/books/19565594

■少女キネマ 或は暴想王と屋根裏姫の物語 (単行本)
あいつはどうして死んだのか。それを知らねばならない。
二浪してまで東京の大学に入った十倉は、ボロ下宿の天井から這い出してきた少女さちと知り合い、大学生活が一変する。
映画に真剣なひとたちは、恋愛にも真剣なひとたちだったなあ。
十倉が亡き友のラブレターを未完のままにせず引き継げて良かった。

読了日:05月15日 著者:一 肇
https://bookmeter.com/books/7982639

■未来のサイズ
コロナの渦中とそれ以前の出来事を短歌で綴る。
石垣島から宮崎へお引越しされたのですね。
「トランプの絵札のように集まって我ら画面に密を楽しむ」
「目に見えず生物でさえないものを恐れつつ泡立てる石鹸」
「飛行機のキャンセルをして本当にオリンピックのない夏となる」
「島に来て島の子となり卒業す さよなら崎枝小中学校」
「次に来るときは旅人 サトウキビ積み過ぎている車追い越す」
「生きながら死につつもある人間は勝ちながら負け、負けながら勝つ」
読了日:05月15日 著者:俵 万智
https://bookmeter.com/books/16710796

■世界の夢の名建築 [スイス編] New Swiss Architecture
スイスのいろんな建築が見られて面白かったです。
ベッリンツォーナの連邦裁判所は建物の全体像は掲載されていませんでしたが、法廷に使われている白い装飾パネルで明るい雰囲気。
木とスチールでS字型に作られたアリーズの人道橋は、引っ張り力が働き、支持材を使うことなく川に架け渡されている。
表紙はモンテ・ローザの山小屋。

読了日:05月14日 著者:マヤ・ブルク・フォン・グラエベニッツ,ナタリー・ヘルシュドルファー
https://bookmeter.com/books/11443042

■ペットボトルと空き容器で作るレトロ家電とミニ雑貨
「自宅にある、ペットボトルや空き容器を使って、実在するレトロな家電や雑貨を1/3~1/6サイズで再現しました」
実物大の型紙付き。
キッチン雑貨のカラフルポップな感じとか見ていて楽しいです。
昭和レトロな炊飯器とポットがちゃんと白地の花柄で懐かしい。
200mlサイズのペットボトルの容器をそのまま使ったミキサーはいくつか作って並べると可愛いな。

読了日:05月14日 著者:宮市 稔子
https://bookmeter.com/books/13436818

■CUTE&NEET
姉が海外出張に行っている間、5歳の娘リサの面倒を見ることになったニートの鋭一。
リサが通う幼稚園で起こる不思議な謎を解き明かす。
空想にはまり込んでドタバタする鋭一をしっかりもののリサが引っ張っていく感じ。
かえるとびの真相が可愛かったなあ、靴にシールをたくさん貼り付けたからもう大丈夫ですね。
気になる終わり方でしたが、家族のためにも頑張れ真矢ネェ。

読了日:05月13日 著者:黒田 研二
https://bookmeter.com/books/4607158

■せかいでいちばん美しいもの
日本と世界、あちこちでの思い出。
赤道付近をぐるりとひとまわり、23の国で出会った子供たち122人。
その子供たちが描いた世界地図が興味深かったです。
メルカトル図法とかそういうのじゃなく、地球をぐるっと人々が取り囲んでいたり、自分自身が考える色んなセカイ。


読了日:05月13日 著者:伊勢 華子
https://bookmeter.com/books/66911

■オーロラ 世界で一番美しい光
「北欧の科学者とフォトグラファーがすべての読者に贈るオーロラブックの決定盤」
どうしてオーロラができるのか、観測に最適な時期、寒い夜に写真撮影するときの注意など、オーロラに関することを網羅しています。
オーロラが見える地域には神話や迷信もたくさんあって、北欧神話のヴァルキューレの盾の反射の光とか、戦争や災害、疫病の前触れだと解釈されたり、美しいけれど不吉さも感じていたんだろうな。

読了日:05月12日 著者:
https://bookmeter.com/books/9913041

■海上自衛隊 最強レシピ集 艦めし 艦艇&部隊のおいしすぎる料理を紹介!
海上自衛隊が誇る自慢のレシピ。
海自といえばやっぱりカレーのイメージ。
艦艇と部隊の数だけレシピがあるそうで、「掃海艇はつしま」のカレーは2日かけて作ってる。
那覇ではジューシー、岩国ではれんこん、徳島では鳴門金時、その土地の食材と料理が出るのがいいなあ。
横須賀のスイートポテトは缶詰みかんを使用、どんな味なんだろう。

読了日:05月12日 著者:海上自衛隊
https://bookmeter.com/books/12551225

■カンナ 戸隠の殺皆 (講談社ノベルス)
戸隠に行ってみろ。
諒司の言葉を頼りに戸隠へと向かった甲斐たちは悪天候のなか隠岩戸宮にたどりつく。
聡美の祖父は無理に甲斐と結婚させるつもりはなさそう、ということは、聡美自身が甲斐を気に入っているということだ。
だから貴湖にはあの態度。
いまだ逃亡を続ける諒司の背後には謎の組織がいるんだろうか。
脅威的に目が良い甲斐は徐々に忍者っぽくなってきてる。
そういえばQEDでも天岩戸の話が出てきたことあったな。

読了日:05月11日 著者:高田 崇史
https://bookmeter.com/books/577579

■見えないアジアを歩く
国境とタブーを越え、隠されたアジアの真の魅力に迫る旅行ガイド。
外務省が「退避を勧告します」「渡航の延期をお勧めします」など警告をしている場所ばかり。
そこらへんに地雷があるから気を付けろとか、劣化ウラン弾が使われているので穴が開いてるクルマには近づくなとか、そういう日常は日本では考えられない。

読了日:05月11日 著者:見えないアジアを歩く編集委員会編著,村井吉敬,山本宗補,澁谷利雄,佐伯奈津子,南風島渉,林克明,下澤嶽,佐藤真紀
https://bookmeter.com/books/322684

■せまいぞドキドキ
「せまい所」をテーマにしたお話「せまいぞドキドキ」をまとめた、狭所マニアの生態を描いたイラストエッセイ。
クルマのへんなところに乗れると面白いですよね、私も結構好きです。
昔、友達がデスクトップPCを買ってクルマに積んだら車内がいっぱいで、隙間に詰め込まれて帰ってきたことがあります。
(うちのダンナが運転手、友達が助手席)
それにしても、ヨシタケさんの「イエーイ!」の絵は見てるこっちも「イエーイ!」ってなるから最高。

読了日:05月10日 著者:ヨシタケ シンスケ
https://bookmeter.com/books/5682129

■東京近郊で奇跡の絶景に出会う旅 ウォーカームック
首都圏で見られる絶景の景色。
掲載写真が本当に綺麗で、こういう景色を眺められたら幸せな気分になりそう。
大田黒公園(杉並区)や野川公園(小金井市)など、東京都内で自然を楽しめるのはいいですね。
八丈島を東京近郊って言っていいのか悩むけど、飛行機で1時間弱なら日帰りも可能なのか。


読了日:05月10日 著者:
https://bookmeter.com/books/13659653

■断崖の骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
新婚旅行でイギリスの片田舎を訪れたギデオンとジュリー。
ギデオンの旧友が発掘を指揮している遺跡で起きた殺人事件に巻き込まれる。
聞く耳を持たなかったネイサンは自業自得とは言え、博物館から消えた3万年前の人骨のことを知っていたら対応は違っただろうか。
ランディにしてもレオンにしても真面目にやっていれば良かったのに。
でもそれは発掘隊の全員に言えるかなと思っていたら、ポールお前もか。
ギデオンは、エイブが持ってきたポート・アンジェルスの大学の話を受けるのかな。

読了日:05月09日 著者:アーロン エルキンズ
https://bookmeter.com/books/537325

■クローさんの愉快な苦労話―デンマーク式自立生活は、こうして誕生した
「デンマーク筋ジストロフィー協会の創始者で現在も会長を務めているクローさん。幼いとき発病し、歩くことも、手を伸ばしてものをとることもできない彼が、デンマークの福祉や教育について語る」
クローさんは「オーフス方式」という介護システムの生みの親。
人工呼吸器をつけるような重症患者でも、自分と相性の良い介護者を自分で選べて、公的資金で必要な時間だけ来てもらえる。
24時間体制5人の介助者を雇用している男性の
「親だと首を切れないし、ロックコンサートに一緒に行ってもつまらないし…」の言葉が印象的。

読了日:05月09日 著者:エーバルド クロー
https://bookmeter.com/books/2565962

■亡き母への手紙
母の日は、母を亡くしたアメリカ人女性の呼びかけで始まった。
「母の日参りパートナーシップ」が主催する手紙コンクールの応募作品から50通を掲載。
手紙を書くのは悲しみから立ち直る方法のひとつ。
自分の気持ちを手紙に書きながら整理できるのがいいところ。
10代、20代の若いひとの手紙もあって、なんだか泣けてきます。

読了日:05月08日 著者:
https://bookmeter.com/books/14089344

■知っておきたい221種 最新版 花屋さんの「花」図鑑 『花時間』特別編集
花屋で扱う221種の花材を、花・グリーン・実ものの3つに分けて、五十音順に紹介する。
出回る時期や花の扱い方などデータも豊富。
あまり花に詳しくないので、花を贈るようなときには花屋さんと相談して決めていますが、自分で決められるひとは楽しいだろうな。
カーネーションって3つもタイプがあったんですね、大輪のレリシアは華やか。


読了日:05月08日 著者:花時間特別編集
https://bookmeter.com/books/358064

■アンの友達 赤毛のアン・シリーズ 4 (新潮文庫)
アンの周辺の人たちの短編集。
意地っ張りな男女の結婚物語、っていう感じの話が多かった。
一番良かったのは「ロイド老淑女」。
昔の恋人の娘が近所にやってきて、その娘の力になりたいと願う老淑女。
ご近所からは高慢な金持ちと思われているのに実は極貧生活を送っていて、自分のことで精いっぱいのはずなのに、シルヴィアのためにあれこれ工面する。
見返りを求めない愛情は困難を乗り越えさせますね。

読了日:05月07日 著者:ルーシー・モード モンゴメリ
https://bookmeter.com/books/557603

■幻島図鑑: 不思議な島の物語
消えてしまったり、消えそうだったりする島々。
以前は住人がいたのに今は無人島とか、本当に日本って離島が多いのだと実感します。
沖縄県・マルマボンサンのまんまるな形が可愛らしい。

読了日:05月07日 著者:清水浩史
https://bookmeter.com/books/14008733

■大島弓子選集 (第2巻) ミモザ館でつかまえて
大島作品の生徒と先生は遅刻が多いなあ。女の子たちは元気が良すぎて、男の子たちはくっついていくのが精一杯。
「雨の音がきこえる」
春夏秋冬の四姉妹、父と母、台風のようなホームドラマ。
「つぐみの森」
毎日35番のあの子のことを考えていた保護者の先生もまた、きらわれたら生きてはいけません。

読了日:05月06日 著者:大島 弓子
https://bookmeter.com/books/504843

■絶対に行きたい! 世界の名庭園 (中経の文庫)
美しい世界の庭園を42、日本の庭園を14セレクト。
楽園を意味する水を多用したイスラム式庭園、平面の幾何学模様を中心としたフランス式庭園など、世界の庭園様式には各時代の思想や自然美が表現されている。
生垣や植え込みを家紋や家訓の形に刈り込んでいるスコットランド・エッツェル城は上から見るとそのデザインの手の込みようが良く分かる。
ゴッホが晩年を過ごしたフランス・アルル町の病院では「アルルの病院の中庭」が再現、花が咲き乱れていて綺麗。
日本の庭は計算されたさりげなさで落ち着きます。

読了日:05月06日 著者:アフロ
https://bookmeter.com/books/5405312

■不可能犯罪課の事件簿 (論創海外ミステリ)
15歳のジェイムズ・ヤッフェがEQMMに投稿したデビュー作「不可能犯罪課」シリーズほか。
「袋小路」の風船みたいにツッコミ殺到な作品(これは編集者が悪いと思う)とか、分かりやすい失敗を乗り越えつつ経験を積んで、段々プロットが洗練されていく様子がよく分かります。
編集者はもちろん、読者側も、厳しくもあたたかく新人を見守っていたのかなあ。
「皇帝のキノコの秘密」が良かったです。

読了日:05月05日 著者:ジェイムズ ヤッフェ
https://bookmeter.com/books/607728

■三谷幸喜のありふれた生活 12 とび
「朝日新聞」2012年7月~2013年8月までを収録。
リンパ腫による肝硬変でとうとうとびとお別れ。
とびがいない時間を穴埋めするかのように、レゴブロックにハマったりプチブラバンソンの兄弟の仔犬2匹を飼ったり、そして再婚。
仕事のことでは、軽度の心筋梗塞で舞台を降板した天海祐希の代役を引き受けた宮沢りえのために、セリフを変更したところが面白かった。
でも一番は「生憎」を「畜生」と読み間違えた和久井映見。
渾身の「チックショー!」を聞いたらその場で笑い崩れたかもしれない。すごいな和久井映見。

読了日:05月05日 著者:三谷幸喜
https://bookmeter.com/books/8022565

■デジタル原始人☆川原泉 (花とゆめコミックススペシャル)
いままでアナログでやっていた漫画制作をデジタルでやれるようになるのか。
川原泉の挑戦は続く、ってやつですね。
レイヤーの操作とかはもう慣れるしかないと思うので頑張ってくださいとしか言えません。とにかく保存は忘れずに。
福田さんに召喚される上級エルフの方々や編集さんも、気苦労が多いと思いますが、こちらも頑張れ。
「武士」の続編、ほんとに楽しみにお待ちしております。

読了日:05月04日 著者:川原 泉,福田 素子
https://bookmeter.com/books/19567006

■びっくり! そっくりスイーツ (かんたん! おいしい! フォトジェニック・スイーツ)
あじさいゼリーなど、本物そっくりのスイーツのレシピ。
タコ焼き機で作るきのこケーキが簡単で良さそう。
ホットケーキミックスをタコ焼き機のくぼみの半分くらいまで入れて焼き、表面が乾いてきたらフィンガービスケットを刺して軸にする。
ごまやココアなどで味をアレンジ、色々と作れて楽しそう。

読了日:05月04日 著者:宮沢 うらら
https://bookmeter.com/books/15243676

■朱色の研究 (角川文庫)
火村の教え子・貴島朱美から依頼された2年前の未解決事件と、アリスの部屋にかかってきた電話で発覚した事件。
六人部いわく「大阪は実は夕陽に祝福された都市なんですよ」
写真に撮るほど夕陽に魅せられるものもいれば、夕陽が苦しめられるものもいる。
スーパーくろしお7号の中で、つらい目に遭ったのだからと朱美を気遣うアリスが優しいなあ。
火村の悪夢の内容が結構なまなましい。

読了日:05月03日 著者:有栖川 有栖
https://bookmeter.com/books/568850

■本だから、できること
岸本さんの子供時代からの読書体験。
本に愛情があると言うと多分、転校生のアラカワさんみたいに、いつでもどこでも本を手放さないようなタイプを想像しがちだけれど、自分の人生のうち何度も読んでいる本があるというのもまた愛情なのだと思う。
そういう本との出会いは幸せ。

読了日:05月03日 著者:岸本 葉子
https://bookmeter.com/books/71216

■もしも、地球からアレがなくなったら?
もしも地球から「月」や「自転」などがなくなったらどうなるのか。
誰も見たことがないけれど、誰もが気になる地球の“もしも”を考える。
オゾン層がなくなったら紫外線が強すぎて生物の絶滅の危機とか、デメリットしかないと思っていたので、
光触媒反応を利用して大量に水素が生産できるようになり水素自動車が普及する、なんていうメリットもあるのが意外でした。
でもやっぱりデメリットの方が大きすぎるな;
酸素が紫外線に反応して再びオゾン層が生まれ、オゾンホールは少しずつ回復傾向にある。

読了日:05月02日 著者:渡邉克晃
https://bookmeter.com/books/17115883

■ゴーギャン (はじめてであう絵画の本)
美術評論家アシール・ドゥ・ラ・ロッシュ曰く
「ゴーギャンは素朴な自然の姿を描く画家だ。自然を愛し、その素朴さを、自分のものにしている」
はじめは、印象派の画家として絵を描いていたけれど、日本の浮世絵に影響を受けて、しだいに、ゴーギャン独特の絵を描くようになった。
描かれてる人の顔はエキゾチックだけれども「マリアを拝する」「タ・マテテ(市場)」の色の塗り方の感じは確かに浮世絵っぽいかも。

読了日:05月02日 著者:アーネスト・ラボフ
https://bookmeter.com/books/1619039

■世界で一番かわいそうな私たち 第三幕 (講談社タイガ)
佐伯は佐伯でケリをつけ、詠葉は詠葉で時間が必要、詩季と杏は夫婦という「縛り」をどうするのか。
作家というのは生き方で職業じゃないのだと誰かが言っていたような気がします、詩季にとっても多分そういうことなんだろうな。
一年後のふたりはどんな会話を交わすのか。

読了日:05月01日 著者:綾崎 隼
https://bookmeter.com/books/13757269

■地球どこでも不思議旅 (集英社文庫)
メキシコと中国、日本のあちこちを歩く。
メキシコのルチャ・リブレで大興奮したあとの京都のテンションの低さ。
あまり京都が好きではない、というのが本当なのだとありありと分かるのですが、いまでもそうなのかなあ。
巻末で、沢野さんとホテルについての対談。
椎名さんは旅は宿であると信じていて、宿がどうしようもなかったら旅は失敗だと思う、のらしい。
読了日:05月01日 著者:椎名 誠
https://bookmeter.com/books/493755


▼読書メーター
https://bookmeter.com/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする