やわらかい螺旋

徒然なるままに

2021-01

2021-02-01 07:50:41 | 
2021年1月の読書メーター
読んだ本の数:62冊
読んだページ数:14617ページ
ナイス数:684ナイス

https://bookmeter.com/users/89283/summary/monthly
■雨降る森の犬 (集英社文庫)
父は亡くなり、母は若い恋人を追ってアメリカに行ってしまった中学生の雨音は、蓼科に住む伯父の家で暮らすことになった。
バーニーズ・マウンテン・ドッグのワルテル、そして隣の別荘の正樹との交流。
小学生の子供の言うことを真に受けて雨音を一人ぼっちにしていた雨音の母も酷いけれど、暴力も辞さない正樹の父はもっと酷い。
けれどこれで正樹は完全に自立への道筋をつけたようなもので、道夫との登山は大事な経験。
雨音と正樹を見守ったワルテルとの思い出はずっと消えない。

読了日:01月31日 著者:馳 星周
https://bookmeter.com/books/16534951

■杏の気分ほろほろ (朝日文庫)
2013年から2016年、お仕事関係のエッセイ。お仕事内容に沿った装幀が可愛い。
朝ドラに限らず、ドラマの撮影は大変なことが多いのですね。
指揮者を演じた「オケ老人!」とても見たくなりました。
「新幹線で行くんだ?」みたいにハテナがついていれば語尾を上げたくなる、ってすごく良く分かります。

読了日:01月31日 著者:杏
https://bookmeter.com/books/13406324

■キレイに見える食べ方図鑑 (青春新書プレイブックス)
ご飯にお箸を刺して立てるとか、そういう余程の酷さではない限り、大抵のことは「慣れてないから」で済ませていいと思うんですが、TPOにもよるのでしょう。
このご時世、会食の機会は減っているので他人から指摘されることはあまりないかもしれませんが、
綺麗に食べる手順が意外と理に適っていたりするので知っておいて損はなさそう。
和食器の扱い方は、漆塗りの高級品を思い浮かべると納得する。

読了日:01月30日 著者:
https://bookmeter.com/books/11951087

■ナショナルジオグラフィック 秘密の地下世界
地中や水中にある自然物・人工物を紹介する。
パレスチナのガザ地区はイスラエルの経済封鎖で物資の出入りが厳しく制限されているため、地下に無数のトンネルを掘って密輸をしている。
イスラエル軍の空爆で壊されたとしても新たにトンネルを掘り、住民の命綱になっている。
メキシコ・海底美術館の「静かなる進化」は、沈んでいる人間たちの像の表情がリアルで不気味。

読了日:01月30日 著者:
https://bookmeter.com/books/10118924

■集団探偵
シェア(シュア)ハウス銀杏坂に転居してきた青柳流太は、住人たちの探偵活動に巻き込まれ、町で起きる事件に首を突っ込むハメになった。
探偵らしさとか謎解きの部分は「素人がやることだからねえ」な感じなので、探偵ごっこしてる住人たちをぬるく見守りながら読んでいました。
振り込め詐欺の犯人たちに拉致されてしまった小夜(婆バージョン)を救出に行って、敵のアジトでグズグズぐずぐず、何やってるんだよもう、ヤキモキしました。
一番、温泉の恩恵を受けるのは、ニセ熊男の森田かもしれない。

読了日:01月29日 著者:三浦 明博
https://bookmeter.com/books/12702267

■歴史をつくった洋菓子たち―キリスト教、シェイクスピアからナポレオンまで
洋菓子の歴史は記憶によって語り継がれるものなので、伝説や妄説、奇説、珍説が生み出されやすい。
それを防ぐにはその背後にある食文化史、さらには文化史を理解することが大切。
アメリカ・ニューオリンズでの、派手なパレードをするマルディグラって、元々はフランスの告解の火曜日の暴飲暴食の慣習が入植地に持ち込まれたものだったんですね。

読了日:01月29日 著者:長尾 健二
https://bookmeter.com/books/12522834

■和モダンの家 (HOME MAKE)
「どこか懐かしさを感じる和テイストの住宅が人気です。モダンでナチュラルな和テイストの心地よい住宅で暮らしてみませんか」
掲載されてるお宅がどこも素敵で、小さくても大きくても、住人が満足しているのが良く分かります。
巻末には設計者紹介がまとめられている。

読了日:01月28日 著者:
https://bookmeter.com/books/740760

■「ガサガサかかと」が危ない! 足の手入れが健康寿命を延ばす
皮膚科の専門医が教える足の悩み・痛みの正しい解消法。
かかとがかさつきやすい人は、姿勢や歩き方のバランスが悪く、かかとに過度な体重がかかることで角質層が厚くなり、ガサガサになりやすい。
糖尿病の人は壊疽の危険があるため、早めに皮膚科を受診すること。
合わない靴を履くと足のトラブルを悪化させてしまうのこともあるので注意。

読了日:01月28日 著者:高山かおる
https://bookmeter.com/books/10989683

■開化鐵道探偵 第一〇二列車の謎 (ミステリ・フロンティア)
明治18年、開業間もない大宮駅で何者かの仕業により貨車が脱線事故を起こし、積み荷から千両箱が発見された。
6年前に逢坂山トンネルの事件を解決した草壁は再び鉄道局長の井上に呼び出され、脱線事故の原因を探るように命じられる。
結婚した小野寺の細君・綾子のじゃじゃ馬ぶりが最初は鬱陶しいと思っていましたが、拳銃の件とか、小野寺より度胸があって機転が利く。
小栗上野介の隠し金はずっと隠されたままでいるのがいいかもしれない。

読了日:01月27日 著者:山本 巧次
https://bookmeter.com/books/13246898

■ひりひり賭け事アンソロジー わかっちゃいるけど、ギャンブル! (ちくま文庫)
40篇のギャンブルエッセイアンソロジー。
麻雀は多少ルールが分かるくらいなのですが、五木寛之「裏ドラ麻雀の秘密」がすごく納得。
とにもかくにも、まずリーチをかける。知力で挑むには自分はおろかすぎる。
そういう麻雀をはじめ、パチンコだの花札だの、vs人間(自分自身)な感じの話が多いのですが、競馬は馬が相手ということもあってわりと情緒的。
石川喬司「ぼくの愛した馬」ほんとに愛情が感じられます。

読了日:01月27日 著者:
https://bookmeter.com/books/12279384

■開化鐵道探偵 (ミステリ・フロンティア)
逢坂山トンネルの工事現場で続く不審な事故を調査して欲しいと依頼された元・北町奉行所の定廻り同心、草壁賢吾。
鉄道局技手見習の小野寺乙松を助手にて調査を始めるが、工事関係者が列車から転落死したという報告を受ける。
お雇い外国人に頼らず日本人だけで工事を成し遂げるのはこれからの日本には必要なこと。
「いつの日か、儂らが作った機関車を奴らが拝み倒して買いに来るようにしてやる」
鉄道局長・井上勝のセリフが沁みる。
「一〇二列車」に続く。
読了日:01月26日 著者:山本 巧次
https://bookmeter.com/books/11747809

■ショージ君の「さあ!なにを食おうかな」 (文春文庫 177-7)
安いもの、高いもの、いろんなものを食べまくれ。
歌舞伎座での昼食予約表に書いた日時が「昭和48年3月10日」うわ、そんなに昔の本なのかコレ。
京王プラザホテルのレストランでふたりで食事して22,740円、値段の高さにあれこれ言いながら食べてる姿は今とそれほど変わってない気がする。
青山墓地の屋台ってまだあるのかな。
読了日:01月26日 著者:東海林 さだお
https://bookmeter.com/books/2270526

■ほんとに、フォント。 フォントを活かしたデザインレイアウトの本
新米デザイナー・いまいちさんが、ベテランデザイナー・しゅっと先輩から、効果的な文字デザインの方法を学ぶ。
デザインのNGとOKの差がすごく分かりやすい。
これほど印象が違うのですね。
「MSゴシックやその仲間のフォントは、解像度の低いPCに合わせてつくられたフォントなので、高解像度の現代では粗が目立ってしまいます」
なるほどそういうものなのか。
読了日:01月25日 著者:ingectar-e
https://bookmeter.com/books/13545221

■パリ スウィーツの話 (be文庫)
パリのお菓子のおいしい話。
レシピもいくつか載っているので作ってみるのもいいかもしれない。
屋台で売られている綿飴のことをフランスでは「バーバパパ」と呼ぶのだそうで、言われてみればバーバパパって綿飴みたいに見える。

読了日:01月25日 著者:加納 雪乃
https://bookmeter.com/books/93741

■CUT (単行本)
首なし死体に遭遇したキャバクラのボーイ・透とキャバ嬢・エコ。
平野と彩人のやり取りにちょっと変な感じがしていて、やっぱりそっちか。
床が抜けるほどの積読はやめようと心に誓ったのでした。
元はと言えば彩人のせいだけれど、エコの間違った復讐に巻き込まれた平野が不憫。
エコは依頼がない限り彩人にとって脅威ではないから、ずっと続けそうな気がする。

読了日:01月24日 著者:菅原 和也
https://bookmeter.com/books/6965577

■へこまない女 (講談社文庫)
「この本を、落ち込んだことのあるすべての女性にささげる」
仕事や恋愛などいろんなことで失敗すれば落ち込んだりしますが、失敗をバネにして立ち直るために、あれをやったり、これをやったり。
髪形を変えたりする程度なら手軽に出来るでしょうが、パブのホステスをやってみるのはひとによるかなあ。
カウンセリングを受けるつもりで街にいる占い師のところに駆け込んでみるのは、占い師さん的にはどう思うんだろう。

読了日:01月24日 著者:はにわ きみこ
https://bookmeter.com/books/596576

■お菓子の包み紙
「土地土地の店を訪ね、味わい、思い出とともに大切に仕舞っておいたコレクションから200店舗超の愛らしいデザインを収録」
包み紙とか缶とか箱、凝っているパッケージを捨てられずにコレクションしてしまう気持ちは分かるなあ。
資生堂パーラーのモダンな感じと、五味太郎さんの「きびだんご」パッケージがお気に入り。
虎屋の黒い紙袋はサブバッグにちょうど良くて使い倒していました。

読了日:01月23日 著者:甲斐 みのり
https://bookmeter.com/books/11930567

■ダンゴムシの本 まるまる一冊だんごむしガイド~探し方、飼い方、生態まで
アルマジロやハリネズミまで出てくるので「まるまる一冊」はどうかなあと思うけれど、ダンゴムシに興味がある人には手に取りやすい本。
飼育なんて考えたこともなかったけれど、人参やナス、キノコ類、チーズまで食べるんですね。

読了日:01月23日 著者:奥山 風太郎,みのじ
https://bookmeter.com/books/6990388

■【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡された
実家のご近所さんから頂いた本。
「私には父親が三人、母親が二人いる。 家族の形態は、十七年間で七回も変わった」
環境が変わってしんどいこともあったけれど、それは耐えられる範囲。
優子がそう思うのは、どの親も、出来る限り優子を大事にしてきたから。
実の父親の水戸さんがブラジルから送り続けてきた手紙を隠した梨花の気持ちは少し分かる。
優子との食事や何気ない会話、こういう日常を過ごした森宮さんのところから嫁ぐ優子は幸せだと思う。

読了日:01月22日 著者:瀬尾まいこ
https://bookmeter.com/books/12581382

■世界のカレー図鑑
1月22日はカレーの日。
世界各地のカレー料理を紹介する。
スパイスの産地インドとその周辺国だけじゃなくてアフリカや南米にもカレー料理があるのは植民地支配の名残りですね。
(セネガルはフランス、ケニアとジャマイカはイギリスの植民地)
インドからイギリス経由で日本にやってきたカレーは日本流に進化して、いまや国民食と呼べるほどになった。

読了日:01月22日 著者:
https://bookmeter.com/books/14058787

■旅のうねうね
誰かと一緒に、もしくはひとりで、気の向くままに旅をする。
グレさんの旅は何かを見て歩いたことよりも出会ったひとたちの印象に左右されてるような感じ。
台湾の演歌おじさんみたいなオリジナルの楽しみを持つひとが旅の達人、旅茶人。
中国の田舎娘になりきっていた彼女も楽しかっただろうな。

読了日:01月21日 著者:グレゴリ 青山
https://bookmeter.com/books/5262190

■最高にわかりやすい住宅の間取り教室
間取りの前に準備するべきことから、間取りの基本ルールなど、家を設計するときに知っておきたいこと。
間取りのシミュレーションができるアプリで実際にやってみると間取りを考える難しさに気が付きます。プロってすごい。
平屋ならば階段がない分ラクだけれども動線が滑らかにならなかったり、二階建てならどこに階段を置くのか、考えることが本当に多いです。
外観デザインの基本要素「階高」「屋根」「開口部」も必要になってくる。
建物のプロポーションを良くするためには階高を抑えること。

読了日:01月21日 著者:岸 未希亜
https://bookmeter.com/books/12700281

■テロリストの家
公安部の刑事・幣原の息子の秀樹は、テロリスト志願者として逮捕された。
「日本国民でありながらイスラム国の兵士に志願することがいかに裏切り行為なのかを説諭してやりたい」
博美でなくても、誰だってきっとそう思う。
秀樹は可奈絵を庇ったうえでの行動、けれど、それは本当に可奈絵のためになったのか。

読了日:01月20日 著者:中山 七里
https://bookmeter.com/books/16197593

■すぐに役立つ366日記念日事典[第3版]
「公的な記念日、伝統的な記念日から食・健康・ファッション・趣味・交通など業界・企業が提唱する記念日まで、あらゆる記念日の由来とエピソードを網羅」
最新版ではないので取りこぼしはありそうですが、色んな記念日があるなと思いながらパラパラと眺めて楽しみました。
1月20日が「2CELLOSの日」なのはファンとしては嬉しいですが、その反面、なんでも記念日にすれば良いってもんじゃないぞ~、とも思うのです。

読了日:01月20日 著者:加瀬 清志
https://bookmeter.com/books/11115998

■地球の歩き方JAPAN ダムの歩き方 全国版――はじめてのダム旅入門ガイド (地球の歩き方 JAPAN)
「全国に約2700以上もあるダムのなかから、ダムマニアと編集部が訪れるべきダムを厳選」
干上がる寸前まで生活用水や農業用水を提供したり、ほぼ空っぽのところに台風がやってきて一夜で満水になるほどの水を貯えたりと、増減の幅が大きい早明浦ダムはまさに四国の生命線。
頑張れと言いたくなります。
同じく四国の豊稔池堰堤は日本で唯一の五連アーチダム、見た目がまるでお城みたい。
神戸ダム三兄弟(プラス石井ダムで4か所)は公共交通機関で行けるそうなので、いつかハイキング気分で行ってみたいなあ。

読了日:01月19日 著者:
https://bookmeter.com/books/12681387

■ちょっとの丸暗記で外食レベルのごはんになる
調味料の比率が分かりやすくて覚えやすい。
あんまり生野菜のサラダって食べないんですが、オイル1+酢1と好みで塩分か甘味を少し、これならドレッシングも簡単に作れて、しかも食材のチョイスを間違えなければかなりオシャレな仕上がり。
温サラダで芋を使うときには、まずオイルだけを先にかけてから、そのあとで酢と甘味を混ぜると味がよく染みる。
本文とは別に、後ろにまとめて68品のレシピを掲載しているので探すのもラク。

読了日:01月19日 著者:小竹 貴子
https://bookmeter.com/books/15924598

■崩れる脳を抱きしめて (実業之日本社文庫)
葉山の療養型病院で脳腫瘍の患者ユカリと知り合った研修医の碓氷。
実習を終えて広島に戻った碓氷はユカリの死を知る。
碓氷の父親の行動の背後にあった愛情を知ることが出来たのはユカリのおかげ。
空手部の主将だったのは出来過ぎな気がしますが、箕輪も撃退したし、岬病院の近くに新居が見つかりますように。

読了日:01月18日 著者:知念 実希人
https://bookmeter.com/books/16385327

■本屋の新井
本屋の新井さんによる本屋にまつわるエッセイ。
「聞かれなくてもオススメです!って言いふらしたい本に出会えると、本屋の仕事は楽しい」
そういう本屋さんにぜひオススメされたいし、言いふらされた本はきっと幸せ。
備品として毎日補充している紙袋(2キロ提げても大丈夫ー!)は意外と高級品。
いつも本を一冊買っただけで紙袋が欲しいと言うおじいさん、アルバイトの研修生から大量にもらっていくなんて酷いことする。

読了日:01月18日 著者:新井 見枝香
https://bookmeter.com/books/13128914

■いいビルの世界 東京ハンサムイースト
「東京在住在勤の8人が、歩いて探した、無名の味わい深いビル500選です」
高度成長期に建てられたビルは今ならレトロ可愛いと言われるのでしょうが、こういうしゃれたデザインの建物があちこちに普通にあった時代だったのだなあ。
梵寿綱さんのコレ(ドラード和世陀)って賃貸住宅だったのか、てっきり商業用のビルだと思ってた。

読了日:01月17日 著者:東京ビルさんぽ
https://bookmeter.com/books/12333971

■うきうきキッチンガーデン―ずぼらガーデナーのやさい日記
プランターで野菜を育てる菜園ライフ。
全然ずぼらじゃないし、むしろ頑張ってるぞと言っていいのでは。
一軒家でそこそこの広さがある庭に置いてるプランターなので、ベランダとは条件が多少は違うかもしれないけれど、コンパニオンプランツとか勉強になります。
スプラウトの水耕栽培、またやってみようかな。

読了日:01月17日 著者:大橋 明子
https://bookmeter.com/books/524584

■虚像のアラベスク
中編2作品プラスα。
「ドンキホーテ・アラベスク」
名門バレエ団に創立15周年記念公演を中止せよという脅迫状が届く。
欧州委員会委員長が鑑賞することが判明、急遽、海埜警部補たちが専従班となった。
束の間の母と娘の邂逅、姉を思う妹。舞台上での密やかなドラマには人情味があった。
「グラン・パ・ド・ドゥ」
シラク大統領でピンときました。
「史上最低のホワイダニット」
潔癖症には耐えがたいよね。
読了日:01月16日 著者:深水 黎一郎
https://bookmeter.com/books/12608246

■痛くない死に方
「がん、認知症、心不全、肺炎…2000人を看取った医師が明かす、今まで誰も言わなかった“痛くない”“苦しくない”人生の終わり方」
枯れて死ぬ=平穏死がいちばん痛くない死に方。
老衰における平穏死への戦略は「最期まで食べることにこだわり胃ろうは造らない」「ご本人やご家族の希望に応じて時に少量の点滴をすることはある」「毎日の生活を楽しむ」の3点。
救急車を呼ぶということは、蘇生、延命治療への意思表示。
在宅看取りと決めたら呼ばないこと。

読了日:01月16日 著者:長尾 和宏
https://bookmeter.com/books/11296581

■ティンカー・ベル殺し (創元クライム・クラブ)
ネヴァーランドでティンカー・ベルが惨殺された。
捜査するのは殺人鬼ピーター・パンと蜥蜴のビル。
地球では、小学校の同窓会に参加している井森は吹雪の温泉宿に閉じ込められ、ネヴァーランドの殺人に連動して続々と死者が増える。
倒叙、しかも探偵をピーターにする意味があるのかと油断してた。やられた。
富久は自業自得なので永遠ループでもいいけれど井森もまた囚われ人。
小林さんが亡くなって「何か行動を起こさなければ、僕は永遠にこのループから抜け出せない」の井森のセリフが余計に恐ろしく思える。

読了日:01月15日 著者:小林 泰三
https://bookmeter.com/books/15858109

■世界を揺るがす宗教団体・謎と真相 (別冊歴史読本 (59))
日本人は宗教とどう付き合えばいいのか。
宗教のことを知らないと世界で起きてる紛争の意味を理解できない。
でも理解していると呼べる状態になれるかどうかは自信がない。
サッカー・日韓ワールドカップ日本代表選考の際、当時のトルシエ監督がカルト嫌いで、中村俊輔が創価学会員だから外したというのは本当のことなのかな。

読了日:01月15日 著者:
https://bookmeter.com/books/769941

■【映画ノベライズ】 きみの瞳が問いかけている (宝島社文庫)
実家のご近所さんから頂いた本。
映画のノベライズ。
目が不自由な明香里とキックボクサーの夢を断念せざるを得なかった塁のラブストーリー。
こういう話が好きなひとはハマるんだろうなあ。
ふたりが知り合うきっかけになったブサイクいなりのエピソードが可愛い。

読了日:01月14日 著者:沢木 まひろ
https://bookmeter.com/books/16470296

■東京花散歩
文政年間に出た花の行楽地の案内書「江戸名所花暦」を片手に、昔から親しまれてきた花の名所を訪ねる。
江戸時代は朝顔とか菊とか、品種改良に情熱を傾けるひとたちが多かったんだなあ。
小石川後楽園に行くとおじさんに捕まって云々っていうのは、他の作家のエッセイとかでも出てくることがあるんですが、あれはガイドさんとはまた違うんでしょうか。

読了日:01月14日 著者:岸本 葉子
https://bookmeter.com/books/2900916

■ハワイ最高レッツゴー! (コミックエッセイの森)
ハワイ大好きフカザワさんと、海外旅行が初めての夫ハッチーさん。
ちょっとトイレで苦労してたけれども、ハッチーさんがハワイに大ハマりして楽しそうにしていて良かったですね。
ダイヤモンドヘッドってあんなに急勾配なのか。
登る前から挫けそう。
読了日:01月13日 著者:フカザワナオコ
https://bookmeter.com/books/12023789

■運を呼び込む 神様ごはん
「日々のくらしのなかで家庭の運気を上げるためにわたしができることぜんぶ」
神社に参拝する気持ちで、台所に足を踏み入れよう。
掃除の仕上げや、お味噌汁に使う水のために天津祝詞を唱える。
うーん、開運に必要なことなのでしょうが、実践は難しいかな。
ちゃんとしていれば良いのは台所だけだと誤解しそう。
読了日:01月13日 著者:開運料理人 ちこ
https://bookmeter.com/books/8962888

■霧舎巧傑作短編集 (講談社文庫)
長編では鍵と図面のときにしかほぼ出番がないジョーマエさんの物語とか、あかずの扉のみんなの違う側面が見られました。
島田荘司のパスティーシュ作品「動物園の密室」で御手洗&石岡をうまく使っているなあと思っていたら、
それまでもが一番最後の「クリスマスの約束」になだらかに収束していくパーツでもある、っていうのがもう。
「マリオネット園」にちらっと出てきた「沼毒蛇殺人事件」が読めて良かった。
こんなことがあったんじゃ、真村警部が後動さんに頭が上がらないのも頷ける。

読了日:01月12日 著者:霧舎 巧
https://bookmeter.com/books/544322

■壇蜜日記 (文春文庫 た 92-1)
たとえイヤなことがあったとしても淡々と書く日記。
自虐は自信のなさとかそういうことではなくて感情の整理だったりするのかもしれない。
一行で書いてる日は、文字数が少ないからこそ心の底からの声に思える。
「2013/11/3晴れ時々小雨:給料をあぶく銭といわれる」
「2014/2/11晴れ:寝ないで働くことが偉いのか」
「2014/3/27晴れ時々雨:カマキリとバッタに似た2人の殿方が目の前に。採集という言葉が咄嗟に浮かぶ」

読了日:01月12日 著者:壇 蜜
https://bookmeter.com/books/8294514

■ルーヴル美術館―ヨーロッパ絵画 (スカラ みすず美術館シリーズ)
セザンヌいわく「ルーヴル美術館には私たちに必要なものすべて、みんなが愛し、理解できるものがすべてあると思う」
そのルーヴル美術館の厖大な収蔵品のうち452点をオールカラーで掲載。
レオナルド・ダ・ヴィンチにウジェーヌ・ドラクロワ、ヤン・フェルメールなどなど、知ってる作品が多かった。
テオドール・ジェリコー「メデューズ号の筏」もルーヴル美術館、いつか実物を見てみたいな。

読了日:01月11日 著者:ミッシェル ラクロット,ジャンピエール キュザン
https://bookmeter.com/books/820787

■パフェの教本
パフェを魅力的にするテクニックを駆使した70品のレシピを紹介。
ただ食べてるだけだと気が付きにくいですが、果物の切り方や飽きさせないために色々と工夫している。
マンゴープリンパフェで使っていた3D口金で絞ったクリームが立体的で可愛かった。
まるごとみかんパフェの一番上に乗っていたまるごとみかんは、缶詰でそういう商品があるんですね。

読了日:01月11日 著者:富田 佐奈栄
https://bookmeter.com/books/15503212

■念力密室!―神麻嗣子の超能力事件簿 (講談社ノベルス)
保科が能解と嗣子に出会った最初の事件「念力密室」を含む短編集。
どの事件も、密室になってる理由はサイコキネシスを使ったからだと分かっていて、それじゃ能力者が密室にしなくちゃいけない理由はなんだったのか、というところが争点。
「乳児の告発」真相に思い当たった能解と一緒に叔母のひととなりを思い返し、本当にイヤな気持ちになる。
「鍵の戻る道」猿投みたいな考え方をするヤツって、世間には意外といるんですよ。
最後の「念力密室F」は未来をほのめかしているような内容で先々が気になる。

読了日:01月10日 著者:西澤 保彦
https://bookmeter.com/books/471926

■新宿熱風どかどか団 (朝日文庫)
株式会社になった本の雑誌社と、サラリーマンを辞めたシーナさん。
ホテルに缶詰めになって原稿を書いたり、東海林さだおさんと会えたり、サイン会やラジオ番組、シルクロード旅、色んな仕事をこなしていく。
シーナさん自身の仕事は好調なのに、本の雑誌社はまさかの倒産危機。
会社を託されていた目黒さんの苦労は生半可なものじゃなかっただろうな。
沢野さんが逃亡して挿絵を描かず、本が発売できなかったなんてひどい話。
読了日:01月10日 著者:椎名 誠
https://bookmeter.com/books/530427

■ポプラディア プラス 世界の国々 2
2巻はアフリカ州を紹介。
最初の人類が生まれ、多くの王国が繁栄したアフリカ大陸。
19世紀後半からイギリスとフランスを中心とするヨーロッパの国々によって分割され、現地の民族や宗教の分布を無視して国境線が引かれた。
豊富な地下資源の輸出によって経済成長を果たした国もあるが、資源開発は主に外国企業によるものなので、一部の人々のみが豊かである国も少なくない上に、
地下資源の利権をめぐる内戦や児童労働などの問題も多い。

読了日:01月09日 著者:
https://bookmeter.com/books/15680481

■やせる、不調が消える 読む 冷えとり
「冷え」からくる体調不良を撃退する方法。
体調が良くなったついでに痩せて綺麗になればいいかな、って感じです。
にんじん2本りんご1個しょうが1かけをジューサーにかけて作る「にんじんりんごジュース」は、すごく推してるのにレシピが小さくて見つけにくいと思う。
(39頁ですよ皆さん)
冷え性の自覚があるので、市販の粉末状のしょうがを利用したり、白くてふわふわな食品はあまり食べないようにしたりしていましたが、そうか腹巻か。

読了日:01月09日 著者:
https://bookmeter.com/books/12394473

■卒業のカノン 穂瑞沙羅華の課外活動 (ハルキ文庫 き 5-10)
宇宙太陽光発電の人工衛星を悪用したテロを阻止せよ。
天才的な頭脳と誰にも馴染めない人間関係、
その理央の気持ちを痛いほど理解できるのは沙羅華。
でも沙羅華にはいつも綿さんがいて、人間がどういうものなのかを言い続けてきた。
「もうお前とは、絶交だ!」綿さん漢だ。そしておめでとう。

読了日:01月08日 著者:機本伸司
https://bookmeter.com/books/11907847

■刺し身とジンギスカン 捏造と熱望の日本食
現代の日本人が漠然と思っている日本食・和食と思っているものの実像を探るべくその裏付け=証拠を調べる。
日本人が刺し身を食べるようになったのは流通が整ってから。
多くの日本人が刺し身に憧れ、刺身の缶詰が開発されたという記録が残っている。
「チャプスイ」は名前だけ知っていました。
野菜や肉や魚介類を油で炒めて水溶き片栗粉でとじればなんでもかんでもチャプスイ。
天津飯やかに玉など正しい料理名を使うようになったので滅び去ったように見えるだけで、もともと幻の料理だった。

読了日:01月08日 著者:魚柄 仁之助
https://bookmeter.com/books/13504541

■ニッポン神様ごはん 全国の神饌と信仰を訪ねて
神様の食事「神饌」をカラー写真で紹介する。
神社にお参りをする作法があるように、神饌にも作法がある。
供え方、運び方、使う食材などさまざまなバリエーションがあるが、すべてに共通するのは、季節の恵みを最良の方法で調理して捧げようとする心遣い。
貴船神社では、1月7日の若菜神事のあと参拝者が本殿内で神職とともに若菜粥を食べる。
神様にとっても人間にとっても特別な日。
読了日:01月07日 著者:吉野 りり花
https://bookmeter.com/books/14899298

■食わせろ!! (講談社文庫)
景山民夫の言いたい放題エッセイ。
山藤章二が挿絵でツッコミいれてるのが面白い。
(男のベンツが丸つぶれ、のところが好き)
故障したエレベータに1時間半くらい閉じ込められたテレビ局のプロデューサーが、暗闇の中、
一緒に閉じ込められた50歳くらいのおばさんにずっと抱き着かれていた。
プロデューサーには怖い話、でも、おばさんは心細くてつい、って感じだったんだろうな、ふふ。
読了日:01月07日 著者:景山 民夫,山藤 章二
https://bookmeter.com/books/495400

■ミステリーズ! Vol.104
米澤穂信「桑港クッキーの謎」目当てに購入。
船戸高校出身の芸術家の作品をめぐる疑惑と推理。
小佐内さんの「わたし、誰にでも公平でありたいと思ったことは、一度もない」と、
小鳩くんの「たぶん小佐内さんは、ぼくのためには同じことをしないだろう」のところ、これがふたりの立ち位置と距離感。
アントニイ・バークリーの特集も良かったです。
「ウィッチフォード毒殺事件」ぜひ読まなくちゃ、って気になりました。

読了日:01月06日 著者:米澤 穂信ほか
https://bookmeter.com/books/16964614

■潜行~地下アイドルの人に言えない生活
地下アイドル姫乃たまが、あちこちで書いた文章をまとめたもの。
「地下アイドル」という呼び方は、その印象から活動の妨げになる可能性があるので蔑称とされ、インディーズアイドルなどと言い換えられる場合があるそうですが、蔑称とは思ってなかったなあ。
対談だと進行できているけど鼎談だと埋もれてしまって惜しい。
メディアに露出が多い一般的なアイドルと違い、アイドルと名乗った瞬間からアイドルになれるので、FICE・炎さんの
「自分がチヤホヤされたいだけの子が多すぎる」の発言が印象的。

読了日:01月06日 著者:姫乃 たま
https://bookmeter.com/books/9874158

■メイドインどこ?2 学校にあるもの
学校で使っているものは、どこの国からやってきたものなのか。
消石灰から安全性の高い炭酸カルシウムに切り替わったグラウンド用の白線パウダーは100%国産。
甲子園球場で使われる白線の材料は宮古島のサンゴなのだそうです。
ホッチキスの針の長さが、世界の地域によって 違いがあるとは知らなかった。

読了日:01月05日 著者:斉藤 道子
https://bookmeter.com/books/9275489

■おかしな猫がご案内 お江戸はニャンとこうだった
サラリーマンの鈴木さんが江戸時代へタイムトラベル、当時の暮らしを見てみよう。
13代将軍・家定がカステラを作ったエピソードは、よしながふみの大奥でも採用されてたなあ。
「人数が限られる農村より人が多すぎるほどいる都市の方が誰かの世話がないと結婚には至りにくいんですよね」
ああ、なんか分かる。
ツアーコンダクター猫田さんは、なぜいつも本当のお客様メガバラッティス様と鈴木さんを間違えるんだろう。

読了日:01月05日 著者:もぐら
https://bookmeter.com/books/9158988

■首を買う女 (角川文庫)
短編集。
「首を買う女」
ハッタリで犯人をあぶりだした恭介と、たまにはハッタリでもいいじゃないかと原稿にして発表した研三。
このふたり、初めて良いコンビだなと思ったけど、それでいいのか?
「鎖」
物置の中のカフスボタンは証拠の捏造、それでいいのか?(二回目)

読了日:01月04日 著者:高木 彬光
https://bookmeter.com/books/420305

■使用人たちが見たホワイトハウス 世界一有名な「家」の知られざる裏側
ホワイトハウスで大統領一家が住まう「レジデンス」で働くスタッフは総勢約100名。
彼ら使用人たちへ取材して書かれた本。
私的な経費はすべて個人で支払うため、ほぼどのファーストレディも経費を切り詰めて欲しいとチーフアッシャーに相談するが、ブッシュ(父)の夫人、バーバラは例外。
執事や配管工、花代などの支払いがないからホワイトハウスでの暮らしは比較的安く上がると言うのは、使用人を何人も抱えていたから。
ジョンソン大統領とナンシー・レーガン夫人に仕える大変さは読んでいて気の毒でした。

読了日:01月04日 著者:ケイト・アンダーセン・ブラウワー
https://bookmeter.com/books/11219759

■おもちのきもち (講談社の創作絵本)
「おもちだって、いろいろなやみがあるんです」
単純なストーリー、しかもなんだかシュールだ。
ウロボロスの蛇とか「およげ!たいやきくん」とか、あのあたりを思い出してしまいました。ふふ。
最後のおじさんたちの顔がとても満足そう。にこやか。

読了日:01月03日 著者:加岳井 広
https://bookmeter.com/books/413178

■貴道裕子のぽちぶくろ (伝えたい日本の美しいもの)
骨董屋「てっさい堂」貴道裕子さんのぽちぶくろコレクション。
こういう昔のものがオークションに出されるっていうのがすごい。良く残っていたものだ。
明治後半から大正にかけて活躍した歌舞伎役者の写真を使ったものや広重の東海道五十三次をモチーフにしたもの、
東京六大学野球連盟(写真では慶応・明治・早稲田・帝大・法政が掲載)などバラエティに富んでいる。

読了日:01月03日 著者:
https://bookmeter.com/books/206717

■箱根のメンタル 箱根駅伝から僕たちが学んだこと
“国民的スポーツ”と言える箱根駅伝を走った元スター選手たちが「箱根とは何か」を語るインタビュー集。
4連覇を成し遂げた青山学院大学に焦点を当てている章があり、前に誰もいない道を走る気持ちなどは、そのときの選手じゃないと分からないこと。
合宿中に後輩を連れてパンを買いに行ったこと(渡邉利典)が印象に残りました。
原監督にしてみたら、腹いっぱい食わせてるのに何するんだコラ、な感じなのでしょうけれど、つい笑ってしまいました。
今年は沿道で応援しませんが、選手の皆さん、楽しんでください。

読了日:01月02日 著者:設楽 悠太,神野 大地,渡辺 康幸,藤田 敦史,ほか
https://bookmeter.com/books/14751830

■お寺の教科書 (エイムック 4576)
お寺の成り立ちや参拝の仕方、仏像の基本など、お寺のことが良く分かる一冊。
国宝の建造物が一番多い寺は法隆寺の19件。
法隆寺は五重塔のイメージが強いんですが、他にも国宝がたくさんあるんですね。

読了日:01月02日 著者:
https://bookmeter.com/books/15226237

■カラー図説 天皇の祈りと宮中祭祀
「天皇はただひたすら国家の安寧と世界の平和を願っておられるだけで、そこには個人的なこと、家庭の幸福などには触れてはいません。
かようなことが果たして個人の信仰なり、私的な行事ということが出来るのでしょうか」
1月1日の四方拝から始まり12月31日の節折・大祓まで、潔斎して身を清め特別な御装束にお召し替えされての宮中祭祀の大変さ。
賢所と皇霊殿の奉仕を行っている内掌典の、清浄・不浄に対する厳しさが徹底している。

読了日:01月01日 著者:久能 靖
https://bookmeter.com/books/6927160

■おせちと一緒に作りたい お正月のもてなし料理
基本のおせち料理と、人が集まるお正月にふるまう御馳走レシピ。
金箔が乗った焼きもち、スープでに含めた大根とフォアグラの組み合わせなど、食材がお正月らしくて、見た目にも華やか。

読了日:01月01日 著者:上島 亜紀
https://bookmeter.com/books/14815764


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