2019年9月の読書メーター
読んだ本の数:70冊
読んだページ数:17176ページ
ナイス数:937ナイス
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■服用禁止 (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)
死んだ隣人は病死ではなく他殺だったのか、それとも自殺か。
故人の弟の異議により検死解剖が行われ砒素が発見される。
探偵役が事件の真相を解き明かしても、犯人が犯人だと自ら認めるメリットがなにもないのだから、出頭もしないし自殺もしない。
犯人とすればやり損なっただけ、手に入れるはずだったものが手に入らなかっただけ。
何をすればよいのだろう?と途方に暮れるダグラスと一緒に途方に暮れる。
読了日:09月30日 著者:アントニイ バークリー
https://bookmeter.com/books/7988458
■わたしを宇宙に連れてって ~無重力生活への挑戦
宇宙に行くための、地球上で行われている色々なシミュレーションのルポルタージュ。
日本女子大学が開発し、若田さんが着用した「宇宙下着」が標準装備になれば体臭問題は快適にクリアできるのでは。
読んでいて一番ぞっとしたのが
「ジェットエンジンに巻きこまれても生き残るコツは、懐中電灯でもソケットレンチでも、とにかく持っているものを自分より先にエンジンに食わせること」
それで無事だったとしても、ビジュアル的に、エンジンの後ろからにゅるっとはみ出た人間なんて怖すぎる。
読了日:09月30日 著者:メアリー・ローチ
https://bookmeter.com/books/4223859
■世界で一番美しい天井装飾
日本の寺院の紹介はなかったけれど、宮殿や宗教施設と天井画は相性がいい。
普段は気にも留めない天井を見上げたときに神だの天使だのがいれば、畏怖の念を抱くのも当然なのだろうな。
個人的な趣味としては、絵画よりも、
オーストリアの聖シュテファン大聖堂みたいに建築の一部として意匠を凝らしているもののほうが好み。
読了日:09月29日 著者:
https://bookmeter.com/books/9753268
■夢見るビーズ物語
萩尾望都、美しきビーズに魅せられる。
義母が作ったビーズの指輪をいくつか貰った時に、こんな小さいのを作れるなんてすごいと思ったんですが、ネックレスみたいに大きいヤツでもやっぱり大変そう。
ただ繋げるだけでいいんでしょ、なんて気軽に言えないほど時間がかかってる。
まんがを描くのとは使う脳の部分が違っていたとしても、根気がいる作業という意味では同じなのかも。
自らの作品が元になっているビーズ作品もあり、エドガーの薔薇の帽子が綺麗。
読了日:09月29日 著者:萩尾 望都
https://bookmeter.com/books/519949
■招き猫百科
招き猫についての情報を網羅。
日本生まれの招き猫は150年ほど昔から作られていて、飾っておくと幸運を招くと言われている。
右手を上げてるのかそれとも左手、もしくは両方。
千客万来や病気平癒などの祈りが込められている。
外国向けの輸出工芸品だった九谷焼の「盛」文様の招き猫が迫力あるなと思いました。
来る福、の語呂合わせで、9月29日は招き猫の日なんだそうです。
読了日:09月29日 著者:
https://bookmeter.com/books/9793423
■笑え、シャイロック
山賀の案件を引き継いだ結城がどうやって処理するのか、お手並み拝見、な感じで読んでいました。
山賀を刺殺した犯人についてはわりとあっさり、ミステリというよりお仕事小説。
蒲生美智留のあの件のあと、まだ宗教法人として生き残っていた奨道館の後始末ってこういうことになったのか。
この終わり方はなかなか複雑な心境になりますが、日本の技術や不動産がこうやって合法的に侵略されるカラクリの一端を見た気がしました。
読了日:09月28日 著者:中山 七里
https://bookmeter.com/books/13701642
■ひきこもらない
ニートでもひきこもらない。
行きたいところに行くけれど旅先でも日常の延長線上にいるような感じ。
定職につかず定住せず、インターネットがあればだいたいなんとかなるような、そういう自由度が高い生き方って誰でもできるわけじゃなさそうだけど、選択肢としての魅力はある。
37歳のサウナ体験が面白かった。
どんなことでも、感じ方が変わるきっかけは、きっと些細なことなんだろうな。
読了日:09月28日 著者:pha
https://bookmeter.com/books/11996869
■硝子の太陽R-ルージュ
母子3人が惨殺された「祖師谷一家殺人」に投入された姫川班だが、捜査は行き詰っていた。
しかし殺されたルポライター上岡が追っていた事件から突破口が見つかる。
姫川玲子が東警部補に話しかけたときと、ガンテツと東が陣内の店エポで出会ってからのやりとりが「N」とは視点が違うので面白い。
昭島署の赤尾課長たちの無念はこれで晴れたかもしれないが、殉職者がいたことを知ったらやり切れないだろう。
葬儀場で、日下が直属の上司になると知った玲子は何を思うか。
読了日:09月27日 著者:誉田哲也
https://bookmeter.com/books/10894560
■陰謀の日本中世史 (角川新書)
日本史の陰謀論を論破する。
文章がどうも合わなくて読むのにだいぶ苦労しました。
「自分の説が定説にならないのは、真実を隠蔽しようとする人たちがいるからだ」は、研究者の態度としてはもう論外。
司馬遼太郎「関ケ原」が採用した説がたとえ陰謀論から来ているとしても、小説の内容をそのまま真に受けるひとがいるほうがむしろ驚き。
司馬遼太郎の偉大さが分かるということでもありますね。
読了日:09月27日 著者:呉座 勇一
https://bookmeter.com/books/12667809
■硝子の太陽N - ノワール
謎の覆面集団に滅多刺しにされ命を落とした上岡が何に関わっていたのかを調べる陣内たち。
捜査に当たる東警部補は彼らの正体を知りつつも緩く共闘を組む。
こっちのシリーズには手を付けていないので人間関係の詳細は分からないけれど、ここでもガンテツはそういう扱いか。
最後は完全に仕事人、テーマ曲を思い浮かべてしまいました。
誘拐された世良麻尋の気丈な振る舞いが痛々しい。でも無事で良かった。
上岡に哀悼の意を表しつつ「R」に向かう。
読了日:09月26日 著者:誉田 哲也
https://bookmeter.com/books/10891076
■冷蔵庫で食品を腐らす日本人 (朝日新書059)
うちも冷蔵庫はスカスカなので、よその家の冷蔵庫や冷凍庫から色んなものが発掘されると驚いてしまうのですが、
冷蔵庫が無駄に大きいせいでそうなるっていうのは一理ある。
私は背が低いので冷蔵庫の一番上の段が見えずほぼ使っていないから、それで詰め込み過ぎを回避しているというのが皮肉なことなのですが。
単身用だと小さいし、メーカーさんにはもうちょっとサイズを考えて欲しい。
災害の時にはお弁当を配るんじゃなくて食材と調理器具を渡して自分たちで好きなように調理するのは良いやり方だと思う。
読了日:09月26日 著者:魚柄 仁之助
https://bookmeter.com/books/455637
■僕たちのアラル
30年にわたり行われる疑似的テラフォーミング実験「スフィア計画」は残すところあと10年。
15万人が暮らすドーム内と外の世界との通信が遮断され、テロ組織JLCが暗躍する。
拓真の父親が誘拐されたあたりでようやく物語が動いた感触があったのだけれど、そうかそっちだったのか。
映美の行動原理が良く分からない。
自分の兄との子供を産むことが「あんなお姉さんが欲しかった」に繋がるとは思えないんだけれど。
読了日:09月25日 著者:乾 緑郎
https://bookmeter.com/books/12201350
■ロシア語だけの青春: ミールに通った日々
ロシア語を学ぶために「ミール・ロシア語研究所」に通った日々を振り返る。
ロシア語のことだけを考えればいいという基準で大学を選ぶなんて本当に本気だ。
ひたすら例文を暗唱して発音を訓練することが結局は上達への近道。
これって多分、他の言語にも言えること。
読了日:09月25日 著者:黒田 龍之助
https://bookmeter.com/books/12666361
■平場の月
病院の売店で中学時代の同級生と再会。青砥と須藤、ふたりは関係を深めていく。
須藤の死は最初から明かされていて、青砥と須藤がそのときに向かってどういう時間を積み重ねていくのか、何も見落としがないように読まなきゃいけないような気分になっていました。
本人に合わす顔はなかったかもしれないけど、青砥が贈ったネックレスは最後まで須藤と一緒にいて、気持ちを全部受け止めてきたのかもしれない。
ウミちゃんの言動がリアルすぎる。
読了日:09月24日 著者:朝倉かすみ
https://bookmeter.com/books/13365292
■パクチーとアジア飯 (単行本)
パクチーがブームになった背景から見えるアジア料理の歴史。
外国人が日本に住むようになり、食材を取り扱う店が増え、だんだん地域に溶け込むようになり、日本人の来客数も増える。
色んなエスニック料理が流れ込んだことを考えれば、バブル時代もそう無駄なことでもなかったのかな。
そういえば中国料理って元祖アジア飯だ。
ラーメンや餃子はすっかり定着しているけれどパクチーも同じくらい市民権を得られるかどうか。
読了日:09月24日 著者:阿古 真理
https://bookmeter.com/books/13031733
■5分で読める! ひと駅ストーリー 本の物語 (宝島社文庫)
本にまつわるショートショート・アンソロジー。
森川楓子「さらば愛しき書」ニッチすぎる家族がいて幸せだったねと言ってあげたい。
蒼井ひかり「出奔」母と娘が出ていったあとの家はまるで焼け野原。他人行儀な母と娘のこれからの人生が少しでも優しいものでありますように。
喜多喜久「きっかけ」今年の桜は散ったけど、まだ間に合うでしょ?
読了日:09月23日 著者:
https://bookmeter.com/books/9002541
■ぼんやり小町
雑誌「relax」の連載を中心にしたエッセイ。
若い女の子の雑談に巻き込まれているような元気のある文章でした。
もしも私にもパチンコの景品交換所でバイトしてる友達がいたら押しかけて入り浸りそうだ。
狭いところってなんだか落ち着く。
巻末では森三中との対談。
大島さんが、顔が赤ちゃんみたいだからアルシンドが好きって言ってたけど、あれは赤ちゃんぽい顔かなあ。
読了日:09月23日 著者:しまお まほ
https://bookmeter.com/books/276569
■ホタル探偵の京都はみだし事件簿 (実業之日本社文庫 や 6-1)
京都在住イケメン推理作家・夜光蛍一郎に原稿を書いてもらうために世話を焼くことになった新米編集者・黒木真央。
事件が起きると首を突っ込みたがる蛍一郎がポンコツ推理を披露して世間の評判を落とさないために、フォローする真央が事件を解決する。
冗談はよし子さーん!とか、真央の言動の昭和臭さは一周回って逆に新鮮。
蘭堂警部(姉)の部下ふたりがヤン坊マー坊だし、なんかもう笑ってしまった。
蛍一郎が嫁に来いと言うほど気に入っている真央のオムライス、食べてみたい。
読了日:09月22日 著者:山木 美里
https://bookmeter.com/books/11034878
■水中翼船炎上中
図書館で借りた本は9パターンある装丁のうちのA-aでした。
母親が亡くなって詠んだ「火星探検」の哀しみにじんわりと攻め込まれています。
「突き当りの壁ぱっくりと開かれてエレベーターの奥行きが増す」
経験したことがないと何のことか分からないかもしれません。
「月光がお菓子を照らすおかあさんつめたいけれどまだやわらかい」
「棺打つ石を探しに来たけれど見渡す限り貝殻ばかり」
「ゆめのなかの母は若くてわたくしは炬燵のなかの火星探検」
読了日:09月22日 著者:穂村 弘
https://bookmeter.com/books/12745589
■帽子収集狂事件【新訳版】 (創元推理文庫)
子供のころ読んだけれど内容を覚えていなかったので新訳版で再読。
帽子の盗難にポオの未発表原稿、そしてロンドン塔で見つかった死体。
前半はおとなしかったけれど、後半は茶目っ気のあるフェル博士らしさ爆発。
ハドリーとランポールが呆気に取られているうちにどんどん話が進んでいく。
ダルライの不幸は、思いがけず何から何までうまくいってしまったこと。
未解決、ということを知ったらどう思うか。
読了日:09月21日 著者:ジョン・ディクスン・カー
https://bookmeter.com/books/2589780
■イタリア的○○生活―ジローさんのエッセイ傑作集
イタリア人(ナポリ人)の人生の楽しみ方。
地名などの固有名詞がイタリア語そのままなのは仕方ないけど、場合によっては普通名詞までカタカナ、少し煩わしい。
でも、地元ナポリでの思い出話に楽しく付き合えるような感じでした。
幼馴染みジジーノのお父さんが消防士、火事になった家から記念品を持ち帰り自慢することがあるそうで、火事場泥棒・・・?
そのジジーノは死体掃除人、ときどき装身具を記念品として持ち帰り自慢することがあるそうで、墓荒らし・・・?
読了日:09月21日 著者:パンツェッタ ジローラモ
https://bookmeter.com/books/385265
■悪意の迷路 最新ベスト・ミステリー
15人の作家によるミステリアンソロジー。
北原尚彦「憂慮する令嬢の事件」ホームズ研究家の面目躍如、実際にこういう事件だったのかもと思ってしまう。
湊かなえ「優しい人」優しい、という形容詞しか使えないひともいるのです。そう言っておけば波風が立たないと全員が知っていたとしても。
柚月裕子「背負う者」人様に迷惑をかけないように。それは本当に良いことですか。
既読が5作品あって、そのうちの、月村了衛のご老公様と東川篤哉の魔法使いの明るさがいいアクセント。
読了日:09月20日 著者:
https://bookmeter.com/books/11235361
■高校図書館デイズ: 生徒と司書の本をめぐる語らい (ちくまプリマー新書)
札幌南高校の図書室を訪れる生徒たちによる本にまつわる話をまとめたもの。
私は学校の図書室を一度も利用したことがないので、
生徒たちが本とかかわる姿を見守る司書の先生の温かいまなざしが感じられて羨ましいです。
ビブリオバトルに参加した生徒の体験談が良かった。
本を紹介するためには自分の気持ちを本の内容と結び付けられないと共感は得られないし、リハーサルを積み重ねると違った角度から本の良さが見えてくることもありますものね。
読了日:09月20日 著者:成田 康子
https://bookmeter.com/books/11826169
■写実絵画とは何か? ホキ美術館名作55選で読み解く
千葉県のホキ美術館が所蔵する写実絵画から55作品を紹介する。
写実とは?
「中山忠彦:人間の眼が限界に迄対象に迫り、心で把握し得た者だけに許される天与の産物」
リアルに描くなら写真でもいいじゃん、ってことではなく、画家がどう感じてどう見ているかを知る、ということ。
(どうでもいいけど、石黒賢一郎作品の、ヱヴァのマリのフルネーム思い出せなかった;)
この美術館、建物自体も素敵ですね。
読了日:09月19日 著者:松井 文恵,安田茂美
https://bookmeter.com/books/9874184
■東京スカイツリーに男泣き!
東京スカイツリーに使われた技術のすごさを見せつける本なのかと思っていたけれど、意外とあっさり。
多分、私が技術者じゃないので、読んでもそのすごさに唸ることが出来なかっただけなのかもしれない。
ママチャリに乗って建設途中の様子を見物人に説明してた「スカイツリーおじさん」の気持ちがちょっと分かる。
地元でこんな大きいものを建てていて、それを毎日見ているわけだから、誰かに話したくもなるでしょう。
読了日:09月19日 著者:見ル野 栄司
https://bookmeter.com/books/4847085
■はじめてのスワッグ
壁などに飾る花束のようなものを「スワッグ」と呼ぶ。
天井から吊るされてるドライフラワーとか、ああいうやつね、なるほど。
吊るさずに立てて置いたり、リースにしたり、瓶に詰めたり、コサージュにしたりなど、他にも色々と楽しめる。
生花じゃないからアレンジの幅が広そう。
グルーガンで布に貼り付けたブレスレットが華やかで綺麗でした。
読了日:09月19日 著者:岡本 典子
https://bookmeter.com/books/11813428
■マリー・アントワネットの日記 Bleu (新潮文庫nex)
王妃になったマリー・アントワネッが疾風怒濤で駆け抜けた人生。
「火力強めのルイ16世担」だなんてもう泣けた。
ダメなところも良いところも一番ちゃんと分かっていて、色々なことがありつつも、ふたりはだんだん夫婦になっていったのだな。
そして夫と違う方向性ではあったものの、Aと出会えて良かったねと言ってあげたい。
それじゃまたね、トワネットちゃん、オーヴォワー!
読了日:09月18日 著者:吉川 トリコ
https://bookmeter.com/books/13004910
■増補 へんな毒 すごい毒 (ちくま文庫)
毒をめぐる犯罪や、生命進化との関係も交えて案内する恐ろしくも魅惑的な毒の世界。
毒薬として真っ先に名前が挙がりそうな青酸カリの半数致死量はフグ毒の1000分の1、ボツリヌス毒素の数百万分の1程度。
実は生物が作り出す毒素のほうが無生物毒より遥かに強い。
「薬物依存症とは、神経細胞そのものが変質して、薬物なしでは正常な状態が保てなく慢性疾患なのである」
自分の意志でコントロールできないから、麻薬からはなかなか抜け出せない。
読了日:09月18日 著者:田中 真知
https://bookmeter.com/books/11185137
■マリー・アントワネットの日記 Rose (新潮文庫nex)
マリー・アントワネットがいまの時代の感覚で日記を書いたらこうなるだろうな、という小説。
フランスに嫁いだ時、トワネットちゃんは14歳だったのか。
このノリの軽さは嫌いじゃないけど、母親マリア・テレジアの心配も分かる。
ルイ15世が崩御し新国王万歳と国民が叫ぶ中、Blueに続く。
読了日:09月17日 著者:吉川 トリコ
https://bookmeter.com/books/13004909
■みんなの朝ドラ (講談社現代新書)
朝ドラの魅力とは何かを解き明かす朝ドラ論。
私はまったく朝ドラに縁がなくて(なんせ有名な「おしん」すら見てない)どんなドラマを放送していたのかよく知らないのですが、機会があればぜひ見たい。
制作側は長丁場で大変でしょうけれども、見る側としたら、その作品に毎日触れ続けることができるから楽しいだろうなあ。
巻末での対談(脚本家・岡田惠和)で、「幼なじみが恋人に」と「フラれるライバル」と「長い間お世話になりました」の3つを入れると朝ドラになる、というのが印象的。
読了日:09月17日 著者:木俣 冬
https://bookmeter.com/books/11807749
■貞子さんとさだこちゃん (MFC)
「リング」のスピンオフギャグまんが。
まさか貞子に萌える日が来るとは。
お母さんに閉じ込められてるさだこちゃんを呪うために出て来た貞子。
それなのに仲良くなって、ふたりでホラー系動画配信に精を出す。
配信者としてやる気に満ちてる貞子、井戸から出てくるときよりも人生を謳歌してるみたいで(もう死んでるけど)楽しそう。
さだこちゃんが貞子の髪の毛をさらっさらにしてるところに和む。
読了日:09月16日 著者:津々巳 あや,杉原 憲明
https://bookmeter.com/books/13705446
■ハローキティの刺繍 HELLO KITTY
図書館で見かけて借りてきた本。
私はあまりキャラクターものには関心がないほうだと思っているのですが、刺繍のキティって可愛いなあ。
製品として売ってるものより、たとえば刺繍したハンカチとかのほうが持ちやすい気がする。
読了日:09月16日 著者:
https://bookmeter.com/books/12519784
■世界で一番美しいかくれんぼ Hidden in Nature: 森に海に雪原に--生きものたちの驚くべき擬態
世界中のさまざまな場所でとらえた擬態の瞬間を集めた写真集。
もっと引き気味に撮っている写真だったら、どこに隠れているのか見つけられなかったかもしれない。
敵から身を守るための擬態というだけじゃなく、狩りのとき、相手に気付かれないようにするためにも必要だったんだなと、草に埋もれたトラを見て思いました。
それにつけても冬毛のオコジョの可愛いことよ。
読了日:09月16日 著者:アンナ レヴィン
https://bookmeter.com/books/13344784
■最上階ペンタグラム (ミステリ・フロンティア)
企業犯罪専門コンサルタントの海坂理歌は潜入先で殺人事件に巻き込まれた。
現場に居合わせた産業スパイ、斐然が真相をあぶりだす連作短編集。
斐然に言いくるめられた海坂が事件に首を突っ込む羽目になり、その結果、上司の土田がご立腹、という一連の流れは馴染みやすいが、4作続くと退屈でもある。
渡月の優秀さは周知の事実とされているけれど、その現場を見たわけではないので実感が伴わず、
変幻自在な斐然と比べるとどうも分が悪いなと思っていたら「葬送シャレード」。
亡き妹をもう一度殺す狂気。海坂と斐然が間に合って良かった。
読了日:09月15日 著者:南園 律
https://bookmeter.com/books/113686
■味見したい本 (ちくま文庫)
食についての本38冊を読む。
半分くらい読んでない本だったのですが、その中でも古川緑波や内田百閒あたりは有名過ぎて今さら手に取るのがなんとなく気恥ずかしい。
よしながふみ「きのう何食べた?」確かに、シロさんのめんつゆは日常のケの食事の象徴ですね。
読了日:09月15日 著者:木村 衣有子
https://bookmeter.com/books/13231599
■ロングセラーパッケージ大全
ロングセラー商品のパッケージの変遷を写真で追いかける。
サッポロ一番(塩ラーメン)のパッケージに使ってる写真が変わっているなんてちっとも気が付かなかった。
具材からニンジンがなくなりエビが2本に増えたとか、そういう細かい変更も必要なんだなあ。
バーモントカレーのパッケージって、確かに一時期、黄色の面積が少なかった。
読了日:09月14日 著者:日経デザイン
https://bookmeter.com/books/11061658
■世界のサンドイッチ図鑑: 意外な組み合わせが楽しいご当地レシピ355
世界の約80の国と地域で食べられているオリジナルサンドイッチ。
ノルウェーではトナカイ、ザンビアではクロコダイル、オーストラリアではカンガルーなど、その土地で食べられてきた食材が反映されてる。
ベルギーでは、日本が発明したカニかまを具として使っているというのが意外な感じ。
その日本からはカツサンド、焼きソバパン、フルーツサンドが紹介されていて、確かに日本らしいな。
巻末には各地のパンのレシピもいくつかありますが作るのがとても大変そう。
読了日:09月14日 著者:佐藤 政人
https://bookmeter.com/books/11088258
■子宮、応答せよ。--筋腫警報発令中
「子宮摘出手術を受ける女性はあまりに多いのに、はて、なぜその実態があまり世に知られていないのだろう?という疑問を持ったことが、私がこの本を描こうと思ったきっかけでした」
自らの体験談を描いたエッセイまんが。
私が子供のころ母親が手術を受けているんですが、今なら分かる。大変だったろうな。
これを読んでいるうちに涙が出そうになりました。
おかしいと思ったら面倒がらずに病院に行くこと。
読了日:09月14日 著者:得能 史子
https://bookmeter.com/books/491529
■総理大臣暗殺クラブ (単行本)
総理大臣の暗殺を目的とした「政治部」に集う高校生たちの青春の物語。
ピッキングや狙撃、スリの技術の習得など、内容はともかく、部活動としてはかなり熱心に取り組んでる。
川上和也の件から急展開、三重子が総理のところに乗り込んでどうなるかと思ったけれど、こういう終わり方になってなんだかホッとした。
シスコンすぎてこじれまくっていたお局も軌道修正できそうで良かった。
読了日:09月13日 著者:白河 三兎
https://bookmeter.com/books/8114318
■『能町みね子のときめきデートスポット』、略して 能スポ (講談社文庫)
能町みね子的おすすめデートスポット。
デートで西高島平に来るなんてよほどのマニアだろうけれど、そういうのを面白がれるふたりなら舞浜のへりを目指して歩くのもきっと楽しいはず。
横浜中村町の「目の錯覚ではない店」閉店する前に行ってみたかったなあ。
龍泉洞の壁画模写は衝撃、鍾乳洞の壁面にカラー塗料でジカ描きしていいものなのか?
読了日:09月13日 著者:能町 みね子
https://bookmeter.com/books/10544619
■草笛光子のクローゼット
女優・草笛光子の着こなし術。
ユニクロとロエベが何の違和感もなく同居しているクローゼット。
ウィッグやつけ毛も活用して、雰囲気を作り上げているのがオシャレで美しい。
三谷版「オリエント急行殺人事件」で着用していた服はスタイリストが用意したものじゃなくてご自分のものだったとは。
読了日:09月12日 著者:草笛 光子
https://bookmeter.com/books/12604410
■鉱物のお菓子 琥珀糖と洋菓子と鉱物ドリンクのレシピ
鉱物を見ておいしそうとかは思ったことありませんが、食べられるもので鉱物を再現するのって面白そうだなと図書館で借りた本。
本物っぽく見せるためにカットの仕方にも工夫をしている。
母岩付き鉱物みたいに「クッキングペーパーの上で1週間ほど乾燥させ」なんて出てくるレシピもあって、待ってるあいだもワクワクしそうだ。
読了日:09月12日 著者:さとうかよこ
https://bookmeter.com/books/12368429
■凄い!ジオラマ
いやもう本当に、凄い!のひとことしか出てきません。
指が写ってなかったらジオラマだと分からない。
自作はもちろん、市販品のパーツも駆使して作り上げる小さくて大きな世界。
ディテールのこだわりに作品への愛を感じます。
錆びついてるビートルの佇まいがいいなあ。
夫婦そろってジオラマの世界に入り込んでる年賀状の写真にも、まったく違和感がありません。
読了日:09月12日 著者:情景師アラーキー
https://bookmeter.com/books/9680569
■閉ざされた夏
夭逝した作家、高岩青十の記念館を舞台に起きる不可解な事件。
学芸員たちののんびり和気あいあいなあの感じがだんだん瓦解していくのがやり切れない。
関係者が次々といなくなり、仕事も失いそうな才蔵に追い打ちをかけるあのラスト。
記念館の空を彩るさまざまな色、その美しさが染みる。
読了日:09月11日 著者:若竹 七海
https://bookmeter.com/books/435286
■東京ふつうの喫茶店
有名無名を問わず、おじさんもホッとくつろげる喫茶店、56軒を紹介する。
原宿の「アンセーニュダングル」はお店の名前だけでは分からなかったけれど、巻末のショップカードの地図を見て、会社帰りに通ってたところだと気が付いた。
チーズケーキをよく食べてました。懐かしい。
読了日:09月11日 著者:泉 麻人
https://bookmeter.com/books/589765
■インフラメンテナンス 日本列島365日、道路はこうして守られている
インフラ整備をするときには維持管理をすることを念頭に置いて作られているはずだけれど、維持管理は本当に大変。
道路でのメンテナンス作業中に文句を言うドライバーなんかもいるそうですが、メンテナンスをやらず走れなくなって困るのは誰なのでしょうね、と説教してやりたい。
雪がたくさん降る東北では凍結防止剤でコンクリートの中の鉄筋が錆びやすい。
そういう地域的な特色を鑑みつつ補修する方法を色々と模索しながら作業されていて、ありがたいですね。
読了日:09月10日 著者:山崎 エリナ
https://bookmeter.com/books/13682743
■ムー公式 実践・超不思議生物捕獲マニュアル
動物学者・今泉忠明氏の監修のもと、不思議な動物たちを捕獲・撮影するヒントとリスクを解説する。
解説文のやる気のある大真面目な感じとは裏腹なユルすぎるイラストが笑いを誘う。
撮影だけならともかく、捕獲なんかしたらそのあとどうすればいいのか分からないし、遭遇するだけで命が危ないモスマンみたいなやつもいるので、無理に探さないほうがいいのかも?
読了日:09月10日 著者:ムー編集部,こざき ゆう
https://bookmeter.com/books/12745433
■マンガでわかる ココロの不調回復 食べてうつぬけ
鉄など栄養不足が招くココロの病気や不調を改善する方法。
爪のアーチが少なくて爪を切ったときにパッチンと音がしません。
亜鉛は気にしていましたが、やっぱり鉄も少ないんだろうな。
もともとそれほどジュースやお菓子は食べてないけれど、たんぱく質が足りてない自覚があるので、薬のつもりでもっと肉を食べなくちゃ。
読了日:09月10日 著者:奥平 智之
https://bookmeter.com/books/12350127
■刑事失格 (創元推理文庫)
堅苦しいまでに規律を守ろうとする警察官の阿南。
鳥井の事件、坂崎の事件、クレイの事件。
どういう成り行きになるにせよ、秀子がいる限り、阿南にとっては苦しい展開になりそうだなと心配でした。
他人に対しては自分自身を「僕」と呼び、地の文章では「私」なのは、
ファミレスで細野孝昭に話していた内容(自分自身を律する限りは云々)に通じるのかなあと少し思った。
読了日:09月09日 著者:太田 忠司
https://bookmeter.com/books/2961503
■女は生きるひとのためならず―人生すごろく付き (講談社プラスアルファ文庫)
「留守電のもんだい」の改題、加筆再編集したもの。
生きていく上で起こるかもしれない出来事をマスにして並べ、スタートとゴールのあるすごろくの形にまとめた人生すごろく。
岸本さんのゴールは「公的老人ホームに入る99歳で99冊めの本を出版」すること。
99歳は分からないけど、99冊ならいけそうな気がしますがどうでしょう。
ところで、どうして目次だけで15ページもあるんだろう。
読了日:09月09日 著者:岸本 葉子
https://bookmeter.com/books/559731
■てくてく東海道五十三次 (てくてく旅シリーズ)
東海道五十三次を徒歩で旅する。
歩いては自宅に帰り、な旅なので、一日にどのくらい歩いているのか、どのくらいの日数がかかったのかが分からないし、ついに三条大橋にたどりついてゴールした感動もイマイチ伝わらない。
写真が白黒なのは仕方ないとしても、小さすぎて、これならイラストだけのほうがマシと思ってしまう。もったいない。
街道沿いであちこち寄り道しているのが楽しそうでした。歩き通しの旅だったら余裕がなくてそれどころじゃなかったかも。
読了日:09月08日 著者:鳥居志帆/えのきのこ
https://bookmeter.com/books/204620
■6秒の筋トレで、みるみる下半身がやせる本
6秒のあいだ大きく息を吸いながら力を入れて、息を吐きだしながら力を抜いていく。
スクワットの、6秒かけて息を吸いながら深くスクワットしていくのは分かったけれど、6秒間キープしている間の呼吸は普通にしていていいのかな。
読了日:09月08日 著者:境 貴子
https://bookmeter.com/books/11033351
■お猫さまズ暮らし。ぐるぐる (花とゆめCOMICS)
漫画家+猫3匹、ほぼノンフィクションの猫と一緒に過ごす毎日。
全然なでさせてくれなかったクーロンがなでさせてくれるようになって、あの絵で描かれると気持ちがすごく分かる。
布団の中に子猫が入ってきた中勘助のエピソードを取り上げてるのが、わかつきめぐみらしいなあ。
今回もバーコードとISBNコード以外全部手書き。
帯はもちろん愛読者カードまでもが手書きで、なんだかほのぼの。
読了日:09月08日 著者:わかつきめぐみ
https://bookmeter.com/books/14216310
■解体諸因 (講談社文庫)
バラバラ殺人ばかりを集めた連作短編集。
どうしてバラバラにする必要があるのか、というのを考えないといけませんが、バラバラにする労力に見合うだけの動機かどうかはとりあえず不問。
クマのぬいぐるみの腕が切られた「解体守護」子供ってこういうところあるよねと妙に納得。
最後の「解体順路」で、名前を見ても誰か思い出せずに焦りました。
読了日:09月07日 著者:西澤 保彦
https://bookmeter.com/books/545212
■源氏姉妹
源氏物語に登場する女たち視点の体験談。
源氏が好きじゃない酒井さんが六条御息所を贔屓にしてるのは納得です。
娘に付き添い伊勢に下る六条御息所と密会した源氏。
紫式部は、はとこの伊勢斎宮、済子女王の密通事件をほのめかしてるみたいに思えるので、話をしただけという言い分は鵜呑みにできないなあ。
そして六条御息所の娘、秋好中宮が源氏をエロじじい扱いしているのが笑える。
自分の妻・娘・義理の弟、家族全員が源氏と関係した伊予介が一番可哀そう。
読了日:09月07日 著者:酒井 順子
https://bookmeter.com/books/11299873
■地味姉とジェンダーレス (B's-LOG COMICS)
女装している双子の弟リオに頭を抱える姉シオ。
リオはストリートスナップに採用されたのをきっかけに読モとして活躍、けれどシオとしては複雑な心境。
編集部には男だと知らせていないリオにはストーカーもいて、リオのほうが苦労が多そうなのに、シオがどうして悩んでいるのかいまいちピンとこなかった。
中学生くらいならそういうものなのかな。
読了日:09月06日 著者:澄ノイ
https://bookmeter.com/books/12889553
■絶景レストラン ([バラエティ])
世界と日本の絶景レストランを紹介する。
タイ・バンコクの5つ星高級ホテル「ルブア」にある天空のバー「シロッコ」は、絶景には違いないけど、人気がありすぎて満員電車みたい。ちょっと落ち着かないかも。
レストラン列車も掲載していて、車窓の風景を眺めながら食べる料理はおいしいだろうなあ。
横浜ロイヤルパークホテルの「シリウス」は窓側席を予約して行ったことがあって、本当に綺麗でした。
読了日:09月06日 著者:
https://bookmeter.com/books/9759388
■空想科学読本 5 (空想科学文庫)
言動が気になるキャラクター達を科学的に検証する。
5人で地球を守ってる戦隊ヒーローは休みが取りにくくて健康が心配。
正義の味方は大変だけど、軍律のゆるいケロロ軍曹たちみたいな侵略者たちばかりなら、地球は意外と平和なのかも。
埼玉県新座市に住民登録した鉄腕アトムは、とりあえず、全力で市内を走らないほうがよさそう。
読了日:09月06日 著者:柳田 理科雄
https://bookmeter.com/books/508846
■不眠探偵と刑事の絆: キャップ・嶋野康平III (中公文庫)
薬漬けにされ監禁された二人の娘の奪還作戦が、東京のコカイン流通と、白崎さんの仇に繋がっていく。
事務所の探偵たちがそれぞれ特殊スキルを身に着けているので(田端さんなんて万能すぎるし)康平が抜けても何の問題もなさそう。
村井の後輩の財津が十分に穴を埋めてくれるはず。
室谷の件は早々に踏ん切りがついたことだし、心置きなく渡米できるでしょう。
あまり眠らなくても平気であるという利点を活かし切れていなかったのが残念。
読了日:09月05日 著者:末浦 広海
https://bookmeter.com/books/7847013
■対談集 ホネのような話 (角川文庫)
海や山、家族などについて、シーナさんがその道の玄人14人と対談する。
東海林さだおは対談相手としてはレギュラーと思っているので、どんな話題でも安定感がありますが、
CMともなるともう忘れてしまっているのが残念。
アッパマンのイジョーなCMってどんなやつだ。
読了日:09月05日 著者:椎名 誠
https://bookmeter.com/books/548789
■大奥 17 (ヤングアニマルコミックス)
母親に愛されない和宮をもっと大きな愛で包もうとしている家茂。
けれど、ふたりが手に手を取って歩く時間はもうない。
だから余計に表紙の笑顔には泣ける。
慶喜の言動は正しいのだけれど、誰のための為政者なのかをまるっと忘れていそうな感じ。
読了日:09月04日 著者:よしながふみ
https://bookmeter.com/books/14072100
■あたため美容部 温活レシピ―免疫力が高まる ドリンク スープ おかゆ ボリュームサラダ スイーツ
冷え性には二つのタイプに分けられる。
もともと体を温める力が弱かったり水分代謝がスムーズにいかずに体が冷えるひと(Aタイプ)と、冷たい食べ物の食べすぎなど外的要因から冷え性になってるひと(Bタイプ)。
どちらのタイプの体質にいいレシピなのかが分かるようになってます。
おすすめの常備食材とQ&Aはまとめて掲載してるほうが読みやすい気がしました。
読了日:09月04日 著者:植木 もも子
https://bookmeter.com/books/8339413
■かわいい禅画: 白隠と仙厓
白隠と仙厓が伝えたかった禅の心を楽しく可愛い作品から読み解く。
ヨーロッパの宗教美術は綺麗で荘厳、どちらかというと近寄りがたい雰囲気だけれど、
禅画の可愛さは優しくひとに寄り添ってくれる。
仙厓は「指月布袋画賛」が好きなんですが、だるまの後ろ姿のような丸っこい「自画像画賛」のユルさも素敵。
読了日:09月04日 著者:矢島 新
https://bookmeter.com/books/10884313
■ブラウン神父の秘密【新版】 (創元推理文庫)
結婚してスペインの小さな城に住むフランボウを訪ねたブラウン神父が、フランボウの隣人に語って聞かせる「ブラウン神父の秘密」から始まり、
隣人に対してフランボウが告白する「フランボウの秘密」で終わる作品集。
隣人チェイス氏があげたギャラップ殺人事件とスタイン殺人事件は「ギデオン・ワイズの亡霊」マートン殺人事件は「天の矢」のこと。
一番印象に残ったのは「マーン城の喪主」でした。
追求しようとした関係者たちとブラウン神父の立ち位置が好対照。
読了日:09月03日 著者:G・K・チェスタトン
https://bookmeter.com/books/11973274
■浅見光彦のミステリー紀行〈第7集〉作家と読者の不思議な関係 (光文社文庫)
「箱庭」から「蜃気楼」までを案内する。
どうせ取材に行くのだから以降の作品に役立ちそうな場所も取材してこよう、というのは、
忙しい作家にとっては時間の節約にもなるしエピソードのストックも出来てよさそう。
巻末の「浅見光彦研究Ⅴ」では浅見家の間取りを山前譲氏が推理。広い家だなあ。
読了日:09月03日 著者:内田 康夫
https://bookmeter.com/books/947895
■ときめく化石図鑑 (Book for Discovery)
初心者に分かりやすく化石の入門書にはうってつけ。
ケイチョウサウルスみたいに綺麗に全身骨格が残ってるなんてすごいと思ったけれど、
格闘しているヴェロキラプトルとプロトケラトプスの化石が一番印象に残った。
スクリュー型のアルキメデスというコケムシの化石は、動物に尻尾か背骨みたいにも見えて、不思議な形。
読了日:09月02日 著者:土屋 香
https://bookmeter.com/books/10646929
■高橋留美子傑作短編集―〈保存版〉るーみっくわーるど (2)
どたばたコメディとシリアス作品。
「戦国生徒会」は雑誌掲載時に読んでいるんですが、いま読み直してみても面白い。
「われら顔面仲間」オチで「変態(すけべ)!」って言われてるふたり、いいな青春だなあ。
読了日:09月02日 著者:高橋 留美子
https://bookmeter.com/books/520504
■高橋留美子傑作短編集―〈保存版〉るーみっくわーるど (1)
ああ面白かった。
ハチャメチャなのに、やってる本人たちは大真面目。
表紙は「ダストスパート!!」の三人組。
ゴミを媒体にテレポートする五味たむろは便利なんだか不便なんだか。
読了日:09月02日 著者:高橋 留美子
https://bookmeter.com/books/520503
■火車と死者 (角川文庫 (5498))
熊本に伝わる火車伝説にまつわる殺人事件に挑む神津恭介。
鴉を飼う男、猫を飼う女、狐を売る男。
見ず知らずの女に声をかけられ、そこからドミノ式に事件が発覚。
推理だけでは犯行の動機は分からないっていうのは本当にそうだなあと思う。
自動車事故に心が晴れない高山警部も、この終わり方で一応は納得したかもしれない。
読了日:09月01日 著者:高木 彬光
https://bookmeter.com/books/360471
■文豪たちの関東大震災体験記 (小学館101新書)
1923年9月1日に起きた関東大震災を文豪たちが残した文章から知る。
震災時、首都圏・湘南圏には多くの作家が住んでいて、
震災直後から新聞・雑誌に依頼されて文章を書いている。
田山花袋は、まだ江戸の面影が残っていた東京が地震によって純粋な東京が生まれると期待を寄せた。
火災旋風により約3万8千人(東京府の死者の半数以上)が亡くなった被服廠跡。
作家ではないけれど、被服廠跡の数少ない生存者のうちのひとり、小泉登美の手記が生々しい。
読了日:09月01日 著者:石井 正己
https://bookmeter.com/books/6996984
▼読書メーター
https://bookmeter.com/
読んだ本の数:70冊
読んだページ数:17176ページ
ナイス数:937ナイス
https://bookmeter.com/users/89283/summary/monthly
■服用禁止 (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)
死んだ隣人は病死ではなく他殺だったのか、それとも自殺か。
故人の弟の異議により検死解剖が行われ砒素が発見される。
探偵役が事件の真相を解き明かしても、犯人が犯人だと自ら認めるメリットがなにもないのだから、出頭もしないし自殺もしない。
犯人とすればやり損なっただけ、手に入れるはずだったものが手に入らなかっただけ。
何をすればよいのだろう?と途方に暮れるダグラスと一緒に途方に暮れる。
読了日:09月30日 著者:アントニイ バークリー
https://bookmeter.com/books/7988458
■わたしを宇宙に連れてって ~無重力生活への挑戦
宇宙に行くための、地球上で行われている色々なシミュレーションのルポルタージュ。
日本女子大学が開発し、若田さんが着用した「宇宙下着」が標準装備になれば体臭問題は快適にクリアできるのでは。
読んでいて一番ぞっとしたのが
「ジェットエンジンに巻きこまれても生き残るコツは、懐中電灯でもソケットレンチでも、とにかく持っているものを自分より先にエンジンに食わせること」
それで無事だったとしても、ビジュアル的に、エンジンの後ろからにゅるっとはみ出た人間なんて怖すぎる。
読了日:09月30日 著者:メアリー・ローチ
https://bookmeter.com/books/4223859
■世界で一番美しい天井装飾
日本の寺院の紹介はなかったけれど、宮殿や宗教施設と天井画は相性がいい。
普段は気にも留めない天井を見上げたときに神だの天使だのがいれば、畏怖の念を抱くのも当然なのだろうな。
個人的な趣味としては、絵画よりも、
オーストリアの聖シュテファン大聖堂みたいに建築の一部として意匠を凝らしているもののほうが好み。
読了日:09月29日 著者:
https://bookmeter.com/books/9753268
■夢見るビーズ物語
萩尾望都、美しきビーズに魅せられる。
義母が作ったビーズの指輪をいくつか貰った時に、こんな小さいのを作れるなんてすごいと思ったんですが、ネックレスみたいに大きいヤツでもやっぱり大変そう。
ただ繋げるだけでいいんでしょ、なんて気軽に言えないほど時間がかかってる。
まんがを描くのとは使う脳の部分が違っていたとしても、根気がいる作業という意味では同じなのかも。
自らの作品が元になっているビーズ作品もあり、エドガーの薔薇の帽子が綺麗。
読了日:09月29日 著者:萩尾 望都
https://bookmeter.com/books/519949
■招き猫百科
招き猫についての情報を網羅。
日本生まれの招き猫は150年ほど昔から作られていて、飾っておくと幸運を招くと言われている。
右手を上げてるのかそれとも左手、もしくは両方。
千客万来や病気平癒などの祈りが込められている。
外国向けの輸出工芸品だった九谷焼の「盛」文様の招き猫が迫力あるなと思いました。
来る福、の語呂合わせで、9月29日は招き猫の日なんだそうです。
読了日:09月29日 著者:
https://bookmeter.com/books/9793423
■笑え、シャイロック
山賀の案件を引き継いだ結城がどうやって処理するのか、お手並み拝見、な感じで読んでいました。
山賀を刺殺した犯人についてはわりとあっさり、ミステリというよりお仕事小説。
蒲生美智留のあの件のあと、まだ宗教法人として生き残っていた奨道館の後始末ってこういうことになったのか。
この終わり方はなかなか複雑な心境になりますが、日本の技術や不動産がこうやって合法的に侵略されるカラクリの一端を見た気がしました。
読了日:09月28日 著者:中山 七里
https://bookmeter.com/books/13701642
■ひきこもらない
ニートでもひきこもらない。
行きたいところに行くけれど旅先でも日常の延長線上にいるような感じ。
定職につかず定住せず、インターネットがあればだいたいなんとかなるような、そういう自由度が高い生き方って誰でもできるわけじゃなさそうだけど、選択肢としての魅力はある。
37歳のサウナ体験が面白かった。
どんなことでも、感じ方が変わるきっかけは、きっと些細なことなんだろうな。
読了日:09月28日 著者:pha
https://bookmeter.com/books/11996869
■硝子の太陽R-ルージュ
母子3人が惨殺された「祖師谷一家殺人」に投入された姫川班だが、捜査は行き詰っていた。
しかし殺されたルポライター上岡が追っていた事件から突破口が見つかる。
姫川玲子が東警部補に話しかけたときと、ガンテツと東が陣内の店エポで出会ってからのやりとりが「N」とは視点が違うので面白い。
昭島署の赤尾課長たちの無念はこれで晴れたかもしれないが、殉職者がいたことを知ったらやり切れないだろう。
葬儀場で、日下が直属の上司になると知った玲子は何を思うか。
読了日:09月27日 著者:誉田哲也
https://bookmeter.com/books/10894560
■陰謀の日本中世史 (角川新書)
日本史の陰謀論を論破する。
文章がどうも合わなくて読むのにだいぶ苦労しました。
「自分の説が定説にならないのは、真実を隠蔽しようとする人たちがいるからだ」は、研究者の態度としてはもう論外。
司馬遼太郎「関ケ原」が採用した説がたとえ陰謀論から来ているとしても、小説の内容をそのまま真に受けるひとがいるほうがむしろ驚き。
司馬遼太郎の偉大さが分かるということでもありますね。
読了日:09月27日 著者:呉座 勇一
https://bookmeter.com/books/12667809
■硝子の太陽N - ノワール
謎の覆面集団に滅多刺しにされ命を落とした上岡が何に関わっていたのかを調べる陣内たち。
捜査に当たる東警部補は彼らの正体を知りつつも緩く共闘を組む。
こっちのシリーズには手を付けていないので人間関係の詳細は分からないけれど、ここでもガンテツはそういう扱いか。
最後は完全に仕事人、テーマ曲を思い浮かべてしまいました。
誘拐された世良麻尋の気丈な振る舞いが痛々しい。でも無事で良かった。
上岡に哀悼の意を表しつつ「R」に向かう。
読了日:09月26日 著者:誉田 哲也
https://bookmeter.com/books/10891076
■冷蔵庫で食品を腐らす日本人 (朝日新書059)
うちも冷蔵庫はスカスカなので、よその家の冷蔵庫や冷凍庫から色んなものが発掘されると驚いてしまうのですが、
冷蔵庫が無駄に大きいせいでそうなるっていうのは一理ある。
私は背が低いので冷蔵庫の一番上の段が見えずほぼ使っていないから、それで詰め込み過ぎを回避しているというのが皮肉なことなのですが。
単身用だと小さいし、メーカーさんにはもうちょっとサイズを考えて欲しい。
災害の時にはお弁当を配るんじゃなくて食材と調理器具を渡して自分たちで好きなように調理するのは良いやり方だと思う。
読了日:09月26日 著者:魚柄 仁之助
https://bookmeter.com/books/455637
■僕たちのアラル
30年にわたり行われる疑似的テラフォーミング実験「スフィア計画」は残すところあと10年。
15万人が暮らすドーム内と外の世界との通信が遮断され、テロ組織JLCが暗躍する。
拓真の父親が誘拐されたあたりでようやく物語が動いた感触があったのだけれど、そうかそっちだったのか。
映美の行動原理が良く分からない。
自分の兄との子供を産むことが「あんなお姉さんが欲しかった」に繋がるとは思えないんだけれど。
読了日:09月25日 著者:乾 緑郎
https://bookmeter.com/books/12201350
■ロシア語だけの青春: ミールに通った日々
ロシア語を学ぶために「ミール・ロシア語研究所」に通った日々を振り返る。
ロシア語のことだけを考えればいいという基準で大学を選ぶなんて本当に本気だ。
ひたすら例文を暗唱して発音を訓練することが結局は上達への近道。
これって多分、他の言語にも言えること。
読了日:09月25日 著者:黒田 龍之助
https://bookmeter.com/books/12666361
■平場の月
病院の売店で中学時代の同級生と再会。青砥と須藤、ふたりは関係を深めていく。
須藤の死は最初から明かされていて、青砥と須藤がそのときに向かってどういう時間を積み重ねていくのか、何も見落としがないように読まなきゃいけないような気分になっていました。
本人に合わす顔はなかったかもしれないけど、青砥が贈ったネックレスは最後まで須藤と一緒にいて、気持ちを全部受け止めてきたのかもしれない。
ウミちゃんの言動がリアルすぎる。
読了日:09月24日 著者:朝倉かすみ
https://bookmeter.com/books/13365292
■パクチーとアジア飯 (単行本)
パクチーがブームになった背景から見えるアジア料理の歴史。
外国人が日本に住むようになり、食材を取り扱う店が増え、だんだん地域に溶け込むようになり、日本人の来客数も増える。
色んなエスニック料理が流れ込んだことを考えれば、バブル時代もそう無駄なことでもなかったのかな。
そういえば中国料理って元祖アジア飯だ。
ラーメンや餃子はすっかり定着しているけれどパクチーも同じくらい市民権を得られるかどうか。
読了日:09月24日 著者:阿古 真理
https://bookmeter.com/books/13031733
■5分で読める! ひと駅ストーリー 本の物語 (宝島社文庫)
本にまつわるショートショート・アンソロジー。
森川楓子「さらば愛しき書」ニッチすぎる家族がいて幸せだったねと言ってあげたい。
蒼井ひかり「出奔」母と娘が出ていったあとの家はまるで焼け野原。他人行儀な母と娘のこれからの人生が少しでも優しいものでありますように。
喜多喜久「きっかけ」今年の桜は散ったけど、まだ間に合うでしょ?
読了日:09月23日 著者:
https://bookmeter.com/books/9002541
■ぼんやり小町
雑誌「relax」の連載を中心にしたエッセイ。
若い女の子の雑談に巻き込まれているような元気のある文章でした。
もしも私にもパチンコの景品交換所でバイトしてる友達がいたら押しかけて入り浸りそうだ。
狭いところってなんだか落ち着く。
巻末では森三中との対談。
大島さんが、顔が赤ちゃんみたいだからアルシンドが好きって言ってたけど、あれは赤ちゃんぽい顔かなあ。
読了日:09月23日 著者:しまお まほ
https://bookmeter.com/books/276569
■ホタル探偵の京都はみだし事件簿 (実業之日本社文庫 や 6-1)
京都在住イケメン推理作家・夜光蛍一郎に原稿を書いてもらうために世話を焼くことになった新米編集者・黒木真央。
事件が起きると首を突っ込みたがる蛍一郎がポンコツ推理を披露して世間の評判を落とさないために、フォローする真央が事件を解決する。
冗談はよし子さーん!とか、真央の言動の昭和臭さは一周回って逆に新鮮。
蘭堂警部(姉)の部下ふたりがヤン坊マー坊だし、なんかもう笑ってしまった。
蛍一郎が嫁に来いと言うほど気に入っている真央のオムライス、食べてみたい。
読了日:09月22日 著者:山木 美里
https://bookmeter.com/books/11034878
■水中翼船炎上中
図書館で借りた本は9パターンある装丁のうちのA-aでした。
母親が亡くなって詠んだ「火星探検」の哀しみにじんわりと攻め込まれています。
「突き当りの壁ぱっくりと開かれてエレベーターの奥行きが増す」
経験したことがないと何のことか分からないかもしれません。
「月光がお菓子を照らすおかあさんつめたいけれどまだやわらかい」
「棺打つ石を探しに来たけれど見渡す限り貝殻ばかり」
「ゆめのなかの母は若くてわたくしは炬燵のなかの火星探検」
読了日:09月22日 著者:穂村 弘
https://bookmeter.com/books/12745589
■帽子収集狂事件【新訳版】 (創元推理文庫)
子供のころ読んだけれど内容を覚えていなかったので新訳版で再読。
帽子の盗難にポオの未発表原稿、そしてロンドン塔で見つかった死体。
前半はおとなしかったけれど、後半は茶目っ気のあるフェル博士らしさ爆発。
ハドリーとランポールが呆気に取られているうちにどんどん話が進んでいく。
ダルライの不幸は、思いがけず何から何までうまくいってしまったこと。
未解決、ということを知ったらどう思うか。
読了日:09月21日 著者:ジョン・ディクスン・カー
https://bookmeter.com/books/2589780
■イタリア的○○生活―ジローさんのエッセイ傑作集
イタリア人(ナポリ人)の人生の楽しみ方。
地名などの固有名詞がイタリア語そのままなのは仕方ないけど、場合によっては普通名詞までカタカナ、少し煩わしい。
でも、地元ナポリでの思い出話に楽しく付き合えるような感じでした。
幼馴染みジジーノのお父さんが消防士、火事になった家から記念品を持ち帰り自慢することがあるそうで、火事場泥棒・・・?
そのジジーノは死体掃除人、ときどき装身具を記念品として持ち帰り自慢することがあるそうで、墓荒らし・・・?
読了日:09月21日 著者:パンツェッタ ジローラモ
https://bookmeter.com/books/385265
■悪意の迷路 最新ベスト・ミステリー
15人の作家によるミステリアンソロジー。
北原尚彦「憂慮する令嬢の事件」ホームズ研究家の面目躍如、実際にこういう事件だったのかもと思ってしまう。
湊かなえ「優しい人」優しい、という形容詞しか使えないひともいるのです。そう言っておけば波風が立たないと全員が知っていたとしても。
柚月裕子「背負う者」人様に迷惑をかけないように。それは本当に良いことですか。
既読が5作品あって、そのうちの、月村了衛のご老公様と東川篤哉の魔法使いの明るさがいいアクセント。
読了日:09月20日 著者:
https://bookmeter.com/books/11235361
■高校図書館デイズ: 生徒と司書の本をめぐる語らい (ちくまプリマー新書)
札幌南高校の図書室を訪れる生徒たちによる本にまつわる話をまとめたもの。
私は学校の図書室を一度も利用したことがないので、
生徒たちが本とかかわる姿を見守る司書の先生の温かいまなざしが感じられて羨ましいです。
ビブリオバトルに参加した生徒の体験談が良かった。
本を紹介するためには自分の気持ちを本の内容と結び付けられないと共感は得られないし、リハーサルを積み重ねると違った角度から本の良さが見えてくることもありますものね。
読了日:09月20日 著者:成田 康子
https://bookmeter.com/books/11826169
■写実絵画とは何か? ホキ美術館名作55選で読み解く
千葉県のホキ美術館が所蔵する写実絵画から55作品を紹介する。
写実とは?
「中山忠彦:人間の眼が限界に迄対象に迫り、心で把握し得た者だけに許される天与の産物」
リアルに描くなら写真でもいいじゃん、ってことではなく、画家がどう感じてどう見ているかを知る、ということ。
(どうでもいいけど、石黒賢一郎作品の、ヱヴァのマリのフルネーム思い出せなかった;)
この美術館、建物自体も素敵ですね。
読了日:09月19日 著者:松井 文恵,安田茂美
https://bookmeter.com/books/9874184
■東京スカイツリーに男泣き!
東京スカイツリーに使われた技術のすごさを見せつける本なのかと思っていたけれど、意外とあっさり。
多分、私が技術者じゃないので、読んでもそのすごさに唸ることが出来なかっただけなのかもしれない。
ママチャリに乗って建設途中の様子を見物人に説明してた「スカイツリーおじさん」の気持ちがちょっと分かる。
地元でこんな大きいものを建てていて、それを毎日見ているわけだから、誰かに話したくもなるでしょう。
読了日:09月19日 著者:見ル野 栄司
https://bookmeter.com/books/4847085
■はじめてのスワッグ
壁などに飾る花束のようなものを「スワッグ」と呼ぶ。
天井から吊るされてるドライフラワーとか、ああいうやつね、なるほど。
吊るさずに立てて置いたり、リースにしたり、瓶に詰めたり、コサージュにしたりなど、他にも色々と楽しめる。
生花じゃないからアレンジの幅が広そう。
グルーガンで布に貼り付けたブレスレットが華やかで綺麗でした。
読了日:09月19日 著者:岡本 典子
https://bookmeter.com/books/11813428
■マリー・アントワネットの日記 Bleu (新潮文庫nex)
王妃になったマリー・アントワネッが疾風怒濤で駆け抜けた人生。
「火力強めのルイ16世担」だなんてもう泣けた。
ダメなところも良いところも一番ちゃんと分かっていて、色々なことがありつつも、ふたりはだんだん夫婦になっていったのだな。
そして夫と違う方向性ではあったものの、Aと出会えて良かったねと言ってあげたい。
それじゃまたね、トワネットちゃん、オーヴォワー!
読了日:09月18日 著者:吉川 トリコ
https://bookmeter.com/books/13004910
■増補 へんな毒 すごい毒 (ちくま文庫)
毒をめぐる犯罪や、生命進化との関係も交えて案内する恐ろしくも魅惑的な毒の世界。
毒薬として真っ先に名前が挙がりそうな青酸カリの半数致死量はフグ毒の1000分の1、ボツリヌス毒素の数百万分の1程度。
実は生物が作り出す毒素のほうが無生物毒より遥かに強い。
「薬物依存症とは、神経細胞そのものが変質して、薬物なしでは正常な状態が保てなく慢性疾患なのである」
自分の意志でコントロールできないから、麻薬からはなかなか抜け出せない。
読了日:09月18日 著者:田中 真知
https://bookmeter.com/books/11185137
■マリー・アントワネットの日記 Rose (新潮文庫nex)
マリー・アントワネットがいまの時代の感覚で日記を書いたらこうなるだろうな、という小説。
フランスに嫁いだ時、トワネットちゃんは14歳だったのか。
このノリの軽さは嫌いじゃないけど、母親マリア・テレジアの心配も分かる。
ルイ15世が崩御し新国王万歳と国民が叫ぶ中、Blueに続く。
読了日:09月17日 著者:吉川 トリコ
https://bookmeter.com/books/13004909
■みんなの朝ドラ (講談社現代新書)
朝ドラの魅力とは何かを解き明かす朝ドラ論。
私はまったく朝ドラに縁がなくて(なんせ有名な「おしん」すら見てない)どんなドラマを放送していたのかよく知らないのですが、機会があればぜひ見たい。
制作側は長丁場で大変でしょうけれども、見る側としたら、その作品に毎日触れ続けることができるから楽しいだろうなあ。
巻末での対談(脚本家・岡田惠和)で、「幼なじみが恋人に」と「フラれるライバル」と「長い間お世話になりました」の3つを入れると朝ドラになる、というのが印象的。
読了日:09月17日 著者:木俣 冬
https://bookmeter.com/books/11807749
■貞子さんとさだこちゃん (MFC)
「リング」のスピンオフギャグまんが。
まさか貞子に萌える日が来るとは。
お母さんに閉じ込められてるさだこちゃんを呪うために出て来た貞子。
それなのに仲良くなって、ふたりでホラー系動画配信に精を出す。
配信者としてやる気に満ちてる貞子、井戸から出てくるときよりも人生を謳歌してるみたいで(もう死んでるけど)楽しそう。
さだこちゃんが貞子の髪の毛をさらっさらにしてるところに和む。
読了日:09月16日 著者:津々巳 あや,杉原 憲明
https://bookmeter.com/books/13705446
■ハローキティの刺繍 HELLO KITTY
図書館で見かけて借りてきた本。
私はあまりキャラクターものには関心がないほうだと思っているのですが、刺繍のキティって可愛いなあ。
製品として売ってるものより、たとえば刺繍したハンカチとかのほうが持ちやすい気がする。
読了日:09月16日 著者:
https://bookmeter.com/books/12519784
■世界で一番美しいかくれんぼ Hidden in Nature: 森に海に雪原に--生きものたちの驚くべき擬態
世界中のさまざまな場所でとらえた擬態の瞬間を集めた写真集。
もっと引き気味に撮っている写真だったら、どこに隠れているのか見つけられなかったかもしれない。
敵から身を守るための擬態というだけじゃなく、狩りのとき、相手に気付かれないようにするためにも必要だったんだなと、草に埋もれたトラを見て思いました。
それにつけても冬毛のオコジョの可愛いことよ。
読了日:09月16日 著者:アンナ レヴィン
https://bookmeter.com/books/13344784
■最上階ペンタグラム (ミステリ・フロンティア)
企業犯罪専門コンサルタントの海坂理歌は潜入先で殺人事件に巻き込まれた。
現場に居合わせた産業スパイ、斐然が真相をあぶりだす連作短編集。
斐然に言いくるめられた海坂が事件に首を突っ込む羽目になり、その結果、上司の土田がご立腹、という一連の流れは馴染みやすいが、4作続くと退屈でもある。
渡月の優秀さは周知の事実とされているけれど、その現場を見たわけではないので実感が伴わず、
変幻自在な斐然と比べるとどうも分が悪いなと思っていたら「葬送シャレード」。
亡き妹をもう一度殺す狂気。海坂と斐然が間に合って良かった。
読了日:09月15日 著者:南園 律
https://bookmeter.com/books/113686
■味見したい本 (ちくま文庫)
食についての本38冊を読む。
半分くらい読んでない本だったのですが、その中でも古川緑波や内田百閒あたりは有名過ぎて今さら手に取るのがなんとなく気恥ずかしい。
よしながふみ「きのう何食べた?」確かに、シロさんのめんつゆは日常のケの食事の象徴ですね。
読了日:09月15日 著者:木村 衣有子
https://bookmeter.com/books/13231599
■ロングセラーパッケージ大全
ロングセラー商品のパッケージの変遷を写真で追いかける。
サッポロ一番(塩ラーメン)のパッケージに使ってる写真が変わっているなんてちっとも気が付かなかった。
具材からニンジンがなくなりエビが2本に増えたとか、そういう細かい変更も必要なんだなあ。
バーモントカレーのパッケージって、確かに一時期、黄色の面積が少なかった。
読了日:09月14日 著者:日経デザイン
https://bookmeter.com/books/11061658
■世界のサンドイッチ図鑑: 意外な組み合わせが楽しいご当地レシピ355
世界の約80の国と地域で食べられているオリジナルサンドイッチ。
ノルウェーではトナカイ、ザンビアではクロコダイル、オーストラリアではカンガルーなど、その土地で食べられてきた食材が反映されてる。
ベルギーでは、日本が発明したカニかまを具として使っているというのが意外な感じ。
その日本からはカツサンド、焼きソバパン、フルーツサンドが紹介されていて、確かに日本らしいな。
巻末には各地のパンのレシピもいくつかありますが作るのがとても大変そう。
読了日:09月14日 著者:佐藤 政人
https://bookmeter.com/books/11088258
■子宮、応答せよ。--筋腫警報発令中
「子宮摘出手術を受ける女性はあまりに多いのに、はて、なぜその実態があまり世に知られていないのだろう?という疑問を持ったことが、私がこの本を描こうと思ったきっかけでした」
自らの体験談を描いたエッセイまんが。
私が子供のころ母親が手術を受けているんですが、今なら分かる。大変だったろうな。
これを読んでいるうちに涙が出そうになりました。
おかしいと思ったら面倒がらずに病院に行くこと。
読了日:09月14日 著者:得能 史子
https://bookmeter.com/books/491529
■総理大臣暗殺クラブ (単行本)
総理大臣の暗殺を目的とした「政治部」に集う高校生たちの青春の物語。
ピッキングや狙撃、スリの技術の習得など、内容はともかく、部活動としてはかなり熱心に取り組んでる。
川上和也の件から急展開、三重子が総理のところに乗り込んでどうなるかと思ったけれど、こういう終わり方になってなんだかホッとした。
シスコンすぎてこじれまくっていたお局も軌道修正できそうで良かった。
読了日:09月13日 著者:白河 三兎
https://bookmeter.com/books/8114318
■『能町みね子のときめきデートスポット』、略して 能スポ (講談社文庫)
能町みね子的おすすめデートスポット。
デートで西高島平に来るなんてよほどのマニアだろうけれど、そういうのを面白がれるふたりなら舞浜のへりを目指して歩くのもきっと楽しいはず。
横浜中村町の「目の錯覚ではない店」閉店する前に行ってみたかったなあ。
龍泉洞の壁画模写は衝撃、鍾乳洞の壁面にカラー塗料でジカ描きしていいものなのか?
読了日:09月13日 著者:能町 みね子
https://bookmeter.com/books/10544619
■草笛光子のクローゼット
女優・草笛光子の着こなし術。
ユニクロとロエベが何の違和感もなく同居しているクローゼット。
ウィッグやつけ毛も活用して、雰囲気を作り上げているのがオシャレで美しい。
三谷版「オリエント急行殺人事件」で着用していた服はスタイリストが用意したものじゃなくてご自分のものだったとは。
読了日:09月12日 著者:草笛 光子
https://bookmeter.com/books/12604410
■鉱物のお菓子 琥珀糖と洋菓子と鉱物ドリンクのレシピ
鉱物を見ておいしそうとかは思ったことありませんが、食べられるもので鉱物を再現するのって面白そうだなと図書館で借りた本。
本物っぽく見せるためにカットの仕方にも工夫をしている。
母岩付き鉱物みたいに「クッキングペーパーの上で1週間ほど乾燥させ」なんて出てくるレシピもあって、待ってるあいだもワクワクしそうだ。
読了日:09月12日 著者:さとうかよこ
https://bookmeter.com/books/12368429
■凄い!ジオラマ
いやもう本当に、凄い!のひとことしか出てきません。
指が写ってなかったらジオラマだと分からない。
自作はもちろん、市販品のパーツも駆使して作り上げる小さくて大きな世界。
ディテールのこだわりに作品への愛を感じます。
錆びついてるビートルの佇まいがいいなあ。
夫婦そろってジオラマの世界に入り込んでる年賀状の写真にも、まったく違和感がありません。
読了日:09月12日 著者:情景師アラーキー
https://bookmeter.com/books/9680569
■閉ざされた夏
夭逝した作家、高岩青十の記念館を舞台に起きる不可解な事件。
学芸員たちののんびり和気あいあいなあの感じがだんだん瓦解していくのがやり切れない。
関係者が次々といなくなり、仕事も失いそうな才蔵に追い打ちをかけるあのラスト。
記念館の空を彩るさまざまな色、その美しさが染みる。
読了日:09月11日 著者:若竹 七海
https://bookmeter.com/books/435286
■東京ふつうの喫茶店
有名無名を問わず、おじさんもホッとくつろげる喫茶店、56軒を紹介する。
原宿の「アンセーニュダングル」はお店の名前だけでは分からなかったけれど、巻末のショップカードの地図を見て、会社帰りに通ってたところだと気が付いた。
チーズケーキをよく食べてました。懐かしい。
読了日:09月11日 著者:泉 麻人
https://bookmeter.com/books/589765
■インフラメンテナンス 日本列島365日、道路はこうして守られている
インフラ整備をするときには維持管理をすることを念頭に置いて作られているはずだけれど、維持管理は本当に大変。
道路でのメンテナンス作業中に文句を言うドライバーなんかもいるそうですが、メンテナンスをやらず走れなくなって困るのは誰なのでしょうね、と説教してやりたい。
雪がたくさん降る東北では凍結防止剤でコンクリートの中の鉄筋が錆びやすい。
そういう地域的な特色を鑑みつつ補修する方法を色々と模索しながら作業されていて、ありがたいですね。
読了日:09月10日 著者:山崎 エリナ
https://bookmeter.com/books/13682743
■ムー公式 実践・超不思議生物捕獲マニュアル
動物学者・今泉忠明氏の監修のもと、不思議な動物たちを捕獲・撮影するヒントとリスクを解説する。
解説文のやる気のある大真面目な感じとは裏腹なユルすぎるイラストが笑いを誘う。
撮影だけならともかく、捕獲なんかしたらそのあとどうすればいいのか分からないし、遭遇するだけで命が危ないモスマンみたいなやつもいるので、無理に探さないほうがいいのかも?
読了日:09月10日 著者:ムー編集部,こざき ゆう
https://bookmeter.com/books/12745433
■マンガでわかる ココロの不調回復 食べてうつぬけ
鉄など栄養不足が招くココロの病気や不調を改善する方法。
爪のアーチが少なくて爪を切ったときにパッチンと音がしません。
亜鉛は気にしていましたが、やっぱり鉄も少ないんだろうな。
もともとそれほどジュースやお菓子は食べてないけれど、たんぱく質が足りてない自覚があるので、薬のつもりでもっと肉を食べなくちゃ。
読了日:09月10日 著者:奥平 智之
https://bookmeter.com/books/12350127
■刑事失格 (創元推理文庫)
堅苦しいまでに規律を守ろうとする警察官の阿南。
鳥井の事件、坂崎の事件、クレイの事件。
どういう成り行きになるにせよ、秀子がいる限り、阿南にとっては苦しい展開になりそうだなと心配でした。
他人に対しては自分自身を「僕」と呼び、地の文章では「私」なのは、
ファミレスで細野孝昭に話していた内容(自分自身を律する限りは云々)に通じるのかなあと少し思った。
読了日:09月09日 著者:太田 忠司
https://bookmeter.com/books/2961503
■女は生きるひとのためならず―人生すごろく付き (講談社プラスアルファ文庫)
「留守電のもんだい」の改題、加筆再編集したもの。
生きていく上で起こるかもしれない出来事をマスにして並べ、スタートとゴールのあるすごろくの形にまとめた人生すごろく。
岸本さんのゴールは「公的老人ホームに入る99歳で99冊めの本を出版」すること。
99歳は分からないけど、99冊ならいけそうな気がしますがどうでしょう。
ところで、どうして目次だけで15ページもあるんだろう。
読了日:09月09日 著者:岸本 葉子
https://bookmeter.com/books/559731
■てくてく東海道五十三次 (てくてく旅シリーズ)
東海道五十三次を徒歩で旅する。
歩いては自宅に帰り、な旅なので、一日にどのくらい歩いているのか、どのくらいの日数がかかったのかが分からないし、ついに三条大橋にたどりついてゴールした感動もイマイチ伝わらない。
写真が白黒なのは仕方ないとしても、小さすぎて、これならイラストだけのほうがマシと思ってしまう。もったいない。
街道沿いであちこち寄り道しているのが楽しそうでした。歩き通しの旅だったら余裕がなくてそれどころじゃなかったかも。
読了日:09月08日 著者:鳥居志帆/えのきのこ
https://bookmeter.com/books/204620
■6秒の筋トレで、みるみる下半身がやせる本
6秒のあいだ大きく息を吸いながら力を入れて、息を吐きだしながら力を抜いていく。
スクワットの、6秒かけて息を吸いながら深くスクワットしていくのは分かったけれど、6秒間キープしている間の呼吸は普通にしていていいのかな。
読了日:09月08日 著者:境 貴子
https://bookmeter.com/books/11033351
■お猫さまズ暮らし。ぐるぐる (花とゆめCOMICS)
漫画家+猫3匹、ほぼノンフィクションの猫と一緒に過ごす毎日。
全然なでさせてくれなかったクーロンがなでさせてくれるようになって、あの絵で描かれると気持ちがすごく分かる。
布団の中に子猫が入ってきた中勘助のエピソードを取り上げてるのが、わかつきめぐみらしいなあ。
今回もバーコードとISBNコード以外全部手書き。
帯はもちろん愛読者カードまでもが手書きで、なんだかほのぼの。
読了日:09月08日 著者:わかつきめぐみ
https://bookmeter.com/books/14216310
■解体諸因 (講談社文庫)
バラバラ殺人ばかりを集めた連作短編集。
どうしてバラバラにする必要があるのか、というのを考えないといけませんが、バラバラにする労力に見合うだけの動機かどうかはとりあえず不問。
クマのぬいぐるみの腕が切られた「解体守護」子供ってこういうところあるよねと妙に納得。
最後の「解体順路」で、名前を見ても誰か思い出せずに焦りました。
読了日:09月07日 著者:西澤 保彦
https://bookmeter.com/books/545212
■源氏姉妹
源氏物語に登場する女たち視点の体験談。
源氏が好きじゃない酒井さんが六条御息所を贔屓にしてるのは納得です。
娘に付き添い伊勢に下る六条御息所と密会した源氏。
紫式部は、はとこの伊勢斎宮、済子女王の密通事件をほのめかしてるみたいに思えるので、話をしただけという言い分は鵜呑みにできないなあ。
そして六条御息所の娘、秋好中宮が源氏をエロじじい扱いしているのが笑える。
自分の妻・娘・義理の弟、家族全員が源氏と関係した伊予介が一番可哀そう。
読了日:09月07日 著者:酒井 順子
https://bookmeter.com/books/11299873
■地味姉とジェンダーレス (B's-LOG COMICS)
女装している双子の弟リオに頭を抱える姉シオ。
リオはストリートスナップに採用されたのをきっかけに読モとして活躍、けれどシオとしては複雑な心境。
編集部には男だと知らせていないリオにはストーカーもいて、リオのほうが苦労が多そうなのに、シオがどうして悩んでいるのかいまいちピンとこなかった。
中学生くらいならそういうものなのかな。
読了日:09月06日 著者:澄ノイ
https://bookmeter.com/books/12889553
■絶景レストラン ([バラエティ])
世界と日本の絶景レストランを紹介する。
タイ・バンコクの5つ星高級ホテル「ルブア」にある天空のバー「シロッコ」は、絶景には違いないけど、人気がありすぎて満員電車みたい。ちょっと落ち着かないかも。
レストラン列車も掲載していて、車窓の風景を眺めながら食べる料理はおいしいだろうなあ。
横浜ロイヤルパークホテルの「シリウス」は窓側席を予約して行ったことがあって、本当に綺麗でした。
読了日:09月06日 著者:
https://bookmeter.com/books/9759388
■空想科学読本 5 (空想科学文庫)
言動が気になるキャラクター達を科学的に検証する。
5人で地球を守ってる戦隊ヒーローは休みが取りにくくて健康が心配。
正義の味方は大変だけど、軍律のゆるいケロロ軍曹たちみたいな侵略者たちばかりなら、地球は意外と平和なのかも。
埼玉県新座市に住民登録した鉄腕アトムは、とりあえず、全力で市内を走らないほうがよさそう。
読了日:09月06日 著者:柳田 理科雄
https://bookmeter.com/books/508846
■不眠探偵と刑事の絆: キャップ・嶋野康平III (中公文庫)
薬漬けにされ監禁された二人の娘の奪還作戦が、東京のコカイン流通と、白崎さんの仇に繋がっていく。
事務所の探偵たちがそれぞれ特殊スキルを身に着けているので(田端さんなんて万能すぎるし)康平が抜けても何の問題もなさそう。
村井の後輩の財津が十分に穴を埋めてくれるはず。
室谷の件は早々に踏ん切りがついたことだし、心置きなく渡米できるでしょう。
あまり眠らなくても平気であるという利点を活かし切れていなかったのが残念。
読了日:09月05日 著者:末浦 広海
https://bookmeter.com/books/7847013
■対談集 ホネのような話 (角川文庫)
海や山、家族などについて、シーナさんがその道の玄人14人と対談する。
東海林さだおは対談相手としてはレギュラーと思っているので、どんな話題でも安定感がありますが、
CMともなるともう忘れてしまっているのが残念。
アッパマンのイジョーなCMってどんなやつだ。
読了日:09月05日 著者:椎名 誠
https://bookmeter.com/books/548789
■大奥 17 (ヤングアニマルコミックス)
母親に愛されない和宮をもっと大きな愛で包もうとしている家茂。
けれど、ふたりが手に手を取って歩く時間はもうない。
だから余計に表紙の笑顔には泣ける。
慶喜の言動は正しいのだけれど、誰のための為政者なのかをまるっと忘れていそうな感じ。
読了日:09月04日 著者:よしながふみ
https://bookmeter.com/books/14072100
■あたため美容部 温活レシピ―免疫力が高まる ドリンク スープ おかゆ ボリュームサラダ スイーツ
冷え性には二つのタイプに分けられる。
もともと体を温める力が弱かったり水分代謝がスムーズにいかずに体が冷えるひと(Aタイプ)と、冷たい食べ物の食べすぎなど外的要因から冷え性になってるひと(Bタイプ)。
どちらのタイプの体質にいいレシピなのかが分かるようになってます。
おすすめの常備食材とQ&Aはまとめて掲載してるほうが読みやすい気がしました。
読了日:09月04日 著者:植木 もも子
https://bookmeter.com/books/8339413
■かわいい禅画: 白隠と仙厓
白隠と仙厓が伝えたかった禅の心を楽しく可愛い作品から読み解く。
ヨーロッパの宗教美術は綺麗で荘厳、どちらかというと近寄りがたい雰囲気だけれど、
禅画の可愛さは優しくひとに寄り添ってくれる。
仙厓は「指月布袋画賛」が好きなんですが、だるまの後ろ姿のような丸っこい「自画像画賛」のユルさも素敵。
読了日:09月04日 著者:矢島 新
https://bookmeter.com/books/10884313
■ブラウン神父の秘密【新版】 (創元推理文庫)
結婚してスペインの小さな城に住むフランボウを訪ねたブラウン神父が、フランボウの隣人に語って聞かせる「ブラウン神父の秘密」から始まり、
隣人に対してフランボウが告白する「フランボウの秘密」で終わる作品集。
隣人チェイス氏があげたギャラップ殺人事件とスタイン殺人事件は「ギデオン・ワイズの亡霊」マートン殺人事件は「天の矢」のこと。
一番印象に残ったのは「マーン城の喪主」でした。
追求しようとした関係者たちとブラウン神父の立ち位置が好対照。
読了日:09月03日 著者:G・K・チェスタトン
https://bookmeter.com/books/11973274
■浅見光彦のミステリー紀行〈第7集〉作家と読者の不思議な関係 (光文社文庫)
「箱庭」から「蜃気楼」までを案内する。
どうせ取材に行くのだから以降の作品に役立ちそうな場所も取材してこよう、というのは、
忙しい作家にとっては時間の節約にもなるしエピソードのストックも出来てよさそう。
巻末の「浅見光彦研究Ⅴ」では浅見家の間取りを山前譲氏が推理。広い家だなあ。
読了日:09月03日 著者:内田 康夫
https://bookmeter.com/books/947895
■ときめく化石図鑑 (Book for Discovery)
初心者に分かりやすく化石の入門書にはうってつけ。
ケイチョウサウルスみたいに綺麗に全身骨格が残ってるなんてすごいと思ったけれど、
格闘しているヴェロキラプトルとプロトケラトプスの化石が一番印象に残った。
スクリュー型のアルキメデスというコケムシの化石は、動物に尻尾か背骨みたいにも見えて、不思議な形。
読了日:09月02日 著者:土屋 香
https://bookmeter.com/books/10646929
■高橋留美子傑作短編集―〈保存版〉るーみっくわーるど (2)
どたばたコメディとシリアス作品。
「戦国生徒会」は雑誌掲載時に読んでいるんですが、いま読み直してみても面白い。
「われら顔面仲間」オチで「変態(すけべ)!」って言われてるふたり、いいな青春だなあ。
読了日:09月02日 著者:高橋 留美子
https://bookmeter.com/books/520504
■高橋留美子傑作短編集―〈保存版〉るーみっくわーるど (1)
ああ面白かった。
ハチャメチャなのに、やってる本人たちは大真面目。
表紙は「ダストスパート!!」の三人組。
ゴミを媒体にテレポートする五味たむろは便利なんだか不便なんだか。
読了日:09月02日 著者:高橋 留美子
https://bookmeter.com/books/520503
■火車と死者 (角川文庫 (5498))
熊本に伝わる火車伝説にまつわる殺人事件に挑む神津恭介。
鴉を飼う男、猫を飼う女、狐を売る男。
見ず知らずの女に声をかけられ、そこからドミノ式に事件が発覚。
推理だけでは犯行の動機は分からないっていうのは本当にそうだなあと思う。
自動車事故に心が晴れない高山警部も、この終わり方で一応は納得したかもしれない。
読了日:09月01日 著者:高木 彬光
https://bookmeter.com/books/360471
■文豪たちの関東大震災体験記 (小学館101新書)
1923年9月1日に起きた関東大震災を文豪たちが残した文章から知る。
震災時、首都圏・湘南圏には多くの作家が住んでいて、
震災直後から新聞・雑誌に依頼されて文章を書いている。
田山花袋は、まだ江戸の面影が残っていた東京が地震によって純粋な東京が生まれると期待を寄せた。
火災旋風により約3万8千人(東京府の死者の半数以上)が亡くなった被服廠跡。
作家ではないけれど、被服廠跡の数少ない生存者のうちのひとり、小泉登美の手記が生々しい。
読了日:09月01日 著者:石井 正己
https://bookmeter.com/books/6996984
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