やわらかい螺旋

徒然なるままに

2014-02

2014-03-01 11:51:06 | 

2014年2月の読書メーター
読んだ本の数:62冊
読んだページ数:14947ページ
ナイス数:593ナイス
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■狼と兎のゲーム
心澄望なんてどんな名前だよ、「こすも」とか読むの無理だし態度悪いし、智樹のうんざり分かるなあ。と最初は思っていたけど、心澄望の父親(警官)の非道さに愕然としてしまい、この追いかけっこはどうやって終わるつもりなんだとそればかり気になりました。警官だから良い人、と無条件に思ってしまう一般市民を嘲笑うかのような行動、アンナ先生が気の毒でたまらない。最後の心澄望はきっと、ありったけの勇気を振り絞ったことだろうし、智樹の証言を責める気になれません。
読了日:2月28日 著者:我孫子武丸
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■ヴァン・ゴッホ・カフェ
児童書。この物語を読んだ子供とそして大人、誰もが幸せな気分になれる魔法が染み込んでいるヴァン・ゴッホ・カフェ。「スター」の終わり方は少し切ないようにも思えますが、友達と一緒に家に帰るという願いはきっと叶ったと信じられます。プレイヤーがずっと「おかえり、ここはきみの家」としのびやかなメロディを響かせているから、みんなが自分の居場所を失わないし見つけられるよね。
読了日:2月27日 著者:シンシアライラント
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■ハリウッド殺人事件 (創元推理文庫―ジェシカおばさんの事件簿 (228‐2))
登場人物紹介がやけに多いなと思ったら、二編収録。「ジェシカと疑惑の四姉妹」家族で愛情のすれ違いがあるのは本当につらい。そして、それを解決する方法が殺人しかない、と追いつめられてる気分になるのもつらいことだ。「ジェシカ、ハリウッドに行く」どうやったらミステリ小説がホラー映画になるのか、それはそれで見たい気がしますが、ジェシカおばさんの機嫌を損ねるからやめておきますw
読了日:2月27日 著者:ジェームズ・アンダースン
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■文房具を楽しく使う (筆記具篇)
深く考えたことがなかったけれど、そういえば、シャープペンシルは長いスリーブで芯は0.5のF、消しゴムはMONO、軸が太くて持ちやすいから多色ボールペンが好き、と、漠然としていた自分基準が明確になりました。文房具店に溢れている筆記用具を見る目が変わりそう。
読了日:2月26日 著者:和田哲哉
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■いつでも山を―田部井淳子の実践エイジング登山
がっつりとした登山ガイドじゃないけれど、登ったからこそ分かるあんなことこんなことを交えつつ、ゆったりとした語り口調で登山をすすめられている気分です。幾つになっても年齢相応に登れる山があり、ずっと続けられるって良いことだなあ。いきなり富士山を目指すのはやっぱり無理にしても、近所の山を歩くのでも十分に楽しめそう。
読了日:2月26日 著者:田部井淳子
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■おいしいケーキはミステリー!? (スプラッシュ・ストーリーズ)
図書館で偶然見つけて借りてきた本。まさかマ・ラモツエの子供時代のお話が読めるなんて思わなかった。大人のマ・ラモツエを知っているから意外じゃないけど、子供のころからちゃんと公平に物事を見ようとしていたんですね。学校でお菓子がなくなって、誰かが盗んだと大騒ぎ。犯人を見つけようとしたプレシャス(まだマ・ラモツエと呼ばれる前)の態度はとても立派でした。プレシャスが作ったお菓子、食べてみたいなあ。
読了日:2月25日 著者:アレグザンダー・マコールスミス
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■走って、ころんで、さあ大変 (文春文庫)
表紙のイラストの感じがアガワさんだなあとwタイトルぴったりです。なにか失敗するようなことがあってもめげないところを見習いたいです。殺陣師って単語を見たらサツジンシと読んでしまいそう。釧路温泉か、そういえば湿原と似てるかも。
読了日:2月25日 著者:阿川佐和子
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■アルオスメンテ 4巻 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
皇帝の命運にかかわることなので、賢者の試練に臨むエンジェルも慎重にならざるを得ない。けれど、何が誰がと探るそのことは、自分自身のことを知る旅になるのかもしれない。双子ターンが終わり、エンジェルと父親との関係を振り返ることになる。パパのターンはなかなか厳しそうだ。
読了日:2月24日 著者:あき
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■おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)
初音の部屋の描写が出てきたときに、あ、これはひょっとして、と頭の片隅に置きながら読んでいたので、どうやってチェロを持ち出したのか種明かしされたときにはやっぱりなあと思いました。でもミステリ部分よりも、嵐の体育館の中、岬先生と晶の演奏が、不安な気持ちで夜を明かそうとしている人たちを勇気付けたところが印象に残ります。晶にとっても何かが変わった瞬間だったはず。
読了日:2月24日 著者:中山七里
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■バカミスの世界―史上空前のミステリガイド
私が「バカミス」と思ったものが「バカミス」なのだ。っていうのにとまどってしまったけれど、ユニークなミステリを紹介しているガイドという意味では読んでみたい本がたくさんあって参考になりました。既に読んでいる本も何冊か紹介されていましたが、クリスティとか京極夏彦をバカミスと思ったことがないので意外な感じがしました。視点が違うと見えるものも違うってところでしょうか、面白いなあ。
読了日:2月23日 著者:
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■黒後家蜘蛛の会 3 (創元推理文庫 167-3)
別に女人禁制の会があってもいいじゃん、と思うんだけれど、そういうのはダメって厳しく言うひともいるんだろうなあ。アメリカの文化を知らないと分からない「ロレーヌの十字架」「史上第二位」みたいな話もあるけれど、会員たちの議論にヘンリーの意見は楽しめます。「その翌日」はタイトルが秀逸。
読了日:2月23日 著者:アイザック・アシモフ
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■きもので出産!
考えてみれば、昔の日本人女性は誰でも着物を着ていて、そして誰でも着物で出産に挑んでいたんだよね。妊娠してから分かることがあるっていうのはリアルだし、妊婦でも着物が着たいってひとの参考になると思いました。「名前は一番目のプレゼント」って考え方が素敵。
読了日:2月22日 著者:きくちいま
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■Yの悲劇 (1959年) (創元推理文庫)
正確には再読。最後、ドルリー・レーンがブルーノ地方検事とサム警部のふたりに、ハッター家で何が起こっていたのかを説明し終わり、事件の真相を秘密にしていただきたいと願い出た意味は分かった。けれど、レーン自信の罪もまた、永遠に秘密にされることになる。ブルーノは気が付いたみたいだけれど、老俳優が個人的に下した決断をどう受け止めるんだろう。
読了日:2月22日 著者:エラリー・クィーン
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■大食いたちの宴
ひとよりたくさん食べられると言うそのことが、ひとの興味を掻き立て、競技者としてのフードファイターを生み出した。体格が大きいから勝てるというわけでもなく、日本人の小林尊のように小柄な選手が優勝をかっさらうのも醍醐味なんだろうなあ。私自信としては、ひとが食べている姿に何のシンパシーも感じないし、そこまでしてたくさん食べる意義が分からないことも事実。文章中にたまに出てくるけれど、日本のテレビ番組に「大食い」を持ち込んだテレビ東京は功罪の一角を担っていると思う。
読了日:2月21日 著者:ライアン・ネルツ
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■シャーロック・ホームズ殺人事件―ジェシカおばさんの事件簿 (創元推理文庫)
テレビシリーズを見たことがあるぞと懐かしくなって、図書館で借りた本。ジェシカおばさんの明るい性格に嫌みがなくていいな。ホームズの仮装をした男を殺したと容疑をかけられた甥っ子グラディを救い出すため、多少の無茶もやってのける行動派。バスで追跡するシーンにはハラハラしました。ついに殺人の真相にたどり着いた時には、本当にやりきれない気持ちだっただろうなあ。
読了日:2月21日 著者:高田恵子,ジェームズ・アンダースン,JamesAnderson
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■しあわせ食堂
著名人の食べ物にまつわる思い出話、竹内ヒロクニ氏のインパクトのある挿絵。年齢層が高いこともあって、戦争だったり貧乏がらみの話が多いですが、そういうときの食事は本当に印象に残るものだろうなあ。やなせたかし氏はやっぱりあんぱんなんだなとか、サイデンステッカー氏は冷や奴と六本木ヒルズを同じ次元で語り、東海林さだお氏はコロッケをトンウスチュウケチャ連合軍ソースで食べる。
読了日:2月20日 著者:武内ヒロクニ,毎日新聞夕刊編集部
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■地震の時の料理ワザ―グラッと来てもあわてない!防災袋に必携!!電気が復旧するまでの1週間
阪神淡路大震災のあと体験をもとに書かれた本。東日本大震災を経験したので、内容は納得できることばかり。生きるためにはまず食べること、そして普段のおかずで元気になろう。料理の工夫だけじゃなく、防災の意識もあがります。長期備蓄できる食料のなかに羊羹も加えておきます。
読了日:2月20日 著者:坂本廣子
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■不完全犯罪ファイル
分厚い本で読み応えがありました。DNAや弾道検査など、科学捜査はいまでは誰でも知ってるものだけれど、それを確立し応用してきたひとたちの熱意に敬意を表します。「ジェームズとシャック事件」などで活躍したエリス・パーカーが、リンドバーグ誘拐事件に口を出しすぎて投獄されて獄中死、が気になって、どうしてそうなったのかが知りたかったです。
読了日:2月19日 著者:コリンエヴァンス
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■お金に頼らずかしこく生きる 買わない習慣
普段からあまり余計なものを買わないように気を付けているつもりでしたが、まだまだ甘かったw何も買わない日を作ることで習慣にしてしまおうっていうのは考え方としてはシンプルだし分かりやすい。お金を使わないことを我慢と思わず、ないところから生み出す楽しみを見つけられるかどうかがカギかな。
読了日:2月19日 著者:金子由紀子
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■家もいいけど旅も好き
旅行先がどこなのかで、どう過ごすのかも変わってくる。温泉でなにもせずだらだらするのは正しいし、たけのこ堀りをするには動きやすいモンペがいいなと思う気持ちが分かります。3.11を経験した今なら、サバイバルウォークをしたことがきっと役に立っているんじゃないかな。
読了日:2月18日 著者:岸本葉子
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■「神田川」見立て殺人―間暮警部の事件簿 (文芸ポストNOVELS)
違う意味での灰色の脳細胞の持ち主、マグレ警部の勘が冴えわたる!と言いたいところだけれど、推理を披露しているのは探偵事務所側のひかるだし、犯人が捕まっても、警察の捜査の様子が一切分からないのでなんとなく腑に落ちない。見立て殺人のもとになってる歌を知っていたらまだ楽しめたのかも。最初のうちは、小林少年(24歳)のツッコミがうるさくて面倒だったんですが、だんだん読んでいくうちに、ツッコミ頑張れ!と応援してしまいました。他作品とのリンクは中華街の「酩淡亭」かな。
読了日:2月18日 著者:鯨統一郎
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■前向き。 93歳、現役。明晰に暮らす吉沢久子の生活術
人生の先輩の意見に耳を傾けてみる。年を取ってくると、情報の上書きがなかなか出来なくなり、古いことにばかり執着するようになるのかな、と思っていたんですが、新聞3紙を読み比べてみたりして、好奇心を持ち続けることってやっぱり大事なんだなあ。
読了日:2月17日 著者:吉沢久子
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■黒後家蜘蛛の会 2 (創元推理文庫 167-2)
理由があってEQMMが掲載しなかったものを他の雑誌が掲載したり、EQMMが没にした作品が未発表原稿として収録されていたり。有名な作家だからと言っても制約がないわけじゃないんだなあとしみじみ思いました。アシモフ本人が名前を変えて登場する「追われてもいないのに」の中で、広範囲のジャンルで本を書くことについて言及させているのが面白い。
読了日:2月17日 著者:アイザック・アシモフ
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■YA!アンソロジー 友情リアル (YA!ENTERTAINMENT YA!アンソロジー)
友情をテーマにしたアンソロジー。誰かが死んで、ってパターンに偏っている感じがしますがたまたまでしょうか。どれも考えさせられましたが、誰も死なない、はやみねかおる「打順未定、ポジションは駄菓子屋前」が良かったです。青春のひとこま。
読了日:2月16日 著者:はやみねかおる
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■江戸猫 浮世絵 猫づくし
浮世絵に登場する猫たち。浮世絵そのものもそうだけど、団扇絵なんてよく残っていたなあ。「娘と猫」がお気に入り、こんな団扇ならぜひ使いたいです。
読了日:2月16日 著者:稲垣進一,悳俊彦
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■kauluwehi 長谷川潤
フォトエッセイ。走るのが好きで裸足が似合うイメージ。モデルをやっててもコンプレックスはあるし、それを隠さず受け入れてるところがいいな。
読了日:2月15日 著者:長谷川潤
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■スプラウトレシピ―発芽を食べる育てる
種から発芽させる方法が4パターン紹介されていて分かりやすかったです。レシピだけじゃなく栄養面での解説も充実。フルカラーだったらもっと良かったのに。
読了日:2月15日 著者:片岡芙佐子
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■川崎市岡本太郎美術館所蔵作品集 TARO
彫像や陶器の作品に、触ってみたいし抱き付いてみたいなと思ってしまいました。力強さが溢れていて、作品の周囲の空気には見えない色がついてるみたい。
読了日:2月14日 著者:
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■育てる食べる楽しむスプラウト&ベビーリーフ
スプラウト用の種が園芸店で売っていて、自分で栽培できるならやってみたいなと思ったので、図書館で借りてきました。育て方とレシピが掲載。もやし型スプラウトを育てるために空き瓶を使っていますが、ジャムなんかを普段食べないので瓶がありません。瓶を使わないやり方も知りたかったです。
読了日:2月14日 著者:和田直久
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■面白南極料理人 (新潮文庫)
南極なんて寒いところでなにを食べているんだろう、生野菜なんて無理だよね?とか思っていたら、野菜製造機で葉物を作ってたんですね、すごいなあ。高級食材をふんだんに使えるのは羨ましいけれど、ゴミにならないように使いまわす対象にされちゃうのは、豪華なんだか貧乏くさいのか分からなくなりますwトラブルがあるたびに、9人で解決方法を探りつつ乗り越えてきたんですよね、お疲れ様でした!
読了日:2月13日 著者:西村淳
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■食料の地理学の小さな教科書
毎日おいしいものを腹いっぱい食べられるのは幸せなこと。飢えることは死に直結するので、食糧の確保は人間にとって本当に大事。他国の食糧戦略に介入できるというのは大きな影響力を持つということで、基本的な食糧の供給を他国に依存するということは生殺与奪を握られていると言える。あちこちから食料を輸入している日本には耳の痛い話。けれど、それじゃどうするんだ、の部分は自分で考えないと。
読了日:2月13日 著者:
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■哲学を疑え!笑う哲学往復書簡
哲学はそういう学問じゃない、っていう否定の部分は色々と出てきたので分かりましたが、それじゃ、どういう学問なんだ?っていうのが良く分かりませんでした。「往復書簡の返事が遅れてしまった理由年表」で笑ってしまいました、全力を尽くしても遅れるものは遅れるってことです。
読了日:2月13日 著者:土屋賢二,石原壮一郎
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■すぐわかる 画家別抽象絵画の見かた
絵を見るのは好きだけど「抽象画は分からない」と尻込みするグループに属しているので、少しでも理解する手助けになればと図書館で借りてきました。それでもやっぱり良く分からないものもあり、「クプカの描く音楽を聴きましょう」と言われても、うーん、描かれている題材の音楽そのものを知らないと無理な気がします;黒一色で出来てるように見えて実は緻密な作業をしているラインハートの「抽象絵画」のシリーズってすごいなあ。
読了日:2月12日 著者:
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■太平記物語 (フォア文庫)
南北朝の騒乱を描いた「太平記」の第二部までを紹介している本。登場人物が多く、児童書とは言えそれほど平易ではないので、大人でも梃子摺るかもしれません。解説で、戦争をえがきながらあえて「太平記」と名付けたのは集団の力で戦火から自らを守ろうとするときに太平がおとずれるから、となっていますが、なるほどそういうものなのかも。
読了日:2月12日 著者:吉沢和夫,田代三善
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■東京駅―赤レンガの丸の内駅舎 佐々木直樹写真集
復元工事が終了し昔の姿を取り戻した東京駅。けれどこの写真集は、それより以前、工事の前の姿が収められています。お召列車に儀装馬車なんていう、皇居に近い場所だからこそ見られるものもあります。
読了日:2月11日 著者:佐々木直樹
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■野山のデザート―季節の野草、木の実、花をおいしく食べる (Weekend Cooking)
桜、つくし、たんぽぽやアケビといった、素人にも見た目でソレと分かるものを食材にしているので、似た外見で毒があるものをうっかり食べる心配はそれほどなさそう。それでも、本当にこれやまぶどうかな、とか、見分ける自信がない時にはやめたほうがいいです。
読了日:2月11日 著者:新田聡子
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■ダメをみがく: “女子”の呪いを解く方法
表紙のコレはドラクエの神父の衣装かwダメでもいいじゃん、むしろ磨いていこうぜ、っていうのが目から鱗。メイリオってどんなだろうって調べたら、確かに、堅い感じのMSゴシックに比べたら、ゆるい感じがしていいなあ。
読了日:2月10日 著者:津村記久子,深澤真紀
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■人間はどこまで耐えられるのか (河出文庫)
ここから先は危険、っていうのは、長い時間積み重ねてきた経験である程度は分かったりするけれど、それを追及するために、科学者が自分自身を実験台にしてデータをとるなんて、本当に大変だっただろうなあ。こうやってみると、人間が快適に生存できる条件ってかなり厳しい。
読了日:2月10日 著者:フランセスアッシュクロフト
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■ロミオとジュリエット (21世紀版少年少女世界文学館)
これほど有名なシェイクスピア、話は知っていても一度も読んだことがありません。児童書なら取っ付き易いかなと思って図書館で借りてきました。E・ネズビットが手を入れたものを翻訳してます。文章は美しくて読み甲斐がありましたが、登場人物の名前で苦しみました;あとがきで「ベニスの商人の原文はユダヤ人への酷い差別がうかがえるのでネズビットはその問題を省いた」となっていますが、児童書ならそれは仕方ないけれど、大人はどうしてそうなったのか背景を知らないといけない気がします。
読了日:2月9日 著者:ウイリアム・シェイクスピア,イーディス・ネズビット
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■繭の密室 - 警視庁捜査一課・貴島柊志 (中公文庫)
1作目の相棒・倉田刑事が再登場、まさかのプライベート披露にニヤついてしまいます。貴島と一緒に銭湯に入るなんて、1作目じゃ考えられないもんなあ。誘拐事件と謎の転落死、どこでどう繋がるのかほのめかすような場面が多かったけれど、それがもうあやしくて、最後まで疑いながら読みました。それほどホラーじゃないなと思っていたらエピローグにぞっとしました。確かに繭の密室だ。
読了日:2月9日 著者:今邑彩
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■脱オバサン講座
女への愚痴がでるわでるわ、まったく女ってやつは、って溜息をついてるところが見えそうです。書かれた時代がちょっと昔なので、そんなひとまだいるのか?と思うところもありますが、レストランで出てくる食事にいちいち文句を言う輩は見かけますねえ。
読了日:2月8日 著者:青木雨彦
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■十字架クロスワードの殺人 ノン・ノベル―天才・龍之介がゆく!
龍之介が来てからまだ2か月くらいしかたってないのか。そのあいだ、行く先々で事件に巻き込まれているけど、今回は、龍之介と光章は陸の孤島と化した避難パレスで、一美は比留間邸で、それぞれ事件に遭遇。龍之介の知識がサバイバルにも役立つことを証明したけど、ラジオはともかく顕微鏡まで作ってしまうなんて凄いw一美はどうする卿の登場にほっとしただろうなあ。
読了日:2月8日 著者:柄刀一
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■だめんず・うぉ~か~ 20 (SPA! COMICS)
とうとう最終巻。13年の連載お疲れ様でした。記憶に残る名シーン、覚えているものいないもの多々ありますが、無名のマツコ・デラックスが1コマだけだけど登場していたとはw担当ともりんさんとの対談でのひとこと、「だめんずの思考回路は心底ロクでもないな(苦笑)」これがすべて。
読了日:2月7日 著者:倉田真由美
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■花鬼
「花夜叉」に続編があるのを知らなかったので、図書館で借りてきました。支配と服従と屈服で始まったこの物語。最後はそれらが消え、ただふたりの気持ちが通い合う瞬間をとらえた。篠芙がこれで少しは気を強く持てるといいんだけれど。多華子の復讐は妊娠という形で実を結び、将来的にまだ波乱がありそうな予感。
読了日:2月7日 著者:山藍紫姫子
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■おいしい話―料理小説傑作選 (徳間文庫)
食を題材にした短編集。小川洋子「料理教室」60年分の汚れをためこんだ台所、ここで何かを作ったり食べたりしたくないなあ;清水義範「ぶり大根」針しょうがはやりすぎかもしれないけど、新婚だもの、そのうち笑い話になります。田中啓文「新鮮なニグ・ジュギペ・グァのソテー。キウイソース掛け」展開は読めた、読めたけど、この嫌悪感は回避できず。うぎゃ~!
読了日:2月7日 著者:
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■見てごらん!名画だよ―直感こども美術館
画家や絵のポイントに触れつつも、こうやって鑑賞しろと押しつけがましくないので、ずっと眺めていられます。巻末の年代順作品マップを見ると、その時代にどんな絵があったのかだいたいの傾向が分かりますが、アンジェリコがウォーホルを知ったらどう思うかなとか、別の興味が沸いてきます。
読了日:2月6日 著者:マリー・セリエ
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■人魚姫  探偵グリムの手稿
実際に、グリムとアンデルセンが生きていた時代のデンマーク王・フレデリク6世には8人も子供がいて、そのうち、クリスチャンを含む6人の王子が亡くなっているので、現実とファンタジーが交差するミステリ。ぶっきらぼうなセレナが最後に見せた妹への感情は、末の姫の思惑をはねのける力強いものでした。心臓をなくしたセレナが今後どうするかは分からないけれど、戦争回避のために真相を伝えるのだろうか。
読了日:2月6日 著者:北山猛邦
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■あきらめない (集英社文庫)
涙腺が緩くなって困ります。死んでいくことは生きていくことなんだ。上田市の無言館の作品をまとめた本を読んだことがあるので、心の転がりが増幅している、っていう感覚がすごくよく分かりました。
読了日:2月6日 著者:鎌田實
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■「死霊」殺人事件―警視庁捜査一課・貴島柊志 (中公文庫)
「したいがいきかえった」のは、死んだはずの人間のふりをした生きてる人間だったのかも、でも脱出できないし、タクシーの運転手がまさかの共犯か?とか、あれこれ考えてしまいました。計画通りに事は運ばない、ってことですね。最後にもうひと波乱、セピアの写真が真実に導く。厄介な相棒を押し付けられると嘆く貴島、今回は女性刑事でさらにやりにくそう。
読了日:2月6日 著者:今邑彩
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■ポストモダン建築巡礼
建築物ってこんなに自由に建てちゃっていいの?と思いつつ、建物の造形を楽しみながら読んでいたんですが、、盈進学園東野高等学校の「設計者とゼネコンが対立、20%は未完成」なんてこともあるんだなあと驚きました。
読了日:2月5日 著者:磯達雄
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■女子の国はいつも内戦 (14歳の世渡り術)
学校に通っている間は、学校の中が自分の世界のすべて、って感じがするし、クラスのヒエラルキーにも敏感にならざるを得ないものだよなあ。女子に比べて男子はどうしてそんなに気楽なんだと、別の生き物を見ているような錯覚さえ覚えますが、女子に分からないだけで実はあるのかもしれません。
読了日:2月5日 著者:辛酸なめ子
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■ドラゴンリップ 刑事・竜めぐみの体当たり捜査 (FUTABA NOVELS)
主人公の竜めぐみを印象付ける、美人なのに大酒飲みで懐メロ好きで片付けられない女、って要素が盛り沢山。それなのになぜか好きになれず、どうやって犯人にたどりつくかなと、そちらを楽しみに読んだ感じです。高島がこの作品にも登場。いつの間にか警視から昇格して警視正になり、相変わらずの嫌な奴っぷりを発揮。それに加えて、めぐみの同僚の藤津がやっぱり嫌な奴。めぐみの捜査に横槍を入れてる暇があるなら自分でも入念な捜査をすればいいのに。
読了日:2月5日 著者:鯨統一郎
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■おにぎり
おにぎりの具はなんですか?日本全国・ご当地の食材を徹底調査。こういう単純な食べ物にこそ、その土地の味がにじみ出るものだなあと思います。普段からおにぎりの具にしていない食材でも、食べ慣れている味だからこそしっくりくるだろうから。自分が住んでる神奈川県はしらすでした。湘南エリアに住んでるわけじゃないのでしらすのおにぎりは珍しい気がしますが、おいしそう。
読了日:2月4日 著者:川越晃子
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■南極1号伝説 ダッチワイフからラブドールまで-特殊用途愛玩人形の戦後史
部屋の中にたくさん並んで座っている写真が実に壮観。素材のシリコンの配合で柔らかさを追求すると破れやすく、手入れも結構面倒で、本当にマメなひとでないと持っていてもただのゴミになってしまう。作っているメーカーにも取材していて、一方通行じゃないところが良い。
読了日:2月4日 著者:高月靖
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■花火 (NHK美の壺)
某ミステリ小説で花火を「星から花をつくる」と形容した文章があり、ああなるほどなと思っていた矢先に図書館で見かけて借りてきた本。徳川将軍家から広まった花火は江戸の夜空を彩り、そこから脈々と受け継がれ、現代に生きる自分たちの目を楽しませてくれる。花火鑑賞士なんていうのがあるんですねえ、知識があればもっと理解しつつ楽しめそうです。
読了日:2月3日 著者:
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■結婚するなら医者が一番!? (青春文庫)
忙しくてすれ違いになりやすいっていうのは、医者に限らず、どの職業でもあり得ることだと思うんだけれどなあ。まあでも、結婚相手にステータスを求めるひともいるだろうから、その心得のために読むのもいいかもしれません。医者と結婚しなければならない家庭の事情でお見合いを望み、そのために立ち居振る舞いとか教養を身につけろとか、リアルでシビア。
読了日:2月3日 著者:米山公啓
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■一つの大陸の物語 (下) ~アリソンとヴィルとリリアとトレイズとメグとセロンとその他~ (電撃文庫)
忘れかけていたあんな人やこんな人も登場して、このシリーズが本当に終わりなんだなあと、しみじみしてしまいました。持つべきものは友ですね。偽名本名が入り乱れ、てんやわんやになりそうな展開をまとめあげた結婚式のシーン。読んでいるこちらも幸せでした。そんな幸せな結婚式でひとり、こっそりピンチだったのはセロン。メグの発言のせいで、初夏の風に揺れる輝く稲穂を見ちゃったセロンを想像すると気の毒だけれどおかしくて笑ってしまいました。
読了日:2月3日 著者:時雨沢恵一
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■なつこ、孤島に囚われ。 (祥伝社文庫)
さらわれて孤島に閉じ込められているのに、楽しそうってどういうことだwでもこれなら閉じ込められてもいいなあ。蟹三昧だし。向かい側に見える島で死んだ男の死の真相って、死んだほうも死なせたほうも、これなら本望なのかも、と思ってしまいましたが、これも変態ってことになるんでしょうか。
読了日:2月2日 著者:西澤保彦
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■開運修業
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる、と言いますもの、これだけやれば、どれかの御利益にあずかるかもしれません。オーラが見える人が増えて、もしもオーラ痴漢なんかにあったら不愉快で仕方ないだろうなあ。見えないままでいいや。
読了日:2月2日 著者:辛酸なめ子
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■マヨネーズってわっはっは―小林カツ代の驚き!マヨレシピ54
亡くなったと報道されたとき、プロの料理人じゃないひとが家庭料理の奥深さを広めた功労者、と評した人がいて、興味がわき、そのとき図書館にあったので借りてきた本。これだけに限って言えば、手順を写真で紹介するまでもないほど作り方が簡単だし、一度作れば覚えられそう。「謎のマヨパン」のもとになったベーカリーで使っているマヨネーズがどこのメーカーなのか知りたいなあ。
読了日:2月2日 著者:小林カツ代
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■牧師館の殺人(クリスティー文庫)
田村隆一訳と読み比べ。大きな違いは、登場人物紹介にアーチャーが追加、牧師館の地図の向き、そして、クリスティの孫にあたるマシュー・プリチャードが紹介文を寄せていること。落ち着いた訳で、噂好きのオールド・ミスがひしめくセント・メアリ・ミードの雰囲気を壊してないなと思いました。最後のほうの、牧師の説教が事件解決の糸口になって、これは神の啓示だとほのめかされてる気もしますが、ミス・マープルが軸になり、犯人を追いつめることになったので、まあこれはこれで良いかなあ。グリゼルダのある意味天真爛漫なところがお気に入り。
読了日:2月1日 著者:アガサ・クリスティー
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■牧師館の殺人 (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
新訳を図書館で借りたので、読み比べのために本棚から引っ張り出してきました。田村隆一訳は古めかしくて上品、古典作品にしっくりきます。あとがきも味がある。読むたびにいつも思うけれど、6時15分と6時30分に教会の鐘が鳴るっていうのが不思議。イギリスでは普通なのか、セント・メアリ・ミード限定なのか、どっちなんだろう。お世辞にも家庭的とは言えないグリゼルダが牧師と結婚することになった経緯につい頬が緩んでしまいます。
読了日:2月1日 著者:アガサ・クリスティー
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