やわらかい螺旋

徒然なるままに

2020-10

2020-11-01 06:18:30 | 
2020年10月の読書メーター
読んだ本の数:62冊
読んだページ数:15640ページ
ナイス数:731ナイス

https://bookmeter.com/users/89283/summary/monthly
■アイスクリームが溶けてしまう前に (家族のハロウィーンのための連作) (福音館の単行本)
家族で過ごすハロウィーン。
アメリカだと、子供は親が作った衣装を着てお菓子を貰いにご近所巡りするのは本当に普通のことなのですね。
行事として定着しているから、大人になったら懐かしく思い出したりするんだろうな。
「大人のみなさん。子どもをおびえさせるコツは、子どもの顔から笑いが消えるまで、長めにおどかすことです」

読了日:10月31日 著者:小沢健二と日米恐怖学会
https://bookmeter.com/books/12192794

■トイ楽器の本 眺めてかわいい、弾いて楽しい魅惑の音色たち
ピアノや木琴などの子供のおもちゃ、そして、ガラガラや風鈴、押すと音が鳴るぬいぐるみなどなど、全部ひっくるめてカラー写真で紹介。
ちゃんとした本物の楽器じゃなくても、音が出るものを気の向くままに鳴らしてるだけで演奏気分を味わえるのが良いです。
Ring&Bellで紹介されてるようなハンドベルは音が大きくてちょっと苦手なんですが、マジックテープで手首とかにつけられるリストベルは踊りながら鳴らしたりできて楽しそう。

読了日:10月31日 著者:良原リエ
https://bookmeter.com/books/12682099

■剣(つるぎ)の八 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
スタンディッシュ大佐のグレーンジ荘にはポルターガイストが起きる部屋がある。
屋敷に宿泊している主教が奇行を繰り返すと言う訴えがあった矢先、隣家で射殺死体が発見された。
探偵役がたくさんいましたが、最終的にはちゃんとフェル博士に落ち着いて良かったけれど、あんまりカーっぽくない作品だった。
デッピングの夕食を食べた犯人はどうやって刑務所で毒薬なんか手に入れたのか、そっちのほうが気になる。

読了日:10月30日 著者:ジョン・ディクスン カー
https://bookmeter.com/books/565598

■あなたのモチベーションを爆発的に引き出す7つのチカラ (DO BOOKS)
「この本は、すべての成果の核となる、モチベーションを意識的に上げていくための本です」
まず、自分が習慣化したい活動、または必要だと思っているもの、どうしても好きになれない活動を書き出して、習慣化するぞと決意する。
そしてどんなに小さくてもいいから今すぐできる行動をしてみる。
行動をした直後、爆発的に喜ぶ。
徹底的に自分を褒めると脳が「行動=快楽」と認識し、自発的に取り組めるようになる。

読了日:10月30日 著者:坂田公太郎
https://bookmeter.com/books/3347581

■世界のシェー!! (よりみちパン!セ)
世界の国からシェー!ざんす。
みんな笑顔でポーズしてくれているけれど(表紙なんて本当に楽しそう)、
紛争で大変なところのひとたち(被写体の少年が無抵抗のまま警官から殴られていたルワンダとか)など、ただの記念写真では終わらせない背景も感じ取れる。
インドの家族は誰一人ポーズをせず静かに写真に納まって、家族写真の一枚になった。

読了日:10月29日 著者:平沼正弘
https://bookmeter.com/books/4700283

■寝かせおかず: 時間が経つほどおいしくなる まとめて仕込む作りおきレシピ
寝かせることでおいしくなる作り置きおかずのレシピ。
クラムチャウダーは、保存は鍋ごと冷蔵庫に入れて、1日に1~2回、冷えた状態から火にかけて再び冷ます。
これで4日は大丈夫みたいですが、牛乳ベースの食べ物は傷みやすいという印象があって、自分としては4日も待たずに食べきるだろうな。
肉みそみたいな常備菜やビスコッティみたいな焼き菓子は、保存期間が長いので気がラク。

読了日:10月29日 著者:青木 敦子
https://bookmeter.com/books/9282681

■蠍座の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
友人の転落死を警察は事故として処理したが納得できないので調べて欲しい。
私立探偵のエリザベスに調査依頼を持ち込んできたのは警察官のマクガウアン。
超能力者でもあるエリザベスはジャニスの事件を調べ始める。
予知夢やオーラを見たりするけれどコントロールできるわけじゃないので、普通の私立探偵と同じように地道に調査。
ラピスラズリのイヤリングと水着、そしてピアの記憶も海の底に沈んでいけばいい。

読了日:10月28日 著者:マーサ・C. ロレンス
https://bookmeter.com/books/1677312

■こころのおそうじ。 (だいわ文庫)
『誤解を恐れずに言えば、私たちが日頃抱いている悩みというもののほとんどは、「どうでもいいこと」なのです。こだわるから苦しいのです』
悩みが解決されるのは、外部の障害が取り除かれたときではなく、自分がその障害へのこだわりを捨てたとき。
経験を積み成長すればつらいことや悲しいことがなくなるわけではない。
たとえどん底の状態にあっても、自分のあるべき姿が判っている人は、幸せです。

読了日:10月28日 著者:たかた まさひろ
https://bookmeter.com/books/4058014

■国産バス図鑑 1945‐1970
600点以上の図版を掲載。
戦後復興期から1970年までに登場した日本の国産バスを、1960年代を中心にしてまとめた本。
あまり街中で見かけないこともあって、ボンネットバスはデザインがレトロで可愛いなと思う。

読了日:10月27日 著者:筒井 幸彦
https://bookmeter.com/books/13345701

■地球(テラ)ヘ… (Chuko・comics)
何十年かぶりに読みました。やっぱり愛蔵版っていいな、所蔵していた図書館に感謝。
最初に読んだときは、ミュウの長でジョミーを導いたソルジャー・ブルーがあっというまに退いてしまって驚いたのでした。
マザーに管理された人間と誰の助けもなく生きてきたミュウ。
機械から離脱した地球のその後を色々と想像してしまう。
マツカってこんなに印象深いキャラだったっけ。

読了日:10月27日 著者:竹宮 恵子
https://bookmeter.com/books/107103

■ムゲンのi(下)
愛衣が巻き込まれた23年前の事件、少年X、特別病室の患者。
患者たちの繋がりがだんだん明かされて、謎が謎でなくなったとき、愛衣がレントを赦せるほど強くなれて本当に良かった。
読み終わるとダブルミーニングな書名にグッとくる。愛衣はこれからもククルと、家族と一緒だ。
「愛猫ハリーに捧ぐ。無限の愛とともに」
ウィスカーパッドをにっと上げて、にゃおーんと高らかに鳴くククルに重なった。

読了日:10月26日 著者:知念 実希人
https://bookmeter.com/books/14297019

■カラー版 神々が宿る絶景100 ~古代史・神話の舞台を旅する (宝島社新書)
古事記と日本書紀にまつわる日本の「パワースポット×絶景」を100箇所紹介。
これなら神様が居てもおかしくないなと思えるような場所ばかり。
写真が綺麗なので余計にそう思うのかもしれない。
神話にしても古代史にしても、昔から地元ではこういう言い伝えがあって、というのがずっと伝わってきているのは凄いことだ。
日本の歴史の長さを感じます。
読了日:10月26日 著者:
https://bookmeter.com/books/13121165

■ムゲンのi(上)
世界で400例ほどしか報告がない奇病イレス。
東京で4人の男女が同時に発症し、神経精神研究所附属病院に入院した。
3人を担当する識名愛衣はユタの力で患者の救済に挑む。
そしてイレスと連続通り魔殺人事件との関連は。
医療ミステリと思いきやファンタジー色が強い。
危険な夢の中でもククルが頼もしいので安心できた。
愛衣の家の描写がちょっと気になる。下巻に続く。
読了日:10月25日 著者:知念 実希人
https://bookmeter.com/books/14297020

■道草を喰う―素朴で美味しい野草の話
子供のころから道端に生えている草を食べていたなら、「道草を喰う」のも特別なことじゃないんだろうな。
野草を採って食べるには、他人の家の敷地内だったり採集を禁じられている場所じゃないことを確認すること。
そして除草剤など汚染の心配もあるので、ゴルフ場や霊園など人の手で管理されている場所に近い雑木林などは避けた方がいい。

読了日:10月25日 著者:岡本 信人
https://bookmeter.com/books/431304

■灰王家の怪人 (本格ミステリー・ワールド・スペシャル)
「鳴女という村へ行け。おまえの過去が眠っている」差出人不明の手紙を受け取った慶四郎は、廃業した温泉旅館、灰王館を訪れた。
灰王家の座敷牢で13年前に起きたバラバラ殺人事件の真相に迫った親友の雪入は、事件のあった座敷牢で殺される。
慶四郎の立場が二転三転する真実がとても薄気味悪い。
灰王マリネは過去の負い目もあるから余計に子供を守ろうとしているし、あの状況で田宮がどうなったのかとても気になる。

読了日:10月24日 著者:門前典之
https://bookmeter.com/books/3317289

■珍獣ドクターのドタバタ診察日記: 動物の命に「まった」なし! (ポプラ社ノンフィクション)
犬や猫だけじゃない、珍しい動物がやってくる動物病院の獣医の奮闘記。
アマガエルやヤモリみたいな小さい生きものは、ちょっと血が出ただけでも出血多量、それで死んでしまうため、血が出ないように手術しなくてはならない。
体が大きな生きものは手術台に乗せるだけでも一苦労、胴体が分厚いため「患部が遠く」て、手を伸ばして作業するのも大変。
珍しい生きものを珍しいというだけで飼うひともいるけれど、最後まで面倒を見ることを考えて飼わないとね。

読了日:10月24日 著者:田向 健一
https://bookmeter.com/books/12184709

■神獣の都 :京都四神異端録 (新潮文庫nex)
失恋旅行で京都にやってきた滝沢陽翔は神獣と眷属の争いに巻き込まれる。
ザ・ショップと蛇蝎が殺し合いをすることで保たれているかもしれない平和って、神獣が均衡を保っていることでもたらされている平和とどっちがマシな平和なんだろうか。
京都のみなさんは、劣化ウラン弾まで持ち出してドンパチやらかしたキャップたちを出入り禁止にしていいと思う。
東京で待ち構えていた絵里の任務が気になる。帝都大戦にならなきゃいいけど。

読了日:10月23日 著者:小林 泰三
https://bookmeter.com/books/14041019

■嫌な怒りをすぐに消すコツ (日文新書)
「怒りを抱いても、ただちに消せれば人生が軽やかになります。どうしたら怒りが引いていくかそんな心のコントロール方法がわかります」
自分自身の怒りの感情をコントロールする方法と、他人から怒りの感情を向けられたときの対処法。
相手がいきなり怒鳴り出したときに
「いやはや、期待外れな人だったなあ。レベルが低い人だということがわかり、大きな収穫が得られたぞ。よかったよかった。今後は人に期待しないように心がけておこう」
見下してるみたいでイヤだけど、誰かに怒りをぶつけるというのはそう思われても仕方がないということか。
読了日:10月23日 著者:神岡真司
https://bookmeter.com/books/4539608

■クスノキの番人
窃盗で捕まった直井玲斗は、突然現れた弁護士から提案された条件を呑んで釈放され、月郷神社の境内にあるクスノキの番人を任されることになった。
母親の異母姉・柳澤千舟とは今まで交流がなく、その理由は追々分かってくるわけですが、千舟の事情もなかなかツライ。
クローク、一張羅を知らない玲斗は自分自身に学がないことを承知していて、千舟から学ぶことは多い。
クスノキを訪れ祈念するひとたちとそれを託されるひとたち、どちらにも思いやりが感じられました。

読了日:10月22日 著者:東野 圭吾
https://bookmeter.com/books/15433558

■日本の建築家解剖図鑑
「日本で建築教育を受けている」
「現存する、または見学可能な建築を手掛けている」
「出身や所属大学、作品所在地の偏りを可能な限りなくす」
3つの条件を基本に選定した日本の建築家とその代表的な作品をイラストを用いて図解した近現代の日本建築の入門書。
人物相関図も興味深かった。
耐震構造の生みの親・内藤多仲は、東京タワー、通天閣などの鉄塔を生涯で69箇所も手掛けた。
渡辺節は内藤を見出し、日本興業銀行本店で耐震構造を最初に実施。
その渡辺の日本最古の扇形庫・梅小路機関車庫が見たいなあ。
読了日:10月22日 著者:二村 悟
https://bookmeter.com/books/14973199

■色えんぴつを楽しむ本―色えんぴつ全12ブランド40種/誰でも簡単!色えんぴつアート (エイムック (1268))
全12ブランド40種類の色鉛筆と、鉛筆削りやスケッチブックなどのアイテムを紹介する。
色鉛筆って道具だから、こだわりだすとキリがないのだけれど、あれこれ使ってみると差が分かって面白そう。
吉田浩一氏
『何でも理詰めに決めなければ気がすまない西洋人が、色彩の使い方の基本をグラデーションや補色対比などと決めて体系化しているのに対して、日本人は感覚それだけなのだそうだ。
「この組み合わせが良い」から良いのであって、その他の組み合わせとは脈絡がないそうだ。おもしろいですなあ、日本人はそういうものなのである』

読了日:10月21日 著者:
https://bookmeter.com/books/600327

■航空自衛隊 戦闘機写真集
F‐15、F‐2、F‐4、F‐35。新規空撮写真60枚以上掲載。
塗装がすごいなと思ったのが、演習や訓練で敵方を演じるアグレッサー部隊、飛行教導群。
敵味方の区別を容易にし、訓練時の安全確保や教導効果の向上を目的として、識別迷彩が施されている。
デルタ陣形の先頭を飛んでる機体はずいぶん派手だなあ。

読了日:10月21日 著者:
https://bookmeter.com/books/15686687

■【第163回 直木賞受賞作】少年と犬
ガリガリに痩せた野良犬と出会った人間たちの物語。
犬って言うだけでもうズルい。
でもこれは犬じゃないと成り立たない。
孤独な生き方、うまくいかない人生、それでも犬は最後まで寄り添ってくれる相棒みたいな存在なのだと思えてきます。

読了日:10月20日 著者:馳 星周
https://bookmeter.com/books/15694781

■一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた
一般的な教科書と違い、年号を使わずにすべてを数珠つなぎにして「1つのストーリー」として解説。
さすがに一度では覚えきれませんでしたが、物語のように世界史を読むのは面白かった。
先に流れを掴んでからの方が重要事項の年号などに興味が向きやすいかも。
トルコやイランが親日国なのは、ロシアからの圧迫が日露戦争で緩んだから。
それにしても本当にイギリスって。
読了日:10月20日 著者:山﨑 圭一
https://bookmeter.com/books/12978973

■新章 神様のカルテ
実家のご近所さんから頂いた本。
信濃大学病院にやってくる患者と、栗原一止たち医者の物語。
シリーズものだとは知っていましたが、これだけを読んでも特に違和感はありませんでした。
誰のための医療なのかという前提があったうえで色々な決断を迫られる。
29歳の若さで膵癌になった二木さんの、自宅で最期を迎えたい、という願いを叶えるのはこれほど大変なことなのか。
御嶽荘の住人は危機を回避できて一安心だろうな。

読了日:10月19日 著者:夏川 草介
https://bookmeter.com/books/13431737

■まずくてありがとう―爆笑エッセーfromカナダ
最初の運転免許の話で躓いたのが良くなかったのか、爆笑ポイントはどこだろうと思っているうちに読み終わりました。
初めての運転で車庫入れしてうっかり柱を折ったことを、なぜ父親が呆れ果てたのかが分からない。
電話の横にテレビ局の電話番号を貼り付けていたり、梶山季之の新聞連載小説に抗議の手紙を書いたり、昔のこととは言え本当にそういうことするひと居たんだなあ。
著者の娘が、買った靴のサイズが合わずに無理やり交換した話(その靴を履いて満員電車で通勤したあとに交換)なんて、靴屋が可哀そうになった。

読了日:10月19日 著者:長谷川 真弓
https://bookmeter.com/books/2084399

■坪庭―大橋治三写真集
京都の町家だけでなく、全国のホテルや料亭などの坪庭の写真集。
これも坪庭って言うのかと意外だったのは群馬県・前橋市庁舎。
ストリートビューで見たらこの反対側から撮影されていました。
お役所の建物にこういう庭があるのはなんだか良いですね。

読了日:10月18日 著者:大橋 治三
https://bookmeter.com/books/1811134

■あなたと私の周波数 (百合姫コミックス)
短編集。
小道具とかセリフの言い回しが妙にハマってるなと思ったのは
「あなたと私の周波数」と「お前に聴かせたい歌がある」でした。
言われてみれば確かに、トランシーバーは周波数が同じでないと繋がらないし、受信も発信も一方通行。
そこから聞こえてくる愚痴はまさに本心、聞いてくれる誰かとはきっと同じ周波数。

読了日:10月18日 著者:くわばら たもつ
https://bookmeter.com/books/15626019

■夜想曲
「子犬のワルツ」はアンソロジーで既読。
鋼は結婚していて姉ともそこそこ良い関係を築けている様子。
遠江の運転手だった望月は独立して起業、それだけ年月が経過している証拠だ。
「レストア」の頃みたいなイヤイヤ巻き込まれてます感がだいぶ薄くなり、心境の変化が見て取れる。
鋼の妻は「妻」とだけしか書かれていなかったから、やりたがっていた店がまさかそこに繋がるとは思わなかった。

読了日:10月17日 著者:太田 忠司
https://bookmeter.com/books/9794820

■科学はなぜわかりにくいのか - 現代科学の方法論を理解する (知の扉)
科学とは、完成された知識の体系ではなく、研究遂行のための方法論である。
学説の公表前に選別してアイデアの芽を摘み取るよりも、発表後に誤りの訂正をする仕組みを用意したほうが好ましい。
学説が信頼できるかどうかのポイントは4つ。
1.後続研究が行われているか?
2.充分な数のデータで検証されているか?
3.学説が発表されたのは有力な学術誌か?
4.総合報告が執筆されているか?
これらは誤った学説をうっかり信じないための手掛かりになる。
読了日:10月17日 著者:吉田 伸夫
https://bookmeter.com/books/12675140

■レストア: オルゴール修復師・雪永鋼の事件簿 (光文社文庫)
雪永鋼のもとに持ち込まれるのは修復が必要なオルゴールと謎。
鬱を患い精神科に通う鋼の状況が痛いほど分かるので、家族にしても遠江にしても睦月にしても、強引すぎてすごく怖い。
はじめて仕事を依頼する鋼に自分の父親を「パパ」と言うような睦月みたいなタイプがあまり好きじゃないので、あの終わり方は頭を抱えたい気分。
けれど鋼が自分で選んだ結果ならばこれが殻を破る初めの一歩になるかも。
犬のステラのしぐさが可愛い。
「夜想曲」に続く。
読了日:10月16日 著者:太田 忠司
https://bookmeter.com/books/7426405

■こんな家に住んできた 17人の越境者たち
あなたはどんな家に住んできましたか?
今までに住んだ家をキーワードにしたインタビュー。
家そのものの思い出というよりも、どうしてこの場所に暮らすことになったのか、その経緯が興味深い。
アフガニスタンで銃撃されて亡くなった医師、中村哲さんが最初に家族5人で暮らした家は、600坪ほどの敷地が壁に囲まれた英国風のレンガ造りの建物だった。

読了日:10月16日 著者:稲泉 連
https://bookmeter.com/books/13450776

■美しい日本の廃墟 いま見たい日本の廃墟たち
学校や住宅、炭鉱など、たくさんの廃墟を掲載しているので、物件ごとの写真の枚数は少なめ。
数ページを費やしているのは軍艦島と、巻末のチェルノブイリ。
なんでチェルノブイリを収録したんだろう。
長崎県・池島診療所は、老朽化は仕方ないとしても中が荒れてなくて本当に綺麗。

読了日:10月15日 著者:ヨウスケ,マツモトケイイチロウ,腐肉狼
https://bookmeter.com/books/11122462

■ぼくのおやつ巡り
洋菓子・和菓子・お取り寄せ、東京都内のおいしいおやつを食べ歩く。
タカノのパフェにわかばの鯛焼き、こんなのおいしいに決まってるじゃん、っていうおやつが目白押し。
時々、うどんとかお雑煮とか食べてるのがリアル。甘いものばっかりだとどうしてもね。
気になったのは東京三大豆大福。どこのお店のも豆がゴロゴロ、食べてみたいなあ。

読了日:10月15日 著者:ぼく
https://bookmeter.com/books/11207967

■明日香さんの霊異記 (潮文庫)
実家のご近所さんから頂いた本。
高畑明日香の周りで起きる奇妙な事件を、愛読書「日本霊異記」を手掛かりにして謎を解く連作短編集。
相棒が烏のケイカイだけなら、まだこのファンタジーな不思議な感じを楽しめたかもしれないけれど、岩島さんが出てきたあたりから急に明日香の感情が面倒になってきた。
でも感情のあれこれがなかったら明日香は母親の内側に踏み込もうと思わなかったかも。

読了日:10月14日 著者:髙樹 のぶ子
https://bookmeter.com/books/15235709

■ちょっとだけ凹んでいるあなたへ―希望の言葉を贈りあおう
著名人14人と全国から寄せられた79の希望の言葉。
つらいひとが少しでもラクになりますように。
「自分の人生はこんなものと思った瞬間に本当にその通りになります。夢を夢でなくするのはあなた自身です。/榎木孝明」

読了日:10月14日 著者:岸本 葉子,HOPE★プロジェクト
https://bookmeter.com/books/437248

■横浜本 (エイムック 2739)
横浜を堪能する本。
家系総本山・吉村家をはじめとしたラーメン屋や、中華街の中華まんの比較など、写真で見られるから雰囲気が分かりやすいと思う。
(私は北京飯店の五目にくまん派)
市営バスで廃車作業立ち会いツアーなんてやってるのは知らなかった。今のご時世で開催するかどうかは分からないけれど、見学の応募が殺到しそう。
あと知らなかったのは、まかどシーマリンパーク。
小学校に併設されてる水族館なんて珍しい。

読了日:10月13日 著者:
https://bookmeter.com/books/7826413

■思わずツッコミたくなる! ヘンな間取り300
珍物件300件を間取り図とひと言コメントとともに掲載。
どこにも入れないような玄関や部屋がある間取りは図面の書き間違いなんだろうな。
掲載コメントと自分のツッコミどころが違っていて「そっちかよ!」と思った物件がちらほらありました。
九州みたいな形をした家なんて面白いなと思うよりも、13帖の洋室と32.5帖のLDKの広さのほうが気になるし、
ベランダが広い沖縄の物件は、玄関がベランダにあるってどういうことだよと言いたくなりました。
ああ実物が見たい。
読了日:10月13日 著者:ヘンな間取り研究会
https://bookmeter.com/books/13995010

■帝都地下迷宮
廃駅・地下鉄銀座線萬世橋駅に潜り込んだ小日向が出会った地下の住人「エクスプローラー」と殺人事件。
廃墟マニアも鉄道マニアも珍しくないのに、廃駅マニアはレアなのかな。いちいち胡散臭く思われる小日向が可哀そう。
どんでん返しのミステリはあくまでも要素のひとつ、住人達の置かれている立場から何を感じるのかと突き付けられているような、そういう物語でした。
中野レールウェイの常連・某氏と、同僚の瀬尾が味方で良かった。

読了日:10月12日 著者:中山 七里
https://bookmeter.com/books/15014861

■バイオリニストに花束を (中公文庫)
NHK交響楽団での日々、そして引退へ。
オケのバイオリンはコンマスが天国、28人が不幸、地獄なのはコンマスの隣に座るアシスタント・コンサートマスター。
まるで中間管理職だ、大変ですねお疲れ様です。
バイオリンは子供のころから弾き始めるので、職業病で奥歯がガタガタになってしまう等々、色んなエピソードを楽しく読みました。
引退した時にお掃除のおばさんから贈られたランの鉢植えの話が印象的でした。

読了日:10月12日 著者:鶴我 裕子
https://bookmeter.com/books/7739555

■ヒミツがまる見え! 「おいしい!」 の断面 (Sanctuary books)
色んな食べ物をスパっと切った断面、写真はすべて本当の実写。
表紙のカップ麺は、底に空洞があるおかげで下からも加熱されてムラなく戻すことができるというのが断面から分かる。
メンチカツとかクロワッサンとかは分かるけど、おでんとか味噌汁は器ごと切断。
汁ものの断面ってなんだか斬新。
読了日:10月11日 著者:TDK(食べもの断面協会)
https://bookmeter.com/books/11283273

■7分で眠れる超熟睡法 (不眠症だった医師がついに考案した裏ワザ)
横向きに寝る。両手は布団の外に出し、枕の上の顔の近くに置く。上になった足の膝をベッドにつける。
上になった足で下の足をさする。足をさする動作に合わせて100まで数える。
眠れないときは体の反対側を下にして同様に繰り返す。
上の足の膝を支点にして動かすと疲れない。
7分では眠れなかったけれど、しばらくやってみます。

読了日:10月11日 著者:小野垣義男(小野垣医院院長)
https://bookmeter.com/books/5557196

■影なき女―名探偵・神津恭介
収録された6編のうち既読は「眠れる美女」「蛇性の女」「私は殺される」の3編。
「影なき女」
記録を完結したいからとひとりになった日下部の意図を、恭介は分かっていたんだろうか。
「冥府の使者」
刑務所から出てくる3年間をずっと待つほどの執念。
「黄金の刃」
種明かしされれば何だそんなことか、な感じですが、四次元に行けると言っちゃうのが中二病っぽい。

読了日:10月10日 著者:高木 彬光
https://bookmeter.com/books/2620201

■世界どこでもずんがずんが旅 (角川文庫)
「本書は、ずんがずんがと歩いていった椎名誠という冒険家紀行家写真家健啖家無謀家伝承家の貴重な文章と写真である」
文章を書いてる本人が撮った写真なので、より現場の雰囲気が伝わると思う。
びっくりしたのは、オーストラリアの内陸部(椎名さんが行ったのはエアーズロックから100キロほど北東の場所)に野生のラクダの大群がいること。
若いラクダを捕まえて調教しラクダ不足の中近東に売ると一頭40万くらいになるそうで、需要と供給の場所が逆転してるのが不思議な感じ。

読了日:10月10日 著者:椎名 誠
https://bookmeter.com/books/6506301

■手のひらにのる骨董
京都古門前にある古美術店「てっさい堂」貴道裕子さんが選んだ豆皿195点、ぽち袋20種、帯留82点。
どれも小さいけれど存在感のある佇まいでした。
巻末に寄せられた学習院大学名誉教授・諏訪春雄氏の「ぽち袋の文化」が興味深かったです。
関西の花柳界で祝儀や心付けを「ぽち」と呼び、そのぽちを入れるから「ぽち袋」。
海外諸国のチップと似ているが本質的な違いがある。
ぽちは「恥じらい」チップは「義務」なるほど。
読了日:10月09日 著者:貴道 裕子
https://bookmeter.com/books/6062223

■愛し (on BLUEコミックス)
「君を嫌いになれる人がいたら見てみたい」うん、ほんとにね。
翔真が芦田の携帯を届けに行って、絡んできた客にワインをかけられたとき、その客を呼び止めようとした芦田の表情。
あ、そういう顔もちゃんとするんだ、って安心した。
翔真の大学の友達ふたりがいいヤツだなあ。
読了日:10月09日 著者:くれの又秋
https://bookmeter.com/books/12804938

■ナゴヤドームで待ちあわせ
ドラゴンズファンの作家によるドラゴンズ小説のアンソロジー。
1994年10月8日、勝率が同率、首位で並んだ中日と巨人の優勝をかけた直接対決は覚えてます。テレビで見てました。そういえばイチローはやきそば食べてたなあ。
それほど印象に残る試合だったので、鳥飼否宇「ヴァーチャル・ライヴ10・8決戦」深水黎一郎「もうひとつの10・8」と続けて読むと色々と感慨深いです。
ドアラのデビューはもっと昔だと思ってた。

読了日:10月08日 著者:太田 忠司,吉川 トリコ,鳥飼 否宇,広小路 尚祈,深水 黎一郎
https://bookmeter.com/books/11088723

■自分を憐れむ歌 - テースト・オブ・苦虫7
「ヨミウリウィークリー」2006年2月~2007年2月掲載分。
中身とあってないような、微妙に捕捉しているような、そういうタイトルの付け方がいいなあ。
「それってもしかして丸投げ……」「馬齢が重なって重いぜ」あたりが好き。
新幹線の座席がどこかを覚えていられない、っていうのはすごく親近感が。私は車掌さんが車内改札に来るまで券を握りしめてました。
相撲の技の、急激にお肌がつるつるすべすべになって相手が捕まえることができなくなる「ドモホルン」を想像してついつい笑う。

読了日:10月08日 著者:町田 康
https://bookmeter.com/books/531000

■乙女の大阪―デート、食べ歩き、お菓子・おみやげ探し、クラシックホテル・レトロ建物巡り…乙女心の大阪案内 (MARBLE BOOKS)
元気でパワフルなだけじゃない、乙女心を掴む大阪。
自分だったらコレに乙女心を感じるだろうかと悩む物件もあったので、そういうチョイスも含めて旅行気分で楽しみました。
おばあちゃんの原宿と言えば東京では巣鴨、そして大阪では石切参道商店街。
ここで買ったものあれこれが可愛いこと。
うちわ形の綿菓子に動物ジュース、子供も喜びそう。
読了日:10月07日 著者:甲斐 みのり
https://bookmeter.com/books/399606

■アルテ・ピナコテーク ミュンヘン (スカラ みすず 美術館シリーズ)
美術愛好家だったヴィッテルスバッハ家のコレクションを反映した絵画館。
ドイツ・ルネサンスの絵画を中心に、ゴシックから18世紀半ばまでの選りすぐられた作品を豊富に収蔵し、世界で最も大きくて優れた絵画館のひとつ。
「当館の誇りは、とくにデューラー、ルーベンス、そしてレンブラントだろう」ということで表紙はデューラー「自画像」。
膨大なイタリア絵画は質が高く、19世紀の国王ルートヴィヒ1世の審美眼とキリスト教を復興させようとした努力の賜物だ。

読了日:10月07日 著者:エーリッヒ シュタイングレーバー
https://bookmeter.com/books/1283910

■究極のドグマ―穂瑞沙羅華の課外活動 (ハルキ文庫)
ネオ・ピグマリオンに依頼された案件の中から沙羅華が引き受けたのは猫探し。
捜索の過程で出会ったワンもそうだけれど、研究を進めていくうえで立ちはだかるのは「自分自身とは何者なのか」ということ。
ワンが分子コンピュータを駆使し、完全生命に自分自身の生まれた意味を求めたとしても、やっていることは壮大な自分探し。
沙羅華にしてもワンにしても、そうせずにはいられないという気持ちが少し痛ましくもある。
いつも沙羅華が食べてるスティッキーって味のバリエーションが多いなあ。

読了日:10月06日 著者:機本 伸司
https://bookmeter.com/books/4324300

■「ハイテク」な歴史建築 (ベスト新書)
日本を代表する木造建築物は匠の技が支えてきた。
1981年に再建された薬師寺の西塔は、東塔より1.1mほど高い。
東西両塔の大きさ・形状の違いは木材の乾燥収縮を、基壇の高さの違いは地盤沈下を考慮したもので、500年後には同じ高さになり、1000年後には屋根が設計どおりの形状になる。
そういう配慮が出来る技術があるのに、市街地だからという理由で金堂に鉄筋コンクリートを使用させられたのは本当に悔しかっただろう。

読了日:10月06日 著者:志村 史夫
https://bookmeter.com/books/11166055

■カレイドスコープ島 《あかずの扉》研究会竹取島へ (講談社文庫)
八丈島の沖に浮かぶ月島と竹取島。
月島での殺人事件に巻き込まれる《あかずの扉》の6人。
探偵がひとり行方不明になり余った探偵が登場、後動さんの思考をトレースできる鳴海さんがいてくれて心強かった。
カケルが「ぼくたちはなんて現場の警察官に恵まれるのだろう」と感激してたのに、電話番の意図を知ってがっかりしただろうな。
でも、将来的な自分の利益が損なわれることに我慢できないから排除するって考え方をしたのが今寺刑事じゃなくて良かった。
後動さんの父親の件が気にかかる。
読了日:10月05日 著者:霧舎 巧
https://bookmeter.com/books/544319

■NHK俳句 岸本葉子の「俳句の学び方」: NHK俳句
万年初心者を脱したいひとに。
「NHK俳句」司会としての役得メモとさまざまな句会でのメモを整理して公開。
ブラッシュアップのやり方を知っているだけで随分と違うはず。
上五の字余りは許容されやすく、中七を守るのは最優先。
動詞は優しい印象の「ウ音便」「イ音便」にしてみる。
読了日:10月05日 著者:岸本 葉子
https://bookmeter.com/books/13659822

■いざというとき使えるために 緊急のものトリセツ図鑑②のりもの
非常通報器、ドアコックなど、交通機関で緊急時に使う道具を分かりやすく図解説明する。
電車やバスでの「緊急」は判断が難しく、ためらってしまいがちだけれど、だからこそ正しい知識が必要になる。
『旅行などで使われる高速バスでも、運転手や乗客が非常ブレーキスイッチを押すと、「ドライバー異常時対応システム」が作動します』
ボタンを押すとバスは自動的に減速して、アナウンスとランプの点滅で車内と車外に非常事態を伝えるということなので、高速バスに乗ったら念のため場所を確認。

読了日:10月04日 著者:教育画劇編集部
https://bookmeter.com/books/15737301

■秘密 season 0 9 (花とゆめCOMICSスペシャル)
天使すぎる舞ちゃんとパワハラ上司の歌に和む。
須田光を里子にした青木と光に疑念を抱く薪、ふたりの根本的な違いがさらに浮き彫りになる。
薪を見てるとニーチェの「怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。 深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ」を思い出す。
そして15年間も女を見張ってきた男は、実は見張られてきた男。
計画通り!ってときにはウラがないか疑ったほうが良いと思わされる。

読了日:10月04日 著者:清水 玲子
https://bookmeter.com/books/16331690

■ジークフリートの剣
「トスカの接吻」の藤枝和行が主人公。
オペラ・ニーベルンゲンの指輪の上演を前に婚約者・有希子を列車事故で亡くした和行は、ひょんなことから神泉寺瞬一郎と知り合い、真相を知ることになる。
老婆の占い。この骨は俺の守り刀だ、と思ったこと、そして零したブランデー。
和行に生まれて初めて恐れを感じさせた満場の拍手喝采は死者への手向けでもあった。
ミステリというよりも、その場にいない有希子の想いを感じた物語でした。

読了日:10月03日 著者:深水 黎一郎
https://bookmeter.com/books/653112

■風雲家電流通史
日本の家電産業はテレビと共に育ち、成長し、発展してきた。
けれどバブル崩壊後、シビアな競争が激化、技術流出などで韓国勢に猛追され、家電業界は混迷を極めている。
「附・生活文化と電化100年」の、電灯会社の供給シェアを巡る仁義なき戦いのエピソードが迫力があった。
電気の安売り合戦があったから普及率が高くなったので、結果的にはそれが今の日本の土台になったんだろうな。

読了日:10月03日 著者:坂上 正一
https://bookmeter.com/books/8029697

■大接近! 工場見学 (5) サクラクレパスの工場〈クレパス〉
「サクラクレパス」の工場に潜入、写真で工場見学。
サクラクレパスは16色。
例えば「あお」と「みずいろ」のように濃い色と薄い色の組み合わせで1日2色ずつ、何日もかけて16色のクレパスを作る。
顔料の違いで、色によって重さが違う。

読了日:10月02日 著者:高山 リョウ
https://bookmeter.com/books/11488109

■EMIRI Coordinate Sample Autumn-Winter/183styles (美人開花シリーズ)
図書館のリサイクル本棚から貰ってきた本。
辺見えみりの秋冬コーディネイトブック。
茶系の服が多いので、アースカラーを着ているひとには参考になるかもしれない。
柄ものの服をあまり着ない代わりにパイソンの靴とかカバンの小物類がアクセント。

読了日:10月02日 著者:辺見 えみり
https://bookmeter.com/books/11139249

■ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外篇 (角川文庫)
清水南高校吹奏楽部のメンバーたちの日常のひとこま。
「運よく夢が叶ったとしても音楽はきつい。類まれな才能の持ち主でも、時代がふり向いてくれないと意味がない」
そんな過酷なプロの世界に飛び込もうとしている芹澤直子が吹奏楽部にいることの意味を一番分かっているのは、片桐元部長なのかも。
望月樹が欲したタイプ5人全員が揃っているのが今の吹奏楽部。
草壁先生がいなくなり望月樹が引き継ぐかもしれないと教頭先生は考えているのだろうか。
チカが見つけた退出ゲームの没シナリオが面白かった。

読了日:10月01日 著者:初野 晴
https://bookmeter.com/books/11546047

■恐竜まみれ :発掘現場は今日も命がけ
恐竜に取り憑かれた学者がその日常を明かす、超スリリングな探検記。
敵がハイイログマや毒蛇だけなら冒険家みたいですが、せっかく見つけた化石を盗掘から守ったりするのも役目、恐竜学者は大変だ。
大きな化石は密輸しにくいので、全身骨格から必要なところだけを掘り出して化石ーマーケットなどで販売、たくさんの素晴らしい化石が犠牲になっていることを知る。
化石が多産する世界遺産のカナダ・恐竜州立公園では、時間も資源も限られているので何を掘り出すのかを決めるのが大事というのがなんとも贅沢な悩み。

読了日:10月01日 著者:小林 快次
https://bookmeter.com/books/13795564


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