やわらかい螺旋

徒然なるままに

2014-01

2014-02-01 10:46:00 | 

2014年1月の読書メーター
読んだ本の数:69冊
読んだページ数:16454ページ
ナイス数:899ナイス
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■「漢和辞典」に載っているヘンな漢字
なにこれ本当に漢字?と思うものがずらずら並んで壮観。日常的にお目にかかるものは多分「歪」くらいかも。UNICODEに対応してない文字もあるし、どういう場面でそんな漢字を使うのか想像も出来なくて、解説を読んでふむふむ。
読了日:1月31日 著者:高井ジロル
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■夢の国のポプリ―楽しいポプリづくり (角川文庫)
昭和62年発行、そういえばポプリ作るのがはやってたような記憶があるようなないような。薔薇だのラベンダーだの、華やかな匂いや姿のものを思い浮かべますが、鉛筆の削りかすまで材料になるなんて意外だなあ。
読了日:1月31日 著者:熊井明子
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■女子と鉄道
こういう、のんびりゆるい感じで鉄道を楽しんでます、っていうのは、読んでいても気楽なので良いなあ。マニア一直線だと周りの迷惑になることも平気でやったりすることもあって、あまり良い印象じゃないのです。寝台列車がどんどんなくなっているのは寂しいな。電車を模したお菓子はやっぱり見かけも電車らしいほうが気分が盛り上がるっていうのは同意、パッケージだけだと騙された気分になります。
読了日:1月30日 著者:酒井順子
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■黒猫の薔薇あるいは時間飛行
恋の思い出は思い出として、そのまま時間に埋もれさせるのか、あるいは、過去から現在そして未来へと、結晶にしてずっと持ち続けていくものなのか。フランスの黒猫、日本の付き人さん、それぞれが、人の恋の行方に立ち会うことになり、おのずと自分のこととなって跳ね返る。黒猫は、公園に置いてきた薔薇を、付き人さんがちゃんと受け取ると分かっていたんだろうなあ。
読了日:1月30日 著者:森晶麿
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■馬鹿が止まらない (双葉文庫)
あのときあんな馬鹿なことやらかして、と、思い出すような出来事が、誰でもひとつやふたつはあるものですが、ここまで沢山あるとむしろ天晴れ。オギワラとハギワラの漢字が、どっちがどっちなのか分からないっていうのは自分にも当てはまっているので、ちょっとドキドキ。秋に咲くから萩はハギだ、といちいち確認してしまいます;
読了日:1月30日 著者:堀井憲一郎
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■岩田専太郎 (らんぷの本)
映画「木枯し紋次郎」のポスターが岩田専太郎だったなんて。この美人画との印象が違いすぎて、全然分かりませんでした。日本人らしいひとえ目蓋の女たち、どの顔を見ても目力があるなあ。
読了日:1月29日 著者:松本品子
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■クマごよみ―リラックマ生活〈4〉 (リラックマ生活 (4))
ちょっと疲れているときの息抜きに最適。「結果オーライ」「苦手なものは苦手でよし」「どうにもできないこともあります」よしっ。
読了日:1月29日 著者:コンドウアキ
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■今日から始める 楽しい短歌入門
最近はなんとなく惰性で歌を作ってるような気がして、初心に戻るために読みました。すべてを説明しないこと、語彙数を増やすこと、他人を攻撃したり自分を肯定する表現を慎むこと。本の半分くらいは歌を鑑賞することに充てられているので、言葉の使い方の勉強になります。斎藤史「疲労つもりて引き出ししヘルペスなりといふ八十年いきればそりゃあなた」
読了日:1月28日 著者:江田浩司
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■ドキドキしちゃう―岡本太郎の“書” (小学館クリエイティブビジュアルブック)
同じ場所に居続けることなんか出来ないような、躍動感のある文字の数々。「爆発」の文字なんて本当に爆発してる。「驚」の、メキシコは二百年前から俺のまねをしてやがる、って抗議したっていうところで思わずにやり。
読了日:1月28日 著者:岡本太郎,平野暁臣
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■トリックアートたからさがし (トリックアートアドベンチャー)
だまし絵って面白いなあ。絵に隠された片仮名を探せ、っていうのが意外と分からなくて、巻末の解答を見てようやく分かる有様でした。
読了日:1月27日 著者:グループコロンブス
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■使う・遊ぶ 博士の実用夢折り紙
鶴くらいしか折れなくて、果たして箱なんて作れるだろうかと最初から腰が引けていますが、複雑な感じのモンドリアンボックスに挑戦してみたい。折る作業より組み立てるほうが大変そうだけど、面白そう。
読了日:1月27日 著者:川崎敏和
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■松本ぷりっつの子育てバッチコイ! (SUKUPARA SELECTION)
世の中のお父さんお母さんが、自分ちはこうだった、と笑いながら話せる子育てエピソードは、読んでいるこちらも心が温まります。ランドセル姿を天国のおじいさんに見せようとしてた、ってところで思わず泣きました。
読了日:1月26日 著者:松本ぷりっつ
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■大人のアスペルガーを知る本 (イラスト版こころの健康クリニック)
簡潔に指示を出す、っていうのは、アスペルガーの人に対してだけじゃなく、普段からそういうことを心掛けておけば、誤解が起こりにくくなるのかも。会話をする時の具体的なルールを決めておくのも、普通なら「臨機応変、空気読め」で終わるところだけれど、こういうことって大事なんだなあ。
読了日:1月26日 著者:
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■あのときわたしが着ていた服
母親が作った服。姉が着ていた服。祖母が買ってくれたドレス。ひとりの女性が過ごしてきた時間、思い出は、服とともに。読み終わった後で、自分を振り返ってしまいました。あのとき自分はどんな服を着ていたっけ?
読了日:1月25日 著者:アイリーンベッカーマン
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■ばかちらし (集英社文庫)
愛すべきお馬鹿さんたちに笑わせてもらいましたw地理が苦手で、どこに何があるのか分からないっていうのは、そういうこともあるよねと思うけれど、尾崎さんの「イタリアって、フランス旅行ですよね」 「日本は赤く塗ってあるものなのに、この地図は塗ってないから分からない」。 いやもう参りました。コントを集めた「おまけちらし」も面白かったです。
読了日:1月25日 著者:わかぎゑふ
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■黒猫の接吻あるいは最終講義
自分の命を捧げることはそのステップの一つでしかないという思考。完全な美しさを再現するために、人間ここまで出来るものなのか。美しさに魅入られた人間は妥協を許さず、芸術への厳しい姿勢を貫くしかない。そして付き人さんの母上の「人間って同じ状態を維持し続けることってできないものよ」が実現してしまったけれど、不思議と寂しさは感じない。
読了日:1月24日 著者:森晶麿
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■萌えの死角 3 (ニチブンコミックス)
大河ドラマ「平清盛」見ておくべきだった・・・!と今頃になって後悔。ブロマンスなんて言葉あるんですねえ、それを欺瞞だと一刀両断するA女史、男前だw刑務所の中で盗まれた原稿の中身と行方が気になります。
読了日:1月24日 著者:今市子
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■黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)
アシモフってSFの印象しかなかったので、こういう作品もあったとは意外でした。そしてとても楽しめました。毎月開かれる晩餐会に呼ばれるゲストを交え、ああでもないこうでもないと謎解きをする6人と、レストランの給仕のヘンリーが好対照。ここで話したことは外に漏らしてはいけない、という規則があって、それが事件解決に邪魔になるのを承知の上で、規則違反にならないように配慮するヘンリーの気遣いの細やかさ。こういうひとが給仕を務めるレストランは居心地が良さそう。
読了日:1月23日 著者:アイザック・アシモフ
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■うちの3姉妹 1
図書館で偶然見かけて、そういえばアニメで見たことがあるぞと思い出して借りてきました。元々はブログだったんですね。3姉妹それぞれ個性的だし元気があるし、面白いなあ。えいしえいしと枕を運ぶ社長が可愛いw
読了日:1月23日 著者:松本ぷりっつ
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■ナマの京都
観光客が憧れの目で眺める京都とは違う、生きている人間が住んでるナマの京都。お茶どころの宇治のイメージがあるので、普段は番茶を飲むっていうのが意外でした。葉っぱが大きいからとは言っても番茶の袋の大きさが凄いw「王将」はそんなに関係ないんだろうけれど、薔薇色の液を思い出して笑ってしまいそうだ。
読了日:1月22日 著者:グレゴリ青山
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■手のひらサイズのロールケーキ―はじめてでも失敗知らず
ロールケーキってスポンジの量が多いので、食べているうちに飽きてしまいます。この大きさなら市販のものより小さいから飽きる前に食べきれそうです。綺麗に巻くコツを掴めば簡単にできるし、お土産にしてもサマになるし、覚えておけば損はないかも。
読了日:1月22日 著者:柳瀬久美子
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■レトロでかわいい芋版画生活―スタンプ感覚で楽しむ
なんせ版型がお芋。作ってずっと保存できないので、その版を利用して作ったものを再現できないと思うと、図案を彫ってるときから緊張してしまいそう。でも、一期一会なライブ感はあるので、どんな図案にしよう、どんな配置がいいかな、とか、考えている時間も楽しそうです。巻末に掲載されている作品の、イチゴがつやつやしていて綺麗。
読了日:1月21日 著者:小町谷新子
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■鉄道懐顧―藤倉菊太郎版画文集 (Bee books)
「退職老人には分不相応の出費を伴う道楽」とおっしゃいますがとんでもない。普通に白黒の版画も綿密な作業を強いられるだろうに、多色刷りともなれば、どれだけ神経を使うのかと気が遠くなりそうです。路面電車なんて自分が生まれる前のものなのに、妙に懐かしさを感じます。日本と外国の鉄道の、色合いとか雰囲気が明らかに違っていて、版画での表現力に脱帽。
読了日:1月21日 著者:藤倉菊太郎
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■図書室の海 (新潮文庫)
関根家の足跡をたどる旅もこれで最後。「春よ、こい」時間軸が行ったり来たりして、読んでるうちからだいぶ混乱していたんですが、マフラーのことで相談している少女二人のやりとりで腑に落ちて、面白がりつつ混乱に巻き込まれることにしました。「茶色の小壜」目撃したほうが気の毒というよりも、秘密を知られないようにもっと努力しないと駄目じゃん、と思ってしまいました「図書室の海」関根夏の、負けず嫌いなだけじゃない側面を垣間見れて良かった。言われてみれば確かに、主人公タイプのひとは何かに揺れてる。
読了日:1月21日 著者:恩田陸
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■奇面館の殺人 (講談社ノベルス)
今回は最初から最後まで鹿谷門実がどっぷりと「館」の秘密と取り組んでいるので、満足感が高いです。どうしてそうなった、っていうミステリの部分は、なるほど中村青司の館だもんね、と思ったものの、奇面館に集う客人たちの素性のほうが驚き。よくこれだけ揃ったものだなあ。
読了日:1月20日 著者:綾辻行人
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■さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)~要介護探偵の事件簿 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
これを読んだ今なら、みち子さんがどうしてあの時あんな事をしたのか理解できます。玄太郎さんが言うと、物事の道理はこうなんだろうなと納得してしまう迫力。「要介護探偵と四つの署名」では、武田信玄の「人は石垣、人は城」って言葉を思い浮かべていました。ひとを育て、活躍の場を与えることを厭わない、そんな玄太郎さんだからこそ、口が悪くても慕われていたんだろうなあ。
読了日:1月20日 著者:中山七里
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■人外境ロマンス (単行本)
人間とそうじゃないものがどこでどうやって関わりを持つのか、意外と身近で気が付いてないだけなんじゃないか、と思ってしまうような物語でした。「かわいい狙撃手」警官と少女の行く末が気になりますが、彼の仕業だとしたら、年齢差は考慮に入れないのだろうか。「つめたい転校生」物理的な距離は心理的な距離の妨げにはならない。「いとしいくねくね」そういえば奥さんの描写があまりなかったなあ。
読了日:1月19日 著者:北山猛邦
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■岸辺の唄 2 (HMB I 4-3)
水を巡る物語のなかで、一遍だけやや毛色が違う「悪夢城の主」が良かったです。冒頭で逃げて行ったウンピョンとワンピョンが最後にああいう形で登場するとは。武勇で鳴らしてひとを恐れさせることだけが才覚じゃない。頑固な奥方が意外といじらしくて可愛い。
読了日:1月19日 著者:今市子
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■生存者、一名 (祥伝社文庫)
確かに生存者は一名だけど、そうきたか!そして名前がどちらにも当てはまり、最終的にどうなったのかムズムズするような終わり方。外からの情報が手に入らず、自分たちが置かれている状況が絶望的だと認識する瞬間の恐ろしさと、逆に、今の状況の自分だからこそ見出している希望。女ってしたたかな生き物だ。
読了日:1月18日 著者:歌野晶午
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■和の色洒落色
イラストを眺めているだけでも飽きない可愛い本。青磁、珊瑚、朱鷺、小豆などなど、和名で言う色って繊細な感じがします。分類すれば同じ「赤」のグループでも、朱華と紅絹色はこんなにも印象が違うんだなあ。写真で紹介されてる私物が素敵なものばかりでした。
読了日:1月18日 著者:おおたうに
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■紅い牙 (11) (MF文庫)
生き残った人間は奈留の思いを忘れてはいけない。死んだ者たちの意志を忘れてはいけない。サグのバリアクラッカーには衝撃を受けたけれど、それより印象的なのは、バードがソネットとともに落ちたこと。あの場面はまさに、サイボーグ009リスペクトだと分かるところ。ソネットは本当に幸せだっただろうなあ。
読了日:1月17日 著者:柴田昌弘
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■紅い牙 (10) (MF文庫)
いよいよ最終決戦。紅い牙の力にランが呑み込まれ暴走してしまったら、タロンがもくろむ世界征服は頓挫するものの、その力によって、人類が経験したことのない恐怖の世界が待っている。命が失われていく中、バードとイワンの決断は重い。
読了日:1月17日 著者:柴田昌弘
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■紅い牙 (9) (MF文庫)
扉絵のメイド姿のランと本編のメイド姿のランが、やってることにギャップがありすぎ。変身をとくと着替えがないイワンのメイド姿はむしろ見てみたいかもw落雷で重傷を負って救急搬送されたソネットを付き添いのバードごと回収したメレケス博士、なぜバードも連れて行った?
読了日:1月17日 著者:柴田昌弘
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■さよならドビュッシー (宝島社文庫)
音楽用語がたくさん出てきたら分からないしな、と食わず嫌いだったんですが、今まで読まなかったことを後悔しました。祖父といとこを火事で失って自らも重傷を負い、好奇な目に晒される辛さ。遥の気持ちが頭じゃなくて感覚で理解できるような描写の細やかさ。それなので余計に、最後に岬洋介の謎解きを読んだ後、該当する部分を読み返して、やられたなあと思いました。遥の演奏を聴いてみたいな。
読了日:1月16日 著者:中山七里
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■世界をささえる一本の木―ブラジル・インディオの神話と伝説
ブラジル・インディオって言い方をこれで初めて知りました。エキゾチックな絵は深みのある色を使っていて、神話の世界をより楽しめます。どの国の神話にも意外と共通点が見られるのは面白くて、トッピー族のイアーラの物語は、船を難破させるセイレーンのよう。
読了日:1月15日 著者:ヴァルデ=マール
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■魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?
初東川作品。ミステリっぽいコメディな感じなので、軽く読めました。出てくる人がどいつもこいつもキャラが濃い。魔法使いマリィの魔法で犯人がすぐ分かってしまうけど、だからと言ってすぐに逮捕できるわけでもなく、決定的な証拠をあげるために奮闘するドMな小山田刑事の閃きが冴えてる。小山田は椿姫に足蹴にされる前に、マリィから散々な目にあってるわけだけど、気になるのはそのせい?
読了日:1月15日 著者:東川篤哉
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■部長!ワイシャツからランニングがすけてます 男の器は服でつくる (朝日新書)
スーツにそう流行なんてないだろうと思ったら甘かったw巻末のイケてるおやじになるための12の格言はとても参考になりますが、これを全部守れる素人がどれだけいるだろう。そのくらいの気合いがないと、古臭くなくて自分らしいファッションを着こなせないってことなのか。
読了日:1月14日 著者:ドン小西
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■にすいです。    冲方丁対談集
対談となると、相手との相性によっては、しゃべりっぱなしになるか聞き役になりすぎる場合があるけれど、これはとてもバランスが良かったです。冨野由悠季とは半年間の連載ということもあり、そのあとに掲載された井上雄彦が短いなと感じてしまうほどボリュームがあり、読みごたえもありました。
読了日:1月14日 著者:冲方丁
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■紅い牙 (8) (MF文庫)
黒部のところにメイドとして潜り込んだランと由里。安曇ヴィラの立地も建物もなにかあるぞとプンプンにおう。誰に襲われているのか分からないっていうのは精神的にきついなあ;
読了日:1月13日 著者:柴田昌弘
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■紅い牙 (7) (MF文庫)
バードをはさんで、お互いの存在を感じるランとソネット。ランはランで、バードが自分を好きかどうか確かめられないし、ソネットはソネットで、タロンにいる以上、バードが自分に心を動かされることはないと思い知らされる。当の本人のバードはいつ機能停止してもおかしくない状況で、どうにも八方塞がり。そのころ真知は自分の秘密を知る。
読了日:1月13日 著者:柴田昌弘
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■ドーナツの穴 食べもののかたちの秘密!?
食べ物の形は製造工程で決まることが多くて、どうやって作っているのかが分かって面白い。チュロスって、表面積が大きくないと揚げてる時に爆発するからあの形、って聞いたことがあるんだけれど、ただの棒状より割れにくくきれいに出来るから星型にしてる、っていうのを鵜呑みにして、それじゃ割れてもいいから普通に丸めて揚げればいいじゃん、と思う人がいないことを願います。
読了日:1月12日 著者:真下弘孝
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■スーホの白い馬―モンゴル民話 (日本傑作絵本シリーズ)
正確には再読。子供のころ読んで、表紙しか覚えていませんでしたが、この素朴で力強い絵だから覚えていたんだろうなあ。午年にまた読めて良かった。馬頭琴の音色は人の心に沁みこんでいく。
読了日:1月12日 著者:大塚勇三
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■キモメン探偵、謎を解く
週刊ワードの山本さゆり、って、そうか達也と結婚したんだ、おめでとう!とか、他作品との繋がりもあって、それを探すのも鯨作品の楽しみ。眼鏡をとれば美少女ってのはよくある設定だけど、それを少し捻って、水に濡れればイケメンっていうのがおかしかった。芸能界が舞台なので登場人物が多く、これ誰だっけ?と覚えてないことがしばしばあり、登場人物紹介に戻って確認していました;特例で刑事をやってる十代の大御神輝也の大袈裟な設定はここではそれほど必要なかったかも。
読了日:1月11日 著者:鯨統一郎
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■大きな音が聞こえるか
品川デンタルクリニックが名前だけ登場、あちらのみなさんお元気かしら。泳が感じていたこのまま腐っていくような感覚、泳がポロロッカに乗ると決めた途端に羨ましがる大人たち。どっちも良く分かるなあ、その気持ち。日本に住んでいると分からないことを体験するために泳はアマゾンに行ったわけじゃないのに、結果的に、自分が井の中の蛙だと思い知らされる場面が多くて、頭で考えるのとはやっぱり違うんだなあ。ジョージが言った、泳の名前がポロロッカそのもの、っていうのが印象的。
読了日:1月11日 著者:坂木司
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■うちの合わせ技 みそでつくる元気食―驚異のみそパワーを毎日の食卓に!!健康&美容のレシピ110
作った味噌が予想以上においしく出来て、無駄なくおいしく食べたかったので、図書館で見かけたこの本を借りてきました。今の時期なら、ちゃんこ鍋でもやってみようかな。あとはみそおでんとか。
読了日:1月10日 著者:
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■お菓子づくりの失敗をスッキリ解決する本
レシピを見ながらお菓子を作ると、たとえば「メレンゲにグラニュー糖を3回に分けて混ぜる」って書いてあったなら、3回それぞれどのタイミングなのか、なんて考えてみたことがなかったので、そういう細かいコツがカラー写真とともに解説されていて分かりやすかったです。
読了日:1月10日 著者:百野浩史
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■ダメ犬グー―11年+108日の物語 (幻冬舎文庫)
愛情がなければ、ここまでちゃんと、グーがどんな犬かっていうのをひとに紹介できないよね。一緒に暮らした時間がどんなに大切だったのかが伝わってきます。命を見送るつらさに胸がきゅっとなるけれど、それはきっと忘れてはいけないこと。
読了日:1月10日 著者:ごとうやすゆき
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■ウサギ料理は殺しの味 (創元推理文庫)
田舎町で起きてる「風が吹けば桶屋が儲かる」の中に首を突っ込んだ元警官で私立探偵のシャンフィエ。自分自身は輪の外側に居て当事者ではないものの、危ない橋を渡りつつ真相を探ろうとやっきになってる。さすがにフランスミステリ、ジビエは全然興味がないのでウサギ料理にはそそられないけれど、シャンフィエがカントワゾーの店で食べてる料理がおいしそう。
読了日:1月10日 著者:ピエール・シニアック
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■リンボウ先生の「是はうまい!」 (コロナ・ブックス)
伊勢海老からはじまって穴子、イラブーと続いていって、このまま魚介類の美味しい話で終わるかなと思っていたら、最後がまさかの筍とは。カラー写真がふんだんに使われ、土地の雰囲気にも浸れました。
読了日:1月9日 著者:林望,上野敦,近藤篤,飯田裕子,松村映三
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■堀アンナの事件簿2 安楽椅子探偵と16の謎 (PHP文芸文庫)
アンナが所長に就任してからどんどん規模が大きくなるカープ探偵事務所。とうとう航空会社まで買い取って「いつか、キャッチボールをする日」にも登場する奈良原さんを救う結果に。誰に言っても安楽椅子が活躍しているのを信じてもらえないようだけれど、買い取りたいと言ってきたグリーンポリスの社長さんは見る目があったねえ。火事で肘掛部分が少し焦げてしまって、助け出されたあとから一言も喋っていない安楽椅子、大丈夫なのかな。
読了日:1月9日 著者:鯨統一郎
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■びっくり館の殺人 (講談社文庫)
事件の真相は、事件が起きたときにもう当事者たちには分かっていて、島田潔の入る隙間がまったく無し。館の謎に関係したトリック云々ではなく、怪奇的な雰囲気を堪能する為の本。小中学生の読者がこれを足がかりにして、館シリーズを読み始めるには良いと思うし、いままで読んできた大人は一味ちがう中村青司のびっくり館に思いをめぐらすのもまた一興。中村青司の館は、人間の狂気を呼び覚ます装置なのだろうか。
読了日:1月8日 著者:綾辻行人
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■食べる.横浜―決定版 横浜の地産地消ガイドブック
多分、横浜と言えば海沿いの観光地のイメージがあると思いますが、それは中・西・南の3区だけ。大部分の横浜市は、落ち着いた住宅街だったり農地が広がっていたりします。毎年、生産量の上位を争うほどの小松菜の一大産地だったり、東海道線から牛舎が見えたりと、きらびやかな観光都市のイメージが覆されます。地産地消に積極的に取り組もうとしているひとたちの輪の中に、消費者として参加したいなあ。
読了日:1月8日 著者:『食べる.横浜』制作委員会
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■西原理恵子の人生画力対決 3 (コミックス単行本)
対決で印象に残るのは東村アキコが絵を描くスピードの速さと里中満智子のキムタク版ヤマト。それが吹っ飛ぶほどの衝撃は、えっ理論社って倒産したのかΣ印税2000万円が貰えないのと廃棄処分になる本の山と、どっちが心情的につらいかな;
読了日:1月8日 著者:西原理恵子
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■平成お徒歩日記 (新潮文庫)
こういうのを読むと、都市開発って容赦ないなあと思ってしまいます。古地図を頼りに歩いてみると、逆に、どれだけ歴史の名残があるかを見つけるのが楽しいのかも。市中引き回しのコースが思っていたよりも範囲が広くてびっくりしました。引き回されている罪人の要求に応じて、赤子を連れてた若い母親の乳を飲ませた、なんていうのもびっくり。
読了日:1月7日 著者:宮部みゆき
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■技師は数字を愛しすぎた【新版】 (創元推理文庫)
フランスミステリに馴染みがないので、「ヌイイの別荘」の「ヌイイ」が人名なのか地名なのか途中で分からなくなって焦りました;犯人消失が何度もあるのに、そんな簡単なことで「消えた」ことになってしまうなんて。核燃料チューブの見かけと危険性を知らないひとが、もし見つけていじっていたらと思うとぞっとします。マルイユがあのままリンダの虜になっていたらどうなっていただろう。
読了日:1月7日 著者:ボワロ&ナルスジャック
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■紅い牙 (6) (MF文庫)
サグの容姿もそうだけど、ソビエト出身で銀髪、ESPを使うイワンを見ると、やっぱり「サイボーグ009」リスペクトなんだなと感じます。001イワンは赤ん坊だけど。緑の大地主催のロックコンテストでベースを任されたバード。仲間たちの熱い気持ちに後押しされて弾くベースは64ビート。一方、ゲシュペンストに乗っ取られてしまった奈留を追ってランたちは霞間ヶ滝へ向かう。
読了日:1月6日 著者:柴田昌弘
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■紅い牙 (5) (MF文庫)
犠牲を出したうえでの東都日報のスクープも報われずに終わるのか。タロンのやり方に従うソネットも、周りの人間たちが傷つけられていることに納得しているわけではない。そのあたりの折り合いをどうつけていくのか、今後の展開に絡むだけにかなり複雑。ソネットとの闘いで海中に沈んだランを回収したタランチュラの行方はいかに。
読了日:1月6日 著者:柴田昌弘
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■紅い牙 (4) (MF文庫)
バードが生きていて自分を助けに来たことを知ったラン、敵なのに自分を助けたバードと行動を共にすることになったソネット。ふたりの女心の揺れが最後まで波乱を呼ぶと思うと、バードって罪つくり。死闘を演じているのはイワンたちエスパーだけじゃなく、安積の闇を追うことになった東都日報側にも言えること。本編が緊迫した状況なだけに、番外編のワタルの活躍で息抜き。
読了日:1月6日 著者:柴田昌弘
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■地下街の雨 (集英社文庫)
短編集。読み終わってハイおしまい、というよりも、登場人物たちのその後を想像せずにはいられないような余韻が残ります。「地下街の雨」真紅の椿のネクタイとすらりとした女性の二人連れはきっと微笑んでたと思うんだ。「不文律」なにが引き金になるのかは当人たちの事情でしかないけれど、関係者がパズルのピースを持ち寄れば、意外と真相が見えるのかも。「ムクロバラ」黒い気持ちが積み重なって、その気持ちに支配される瞬間があるなら、誰でも似顔絵の男になってしまいそうなリアル感。
読了日:1月5日 著者:宮部みゆき
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■お江戸の意外な生活事情―衣食住から商売・教育・遊びまで (PHP文庫)
衣食住金遊罪働の7項目に分け、江戸の生活を紹介。鎖国していた当時、日本人らしさが煮詰まって出来上がった人口100万人都市の江戸。徹底的なリサイクル社会には驚かされるばかり。裏長屋のような狭い場所に住む江戸のひとたち、寝る場所くらいしかないわけだけれど、食事や娯楽など外に出かければいくらでも用が足りたので、それほど不便はなかったのかも。
読了日:1月5日 著者:中江克己
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■もっとすごい! 10分間ミステリー (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
まさかまた全裸刑事が登場するとは思っていなかったので、ペンキはどうなったんだとヤキモキしてしまいました。海堂尊「虹の飴」職人気質って突き詰めればこういうことなのかも。佐藤青南「世界からあなたの笑顔が消えた日」最初、意味が分からなくて、しばらく考えてしまいました。その指輪はふたりを繋ぐ道しるべになるんだろうなあ。矢樹純「ずっと、欲しかった女の子」悲鳴を上げたい気分。
読了日:1月4日 著者:『このミステリーがすごい!』大賞編集部
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■まじかる☆チェンジ (3) (ウィングス・コミックス)
このままずっと仲良くケンカしていて欲しいような終わり方。ファンタム部下たち、クローンが相手だったけど、日ごろの鬱憤を晴らせてよかったね。ファンタム父がそんなにしてまで探し求めた炭酸飲料、こだわりポイントをぜひ知りたいw
読了日:1月4日 著者:ホームラン・拳
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■黒猫の遊歩あるいは美学講義
最初は文章の感じに馴染めず、ある事実を「知っていることを前提に」語られていたりして面食らってしまいましたが、黒猫が作る雰囲気に飲み込まれるように、どんどん続きを読まずにいられなくなりました。時々、付き人さんと一緒に、えっそれどういうこと?と黒猫の言っている意味を考えていたような気がします。黒猫がどう思っているかは謎だけど、付き人さんとの微妙な距離感が面白い。
読了日:1月3日 著者:森晶麿
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■本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)
本所深川の七不思議を題材にした短編七話。妖怪として知っていた「置いてけ掘」が七不思議の一つと知って、他の不思議も興味深く読めました。「捕えられた鯨が海を恋うように、清助はお嬢さんに恋をしていた」「夜の木枯らしには歯があった」などなど、比喩に使われる言葉も含め、登場人物たちの心の動きの繊細さを堪能。脇役の回向院の茂七親分の勘の良さと人情に厚いところが、いかにも江戸っ子だなあ。
読了日:1月3日 著者:宮部みゆき
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34521266

■紅い牙 (3) (MF文庫)
タロンに囚われたランと桐生のふたりを奪還すべく行動を起こしたバード・ワタル・由里。バードはいつ機能停止してもおかしくない状態というのが緊張感を高めている。ソネットが乗り込んできた学園でも疑惑が渦巻き、真知が思い切った行動をして驚かされる。普段からこういうことをやりかねない、と思われていることを逆手にとってのことで、頭の回転がいいな。
読了日:1月2日 著者:柴田昌弘
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34497322

■紅い牙 (2) (MF文庫)
いよいよソネット登場。過去と決別し、あえてタロンに利用される道を選んだソネット。ハト計画を知り妨害する者を抹殺するために送り込まれるけれど、子供にも銃を向けるタロンに何を思うのか。重要な登場人物も続々と増えて、物語に厚みが増してくる。ほんの少しだけ描かれているだけだけど、ドーナッツショップで働いているランが楽しそう。
読了日:1月2日 著者:柴田昌弘
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34497279

■紅い牙 (1) (MF文庫)
正確には再読。サイボーグ009のリスペクト作品だと思っているので、再読にあたり009を先に読みました。世界征服を企むタロンに利用されようとしている小松崎蘭。手段を択ばないタロンのために命を落とすひとたちの無念さがのしかかる。和田慎二「超少女明日香」の砂姫明日香とのコラボ作品も収録。ふたりの能力を吸い取るなんて無理な話だよなあ。
読了日:1月2日 著者:柴田昌弘
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34497244

■ゴルフ場殺人事件(クリスティー文庫)
田村隆一訳と読み比べ。ヘイスティングズがシンデレラと出会った時のやりとりが若干違っていて、わたしも姉もろくな人間じゃないと思っているのはヘイスティングズだけれど、田村隆一版は、思っているのは「あの男」。こちらの訳のジロー刑事はもっと嫌な奴に見えるけど、ポアロの言葉遣いがわりと尊大な感じなので、それほど落差がないように思えます。フランスとイギリスを行ったり来たりしながら事件の真相にせまるポアロ、この二国って地理的に近いけれど、心理的にもわりと近いのかな。解説が熊倉一雄、あの声を想像しつつ楽しく読みました。
読了日:1月1日 著者:アガサ・クリスティー
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34477178

■ゴルフ場殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-66))
正確には再読。新訳版と読み比べるために本棚から引っ張り出してきました。田村隆一の訳は上品で、この時代のイギリスっぽい味わい。出だしの「畜生!と侯爵夫人はおっしゃいました」は新訳と比べてインパクトがある。パリ警察のジロー刑事の犬のように嗅ぎまわる滑稽さ、横柄さを対比させることで、ポアロの灰色の脳細胞を浮き立たせている。ヘイスティングズの行動はロマンチストだからこそで、ある意味、一貫してブレてない。シンデレラとのエピソードもヘイスティングズらしいなあ。
読了日:1月1日 著者:アガサ・クリスティー
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