やわらかい螺旋

徒然なるままに

2018-06

2018-07-01 00:43:03 | 
2018年6月の読書メーター
読んだ本の数:70冊
読んだページ数:15851ページ
ナイス数:586ナイス

https://bookmeter.com/users/89283/summary/monthly
■The unseen見えない精霊 (カッパ・ノベルス―カッパ・ワン)
ジャングルの奥地に住んでいて撮ってはならないとされている大シャーマンを撮影したカメラマンのウィザードと、彼の仲間たち。
彼らは飛行船という密室で次々と命を落とす。
「おまえの精霊はおまえと全く同じ姿かたちをしている。しかし見えない」
結界の村からやってきた少女、飛行船に乗り込んだ見届け人たち。
この人選の時点で、いくら百戦錬磨のウィザードのチームでも勝ち目がなかった。
ウィザードはウィザードの精霊に殺された。報いを受けたのだ。

読了日:06月30日 著者:林 泰広
https://bookmeter.com/books/49805

■酒まくら舌の旅 (広済堂文庫―ヒューマン・セレクト)
全国の地酒にめぐりあう旅。
訪れた土地で出会うひととお酒を交えておおいに盛り上がるが、良いことばかりじゃなかったりもする。
声をかけてきた初老の男性と飲んでいたら、今晩はずっと付き合ってくれるはずだろうとトイレにまでついてきて帰らないように監視され、ほとほと困り果てる事態に。
「しかし、今になって思えば、ぼくの側の軽率さはさておき、あのオッサンがなつかしい」
思い出とはそういうものなのかも。
読了日:06月30日 著者:岳 真也
https://bookmeter.com/books/1192072

■ミステリ・データブック―ハヤカワ・ミステリ文庫 作家と作品
2001年で創刊二十五周年を迎えたハヤカワ・ミステリ文庫のガイドブック。
ハヤカワ好きの自分としては、たまらない1冊。
「ミステリ文庫総解説目録」を、これは読んだ、これはまだ読んでないと、眺めているのがとても楽しい。
この本が出た時点で、在庫僅少の星印がついてる作品もあって、これから先、読みたくても読めないこともあるのかなと何故か焦る。

読了日:06月29日 著者:
https://bookmeter.com/books/423542

■イギリスに住んで確信! 日本はイギリスより50年進んでいる
来るべき配達が来なかったり、エンジニアが約束の時間から30分以上遅れても何食わぬ顔でやってきたり、一流ホテルの対応が悪かったり、
信じられないような言い訳をされたりする。
仕事が雑なサービス業、公務員でも平気でチップを受け取る。
多分、それはイギリスに限ったことではない。
逆に日本だけが特殊なんだと思う。
読了日:06月29日 著者:Rica Shinobu
https://bookmeter.com/books/8027519

■「ポッキー」はなぜフランス人に愛されるのか? 海外で成功するローカライズ・マーケティングの秘訣
日本のお菓子が切り開く海外戦略の道。
日本の製品はガラパゴス化してると言われたりするけれど、その唯一無二の強みを生かしているのがお菓子。
ハイチュウは確か、アメリカのやつは口当たりが固いほうが外側、柔らかいのが内側にあって、日本とは逆だったはず。
味もそうだけど、現地のひとたちの好みに合わせて改良しているきめ細かさが日本製らしいと思う。
台湾の旺旺に技術供与した岩塚製菓。岩塚製菓への恩に応え続ける旺旺の姿勢に胸を打たれる。

読了日:06月28日 著者:三田村 蕗子
https://bookmeter.com/books/9620848

■誤解だらけの日本美術 デジタル復元が解き明かす「わびさび」 (光文社新書)
最新のデジタル技術でその本当の姿を復元し、当時の環境を理解すれば、日本美術の見方がガラリと変わる。
「わびさび」と思われているものが経年劣化の結果だとしたら、当時の姿はどうだったのか、興味を惹かれます。
興福寺の阿修羅像が修復されてあの手の形、というのを知らなかった。
そしてデジタル復元されたのを見ると、全身が真っ赤。いまとはイメージがまったく違う。

読了日:06月28日 著者:小林 泰三
https://bookmeter.com/books/9852480

■ことばはフラフラ変わる
比較言語学の講義をまとめた「ことばは変わる」の増補改題版。
ことばが通じないひと同士がどうにかコミュニケーションをとろうとして生まれたのがピジン。
ピジンはその場しのぎのコミュニケーションツールなので役目が終わればそれでおしまいだけど、それが母語化したのがクレオール。
1950年代、朝鮮戦争のころ、アメリカ兵が日本語交じりのピジンで韓国人に語った「シンデレラ物語」が面白かった。

読了日:06月27日 著者:黒田 龍之助
https://bookmeter.com/books/12526597

■不思議の国ニッポン〈Vol.15〉貧しき経済大国 (角川文庫)
日本に滞在して20年になるフランス人ムッシュ・ボネが見た日本。
ムッシュ・ボネの正体を知ったうえで読んでいるので、いちいちヨーロッパ(この時代はEC)を引き合いに出されてもなあ、と思ってしまいますが、
そうしないと日本の立ち位置が見えてこないんだろうな。
チャールズ皇太子とダイアナ妃が来日したとき、王室に近い伯爵令嬢だったダイアナ妃を「シンデレラ物語」と紹介した日本のテレビ番組の無知に呆れる。

読了日:06月27日 著者:ポール ボネ
https://bookmeter.com/books/921986

■うさぎ幻化行 (創元クライム・クラブ)
飛行機の墜落事故で命を落とした最上圭一が「うさぎ」と呼んで可愛がっていた義妹、リツ子。
リツ子は、音響技術者の圭一が残した音のメッセージに違和感を感じて音源をめぐる旅に出る。
最後まで読み終わってから最初のページを見ると、ああこれはそういうことだったのかと色々と納得する。
圭一はもっと成瀬彩子の気持ちを考えるべきだった。
そしてリツ子は圭一の気持ちを汲み取るのをやめるべきだった。
読了日:06月26日 著者:北森 鴻
https://bookmeter.com/books/546828

■窓をあければ (幻冬舎文庫)
「人気恋愛小説家の傑作ユーモア・エッセイ」
親ばか犬ばかぶりがバレてしまうので飼い犬についてのエッセイを断っていたそうですが、
ペットを飼ってるひとはたいてい親ばかなものなので、気にする人はそれほどいないようにも思いますが、そうでもないのかな。
もしも自分が化粧台の整理をして、過去のメイク歴を物語る品々を見たら、もったいないなと思いつつもやっぱり捨てるだろうなあ。
それを使っていたころの自分とはもう別人なのだから。
読了日:06月26日 著者:藤堂 志津子
https://bookmeter.com/books/254967

■時の罠 (文春文庫)
米澤穂信「下津山縁起」めあてに図書館で借りた本。
なんという気の長い殺人計画。人間は所詮、この程度の存在。
万城目学「トシ&シュン」さて、神様の采配はこれからが本番。ふたりにとってそれが納得できる人生でありますように。

読了日:06月25日 著者:辻村 深月,湊 かなえ,米澤 穂信,万城目 学
https://bookmeter.com/books/8113874

■世界の悪女たち (文春文庫 (261‐5))
「歴史は男だけが作ったわけではない。
国が滅び、城が傾く背後には、しばしば、美しく怖い女たちがいた」
古今東西、42人の悪女列伝。
ソクラテスの妻クサンチッペは夫にがなり立ててるだけ。
醜女の孟光が荊の実のかんざしをつけて恭しく膳を捧げ持つなんて不愉快である。
そういう理由で悪女扱いされるなんて、なんだかなあ。
読了日:06月25日 著者:駒田 信二
https://bookmeter.com/books/2051421

■わたしの空と五・七・五 (文学の扉)
中学に入学してからクラスに溶け込めずにいた空良が文芸部に入部し、俳句を通じて成長していく物語。
17文字しかなくて季語が必要な俳句。制約があるからこそ自分の胸のうちを言えたりするんですよね。
新入生歓迎句会が素晴らしかった。
私が天地人を選ぶとしたら「春の朝傷つくことがこわいのだ」「妄想が鍵穴ぬける春の夜」「負けるなよ何があっても葱坊主」です。
そして夏美のおかげでランニングマンが出来るようになりました。スキップ、ずらすー。

読了日:06月24日 著者:森埜 こみち,山田 和明
https://bookmeter.com/books/12571913

■おしゃべりな診察室―患者と医者がつきあうとき
都立総合病院の脳神経外科、外来診察室。
ここにやってくる患者に日々向き合う医者のつぶやき。
救急搬送されてきた患者に、一年半も外来に来てないじゃないか、心臓が悪くて薬を飲まないと脳梗塞になりやすいからとあれほど注意したのにと、内科医の声が飛ぶ。
この患者は42歳。
通院しないという方法で注意を無視した結果、半身不随になり、リハビリに励んでも足をひきずり、箸も持てない生活が待っている。


読了日:06月24日 著者:藤原 一枝
https://bookmeter.com/books/696447

■STOP! 劉備くん! ! リターンズ3 (希望コミックス)
表紙が剣舞の周瑜で嬉しい。
良い匂いのする洗剤はときとして香害だと嫌われるけれど、
白井三国志の世界では、指揮を執る劉備が良い匂いすぎて兵士たちが戦意喪失、フォークダンスをはじめちゃう。
曹操は、星の数ほどいる孫のなかで一番頭が悪いのは曹叡と思ってるのか。
その曹叡が魏の2代目の皇帝だと知ったら頭を抱えるかも。

読了日:06月23日 著者:白井恵理子
https://bookmeter.com/books/12869710

■STOP劉備くん!!リターンズ!2 (希望コミックス)
黄巾党は頑張って太平要術を全部手に入れるように。
三国志が始まるかどうかは君たちにかかってる。
デングと天狗の区別もつかないような馬超も馬超だけど、その馬超に孔明の写真入りロケットまだ持ってるのかと突っ込まれる姜維も姜維。
瑾にーちゃんは馬超とは良いコンビ。同じ陣営だったらどうなってたかなあ。

読了日:06月23日 著者:白井恵理子
https://bookmeter.com/books/12760483

■STOP劉備君!!リターンズ!1 (希望コミックス)
復活してるのを知らなかった!既刊3冊をまとめて購入。
あの時代にいまの技術を嫌味なく持ち込んであれこれネタにしつつ、殺伐としてないのが白井三国志のいいところ。
姜維のブログは悪魔の人斬り日誌なんて別名があるほどなのに、孟獲のあの顔が怖いなんて。
孔明から孟獲と一騎打ちしてこいなんて言われなくてよかったね姜維。

読了日:06月23日 著者:白井恵理子
https://bookmeter.com/books/12641319

■男よりテレビ、女よりテレビ
「テレビを熟読すれば、日本社会がわかります。」
2004年~2008年の出来事なので、記憶があやしくなってしまっている。リアルタイムで読めていたらもっと楽しめたかも。
財政破綻した夕張市は公共料金が値上げされ、水道料金は全国最高水準。
「やがて、ミネラルウォーターよりも水道水のほうが高くなる。どちらを飲めばいいのだろうか?」
これから少子化で人口がどんどん減ってくるから、ほかの自治体でも他人事だと言っていられなくなるかもしれない。


読了日:06月22日 著者:小倉 千加子
https://bookmeter.com/books/528223

■カレーライスを一から作る: 関野吉晴ゼミ (ポプラ社ノンフィクション―生きかた)
図書館で見かけて、そういえば某鉄腕ダッシュでカレーの企画が始まったなあと思いつつ借りてきた本。
関野吉晴さんの授業で、武蔵野美術大学の学生たちは、お米やらニンジンやら、材料を一から育てカレーを作る。
肉にするための3羽のダチョウのヒナが死んだあと、それにめげずにホロホロ鳥と烏骨鶏を飼育。
だんだん「このまま屠っていいのか」と葛藤するのは仕方ないこと。
この授業の後に気持ちや生活に変化があったかというインタビューに答えていた学生たちの言葉がリアル。

読了日:06月22日 著者:前田 亜紀
https://bookmeter.com/books/12440994

■殊能将之 未発表短篇集
「犬がこわい」「鬼ごっこ」「精霊もどし」どの作品も、どんなふうに終わりに持っていくのかと気になって仕方ありませんでした。
特に「犬がこわい」は、犬好きにしても犬嫌いにしても、犬ってこういう生き物だよねと納得できると思います。
もう新しい作品が読めないことが本当に残念でなりません。

読了日:06月21日 著者:殊能 将之
https://bookmeter.com/books/10498154

■わたしの容れもの
私というものの容れもの、体にまつわること。
あとがきでの
「何が加齢で何がそうではないかなんて考えず、白髪を染めたり転ばないことに心を砕いたり、変化に愕然としたり気づかなかったりして、
容れものとともに前へ前へと進んでいくしかない」が、
人生の中身はひとそれぞれにしても、体としてはこういうことだなあととても納得できる。
ぎっくり腰はクセになるという話を聞きますからどうぞお大事に。
読了日:06月21日 著者:角田 光代
https://bookmeter.com/books/10986022

■新久千映のお酒のお時間です (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
新久千映のリアル家飲みライフ。
家で飲むと気軽な分、自分で区切りをつけないと際限なく飲んでしまえるので気を付けないといけませんが、
その区切りをつけることが意外と難しくて、ついダラダラしてしまうのですよね。
個人で生ハムの原木を買って食べきれるのだろうかとずっと思っていたんですが、食べきる以前に管理が大変そう。

読了日:06月20日 著者:新久 千映
https://bookmeter.com/books/12591893

■Walking with Leica〈1〉北井一夫写真集
月刊誌「日本カメラ」に連載された「ライカで散歩」を再編集したもの。
「モチーフとしたものは、北井の身近かで起こったことや散歩の途中で見つけたものである。」
うーん、なるほど。
桜を撮るなら、わざわざ枝と枝のあいだに電線が横切っていく木を選ぶことはないもんなあ。
でもそういう電線の強引さはずっと記憶に残る。

読了日:06月20日 著者:北井 一夫
https://bookmeter.com/books/315056

■震災が起きた後で死なないために 「避難所にテント村」という選択肢 (PHP新書)
東日本大震災のあとネパール大地震に遭遇し、その支援の経験をもとに熊本地震の被災者のためにテント村を設営。
避難所は色んな境遇の大勢のひとたちが集まるから、プライバシーも犠牲になるし、とにかく我慢するのが当たり前と思ってしまう。
その点、家族でひとつのテントで生活するとストレスが減り、車中泊と違って足を伸ばして眠れる。
日頃からいかに備え「生き延びる力」を養い高めるか、いろいろと考えさせられました。


読了日:06月20日 著者:野口 健
https://bookmeter.com/books/11766472

■黄昏: たそがれ (新潮文庫)
糸井重里と南伸坊の紀行対談。
「伸坊」「糸井さん」と呼び合うおじさんふたりの雑談が面白い。
旅先でその話をしなくてもいいのに、と思う話題なのが逆に普段のままですって感じでいいなあ。
南さんが「もう、この旅は、行く先々に、オレのなったことある人たちが」と言う通り、天狗だったり仙台四郎だったり、いろんなひとになったときの話で笑ってしまう。
南さんってエッセイも描くイラストレーターだと思っていたんですが、ガロの編集長だったんですね、へぇ~。

読了日:06月19日 著者:南 伸坊,糸井 重里
https://bookmeter.com/books/8001003

■なぜ日本の「ご飯」は美味しいのか ~韓国人による日韓比較論~
韓国人の著者が観光客の視点で比較した韓国と日本。
韓国のお米ってそんなに違うかなと思ったら、肥料をたくさん使う質より量の耕作方式なので味が落ちるんだそう。
価格設定も品質ランクも一律に決められてしまうので農民が高品質にこだわる理由がない。
韓国の温泉の不潔すぎる実態には驚愕するしかない。
あれは濁り湯じゃなくて汚れすぎて濁っているだけ、気を付けるべし。

読了日:06月19日 著者:シンシアリー
https://bookmeter.com/books/11132999

■ALONE ON THE WALL アローン・オン・ザ・ウォール 単独登攀者、アレックス・オノルドの軌跡
ロープなし。落ちたら最後。フリーソロのロッククライマー、アレックス・オノルドの半生を振り返る。
ささいなミスも許されないフリーソロなんて縮み上がるほど怖いと思ってしまうのだけれど、
難しいコースをハイスピードで登って行ってしまうという記録争いの側面もあるというのも怖い。
共著のデイヴィッド・ロバーツは、アレックスの魅力をあますことなく伝えたいと思っているんだろうな、冷静でアツい文章。

読了日:06月18日 著者:アレックス・オノルド,ディヴィッド・ロバーツ
https://bookmeter.com/books/9916855

■日本の異界 名古屋 (ベスト新書)
東京にも大阪にも対抗意識がない、我が道を行く名古屋の魅力を紹介する。
ツレ・コネクションのおかげで住むところを見つけられた経験があるので、
名古屋人のくせに「あのグズグズの慣れあいの感じがちょっと苦手で」東京に住んでる清水さんみたいなひとって珍しいんだろうなあ。
名古屋場所の千秋楽が終わり、土俵を壊して取り出した俵を持っていくひとがいるなんてびっくり。
この本が出版されたときはまだだった名古屋城の天守閣も木造復元に着手しました。楽しみですね。

読了日:06月18日 著者:清水 義範
https://bookmeter.com/books/12046218

■マンガ お手軽躁うつ病講座High&Low
「漫画家たなかみるが、自らの躁うつ病体験を、独自の等身大スタイルの四コママンガでユーモラスに描く」
薬を飲めばいいとは分かっていても病院に行くのがまず大変。そして病院に行けたとしても、医者との相性が最悪ならまた行かなくなってしまう。
ドクターショッピングと嫌われても、精神科に限って言えば、しっくりこなければ他を探したほうがいいと思う。
精神科の受付係のひとは、他の診療科より、もっと慎重であって欲しい。

読了日:06月17日 著者:たなか みる
https://bookmeter.com/books/471306

■どうぶつさわさわさわり隊 (ブルーム・ブックス)
日本全国、動物と触れ合える施設を紹介するコミックガイド。
絵はそんなに好きじゃないんだけど、いまこのときを全力で楽しんでます!な感じで楽しそう。
羊のツノはあったかくて、毛を刈り取られると8時間で皮下脂肪が2倍になる。なんだか意外、すごいな羊って。
キリンの舌が黒くて長いのは見たことあったかな。でも知らないことがいっぱいで、犬ぞりなんて実際に体験したら面白いだろうなあ。

読了日:06月17日 著者:ふじわら かずえ
https://bookmeter.com/books/63962

■柿づくし: 柿渋、干し柿、柿酢、柿ジャム、紅葉保存
柿をムダなく使い切るための一冊。
数ある柿の品種のうち、だいたい6割は渋柿で、4割が甘柿。
その甘柿のうち完全甘柿(樹上で脱渋して甘くなる柿)は1割もない。
「さるかに合戦のカニはオニギリと引き換えに素性の分からない柿の種子を得ましたが、それでおいしい実が成ったということは、
カニはすごい強運に恵まれたギャンブラーだったと言えるでしょう」
柿から見ればあれはそういう話だったのか。
読了日:06月17日 著者:濱崎 貞弘
https://bookmeter.com/books/11026885

■日本のすごい味 土地の記憶を食べる
静岡から沖縄まで舌で発見した15の探訪記。
「土地の記憶を食べる」ってなんて素晴らしい表現なんだろう。
下田市のわさび、高知の柚子、滋賀の鮒ずし。
素材の力強さに圧倒されて忘れがちなのだけれど、人間が手をかけて育て、収穫し、最高の状態で食べられるように加工する。
東京は地方の食べ物が集まるところなので、気楽に「これ東京にあったら毎日でも食べる」なんて言ってしまうのだけれど、
そう簡単なことではないと分かる。
読了日:06月16日 著者:平松 洋子
https://bookmeter.com/books/12245102

■日本のすごい味 おいしさは進化する
北海道から東京まで足で巡った15の食の探訪記。
食べるものを扱うひとたちの真剣さが痛いほど伝わってきますが、
そこには客側への押し付けはなく、おいしいものを食べてほしいだけという矜持を感じます。
バターが品薄で高騰していたときも品質を落とさなかった「近江屋洋菓子店」の、戦争もないし、素材は探せば必ずあるし、いいものをつくれば買っていただけるし、
という言葉がとても心に残った。

読了日:06月16日 著者:平松 洋子
https://bookmeter.com/books/12245101

■フェニモア先生、人形を診る (ハヤカワ・ミステリ文庫)
一族の一人一人に似せた人形を収めたドールハウスで有名なパンコースト家。
ダイニングルームではパメラが、馬車小屋ではトムが。
まるで人形が予告をしているかのような殺人事件が起き、犠牲者がどんどん増えてしまう。
パンコースト家の主治医フェニモア先生はなかなか事件解決の糸口をつかめず、
フランスに行ってるジェニファーは心配だったろうな。
11月の感謝祭からはじまった連続殺人が解決したのは5月の戦没将兵記念日あたり、犯人もだいぶ我慢強い。
今回、大活躍したのはドイル夫人。カラテの達人とは恐れ入りました。

読了日:06月15日 著者:ロビン ハサウェイ
https://bookmeter.com/books/58784

■ショージ君のにっぽん拝見 (文春文庫)
日本のあちこちに赴いての体験取材。
新婚旅行のパックツアーに潜入して一緒に旅をする。
花嫁が25~28歳くらいで年食ってる、なんて書いているけど、怒っちゃいけないそういう時代だったんだ。
東海林さんのエッセイってこういう体験取材とか食べ物関係のことを書いてるイメージが強いので、
最後のほうに出てきた、先輩の園山俊二、同級の福地泡介たちと「グループ'59」を結成して雑誌に売り込みしてたとか、
昔の思い出的なことが珍しいなと感じる。
読了日:06月15日 著者:東海林 さだお
https://bookmeter.com/books/13923

■はじめてのルーヴル
たくさんの美術品を収蔵しているルーヴル美術館。
「短時間しか滞在できない絵画愛好家(あるいはあまり絵には関心の無い方々こそ)、これだけは見ておいて損はありませんよという作品を、独断でセレクトしてみました」
紹介しているさ作品が、リシュリュー翼、シュリー翼、ドゥノン翼、どこの展示室にあるのか書いてあるので、それを目当てに行きやすそう。
ちなみに「モナ・リザ」の展示はドゥノン翼2階展示室6。
「ナポレオンの戴冠式」を描いたダヴィッドが「マリー・アントワネットが刑場へ向かう際のスケッチ」と同じひとだとは。
読了日:06月14日 著者:中野 京子
https://bookmeter.com/books/6837311

■パクチー、長ねぎ、みょうがに小ねぎetc. 薬味食堂
薬味三昧のレシピ集。
実家の裏庭に生えてる大葉をもっと活用したくて図書館で借りた本。
こんなに薬味まみれにして良かったのかと目から鱗。
ただの唐揚げも唐揚げだけよりずっとおいしそう。
パクチーは食べたことないので何とも言えませんが、他の薬味と一緒なら食べやすくなるのかな。

読了日:06月14日 著者:
https://bookmeter.com/books/11084401

■年収200万円からの貯金生活宣言 正しいお金の使い方編
6000人を超える赤字家計・貯金ゼロ家計を再生させてきた凄腕コンサルタントが、 「正しいお金の使い方」を伝授します。
出来る範囲で継続しやすい節約、っていうのを分かってないと、がむしゃらにやり過ぎて結局は続かないものなのですよね。
水流しっぱなし電気つけっぱなしあたりは一番最初に取り組むべきことなのかも。
消費(食料や住居費など)・浪費(程度を超えた買い物やギャンブルなど)・投資(習い事、本代など学ぶための費用など)に分けて、
どれに当たるのかを考えながらお金を使う。
読了日:06月14日 著者:横山 光昭
https://bookmeter.com/books/595235

■犬坊里美の冒険 (カッパ・ノベルス)
お正月に龍臥亭で司法試験合格のお祝いをしてもらったその年の夏、
司法修習生として倉敷の山田法律事務所に配属された犬坊里美。
そこで死体消失事件に遭遇する。
被告人の藤井が里美にセクハラするたびに呆れてしまいましたが、
積極的に刑務所に行きたいひとがいる世知辛い世の中にため息。
岡山の坂出の娘の和菓子談義が熱心だったので何かあるなと思ったらそういうことか。
それにしても里美はちょっと泣きすぎだし、石岡くんへの感情の整理をしたほうが良さそう。
尾登くんはその後どうなったかなあ。
読了日:06月13日 著者:島田 荘司
https://bookmeter.com/books/559646

■サッカー茶柱観測所
「週刊サッカーマガジン」連載コラムを単行本にまとめたもの。
2002年~2006年のことなのに、読み始めた途端に当時のことを思い出せます。
小雨の降る寒い日にわざわざ山梨までJ2の甲府×鳥栖を見に行ったら1-1のドロー試合。
「冗談じゃないよ、最高だったよ。そんな額面のところだけじゃ何もわかりゃしないってことよ」
サネッティにクロスをもらったも同然の男、えのきどいちろう。羨ましすぎ。

読了日:06月13日 著者:えのきど いちろう
https://bookmeter.com/books/48767

■フクロウ: 飼える種類、食べ物、接し方、仲良くなる方法がすぐわかる! (小動物☆飼い方上手になれる!)
フクロウ飼育のための基本を解説。
見た目の可愛さから飼ってみたいと思うひともいるでしょうが、猛禽類ですから、それなりの餌が必要。
冷凍マウスとかの処理をためらうようなら飼わないほうがいい。

読了日:06月12日 著者:藤井 智之
https://bookmeter.com/books/10888544

■手づくりしたい!ナイトウエアと小物
型紙つき。
バスローブやチュニックワンピもあるので、ナイトウエアというよりもホームウエア。
私は足のサイズが小さいので、底の大きさが25㎝のバレエシューズをそのまま作っても、多分、大きすぎてどうにもなりませんが、
かかとを踏めるバブーシュなら大丈夫かな。

読了日:06月12日 著者:
https://bookmeter.com/books/210927

■ジス・イズ・ローマ
パラティーノと呼ばれる丘の上からはじまったと言われている都市、ローマ。
古代ローマ時代に自分自身の墓としてピラミッドを作ったひとがいたんですね。
まさかローマにピラミッドがあるなんて思いもよらなかったけど、なんでピラミッドなんだ。
国防省特殊警察(カラビニエーレ)の制服がかっこいい。

読了日:06月12日 著者:ミロスラフ サセック
https://bookmeter.com/books/401123

■特捜班危機一髪 警視庁特捜班ドットジェイピー
都知事と警視総監の企みにより、優秀な兄妹警官がドットジェイピーの新メンバーとして送り込まれた。
都知事の警護に加わるため、後藤兄妹によるきつい特訓を受けることになった5人。
ビューティーパープルこと沢渡香蓮がいろんな意味で大活躍、草壁創太のところに乗り込んだときに後藤美雨と一緒にうっすら笑ってしまいました。
盗聴器まで仕掛けた一ノ瀬の今後の動向がちょっと気になる。

読了日:06月11日 著者:我孫子 武丸
https://bookmeter.com/books/8284623

■東京近郊スペクタクルさんぽ
路地裏しみじみ散歩はもう飽きた。
「旅や散歩で大切なのは、人情ではない。スペクタクルだ」
宇都宮の大谷石の採掘場跡地にある地底湖を見学したり、房総半島の素掘りトンネルを通り抜けるのは分かりやすい非日常感。
夜景の工場を間近で見られる岳南電車も楽しそう。
江ノ島に行くのに湘南モノレールを利用したことないなあ、一度くらい乗ってみたい。

読了日:06月11日 著者:宮田 珠己
https://bookmeter.com/books/12763797

■名作マンガの間取り [新版]
名作マンガの主人公の住まい全50物件の間取りを掲載。
ほぼ外観だけから間取りを想像、とか、外観から想像できる間取りにはならない、とか、苦労話が結構多い。
家の壁にあいてる小さな穴から外の木に向かってボールを投げてた星飛雄馬。
そのコントロールがすげぇと思ってたけど、家の外壁が9㎜しかないなんて、そっちのほうがすげぇ。
ペンギン村のアラレちゃんちは玄関が3か所もあるのか。

読了日:06月10日 著者:影山 明仁
https://bookmeter.com/books/9796078

■トマト大好き!健康生活。―リコピンパワー美味しい活用レシピ (SERIES 食彩生活)
ジュースやケチャップ、ホールトマトなど、トマトの栄養と美味しさをギュッと詰め込んだ加工品を上手に使ったレシピを紹介。
ジュースやペーストを使い、粉からフェットチーネや餃子の皮も作っているので、レシピとしてはわりと本格派。
トマトなんか生でいくらでも手に入るのにわざわざ加工品を使うなんて、って思うところですが、
加工品だからこそ生より栄養が取りやすいし、皮をむいたりする下ごしらえの時間をなくせるから便利。


読了日:06月10日 著者:赤堀 博美
https://bookmeter.com/books/1372333

■贅沢なお産 (新潮文庫)
「病院嫌いの私が、それこそ病気でもないのに病院へ通って出産するほうが不自然」
自宅出産を選んだ桜沢エリカの出産エッセイ。
結果としては、たまたま問題のない妊婦で問題のない新生児だった、ということですよね。
慣れてる自宅で出産するのは悪くないけど、助産師さんは医療行為ができないから、万が一の時には救急搬送されても間に合わずに手遅れ、
なんてこともあるのを知ったうえで選択するのがよろしいかと。
お見舞いの客が家に押し寄せてきて、産後で大変な新米ママを安静にしておけないこともデメリット。

読了日:06月10日 著者:桜沢 エリカ
https://bookmeter.com/books/473134

■国名から世界の歴史がわかる本 (KAWADE夢文庫)
国名に刻まれた、その地の歴史を読みとく本。
2008年の本なので、今では「ジョージア」と呼ばれてる国がこのときはまだ「グルジア」表記。
最近、大関に昇進した栃ノ心の出身地でもある「グルジア」の由来は守護聖人オルギウスの名前がロシア語に転訛したしたなどの説がある。
イギリス、ギリシャはそれぞれ日本でしか通用しない国名。
日本人に限らず、現地のひとの発音がうまく聞き取れなくてそういう表記になった、って国が結構ありますね。

読了日:06月09日 著者:
https://bookmeter.com/books/142202

■図説 ヴァイキング時代百科事典
6月8日は「バイキングの日」だったので図書館で借りた本。
なんとなく、通りかかる船を襲ってるようなイメージがあったんですが、
沿岸沿いの無防備な港や修道院を襲撃していたんですね。
「ヴァイキングの襲撃はまさに青天の霹靂だっただけでなく、深い衝撃をもたらした。
ヴァイキングは異教徒だったので、キリスト教会の宗教的な制裁は通用しなかった」
異教徒、異文化に敬意を払わないキリスト教にそんなこと言われても。

読了日:06月09日 著者:ジョン・ヘイウッド
https://bookmeter.com/books/11789199

■日本人が気づいていないちょっとヘンな日本語 (日本語再発見BOOK)
「外国人にあなたは日本語をちゃんと説明できますか?」
たとえば「結構」には4つの意味があり、YESなのかNOなのかを見分けるポイントはどこなのか。
生まれてからずっと日本語を使って暮らしているのに説明するのは難しいなあ。
NOの意味で使う「結構」は必ず相手からの提案に対してのもの。
同音異義語「こうしょう」は辞書に載っているだけで49種類もあるそうで、49種類全部書けますかと聞かれたら自信がない。

読了日:06月08日 著者:デイビッド・セイン、長尾昭子
https://bookmeter.com/books/5673151

■長生きは足腰が9割: ~今日から始める1日ひとつの足腰習慣~
寝たきりにならないために、今日から始める1日ひとつの足腰習慣。
体のためになにか運動していますと言うひとに話を聞くと、水泳や散歩など1種類のみ。
有酸素運動だけではさほど筋肉がつかないので筋トレが必要。
歩くのは大変だけど押し車や杖を使うと年寄りくさいからイヤだ。
そんなふうに敬遠せずに活用したほうが、体の痛い部分をかばって歩くよりもラクになる。

読了日:06月08日 著者:福田 知佐子
https://bookmeter.com/books/8110789

■猫力(ねこりょく) うつな僕を救ってくれた猫
沖縄に移住してからうつ病を発症した著者が、知人からもらった1匹の猫との心の交流で立ち直っていくまでのストーリー。
ペットは家族同然だからと可愛がるのは分かるけど、あなたは僕の妻になる猫です、って迎え入れるのはちょっとキモチワルイ。
まあそのあたりは人それぞれですが。
再婚相手の彼女(側室・人間)が、向田さん(正室・猫)のことや病気に対して理解があるひとで良かったですね。


読了日:06月08日 著者:仲村清司
https://bookmeter.com/books/9337115

■相棒は女刑事 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
見習い弁護士として働くハワード。
事務所のパーティの真っ最中、腕利き弁護士レオが刺殺された。
捜査にやってきた女刑事サラはハワードに捜査協力を依頼し、ともに事件を追う。
敏腕弁護士という肩書はろくでなしという呼称と表裏一体。
レオに振り回された人間がこれだけいるのなら、真相はそういうことだろうなというのは予想が付いたけど、この終わり方は気の毒。
ハワードとサラ、意外といいコンビ。

読了日:06月07日 著者:スーザン ウルフ
https://bookmeter.com/books/5036

■素直に生きる100の講義
思い通りにならなくても、進み続ける価値がある。
「41:感動を与えたいって何様のつもりか」
スポーツなんてとくに感動をありがとう!みたいな言い方をするからねえ。
感動という結果ありきで行動するっていうのはあざといな。
「87:保険とは、みんなで一部の不運な人を救済する仕組みである」
あ、なるほど。

読了日:06月07日 著者:森 博嗣
https://bookmeter.com/books/8203669

■おひとりさまのイエローページ
結婚するかしないかは置いといて、お金のことや住まいのことをどうするか、将来的なことを視野に入れて考えるのは必要。
自分の老後も心配ですが、先に親の介護がやってくる可能性もあるので、知識と覚悟で負担を減らそう。
「人生を愛するのに役立つ21のサイト紹介」で読書メーターが紹介されてます。


読了日:06月06日 著者:和泉昭子
https://bookmeter.com/books/111130

■マヨネーズ料理帖―ブニュっとひと絞りで食生活が変わる!
お金も手間も時間もかけずに、マヨネーズで食生活を10倍楽しくする。
私は自分のことをマヨラーとは思っていませんが、気が付けば結構マヨネーズを使ってるし、紹介されてるレシピにそれほど違和感がありません。
パンにマヨネーズでぐるっと土手を作り、卵を落としてトーストする。
シイタケの傘の裏にマヨあえした明太子を乗せて焼く。
このあたりは割とポピュラーなのでは。
しかし、バナナにマヨ、メロンにマヨか・・・これは勇気がいるな・・・。

読了日:06月06日 著者:林 まつり
https://bookmeter.com/books/1406235

■新久千映の一人さまよい酒 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
「一人で飲むあんな楽しみやこんな楽しさをお話ししたいと思います!」
頑固おやじや毒舌女将のいるお店はひとりだとちょっと敷居が高いけれど、
裏を返せば、お店のお客を守るための頑固さだったり、裏表がないからこその毒舌。
その日最初に店を訪れた客が「今日も儲かるように」との気持ちを込めて小銭を出すことを「験つけ」と言うんだそうです。
全部のお店がやってるわけじゃないかもしれないけど、そういう習慣があるんだってことを知るのは楽しい。


読了日:06月06日 著者:新久 千映
https://bookmeter.com/books/10945767

■難事件鑑定人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
アメリカの大学で記録保管人をやっているベン。
女性資産家ジョージーナの遺産を継いだ教え子エレンから、殺人事件として調査依頼をされる。
ジョージーナの周辺での聞き込みはいわば常套手段、
ベンが記録保管人であるという経歴に関係なく出来ることで、なんだか宝の持ち腐れ。
登場人物紹介には50人以上の名前が並ぶが本当に必要か。
ベンがイギリスに来ていた理由は最初から書けるはずだし、チザムの城のひとたちとの関係もいまひとつ分からない。
枝葉の部分が多すぎてコリンについてのあれこれが埋もれてしまった。

読了日:06月05日 著者:サリー ライト
https://bookmeter.com/books/69883

■わたしの旅はアジアから
留学先の北京から拉薩、雲南、台湾へと足を延ばして旅をする。
修学旅行以外には国内旅行もしたことがなく、どうせなら外国に行ってみたいから中国へ。
宿の手配とかひとりで全部するのは大変だろうからまずは留学。
これって結構、大胆で大掛かりなやり方だなと思った。
台湾の旅で知り合った李青年はいいひとだ。それも旅の美しい思い出。

読了日:06月05日 著者:岸本 葉子
https://bookmeter.com/books/154135

■世界の美しい図書館
「ユネスコの世界遺産としても登録されている歴史的な図書館や、巨匠による最新鋭の名建築など、世界各国の名図書館を100館掲載」
日本では和装本から洋装本になってきたのは確か明治くらいだったから、
背表紙を見せて収蔵する図書館の天井にフレスコ画があるっていうのが贅沢に思えてしまう。
「ルター所有の聖書を蔵しゲーテが司書をつとめた世界遺産」のアンナ・アマリア図書館は
2004年に火災があり、たくさんの蔵書が被害を受けた。
修復するのは本当に大変だったろう。
読了日:06月04日 著者:アフロ,アマナイメージズ
https://bookmeter.com/books/8454032

■カロリーカットスイーツ&ティー
「素材を吟味し、ひと手間かけたカロリーカットスイーツのレシピと、お菓子にぴったりなお茶を紹介する」
生クリームの代わりに豆腐とやまといもで作ったクリームでロールケーキを焼き、そのお供にはワイルドストロベリー&ローズヒップのお茶。
カッテージチーズのチーズケーキにはピーチティー。
取り合わせがおいしそうです。
実は、冷たいかき氷やアイスクリームは太りにくいスイーツ。
体が冷えた分を取り戻そうとして熱生産を高めるのでエネルギー消費が大きいんだそうですが、
食べすぎには注意。
読了日:06月04日 著者:高橋 里枝,おおまち まき
https://bookmeter.com/books/1256518

■土偶界へようこそ――縄文の美の宇宙
70体の土偶を取り上げ、さまざまな角度からその美に迫る。
土偶の横とか後ろ側を見ることなんてないので、写真で堪能しました。
山形県蔵「縄文の女神」が国宝に指定されたのは納得、45㎝って結構な大きさなのにちゃんと自立するんですね。
「私事だが、友だちの子どもがこの子のことが大好きで、飽きもせず写真を眺めていると聞いた」という
北杜市考古資料館蔵「二頭身の土偶」は本当に素朴で可愛い。
なんとなくお地蔵様の雰囲気。
読了日:06月04日 著者:譽田 亜紀子
https://bookmeter.com/books/11944072

■花嫁は警察署長 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
サンフランシスコ市警の警官スーザンは、カンザスの片田舎の警察署長ダニエルと結婚した。
まだ結婚して6週間しかたっていないのに夫は何者かにより射殺され近くの牧草地で発見された。
市長にかけあい臨時の署長になったスーザンは事件解決に奔走する。
ダニエルの姉ヘレンがなんだか気の毒で、スーザンには悪いけれど、実家の農場を売って新しい生活を始められたらいいなと思った。
スーザンをクビにしたくて仕方ない市長は、事件が解決したからもう署長の座を退けと言えるけど、どうなったことだろう。
続編がないのであれこれ想像する。

読了日:06月03日 著者:シャーリーン ウィア
https://bookmeter.com/books/264710

■東京少女歳時記
雑誌「Olive」で連載していた自伝的エッセイ集。
学生時代の思い出を振り返りつつ、最後は社会人としてエールを送る。
松任谷由実は酒井さんと同じ学校を卒業している先輩。
そのユーミンと偶然ハワイで出会ってお茶したなんてすごいな、ユーミンなんてフレンドリーなんだ。

読了日:06月03日 著者:酒井 順子
https://bookmeter.com/books/36444

■ジズ・イズ・オーストラリア
世界一お洒落なオーストラリア案内。
キャンベラ市内で個人が家を買うと、キャンベラ国立公園内の木を政府が無料で分け与えているんだそうで、
公園の木が家の庭にあるなんてワクワクしそう。
クイーンズランドの首都ブリスベンを流れるブリスベン川。
こんなにクネクネと曲がりくねって流れていて、大雨の日とか大丈夫なのかな。

読了日:06月02日 著者:ミロスラフ サセック
https://bookmeter.com/books/298084

■こころとカラダにおいしい茶葉料理76
茶葉を使ったレシピの紹介。
図書館で見かけて、舌鋒鋭いジャーナリストの有本さんと同姓同名のひとっているんだなあと借りてきた本なのですが、どうやら有本さん御本人。
こういう本を出してるとは意外でした。
ペットボトル飲料が普及している昨今では自分で茶葉を買って淹れないひともいて、お茶なんか貰っても困るんだよなあ、ってときにも良さそう。
一番簡単なのはバターに粉末の抹茶を混ぜた「グリーンバター」色が綺麗なのでやってみたい。


読了日:06月02日 著者:有本 香
https://bookmeter.com/books/102121

■地図で楽しむすごい神奈川
地図を眺めて知る神奈川県のあれこれ。
湘南がどこの地域かを言うのは難しいなあ。
二宮は西湘バイパスが通っているからなんとなく湘南より西湘と言われるほうがしっくりくるし、
三浦から湯河原までの海沿い地域全部を湘南と呼ぶのは乱暴すぎる。
「日本で最初」が横浜に多いのは知ってたけど、警察署と公衆トイレもそうなんですね。
中区周辺のこのあたりを散歩しながら記念碑探ししてみるのも楽しそう。


読了日:06月02日 著者:都道府県研究会
https://bookmeter.com/books/12455970

■男たちの真剣おもしろ話 (角川文庫 (5934))
椎名誠の対談集。
芥川賞作家の尾辻克彦って赤瀬川原平のことなのか。
話に出てきていた千円札の裁判のことがさっぱり分からなかったので、後でネット検索で調べました。そんなことあったんですね。
洗濯バサミをつけてうろうろ歩くようなひとが証拠物件だなんて裁判官も困っちゃうだろうな。
沢野ひとしの「自立したイラストレーター」って言い得て妙。
読了日:06月01日 著者:椎名 誠
https://bookmeter.com/books/431671

■書架の探偵 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
推理作家E・A・スミスの複製体のE・A・スミスを図書館から借り出したコレットがもたらした一連の騒動。
オリジナルのコレットがいる限りスミスは処分されず、蔵者としては安泰だけど、
コレットとしては、父と兄のことが取引材料になってしまうとは思ってもみなかっただろうな。
途中で出会ったジョルジュとマハーラをはじめ、意外と「話せば分かる」ひとたちが多かったので、
ヴァン・ペトンの傍若無人な態度に腹が立つ。
これを読んだあと、図書館の本だからと雑な取り扱いをするひとが減るといいなと思った。

読了日:06月01日 著者:ジーン ウルフ
https://bookmeter.com/books/11996141


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