やわらかい螺旋

徒然なるままに

2017-11

2017-12-01 07:59:59 | 
2017年11月の読書メーター
読んだ本の数:70冊
読んだページ数:14587ページ
ナイス数:756ナイス

https://bookmeter.com/users/89283/summary/monthly
■キノの旅XXI the Beautiful World (電撃文庫)
いろんなパターンのあとがきを見てきたので意外と普通だな思ってしまったのは内緒です。
キノとエルメスは時事ネタのライブ感を楽しめるんですが、惨劇方向に発展しないとも限らないので読んでいて気が抜けません。
それに比べて安定のフォトとソウ、着々と誰かを幸せにしてるなあ。
「女の国」師匠の旅の始まりは鮮烈。
図らずも師匠の出発に立ち会ったあの黄色い車も当時はピカピカな新車で、それからずっと師匠の隠れた相棒なのですね。

読了日:11月30日 著者:時雨沢 恵一
https://bookmeter.com/books/12284588

■お家賃ですけど (文春文庫)
22歳のときに住んだ下宿風アパート加寿子荘。
今度はOLとして再び住んだ能町さんの牛込ライフ。
デザイナーの師匠とのやりとりがなんだかこう、しみじみ沁みるなあ。
家主の加寿子さんの「うふふ」が可愛い。
循環器系の手術をするのに局所麻酔だった、ってのは、きっと私には耐えられないだろうな、怖くてパニック起こしそう。

読了日:11月30日 著者:能町 みね子
https://bookmeter.com/books/9771265

■崇徳院を追いかけて (創元推理文庫)
西行を信仰する新興宗教団体「十四人ノ心」の狙いとは。
時系列としては「新・世界の七不思議」と「新・日本の七不思議」のあいだ、
そして「新・日本の七不思議」でちらっと触れられていた宮田と静香が京都で遭遇した事件。
静香が君原に教団本部に連れてこられたときにドローンが云々のセリフがありますが、いつの時代設定なんだろう。ちょっと気になった。

読了日:11月29日 著者:鯨 統一郎
https://bookmeter.com/books/11053585

■心理療法個人授業
人の心はわからない、わからないから面白い。
南伸坊が河合隼雄の個人授業を受ける。
「そもそも心理療法というのは、来院された人が自分にふさわしい物語をつくりあげていくのを援助する仕事だ、という言い方も可能なように思えてくる」
箱庭とロールシャッハやってみたいな。

読了日:11月29日 著者:南 伸坊,河合 隼雄
https://bookmeter.com/books/8906

■カーデュラ探偵社 (河出文庫)
営業は夜間のみ、十字架を怖がり空を飛ぶ黒ずくめの私立探偵カーデュラ。
首をへし折って解決、なんてずるいのだけれど、それはそうする理由があってのこと、
人間世界の決め事よりも自分の道義心を優先しているのだなと妙に納得。
ノンシリーズ「無痛抜歯法」9歳のジミーの言うことが正しいのに、ほらやっぱり、な感じで読んでいて、でもそれじゃオチは?と思ったらそうきたか。
それでこのタイトル。

読了日:11月28日 著者:ジャック・リッチー
https://bookmeter.com/books/638746

■負け美女 ルックスが仇になる
ひとクセもふたクセもある美女たちが、男を翻弄したり男に翻弄されたり。
女子会トークをそのまま持ち込んでいるかのようで、ニヤニヤしながら気軽に読めました。
ストーカーだのセクハラだの、美女であるがゆえに遭遇しやすい輩の撃退方法が男前。
Nちゃんにトイレでダメ出ししたRちゃん、ドがつくほどモテる理由が分かる気がする。

読了日:11月28日 著者:犬山 紙子
https://bookmeter.com/books/4272354

■猫ミス! (中公文庫)
新井素子「黒猫ナイトの冒険」目当てに購入。カラスのキング、いいやつだなあ。
芦沢央「春の作り方」聡い水谷くんが主役じゃないのが好感を持てます。
菅野雪虫「オッドアイ」勇気とか思いやりとかは、ひとに知らせず見せないほうが心にしみるものだ。
そにしけんじ「猫探偵事務所」唯一のまんが、ストレートに可愛い。

読了日:11月27日 著者:新井 素子,秋吉 理香子,芦沢 央,小松 エメル,恒川 光太郎,菅野 雪虫,長岡 弘樹,そにしけんじ
https://bookmeter.com/books/12301067

■一気に同時読み! 世界史までわかる日本史 (SB新書)
細かいところまでは書かれていないので、あらかじめ、ある程度の知識があった上で、
日本のこの時代に世界はどうだったのか、とおさらいするにはいいかもしれない。
卑弥呼と魏志倭人伝、三国志の魏はそれぞれ別々に知っていたけど、
魏志倭人伝の魏ってその魏だったのかと納得したのは結構おとなになってから。
日本と世界の時系列を同時に見るほうが理解が深まりそう。

読了日:11月27日 著者:島崎 晋
https://bookmeter.com/books/11190083

■読めよ、さらば憂いなし
本と映画の365日。
「血まみれスケバンチェーンソー」なんて、自分じゃ絶対に手に取らないようなまんがなのだけれど、
乙女担当・爆谷さゆりが気になって、とっても読んでみたい。
「SHERLOCK」の二大脈事件は確かに重大事件。そして弱点を脈から見破られるならむしろ本望です。

読了日:11月26日 著者:松田 青子
https://bookmeter.com/books/9867171

■わたしの週末なごみ旅 (河出文庫)
前半は「ちょっと古びたものが好き」後半は「週末ゆる散歩」の二本立て。
ゆる旅なのだから、と途中で思い直して軌道修正してみたりと、こういうところは真面目だなあと思う。
パスポートが必要な大連が、ふらっと行く気軽な散歩っていうのには少し違和感。


読了日:11月26日 著者:岸本 葉子
https://bookmeter.com/books/5239851

■バトルシップ (リンダブックス)
もともと、映画が先か本が先かは知らないけれど、
テレビでやってたのを見たら意外と面白かったので図書館で借りてきた本。
「何かの映画ではないが、戦闘は会議室ではなく、眼の前の現場で起きているのだ」
なんて日本人しかニヤリとしないだろうに、翻訳前もこの文章なのかな。
震災関係のことや、長田たち自衛官がミズーリに乗るときのアメリカ人側の葛藤など、映画にはない細かいところが補足されているのがいい。

読了日:11月25日 著者:ピーター デイヴィッド
https://bookmeter.com/books/4781643

■ネコリパブリック式楽しい猫助け
2022年2月22日までに猫の殺処分ゼロを目指す、自走型保護猫カフェ・ネコリパブリックの活動記録。
エルクアトロギャッツのベーグルばかり食べてた時期があって、そこの店長さんはこういう活動もされてるのは知らなかった。
避妊去勢手術をした印に耳の先をV字に切ってるのは「さくら猫」。
猫エイズにかかっているのは「りんご猫」。
「レモン猫」は白血病ウィルスを持つ猫。
情報開示のうえで飼い主を探すっていうのはとてもフェアだなと思う。

読了日:11月25日 著者:河瀬麻花
https://bookmeter.com/books/11261857

■生態系ってなに?―生きものたちの意外な連鎖 (中公新書)
生きものたちの意外な連鎖や競争・協同の実態。
生態系に多様な生物がいることは大切。
人間が適切な食料を手に入れ廃棄物を処理できるのは多様な生物で構成されているから。
アメリカの本来の生息地では、生物群集のなかでそれなりの役割を担っているブラックバスも、
外来種として持ち込まれれば在来種に影響がある。
日本のあちこちで見かけるよね、ブラックバス。

読了日:11月24日 著者:江崎 保男
https://bookmeter.com/books/40098

■10分でわかる得する年金のもらい方
10分じゃ無理だったけど、これから年金をもらうことになったらそういう選択肢がある、というのは肝に銘じておこう。
厚生年金は加給がつくので「独身者は65歳の2日前に結婚すると得」これは損得勘定していいところなのか。

読了日:11月24日 著者:田中 章二
https://bookmeter.com/books/11917950

■謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー (講談社タイガ)
舘をテーマにしたミステリアンソロジー。
「白」よりも館の意味合いが薄くなってるような。
シリーズものからのスピンオフ作品がほとんどで、そっちを読んでいればよかったなあと思ってしまうのがマイナス要素。
高田崇史「QED~ortus~―鬼神の社―」博覧強記なタタルさんにまた会えてうれしい。神社は館…?
井上真偽「囚人館の惨劇」このままスプラッタなホラー方面に突入かと思いきや、最後の兄妹愛にしてやられる。


読了日:11月23日 著者:恩田 陸,はやみね かおる,高田 崇史,綾崎 隼,白井 智之,井上 真偽
https://bookmeter.com/books/12260724

■白川静さんと遊ぶ 漢字百熟語 (PHP新書)
イラストを用い漢字の成り立ちをやさしく紹介。
人間の動作が基本になってることはだいたい男性の姿で書かれるのに、女性となるとこれがもう。
「女」は手を前で重ねて跪いている女性の姿、女性を酒で清めている形。
「毒」は簪を着けすぎている女性が毒々しいので「どく」の意味になった。
逆説的なのは「幸」で、罪人に加えられる手枷の形。
春秋時代の斉の景公は足切りの刑が好きで、
足を失わない手枷の刑「幸」が「しあわせ」というのが皮肉。

読了日:11月23日 著者:小山 鉄郎
https://bookmeter.com/books/364768

■謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー (講談社タイガ)
舘をテーマにしたミステリアンソロジー。
東川篤哉「陽奇館(仮)の密室」途中からそういう気がしてたので、早く逃げろとなぜか自分が焦る。
周木律「煙突舘の実験的殺人」大仕掛けだったなあと息をつく暇もなくその終わり方とは。
澤村伊智「私のミステリーパレス」答えのない時間を永遠に試す人生。


読了日:11月22日 著者:東川 篤哉,一 肇,古野 まほろ,青崎 有吾,周木 律,澤村 伊智
https://bookmeter.com/books/12179445

■面白くて眠れなくなる地学 (「面白くて眠れなくなる」シリーズ)
身近な話題を入り口に、楽しく地学が学べる本。
麦畑の地面がどんどん盛り上がって出来た昭和新山は、成長過程が世界で初めて確認された「隆起型火山」の貴重な標本。
それを保全すべきだと考えた三松正夫は私財を投じて主要部分42ヘクタールを購入、世界で初めて活火山の所有者となった。
昭和新山が私有地だと知らなかった、戦争中じゃなかったら国もちょっとは協力したのかな。
地球の磁気の逆転があったことを提唱したのは日本人の松山基範。
もし松山基範がまだ存命していたなら「チバニアン」を歓迎するだろうなあ。

読了日:11月22日 著者:左巻 健男
https://bookmeter.com/books/5605278

■ジェシーの背骨 (角川文庫)
ジェシーの母親のあの態度、ジェシーの父親リックのあの態度。
面倒を見なくちゃいけない、っていうココが思った責任や母性やいろんなものがごっちゃになった気持ちは、
ジェシーにとっては作り物のように感じたのかもしれない。
ココはココ、ジェシーはジェシー。

読了日:11月21日 著者:山田 詠美
https://bookmeter.com/books/487642

■一神教の闇―アニミズムの復権 (ちくま新書)
平和と環境を守るためにアニミズムを再評価せよ、というのは興味深いのですが、最初の5ページくらいで挫折しかけました。
引用が多すぎて説明自体がなんだか良く分からなかったし、個人的な感覚を共有しないと次に進めないようなところはいささかツライ。
平易で読みやすい本がいい本とは限らないのだけれども、ちょっと文章がとっつきにくくて損してる部分もあると思う。

読了日:11月21日 著者:安田 喜憲
https://bookmeter.com/books/419964

■オリエント急行殺人事件 [英語版ルビ訳付] 講談社ルビー・ブックス
うっかりリライト版を買ってしまったので改めて購入。
ハヤカワの新訳・旧訳の訳文のニュアンスが違っていたところが気になって、その原文は
「Everybody gasped」だというのが分かってよかった。

読了日:11月20日 著者:アガサ クリスティ
https://bookmeter.com/books/238055

■奇想の源流―島田荘司対談集 (光文社文庫)
本格探偵小説関連だけではなく、島田荘司が興味を抱いているものごとについての対談集。
1991年11月号の「小説現代」に収録されているので実際の対談はいつだったのか分からないけど、
吉村作治の「今、騒乱が起きるとしたらバルカンかアラブ、中東ですね」は本当にそうなった。
岡崎宏司との自動車対談(1992年)で、事故を起こさないために危険を一秒でも早く気づくクルマ、というのも、今の技術でだいぶ近づいている。
自分の専門分野を通して世界を見ていると、先々のことはある程度は見当がつくのかもしれない。

読了日:11月20日 著者:島田 荘司
https://bookmeter.com/books/532561

■いつでも食べたい!自衛隊ごはん (イカロス・ムック)
戦闘糧食と自衛隊ごはんのすべてがわかる、レーション入門ムック。
非常用糧食=カンメシ。
そのカンメシで一、二を争うほど人気のある赤飯だが、被災者を前にして食べられない、という声もあり、廃止の噂がちらほらあるそう。
陸上自衛隊は野外炊具1号(改)という200人分の食事を約45分で調理できる野外調理システムを保有していて、
戦闘地域ど真ん中に持ち込める機動性があり、それをわずか6名で運用できるのは世界的に見ても稀有な存在。
調理の最中に敵襲があった場合に備えて訓練にも余念がない。

読了日:11月19日 著者:
https://bookmeter.com/books/4328890

■コレクターズ 2
そうか「本の雑誌」が雑誌の名前だと知らないひともいるんだ…!
1では普通にジェンダーフリーな感じで描かれていたのに、ここにきて「でも女でしょ」な反応が。
貴子に対する忍の想いを、その考え方は危険だ、選民思想に繋がる、心を改めろ、なんて直巳みたいに言ってくれるひとはそうそういないし、
名無しの彼女も良い友達だね。
本の重みで忍の家の床が抜けるのは時間の問題だったように思えるので、
理由はともあれ、引っ越しはふたりにとってめでたいことだ。


読了日:11月19日 著者:西UKO
https://bookmeter.com/books/11251343

■コレクターズ 1
服が好きな貴子と本が好きな忍の恋愛模様。
なんのエクスキューズもなく普通にジェンダーフリーに描かれているのはすごいことだ。
タカコは「貴種流離譚」の貴、で分かるひとたちってw
忍の質問に答えてみると、そこはカバー下と呼んでいて、見るのは読み終わったあと派。

読了日:11月19日 著者:西 UKO
https://bookmeter.com/books/5542695

■MP3 CD付 英語で読むオリエント急行殺人事件 Murder on The Orient Express【日英対訳】 (IBC対訳ライブラリー)
ハヤカワの新訳・旧訳で訳文のニュアンスが違うところがあり、どっちが原文に近いのかなと気になって買ったのですが、
読みやすいように英文リライトされていて、肝心のその部分が削られていました。
リライト文がそれほど難しくないことに加え、左に英語、右に日本語の対訳なので、てこずることはないと思います。


読了日:11月18日 著者:アガサ・クリスティー,ニーナ・ウェグナー
https://bookmeter.com/books/9864707

■誰でも美しくなれる10の法則 全米No.1ファッションアドバイザーが教える
NYの名門ファッションスクール「パーソンズ」ティム・ガン学部長の女性が美しくなるための教科書。
「あなたがこれからフォローすべきは、ジャッキーやオードリーのようなアイコンではありません。
ファッションメンターを見つけてください」
10タイプのメンターをそれぞれ紹介しているけれど、セレブに疎いので、名前を見ても顔が浮かんでこない;
ガウチョは「アルゼンチンの草原にいる時にしか着るべきではない」らしいです。

読了日:11月18日 著者:ティム・ガン,ケイト・モロニー
https://bookmeter.com/books/3342267

■図説 東京流行生活 (全集・シリーズ)
明治から現代まで、生活を変えた衣食住の流行を見る。
モボ・モガが銀座を闊歩した時代、男性の67%が洋装であるのに対し、女性はたった1%。
99%の女性は洋風の色柄を楽しめる銘仙着物を着ていた。
戦争当時、金属の供出などで代用品が使われるようになったが、
鉄の代わりの陶器の鍋は錆びずに汚れが落としやすく、牛革の代わりの鮫革の靴は水産物だけに水に強いからと三宅壮一が愛用していたりと、
物資不足の代用品のほうが実用的だった珍しい例。

読了日:11月17日 著者:新田 太郎,田中 裕二,小山 周子
https://bookmeter.com/books/213469

■米澤穂信と古典部
古典部シリーズを深く楽しむためのガイド本。
「古典部メンバー4人の本棚大公開」漫画ばかりの摩耶花の本棚に、それいい本だよねとひとり頷く。
書き下ろし短編 「虎と蟹、あるいは折木奉太郎の殺人」が面白かった。
そうだよね、うん、それは殺人だ。
若気の至りという言葉がこれほど似合う場面に遭遇することはそんなにないから、全員でニヤニヤするといいよ。

読了日:11月17日 著者:米澤 穂信
https://bookmeter.com/books/12309638

■アームストロング: 宙飛ぶネズミの大冒険
「リンドバーグ」第二弾。
小ネズミが空を飛んだ1912年から時は流れて1955年。
今度のネズミは月を目指した。
そののち1969年に人類がはじめて月に降り立った時に、アームストロングが見つけたものはトップシークレットなのだ。
絵が本当に素敵。小ネズミを探している連中が犬を連れて階段を上がってくるところは立体感があるし、犬たちの表情も迫力がある。

読了日:11月17日 著者:トーベン クールマン
https://bookmeter.com/books/11579001

■人魚と金魚鉢 (ミステリ・フロンティア)
聴き屋の柏木くん、今回は死体に遭遇せず。
柏木くんと亡き祖父との微妙な距離感の原因が分かった「青鬼の涙」で、
妹の「お兄ちゃんって器用貧乏なのに、どうしてこういうとこだけ不器用なの……!」のセリフが切実。
もう家族全員、二度と柏木くんに運転させないだろうな。
「愚者は春に隠れる」
川瀬のせいで柏木くんと手錠で繋がれてしまった先輩、トイレに行くのをずっと我慢してて可哀そう。
邪悪な笑みで、先輩に「川瀬、見ぃつけた」をけしかけた永江さんグッジョブ。


読了日:11月16日 著者:市井 豊
https://bookmeter.com/books/9230686

■「婚活」症候群 (ディスカヴァー携書)
「男性の収入に依存する「昭和結婚」から、男性も女性も脱却しなければ、結婚も子どもも増えません」
女性は自活できるように、男性は家事能力を磨くこと。
既婚者が言うのもどうかと思いますが、結婚ってこんなに大変なことだったんだなあ。
オタク向けの最大婚活サイトはカップリング率がなんと40%。
お互いが理解者である、ってことは強みだよね。


読了日:11月16日 著者:山田 昌弘,白河 桃子
https://bookmeter.com/books/7000807

■リンドバーグ: 空飛ぶネズミの大冒険
ネズミとりが怖くて逃げてしまった仲間を追いかけるため、飛行機を作ってハンブルクからニューヨークへ渡る小ネズミ。
なんせ絵が本当に良くて、ずっと見ていても飽きません。
材料集めがんばれ、ふくろうに負けるなと、ハラハラしながら読んでしまいました。
どうしてこの本が「リンドバーグ」なのかと思ったら、なるほど、最後に種明かし。

読了日:11月15日 著者:トーベン クールマン
https://bookmeter.com/books/9681629

■近代建築 世界一周
近代建築を中心に1920年から2000年までに建てられた作品を収録。
修道院や教会などの宗教施設が意外と多かった。
フランク・ロイド・ライト「落水荘」は雪が積もってる冬の佇まいも美しいなあ。
こういう建築関係の本で、リュブリャナの墓地(スロベニア)が取り上げられてるのを見るのは初めて。
巻末には知名度、推薦度などの評価表があり、●が少なければ少ないほどマニアックなひと向け。

読了日:11月15日 著者:桜本 将樹
https://bookmeter.com/books/148207

■東海道新幹線の車窓は、こんなに面白い!
東京から新大阪まで、東海道新幹線から見える風景や建物。
乗り物に弱いので、富士山を見たらもうあとは寝るだけ、な感じなんですが、カラフルな湘南日向岡住宅とか727の看板とか、
「新幹線から見える」というのを意識しているものが多い。

読了日:11月15日 著者:栗原 景
https://bookmeter.com/books/11270634

■聴き屋の芸術学部祭 (ミステリ・フロンティア)
聴き屋体質・柏木くんがいつのまにか巻き込まれた事件の顛末。
出てくるひとみんなキャラが立ってて面白い。
短編4話のうち半分で殺人事件に遭遇しているのにライトな雰囲気。
「泥棒たちの挽歌」での「俺よりかわいい自信のあるやつは前に出ろ」の川瀬のセリフと、
腐女子な後輩、梅ちゃんに楽しませてもらいました。
もしも、この箱根旅行に背後霊みたいな先輩が参加してたら、また違う展開になったかも。
「からくりツィスカの余命」の舞台と、お蔵入りになってしまったリレー小説を読んでみたいな。

読了日:11月14日 著者:市井 豊
https://bookmeter.com/books/4535535

■またたび東方見聞録 (幻冬舎文庫)
女四人でタイへ。編集者たちと中国へ。そして母親とふたり京都へ。
アジアを旅した群さんの紀行エッセイ。
いつもはらぺこで元気なコマドリさんと一緒だったタイと、京都で着物を買いまくったお母さま。
どっちも印象的だったけど、なんといっても中国で、女性用の媚薬を少女二人に背後からスプレーしてたよわぞうが最低だ。
二人に何の影響もなくて本当に良かった。

読了日:11月14日 著者:群 ようこ
https://bookmeter.com/books/486493

■animalandscape―1998‐2013
弱肉強食、真剣に生きてる動物たちの真実の姿。
自然や動物の写真は忍耐勝負なところがあるけれど、
静かに気迫をたたえながら一瞬のシャッターチャンスを待ち、こういうダイナミックな写真になっていくのだろうなあ。
木のウロに寄り集まってるインドコキンメフクロウが可愛い。


読了日:11月13日 著者:前川 貴行
https://bookmeter.com/books/6965364

■ブラ美人―30歳から「うっとりするカラダ」をつくる本
35歳はボディラインの曲がり角、体型変化があったときがブラの寿命。
自分が思ってる自分のサイズとは違う、ってこともあるので、
体に合ったものを見つけるには試着するのが一番。
モカ茶はどんな色の服でも透けない万能の色。


読了日:11月13日 著者:青山 まり
https://bookmeter.com/books/411189

■ジス・イズ・テキサス
アメリカで一番大きな州テキサスを紹介。
テキサスはアラモ砦とヒューストン・ジョンソン宇宙センターがあるところ、っていう印象。
今はもう廃止されてしまったそうですが、
レオナルドデパートと駐車場をつなぐ「レオナルド・サブウェイ」という世界で唯一、民間の地下鉄が走っていた。
デパートが地下鉄を作るってすごいな。

読了日:11月13日 著者:ミロスラフ・サセック
https://bookmeter.com/books/631567

■超・殺人事件―推理作家の苦悩 (新潮文庫)
推理小説はこうやって書かれている、のかもしれない、ブラックなメタミステリ。
「超税金対策殺人事件」売れっ子作家になっても安堵するのは早計、税金対策という壁が立ちはだかる。
この展開どうにもヘンだろう、ってミステリは、案外そのせいなのかもね。
「超理系殺人事件」よ、よかった、読み飛ばしてたよ!
「超読書機械殺人事件」え?シッタカブリックス?知らないよ、そんなの使ってないよ。多分。

読了日:11月12日 著者:東野 圭吾
https://bookmeter.com/books/577428

■愛さずにいられない: 北村薫のエッセイ
書評や選評のほか、文学の話題など。
童謡「サッちゃん」の作詞のひと(阪田寛夫)が芥川賞作家だったとは全然知らなかった。
鴻巣友季子の本での
「強情、って言わないで、ひっくりかえして情強とかね」
のところ、やっぱり「じょうごわ」じゃなくて「じょうごう」と読んでしまいました。
しかもうちのパソコンは「じょうごわ」と入力しても「情強」と変換しません。
ルビはあったほうがいいなあ。
北村さんのお父さまとの思い出話にしんみり。

読了日:11月12日 著者:北村 薫
https://bookmeter.com/books/11578378

■昭和のお菓子 (玄光社MOOK)
子供のころに食べていてもうなくなってしまったお菓子。
パッケージなどリニューアルしつつまだ残っているお菓子。
メロンのカップに入ったアイスクリーム「メロンボール」の、桃のやつも好きだった。
おまけつきのお菓子には全然ハマらなかったので、写真で紹介されてるものをほとんど知らないんですが、
集めるのが好きだったひとには懐かしいだろうな。

読了日:11月11日 著者:
https://bookmeter.com/books/6402614

■おにぎらずの本
普通にごはんと一緒に食べるものならなんでも具材になるものなのだな。
煮卵なんて大きさ的に結構ボリュームがあるけれど、ごはんで包んでしまえば意外と食べやすそうだ。
春巻きの皮を使ってるレシピってライスペーパーでも作れるかな?


読了日:11月11日 著者:オガワチエコ
https://bookmeter.com/books/9047628

■名古屋ルール―名古屋ええよ!ライフを楽しむための49のルール
名古屋独自の暗黙のルールを、マンガとともに面白おかしく紹介。
しばらく尾張地方に住んでたのですが、お店の新規開店の花輪の花をみんな持っていっちゃうのを実際に見たときには本当に驚いた。
知らないとモグリな台湾ラーメンは、ここには書いてないけどアメリカンとかイタリアンもあって、いったいなんのこっちゃなカオスっぷり。
つぼイノリオ「金太の大冒険」はすごいよね。子供が好きそう。

読了日:11月11日 著者:都会生活研究プロジェクト「名古屋チーム」
https://bookmeter.com/books/182718

■静かな炎天 (文春文庫)
バイト先の本屋が副業で始めた「白熊探偵社」の調査員として働く有能でタフで不運な女探偵・葉村晶。
四十肩に苦しめられてるなんてそんな年頃になったのかとしみじみ。
なにかのアンソロジーで「静かな炎天」は既読。魔が差したのは暑さのせいってことにしていいよ、ご近所が事情を知ったらみんなそう思うかも。
「副島さんは言っている」口から出まかせがまさかの結末、瓢箪から駒とはこのことだ。
巻末のMURDER BEAR BOOKSHOP特別イベント企画のツアー、実際にあったら面白そう。


読了日:11月10日 著者:若竹 七海
https://bookmeter.com/books/11062039

■裏が、幸せ。
日本海側の魅力を存分に伝えるエッセイ。
土地の魅力というのは、住んでみて初めて実感するものなのだろうけれども、
その土地を旅して知る風土や歴史に思いを馳せることを無駄とはまったく思わない。
宣伝が下手で、というのはもう、
そういうマイナーさをあえてウリにしない、知る人ぞ知る、を好む強烈なマニアを生み出す第一歩って気がします。
マイナーさを逆手に取った「すなば珈琲」みたいに遊び心のあるお店とかね。


読了日:11月10日 著者:酒井 順子
https://bookmeter.com/books/9266098

■ベルリン廃墟大全 ―ナチス、東西分割、冷戦・・・光と影の街を歩く
ナチス、東西分割、冷戦、いろんな理由があるけれども、ベルリンってこんなに廃墟があるのか。
オリンピックの選手村なんてこんなに広大な場所までもが廃墟とは。
文化財に指定されたことで再開発から逃れているものもあるけれど、荒れるにまかせ朽ち果てるのみ、の状態っていうのもなんだか切ない。


読了日:11月09日 著者:キアラン・ファーヘイ
https://bookmeter.com/books/11252198

■ハーブ・香草の楽しみ方―心と体を健やかにする (ひと目でわかる新・園芸ハンドブック)
人気の高いハーブ56品種を用途別に写真とともに紹介。
これからハーブをなにか育ててみたいな、っていうときには、
万能ハーブ6種(ローズマリー・ミント・セージ・カモミール・ラベンダー・タイム)
から選ぶといいかも。
ひまわりとローズがハーブ・香草の扱いになるのに、なぜアロエが入ってないのだろう。

読了日:11月09日 著者:
https://bookmeter.com/books/627663

■図説 イングランドの教会堂
イングランド各地に今も多く現存する「教会堂」という構築物をその歴史とともにわかりやすく解説。
巻末には教会の年代判定をする方法が掲載。
村や町の昔からの中心地にあったり、教会堂の構内が大まかに円形だったりするとかなり昔に創設されている。
年表には細部の装飾と主要な特徴がイラストで描かれていて、
内側に行くほど幅が広くなる頭頂部が半円形の窓の教会堂があったら、これはヘースティングズの戦いより古い時代のものだな、と分かるってことですね。


読了日:11月09日 著者:トレヴァー・ヨーク
https://bookmeter.com/books/10013881

■探偵術教えます (晶文社ミステリ)
通信教育の探偵講座を受講中のお屋敷付き運転手P・モーラン。
モーランがドタバタと巻き込まれた事件をドタバタと解決した様子が、探偵講座の担当講師「主任警部」との往復書簡で描かれる。
なんだかんだで事件を解決し、だんだんと天狗になっていくモーラン。
最後の「P・モーラン、 指紋の研究家」の終わり方は痛快。主任警部はきっとドヤ顔だったに違いない。

読了日:11月08日 著者:パーシヴァル ワイルド
https://bookmeter.com/books/392662

■さらば新宿赤マント
赤マントシリーズ完結編。
とにかくオニオンスライスを毎朝食べる「タマネギバリバリ健康法」とか、
シーナさんも普通に年を取ってるんだなあとしみじみしたりもするんですが、
ご本人が粗製濫造と言うほど引き受けている原稿の数が多くて、そしてやっぱり旅も多くて、
その精力的なところはずっと変わらずにいて欲しいです。

読了日:11月08日 著者:椎名 誠
https://bookmeter.com/books/7399177

■納豆ごはん ~1日3食、おやつや晩酌にまで使えるレシピ~
納豆ごはんをバージョンアップしたり、納豆を使った料理のレシピ。
納豆に混ぜるものって、納豆の粒の大きさに合わせるほうが食べやすそう。
納豆チョコババロアとかスイート納豆ポテトとか、自分で作るには勇気がいるかな;

読了日:11月07日 著者:白山 精一,健康納豆食普及委員会
https://bookmeter.com/books/319271

■150cm台セレブのファッション・ルール
外国人はみんな背が高いと思っていたので、小さいひともいるんだなとちょっと驚いた。
レディ・ガガが159㎝とは意外。
たとえ小柄であっても、どんな服を着るにせよ、小顔であるということはとても有利なのですね(溜息)


読了日:11月07日 著者:
https://bookmeter.com/books/9707080

■ユーゴ修道士と本を愛しすぎたクマ
中世フランスの実話に基づく絵本。
本をクマに食べられたユーゴ修道士は、グランド・シャルトルーズ修道院から本を借り受け写本を作るように命じられる。
羊皮紙で出来てるならクマは本を食べても平気なのか。
印刷技術がない時代の本は作る手間がかかって大変そう。
そして借りてきた大事な本なのに、そういう余計なことをするから振り出しに戻る。のかな。

読了日:11月07日 著者:ケイティ ビービ
https://bookmeter.com/books/10200085

■帰ってきた腕貫探偵
まさか幽霊の相談にまでのってしまうとは、
櫃洗市の市民サーヴィス課は(というか腕貫さんは)死者であろうが生者であろうが、市民に対して分け隔てない態度なのがいいよね。
胸につかえた思いを取り払い無事に成仏できてよかった。
「セカンド・プラン」のときと同様、腕貫さんが不在のまま話が進んでゆく「指輪もの騙り」では江梨子が冴えてる。
その江梨子のいとこで女装男子、鳥遊葵(とかなしあおい)はまた出番があるといいな。

読了日:11月06日 著者:西澤 保彦
https://bookmeter.com/books/10134047

■地球はもう温暖化していない: 科学と政治の大転換へ (平凡社新書)
気候変動の主役はCO2ではない。太陽だ。
タブー視される「温暖化のウソ」に物理学者が警鐘を鳴らす。
CO2削減が叫ばれているがそのCO2のおかげで世界は緑化が進んでいる。
台風や洪水などがあると「温暖化のため」と言われるが実は根拠がなく、
温暖化のせいにする表現を見たら書き手が科学的素養を欠いているか、
援助を引き出すなど何らかの意図を持つものと考えたほうがよい。

読了日:11月06日 著者:深井 有
https://bookmeter.com/books/9850158

■メオトパンドラ
100組100様の夫婦関係が滲み出るキッチンミノルの写真と、その写真に呼応する桑原滝弥の詩。
「十年後の未来を見つめてください」と言われて切り取られた一瞬が、生涯の記念写真になりました。
被写体になった小川糸が帯に寄せたコメントにもあるとおり、夫婦が視線を合わせてる写真は一枚もない。
全員、どこか遠くを見つめているのだ。
十年後はどんな未来でしょうか。

読了日:11月05日 著者:写真:キッチンミノル 詩:桑原滝弥
https://bookmeter.com/books/11174530

■「天使」の名画
ダ・ヴィンチ、マネ、モローなど77作家の厳選の名画106点を掲載。
天使のほかに「天使のような」作品も。
マリアとともにたくさんの小天使が描かれたムリーリョ「無原罪の御宿り」を見たあとに、
ヘロデ王により虐殺された幼児殉教者たちがキリストを抱いたマリアを取り囲んでいる
ルーベンス「幼子殉教者に囲まれた聖母子」を見ると切ない。


読了日:11月05日 著者:平松 洋
https://bookmeter.com/books/9045136

■ジス・イズ・ヴェニス
水の都・ヴェニスは美しい迷宮都市。
「水は美しい鐘楼の柱をいためてしまうのです」
こんなに斜めだなんてピサの斜塔みたい。
ドゥカーレ宮殿と牢獄をつなぐ「ため息橋」の写真を撮るならゴンドラに乗って下をくぐるのがおすすめ、ということで、
気分だけでも味わおうと、ストリートビューで下をくぐってみました。

読了日:11月05日 著者:ミロスラフ サセック
https://bookmeter.com/books/298083

■セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴 (講談社ノベルス)
「占星術殺人事件」の直後、馬車道に仕事場を移した御手洗と石岡くんを訪問した老婦人。
依頼ではなくただの冷やかし、一方的なおしゃべりで終わるかと思いきや
「これは大事件ですよ」と御手洗が断言する。
花壇がそんなことになってるなんて意外だなあと信じかけてしまったじゃないか。
孫娘を心配していた折野郁恵も、この結末には安堵するはず。

読了日:11月04日 著者:島田 荘司
https://bookmeter.com/books/469485

■ガン入院オロオロ日記
東海林さん、ガンで入院してたんですね。
40日も入院してればもちろん大変だったんでしょうけれども、これをネタに面白おかしくしてしまうなんてさすが。
転んでもただは起きぬ。
そういえば「ミリメシはおいしい」とタイトルにあるのに食べてないじゃん、とつっこむべきでしょうか。
陸上自衛隊広報センターの売店で売ってるんですね、食べてみたいな。

読了日:11月04日 著者:東海林 さだお
https://bookmeter.com/books/11533148

■ねうちもん京都 お金をかけずに京めぐり
モトを取るのが大好きな京都人がお値打ち目線で選ぶ、食べる・観る・買う。
ヨソさんに京都を案内してもらう「ヨソさんと一緒」が字が小さくてちょっと読むのがつらかったけど面白かった。
京都人並みに京都に無関心な渋谷さんと訪れた京都精華大学には、某いきもの係な小説に登場した孔雀のモデルがいるんですよね。
巻末の「ねうちモンとはずれモン」京都オリジナルはずれ店というのは客にイケズをする店である、心当たりがありすぎると思わず苦笑い。

読了日:11月03日 著者:グレゴリ青山
https://bookmeter.com/books/3277937

■シンプル鍋100―毎日食べたい、手軽でおいしい鍋が100種類! (サンリオチャイルドムック 第 54号)
肉・魚1種類に野菜2種類から始める、気軽な鍋料理。
具は3種類もあればOK。
具を組み合わせるときは、うまみの出る食材と、うまみを吸っておいしくなる食材を入れるのがポイント。
土鍋やホーローなど、鍋の扱い方のコツも紹介。

読了日:11月03日 著者:瀬尾 幸子
https://bookmeter.com/books/337429

■図説イングランドのお屋敷 ~カントリー・ハウス~
英国貴族が暮らしたお屋敷(カントリー・ハウス)のことがわかる本。
お屋敷ミステリが好きなので、外見の特徴とか中の装飾とか楽しめました。
ハンティングのために館のそばに鹿園を作り、土手にぐるりと柵をめぐらし逃げないようにしていた、ってのは知らなかったなあ。
あれは野生の鹿をハンティングしてるわけじゃなかったのか。


読了日:11月03日 著者:トレヴァー ヨーク
https://bookmeter.com/books/9871437

■綾辻行人 選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎009 (講談社文庫)
1978年、1988年、1998年に発表された三年分の短編から、綾辻行人が選んだ短編アンソロジー。
ほとんど既読で未読は3つ。
海渡英祐「杜若の札」
探偵記者としての念願の初仕事がこういう形で始まることになるとは。
唯川恵「過去が届く午後」
有子が感じた七年分の時間の歪みみたいなものを、きっと真粧美も感じたわけで、
もしあのとき会わなければ狂気の引き金にならずにすんだのだろうか。
都筑道夫「日光写真」
まるで白昼夢みたいだ。

読了日:11月02日 著者:
https://bookmeter.com/books/8225711

■人生問題集
春日武彦と穂村弘、ただならない2人のままならない人生対談。
巻末には煩悩108コンテンツリスト付き。
春日「自分を救ってもらいたい人というのは、何がマズくてどう救ってもらいたいのかを言語化できてない」
言語化できるほどの冷静さがあるなら自分自身でどうにかできるかもしれないしね。
穂村「一緒に住んでいた女性の帰りが遅いことに怒って、家中の箸を畳に刺したことがあった」
これ他の本で見かけたけど本当のことだったんだ;

読了日:11月02日 著者:春日 武彦,穂村 弘
https://bookmeter.com/books/139340

■世界は広く、美しい 地球をつなぐ色<青>
世界60カ国以上で出会った人と風景を「青」という色でつなぐ。
どこの国に行っても空はやっぱり青くて、空の色を映した水も青い。
風景の基本になっている色は青なのかもしれないなあ。
濃淡のある青に包まれている幸せ。

読了日:11月01日 著者:長倉 洋海
https://bookmeter.com/books/11059043

■大阪おかんルール
明るく楽しい大阪おかんとの付き合い方をナビゲートする。
声がデカい。おしゃべり好き、人が好き。食いしん坊。ミーハーであけすけのようだけれど人情に厚い。
正義感が強い。権威にも容赦なくたてつく。
時に、どうしようもなくしつこかったりウザかったりもするけれど、そのじつふんわりぬくい。
大阪人を煮詰めまくったようなおかん、最強。
もし「おかん党」があったら意外とウケる・・・かも?
「食い倒れ」の本来の意味は「杭倒れ」なんですね。

読了日:11月01日 著者:都会生活研究プロジェクト[大阪チーム]
https://bookmeter.com/books/4703128

■長襦袢―和ごころを楽しむ日本のお洒落
「京都の友禅職人より受け継がれた型染のなかから優品約一八〇点を厳選、収録しました」
襦袢は袖や裾からちらりと見える程度、でもきれいなものを着ていたほうがやっぱり気分は良いものですよね。
そういえば、江戸時代には贅沢禁止令が出て派手な着物は着られなかったから、長襦袢は派手にしていたんじゃなかったっけ。
見えないところのおしゃれって心情的にも大事だ。

読了日:11月01日 著者:松木弘吉
https://bookmeter.com/books/56998


▼読書メーター
https://bookmeter.com/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする