やわらかい螺旋

徒然なるままに

2017-10

2017-11-01 06:41:42 | 
2017年10月の読書メーター
読んだ本の数:70冊
読んだページ数:15028ページ
ナイス数:792ナイス

https://bookmeter.com/users/89283/summary/monthly
■クジャクを愛した容疑者 警視庁いきもの係
須藤警部補と薄巡査の「いきもの係」に芦部巡査部長が新加入。
「芦部さんって、絶対、ゴキブリとか手で掴めない人でしょう」と薄さんにがっかりされてたけれど、だいたいのひとは掴みません。
そういえば昔、近所で孔雀を飼ってる家があって、確かにパープーって鳴いてました。
あの長い名前の孔雀がまさか本当にいるとは。名前の由来が知りたいなあ。

読了日:10月31日 著者:大倉 崇裕
https://bookmeter.com/books/11815544

■ホラーめし ―ハロウィン ヴィジュアル レシピブック (主婦の友生活シリーズ)
ハロウィンのときだからこそ、こういうホラーな見た目はシャレてていいかも。
目玉ゼリーはインパクトあるし、ソーセージの指が予想以上に指だったw
細かい細工が苦手、ってひとには(私は苦手です)醤油味の団子に丸く切った海苔を貼り付けて目に見立て
串刺しにしたお団子とか、簡単そうなものもあります。
巻末には型紙もあるので、たとえば普通にケーキを作り、型紙の上からココアパウダーを振るだけでもそれらしい雰囲気になりそう。


読了日:10月31日 著者:
https://bookmeter.com/books/9842737

■男子厨房学(メンズクツキング)入門 (文春文庫 (322‐2))
「問題は女の自立よりも男の自立である」
やたら材料費をかけ蘊蓄をたれる男の料理とは一線を画す、とても実践的な料理入門書。
まず近所のスーパーへ行きなさい。話は、それからだ。
そして出かけた「スーパーまん」が見開きでイラストで描かれてて、
天井の巣にいるヒナに魚を持ってくる親鳥だの、大根の隣に足がにょっきり出ているだの、文章は真面目なのにこんなところは面白い。


読了日:10月30日 著者:玉村 豊男
https://bookmeter.com/books/237603

■あなたの周りの身近な狂気
心の病はどのように発現し、いかに回復を遂げるか。
うつ病や依存症など、8篇のエピソードを収録。
症状の出方に違いはあっても、女性なら誰でもPMS(メンタル的な症状が強いのはPMDD)ってつらいよね、と同情的になれるけれど、
それを感覚的に分からない男性から見れば「狂気」なのだろうか。
他の事例もそうかもしれないけれど、アルコール依存症はこんなに簡単にコトが運ばないので、本人も家族もかなりの覚悟が必要だと思う。

読了日:10月30日 著者:高木希奈
https://bookmeter.com/books/9074859

■翼がなくても
車の事故により左足を失った沙良、その沙良の足を奪ったのは隣に住む幼馴染の泰輔。
泰輔の死体が発見され、その殺人事件の捜査と、義足を手に入れた沙良がスプリンターとして復帰していく様子が語られる。
沙良が置かれている現状があるからこその事件という感じなのでミステリ色は薄い。
犬養刑事と御子柴弁護士の顔合わせがスリリング。
男の嘘を見抜ける犬養もさすがに御子柴は読めないか。
泰輔の母親のズレっぷりが怖い。

読了日:10月29日 著者:中山 七里
https://bookmeter.com/books/11453873

■「パパ」の国日本、「父親」の国トルコ
トルコは父親を中心とした家族の絆がとても強固。
イスタンブールみたいな都会では何かが壊れれば修理屋を呼べばすむが、田舎になるとそうはいかず、おのずと家庭内での夫婦の役割が決まってくる。
妻は料理・洗濯・掃除をし、夫は買い物・修理・営繕を担当する。
女性の一人暮らしの家の庭に柵が必要になれば、近所の男性陣が作ってやり、女性はまったく手伝わないがそれが当たり前。

読了日:10月29日 著者:内藤 正典
https://bookmeter.com/books/140731

■名所・旧跡の解剖図鑑
建物・仏像などがその場所にあることにはワケがある。
全国75の名所・旧跡を完全解剖。
国権の最高府である国会議事堂の施工者は不詳、なぜ霊廟であるピラミッドがデザインとして取り入れられたのか理由が不明。
龍安寺の方丈庭園、枯山水は、砂を見て石を想う。
さざなみとか流れとか、砂紋を理解し水の様子を読み取れば、石の景色が見えてくる。

読了日:10月28日 著者:スタジオワーク
https://bookmeter.com/books/8525458

■SNS盛
SNSで自分盛りをして幸せを掴む方法、またはSNSで失敗して反感を買わない方法を伝授。
こういうふうに細かく使い分ける時代になってるわけですよね。
恋愛にしても就職にしても、自分の欲望がなんなのかを分かってるひとには必須なんだろうなあ。
私はこの中ではTwitterのみですが、TLでたまにエアリプ悪口ツイートがあがってくるとうんざり。

読了日:10月28日 著者:犬山 紙子
https://bookmeter.com/books/9402653

■悟浄出立
中国の古典作品の脇役たちに焦点を当てた連作集。
主人公に仕立てられた彼らはみんな、今までの自分の何かと決別し、新しい何かを選び取ったんだと思う。
「趙雲西航」白井三国志の趙雲が赤子をいつも背負っているのでついその姿で想像してしまう。
張飛と孔明の言動がそれぞれ、いかにもそれらしいなあ、な感じ。
「虞姫寂静」四面楚歌の由来ってそういえば、漢軍に周囲を取り囲まれたこのときのことだったんだ。
名前を取り戻した虞が首筋に刃をあてたそのとき、彼女は死に、彼女は生きた。

読了日:10月27日 著者:万城目 学
https://bookmeter.com/books/8144541

■リクシャーマンの伝言
岡山陽一は文章で、仲能健児は漫画で、それぞれのインド旅行記。
自分の体験を書いているので別に一冊にする必要はなかったんじゃないのかなあ。
Rを正しく発音している子供をインド英語に直そうとしている母親。
母親はそれでちゃんと英語として話せて通じているのだから、疑う余地がないと信じているんだろうなあ。
仲能健児が日本のインド料理屋のチャイを飲んで「高級ホテルで飲んだチャイと同じ味がする」というのは誉めてない。
インドの超高級ホテルで飲んだチャイは砂糖抜きで水っぽく、街角のチャイ屋のほうが美味しいのだそう。

読了日:10月27日 著者:岡山 陽一,仲能 健児
https://bookmeter.com/books/591456

■おしゃれ上手に年を重ねて
ブティックを経営してるNさんの「似合わない服はないのですよ、着方なのです」は的を射ていると思う。
おしゃれというものは、いくつになっても新しい発見が尽きない。
失敗したと嘆いていたコーデュロイのパンツ、白い靴じゃなくてダウンのほうが良くないんじゃないかと。
無印ってそういう編み上げブーツ販売してたのかあ、いいなカッコいい。


読了日:10月26日 著者:西村 玲子
https://bookmeter.com/books/4933112

■痩せという身体の装い: 印象管理の視点から
痩身願望、また痩身を獲得するための行動であるダイエットを「装い」の1つと位置づけ、さらに、印象管理の観点から検討する。
印象管理の役割は「自分を他者から受け入れられる状態にすること」他者から承認される欲求が強いほど印象管理への動機づけが高くなる。
女性はすれ違う人に対してさえも痩せたらきれいだと思われるメリット意識を持っていて、親密度が低い対象からの評価も意識しているが、
評価を気にしすぎて健康を害しても痩せることを優先させるのは若年層の女性に多い。

読了日:10月26日 著者:鈴木 公啓
https://bookmeter.com/books/11674491

■クロフツ短編集〈第2〉 (1966年) (創元推理文庫)
1に比べたら、単純に間違い探しな話じゃなくて、ちゃんと短編の推理小説を読んでる満足感があった。
「ペンバートン氏の頼まれごと」最初にフレンチ警部が登場したときの口供書の署名が云々のところで、
こういうのって警察署に行って書いたりしないのかなと違和感が。
「踏切り」使い込みをしたスウェイト、それをネタに恐喝してるダン、もちろんどっちも悪いけど、
事情を知らされていないとは言え派手な生活をしたがるスウェイトの妻も善人とは言えない気がする。

読了日:10月25日 著者:F.W.クロフツ
https://bookmeter.com/books/398777

■ペンギン夫婦がつくった石垣島ラー油のはなし
移住先の石垣島でラー油を作る夫婦の過去と未来。
中国人の夫が帰化する際に新しく名字をつけられることになり、選んだのが「辺銀(ペンギン)」というなんとも可愛い名前。
納得がいく材料で作ったラー油のおいしさに魅せられるひとはとても多い。
糸数オバーに頼っていた島唐辛子をリスク分散するために、八重山の島々や沖縄本島からも仕入れているそうですが、
株分けや増やし方のノウハウが独自のもので他にできる人が少ないという武子オバーのピパーチの行く末が心配。

読了日:10月25日 著者:辺銀 愛理
https://bookmeter.com/books/67528

■クロフツ短編集 1 (創元推理文庫 106-19)
長編のクロフツは、読んでいるうちに段々じれったくなるのだけれど、
短編だとどういうことになるんだろうと図書館で借りてきた本。
フレンチ警視が旧友マーク・ラッドを間一髪のところで救い出した「新式セメント」
災難は最小限度だったのにマークにとっては苦い結末。
よく分からなかったのが「フロントガラスこわし」
車のフロントガラスをこわすという事件の概要は注釈にあったけど、
小球、ってなんだろう。
そのあとすぐ銃について説明していたから銃弾ってことなのかな。

読了日:10月24日 著者:F.W.クロフツ
https://bookmeter.com/books/498163

■続 間違いだらけの時代劇 (河出文庫)
図書館のリサイクル本棚からもらってきた本。
時代劇のどこかが間違っている、という指摘はあまりなくて、よもやま話という感じ。
仕込み杖ってそれこそ時代劇くらいでしか見たことないんですが、ほとんどが明治の廃刀令以後のもの、
壮士たちが護身用として携帯していたんだそうで、
見た目から「刀ではないか」と連想されるのを嫌って鯉口と柄頭には金具をつけていない。

読了日:10月24日 著者:名和 弓雄
https://bookmeter.com/books/162675

■通訳ガイドがゆく (インバウンドは私たちが盛り上げる!)
通訳とは違って、旅行管理まで必要とされる「通訳案内士」というのは国家資格を持った専門職。
2020年の東京オリンピックを視野に入れ、国家資格がなくても通訳ガイドとして就職できる時代になりつつあるが、
だからこそ、技術と知識があるという裏付け保証、国家資格を持つプロへの信頼感や期待感は大きい。
若手のガイドが初対面のアラブの王子に「Hi,Prince!」と呼び掛けてしまって冷や汗をかいた、なんてエピソードは、
失礼のない丁寧な英語がどういうものかを知らない自分ならやりそうだなあと思ってしまった。




読了日:10月23日 著者:ランデル 洋子
https://bookmeter.com/books/11170254

■ゆるゆる病棟―精神医療の新しい可能性を求めて
全国的にも珍しい、入院ベッド19床を持つクリニックという形態で精神科治療に取り組んでいる「上尾の森診療所」11年の軌跡。
精神科って本当に大変そう。
患者の状態をちゃんと見極めて(正直に自分の状態を言えない患者もいます)
見極めたうえでの対処の仕方をピンポイントで考えないといけないのだろうし。
熱意のある職員のひとたちには頭が下がります。


読了日:10月23日 著者:佐藤 順恒,山田 均
https://bookmeter.com/books/639652

■Cの悲劇 (光文社文庫)
80年代後半の作品なのに在宅のコンピュータのシステム・エンジニアを職業として取り上げてるなんてすごい。
千巻の夫、芦田和賢の行動が全部の元凶って気もするし、和倉友美がいなければ、とも思う。
猟銃を使った千巻はこれで梶と同じ立場になったのだ、という共犯者としての優越感ゆえに、ユカリへの嫉妬心を掻き立てられる。
梶は本当に千巻とゼロからの生活を望んでいるんだろうか。


読了日:10月22日 著者:夏樹 静子
https://bookmeter.com/books/837222

■亜細亜ふむふむ紀行 (新潮文庫)
香港・マカオ、ソウル、大阪を旅した群さんとその御一行様。
ブランドものを買いまくってたりするのは当時の日本人の行動様式そのまんま。
まだ出版社も景気が良かったのかしらと、いらんことを思ってしまう。
香港・マカオ篇で、騒々しいと怒られていたツルタさんが、知らないうちに、6と書かれたシールが体のあちこちから3枚も出てきたのが謎。

読了日:10月22日 著者:群 ようこ
https://bookmeter.com/books/533994

■神はテーブルクロス
幸福を生み出すヒントを綴る。
格闘技時代の須藤元気を全然知りません。
むしろ「WORLD ORDER」の印象しかないので
「お金を稼ぐこと、有名になることなど、即物的でなりふり構わぬ世界にどっぷり浸ってきたからこそ、
スピリチュアルな生き方というものの立ち位置が見えてきたのだと思っている」
って発言をするひとなのか、へぇ~、な感じです。
あだ名がナマステの彼の「ピンチはチャンス」はお見事。

読了日:10月21日 著者:須藤 元気
https://bookmeter.com/books/565400

■地球の穴場―仙人の村から飛行船まで
先に「旅の闇にとける」を読んでいるので再読ってことになるんですが、改題してるのを知らず図書館で借りた本。
中国、タスマニア、ケニア、そして日本。
ちょっと変わった旅をしよう。観光ガイドには載らない場所へと案内する。
土地の歴史を語る旅行記もありますが、乃南アサは人間を見て旅をしてる気がします。
震災の直後、3月末に九州に行くことになった「たまて箱列車で見る夢は」は特にそう感じました。

読了日:10月21日 著者:乃南 アサ
https://bookmeter.com/books/5155142

■眠レヌ夜ノ伽譚
日本に昔から伝わる民話のような六つの物語。
「そでひき」たまに袖を引かれるような気配があったら、はいはいあとで、と優しくしてみよう。
「山姥」恐ろしいと思われているものが、か弱い命を救い、それを見ていた子供たちが尊さに敬意を払う。
流血のあとに祀られたのはお地蔵様。
お地蔵様って子供の守り神って言うし、姿かたちに惑わされなかった子供たちをいつまでも見守っていけるといいね。
「やまわろ」自分自身が何者かを知っている、ということは、静かだけれどとても強いということ。

読了日:10月20日 著者:がんばるトマト
https://bookmeter.com/books/2276372

■親のコートを大切に着るイギリス人 ものを使い継ぐ上質な暮らし
手入れや手直しそのものを愉しむイギリス人の日常生活。
日本は洋服が一般的になってからの歴史が浅いので、子供が親のものを使うようになるのはこれからの世代な気がする。
海外でブランドものを買い漁る日本人は節操がないと非難されがちですが、それを子供が使えば「受け継がれる」ことになるんでは。

読了日:10月20日 著者:バーネット洋子
https://bookmeter.com/books/9881639

■直木賞受賞エッセイ集成
直木賞受賞直後「オール讀物」に掲載されたロングエッセイ・インタビューを収録。
作家になるまでに経験した葛藤や苦しみは、作家になってから経験する葛藤や苦しみとはまた違うけれど、
そういうのを栄養にして乗り越えて、はじめて作家だと名乗れるようになる部分もあるんだろうなあ。
みなさんの作品を楽しみにしている読者に素敵な作品をまた届けて下さい。

読了日:10月19日 著者:文藝春秋
https://bookmeter.com/books/8002206

■パンダ――ネコをかぶった珍獣 (岩波科学ライブラリー〈生きもの〉)
「上野動物園のパンダは、その飼育施設も、動物としての扱いも、基本的にクマと同等である」
飼育員からみたパンダの生態。
カンカン・ランランの時代と今では餌の内容が違うっていうのは知らなかった。
竹以外の「パンダだんご」を餌にしていた北京方式から竹がメインの四川方式に切り替わり
「生かすための人間の都合の重視」から「パンダ本位」になった。
日本を含むアジアはたくさんの種類の竹が自生しているので調達もなんとかなっているけれど、
イギリスはヨーロッパ大陸から輸入しているんだとか。

読了日:10月19日 著者:倉持 浩
https://bookmeter.com/books/8292240

■黒いトランク (創元推理文庫)
トランクに詰められた男の死体が発見され、鬼貫警部が事件解明に挑む。
1949年、昭和二十年代は正真正銘の戦後。
容疑者たちのアリバイを確認するためとは言え、東京から四国や九州に行くには丸一日以上もかかり、移動するだけでも大変な時代だった。
トリックがややこしくて何回か読み直してみましたが、ちゃんと理解できているのかあやしいなあ;
巻末の座談会(有栖川有栖・北村薫さん・戸川安宣)で出てきた、愛が蛮を討つとか、子供が砂山で遊ぶとか、
こういう細かいところまで見てるなんて好きじゃないとできないなと思った。

読了日:10月18日 著者:鮎川 哲也
https://bookmeter.com/books/533048

■ひとりの老後は大丈夫? (文春文庫)
一人暮らしの吉沢久子と岸本葉子による老後についての対談。
おふたりとも、やろうと思えば年齢関係なくずっと仕事が出来るので(執筆依頼があるかないかは別にして)
完全にリタイアしているようなひとたちの老後とはちょっと違うかもしれません。
でも「自分にとって負担になる物は手放していい(岸本)」
「できないことを数えるより、できることを大切に(吉沢)」など、実体験をもとにしている言葉は参考になります。

読了日:10月18日 著者:岸本 葉子,吉沢 久子
https://bookmeter.com/books/8113056

■ネトゲ廃人
現実の生活を犠牲にしてまでインターネットゲームにのめりこむ人々「ネトゲ廃人」を取材し、その実態を探る。
ずっと昔、まさにネトゲ廃人になりかかったことがあったのでインタビュー内容が身につまされる。
私には他に読書という、より比重の重い趣味があったのが良かったんだろうなあ。
実際に、ネトゲで知り合って同棲したり結婚したりのカップルに何組も遭遇しています。いまはどうしていることか。

読了日:10月17日 著者:芦崎治
https://bookmeter.com/books/162577

■アメリカ居すわり一人旅 (角川文庫)
「アメリカに行けば何かがある」と渡米した若き日の群さん。
バイト先で知り合ったひとたちを通じて、いろんなアメリカを見られて良かったのかも。
アテにしていた知り合いのおばさんから居候を断られ、結局はずっとモーテル暮らし、大変だったろうな。
ガハハおばさんはどうして群さんを養女にしようと思ったんだろう。


読了日:10月17日 著者:群 ようこ
https://bookmeter.com/books/580557

■すきまのおともだちたち
「おさんぽ」の続編かな。
すきまに落ちるように出会ったのは、
ギンモクセイの茂みとレモンの木のある家に住んでる女の子。
「でも、世の中には仕方のないことってあるでしょう?旅人は帰らなくちゃいけないっていうこととか」
仕方ないことはもちろんあるけれど、それをそのまま受け止めるだけで、悲しまなくてもいいんだなって思えてきます。

読了日:10月16日 著者:江國 香織
https://bookmeter.com/books/508842

■おいしい庭
春夏秋冬、心のままに綴る旬の食卓。
別の本にも書かれていることをまた読まされるのはちょっとくどく感じるけれども、
この本の読者が全員、著者の本を追いかけて読むとは限らないからそれは仕方ないか。
小食な子供時代、家族が「これなら食べられるかも」と気遣ってきたことで、うまいまずいの判定がはっきりしたんだと思うけれど、
食べ物に対する態度が厳しいと周囲のひとは大変かもなあ。

読了日:10月16日 著者:筒井 ともみ
https://bookmeter.com/books/456487

■レゴでつくろう世界の名建築
いろいろな建築様式の建築物を写真で紹介し、レゴで再現。
一部は作り方も掲載されていて、
ホワイトとクリアーのブロックが1000個以上入っているセット「レゴ・アーキテクチャー・スタジオ」で作ることが可能。
もしブロックが足りなくてもパーツ番号が明記してあるので買い足すのに便利。
表紙はル・コルビジェのユニテ・ダビタシオン。
名前は知らなくても、ロイヤル・アルバート・ホールとか台北101とか、
これ見たことあるぞと思えるほどの再現率の高さはすごい。

読了日:10月15日 著者:トム・アルフィン
https://bookmeter.com/books/11079568

■ロシアのパンとお菓子
ピロシキの中身の具材もそうだけど、
クッキー生地だったりクレープ生地だったりパイ生地だったり、包む皮のバリエーションも結構あるし、
タルトみたいだったり大きくドカンと焼いてみたり、形もいろいろある。
見返しのところにあるロシアの地図をみると本当に大きくて、
こんな広い国なら同じ料理でも違っていて当たり前なんだろうな。


読了日:10月15日 著者:荻野 恭子
https://bookmeter.com/books/8100832

■ジス・イズ・ミュンヘン
ドイツ、バイエルン州の首都ミュンヘンを案内する絵本。
アルプスを越えてやってくるあたたかくて乾いた風を「フェーン風」と呼び、フェーン現象はここからきている。
「それはからだに不快感をもたらし神経系にも作用します」
頭痛に悩まされたり憂鬱で何もやる気が起きなくなるのって分かるなあ。気象病はつらい。

読了日:10月15日 著者:ミロスラフ・サセック
https://bookmeter.com/books/213144

■レッド・マスカラの秋 (ミステリーYA!)
「カカオ80%の夏」の続編。
前作で友達になったモデルのミリのために奔走する凪。
職業的なプライドのためにここまでやるか、な感じでしたが、
火の鳥マスカラの名誉挽回のために頑張ったすみれ社長たちが報われて良かった。
「ズィード」のマスターへのほんのりとした恋心が今後どうなるのかとても気になる終わり方。
作者の急逝によりこの続きがもう読めないのが本当に残念。


読了日:10月14日 著者:永井 するみ
https://bookmeter.com/books/571119

■林真理子の名作読本 (文春文庫)
林真理子による名作紹介。
雑誌で連載しているあいだ、若いころに感動した本をまた読み返し、
こんなにつまんない本だっけ、主人公はこんなにくだらない女だっけ、と思うものもあったそうで、
むしろそれがどの本だったのかを知りたいと思ってしまった。

読了日:10月14日 著者:林 真理子
https://bookmeter.com/books/550553

■MIGHTY FLEET 精強なる日本艦隊
創設60周年の節目に出版された海上自衛隊公認の写真集。
DVDつき。
国の内外を問わずに、災害派遣、人命救助、果ては海賊退治にまで乗り出し、国際社会に貢献している海上自衛隊。
「政治家はもう当てにならん。諸君らだけが頼りや。どうかご苦労やが、ガキから老人まで、日本が誇りを持てる国に戻れるよう、
もうちょっと頑張ってくれ、ありがとう」
不肖・宮嶋、跋文にも魂を込める。

読了日:10月13日 著者:宮嶋 茂樹
https://bookmeter.com/books/5513881

■カスタムクレープ&ガレット
自己流でミルクレープを作ってみたらあまりうまくできなかったので、図書館で借りてきた本。
ミルクレープには粉少なめ卵多めの軽い生地、やっぱり配合が普通のクレープとは違うんだなあ。
ガレットは食べたことないので作ってみたい。

読了日:10月13日 著者:
https://bookmeter.com/books/11177021

■大阪ルール
明るい大阪ライフをナビゲート。
「勝ちましたね」の主語は当然「阪神」だ。
大阪のひとに「東京のひとたち全員が巨人の球団歌を知ってるわけじゃないんだよ」と言ったらすごく驚いてました。
六甲おろしを歌えない大阪人は、もし居たとしても超少数派なんだろうなあ。
それにしても、ICカード「ICOCA」ってほんとに良いネーミング。

読了日:10月13日 著者:都会生活研究プロジェクト[関西チーム]
https://bookmeter.com/books/35233

■殺意 (創元推理文庫 (124‐1))
三大倒叙ミステリのうちの残りの1冊。
妻ジュリアの殺害を計画するビグリー博士。
最初のほうはジュリア嫌な奴、と思って読んでるんだけれど、実は結構まっとうなことを言っているなと気付かされる。
そしてビグリー博士のかなり自己中心的な思考回路にうんざりしつつ法廷シーンに雪崩れ込む。
まさかの無実を勝ち取るが、最後はどうしてそういうことになったんだ。
それこそ弁護士が頑張らないとだめでしょう、とやりきれない気がしますが、因果応報って言葉もあるしな。

読了日:10月12日 著者:フランシス・アイルズ
https://bookmeter.com/books/546819

■書かずにはいられない: 北村薫のエッセイ
気になる本があると出版社まで出向いて購入したり、
北村さんちの家の床は本の重さで抜けたりしないのかしらと心配になってしまいますが、
そうやって手に入れた本はきっと大事に読まれるだろうから、本としては幸せだ。
「鮎川哲也氏を悼む」尊敬の念がとても伝わってきて胸に迫る。

読了日:10月12日 著者:北村 薫
https://bookmeter.com/books/7977469

■先生のアトリエ
写真の恩師である大辻清司の没後、そのアトリエの書棚や思い出のモノを撮影。
モノクロ写真から伝わってくる主人を亡くした部屋の佇まい。
たくさんの本にたくさんの模型。
何に使うのかよくわからない機械や工具やねじ類。
モノがとても多いのだけれど、雑多で整然という感じがします。

読了日:10月11日 著者:
https://bookmeter.com/books/11599028

■愛がなくても喰ってゆけます。
登録忘れの再読登録。
フィクション、ノンフィクションが入り交じったような食い倒れまんが。
北島亭に一緒に行ったアンニュイで燃費が悪いO田さんのモデルは小説家の菅野彰だと、どこかで見たような気がします。
菅野彰が書いてるエッセイで見る本人像とは印象がずいぶん違ってて面白いなあ。
うちは量が多いからとお店の人に説得されて追加注文を諦めたのに、結局は食べ足りなくて、その頑健な胃袋が羨ましい。

読了日:10月11日 著者:よしなが ふみ
https://bookmeter.com/books/558527

■楽しい植物化石
太古の世界へ誘う植物化石入門。
動物化石みたいな派手さはないけれど、植物だって何億年もかけて進化してきているのだ。
アーケオプテリスはシダの押し葉みたいで、こういう栞あったら使うなあと思ってしまった。
ティラノサウルスとアノマロカリスの古生物トークが分かりやすくて面白い。

読了日:10月11日 著者:土屋 香,土屋 健
https://bookmeter.com/books/11210334

■クロイドン発12時30分 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
三大倒叙ミステリのうち「伯母殺人事件」は既読なので、残りの2冊に取り掛かる。
まずはこちらから。
工場の経営を建て直し愛しいユーナと結婚するためには、なにがなんでもお金が必要。
遺産を手にするために叔父アンドルーの殺害を決意するチャールズ。
展開がゆっくりすぎて敬遠される向きもありましょうが、
チャールズの感情そのままを受け取ることができるので、じっくり事件の成り行きを見守りました。

読了日:10月10日 著者:F.W. クロフツ
https://bookmeter.com/books/391849

■中年だって生きている
中年女性の奥底を鋭く考察するエッセイ集。
中年だという自覚はあるけれど、中年であることを隠しながら生きているのは「おばさん」じゃないことを証明するため。
髪を染めたりシミを隠すことをやめたら日本全体が「老けた」という印象になるものと思われます、というのはそうかもしれない。
白髪でも別にいいんだけど、全部が真っ白になるまでには時間がかかるんだ。

読了日:10月10日 著者:酒井 順子
https://bookmeter.com/books/9716640

■私のとっておき奈良百景
平成13~14年度「私のとっておき奈良」写真コンテストの入選・優秀作品から100点を厳選して掲載。
しっとりとした古都の風情を満喫しました。
「No53・残月」奈良公園の鹿の雄々しさと「No68・かかし」明日香村のかかしの造形に引き付けられます。
「No1・桜吹雪」奈良公園って修学旅行のときにちらっと行っただけでよく覚えていないんですが、こんなふうに桜が植えてあるところだったんですね。

読了日:10月09日 著者:
https://bookmeter.com/books/639400

■ハンドメイド日和 (レディブティックシリーズno.3836)
小さめブローチが欲しいんですが、気に入るものがなくて、それならいっそ作ればいいんじゃないのかということで、
図書館で借りてきた本。
石塑粘土(せきそねんど)のしずくと魚のが可愛い。
そのほか、ワイド幅のエコクラフトで作るトレイの編み方が分かりやすかった。


読了日:10月09日 著者:
https://bookmeter.com/books/8202966

■おさんぽ
レースのスカートの女の子が、今日のおさんぽで出会ったもの。
新しくてきれいなレースのスカートを次々と切ってあげてしまって、お尻が丸見えになってしまうけど、なんというか男前。
そのスカートどうするのと思ったら、なるほどね~。
絵も細かいところまできれいで可愛い。

読了日:10月09日 著者:江國 香織
https://bookmeter.com/books/491611

■さよならの手口 (文春文庫)
いまは探偵を休業しミステリ専門の書店でバイトしている葉村晶。
好むと好まざるとに関わらず、頼まれごとが増えるたびに病気や怪我でボロボロに。
失踪人探しがだんだんきな臭い方向に転がってゆき、あちこちに飛び火して連鎖反応を起こす。
バイト先の書店でやってるフェアで並べてる本が面白そう。
三大倒叙ミステリのうちハル「伯母殺人事件」は既読なので、残りの2冊も読んでみようかな。
猫2匹の名前、自分だったらリゾーリとアイルズってつけるかも。

読了日:10月08日 著者:若竹 七海
https://bookmeter.com/books/8324912

■ガス燈酒場によろしく (文春文庫)
連載1000回突破。マグロを釣ったりビールを飲んだり痛風に怯えたり。そんな日々に訪れた震災。
震災のさなかにシーナさんの長兄がガンで亡くなり、もしガソリンを入れておかなかったら移動するのに大変だったろうな。
「さいきんぼくのそばに誰かいるような気がするのだ」その誰かが囁いたのかも。

読了日:10月08日 著者:椎名 誠
https://bookmeter.com/books/9261279

■ナショナル ジオグラフィック傑作写真ベスト100 埋もれた傑作
「ナショナルジオグラフィック」誌において、最もテーマにふさわしい写真を絞り込んだ結果、日の目を見なかった優れた作品がたくさんある。
選りすぐった未掲載の写真とそれらにまつわるストーリーを紹介。
チーターの子供が親の前足のあいだにおさまっている姿とか、ガンジス川を泳ぐ水牛が顔だけ出して正面を向いていたりとか、
動物相手にただただ忍耐勝負のような写真がボツになるのはさぞ無念だったろう。
トルコの結婚式での主役の二人がとても疲れてるような表情なのが印象的。

読了日:10月07日 著者:
https://bookmeter.com/books/11186

■佐藤恵子 60代からの着こなしレシピ (レディブティックシリーズno.3890)
うちの母に。
体型や見た目の変化に合わせた着こなし方をわかりやすく解説。
ベーシックカラーのグラデーション
(白・黒・灰色・ベージュ・紺・茶)を基本として、トーンを抑えた差し色を加えると失敗しない。
明るい色がいいからと差し色を派手なピンクとかにすると、コントラストが強すぎて、逆に老けて見えるので注意。
パツパツでもなくゆるくもなく、ジャストサイズの服がベスト。
ジーンズをロールアップしたり、ダメージ加工やスキニータイプのものは大人としての品がないのでやめること。

読了日:10月07日 著者:佐藤 恵子
https://bookmeter.com/books/9024908

■イケメン美術館
名画の中の「イケメン」を探して美術館を遊び尽くす、豊かな時間。ナカヤマ式アート鑑賞のすすめ。
紹介されてる作品数が少ないしカラー写真じゃないのも残念。
けれど本当にイケメン揃い。興福寺の阿修羅像っていいよねえ。
阿修羅像を見るためだけに奈良に行ってもいいと思うくらい。

読了日:10月07日 著者:中山 庸子
https://bookmeter.com/books/506241

■探偵が腕貫を外すとき (実業之日本社文庫 に 2-8)
腕貫着用、神出鬼没な謎の公務員探偵が、市民の悩みや事件を鮮やかに解明。
「どこまでも停められて」が一番面白かった。
やけっぱちになってる友達をただ心配してるだけじゃ意味がないとあれこれ手をまわしたクロタイ、きみは良いヤツだ。
蘇甲くんはモッチーの本屋でバイトしてましたか、彼女はお元気ですか?
「いきちがい」ユリエがボストンから戻ったときに食べた塩むすびはさぞかし沁みただろうなあ。
単行本未収録の「セカンド・プラン」では腕貫さんが斎場で仕事のため不在、けれどユリエがヒントを見つけ警官コンビが無事に解決。

読了日:10月06日 著者:西澤 保彦
https://bookmeter.com/books/11028784

■韓国人による嘘韓論 (扶桑社新書)
悪い意味での宗教みたいになった韓国の反日思想。
韓国の問題を反日に投影している現実。
韓国は善ですなわち上、日本は悪だから下だという勝手な決めつけ。
反日から生まれ、反日の中を生きることを正統性としている韓国の歴史。
北にしても南にしても、朝鮮人はどちらも本質的に同じなんだなと思わざるを得ない。
話せば分かるなんてことが通用しない相手がいるということを、日本人はそろそろ理解しないといけない。

読了日:10月06日 著者:シンシアリー
https://bookmeter.com/books/10580183

■パ紋
依頼者の名前と好きなものをデザインして出来るパーソナルな家紋=パ紋。
気に入るかどうかは依頼者の個人的なことなので分からないけど、
これだけたくさんよく作れたなあ。
品川庄司の品川祐なんて名前の漢字そのものがデザイン的なので見た目がとてもスタイリッシュな仕上がり。

読了日:10月05日 著者:原田 専門家
https://bookmeter.com/books/11472111

■世界の名建築
表紙のマルケス・デ・リスカル(スペイン)に目が釘付けになってしまい、図書館で借りてきた本。
ただの四角い建物が多いからこそ、こういう個性的なデザインの建物がランドマーク的な扱いになったりするんだよなあ、と思う。
建築を取り上げる本でよく見かける落水荘は、何度見ても素敵だなとうっとりしてしまう。
MI6本部ビルは上から見下ろした角度のほうが分かりやすいのに。
ジョン・F・ケネディ国際空港第のターミナル5、鳥みたいに羽ばたいて飛んでいきそう。


読了日:10月05日 著者:アフロ,アマナイメージズ
https://bookmeter.com/books/8093738

■ジス・イズ・サンフランシスコ
サンフランシスコを案内する絵本。
復刻版のロンドンは読んでいるんですが、これシリーズものだったんですね。
西海岸は、年間300日も晴れるというだけのことはあって、描かれている空の色がスカッと青くてきれい。
「現在、ケーブルカーを運行させている都市は、世界中でサンフランシスコだけです」
あれっ、そうなの?
読了日:10月05日 著者:ミロスラフ・サセック
https://bookmeter.com/books/213145

■辻村深月選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎008 (講談社文庫)
1977年、1987年、1997年に発表された三年分の短編から、辻村深月が選んだ短編アンソロジー。
ミステリーの基本「5W1H」を手掛かりに魅惑的な謎を解く。
WHEN・今邑彩「昔の密室」トリッキーな作品を書く人は多いけれども、
人間って複雑ないきもの、みたいなところを突いてくる今邑彩の作品がもう読めないなんて本当に残念。
WHO・我孫子武丸「猟奇小説家」突然でてきた亮一に大いに戸惑う。
HOW・法月綸太郎「背信の交点」運を天に任せる、って本人たちにしてみたらとてもロマンチックなことなんだろうなあ。

読了日:10月04日 著者:
https://bookmeter.com/books/7377152

■セッション―綾辻行人対談集 (集英社文庫)
装丁は京極夏彦。
ミステリとミステリ周辺についての過去から未来を語る。
山口雅也の、作家ってまずヴィジュアルから入って音楽へ行って、そのどれもに挫折してしょうがないから作家になる「アーティスト・ドミノ倒し理論」
まさかそんなねえ、なんて思っていたら、
竹本健治が「マンガの方に思いこがれて、そちらに行きそびれて小説の方に来ちゃったものですから」と言っていて、
本当にそういうひと多いのかも。
巻末のサイバラ漫画に笑ってしまう。
読了日:10月04日 著者:綾辻 行人
https://bookmeter.com/books/416235

■手づくりの日傘
日傘キットって長傘だけじゃなく折り畳みのタイプも売ってるんですね。
UVカットスプレーをかけて乾かしたあと、防水スプレーもすればもっと良いかもしれない。併用できるかな?

読了日:10月03日 著者:
https://bookmeter.com/books/381029

■Love,Hate,Love. (Feelコミックス)
恋は突然やってきて、突然すぎて困ることだってある。
28歳の彼女と52歳の彼、どっちの戸惑いも分かるなあ。
「親にさんざん金使わせといてモノになんなかったから諦めんのか」と怒鳴る兄。
正論なんだけれども、正論を振りかざすひとの側に立ちたくないなあ、と思わされるのはなぜなんだろう。


読了日:10月03日 著者:ヤマシタ トモコ
https://bookmeter.com/books/569304

■横浜ルール
地元あるある本。
コンパクトにまとまってて読みやすい。
そうなんだよ東口から西口(西口から東口)に行くのって地味に遠い。
私は子供のころから西口派なので、そごうに用事があるときには「東口かぁ頑張って行くぞ~」って気分です。
西口には交番が二か所あって、地元民なら「西口交番」はバス停に近いほうと見当がつくけれど、
そうじゃないときには「五番街じゃないほうの、近くに立ち食いそばとか鯛焼き屋がないほう」と念押しします。
シリーズで他の地域のもあるらしいので読んでみたいな。

読了日:10月03日 著者:都会生活研究プロジェクト[横浜チーム]
https://bookmeter.com/books/9534080

■ロシア幽霊軍艦事件 (講談社ノベルス)
レオナからの手紙で、芦ノ湖に突如として現れた幽霊軍艦と皇女アナスタシアをめぐる謎を追う御手洗と石岡くん。
自分を皇帝ニコライ2世の末娘・皇女アナスタシアだと言い張ったアナ・ アンダーソン・マナハンは本物だったのか、偽物だったのか。
今回は歴史ミステリなのでややこしい殺人トリックを疑わなくて済みました。
芦ノ湖の軍艦の様子が、窓の横にハッチがあるなんて軍艦というより飛行機みたいだ、でもこんな昔にあるはずないと思ったら、あらまあ。
「六十代で結婚できるなら、私にもまだ望みはあるわけだ」石岡くん・・・(涙

読了日:10月02日 著者:島田 荘司
https://bookmeter.com/books/559639

■くすぶれ!モテない系 (文春文庫)
「モテない系」の定義を読んでると、ああそうだよねうんうんすまんそういうことだ、という気分になってくる。
モテない系と負け犬がイコールではない、っていうのが意外な発見。
びっくりするほど男受けしないブライスですが、私もあれはちょっとこわいなと思ってしまう。
ブライスがたくさん並んでる部屋には入れないかもしれない。

読了日:10月02日 著者:能町 みね子
https://bookmeter.com/books/2450812

■NHKためしてガッテン 生活常識の大逆転 暮らしのマル得アップ術
常識が変わるような新事実。
揚げ物などで使い古した油は体に良くないといいますが、実は、家庭で普通に使う分には思ったほど酸化せず、
保存が悪かった油をたとえ食べたとしても動脈硬化などの原因にはなりえない。
揚げ物を20回も繰り返した実験でも安全性が証明されている。
家のにおいの原因はカーテンなどの布製品ではなく主にプラスチック製品。つるつるした部分の水拭きで解消する。

読了日:10月01日 著者:北折一
https://bookmeter.com/books/111569

■きのう何食べた?(13) (モーニング KC)
シロさん53歳おめでとう!ケンジ50歳おめでとう!
年齢に対してシロさんが妙に達観してることも、ケンジがすごく嫌がってることも、どっちもそれぞれ分かるなあ。
前巻ラストで鋭いところを見せた山田さんが意外と大雑把で、こういう人物造形ってリアルだなと思う。
おとなになっても野菜が嫌いってひといるもんね。
店長の奥さんがいよいよ独立、離婚へのカウントダウン。知らぬは店長ばかりなり。


読了日:10月01日 著者:よしなが ふみ
https://bookmeter.com/books/12221901

■楽しい動物化石
先カンブリア時代から新生代まで、合計77個の化石標本、復元標本を時代順に掲載。
地球では今までに「ビッグ・ファイブ」と呼ばれる大量絶滅が5回あり、そのたびに生態系はリセットされながらも進化してきた。
生命ってたくましい。
単純に、骨は硬いから化石として残りやすい、と思っていたけれど、全身やわらかいクラゲの化石なんてものもあるんですね。
触手が1本単位で分かるっていうのはすごい。
三畳紀・ゲロトラックスの復元イラストがポケモンにでも出てきそうで可愛い。

読了日:10月01日 著者:土屋 健
https://bookmeter.com/books/11185551


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