ひとみさんのおうちごはん 「よろしゅうおあがり」

自然の恵みをいただいて、こころとからだが心地いい暮らし

夏はせつない。

2011年08月06日 | 日々のこと

今日は広島・原爆の日。

今年の夏の高校野球が始まった日。

そして、私にとっては母の誕生日。

 

私にとって、この3つは切っても切れないものです。

夏休みになると子どもたちと大きな荷物を持って(もちろんそれ以外にも宅急便で送って)京都の私の実家に帰る・・・。それが、夏のあたりまえの過ごし方でした。

それでもう十数年も過ごしてきました。

子どもが大きくなってからはそれぞれの予定が合わず、子どもだけで帰ったり、先に横浜に戻るのがいたりしてせわしなくなりましたが、小さいときはほぼ1ヶ月滞在することもありました。

 

滞在中、この8月6日に京都にいれば、朝8時15分の黙祷をささげ、そのあと始まっていれば高校野球に胸を熱くし、夜は母のささやかなお祝いをする・・・、夏のお決まり。

戦争を経験している両親はごくあたりまえに黙祷していたし、平和とか核廃絶とか考える前に、この日はそういう日でした。だから、私も子どももあたりまえにテレビの前で神妙にそうしていました。

 

 

両親と京都のあちこちに出かけたり、お墓参りやプール、親戚回り、ドライブ、買い物、虫取り、さんぽ、昼寝・・・、夏の京都にはそれはもう数え切れないほどの思い出があります。

そのうち、子どもを両親にあずけて私は友だちと会うようになり、予定をびっちり入れてバタバタ過ごしてまた来年ねー・・・と帰っていく、そんな年もありました。

また来年・・・そう思っていたからこそできたわがままだった・・・今はそう思います。

 

父と過ごす夏は4年前突然最後になり、翌年は母との最後の夏になりました。

 

もしそう知っていたら、もしかしたらもう少しちがう過ごし方をしたかもしれません。でも、それは今だからこそ思うこと。

「ひとみは離れてたけど、十分いろいろしてたで。何よりよう帰ってたやん。私なんて近いけど、その分いつでも行けると思って、近くに行っても寄らへんもん」

と言う友だちもいて、そういうものなのかもね。

 

別れを覚悟しながら楽しい時を過ごすのは難しいけれど、でも、誰にも誰とでもそういう時が来ることを少し心の片隅に置いていれば、何かがちょっとちがうかも・・・。だけど、そんなことができるほど、人間器用じゃないですよね。

 

そろそろ夏休み・・・かしら。帰省される方も多いと思います。

よい夏をすごし、いっぱい思い出作ってくださいね。

 

今日はこんなことしか書けないけど、明日はまた楽しいことを綴れたらなあと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする