ひとみさんのおうちごはん 「よろしゅうおあがり」

自然の恵みをいただいて、こころとからだが心地いい暮らし

やっぱり「京のおばんざい」が好きかもです。

2012年07月24日 | おばんざいつれづれ

 

今日はひとつ仕事を。

秋から3連続講座の料理教室をします。その献立を考えていました。

それは「おばんざい」の料理教室です。私が主催じゃありませんよ、お話をいただいてやらせていただくことになりました。

8月になったら募集が始まるので詳しいことを書けると思うのですが、今は内容をつめています。

一汁二菜とごはんで組み立ていますが、これが「どれにしよーかな」って迷ってしまうんです。でも、一応できました。よかった。

 

 

このブログを書き始めた頃からずっと、「おばんざい」について悩ましい心持ちを書いてきましたけど、いつからか私の中では割り切ってきました。

いわゆる「京のおばんざい」は「京都の人が普段作り食べてるおかず」ということで言われ始めたのが初めらしいですけど、いつの間にか言葉もイメージもひとり歩きしていると思います。

でも、じゃあ京都の人が自分たちの食べてるもんを「おばんざい」というかというと言わない・・・はずです。「おかず」です。いや、言う人も増えてきてるのかもしれない、それは住んでないからわからない。でも、何人か聞いたところによるとそうでした。

どちらかというと、飲食店やお惣菜屋さんで使われてるんじゃないでしょうか。ただの「おかず」じゃ、色気もわくわくもないですもんね。

 

 

ごはんに限らず「京の」というのは「京の」人以外からはかなりイメージが先行する部分が大きいようです。

京都を離れて生活しているとしみじみ実感します。

普通に話して普通にしているのに「やっぱりはんなりしてらっしゃるわねー」なんて言われたり(はんなりというのはかなり使いにくい言葉であんまり京都人自身は使わないと記憶しているのですが、京都の皆様、いかがでしょうか)、「京のおばんざい教えて」って乞われたり、光栄なことではありますが、ちょっとヘンコな(ってわからないかも ^^;)とこのある私は逆に頑なになっちゃって「絶対おばんざい教室なんてやらない!!」と誓ってた時期もありました。

その反面、「京都出身」ということでトクすることもあります。

女性っぽく見られたり、やさしい人に思ってもらったり。(これも実は私は根底はイケズやったりするのです ^^;)

宴席で何か芸をやらないといけなかったときに、苦し紛れに舞妓さんのマネをしたこともありました。でも、これは昔ちと舞妓のモデルをしていたことがあるので、あながち知らないものではないのであります。

まあ、関東に来てかれこれ15年以上経つなかで、私もだんだんしたたかになってきたわけです。(なんて種明かししなくてもねー)

 

 

去年あたりからだんだんお料理の仕事が広がってきていろいろやらせてもらい、「ごはんやひとみ」を開店する中で、私に求められるものはやっぱり「いわゆる京のおばんざい」だということがわかりました。

イメージで食べたいと思うだけでなく、イタリアンやカフェなどの外食産業があふれるこの地では、ほっとするごはんが逆に求められているようです。

そして、できるなら自分で作ってみたいと思う人もたくさんいるのでしょう。

今さら習うものでもなく、本当は普段自分がおうちごはんとして食べてきたはずのおかず、食べてきたならば記憶を頼りに作ったり親に聞いてやってみたりするのが一番と思うけど、今はその伝承さえもうまくされなくなっています。

普通のおかずはその家その家の味があり、おいしさがあり、人それぞれが「おいしい」と感じるツボみたいなのもひとりひとりちがうはず。

それをお教えするのなど私はおこがましい。今もそう思います。

 

 

でも、「京のおばんざい」というかんむりがつくことで野菜や乾物のおかずを作ってみようと思ったり、食べたいと思う人が増えたり、楽しいと思ってもらえたりすればもうけもんです。

そして、それをきっかけにそれぞれが自分の家の「おいしい」を思い出し、感じ、伝えていく、そのささやかなお手伝いができたらいいなあ、そのきっかけになればいいなあと思っています。

まして、うちで作るいろんなおかずの中で、私が作って楽しいおいしいうれしいと思うのはやっぱり「いわゆる京のおばんざい」なんだなーと、この料理教室の準備をしていて思うのです。

そしたら、これはとってもイイコトだ。

だから、きっといい講座になると思うんだなー。

 

 

もちろん、作り方は「ごはんやひとみ」流です。ただ普通にていねいに作るだけではおもしろくない。

手をかけるとこかけて、かけないとこかけないで、心をかける・・・それで頑張ってまいります。

そのうちまた「京のおばんざいランチ」も企画してもいいな。

一番好きなごはんを作って食べていただけるのですもの、こんなに楽しいことはありません。

そのときはまたみなさん、たくさんいらしてくださいね。

 

 

ということで、写真は私が作るのも食べるのも大好きな「炒りおから」にしてみました。

おからはおいしい、栄養価が高い、お通じもよくなる、安い・・・といいことづくめ。それだけでなく、冷蔵庫のお掃除もできる、これぞ始末の精神、京都の心そのものの「おかず」ではありませんか。

月末だけでなく、私は食べたいなと思ったらいつでも作ります。ただ、この真夏は足が速い。要注意であります。

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京都産新物山椒

2012年06月15日 | おばんざいつれづれ

買えました。

京都産、新物山椒。

少し前から横浜でも店頭に並び出して、早く買いにいかなくちゃとヒヤヒヤ・・・。

ありました。もちろん、大人買い。

 

 

 

 

これはほんの一部。

パックを開けると、うーん、いい香り。と言いたいけど、そうでもないんだよね。

摘みたてじゃないし。

でも、あの香りを味わいたくて指でひとつ潰しました。

 

うーん、これこれ。ずっとくんくんしてたくなります。

でも、実は注意。このままコンタクトをこの指で外すと、とんでもないことに・・・(**)。

 

あー、よかった。これでこの一年間、またおじゃこも昆布も炊けます。

ホッとしました。

 

 

ではではこれにて。え、短い? たまには、ね(^^)。

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「おばんざいランチ」はちょっとよそゆき♪

2011年10月15日 | おばんざいつれづれ

昨日、悩ましい「おばんざい」について書きましたが、結論は・・・

 

「おばんざいランチ」は「よそゆきごはん」

 

こんな感じです(^^)。

 

 

いわゆる「おばんざい」は、普段着のごはん、京都のおうちごはん・・・っていう意味なんだと思います。

日本の食文化は多様化してきて、普通にいろんな国のお料理とか日本全国の郷土料理が食べられるようになりました。

家庭でも和洋折衷の料理が食卓に並ぶようになりましたが、昔は家庭で毎日普通に食べられていた「おかず」が当たり前のものでなくなってるんだなあ・・・って最近思います。

でも、やっぱり日本人だものね。おしょうゆとみりんの甘辛味とか、おだしのきいたおつゆとか、DNAに組み込まれてるんじゃないかな。

 

 

京都でも他の地域でも、普段着のごはん、おかずが毎日の食の基本であることには変わらなかったはず。

でも、少しちがうのは、京都にはそこに暮らしの文化の裏付けがあることじゃないかな。

旬のものをその時期にありがたくいただく、素材を生かして調理をする、無駄をつくらず調理をする、作りおきのおかずを常備する、月末にはお金をかけないで始末しボリュームのあるおからを炊く・・・。

そうしておいて、おいしいものを食べに行くときはその味を楽しみ、時間を楽しむ。

季節や行事に合わせたごはん、おかず、お菓子・・・などを節目でいただくことで、季節の移り変わりを多様な面から感じ、またこの季節を迎えられたこと、無事にまた次の季節に移っていけることに感謝する、そういう心とか精神がいわゆる「京のおばんざい」にはあるんだと思います。

それを淡々と作り続け、食卓に並べることは、めちゃくちゃ難しいことじゃないと私は思うけれど、これだけ便利になってる世の中だから、意識しないと便利な方へ流れてしまうのでしょう。

私はもう横浜にいる人間だからえらそうには言えないけれど、京都にいても意識しないと普通のおかずはつくらないようになっていくんだと思います。

 

 

だから、京都に観光で行かれた方たちが、京都を味わいたくて「京のおばんざい」を食べたくなる気持ちが、今は少しわかるような気がするの。

だって、食事って料理そのものの味とかだけでなく、雰囲気とか空気感とか含めて五感で味わうものだものね。

 

横浜にきてからずっと「おばんざい教えて」とか「いいよね、おばんざい」って言っていただくたびに、心に芽生えるモヤモヤと戦ってきたんですけど(^^;)、何だかそれがバックグラウンドにあるのは幸せなことじゃないかなって思います。

京都を離れてからの時間が長くなり、さらに両親が亡くなり帰る場所がなくなり、京都はせつないものになりました。

でも、実際にそこで生まれ育ったことは財産、そんな気がします。

 

 

11月の「つづき・ひとの『わ』ランチ」のメニューを決めるとき、すごく悩みました。

決めてスタートしている今も、メンバーで「どんなランチにしようか」と話し合っています。

一番の願いは「来た人に楽しんでもらうこと」です。来た人に食べて笑顔で元気に帰ってほしい、そんなランチにしたいと思っています。

そしたら、私らの提供できるサービスは、今は「おばんざいランチ」です。

とりあえず今は、ね。好評だったらこのままいくかな・・・って感じです。

家で食べているのは普段着。でも、それを盛りつけやテーブル、サーブの仕方、雰囲気に工夫を凝らすことで、「ちょっとよそゆき」「きれいなおべべ」にします。

横浜にいながらにして、京都を感じてもらえるランチにします。

 

 

盛りつけや雰囲気の演出はお花畑さんと蜂蜜さんがお得意。だから、ほとんどお任せです。

私は・・・おだしの取り方に始まり、そのおだしを決める昆布からこだわり、お揚げなど使う食材も京都のものを手配、できるだけ京都を感じてもらえるものにしようと思っています。

それをここ都筑の地場野菜や岩手の食材を使って、横浜で、私たちが作るからこその「おばんざいランチ」を提供したいと思ってます。

 

 

長々と書いてしまいましたが、(まだ模索中なの ^^;)、ようは、おしゃれな京都っぽいランチを演出しますので、それも味わいに来てもらえたらうれしいな。

 

横浜から京都まで、新幹線で往復3万円。それで京都を楽しむのもいいけれど、センター南までの電車代で味わえる「京都」。

それはなかなかええんちゃう!?

たくさんのお越しをお待ちしています。

楽しいイベントにきっとなると信じています(^^)v

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「おばんざい」は悩ましい。

2011年10月14日 | おばんざいつれづれ

チームKの「つづき・ひとの『わ』ランチ」は、「秋野菜で楽しむ京のおばんざい」。

来週ママスハウスで開催する「ひとみさんのおうちごはん」の特番?は、「ひとみさんのおばんざいランチ」

「おばんざい」づくしで、以前から私のことをよくご存知の方なら、ちょっと???マークが頭に浮かぶのではないかしら。

 

 

ブログを始めてすぐの頃、「おばんざい」について書きました。

(5月23日 → こちら )

その時の戸惑う気持ちは今も変わっていません。

なのに、自らタイトルに「おばんざい」を使うなんて、「なんかそれってずるくない?」「所詮、人が集まったらそれでいいんやろ」「悪魔にタマシイ売ったような感覚」(^^;)・・・とか何を言われてもしゃあないんちゃうやろか・・・って、実は居心地が悪いのです。

・・・いや、誰も面と向かっては言われへんけどね。そこがまたこわい・・・(^^;)。

 

 

夏に、結婚して京都を離れてかれこれ数十年・・・という方とお話をした時のこと。

私の仕事の話になって「おばんざいランチっていうのをやったんです」と言うと、「・・・? おばんざいって何ですのん??」と、真剣に聞かれました。

つまり、私よりちょい上の年齢の方が京都で生活していた頃はメジャーではない言葉だったんじゃないかなって思いました。

その方が生まれ育ったのは、京都の洛中にほど近いところ。私のように西の果てではありません。

だから、本当なら、昔から家のおかずをおばんざいと言うならばその方は当然使っている言葉だったはずです。

一応私の持っている知識で説明し、「おばんざいで人気のお店が今増えているんですよ」なんて話しましたが、「腑に落ちひん、だって知らん言葉やし」「なんでおからとか菜っ葉の炊いたんをわざわざお店で出さはるのん?」って感じでした。

 

 

また別の日、横浜市在住の男性に「おばんざいって僕たちが普段食べてるものとどう違うんですか」と聞かれました。

これにも私は「うーん・・・」でした。

「いや、そんなにちがわないです」と思わず言ってしまいました。

だって、私の作っているおかずはまぎれもなく「おばんざい」って呼べるものでしょう。でも、私自身はそんなに特別なものだと思っていないからです。

ブログの自己紹介にも書いているとおり、「普段着のごはん」です。

ただ、それをあたりまえに作る人は減っているかもしれませんね。

 

 

こうして、なんとなく「おばんざいのうえのさん」みたいなイメージが一部で先行する中(なんかゲイノウジンみたいやね ^^;)、自分の中ではちがうねん、なんかちがうねん・・・という思いが積み重なりながら日々過ごしています。

そのくせ自ら「おばんざいランチ」と命名し、準備を進めて、わくわくしながらも矛盾した気持ちを抱えている毎日です。

 

でも、こうしてずっとずっと考えているうちに、わかってきたことがあります。それをまた書きます。よかったら読んでください。

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「魚そうめん」調査隊 続報

2011年09月24日 | おばんざいつれづれ

この夏一世を風靡した(^^;)、「魚そうめん」。

もうこの話題を語るには、寒々とした秋の夜長になりつつありますが、京都で活動中の我が「魚そうめん調査隊」から続々と報告がありましたので、書いて夏を終わりたいと思います。

 

京都以外では知られてなさそうな、魚そうめん。

この前、京都では西友などというごくごく普通の庶民のスーパーで格安で売っている・・・という報告がありましたが、もっとお得な新情報です!!

なんと、別の隊員の報告によりますと、同じものが生協のスーパーで30%オフで売られていたのに遭遇、なんと100円台で手に入れたそうです!!

驚くべき事実。

私たちが新宿でありがたくいただいた「魚そうめん」が・・・。

なんだか逆の意味でショックです・・・。

 

 

しかし、また新たな新情報が。

同じ茨木屋さんの「魚そうめん」でも、グレードが上のものがあるそうです。

それは、「京柳そうめん」という高級版!!

緑のそうめんの色が一保堂の抹茶の自然の色になり、原料の魚もグレードがあがるタイプ(鱧の含有量が多いのでは)・・・ということです。

なんと、一保堂!!(^^)

もしかしたら、新宿ナイト(何か昭和的・・・^^;)の魚そうめんは、こちらの高級版かしら・・・!?

また他の美味しいお店の情報も寄せられ、さらに、横浜の高級スーパーでも入手可能ではとのこと!!

衝撃の事実です。

 

 

確かめる間もなく、秋風も吹き始め、こうなったら来年の夏は私自ら調査隊長として足を使って調べたいと思います。

(覚えてたらね ^^;)

 

 

汗を流して情報を集めてくださった、100万人の隊員のみなさま、どうもありがとうございました。

来年は魚そうめんのみならず、さまざまな情報収集期待しております。みなさまも乞うご期待!!(^^)v

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「魚そうめん」調査隊

2011年08月30日 | おばんざいつれづれ

先日の「おばんざい研修会」(^^;)で食しました「魚ぞうめん」。

その後京都に派遣しました調査隊の報告です!!

 

とか言って。うそです。電話で100人に聞きました・・・それに匹敵する確かな情報です(^^;)。

 

写真は、そう、京都人にはおなじみの「魚そうめん」。

ね、こうして、白と緑の2色と、だしが入ってます。

妹が写真を撮って送ってくれました。

これで1パック228円だったそう。近くの西友にて。

大丸だと600~700円だというけど、ほらね、京都では普通にその辺のスーパーで売ってる「おかず」であります。

 

  これでパックの1/3弱量くらいだって。

うーん・・・涼しげで美味しそう♪

それにしても、この前の「研修会」のは、やっぱ新宿価格、おばんざいという名の下の「735円」ね・・・。

 

もうひとつ、調査。

「魚そうめん」か「魚ぞうめん」か、100人(未満・・・^^;)に聞きました。

 

そしたら・・・、弟も妹も友だちも・・・みんな「うおそうめん」でした!!

え、じゃあ、両親はどうやったんやろか、母のきょうだいに聞けばわかるかも・・・と、母の妹・叔母に電話。

 

・・・「うおそうめん」・・・でした(^^;)(^^:)

 

うーん、なんで私だけ濁るんやろ。神奈川ナイズされた?いや、こっちでは一切見かけないし、話題になる術もないし・・・。

 

あかん、頭と手と目だけやなくて、耳までおかしなってるのでは・・・そうや、この前難聴って診断されたし・・・。

全然関係ないけど。

 

うーん、いいなあ、1パック228円。大人買いしたい。

しかし、交通費かけて買いに行くのやったら、また夜景見ながら735円のほうがお得かもしれんです・・・。

 

そういえば、あの時食べた賀茂茄子田楽も800円近くしてた、それも半分に切ってあって・・・。

賀茂茄子やなんて、昔はおばあちゃんの家に遊びに行ったら、リヤカーみたいなん引いた手ぬぐい頬かむりしたおばちゃんが売りに来てました。

叔母から「初もんやし」って言ってもらったこともあるくらい、普通に北区のほうで採れる野菜やったんですけど、これも横浜で買おうとすると、1個500円くらいします。

 

うーん、なんやらセコイ話になってしまいましたが、それだけ普通のおかずが「おばんざい」ということになると、めっちゃ高くなります。そしてそれを知ってる私でもつい注文してしまう、あー、食というものの魅惑的な魔力を感じます。

 

来年どこでどう食べるか・・・一年かけて考えます(^^;)。

 

でも、今ふと思い出しました。

お茶の先生が「昔、作った」という話をされていました。鱧のすり身で絞り出してゆでて・・・かな。すごっ!!

うーん、作るしかないか、でも鱧のすり身はこのあたりで売ってるんだろうか・・・。

賀茂茄子も苗を買って植えればいいのか・・・。悩ましいです。

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研修会!?  ~久しぶりの「魚ぞうめん」~

2011年08月12日 | おばんざいつれづれ

先週の平日の夜、新宿で一杯やってきました。

 

・・・なんや、おやじみたいよね(^^;)

ちがうのよん。思い切り女子よ。そして、両手にダンゴ状態♪

 

まず、待ち合わせでびっくり。平日夜の新宿って、人・人・人・・・なんですね。

目印の場所に行ったけど、あやうく会えない感じで。携帯なかったらめっちゃやばいよ。昔の人はどうしてたんやろ・・・と、早くも気後れ (**)

西口と東口でも表情が違うと聞いたけど、私にはもはやどちらも同じ。とにかくはぐれずに従いて行かなくちゃ。

 

 

さて、行き着いた先の場所は、新宿センタービル53階、「月の蔵 京のくいしんぼ」

え、「京おばんざい・京豆富・旬魚」・・・なぜに「おばんざい」!?

実はこの3名、京都絡みのご縁です。つまり、いうなればみんな「チームK(京都♪)」の一員よ(^^)

まあ、きっと私の研修の意味で、ここ取ってくれたのね、ありがと♪・・・と、向かったのでした。

 

京の直送素材を活かした「京おばんざい」を優雅に味わう・・・って書いてあるし、よし、今日は「京都の夏」を満喫しよう!!新宿で!!

 

まずはビールで乾杯p(^^)q

窓際の席でいい感じ♪  

 

 

そして、この夜景~♥

 

私、もう、きゃあきゃあ言ってます♪

 

 

そして、早速、京の夏・・・次から次へと・・・

気軽なカフェ以外ではなるべく写真は撮らないことにしてるんだけど、今日は「研修だから」と、いろいろ撮ってみました(言い訳かよ)

 

これこれです。「魚ぞうめん」!!

メニューには「魚そうめん」って書いてあったけど、両親は「魚ぞうめん」ってにごってたような・・・。

 

あー、懐かしい!!

夏になったらしょちゅうお膳に上ってたなあ。

そうそう、白と抹茶色のとあって、おだしにつけて食べるんよね。母はそのへんのお店で普通に買って来てたと思うんだけど。パックに2色の魚ぞうめんとだしがセットになってて・・・。今は違うのかな・・・!?

お店だからおしゃれだな、とろろとうずら卵を絡めていただきまーす♪

 

よう冷えてて美味しい♪ 

でも、これって、京都ではおなじみだけど、大阪の友だちに聞いたら「知らん」とひとこと。「かまぼこみたいな味がして・・・」と言っても「知らん」。どうも、京都限定のもんみたいですね。

 

さて、つぎつぎ。

鱧、鱧。やっぱ鱧でしょ・・・と、鱧のおとし。梅肉つけて、あー美味し。

奥は九条ねぎの乗ったピザ。賀茂茄子田楽も♪ 

それより、さっきの魚ぞうめんの乗ってた漆器がいい感じ・・・と盛り上がる。

 

ひろうす。「とようけ屋さん」からの直送だというし、これは「勉強」のため、食べてみなあかん・・・と頼む。

添えてある生麩が京都らしさを出してるようなのがいかにもだけど、ひろうすは、うん、美味しい♪ でも、なんかお野菜と炊きたくなる衝動に駆られる・・・(^^;)

 

そして、「この三島の器、いいねえ」と、また盛り上がる・・・。

 

そのあとも、

 とか、 とか他いろいろ。

このメンバー、頼むたびに料理のみならず、器を見てワイワイ。

こら、ひっくり返して裏を見るな、おい!!・・・って感じ。

取り皿は普通だったけど、お料理の器はどれも素敵でした。

漬物寿司は二人はおいしいって言ってたけど、私は漬物はあんまり買わないので、いまいち美味しさがわからないのでした(^^;)

そのかわり、「玉乃光梅酒」というのを頼む。「玉乃光」は京都のお酒。うーん・・・美味しい♪ でも、ちょっと強い。うーん・・・失敗・・・。

 

 

さてさて、気がつくと、窓の外はすっかり暮れて、夜景も表情が変わってきて・・・、あー、素敵、このままずっと見ていたい、帰りたくない・・・。

 

 

ここで、ハッと気づく、明日も子どもの部活で早起きだわ(汗)

 

早々に会計を済ませて、ふたりをせかせて駅に向かう、かあちゃんシンデレラなのでした。

 

「おばんざい」と銘打ってる東京近郊のお店って、京料理のほんまもんの支店以外でなかなか美味しいと思えるとこに巡り会ったことなかったのですが、ここは本当に美味しかったです。

新宿で京の味を堪能した夜はすごく楽しくて、いろいろ勉強になった(ほんとよ ^^;)けど、でもやっぱ京都で食べたいな、いや、しゃあない、家で作ろ・・・って思ったのでした。

でも、こうして外でいただくのもたまには楽しいわね。

また行きましょう。「研修会」にね♪

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打ち合わせ  atスタバ

2011年08月02日 | おばんざいつれづれ

11月10日に、「おばんざいランチ」をやることになりました!!

 

それで、今日は午前中、スタバで打ち合わせ。

 

詳細はまだこれから。情報はブログで流していきますので、チェックして参加してね♪

美味しいもんつくりますので、とりあえず予定空けといてくださいませ!!

 

今のところ、決まっているのは・・・

11月10日(木) 11:30~13:30 

場所は4月と同じ、センター南駅近くの「みんなのキッチン」

主催:チームK

 

え、チームK・・・って!?

 

K・・・は「京都」です。ほんまもんのいわゆる「おばんざい」を横浜で(^^)

お楽しみに♪

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「おばんざい」は、こそばい。

2011年05月23日 | おばんざいつれづれ
京都出身で、料理の仕事をしてる・・・というと、「おばんざいとか?」ってよく言われます。
即座に「いや、ちがう、普通のごはん、おうちごはんって今、流行ってるでしょ。私のは、ひじき煮たりとか、和え物とか、野菜とか乾物使って・・・」みたいに答えていた私。
「ふーん・・・」と、なんとなく腑に落ちないって顔。
・・・それが関東での反応です。

でも、「おばんざい」って、京都の普通の家で使わないです。(よね?)
一般的には「お番菜」という字が使われて、京都の家庭で普段食べられているおかず・・・とか言われています。
でも、「うちのおばんざいは」とか「今日のおばんざいは」とか、って言わないと思います。
少なくともうちはそうだったし、この前京都から遊びに来た友だちに聞いてみたけど、やっぱりそうでした。
たぶん、ふつうに「おかず」とかっていうんじゃないでしょうか。

ちまたで「おばんざい」という言葉が使われるほど、京都の人はますます使わないんじゃないかとも思うし、私も自分の作るご飯をそう呼ぶまい・・・と思ってきました。


ところがです。
4月にご縁があって、「春野菜もりもり!!おばんざいランチ」という企画のお手伝いをさせていただきました。
被災地応援のために売り上げの半分を寄付しようという試みで、地元のボランティア料理人が集まってやろうよ!というこの趣旨に共感し、「野菜を切るだけでも何でもいいからお手伝いしたい」と名乗りを上げました。

すると、「メニューの考案から企画してくれないか」とのお声がかかり、いくつか提案させていただいた中で候補にあがったのが和食メニュー。
それを、「おばんざいランチ」としてワンプレートで出すとのこと。

「おばんざい・・・ですか」・・・(汗)

でも、まあやってみようかとさらに検討を重ね、粛々と準備をし、当日を迎えました。

地場野菜を提供していただけるとのことでいくつか使う野菜と、ボリュームを出すために鶏肉を使うことが決まっていたけれど、あとは好きに考えさせてもらい、楽しかったです。
おからとかひじきとか千切りとか、そういうのばっかりも出せないだろうし、「おばんざい」ベースに私のオリジナルも加え、出来上がった野菜いっぱいのランチはなかなか好評だったようで、ほぼ1時間で70食が完売しました。


そのとき思いました、おそるべし「おばんざい」!!
おそるべし、京都ブランド、です!!


もちろん、被災地応援ということで、「何かしたい」と思っていた人が集まってくれたり、主催の「みんなのキッチン」さんの広報力のすばらしさもあって、たくさんの方がきてくださったのだと思います。
でも、「おばんざい」という言葉に惹かれて足を運んでくださった方も多いと思います。


終わってみて、それならそれでいいんじゃないかと思いました。
その言葉に惹かれて、私が大好きなおかずを食べてくれる人がいて、また教えてほしい・・・というならば、きっかけを開くことになるんじゃないかなと。


家庭料理は刻々と様変わりしてきています。
煮物や常備菜、和え物などを作らない人、難しいとかめんどくさいと感じる人が増えていると思います。
でも、要領さえわかれば、難しくもないし、体にもよい、おいしいものが簡単にできます。
それは、私たちの親、おばあちゃんたちが食べてきたもの、作ってくれたもの。
私は自分が母に作ってもらい育ててもらったもの、教えてもらったものを伝えていきたい、それが私にとって「おばんざい」であり、おうちごはんです。


京都の人はきっとこんな私を見て「へーっ、おばんざいねー。ふーん。・・・。」(あとは何もいわない)と思うに違いありません。
自己紹介でも使ってますが、今でもちょっと居心地悪くて、こそばい(=こそばゆい)感じがします。
でも、今はこのスタンスでいろいろやってみたいと思います。

何より、私、京都が好きです。
今は遠く横浜に暮らしていても、生まれ育った京都を感じていたいし、誇りに思いたい、そんな気持ちがあるからよけいに「伝えたい」し、「こんなにおいしいねん!!」と言いたいのかもしれません。


関東の「おばんざい」事情はちょっとおもしろいです。
よく見かけるのは、居酒屋が昼メニューとして出している「おばんざいランチ」。
煮物がちょこっとついたしょうが焼き定食なんかが、「おばんざい」と称してデーンと鎮座ましたりしています。
そのうち、こんなこともレポートしたいと思っています。





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