直解主義で検索してましたら、イスラム教の学者さんの分析記事・論文が興味深く、例によってコピペです。まぁ、部分的でも、たまWEB的半可通的に理解できたとしてですが・・・
「報告 3 イスラームの立場から 中田孝 同志社大学神学部教授
・・・つまり「ウスール学派」は、理性を重視し厳密な法学的論証の訓練を受 けた法学の専門家集団であり、また彼らが「平信徒」を導くべきだと考える。そして彼らは一方でイマームの伝承を通して全ての信徒がイマームに 直接つながるべきであるとの聖典重視の直解主義的「万人祭司主義」と対立し、他方で神秘的直観智を占有する霊的エリートのカリスマ的支配と対 立するのである。
「ウスール学派」の特徴を考えることで、原理主義」の原理と訳され るアラビア語「ウスール」のイスラームの文脈における一側面に光を当て ることができた。
つまり、イスラームにおける権威の問題である。つまり、信徒が従うべき権威として、イスラームにおいては、聖典、学者の専門知、霊的エリートの神秘直観の三者が競合しており、 「ウスール」では学者の専門知が基盤となる。
聖典、学者の専門知、霊的エリートの神秘直観を、 理性と公開性の見地から、位置づけるなら、聖典を権威とする立場は、聖典が誰もが参照でき、また誰にでも理解できる、 と考える意味で、最も平等主義的である。また霊的エリートの神秘直観を権威とする立場は、 神秘直観が非合理的で少数のエリート以外にはうかがい知ることができない秘義であることから、最も非合理的・権威主義的である。「ウスール学派」は専門知を有するイスラーム法学者の権威を主張する点において権威主義的であるが、その専門知が、誰もが参照可能な聖典から 理性的な推論により獲得されるものであるため、より合理的、「客観的」であると言えよう。
」https://www.jstage.jst.go.jp/article/religionandsociety/13/0/13_KJ00006476514/_pdf
このイスラム平信徒を導くべきにふさわしいのはということで、それはイスラム法での律法学者・学識経験者群(ウスール学派)ということなんでしょうね。法の解釈・駆使・応用で理性的であり、公開性があるが故ということで権威が生じるということなんでしょうね。
イマーム : モハメド以後のイスラム教指導者
で、比較しつつ、今日のモルモンでは、平信徒にとってはとなりますと、ひとつには聖文があって(聖書・モルモン書等)があって、神の御旨に沿うべくという信仰に役だっていると。で、2番目に各自の聖霊の賜物により直接の啓示が信徒を益するため各自の信仰に応じて与えられると。この二つの原則は一般会員すべてに共通項だと。
で、指導層はとなると、これらイスラムでの聖典、学者の専門知、霊的神秘(教会を指導するための啓示を受けるという観点で)の三つが融合しているみたいになるのかな??!!
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