うぅぅんんんと、ダニエル書 4章14節なんですけど、
「この宣言は警護者たちの命令によるもの、この決定は聖者たちの言葉によるもので、いと高き者が、人間の国を治めて、自分の意のままにこれを人に与え、また人のうちの最も卑しい者を、その上に立てられるという事を、すべての者に知らせるためである』と。」
口語訳、財団法人日本聖書協会
「この宣告は見張りの天使らの決定により/この命令は聖なる者らの決議によるものである。すなわち、人間の王国を支配するのは、いと高き神であり、この神は御旨のままにそれをだれにでも与え、また、最も卑しい人をその上に立てることもできるということを、人間に知らせるためである。』」
新共同訳、財団法人日本聖書協会
http://www.bible.or.jp/vers_search/vers_search.cgi
「この宣言は見張りの者たちの布告によるもの、この決定は聖なる者たちの命令によるものだ。それは、いと高き方が人間の国を支配し、これをみこころにかなう者に与え、また人間の中の最もへりくだった者をその上に立てることを、生ける者が知るためである。』」
新改訳 社団法人新日本聖書刊行会(17節になるようです)
http://bbbible.com/bbb/bbbda031.html#da3.31-4.15
欽定訳聖書の、”basest”(口語訳の’最も卑しい者’)のところは、ヘブル語聖書では、カルデア・アラム語系統である、”Shphal”にあたる語が用いられてるんだそうな、んで、この”Shphal”は、他に、ダニエル4:37、5:19、5:22、7:24でも、用いられてて、”低くなる、低くする”の意味が一般的で、さらには、身分が低くなる、重んじられないみたいな意味にも理解されるという話。
http://www.pytlik.com/observe/daniel/narratives/ch04-3.html
んで、欽定訳聖書で、”最も卑しい”みたいに侮蔑の度合いが強調されてるのは、どうしてかということになりますと、どうやら、ギリシャ語聖書・七十人訳が、そうだからという話だなぁぁ・・・・
七十人訳の英語版を見ますと、4:14では、”contemned”となってます。”contemn”は、文語、軽蔑するの意味だと。んで、ギリシア語では、それと同等の意味の語が用いられてると思われます。おそらく、ギリシア語に翻訳した御仁のご勝手が、ある程度入ったのかなぁぁと・・・・その翻訳者は、王制が嫌いだった??
七十人訳英語版
http://ccat.sas.upenn.edu/nets/edition/40-daniel-nets.pdf
http://ejje.weblio.jp/content/contemn
で、たまWEB的には、真意を探ればですねぇ、”高くする”、”低くする”からですねぇ、教義と聖約104章がぴったり当てはまってるんじゃないかと・・・・
「13 主なるわたしが、被造物のために造って備えたこの世のもろもろの祝福に対する管理人としての責任を、すべての人に取らせることは、必要なことだからである。
14 主なるわたしは天を広げ、また地を築いた。これらはまことにわたしの手の業である。そして、その中にある万物はわたしのものである。
15 万物はわたしのものであるから、わたしが意図しているのは、聖徒たちに必要なものを与えることである。
16 しかしそれは、わたし自身の方法で行われなければならない。見よ、富んでいる者を低くすることによって貧しい者を高くすること、これこそ、主なるわたしが聖徒たちに必要なものを与えるために定めた方法である。
17 地は満ちており、十分にあり余っているからである。まことに、わたしはすべてのものを備え、人の子らが自ら選択し行動する者となるようにした。
18 それゆえ、わたしの造った豊かなものの中から取りながら、わたしの福音の律法に従って貧しい者や乏しい者に物を分け与えることをしない者は、悪人とともに、地獄で苦しみながら見上げるであろう。 」
ネブカデネザル王は、「それゆえ王よ、あなたはわたしの勧告をいれ、義を行って罪を離れ、しえたげられる者をあわれんで、不義を離れなさい。そうすれば、あるいはあなたの繁栄が、長く続くかもしれません」。」と予言者ダニエルに言われちゃってますねぇぇ・・・・虐げるということは、おそらく、貧しい民がいっぱいいた、圧制、厳しく税を取り立てる等といったことでしょうかぁぁ・・・・予言者ダニエルの時代から見て、貧富の違いが出てくるところの、この世の王国の筆頭がネブカデネザルであったと(金の頭 2:38)。たまWEB的には、4:14は、ネブカデネザルは、低くされると言い渡されたことが基本で、その上で、上位何パーセントかの富裕層が富を独占してるみたいな、あらゆる地上の王国にも、あてはまることになるんですよと・・・・今日も第4の獣の支配下にあるわけでしょうから・・・・新改訳の訳文は、どうもなぁぁ、違うんじゃないかと・・・・