横浜映画サークル

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メンバーが選ぶ2023年後半に観た映画で良かった、又は印象的な作品(2/2)

2024-01-12 00:54:32 | メンバーが選ぶ良かった、又は印象的な映画

(1/2)の続き。

F.Mさん

①[42〜世界を変えた男〜](2013年アメリカ 監督ブライアン・ヘルゲランド)

1947年の4月15日(のちにこの日が、ジャッキー・ロビンソン・デーとなる)

史上初の黒人メジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンの半生を、ブリックリン・ドジャース(現ロサンゼルス・ドジャース)の球団オーナー、ブランチ・リッキーとの交流を軸に描いた実話を基にした感動の物語です。

この映画では、2つのパワーが描かれています。 

1つは、ロビンソン自身の圧倒的な野球の実力

もう1つは、球団オーナーとしてのリッキーのリーダーシップ

この2つのパワーが合わさった事で、黒人初のメジャーリーガーが誕生しました。

人種差別が激しい時代背景なども思うにつけ、アメリカの全球団が永久欠番にしている背番号42理由もよく解って、今ベーブルース以来の2刀流で大活躍の大谷選手がそのロサンゼルス・ドジャースに入団した事とも相まって、とても印象に残る映画になりました。

(下画像左:映画パンフレット、左にドジャースのオーナーのリーキー役ハリソンフォード、右にロビンソン役チャドウィック・ボーズマン。画像中左と中右:ロビンソンは「ここはお前の居場所じゃない」「さっさと帰れ」と言われ、危険球も投げられる。画像右:実際のジャッキー・ロビンソン、ドジャースのユニフォーム姿)

画像出典左:映画ナタリー 42~世界を変えた男~ https://natalie.mu/eiga/film/161232 (閲覧2024/1/10)  画像出典中左:映画『42~世界を変えた男~』予告編https://www.youtube.com/watch?v=toNYuaZpd84 (閲覧2024/1/10)  画像出典中右:トルーパー.com@trooperkt0108【42〜世界を変えた男〜】(2013) https://twitter.com/trooperkt0108/status/1258063954204438528 (閲覧2024/1/10)  画像出典右:シネマトゥデイ 人種の壁を破ったメジャーリーガー「ジャッキー・ロビンソン」映画化 https://www.cinematoday.jp/news/N0032756 (閲覧2024/1/10)

 

②[憧れを超えた侍たち 世界一への記録](2023年日本 監督 三木慎太郎)

2023年3月に開催されたWORLD BASEBALL CLASSICで優勝するまでの軌跡をたどる野球の日本代表チーム・侍ジャパンの選手やスタッフ達に密着したスポーツドキュメンタリーです。

2006年、2009年の優勝も思い出し、(日本中もそうだった様に)純粋にとても元気をもらいました。

BSNHKでの大谷選手などの大リーグ中継にもどハマりで、お陰様で楽しい1年になりました(笑)

(下画像:優勝の瞬間)

画像出典:Kaz’s Blog「憧れを 超えた侍たち 世界一への記録」https://kazinaba.exblog.jp/30348042 (閲覧2024/1/10)

 

③[阪急電車 片道15分の奇跡](2011年日本 監督 三宅喜重)

TVドラマ・草なぎ剛主演の僕シリーズなどを手がけた監督のデビュー作との事。有川浩の小説を映画化

阪急今津線を舞台にした片道15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々を描く物語です。

こんな描き方もあったかと思い(TVドラマの僕シリーズもよく見ていたので)…見終わった後に何となくほのぼのとして…見てよかったと思った映画です。

(下画像:阪急電車をバックに出演者たち)

画像出典:SITA浪漫 1年ぶりの映画「阪急電車」http://gurikura-0606.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-16cc.html (閲覧2024/1/10)

*見たい映画 役所広司主演の『パーフェクト・デイズ

 

N.Mさん

すずめの戸締まり(2022年日本、監督:新海誠)

帰省中、実家のある兵庫県を題材にした映画を探していたとき「すずめの戸締まり」の作品を見つけました。

主人公の鈴芽(すずめ)という名の少女が、日本各地の災害を引き起こすとされる扉を閉じて鍵をかけていくというストーリーです。

ファンタジー要素が強いですが、実際に地震災害を経験した地域が舞台となっていて、兵庫県もその中の一つでした。

描写が美しいです。 神戸の街の描写は(おそらく他の街も)、実際の街並みに忠実に、細かい部分まで丁寧に再現されているようです。

有名な監督が震災をテーマにした映画を作ることで、若い世代に震災の記憶を伝える助けになればいいですね。

画像出典:映画ナタリー すずめの戸締まりの画像・動画(18/22)https://natalie.mu/eiga/gallery/film/188870/188774 

 

S.Tさん

1番目瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと(2022日本 監督中村裕(ゆたか))

内容:寂聴さんの人柄や人生が浮かび上がってくるドキュメンタリー講話の場面では、人を引き付ける話をし、年とともに昨日できたことが今日できなくなると、そのことを笑い飛ばす。テレビのインタビューでおかしなことを言ってしまったときには、後で「ボケてしまった」と涙を流す。転んで目の周りを紫にしていた姿もそのまま映像になっている。

亡くなる前の雪の日に、「この雪が雪を見る最後になると思う。近頃の出来事のそれぞれが、これが最後になるように思える」と話して、その通りに再び雪を見ることなく亡くなった

感想:寂聴さんの人生思う通りに生きた、直球の人生、状況に応じて出家し、無理な変化球がないように思う寂聴さんは最後まで、とても感性豊な人だったように思う。寂聴さんが中村監督を「ゆうさん」と親しく呼び、心の支えにしていたように思える映画でした。

中村監督が17年間寂聴さんの生活を記録した。中村監督の初作品。私もいずれ「この雪が雪を見る最後になる」という日が来るのかもしれない。

(下の画像左:講話中の寂聴、会場は笑いの渦。画像中:誕生日祝いか何かの祝いで分厚いステーキを食べ、お酒を飲む寂聴、向こうにいるのが中村監督。画像右:自宅で大笑いをする寂聴、2021年11月に99歳で亡くなった。最後まで戦争をしてはいけないと訴え続けていた)

画像出典左と中と右:瀬戸内寂聴さん 至福は「孤独に書くこと」 密着17年、中村裕監督が明かす知られざる姿。©2022「瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと」製作委員会  https://globe.asahi.com/article/14630751  (閲覧2023/1/5)

次のアドレスで予告編を見ることができます1分:https://eiga.com/movie/96677/ 

TVnews23の小川彩佳キャスターのインタビュー3分39秒:https://www.youtube.com/watch?v=K2r0_7kdp2w  

 

2番目土を喰らう十二ヵ(2022日本 監督中江裕司)

内容:「ぽつんと一軒家」に出てきそうな小屋で山菜や畑でとれるもので生活をする主人公がその食材で料理を作る。この映画はこの自然食の料理が主人公になっている。いろいろの料理がどう作られるか四季の自然とともに丁寧に描かれる

料理は作家の水上勉の料理エッセイ「土を喰う日々 わが精進十二カ月」が基になっているとのこと。水上勉は貧困から9歳の時に禅寺に入り精進料理の世界に入った(参考:ウィキペディア水上勉)。映画の料理はすべて精進料理と思う。映画の主人公は作家であり「ツトム」さんと呼ばれているので、水上勉が想定されていると思う。

感想自然食材の魅力がフルに発揮され、料理は素朴であるが食べてみたいと思う映画でした。また、自然の中で生きる人たちと都会の人が対比的に、料理とともに描かれているのも印象的でした

(下の画像左:子芋(里芋),良い食材は焼くだけで旨い。下画像中:塩漬けの梅と周囲に塩もみしたシソの葉、梅干しを作る過程が描かれる。画像右:「なめこ」を取りに行く途中で編集担当者(松たか子)と出会い、一緒に取りに行く、松たか子の赤い服とコントラストで秋の紅葉がとてもきれいな場面)

画像出典左:四季の恵みに感謝し、十二ヵ月を生きる。https://tsuchiwokurau12.jp/ (閲覧2023/1/5) 画像出典中:映画『土を喰らう十二ヵ月』https://twitter.com/tsuchiwokurau12 (閲覧2023/1/5) 画像出典右:信濃毎日新聞デジタル『土を喰らう十二カ月』を語る② 信州の四季を取り入れ 穏やかに生きていく、その喜びを教えてもらえますhttps://www.shinmai.co.jp/news/article/SHPR2022103100003442 (閲覧2023/1/5)

(下画像左:台所、左下のテーブルで主人公がいつも食事をする。画像中:食事時の主人公ツトム(沢田研二) 。画像右:ツトムが少し離れた所に住む亡き妻の母親の様子を見に尋ねた場面。母親(奈良岡朋子)はツトムと同じように一人で畑を耕し生活。中央の皿、自家製たくわんを山盛りにしてもてなす。米も味噌も母親の自家製)

画像出典左と右:四季の恵みに感謝し、十二ヵ月を生きる。https://tsuchiwokurau12.jp/ (閲覧2023/1/5) 画像出典中:信濃毎日新聞デジタル『土を喰らう十二カ月』を語る① 旬の食材を使って きちんと 料理することを 心がけましたhttps://www.shinmai.co.jp/news/article/SHPR2022102500003436 (閲覧2023/1/5) 

下アドレスで、禅寺では「献立は畑と相談する」で始まる予告編1分6秒を見ることができます。

https://youtu.be/f5el63UWTM8  (閲覧2023/1/5)

 

3番目妖怪ウォッチ誰にでもすぐに謝ってしまう妖怪(たぶん2015年 監督ウシロシンジ)

内容:この妖怪に取りつかれると、誰にでもすぐに謝ってしまう。この妖怪に対抗するために主人公ケータ君はリーゼント頭の妖怪「グレるりん」を呼び出し闘わせるが勝負がつかず、妖怪どうし仲良くなってしまう

感想他:この妖怪は傑作だ。これまでに、このような妖怪がいただろうか。なにしろすぐに謝ってしまう妖怪

以前、大手百貨店の1階のスペースで妖怪ウォッチの着ぐるみのショーがあり、着ぐるみを着た主人公ケータ君、ふみちゃん、妖怪案内の執事、などが出て来て、簡単なストーリーをやった後「ゲラゲラポーのうた」を踊ると、見ていた1階の子供、2階から見ていた子供、幼稚園くらいの子から小学生くらいまでが多数一人残らず子供たちは一斉に一緒に踊る。どの子も踊りを知っている。こんなに子供たちに人気のあるのはどんなアニメだろうと思っていた。

見たのがこれ第72話#205「妖怪あやまり倒し」。これまでの妖怪と言えば「怖い」作品が多い中、まったく異なる発想でインパクトがあったので3番目に上げた。

このシリーズはいろいろな人の個性や出来事を妖怪のせいにするところは非科学を増長し不適切で問題があるが、発想が今までにない、意表を突いているところは好感が持てる面がある。妖怪「あやまり倒し」に似たものに妖怪「一旦ごめん」がある。この妖怪に取りつかれると直ぐに「一旦ごめん」と謝る。いずれも心を和ませる作品。5~10分程度の短い作品。

(下の画像左:右にふみちゃん、中央に主人公ケータ君、左に妖怪に取りつかれて謝る友達のカンチ君。画像中:妖怪に取りつかれ、謝るふみちゃん。画像右:「ゲラゲラポーのうた」と踊り。歌と踊りは更新され8作品以上になっているようだ。子供たちはこのような踊りが大好き

画像出典左:妖怪ウォッチ あらすじ 第72話 【妖怪 あやまり倒し】https://bigmongee.com/anime/archives/12456  (閲覧2024/1/8)  画像出典中:「妖怪ウォッチ」第72話感想画像まとめ・ドケチングがひゃくれつ肉球かわすシーンが無駄にかっこよかったwー【妖怪ドケチング】【妖怪あやまり倒し】【妖怪迷い車】http://moeboku.seesaa.net/article/420207789.html (閲覧2024/1/8)  画像出典右:2014年冬アニメ「妖怪ウォッチ」第1話の感想文https://blog.goo.ne.jp/takasaatsu/e/023c63ec1c87a1007a37aad1ffc934c8 (閲覧2024/1/8)

以上です。

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