横浜映画サークル

サークルメンバーの交流ブログです。

メンバーの鑑賞感想や映画情報など気軽に記述しています。

メンバーが選ぶ2019年後半に観た映画で良かった、又は印象的な作品(3/3)

2020-01-21 18:14:03 | メンバーが選ぶ良かった、又は印象的な映画

メンバーが選ぶ2019年後半に観た映画で良かった、又は印象的な作品(2/3)の続きです。

Mさん

僕のワンダフル・ジャーニー(2019米。監督ゲイル・マンキューソ 原題A Dog's Journey直訳:犬の旅)

ワンダフル・ライフの2作目になります。何代も犬種は違いますが犬として生まれ変わるストーリー。飼い主を変えながら最初の主人に出会う。輪廻転生しますが前世の記憶が残っているのが面白い所。輪廻は別の種類にはならないのかぁ。

(下の画像左の少女が大人になるまでの波乱の人生を右の主人公の犬が輪廻転生を繰り返し見守って行く。画像右は大人になった少女と主人公の犬)

画像出典左:今度は大切な孫娘のために“犬生”を捧げて守り抜く!映画『僕のワンダフル・ジャーニー』予告編https://www.youtube.com/watch?v=BW_VtNlu53A (閲覧2020/1/20)  画像出典右:シネマトウデイ今夜『僕のワンダフル・ライフ』地上波初放送!犬と人間の絆描く感動作https://www.cinematoday.jp/news/N0111384 (閲覧2020/1/20)

 

IT イット THE END(2019米。監督アンディ・ムスキエティ原題:It: Chapter Two)

これも2作目にあたる作品です。前作を観ていないと面白さが半減します。CG映像が半端ないのですが怖さや気味悪さは前作のほうが優れています。主人公たちが子供から大人に成長して過去の出来事とどう向き合う展開が面白いかな。

(下の画像左はIT(それ)、“それが見えたら終わり”。画像右は子供のころITと対決し、大人になった主人公たち)

画像出典左:IT/イット THE END ”それ”が見えたら、終わり。http://www.tsp21.com/movie/it2.html (閲覧2020/1/20)  画像出典右:hmhm「IT/イット THE END “それ”が見えたら終わり」のネタバレあらすじと結末https://hm-hm.net/horror/it   (閲覧2020/1/20)

 

ウエスト・サイド物語(1961米。監督ロバート・ワイズ、ジェローム・ロビンズ原題West Side Story)

映画館でも何回か鑑賞しているし、DVDも持っているがやっぱり大画面で没頭して楽しみたいですね。全ナンバー全て名曲ですね。

今年、2月から豊洲の360度回転劇場で日本版の舞台があるそうですが少し、興味があります。

(下の画像はニューヨークのウエストサイドの縄張りをめぐり、二つの非行少年グループのリーダーが闘う場面)

画像出典:ミュージカル映画の最高峰「ウエスト・サイド物語」映画ポスター TOP 20 https://www.youtube.com/watch?v=syULsy1_qGc (閲覧2020/01/21)

 

H.Eさん

“樹木希林”を生きる(2019日本 監督 木寺一孝)

樹木希林の最後の日々を追ったドキュメンタリー。NHKの同名ドキュメンタリー番組に未公開映像を加えて再編集したもの。樹木希林さんの唯一無二の存在感には圧倒される。生き様もすごいなぁとあらためて思った

(下の画像は出演中の樹木希林さん)

画像出典左と右:Nojee Chips 映画「“樹木希林”を生きる」を観にhttp://nojee.livedoor.biz/archives/55683394.html (閲覧2020/01/21)  画像出典右:猫多摩散歩日記 2 樹木希林を生きる https://kkagayaki2.exblog.jp/27567886/ (閲覧2020/01/21)

 

閉鎖病棟 -それぞれの朝(2019日本   監督 平山秀幸)

山本周五郎賞を受賞した帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)の「閉鎖病棟」を映画化した人間ドラマ。原作未読。重いけど温かさも。「半世界」にも出ていた渋川清彦さん、存在感ありました。

(下の画像左は病院内部。左端に元死刑囚役笑福亭鶴瓶、その右に立っているのは幻聴が聴こえ暴れ出すようになり任意入院しているサラリーマン役綾野剛、右の黒い服で押さえられているのは渋川清彦。画像右は衝動的に暴力が出てしまう役渋川清彦)

画像出典左と右:一日の王 映画『閉鎖病棟 ―それぞれの朝―』小松菜奈の女優としての大いなる挑戦https://blog.goo.ne.jp/taku6100/e/3ade0b1dd1598a7a7f7b41413ce7565b  (閲覧2020/01/21)

以上です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メンバーが選ぶ2019年後半に観た映画で良かった、又は印象的な作品(2/3)

2020-01-12 21:13:55 | メンバーが選ぶ良かった、又は印象的な映画

メンバーが選ぶ2019年後半に観た映画で良かった、又は印象的な作品(1/2)の続きです。

F.Mさん

① 『ひとよ(一夜)(2019監督 白石和彌)

劇作家桑原裕子さん主宰の劇団KAKUTAの舞台劇が原作との事で、運命を狂わされた家族が再生し、絆を取り戻そうとする物語です。最初から最後までずーーーーーっと苦しくて・・・・・こんな映画は初めてで、やはり見ごたえ有りました❗️この母はどうすればよかったのか

ラストが明るい感じの終わり方で、本当に救われました。劇中のカラオケで、長女役の松岡茉優さんが歌った♬[夢をあきらめないで]が懐かしく、今YouTubeでよく聞いてます。

この監督の他の作品も見たくなりました。

(下の画像左はタクシー会社を営んでいた母、15年前の夜(ひとよ)に父をひき殺し、15年後に戻ってくると言い残していなくなっていたが15年たち戻ってきた。画像右は父親殺しの母の子として苦難の15年を過ごしていた子供3人。左端はフリーターの次男(佐藤健)、中央は美容師の夢をあきらめてスナックで働く長女(松岡菜優)、右端は電気屋で働く長男(鈴木亮平))

画像出典左:シネマトゥデイ 佐藤健が圧倒された!『ひとよ』田中裕子の演技https://www.cinematoday.jp/news/N0111685  (閲覧2020/1/11)   画像出典右:FASHION PRESS映画『ひとよ』佐藤健×鈴木亮平×松岡茉優が3兄妹に - 心に傷を抱えた家族の再生を描くhttps://www.fashion-press.net/news/48521  (閲覧2020/1/11)

 

②『新聞記者(2019 監督 藤井道人)

東京新聞記者・望月さんの同名ノンフィクションが原案で、女性記者と若手エリート官僚の対峙と葛藤を描いた社会派作品です。純粋に見ごたえが有り面白く、この作品の主人公の女性記者役が中々決まらず韓国女優のシム・ウンギョンさんが起用された訳など知るにつけ、今この映画が普通に公開されてよかったと思いました。

(下の画像は主人公女性記者役シム・ウンギョン)

画像出典:withnews エンタメ 韓国若手トップ女優シム・ウンギョンの挑戦 映画:新聞記者https://withnews.jp/article/k0190621006 (閲覧2020/1/12)

 

③『日の名残り(1993製作英米1994日本公開 原題The Remains of the Dayグーグル訳:その日の遺跡)

イギリス在住のカズオ・イシグロの小説が原作との事で、英国の名門家に一生を捧げてきた老執事自身の半生の回想で物語が進みます。地味ですが、しっとりと味わい深い作品で、じんわりと切なく・・・引き込まれました

「2017年後半の良かった映画、印象的な映画(2/2)」でAさんも『日の名残り』を詳しく取り上げていますので、そちらもご参照下さい。

(下の画像は主人公の老執事)

画像出典:excite blogdaily:-sumus日の名残りhttps://sumus.exblog.jp/19572954/ (閲覧2020/1/12)

⭐︎次点『カツベン』『決算 忠臣蔵』この2作品とも、着眼点が素晴らしいと思いましたが、映画自体の味わいとして、私は上記③点にしました。

⭐︎見たい映画『家族を想うとき』『閉鎖病棟』(上映期間が短く見そびれてしまったので)

⭐︎資料など調べていて出会った1950年代に活躍された役者さんの言葉:[映画は夢と情熱で出来ている]そだね〜〜〜〜〜(笑)

以上、まだまだ限られた映画しか見ていませんが、迷いに迷って決めました。次回も、迷う程よい映画に巡り会いたいと思いました。

 

Y.Sさん

本年もよろしくお願いします。ジャック&ベティで楽しんできました。

ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝(2019伊、監督はジョバンニ ピスカーリオ 原題Van Gogh - Tra il grano e il cielo:伊語訳ファンゴッホ-小麦と空の間)

昔オランダでゴッホ美術館にいきました。日本でも随分見ましたがコレクターのヘレーネ・クレラー・ミュラー夫人の目を通してゴッホを描いたドキュメンタリー。ゴッホの作風を波乱の人生と重ねた見ごたえがありました

(下の画像左はゴッホ自画像、画像中はゴッホと手紙を多数交換しゴッホ死後、まだ無名のゴッホ作品を収集したヘレーネ。美術館の元になった。二人は会うことはなかった。「今、そこで共にいる」。画像右は作品『麦畑』、この美術館所蔵でないかもしれません)

画像出典左と中:You-Tube シネマトゥデイ ゴッホの世界最大の個人コレクターの目を通して迫る新しいゴッホとは/映画『ゴッホとヘレーネの森 クレラー=ミュラー美術館の至宝』予告編 (閲覧2020/1/9)  画像出典右:『麦畑』P. & N. デ・ブール財団 © P. & N. de Boer Foundation 美術手帖ゴッホの人生を変えた出会いに迫る。今秋開催、「ゴッホ展」の見どころとは?https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/20160 (閲覧2020/1/9)

 

トスカーナの幸せレシピ(2019伊 監督フランチスコ ファラスキ、原題  QUANTO BASTA 訳:ちょうど十分)

久々に暖かい気持ちになりました。元三星レストランのシェフと料理を通じて絆や友情を描いたイタリア発ハートウォーミングドラマ。私は本でも映画でも料理物語が好きで 外れが無いので嬉しくなります。

(画像の左は傷害事件で更生社会奉仕のためアスペルガー症(自閉症の一種)施設で料理を教えることになった元三星シェフ。右は施設の青年)

画像出典:映画「トスカーナの幸せレシピ」オフィシャルサイトhttp://hark3.com/toscana/ (閲覧2020/1/9)

 

S.Tさん

ベスト作品は最高の人生の見つけ方(2019、監督犬童一心)

ストーリ:主人公北原(吉永小百合)は70歳の専業主婦、夫71歳は退職して家でゴロゴロ、娘は自立、息子は仕事につかずに引きこもりの空疎な家族。主人公が不調になり医者から末期がんと告げられても家族に黙っている。病院で12歳の少女が「死ぬまでにやりたいこと」10項目のノートを残して死。北原が亡くなった少女の代わりに「死ぬまでにやりたいこと」を実行していこうとする。

1、スカイダイビングをする。2、お金持ちになる。3、ももクロのライブに行く。4、日本一大きなパフェを食べる。5、他人のために何かをして喜んでもらう。6、逆上がりができるようになる。7、パパとママにありがとうを言う。8、好きな人に告白する。9、ウェディングドレスを着る。10、宇宙旅行をする。

病院で子供の頃に母と死別し父は借金で失踪、1人で黙々と働きホテルチェーン会社を作り上げた社長(天海祐希)と知り合った。社長はがんの転移が進行して末期。北原の一緒に「死ぬまでにやりたいこと」10項目を実行しないかの誘いに乗る。

感想死を明るく表現した後味のいい作品でした。特に最後が魅力的な終り方。私も死ぬまでに達成しようという10項目を作っているが、どれも難しく、半分も達成できればいいなと思っています。10項目の内容は内緒。ハリウッド版最高の人生の見つけ方』(ジャック・ニコルソン主演)があるとのことで、観てみたいと思っています。

プログラムによると天海祐希は吉永が監督に推薦して決まった。それまでの人生の違い背の高さの違いで象徴される。余命わずか、が共通の2人。

ももいろクローバーZ「完成した映画を見て、私たちのライブの熱気が伝わってきたのが、とてもうれしかったです。自分自身として出演させていただいので、ご褒美のような贅沢なシーンで、一生の宝物になりました。一緒に歌った走れ!は、今でもすごく大切にしている曲で、シンプルだけど背中を押してくれる歌詞が、映画のテーマにもぴったりでした」(『走れ!』は「笑顔が止まらない」で始まる曲)

吉永小百合は「夢千代日記」(結核)など暗い役が多かった。本作は、暗さは無いが、そういう系統に入る。本人は明るい性格に思うので暗い役がぴったりしないように思える。まだ体力があるうちに「キューポラのある街」の純役のような活発快活な役で俳優人生の終盤を飾ってほしいと思う。例えば北大路欣也などの町内を守る「3匹のおっさん」の女性版「3匹のば~さん」「肝っ玉ば~さん」はどうだろう。オレオレ詐欺などの悪い奴をメッタメタに懲らしめる役。「3匹のば~さん」は吉永小百合黒柳徹子うつみ宮土理でどうだろう。個性が強すぎて3人が顔を合わせたらまとまらなくなるかもしれませんが。

(下の画像左は「死ぬまでにやりたいこと」ノート表紙。画像中は「日本一大きなパフェを食べる」のページ。どのページも少女らしい絵がいっぱい描かれている。画像右は「ももクロのライブに行く」を実行した時の画像。ももクロの横浜アリーナライブに行き、ステージから「10代の人手を挙げて」「20代の人手を挙げて」と続けて「70代の人手を挙げてと」なった時に主人公一人だけ。主人公に舞台に上がるよう観衆も催促して上がることになった場面。左から3人目と4人目が主人公役の吉永と天海。実際のライブで撮影された)

画像出典左と中:筆者がプログラムをコピー。   画像出典右:映画.com吉永小百合&天海祐希、ももクロと「走れ!」をパフォーマンス!「最高の人生の見つけ方」ライブシーン公開。ももいろクローバーZのライブに参戦。(C)2019「最高の人生の見つけ方」製作委員会https://eiga.com/news/20190830/2/ (閲覧2020/1/9)

 

2番目は盲目のメロディー 〜インド式殺人狂騒曲〜(2019インド監督シュリラーム・ラガヴァン、原題Andhadhu:訳はグーグル翻訳ではうまく見つかりませんでした)

ストーリ:レストランで演奏するピアニストの主人公は、音楽に集中するために目が見えないことにし、住まいの周囲の人たちにも盲目ということで生活していた。実はバッチリ見えている。ある日客から自宅で妻へのサプライズのプレゼントに演奏をしてくれと頼まれて客の自宅に入ると部屋の隅に依頼者が殺されていた。気が付かないふりをして演奏を始めるが依頼者の妻が「本当に見えないの」と聞くと「全く見えません」と答えて演奏を続ける。妻の浮気相手が、依頼者である夫を殺した現場だった。浮気相手の犯人はその場にいたが、妻が、犯人を夫ということにして、急ぎの用事があると言って無言で部屋を出させた。演奏を終えて部屋を出た主人公はすぐに殺人事件を話しに警察署へ行くが、警察署でも見えない状態へ追い込まれる。さあどうなるか。

感想:殺人現場も犯人もバッチリ見えているのに、見えていないふりをせざるを得ない状態に追い込まれる主人公の展開が面白い。さらに思わぬ展開が次々起こりサスペンスものとしてハイレベルと思う。楽しめて、後味も悪くない

(下の画像左はレストランで演奏をする主人公。プログラムによれば演奏はすべて俳優アーユシュマーン・クラーク本人が実際に演奏している。演奏も魅力的。画像右は犯人が銃を持って後にいるところを、知らないふりをして演奏している場面)

画像出典左:BANGER‼盲目のフリするピアニスト⁉ どんでん返しに仰天必至『盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~』https://www.banger.jp/movie/21690/ (閲覧2020/1/9)   画像出典右:ほげるblog 踊らないラブしない『盲目のメロディ-インド式殺人狂騒曲-』コメディならぬ皆まじだから、ネタバレ・考察、評価https://hogeru.com/2019/11/23/m-melody/ (閲覧2020/1/9)

 

3番目は新聞記者2019、監督 藤井道人)

ストーリ:主人公の内閣情報調査室の若手官僚杉原(松坂桃李)は「国民のために働く」という自分の信念と上司からの命令で現政権の不都合なことのマスコミコントロールをすることのはざまに苦しんでいた。ある日主人公が尊敬していた元上司が、不祥事の責任を負わされ内閣府へ移された後、大学新設の問題に関係したと思われる自殺をする。もう一人の主人公女性新聞記者吉岡(シム・ウンギョン)のところに大学新設をめぐる問題の極秘情報の匿名FAXが入り、この記者吉岡が担当し、調査してたどり着いていた人物が内閣府の自殺した官僚だった。記者吉岡は内閣情報室の杉原(松坂)に取材し、二人は真実を掴むために動き出す。

映画はフィクションということになっているが次の実際の、官邸が係わると思われる事件が暗示的に出てくる。

・「森友学園」事件の公文書改ざんで自殺した近畿財務局の官僚

・「加計学園」の不明瞭獣医学部新設疑惑

・伊藤詩織レイプ事件の犯人が官邸の御用ジャーナリストと言われる田崎史郎の後釜有力候補と言われた山口敬之なので官邸が警察官僚に圧力を掛けて刑事事件にならないように、被害届を出したのにもみ消した疑惑

感想:政府官邸がマスコミに目を光らせている現在、官邸の手先の謀略機関と言われることがある内閣情報調査室の実態を暴露しようとした意欲作の社会派サスペンスと思う。権力の圧力に屈しない勇気ある映画人たちがいることにほっとさせられる作品。引き続き頑張ってほしい。

(画像左は新聞社内での主人公女性記者吉岡役シム・ウンギョン右。画像中は上司の命令に苦悩する若手官僚杉原役松坂桃李。画像右は官邸からの都合の悪い情報をコントロールする指示に従って部下に命令する内閣情報調査室参事官役田中哲司)

画像出典左:朝日新聞デジタル 政権批判「干される」2社参加断った映画「新聞記者」https://www.asahi.com/articles/ASM725JF0M72ULZU00L.html (閲覧2020/1/12。閲覧元には「無断転載・複製を禁じます」とあり、無断で画像を転載していますので、もし問題が生じましたら削除いたします) 画像出典中:CinemasPLUS息をするのも忘れて見入る『新聞記者』。シム・ウンギョンと松坂桃李の表情と表現力が実に見事!https://cinema.ne.jp/recommend/shinbunkisha2019071306/ (閲覧2020/1/12) 画像出典右:気むずかしいいろいろ 映画新聞記者 田中哲司のトドメの一言 松坂桃李の絶望した表情 役者の演技よかったhttps://ameblo.jp/suddencut/entry-12497181692.html  (閲覧2020/1/12)

(3/3)へ続く。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メンバーが選ぶ2019年後半に観た映画で良かった、又は印象的な作品(1/3)

2020-01-12 17:57:46 | メンバーが選ぶ良かった、又は印象的な映画

メンバーからメールで頂いた2019年後半に観た映画で良かった、又は印象的な作品は次の通りです。作品西暦は特記がなければ日本公開年度、次に製作国です。メンバーが2019年後半に観たもので公開年度や劇場で観たかに拘っていません。TVやレンタルBDなどを含めて選んでいます。 

Uさん

1)ターミネーター ニューフェイト(2019米国 監督ティム・ミラー原題Terminator: Dark Fate 訳ターミネーター:暗い運命)

この作品はターミネーター(1984年)、ターミネーター2(1991年)、ターミネーター3(2003年)、ターミネーター4(2009年)、ターミネーター ジェネシス(2015年)に続くシリーズ6作目の映画です。第1作から35年も経っているのに続編が作られるというのは驚きでしたが、1、2作目の主役であったリンダ・ハミルトン(サラ・コナー)とアーノルド・シュワルツェネッガー(ターミネーターT-800)が再び登場しているのにとても親近感を感じました。

シリーズになっていますが、1、2作目では原作書のジェームズ・キャメロンが製作に加わっていましたが、3、4、5作目は別の製作者が手がけています。このため、3作目以降は意図する作品になっていないと原作者からクレームがついていたそうです。ターミネーターは私の大好きな映画の1つだったのでこのシリーズは全て映画館で観ました。1作目では映画全体の発想の面白さに興奮しました。2作目も1作目に続きストーリーに一貫性があり、また科学的発想、アクション、人間的な暖かさも納得できるものでした。しかし3作目では、前作で阻止されたはずのスカイネットが誕生し核戦争が起こってしまい、4,5作目では地球破壊後のマシンと人との戦闘場面がメインとなっています。このため私は3、4,5作目の映画にはあまりストーリーの面白さを感じませんでした。アクション場面はすごいのですが、後の作品には1、2作に見られた繊細さや暖かさがほとんどありませんでした。

今回のニューフェイトはジェームズ・キャメロンが2作目の正当な続編であると言うように、2作目を正確に踏襲した作品であり、リンダ・ハミルトンやアーノルド・シュワルツュネッガーの年齢も考慮されています。

1995年にスカイネット誕生阻止に成功したサラ・コナーとジョン・コナーは平和な生活をしていました。しかしその3年後の1998年、いきなり現れたターミネーターT-800によりジョンが殺害される場面から映画が始まります。

場面が変わりさらに22年後の2020年がこの映画の舞台です。2体の物体が未来から送られメキシコに表れます。それらは未来世界のAI「リュージョン」が送り込んだターミネーター「Rev9」と、抵抗軍が送り込んだ改造人間「グレース」です。Rev9は未来世界の抵抗軍リーダーである「ダニー・ラモス」を殺害するために送り込まれたのであり、グレースはそれを阻止するために送り込まれたのでした。これら2体に加えて、かつてジョンを失った悲しみを、時折送られてくるターミネーターを破壊することに余生を捧げていたサラ・コナーと、ジョン殺害後に母親と子供の面倒を見ているうちに人間性を持ち始めた旧式ターミネーターt-800がさらに加わり、ストーリーが展開していきます。

前作では人類を破滅させるほどに進歩した人工知能「スカイネット」は、未来からもたらされたICチップにより誕生するのですが、本作品の「リュージョン」は人類の手を離れたAIが独自の進歩により誕生したものです。私は、人類を越える人口知能は1作目では実現は遥か先だろうと感じていたのですが、35年後の本作品を観ると、人類の未来を破壊する人口知能の誕生は近い将来に起こりうると感じました。最近のコンピューター技術の進歩を実感します。改造人間「グレース」を演じているマッケンジー・デイヴィスはさすがに若くてパワフルで魅力的でした。リンダ・ハミルトンは懐かしいアクションを見せてくれましたが、あと10年若いときの出演ならもっと良かったのにと思いました。

映画の最後の場面では水力発電所の発電用タービンに巻き込まれ粉砕されたても再生してしまうRev-9を、「グレース」と「T-800」のダブル犠牲により破壊するのでした。これでシリーズは完結するように思えましたが、未来社会のAI「リュージョン」の出現を阻止できるかはその後の人々の手に委ねられることになったということですね。

(下の画像左は未来人類のリーダーになることが予期されているダニー右。左はダニーを守るため未来人類から送り込まれた改造人間「グレース」。画像中左はダニーを抹殺するため未来から来たターミネーターRev9が分身した場面、この後後ろの黒いからだと手前の「人」は一体となる。Rev9は体を二つに分けたり一つになったりできる。画像中右はRev9と戦うサラ(リンダ・ハミルトン)。画像右はRev9と戦うT-800(シュワルツェネッガー)右)

画像出典左:海外ドラマNAVI来日決定でさらに注目度アップ!『ターミネーター:ニュー・フェイト』の新ヒロイン、戦士グレースとは!? https://dramanavi.net/movie/news/2019/10/post-475.php (閲覧2020/1/11)   画像出典中左と中右:chicosia【 ターミネーター ニュー・フェイト 】予告編から予想・考察できること、見所と疑問点を考えるhttps://chicosia.com/terminator-dark-fate/  (閲覧2020/1/11)  画像出典右:Kazuログ『ターミネーターニューフェイト』T-800はどうやって復活したの?年を取った意味や今まで何をしていたのか解説https://kazuhand2017.com/movie/taminenewfate_t-800/ (閲覧2020/1/11)

2)『パッチ・アダムス(1998米国製作1999年日本公開 監督トム・シャドヤック原題Patch Adams)

ビデオ視聴。本作品は実在の医師ハンター・キャンベル・アダムスの半生を描いたもので、ロビン・ウイリアムズが医師に扮したドラマです。自殺未遂をした後に、自らの意思で精神病院に入院したアダムスは患者が置かれた環境に疑問を持ち、心のケアが重要との確信を持ちます。その後、自分はもうケアが十分と判断して退院します。(本人の意思で精神病院を退院できるのは意外でした。日本ではありえないのでは?)その後彼は医学の道を目指して勉強し2年後にヴァージニア大学医学部に入学します。学生であるにも関わらず、アダムスは白衣を着て病院に潜入し、元気をなくしている患者たちの心を笑いでほぐしていくのでした。当時(1969年)の病院では心のケアは医療行為とは考えられていませんでしたが、アダムスの行為は患者や看護婦たちの応援が得られるようになります。しかし、学部長や医療関係者の目は冷たいものがありました。その後、当時の病院に疑問を持ち、無料の病院を開設し患者の心を捉えた独自の治療方法を進めていくのでした。

現在でも医療や病院の抱える問題は多く、特に海外で活躍している医師の苦労は計り知れないものがあります。昨年、アフガニスタンで殺害された中村哲医師は用水路を作って食生活からの改善を行っていました。私は、「ドクターなんとか」と言ったテレビ番組は観ませんが、「パッチ・アダムス」のような患者の心に入り込んだ物語の映画はもっと観たいですね

(下の画像左はロビン・ウイリアムズ扮するアダムスが患者に笑いを生み出す場面。画像右は実際のアダムス、来日し講演した2000年頃。2020.1月現在74歳で健在)

画像出典左:マックスメディカル 病院にユーモアを!映画にもなったホスピタルクラウンの始祖「パッチ・アダムス」をご存知ですか?https://maxmed.jp/off/003268/ (閲覧2020/1/11) 画像出典右:パッチ・アダムスが贈る心のメッセージ「愛と友情とユーモアこそ最良の薬」http://toshimitakano.c.ooco.jp/2-2/10.html (閲覧2020/1/11)

 

O.Aさん

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。2019年後半の印象的な映画は、日本以外の国で製作された長編アニメ2本です。

(1本目)『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ(2019中国製作2019/9/20日本公開 監督MTJJ木頭 原題:罗小黑战记:グーグル翻訳より、羅小黒の戦い)

予告編⇒ https://www.youtube.com/watch?v=xO-6zysNBHw

【概要】妖精と人間が共存する世界を舞台に、猫の妖精・羅小黒(ロシャオヘイ)が旅をしながら人間社会を理解していく姿を描いた中国製の劇場アニメ。この世には妖精が実在し、彼らの中には人間の格好をして社会に溶け込んでいるものいれば、山の奥で隠れて暮らすものもいた。森で楽しい日々送っていた猫の妖精・羅小黒(ロシャオヘイ)は、人間たちによって森が切り開かれてしまったことから、暮らす場所を探して各地を放浪する。

(2本目)『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015フランス・デンマーク合作2018/9/6日本公開)

予告編⇒ https://www.youtube.com/watch?v=fJs-7fNmFdQ

【概要】行方不明の祖父を捜すため北極点を目指す旅に出た少女の冒険を描いたフランス・デンマーク合作による長編アニメーション。19世紀ロシア、サンクトペテルブルグで暮らす14歳の貴族の子女サーシャ。大好きな祖父は1年前に北極航路の探検に出たきり行方不明となり、捜索船は出たものの、いまだに見つからずにいた。

2作品とも東京・恵比寿にある「東京都写真美術館」で鑑賞しました。どちらの作品も大手の配給会社が付かず、美術館での上映を余儀なくされた作品ですが、内容は、とても良作でした。特に『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』は、常に毎回満席の大盛況で、作品を見るとその人気も納得の大傑作でした。チラシを見るとカワイイ黒猫の動物アニメみたいですが、これがアクションアニメでした。キャラクターが滅茶苦茶に動きまわります。2019年の9月に中国で公開されて大ヒット。その勢いで日本公開されたのですが、邦題も付けず原題での公開なので、人に薦めにくいです。タイトルを言っても通じない。また、吹き替版も製作していないので、日本語字幕を読むのが大変です。お子様には鑑賞が大変になっています。是非、日本語吹替版で見たい作品です。

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』は吹替版があり、これがとてもよかったです。

羅小黒戦記』に比べると作画やキャラクターが、かなりシンプルなので、最近の日本アニメを見慣れています人にはもの足りないかもしれません。昔の日本アニメーションが製作していた日曜日19時30分から放送していた「世界名作劇場」みたいな感のアニメでした。

(下の画像左は『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』パンフレットの主人公の妖精の子猫、羅小黒(ロシャオヘイ)。画像右は『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』の行方不明の祖父を探しに行く船の甲板、右に主人公の少女。文字はフランスの新聞ル・モンドの批評で映画のセリフではありません。J.ヴェルヌは冒険物「海底二万里」「80日間世界1周」を書いたフランスの小説家)

画像出典左:ユジク 羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)/THE LEGEND OF HEIhttps://www.yujikuasagaya.com/film (閲覧2020/1/10) 画像出典右:映画.com ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺんhttps://eiga.com/movie/91500/video/ (閲覧2020/1/10)

 

Aさん

今回は劇場公開の中から、昨年物議をかもし話題をさらった2本を選んだ。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年アメリカ 監督・脚本/クエンティン・タランティーノ 原題Once Upon a Time in Hollywood)

かつて、シャロン・テートというアメリカの若い女優がいた。ある日、夫の映画監督ロマン・ポランスキーの不在時に、ハリウッドの大邸宅で居合わせた客人とともに狂信的なカルト信者に惨殺された。彼女は妊娠中だった。私はこの事件のニュースを今でも薄っすらと覚えている。

この映画には、タランティーノ監督の古き良きハリウッド映画への愛が込められている。あの事件は起きてはならなかった。ハリウッドは夢を売る場所なのだから。そんな思いが映画の根幹にあるのではないだろうか。

1969年のハリウッドで、ディカプリオ演じる売れなくなった男優リックは、親友のブラピ演じるスタントマンのクリフとともに夢を追う。助け合いながら色々チャレンジするがなかなか上手くいかない。前半の展開は二人の相性抜群でコミカルな演技も楽しめる。だが後半、カルト集団が出てくる辺りから雰囲気は怪しくなる。そして若く美しいシャロン・テートが登場する。まだ観ていない人のために、「心配はいらない」とだけ伝えておきたい。タランティーノは往時のハリウッドを忠実に再現し、こうあるべきだったというハリウッドを見事に創り上げているのだから。そしてラストに向けて、闇から光へと転換するハリウッドを鮮やかに映し出す。

ちなみにクリフが飼う忠犬がクールでブサ可愛いことにも注目したい。カンヌで、優れた演技をした犬に送られる「パルムドッグ賞」を受賞したそうだ。

(下の画像の左に売れなくなった男優役ディカプリオ。右に親友のスタントマン役ブラピ。画像中はシャロン・テート役マーゴット・ロビー。画像右は「パルムドッグ賞」受賞の犬)

画像出典左:MAiDiGiTV【動画】レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットの肩で涙… 映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」本編映像公開https://maidigitv.jp/movie/ENDf5aDZkzM.html (閲覧2019/1/10)  画像出典中:CinemaCafe.netマーゴット・ロビーがシャロン・テートを蘇らせた!『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』本編映像https://www.cinemacafe.net/article/2019/08/09/62946.html (閲覧2019/1/14) 画像出典右:USA TODAY ENTERTAIMENT Delaware pit bull stars as Brad Pitt's dog in 'Once Upon a Time In Hollywood' Ryan Cormier Delaware News Journalhttps://www.usatoday.com/story/entertainment/2019/07/25/delaware-pit-bull-stars-brad-pitts-dog-once-upon-time-hollywood/1796177001/ (閲覧2019/1/10) 

 

ジョーカー(2019年アメリカ 監督トッド・フィリップス 原題Joker) 

この映画には衝撃を受けた。人に薦めたいとか、良い映画だったとか、優れた作品とかいうのは多分当てはまらない。ただ単に「凄い映画」だと思った。それはもともと喜劇畑出身だというトッド・フィリップスの演出と、かのリヴァー・フェニックスの弟であるホアキン・フェニックスの怪演に集約されるだろう。

確かに喜劇と悲劇は紙一重だという。主役のホアキン演じるアーサー(後のバットマンの宿敵ジョーカー)は、荒んだゴッサムシティで病気の母の介護をしながら大道芸人の仕事で身を立てる優しい青年。自身も精神を病み、貧困や差別と戦いながらも成功することを夢想している。だが、誤解や裏切りがきっかけとなり、次第に社会や人々に恨みを募らせていく

自らの出自に疑問を持ち、唯一の家族とのつながりや夢も絶たれた時、アーサーはピエロの仮面をかぶった殺人鬼へと変身していく。ただ一つ、自分に優しかった昔の仲間の小人を助けるという人間らしい救いのシーンもあるが。

殺人鬼となったアーサーが、吹っ切れたように痩せさらばえた体でダンスを踊るシーンは圧巻。だが、この映画は謎がいっぱいだ。どこまでがアーサーの妄想でどこからが現実なのか、わかりにくい点もある。また、アーサーはジョーカーではなく、ラストの暴動シーンの多数のピエロの中から本物のジョーカーが生まれたのではという説もあり、なるほどと思った。つまり、多種多様な解釈ができる映画なのだ。そんな深みを堪能できるのも映画を観る楽しみの一つだ。そして、暗い、重い、恐い、だがほんの少し残るアーサーへの共感。それは不思議にも、誰もが感じてしまうことではないだろうか

(下の画像左は普段の顔のアーサー。画像右はピエロのメイクをしたときのアーサー)

画像出典左:映画.com 心優しき男はなぜジョーカーになってしまったのか? トッド・フィリップス監督が言及 https://eiga.com/news/20190919/16/ (閲覧2019/1/10) 画像出典右:FRONTROW『ジョーカー』最新作、あることに関して「ファンは怒るだろう」と監督が告白https://front-row.jp/_ct/17286630 (閲覧2019/1/10)

 

Nさん

今年もよろしくおねがいします。印象に残った作品を1本だけで。

Girl/ガール(2019ベルギー 監督ルーカス・ドン 原題Girl)

 男性の体に生まれたトランスジェンダーの16歳のララはバレリーナになることが夢で、名門バレエ学校への入学が認められるが、成長とともに変わっていく体に次第に心身ともに追い込まれていくストーリーです。ララのバレエレッスンシーンが多用されていて、そのレッスンの厳しさがララの心身の痛みとリンクさせていてよく伝わってきました。そのララを前身全霊で支えている父親の姿には感動します。

ララの主治医から「2年後に手術が決定ですよ」と言い渡されても16歳のララにとっては果てしなく遠く長い年月に感じられたことは私も理解しますが、ラストは複雑でした。ドキュメンタリー作品を見終わった感じでした。

(下の画像左はバレリーナを目指すララ中央。画像中は普段着のララ。画像右は自分の体を鏡で見ているララ)

画像出典左:映画.com「Girl ガール」https://eiga.com/movie/89979/ (閲覧2019/1/10) 画像出典中:映画natalie夢はバレリーナ、トランスジェンダーの少女の素顔収めた「Girl」新写真https://natalie.mu/eiga/news/335999 (閲覧2019/1/10) 画像出典右:FILMEST映画「Girl/ガール」ネタバレ感想・解説・考察!トランスジェンダーと差別、難しい問題を繊細に描いた作品!https://filmest.jp/girl/ (閲覧2019/1/10)

(2/3)へ続く。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする