横浜映画サークル

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もし私が森田芳光監督だったら「武士の家計簿」をどのように撮るか

2013-05-15 18:10:56 | メンバーの投稿

主人公猪山直之(堺正人)は金沢藩(石川県、北陸地方を支配した)の150人ほどいた御算用者(現代の財務会計担当者)の1人である。北陸地方の年貢(税)収入と配分の帳尻合せを行っていた部署である。

私なら次の2点を加えて現実味のある映画にする。

1、年貢(税)を取られる側の人を描く

北陸を支配した金沢藩は他の藩より10%程度高い税率など、徹底した厳しい税を課している。特に富山県の八尾町の「おわら風の盆」の背景となった江戸時代の農民の苦しさや頻発した北陸地方の農民一揆の様子を絡ませる。このことで猪山家の家計破綻の切迫感を醸成する。

2、解雇(首)にされた家来・使用人を描く                                            

この首にされた路頭に迷う人に触れて、猪山家の家計を救済するためには、他の人のことを考えていては無理で、自分たちのことでアップアップの状態を示す。

 

以上の2点を加えれば、現代にも通ずるリアリティーのある映画になったのではないかと思う。

森田監督は、テーマが家族の愛情で、経済的困難を家族の愛情で切り抜ける姿を描きたかったのかもしれない。また、歴史家磯田道史の原作「武士の家計簿」(2003、新潮社)に忠実にし、背景などを拡げないようにしたのかもしれない。森田監督から直接お話を聞きたいところですが、2011年12月、C型肝炎による急性肝不全で61歳の若さで他界してしまった。ご冥福をお祈りいたします。合掌。

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SF「オブリビオン」5月31日公開は今から楽しみ

2013-05-13 12:46:50 | メンバーの投稿

2005年公開の「宇宙戦争」の地面から巨大な物体が現れる場面はワクワクでしたが、オブリビオンもあのワクワク感を味わえるか楽しみです。前宣伝を見ると、「宇宙戦争」で地球が破壊された後の姿のようです。

「ジュラシックパーク3部作」「エイリアン3部作」「ターミネーター3部作」などSF映画は空想の世界を目に見えるようにしてくれる、映画の本領発揮の分野のひとつ。「オブリビオン」期待しています。期待し過ぎるとがっかりするので、見る前は「どうせつまらないコケ脅かし映画だろう」と思って、自制して見る事にします。テッシー記

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テッシー記:「孤高のメス」とジョンフォードの「いとしのクレメンタイン」

2013-05-04 15:40:26 | メンバーの投稿

最後の医者当麻(堤真一)が病院を離れていく車に、看護婦中村(夏川結衣)が駆け寄っていき、走りながら「都はるみのあんこ椿の歌が好きになりました」と最後の言葉で別れていった。この場面はジョンフォード監督の「いとしのクレメンタイン」の最後の場面を思い出す。40過ぎて独身の保安官ワイアットアープ(ヘンリーフォンダ)がクレメンタインと別れる時に馬の上から「私はクレメンタインという名前が好きだ」といって最後の別れになる。OK牧場の決闘でクラントン兄弟と闘った、たくましいワイアットアープだが「クレメンタインが好きだ」と直接は言えないで、「名前が好きだ」と言う。看護婦中村は「当麻先生が好きだ」とはいえないで、当麻先生の好きな「歌が好きになりました」と言う。
この二つの場面は人の気持ちがとてもよく分かっていると思った。

下の写真左は「都はるみのあんこ椿の歌が好きになりました。」と車の窓越しに言葉をかけて別れる最後の場面。中央の写真はクレメンタインとの会話場面。この後ワイアットアープは馬に乗り、馬上から「私はクレメンタインという名前が大好きです。」と言って別れる最後の場面(右端写真)となる。

「孤高のメス」は脳死肝移植の重たいテーマで、暗くなりがちだが、最後はすがすがしさが残る、後味がいい映画でした。
「いとしのクレメンタイン」は悪がはびこる町にやってきたワイアットアープが解決して去っていくという痛快さがありますが、「孤高のメス
も不正がある病院へ当麻医師がやってきて、解決して去っていくという同じような痛快さがあります。以上

 

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