横浜映画サークル

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映画『凶悪』残虐性シリーズ(その4-70)平和時のサイコパスまとめ1

2016-07-09 23:02:15 | 映画凶悪・戦争のサイコパス残虐性シリーズ

(その4-69)の続き

5)平和時のサイコパスの特徴行動:まとめ

平和時のサイコパスの特徴行動を理解することは次項の「3、戦時下のサイコパスの特徴行動」を理解する基礎にもなる、とても重要なこと。この項は下記2つに分けた。

  5-1)サイコ病の基本の再確認と本シリーズ具体例24件まとめ

  5-2)最近の事例

最近の事例は数が多く重要な事件を含み長文なので項を分けた。これまで述べた基礎知識の下に最近の事例で細かく分析しているのでさらにサイコパスの理解と対策を深めていただきたい。【 】内はこれまでと同様筆者の見解又は戦時下のサイコパスについてである。

5-1)サイコ病の基本の再確認と本シリーズ具体例24件まとめ

サイコの行為は、あまりにも残虐なために現場画像が公開されず、サイコの残虐性の本質理解が進まないばかりか、サイコにも魅力的な人がいるとか、健常者のすべてがサイコの残虐性を持っている、という誤った理解の原因にもなっている。この項の最後でサイコの残虐性を表現している映画『ソウ』シリーズ第8作が2017年11月日本公開されているのでシリーズの画像を使い残虐性を説明する。

この項の目次は以下の通り。

(a)サイコ病の基本の再確認

   (a-1)サイコ病は偏桃体機能不全症候群

   (a-2)サイコ3類型の内包関係とサイコ基本事項

     (ⅰ)3類型:単独、中間、饅頭の内包関係

     (ⅱ)3類型のサイコ発症時期

     (ⅲ)本シリーズの健常者の定義再確認

     (ⅳ)サイコは「良心のブレーキが利かなくなった」のではなく「良心と逆方向にアクセルを吹かす

     (ⅴ)健常者とサイコの相互勘違い

(b)本シリーズの具体例21件のまとめ

   (b-1)類型:単独サイコパス18件

   (b-2)類型:中間サイコパス:本シリーズでは取り上げていないので、5-2)最近の事例参照

   (b-3)類型:饅頭サイコパス6件

   (b-4)饅頭サイコパスの例の例11~例16までの饅頭構造まとめ

(c)映画『ソウ』シリーズ

以下本文。

(a)サイコ病の基本の再確認

(a-1)サイコ病は偏桃体機能不全症候群

ネコやサルの扁桃体とその周辺を人為的に破壊すると「クリューバー・ビューシー症候群」(以下K.B.症候群)と言われる症状を発症する。サイコ病(偏桃体機能不全症候群)は動物のK・B症候群が人間に起こったと考えられる病気である。両者の関係を下記表にまとめた。画像出典及びK・B症候群について詳細は本シリーズ(その2)「1.6 扁桃体を破壊した動物実験でも見られるサイコパスの特徴行動:K.B.症候群」参照。

K・B症候群

サイコ病(人間の偏桃体機能不全症候群)

情動の喪失:恐怖・怒りの感情を表出すべき状況でもまったく反応がなくなる。火や蛇など直ぐ逃げた対象を恐れず、近づく

K・B症候群と同様。健常者なら直ぐ逃げる残虐を、サイコは恐れず、求める(求残虐症)。人を含め生き物を理由なく殺すことを求める(求殺症)(逆転生存欲求から生じる)

単独サイコ

食べ物認知異常:食べ物でないものを食べ、手よりも口を用いて確かめる(口唇傾向oral tendency)。肉食をしないサルが蛇を恐れずに食べる、下の画像

K・B症候群と同様。サイコは人の臓器を生で食べ、血をすすることなどが見られる(生人食症)(逆転認知欲求から生ずる)

犠牲者に異物(ゴキブリや大便や食べ物でないものなど)を食べさせる行為(異物食強制症)はこの項目に該当するかもしれない

対象物認知異常:視覚性失認症(精神盲):物は見えているのに、それを意味づけて認識・理解することができない。サルは同じものを何度も手に取り熱心に調べる様にふるまう

K・B症候群と同様。サイコはどうなっているか確かめるように人体を解体。脳や内臓を取り出し、肉を剥ぎ落して骨だけにし、頭の皮を剥ぐことが見られる(人体失認症)。解体した部分は飾り付けるように配置することが見られる(人体飾付症)(逆転認知欲求から生ずる)

薬物注射投与で人が壊れて死亡していく変化を観る(薬物失認症)や飲食制限でガリガリに痩せさせて殺害する(餓死失認症)はこの項目に該当するかもしれない

性的感覚の異常ウサギが鶏に交尾を試みる、下の画像。生物でないものに対しても交尾しようとする。雌雄の見境なく何匹も重る

K・B症候群と同様。サイコは相手の肉体や心の破壊の残虐行為に性的興奮を示すことがある。この性的興奮は健常者の性欲とは全く別報酬系ドーパミン(オピオイドに似た麻薬作用)による。

心の破壊を伴う性的乱交や結婚・離婚を異常に繰り返す(逆転愛情欲求から生ずる行為)。

本シリーズ(その4-4)「6)サイコパスの性的サディズム論の誤り」参照)

単独饅頭共

集団行動異常:社会性のある動物は、社会性を失う

K・B症候群と同様。饅頭サイコは支え合う信頼関係(社会性)を破壊し、さらに恨み合い虐殺し合うサイコ饅頭構造へ作り変える(逆転承認欲求、逆転共同社会感情欲求から生じる)

饅頭サイコ

動物のK・B症候群は人が実験的に作り出したもので自然界には存在しないと考えられる。一方人間社会にK・B症候群(サイコ病)が存在するのは、人間が戦争と敗者を奴隷にする歴史を繰り返たためと考えられる。人間以外で戦争と奴隷社会の歴史を持つ動物はいない。サイコは戦争と奴隷社会に適応した精神構造と言える。

古代ギリシャの哲学者アリストテレスが「奴隷は生まれながらに奴隷であることを欲する」(アリストテレス『政治学』)と述べたがこれは、奴隷は真白後期に至った健常者であることを示している。奴隷は逃げられない絶望、逆らった場合の残虐行為を目のあたりにする絶望から真白後期の状態、支配者に言われた通りに従う精神状態になっている。古代ギリシャの起源は遊牧民がエーゲ海の漁村を襲い寄生し、支配し、奴隷化して成立した海賊国家で、支配層は遊牧民の末裔が占めたと考えられる。サイコ発生の人類史的メカニズムの詳細は後の項「経営とサイコパス」で述べる。

(a-2)サイコ3類型の内包関係とサイコ基本事項

(ⅰ)3類型:単独、中間、饅頭の内包関係

下にサイコ3類型の内包関係を図に示す。3類型の境目は明瞭でなく連続的。

単独サイコの方が饅頭サイコより残虐性が単純な猟奇性のためマスコミに取り上げられやすいが、饅頭サイコサイコパス中のサイコパスで肉体と心をぐちゃぐちゃにする最も警戒し、対処しなければならないサイコパスである。饅頭サイコの残虐性は単独サイコの肉体破壊や中間サイコの心を破壊する残虐性を内包しており、さらに徹底的に金品財産を奪い取る略奪寄生健常者をサイコ化(奴隷化)することが加わっている。

サイコの3類型とも、健常者に寄生することによって、逆転欲求の満足を得る。残虐寄生3類型に共通

(ⅱ)3類型のサイコ発症時期 

以下のように3類型のおおよその目安として発症時期が推定される。実際は隠れて行うので外部から知ることは難しい。

単独サイコ物心つくとすぐに5歳頃から周囲の弱い子をいじめ始める。健常者の認知欲求の形成時期、すなわち物心つく頃にサイコは逆転生存欲求、逆転認知欲求に基づく周囲への虐待を始める。例5神戸連続児童殺傷(酒鬼薔薇聖斗)事件の少年Aは「物心ついた時から弟に暴力のいじめ」を始め、小学校に入ると「隣の席の子のおなかをつねり上げた」(『絶歌』)

中間サイコ10歳頃から周囲の弱い子の悪口を言い、泣かすようになる。健常者の承認欲求の形成時期、すなわち仲間集団の一員を形成する頃にサイコは逆転承認欲求に基づく、心を破壊する虐待を始め、そのための集団(サイコ中間構造)を作り始める。

饅頭サイコ15歳頃から腕力のある人などをサイコ化し、サイコ化した人を使い金品を奪い、虐待する。健常者の共同社会感情欲求の形成時期、すなわち社会の一員として自己形成を求める頃にサイコは逆転共同社会感情欲求に基づく、サイコ饅頭構造を作り、人の信頼関係を恨み合う関係に、虐待する関係に変える。例14尼崎監禁殺人事件のは10歳で5歳の谷輪美子をいじめ、15歳の時には橋本家4人を従属させ、離婚させた可能性が大きく、の叔父(当時28)が暴力装置の位置を占めたと考えられる。人間関係を破壊し従属させる饅頭サイコの特徴が出ている。18歳の時には安藤みつゑを退職させて退職金約200万円を略奪し、略奪寄生の特徴もはっきりする。サイコパス研究者のロバート・ヘアは「サイコパスが最初に姿を現すのはほぼ14歳」(『サイコパス』2016、中野、p145)としたが、饅頭サイコのことを言っているとするとほぼ整合する。

(ⅲ)本シリーズの健常者の定義再確認

本シリーズの健常者=健康な偏桃体を持つ人目や耳や手足などが不自由であったとしても健康な偏桃体を持つ人は本シリーズですべて健常者である。偏桃体機能不全のサイコ病患者の対極として使用する用語。健常者とサイコ病患者の間に連続性はなく、スペクトラム(徐々に変化していく連続体)を形成していない。全くの対立関係である。対立関係の相互作用はあるが、スペクトラムではない。この精神構造は後の項「経営とサイコパス」で述べる。

健康な偏桃体を持つ人は人間的な魅力にあふれている健康な偏桃体を持つ人は学歴が低くても、文化的な水準が高いということがなくても、また身体に障害があったとしても、人間的な魅力にあふれている。逆に偏桃体機能不全のサイコ病患者歴が高くても、文化水準が高くても、スポーツ万能の強靭な身体を持っていても、残虐で人間的魅力はみじんもない。サイコは周囲の状況を読み、犠牲者を取り込むときなどに人間的であるふりをすることはある

健常者犯罪とサイコ病犯罪健常者犯罪は貧困や利害衝突や三角関係など原因・理由がはっきりしており、健康な欲求構造に基づく人間的な犯罪で、残虐を伴わない軽犯罪が多く、犯罪の圧倒的多数を占める。一方サイコ犯罪人間的ではなく、明確な理由がない、カラ理由を伴う残虐犯罪である。割合は少ないがその残虐性のために目立つ。反社会性人格障害者の犯罪は秩序を保てないことから生じ、重犯罪のことがあるが経済的理由がほとんどで、逆転欲求による残虐犯罪はない。

(ⅳ)サイコは「良心のブレーキが利かなくなった」のではなく「良心と逆方向にアクセルを吹かす」

サイコの残虐行為を「良心のブレーキが利かなくなった」とするのはサイコ理解を誤らす有害な表現。サイコはブレーキが利かなくなったのではなく、「良心と逆方向にアクセルを吹かす」。すなわち残虐を求めて加速する。

「サイコパスは前頭前野(前頭前皮質)のブレーキが利かなくなり、欲望が表面化した状態」とフロイト的な誤った見解をまだ述べる学者が多数いるので注意(例えば『サイコパス』(2016文春新書中野p83など)。これはサイコを健常者の延長上で理解しようとした典型的な誤り。サイコの欲求が健常者とは逆方向であることを本シリーズでは逆転欲求と言う言葉で表現している。逆転欲求の脳内メカニズムは本シリーズ(その4-5)「サイコパスの痛さが快感になるメカニズム」参照。サイコは麻薬中毒者が徐々に強い麻薬を欲するように、徐々に残虐性を増し、残虐行為を止められないだけでなく、さらに刺激の強い残虐へエスカレートし、加速していく。すなわち良心でなく逆転欲求にブレーキが利かなくなった状態になる。

前頭前野を含めた大脳新皮質や脳辺縁系は偏桃体の情報処理能力がオーバーフローして進化形成されたと筆者は考えている。すなわち、偏桃体の能力拡張機能であり、もともと相互に葛藤の矛盾は存在しない。生命の大原則に従って相互に補完し合う。健常者の精神構造は後の項「経営とサイコパス」で述べる。

サイコの場合には偏桃体が機能しないために全体の整合性が取れず、前頭前野などとの間に葛藤(サイコ苦悩)が存在する。フロイトはこの葛藤を観察し健常者の精神構造とする誤りに陥った。サイコ苦悩については本シリーズ(その4-4)「9)サイコパス自身は自分をどう感じているか(e)心に正常と悪魔の両者がいることに苦しむことがある」参照

(ⅴ)健常者とサイコの相互勘違い:共感と共鳴から生じる相互勘違い

健常者のサイコに対する4つの勘違い外見上サイコは健常者と違いがないので、特に停滞期のサイコは残虐性が影を潜め外見上健常者と全く違いが分からない状態になるので、健常者は①サイコが自分と同じ共感(感情)を持つと勘違いする。②話せばわかると勘違いする。③残虐行為を行ったとしてもきっと立ち直ると勘違いする。サイコ病が治らない限り、偏桃体機能が回復しない限り、本来の立ち直りはない。こんなひどいことを行うのだから④よっぽどの理由があるはずだと、サイコが言うカラ理由を重要な理由と、勘違いする。いずれも逆転欲求が分かると勘違いであったことが理解できる。これらの勘違いの具体例の説明は後の項「5-2)最近の事例:千葉酒々井町バラバラ事件、綺麗で健康に見える犯人」を参照。

サイコの健常者に対する1つの勘違い:外見上健常者はサイコと違いがないので、サイコは①健常者が自分と同じ残虐性を持つと勘違いする。残虐を行わないのは世間体などを考えて猫をかぶっているだけで本心は自分と同じ残虐を求めていると勘違いしている。饅頭サイコが健常者を疑似サイコ化して残虐行為をさせた時には、ほらほら、お前も残虐じゃないかとサイコ共鳴を起こしている。サイコ共鳴の具体例は後の項「5-2)(a-1)名大女子学生高齢女性殺人事件」参照

一部の精神科医の勘違い:健常者とサイコと外見が違わないので混同して、健常者もサイコと同様に残虐を求めていると勘違いする。特にフロイトの影響下の精神科医。後の項「5-2)(a)名大女子学生高齢女性殺人事件」の犯人が、自分がおかしいと気づき母に付き添われて精神科へ行ったとき「人を殺したいという願望は誰にでもある」「(殺人を犯せば)処罰されるなどと理論で教えるしかない」と指摘した。これはとんでもない誤り。そもそも健常者に人を殺したいという願望はない、サイコ病患者にある。「処罰が怖くて人を殺さない」という論理は健常者にもサイコにも当てはまらない。サイコは自ら死刑を求める者さえいるので処罰が怖いという前提は成り立たない。精神科医のところにサイコが、自分はおかしいと気づいた段階で治療処置へ誘導しなければならない。この対応は本シリーズ(4-65)「(L-7)サイコパス対策と治療体制」参照。健常者が人を殺した時にはその周囲でサイコが直接間接に係っている可能性が極めて高い。その殺人の周囲のサイコを見つけ出し、その影響を分析する必要がある。

(b)本シリーズの具体例24件のまとめ

本シリーズで述べた具体例を3類型(単独、中間、饅頭)に沿って以下の表にまとめた。

(b-1)類型:単独サイコ:18逆転生存欲求、逆転認知欲求が強い

逆転生存欲求が強いサイコは誰でもいいから殺す通り魔押入り身近な親族誘拐・拉致自宅へ誘い出し、などで殺す。逆転認知欲求が強いサイコは身体をぐちゃぐちゃにしたり、放火したりする。

犯罪区分と事件名

サイコ犯罪としての特徴内容:右欄は事件の詳細記述の本シリーズの対応項目

誰でもいいから殺す

逆転生存欲求

が強い

通り魔犠牲者多数秋葉原無差別殺傷事件2008加藤智大(25)

17人死傷。サイト掲示板「秋葉原で人を殺します」「でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います みんなさようなら」の通り実行。本人はなぜ犯行に及んだかよくわからない言動。死刑確定。2017年東京拘置所収監中

その4-2「1)逆転生存欲求」

押入り殺す犠牲者多数附属池田小事件2001、宅間守(37)

出刃包丁を使い23人殺傷。「なんで、幼稚園にせんかったんやろ? 幼稚園ならもっと殺せた」と証言。死刑判決に「やっと死ねる」と死刑を望み、判決後約1年で執行。【事件までに動物虐待、暴行、強姦事件、薬物混入事件を繰り返しており宅間のサイコ前兆犯罪がはっきりしている。前兆段階でサイコ病として処置があれば防げた

同上及び、その4-66「(d-3)(ⅲ)前兆犯罪サイコ判定(前兆犯罪フィルター)」

押入り殺す2人殺害大阪姉妹殺害事件2001、山地悠紀夫(22)

少年院退院後1年8か月後に「(16歳の時の)母親を(金属バットで滅多打ちにして)殺したときの感覚が忘れられず人の血を見たくなった」「誰でもいいから殺そうと思った」と押し入り刃渡り12㎝のナイフで姉妹殺害。母親殺害時も姉妹殺害時も殺害中に射精。控訴を自ら取り下げて死刑を望み25歳時に執行

その4-2

「1)逆転生存欲求」

押入り殺す犠牲者多数相模原障害者殺傷事件2016植松聖(26)

障害者等45人殺傷。「ヒットラーの思想が降りてきた」【カラ理由】で結束バンド、柳葉包丁5本、ハンマーなどをスポーツバッグに準備し、犠牲者を結束バンドで拘束した後に刺殺。事件前に津久井署が「他人に害を及ぼす恐れがある」として北里病院へ強制入院。隔離病室ではドアを蹴り、大声を出す。退院時に友人に「医者をだまして退院してきた」と話す。【北里病院段階でサイコ病の処置が必要だった。犠牲者が出てからでは遅い

その4-66「(d-3)(ⅲ)前兆犯罪サイコ判定(前兆犯罪フィルター)」

親族を殺す千葉君津祖父母殺害事件2015高2男(17)

誰でもいいから殺そうと思った。通行人でもいいが、逃げられると思い、身内にした祖父母に恨みもトラブルもないハンマー、ナイフ、つるはしを使い何度も殴ったり刺したりした。殺害中に射精。医療少年院処置

その4-2

「1)逆転生存欲求」

誘拐・拉致:旧ソ連ロストフ切り裂き魔1990

アンドレイ・チカティロ( 55) (Andrey Chikatilo)。52人をジャックナイフ、料理包丁ロープなどを使い殺害、内臓などを生で食べた殺害や残虐行為中に射精「私は生まれてくるべきではなかった。死刑になって当然だ」と。ペディア:アンドレイ・チカティロに詳細有

誘拐・拉致:大久保清(36)連続女性誘拐殺人事件1971

強姦致傷などで刑務所入りを繰り返した。1971/3/2に府中刑務所模範囚として仮釈放。釈放後2カ月で8人の女性を最新型スポーツカーで言葉巧みに誘い殺害。大学生、活動家、詩人などの顔を持つ。【小6の時に幼女の性器に石を詰め込むなどサイコ前兆を示す数々の出来事がある。サイコ病で対処できる体制が必要】

その4-66「(d-3)(ⅲ)前兆犯罪サイコ判定(前兆犯罪フィルター)」

 

首の切断

身体解体逆転認知欲求が強い

同級生を誘い出し解体例1佐世保女子高生殺害事件2014

同級生の首と左手首ノコギリなどで切断。胴体部分にも刃物で切った複数の傷。「人を殺して解体してみたかった」「体の中を見たかった」と供述。犯人(15)は国体の県代表になるスポーツ万能で成績優秀。小6時に給食に漂白剤などの混入を繰り返した【サイコ前兆がある】。医療少年院。

その4-6

「1)首の切断」

母親を解体例2会津若松母親殺害事件2007少年17歳

ノコギリで母親の首と右腕を切断。腕は、あらかじめ用意していた白のスプレーでデザインを施し、自宅の植木の鉢に手が生えているかのように飾っている。頭部をバッグに入れて警察へ行き逮捕。【頭部は「サイコ宝物」】。医療少年院

拉致(推定)し解体例3島根女子大生死体遺棄事件2009、30代男、

女子大生19歳の首切断両手足のない胴体部分、左足首が切断、左大腿骨の一部が別々の場所で発見。胴体部分の胸は刃物によってえぐり取られ、腹部は内臓の大部分が取り出され、胴体全体に焼けた跡皮を剥いだ跡もある。大腿骨は肉をそぎ取りっている。一部食べたかもしれない。犯人は画像記録を残した。自殺らしき交通事故死

拉致し解体例4東京埼玉連続幼女誘拐殺人事件1989宮崎勤(27)

4人の殺害や死後硬直した女児に性交行為をしている状況をビデオに記録した【サイコは記録を残す】。切断解体した時に、指をもぎ、醤油をかけて焼いて食べ、ビニール袋に溜まった血を飲んでいる(宮崎証言)。2008死刑執行45歳

誘い出し解体例5神戸連続児童殺傷(酒鬼薔薇聖斗)事件1997少年A(14)

20匹の猫の舌を切り「サイコ宝物」に。猫の頭部をつぶしたときに射精。人を殺してみたいと通り魔的に5人死傷。弟の同級生のを切断目をナイフで十字に刺し、口を耳まで裂き、血を飲んだ残虐行為中に射精。医療少年院退院後、2015年に32歳になり手記『絶歌』を出版

押入り解体例6名古屋妊婦切り裂き殺人事件1988未解決 

妊婦を絞殺。鋭利な刃物で、腹部を切り裂き胎児を生きたまま取り出した。子宮に電話受話器と人形のついたキーホルダーを入れた、入れた意味不明。胎児は太ももの裏、ひざの裏、睾丸を切られていたが一命を取り留めた。腹部切開跡から犯人は医学的な知識がない

その4-6

「2)身体解体」

毒殺

放火

逆転生存逆転認知欲求

毒殺例7静岡女子高生母親毒殺未遂事件2005

女子高生(16)は母親劇物タリウムで殺害しようとし、変化していく姿を記録に残した。ネットへの投稿から野良犬や猫の頭をつぶし脳髄が出るような激しい動物虐待を繰り返し行っていた可能性大

その4-6

「3)毒殺」

毒殺例8殺人医師ハロルド・シップマン事件1998逮捕

成績優秀で英国リーズ大学医学部卒の医師。主に薬物アヘン剤により最低でも215人、493人は殺害されたとされる。正確な数はわからない。サイコは機会があれば無限に殺し続ける。2004年刑務所内で首つり自殺(57)。【サイコは簡単に死ぬ】

毒殺例9米国殺人看護人ジェイン・トッパン事件1901逮捕47歳

住み込み看護婦として働きながら転々とし、そのたびにその家族をモルヒネとアトロピンを併用し殺害。分かっているだけで31人、100人以上とも言われるがジェイン自身も覚えていない。放火を行っており逮捕後放火狂とも診断された。

毒殺例10英国毒殺魔グレアム・ヤング事件1971逮捕23歳

14歳で継母、父、姉妹、学校の友人たちに毒物を与え、継母は死亡、逮捕。精神障害犯罪者病院9年で釈放。写真店に勤め数カ月の間に約70人にお茶に毒物を混入し2人死亡。犠牲者の症状の変化を日記に記録し残した

放火例9米国殺人看護人ジェイン・トッパン

上記毒殺の例9参照。犯罪者精神鑑定医の権威M.ストーンがサイコの幼少期の3大特徴放火動物虐待寝小便)の最初に放火を挙げている。最近の事例:外森さんを斧で殺した名大女子大生高齢女性殺人事件の女子大生も放火をしている

その4-6

「4)放火」

(b-2)類型:中間サイコ逆転愛情欲求・逆転承認欲求が強いサイコパス。説明と具体例は次項の「5-2)最近の事例「(b)類型:中間サイコ」参照

(その4-71)に続く

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2 コメント

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Unknown (一つ質問です)
2020-09-20 15:21:24
名古屋で発生した闇サイト殺人事件の犯人3人はサイコパスですか?
返信する
Unknown (lovetojunko)
2020-09-20 15:22:54
名古屋で発生した闇サイト殺人事件の犯人3人はサイコパスですか?
財産目当てでは普通の人は他人を殺すまでに至らないと思うので以前からずっと気になってましたが。
返信する

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