映画鑑賞大学ノートが6冊になりました。その中から今回は6作品を掲載しました。題名左のAAA~Eは映画の良かったものをAにしてランク付けしていますが、観た時の雰囲気で記していて、厳密なものではありません。面白くなかったというのもあります。以下ノート抜粋。
AAA’『マイ・フェア・レディ』(1964米 監督ジョージ・キューカー原題:My Fair Ladyグーグル翻訳:愛しの女性)
キレのあるオードリーの踊り、喜怒哀楽のハッキリとした表情、魅力的。華がある。ストップモーションを映像技術に頼らない所がMusical映画の極みと言った感じ。唄の詩、セリフの数箇所にポイントの高い言葉、重みのある言葉を入れている。教授がイイ。『ピグマリオン』のリメイク。
(下の画像左と中は下町で花を売って生活をしている粗野で下品な言葉遣いの田舎娘役のオードリー、喜怒哀楽がはっきり出る。画像右はDVDの表紙、言語学者の教授に言葉を直され、きれいになったオードリー。左下に教授。)
画像出典左:やっぱり憧れるのはオードリー・ヘプバーン不朽の名作からヘアメイクを学んでhttps://www.niwaka.com/ksm/movie/all-time-best/makeup/2/ (閲覧2019/6/1) 画像出典中:アッキーの幸せ日記 Akki's Happy Diary 2009年11月02日My Fair Ladyhttp://blog.livedoor.jp/akkihand/archives/51651308.html (閲覧2019/6/1) 画像出典右:アマゾン 、「マイ・フェア・レディ 特別版 [DVD]」表紙 (閲覧2019/6/1)
AAA’『荒馬と女』(1961米 監督ジョン・ヒューストン原題The Misfits訳:合わない人達)
アーサー・ミラーがモンローを思って描いた作品。マリリンと荒馬両方を手に入れる強い男ゲーブル。『こわれゆく女(カサベテス監督)』と同じテーマ。荒野で狂った様に叫ぶマリリン、それを黙って見ているゲーブル。ゲーブルの許容の広さ。お天気屋のマリリン。抱きしめたくなるようなモンロー、goodな作品。
(下の画像左は街で知り合った3人、真中にマリリン・モンロー、右にクラーク・ゲーブル、左にモンゴメリー・クリフト。画像中は野生の馬の群れを見つけて捕まえる場面。画像右は『荒馬と女』のマリリン・モンロー)
画像出典左と中:大沢村便り前期高齢者のヤケッパチ放浪記荒馬と女http://libai.cocolog-nifty.com/oosawamura/2009/10/post-1461.html (閲覧2019/6/1) 画像出典右:ウィキペディア『荒馬と女』(閲覧2019/6/1)
AA『ガープの世界』(1983米 監督 ジョージ・ロイ・ヒル原題The World According to Garpグーグル翻訳:ガープによる世界)
嫌みのない米映画、母親がいい。リアルさは見られないが、幸せそうな男女の姿。生き生きとしている。主人公の笑顔が可愛い(特に青年時代)。ウイリアムズが魅力的に演じて、母親役も強く素敵。最初とラストの曲OK。
構成の仕方が仏(フランス)映画っぽい。良いところばかり描き過ぎている感はあるが、それはそれで楽しい。“過去の人生が、1つの弧を描いていて、出来事が次の出来事に繋がっている”(一本の線)というセリフが印象的。
(下の画像左は父親がいない家庭(シングルマザー)を選んだ強く素敵な母親。抱いている子はガープ。画像中は成長し笑顔が可愛い青年時代のガープ、ロビン・ウイリアムスが演じた。画像右はガープが学生時代に知り合った女性と結婚し子供に恵まれた家庭の場面、中央が父親となったガープ)
画像出典左と右:こんな日は映画を観よう2009/09/11ガープの世界 (1882)[364]フィールズはなぜ曹長ガープに跨り、息子ガープを産んだのか…?https://tetsu-eiga.at.webry.info/200909/article_36.html (閲覧2019/6/1) 画像出典中:ササポンのブログ、91 「ガープの世界」 暴力世界の優しい男と、怖くて強くてわがままな女たちhttps://ameblo.jp/sasayoshihiro/entry-10167040496.html (閲覧2019/6/1)
AAA’『キンドレッド』(1986英製作 監督ジェフリー・オブロウとスティーブン・カーペンター原題The Kindred:グーグル翻訳できず、赤い生物種?)
ホラーとしての程度高い。主人公とその他の登場人物がそれぞれ個性を持っており魅力的。気持ち悪さも1級でスプラッターとしてもOK。研究に執念を燃やした母親と博士。研究結果の生物に対し、自分の子供の様に愛情をソソいだ母の姿が感じられてとてもよかった。生物リアル。設定に幅がある。良くまとまっている。主人公特に魅力的。女ながらに、恐い研究を成した母親がまさに恐畏。博士役のロット・スタイガーは『悪魔の棲む家』『夜の大捜査線』にも出ていた。
(下の画像左は生命科学の研究で人間を作ろうとした母親役キム・ハンター、病気になりベッドで遺伝子研究者の息子へ研究の生物を殺してくれと頼む場面。画像中左は母親とともに人工生物の研究をしていたロット・スタイガー扮する博士。画像中右は母親の研究を支持している研究者役のアマンダ・ペイズ。画像右はアマンダ・ペイズが研究の影響で魚類化し顎にえらが生じている場面)
画像出典左:『キンドレッド』http://www.ne.jp/asahi/betty/boop/kindred.htm (閲覧2019/6/1) 画像出典中左:STOJO.com The Kindred - 1987http://www.stojo.com/Kindred.html (閲覧2019/6/1) 画像出典中右:NNDB Amanda Payshttps://www.nndb.com/people/663/000103354/ (閲覧2019/6/1) 画像出典右:ピンポイント・ブリッツ―或いは残念で雑な戯言ブログ2013年07月26日お魚さんな美女!?―『キンドレッド』(1987 英)を観てhttp://blog.livedoor.jp/manteuffel_jyas/archives/30352758.html (閲覧2019/6/1)
B’『愛の嵐』(1975伊 監督リリアーナ・カヴァーニ原題Il Portiere di notte, 英題: The Night Porter直訳:夜のポーター)
暗くてイヤらしい。社会性のある映画だが男と女の愛を幻想的に描いている。男の狂気、SEX描写がいい。女の理性と激しさを共にキレイに描いている。
(画像左はナチスドイツ支配下の収容所でユダヤ人少女が将校にもてあそばれるところ。戦後13年、将校は過去を隠してホテルのポーターをしていた。少女は結婚し夫とともに宿泊に来て、ポーターがナチス将校であることに気がつく。画像右はユダヤ人女性を演じるシャーロット・ランプリング)
画像出典左:夜勤のボーイ2013/4/25『愛の嵐』https://blogs.yahoo.co.jp/tdbozcw/8923651.html (閲覧2019/6/1) 画像出典右:田中小実昌著『コミマサシネノート』映画『愛の嵐』ナチ親衛隊員には収容所で出会ったユダヤ人少女はサロメhttps://blog.goo.ne.jp/masamiterada/e/4a7dc89af0c47f16727c9c70693dda02
E『愛人(ラマン)』(1992仏英 監督ジャン=ジャック・アノー原題L' Amant訳:恋人)
面白くナイ
(下の画像左は主人公のフランス人少女。画像右は少女の恋人の白いスーツの華僑中国人青年と歩く少女。舞台はフランス植民地時代のベトナム)
画像出典左:rocorinne bookwormこの映画観たよ。『愛人(ラマン)』 ニンフェットの告白 その1http://rocorinne.hatenablog.com/entry/2016/02/26/000333 (閲覧2019/6/1) 画像出典右:gurito「愛人/ラマン」20160924 http://gurito.com/?p=6425 (閲覧2019/6/1)
以上F.Iでした。