横浜映画サークル

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メンバーが選ぶ2018年前半に観た映画で良かった、又は印象的な作品(2/2)

2018-07-21 14:32:43 | メンバーが選ぶ良かった、又は印象的な映画

メンバーが選ぶ2018年前半に観た映画で良かった、又は印象的な作品(1/2)の続き。

Aさん

万引き家族』(2018日本 監督 是枝裕和)

かつてカンヌ映画祭で柳楽優弥(やぎらゆうや)少年が最優秀主演男優賞を受賞した『誰も知らない』(2004監督是枝裕和)の系統の映画。ドキュメンタリータッチで、セリフは少なく、現代の社会問題(万引き、貧困、犯罪、風俗、児童虐待、年金不正受給など)をふんだんに盛り込んでいる。が、大きな違いは、今回は盛り込みすぎだということ。誰が主役ということなく群像劇のようになっているのだが、その分焦点がぼけるし、一人一人の人物の掘り下げが少ない。

疑似家族のようなこの家族に愛があったか? やっぱり疑問符が付く。監督の狙いはどこにあったのか? パルムドール受賞なのだからと思って観たが、期待が大き過ぎた。今回の城少年は無言で訴えるような目がとても印象的もっと少年中心のストーリーにしても良かったのでは

(下の画像左は万引きの常習犯父親役リリー・フランキーと出かける息子役の城桧吏(じょう かいり11歳)、画像右は城のアップ画像、目が印象的な表情を出す)

画像出典左:FASHION PRESS映画『万引き家族』 是枝裕和監督が犯罪で繋がる家族を描く、リリーフランキー×安藤サクラ×松岡茉優https://www.fashion-press.net/news/36215/2 (閲覧2018/7/13)画像出典右:万引き家族の子役の城桧吏が話題だが本名?読み方や名前の意味や由来は?http://memento79.net/manbikikazokukoyaku-11011 (閲覧2018/7/13)

(下の画像左は『誰も知らない』の母親から置き去りにされた子供たち4人。左から3人目が長男の明(あきら)役の柳楽優弥(やぎらゆうや)。学校に通うことを許されず、明以外は外に出てはいけないという母の命令を守っていた。画像右は柳楽当時14歳。電気・ガス・水を止められ困難な生活でシャツはボロボロになっている)

画像出典左右とも:映画「誰も知らない」レビュー。ネグレクト(育児放棄)の闇と子育てについて考える。http://jiik.jp/articles/YSxXr(閲覧2018/7/13)

にっぽん昆虫記』(1963日本 監督 今村昌平)

旅先のフランスの名画座のようなところで偶然に観た映画。この映画のことは知らなかったのだが、今村監督のベストワンとも言われているらしい。

大正7年から昭和半ばにかけて、東北の貧農に生まれた一人の女性の生き様を描く。地主にお金のために三男との足入れ婚(試し婚のようなもの)を強要され、娘を産み、やがて働きに出た東京で売春宿の女中から成り上がり、組織の元締めとなっていく。今村監督はそのエネルギッシュな生と性を昆虫の生命力に例えて観測日記のように描いた。主演の左幸子は、ベルリン映画祭で日本人初の主演女優賞を受賞している。

二時間あまりの映画で、よく一人の女性の数奇な半生を描き切ったものだと感心した。貧困や裏切りや近親相姦や犯罪など、ともすれば暗くなりがちなところを、今村監督はテンポの良さと淡々とした語り口でぐいぐいと引っ張るように見せていく。主人公はどん底に落ちそうでもどこかユーモラスなので救われる。出会った男たちを踏み台にしてのし上がっていくのだが、最後まで純粋な愛を交わしたのは、血のつながらない少し頭の弱い父親だけだった。そのことが悲しくも美しく心に残る。体当たりで演じた左幸子の演技が秀逸である。

(下の画像は主人公を体当たりで演じた左幸子)

画像出典:福岡市総合図書館映像ホールシネラhttp://www.cinela.com/schedule/139html/nikkatsu2.htm (閲覧2018/7/13)

 

Mさん

ウィル・ペニー』(1968米国 監督トム・グライス 原題:Will Penny)

 老練なカウボーイ、ウィル・ペニーが、カリフォルニアをめざして旅をしている女性カザリンと知り合う。ならず者の一団と争ってケガをしたウィルを、カザリンは手厚く看護するうち、ほのかな愛情をおぼえていく。だが50歳になるウィルには、カザリンと一緒に暮らすことを希望することはできなかった……。

主演はチャールトン・ヘストン、名作「猿の惑星」と同じ年に公開。カウボーイの生活が淡々と描かれ、派手なアクションはないが面白く観れました

(下の画像左は主人公ウィル・ペニーを演じるチャールトン・ヘストン。カウボーイは牛の世話請負人で牧場の雑用や遊牧民のように牧草を求めて移動することも請負う。主な舞台は冬には雪が降る牧場。画像中は優しく知的な女性カザリン。画像右は銃を構えるカザリン、後ろに息子がいる)

画像出典左と中:もうオレは50歳だ。家庭なんて持てない------It's too late for me ------「ウィル・ペニー」http://motolovelyboy.hatenadiary.com/entry/2015/05/11/110154 (閲覧2018/7/21)画像出典右:ウィル・ペニー アメリカ(昭和42年:1967)http://kakitubata.hanagasumi.net/kaigaieiga/willPenny/willPenny.html (閲覧2018/7/21)

グレイテスト・ショーマン』(2018米国 監督マイケル・グレイシー 原題:The Greatest Showman)

公開時には自分も恥ずかしながら舞台でミュージカルの稽古中。テーマも「みんな違っていい」。タイムリーでした。公開された撮影風景も拝見しましたが見事なチームワークでした。ブルーレイの発売日には早速、購入しました。

(下の画像左はアメリカで1800年代に見世物ショーなどの実在した興行師PTバーナム役ヒュー・ジャックマン。画像中左は1800年代に実際に出演していたタイ出身の結合双生児のチャン兄弟、一つの肝臓を共有していた。チャン兄弟は生涯結合したまま64歳まで人生を全うした。画像中右は出演していた3本足のレンティーニ。レンティーニは、結合双生児の変形と考えられている。画像右は出演していたひげ女性アニー・ジョーンズ。女性でありながら濃い口髭がある。映画ではひげ女性役のキアラ・セトルが次のように歌う『心の誇りは失わない。居場所はきっとあるはず。輝く私たちのために。言葉の刃で傷つけるなら、洪水を起こして溺れさせる。勇気もある、傷もある、ありのままでいる。これが私。気を付けろ、私が行く。自分で叩くドラムが伴奏。見られても怖くない、謝る必要もない。これが私。心の弾を受け続けた、でも撃ち返す。今日は恥も跳ね返す』)

画像出典左:久しぶりの映画鑑賞!グレイテストショーマンを観たhttp://littleboo.babymilk.jp/me/moved/greatest-showman/ (閲覧2018/7/21)画像出典中左:ウイキペディア『チャン&エン・ブンカー兄弟』(閲覧2018/7/21)画像出典中右:ウイキペディア『フランク・レンティーニ』(閲覧2018/7/21)画像出典右:ウイキペディア『髭女』(閲覧2018/7/21)

焼肉ドラゴン』(2018日本 監督 鄭義信)

万国博覧会が催された1970(昭和45)年。高度経済成長に浮かれる時代の片隅。関西の地方都市の一角で、ちいさな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む一家の話。今だに残っている韓国、北朝鮮そして日本の問題。舞台の映画化だそうで雰囲気がわかります。三姉妹の一人、井上真央さんの今までにない大人の演技には感心しました。題材が題材だけに興行的に苦戦しているのが残念です。

(下の画像は一家が勢ぞろいの記念写真。右端に日本軍人として出兵して左腕を失って「焼肉ドラゴン」を始めた父親がいる。左端に母親。母親の二人の連子を中央手前右の井上真央とその後ろの真木よう子が演じる。父親の連子は左端の母親の後ろの桜庭ななみが演じた。井上真央の恋人役に中央手前大泉洋。井上真央は、私は「頭の先からつま先まで韓国人」と話す。中学へ行った長男右から二番目は激しいいじめに会う)

画像出典:焼肉ドラゴンhttps://formerly.jp/442 (閲覧2018/7/21)

 

F.Mさん

よかった映画✳︎『空飛ぶタイヤ』(2018日本 監督本木克英)

池井戸潤氏原作なのと、実際に有った話をモチーフにした点とで、とても興味深く見ました。

我が家でも仕事上、過去その会社のトラック🚚を長年使用してまして・・幸い何事も無かったのですが、そんな事が有ったのか・・と改めて驚き、この映画のお陰で知れてよかったと思いました。

(下の画像は原作者の池井戸潤1963年6月生まれ55歳。三菱銀行に約8年務め、退職して執筆活動へ。銀行の内幕を描く『半沢直樹シリーズ』、中小企業と大企業の技術者の葛藤を描いた『下町ロケット』など。『空飛ぶタイヤ』も池井戸潤が追及する中小企業と大企業のはざまを描く作品)

画像出典:AERA「半沢直樹」原作者「半沢の真似はしない方がいい」https://dot.asahi.com/aera/2013082700007.html (閲覧2018/7/21)

✳︎『万引き家族』(2018日本 監督 是枝裕和)

その時、親の虐待で幼い少女が殺された事件の報道が盛んにされていた時期でも有り、その点だけでも印象に残る映画になりました。安藤サクラさんがとてもよかった❣️と実際に子育て・孫育てに奮闘してる友人の言葉に、深く頷きました❗️

(下の画像は体に傷のある少女左を洗ってあげている安藤サクラ)

画像出典:是枝裕和監督最新作『万引き家族』予告編https://www.youtube.com/watch?v=Vb-a4bmdtOM (閲覧2018/7/21)

✳︎『64-ロクヨン-前・後編』(2016日本 監督 瀬々敬久)

横山秀夫氏原作は、改めて面白いと‼️豪華キャストの映画版よりも、ピエール瀧主演のテレビ版の方が、よかったと思いました。

(わずか7日だけであった昭和64年に起こった少女誘拐事件。下の画像左は主人公県警広報官役の佐藤浩市。画像右はテレビ版で同じ広報官役のピエール瀧)

画像出典左と右とも:Cinema-Fan 64-ロクヨン-映画とドラマ比較してみる(キャスト・ロケ地)http://www.cinema-fan.xyz/entry/2016/04/30/64- (閲覧2018/7/21)

 

H.Eさん

モリのいる場所』(2017日本 監督 沖田修一)

 30年にわたり庭の生きものを観察して描き続けた画家・熊谷守一(くまがいもりかず、通称モリ)をモデルに晩年の夏の一日を描いた作品。モリの山崎務、妻の樹木希林のかけ合いは絶妙。この映画を観るまで熊谷守一という画家を知らなかったので、もっと知りたくなった

(下の画像左は画家モリ役の山崎努と妻秀子役の樹木希林。画像中は囲碁を行っている実際のモリ夫妻。映画でもこの場面がある。画像右は小鳥を手に載せている実際のモリ)

画像出典左:シネ・リーブル池袋上映作品森のいる場所https://ttcg.jp/cinelibre_ikebukuro/movie/0443400.html(閲覧2018/7/29)(閲覧2018/7/29)画像出典右と右:アトリエの画家(7) いい夫婦・・・熊谷守一記事をクリップするhttps://blogs.yahoo.co.jp/atoriemimiran/36488417.html(閲覧2018/7/29)画像出典中:アトリエの画家(7)熊谷守一https://blogs.yahoo.co.jp/atoriemimiran/36522733.html (閲覧2018/7/29)

(下の画像左はモリの若い1918年38歳の時に描いた妻秀子の肖像画『某夫人像』。モリ役の山崎努はモリの作品展を観て「始めの頃の作品は油絵で何度も塗り重ねているが、特に晩年の画は、シンプルな、印象としては、サーと1回だけで塗っているという感じですよね。そういうところがね、僕は、ちょっとこれはこじつけかもしれないけども、演技に似ているような気がする。演技と言うのは1回ですからね。シンプルな勢いのある絵は良いんじゃないかな。引かれるところですね」とNHKの番組で述べている。下の画像中モリ85歳1965年の作品『猫』、画像右は91歳1971年の作品『赤蟻』。モリは87歳の時に文化勲章が内定したが「お国のためには何もしていないから」と辞退した。モリは「私は生きていることが好きだから、ほかの生きものもみんな好きです」と話す)

画像出典左:CINRA.NET『没後40年熊谷守一 生きるよろこび』『某夫人像』1918年38歳 豊島区立熊谷守一美術館https://www.cinra.net/event/gallery/138211/4 (閲覧2018/7/29)画像出典中:熊谷守一「生きるよろこび」展https://note.mu/yusukefujita/n/n8215a5369eb5 (閲覧2018/7/29)画像出典右:〇サンブログ熊谷守一展https://blog.goo.ne.jp/akmaru_2005/e/c1b92d8d7bf6590a9f514cda780158f8 (閲覧2018/7/29)

万引き家族』(2018日本 監督 是枝裕和)

ラスト女の子が、ベランダにひとりいるシーン、目黒の女児虐待と時期が近かった事もあり、何とも言葉がなかった。(下の画像の左の女の子が虐待を受けていたと思われ、傷が体にあった)

画像出典:『万引き家族』出演の11歳。城桧吏は、日本映画の救世主!?https://movie.smt.docomo.ne.jp/article/1137386/ (閲覧2018/7/30)

以上です。

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