横浜映画サークル

サークルメンバーの交流ブログです。

メンバーの鑑賞感想や映画情報など気軽に記述しています。

メンバーが選ぶ2018年前半に観た映画で良かった、又は印象的な作品(1/2)

2018-07-11 21:07:38 | メンバーが選ぶ良かった、又は印象的な映画

メンバーからメールで頂いた2018年前半に観た映画で良かった、又は印象的な作品は次の通りです。作品西暦は日本公開年度です。メンバーが2018年前半に観たもので公開年度や劇場で観たかに拘っていません。TVやレンタルBDなどを含めて選んでいます。

Nさん

 まず、印象に残った作品として『万引き家族』(2018日本 監督 是枝裕和 英題:Shoplifters)です。

 なんと言っても男の子と女の子の子役の存在感が圧巻でした。

 一番印象に残ったところは、刑事に「母親になりたかったのか?」と尋問された安藤サクラが正面カメラアップのまま、表情がだんだん歪んでいく顔です。このシーンが長くて、その長いカット時間で私はこれまで子どもたちに愛情たっぷり注ぐ慈愛ある女性と見ていたのですが、次第に安藤サクラの表情の変化と共に、これは子どもを万引きした?…いや~誘拐ではないか!と我に返った感覚が起こりました。

6人それぞれにそれぞれの思い巡らせられる作品でした。

(下の画像左は近所の団地の陰で震えていた女の子を見かねて連れて帰り真ん中に寝せている。女の子の体に虐待らしき傷があった。右にリリー・フランキー、左に安藤サクラ。画像右は家族全員6人。左端に母親役の安藤サクラ、その右は連れ帰り6番目の家族となった女の子。中央の父親役リリー・フランキーに抱えられているのは父から万引きのコツを教えられる息子。右端におばあちゃん役の樹木希林がいる)

画像出典左右とも:是枝裕和『万引き家族』予告編 リリー、安藤サクラらの「許されない絆」https://www.cinra.net/news/20180418-manbikikazoku (閲覧2018/7/9)

次は楽しめた作品の『帝一の國』(2017日本 監督 永井聡)です。管田将暉他出演。今年TV地上波で見ました。

ストーリーは超名門男子高校の生徒会長選挙をめぐる戦闘コメディです。感想は、どこかの総裁選を彷彿させてとにかく笑い100%で、面白かったです。

(下の画像は生徒会長選挙を争う関係図。イケメン勢ぞろいであの手この手の選挙戦。いずれも20代最高29歳で高校生役を頑張っている。顔写真の右に原作マンガの顔、映画では髪形など原作のイメージを大事にしている。主人公帝一の父親の経産省官僚役に吉田鋼太郎がいる)

画像出典:菅田将暉主演「帝一の國」17年4月29日公開!野村周平、竹内涼真らイケメン俳優ずらり勢ぞろいhttps://eiga.com/news/20161116/2/1/02/ (閲覧2018/7/9)

 

Uさん  

1)『タクシー運転手 約束は海を超えて』(2017韓国 監督チャン・フン 英語題名A Taxi Driver)

この作品は1980年5月18日から27日にかけて韓国光州市を中心として起きた民衆の反政府蜂起デモに対して、当時実権を握っていた軍が市民を敵とみなし銃弾を浴びせ弾圧した光州事件を描いています。映画は、ソウルで1人娘と平凡な毎日を送っていたタクシー運転手と、光州での事件の真実を取材しようとするドイツ人記者を中心に、彼らを取り巻く平凡な市民や学生に起きた悲劇を描いたものです。当時の韓国は全斗煥の軍事政権下でしたが、野党指導者の金泳三や金大中が逮捕されたのをきっかけに、金大中の地元である光州市の民衆が蜂起したのでした。しかし、軍事政権は光州市に通じる道路を閉鎖し、外部への情報統制を敷いて、光州では学生を中心とした暴徒が騒いでおり兵士らが犠牲になっていると、テレビなどで嘘の報道していたのでした。

ドイツ人記者ピーターは真実を知ろうと、言論統制の敷かれた光州に取材に行くために、英語もろくに話せないタクシー運転手マンソプを高額のチップで雇い、検問を通り抜けて光州市に入るのでした。彼らは実際に目撃した光州市内の現実は、無防備の市民を兵士が銃撃している光景であり、市内の病院には犠牲になった若者らがいっぱいの有様でした。

映画は、平凡なタクシー運転手マンソプが学生や親切なタクシー運転手と出会い、真実に目覚めていく姿を通して、光州事件の真実を再認識させてくれるのでした。

韓国では1200万人突破の記録的大ヒットとなっています。韓国の人口が5200万人であるので、なんと4人に1人が見たことになります。このようなタイプの映画が大ヒットするのは日本では考えられないことです。韓国の市民パワーも感じさせられました。

(下の画像左は主人公のタクシー運転手、高額を提示されて喜んでソウルから光州市へ向かう。画像中はタクシーの依頼者ドイツ人記者。画像右は実際の光州市民のデモ)

画像出典左と中:タクシー運転手 約束は海を超えてhttps://twitter.com/taxidriver0421 (閲覧2018/7/7)画像出典右:4033号光州事件http://s.webry.info/sp/hotcroqmaster.at.webry.info/201805/article_14.html (閲覧2018/7/7)

2)『空飛ぶタイヤ』(2018日本 監督本木克英)

 実際にあったM自動車のリコール隠しをモデルにした池井戸潤の小説「空飛ぶタイヤ」はテレビでも放送されていたが、今回初めて映画化されたものです。運送会社のトラックから1トン以上もあるタイヤが外れ、歩道を子供と歩いていた主婦が亡くなった。トラックは大企業グループのホープ自動車であり、原因は整備不良であるとの結論が警察に届けられた。しかし、自社の整備員を信じる運送会社の赤松社長は自ら調査を行い、原因が整備不良ではなく、トラックの部品そのものにあることを突き止め、大企業によるリコール隠しが行われていた現実を知るのでした。

 映画では、赤松社長が従業員や家族の生活を守りながら、真実を知ろうと奮闘する姿がテンポよく描かれていました。ただし、2時間という短い時間内では描ききれないものも多く(ホープ自動車内部でのやり取り、内部告発者の葛藤、報道機関の問題点など)、その点が残念でした。

(下の画像左は三菱ふそうトレーラー。事故の車種とは異なります。事故は2002年横浜市瀬谷区の中原街道でおき、トレーラーの左前方のタイヤが外れた。画像右は映画での整備不良の責任を負わされた運送会社メンバー。左端の茶パツヘアーは自動車整備士役の阿部顕嵐(Love-tune/ジャニーズJr.)、左から2人目は運送会社社長赤松役の長瀬智也、左から3人目は専務役笹野高史、右端は整備課長役六角精児)

画像出典左:三菱ふそう トレーラー 平成17年式 KL-FV50LHRhttp://www.aritou-shouten.co.jp/modules/truck/index.php?action=DataView&data_id=20136 (閲覧2018/7/7)画像出典右:映画ナタリー 長瀬智也「空飛ぶタイヤ」サザンの主題歌フィーチャーした特別予告が劇場で上映https://natalie.mu/eiga/news/280687 (閲覧2018/7/7)

3)『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(2018米国 監督ジェイク・カスダン 原題:Jumanji: Welcome to the Jungle)

 1995年に映画化されていますが、今回の映画はCGによる迫力が大幅に加わって、映像は前作をしのぐ面白さがありました。前作はゲーム盤を置いたメンバーの家や街が舞台だったのですが、今回はメンバーがそれぞれのキャラクターになりきって、テレビゲーム(ジャングル)の中に入ってしまうのが時代の経過を感じさせられて面白かったです。

 ゲームの主人公になった4人がそれぞれの能力を出し、助けあってゲームをクリアしていくのはゲームをやらない私にも楽しめた映画でした

(下の画像左はすべての始まりになるゲームボードJUMANJI、これが題名。画像中は校長から掃除を言い渡された高校生4人が掃除をさぼってJUMANJIのゲームを始めた場面。4人はJUMANJIの魔法の力によりゲームの人になってジャングルの世界へ吸い込まれる。画像右は年齢や性別などが変わってゲームの中の人になってしまった高校生4人)

画像出典左中右とも:我想一個人映画美的女人blogジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル/JUMANJI WELCOME TO THE JUNGLE https://blog.goo.ne.jp/some-like-it-hot/e/e10f3ab242059b5b44b01b4482bfb4e0 (閲覧2018/7/8)

 

STさん

ベスト作品は『リメンバー・ミー』(2018米国、監督リー・アンクリッチ 原題:Coco)

映画の中で、人は2回死ぬ。1回目はこの世で死んで、あの世で生きている。2回目はあの世から姿を消した時に、本当の死を迎える。あの世から姿を消す2回目の死は、この世で1回目に死んだ人をこの世の人が誰も思い出さなくなった時に生じる。下の画像左はあの世で歌う主人公のミゲル少年中央。中央の大きな帽子をかぶった人をミゲルは大叔父さん(ミゲルはひ孫)と思い込んでいる。画像右はこの世でのミゲル少年とミゲルのおばあさんのココ(Coco)。原題のCocoはこのおばあさんの名前。思った以上に内容が深く、思わぬ展開で感動的。映画本編が終わって最後のスタッフなどの名前が出てくる途中でテロップが出てくる「時を超えて、私たちを支えてくれた人々をけして忘れない」という内容。映画は本編が終わってもすぐ帰らない方がいい。このテロップを見落とすと、この映画の重要なメッセージを見落とすことになる。題名の意味がこのテロップからもわかります。また頑張ろうかなと思わせてくれる、生きる力を与えてくれるようなとても爽快な作品でした。

画像出典左:アカデミー賞「主題歌賞」受賞!映画『リメンバー・ミー』より橋本さとしが歌う本編シーン公開https://entertainmentstation.jp/news/189057 (閲覧2018/7/4)画像出典右:#ママココ photos & videos https://www.imgrumweb.com/hashtag (閲覧2018/7/4)

 2番目は火垂の墓(1988日本、監督高畑勲)ストーリー:太平洋戦争中に兄妹が必死に生きていく姿を描く。下の画像左は防空壕に住んで4歳の妹の面倒を見ている主人公14歳の清太。画像中左は清太に甘える妹。画像中右は元気な時の妹節子。画像右は食べるものがなく、栄養失調でやつれていく節子にあめのドロップをなめさせる場面。この後節子が死亡して、主人公は海の砂浜で一人で節子を火葬にして小さな骨をドロップの缶に入れる。あまりに悲しい作品なので、後半はつらくて直視していられないくらい。いつまでも心に残る名作

原作との違い:最も大事な最後のホタルの場面が違う。原作の最後は、ずいぶん前に読んだので多少記憶違いがあるかもしれないが、およそ次のような場面。鉄道線路際の古くなった枕木を立てて鉄条網を付けた防護壁のところに主人公14歳の少年清太は足を前に出し腰を下ろしてしゃがみ、いよいよ死に近づいて水のような下痢便を出しながら意識が遠くなっていき体が前かがみになった時に、ドロップの缶が手から落ちて転がり、缶の中に入っていた少年が火葬にした4歳の妹の白い小さな骨が転がり出て草むらの中に入っていった。そのとき草むらからホタルがぱっと飛び立った。妹の墓はそのホタルが舞った草むらであった。これが原作の題名「火垂の墓」。映画には原作の最も大事なこの場面がない。それでも映画は、少年清太の姿を生き生きと描いている。原作者の野坂昭如は、自分の少年時代の体験を基にした、主人公清太が野坂で、食べ物がなく衰弱してほぼ死の状態になったことや自分の妹が亡くなって一人で火葬しドロップ缶に骨を入れたことなどは、ほとんど実際のとおりと話していた。

画像出典左:高畑勲『火垂るの墓』を読み解く3つのポイントhttps://cinema.ne.jp/recommend/hotaru2018041317/ (閲覧2018/7/5)画像出典中左:「火垂るの墓」実話だった!?裏話が残念すぎるhttps://ghibli-animetoshidensetu.net (閲覧2018/7/5)画像出典中右:アマゾン火垂るの墓 Soundtrackhttps://www.amazon.co.jp (閲覧2018/7/5)画像出典右:火垂るの墓 ドロップやないhttps://www.youtube.com/watch?v=6mdYPBIuhJY&list=PLXU8ndW4uX06ohJ-2ptR0wluvgY98_fME (閲覧2018/7/5)

3番目はザ・サンド(2015米国 監督アイザック・ガバエフ 原題:The Sand)

未知の生物のSFサスペンスもの。ストーリー:真夏の海辺の砂浜に突然生き物を溶かし込む細菌のような未知の微生物が現れる。下の画像左は砂浜に倒れ顔を砂に付けたとたん微生物に溶かし込まれていくサーファー。砂の上に舞い降りた鳥も砂の中に溶かし込まれる。画像右は昨夜どんちゃん騒ぎをしていた学生たち。昨夜人食い砂に溶け込まれていく人を見てドラム缶に逃げ込んだ学生。ドラム缶の外に出られない。ドラム缶の学生は、朝起きて海小屋から降りてきてタラップのところにいる二人に砂に足をつけるな、と叫ぶ。左の車で夜を過ごした学生も起きてくるが、ドラム缶の男は砂に出るなと叫ぶ。感想発想の面白さがいい。海小屋は小さなもので近くに人はいない。さてどうなるか、見てのお楽しみ。残虐場面はあまりなく、楽しめる。

画像出典左右:더 샌드> 머리가 나쁘면 몸이 고생http://blog.naver.com/PostView.nhn?blogId=cradmaser342&logNo=220793603938 (閲覧2018/7/6)

メンバーが選ぶ2018年前半に観た映画で良かった、又は印象的な作品(2/2)へ続く

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
« 映サ会員が参加する『サンハ... | トップ | メンバーが選ぶ2018年前半に... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

メンバーが選ぶ良かった、又は印象的な映画」カテゴリの最新記事