ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

プーチンよ、あれはどうした

2022年05月29日 | 国際・政治(欧米)

最近のウクライナ情勢

 

ウクライナは、首都キーウ周辺の戦闘でロシア軍を押し返した。しかし、東部は隠れるものが少ない平原であり、東部や南部はロシアやクリミアと地続きなのでロシア軍への補給もうまくいっているのか、ウクライナが劣勢のようです。

 

もともとロシアはこの地域を攻める程度の能力しかなかったことをロシア自身が認識したので、ロシア軍の主力をとりあえず東部や南部に集中しているのだと思われる。

 

21日の安全保障会議でSVR長官がシドロモドロ

 

ロシア軍のウクライナ侵攻開始は2月24日。その3日前の21日に行われたロシア安全保障会議の映像が公開されている。これを見ると、丸屋根の広い部屋にプーチン大統領と側近が一堂に会しており、その映像が公開されている。

 

この会議で面白いのは、プーチン大統領が対外情報局(SVR)長官セルゲイ・ナルイシキンを質問でシドロモドロに追い込んだことと、この画像が公開されていること。プーチン大統領が公開の席でSVR長官に恥をかかせたのは、なぜ?

 

私の推測は、ロシア軍の侵攻の前に連邦保安局(FSB)はプーチン大統領にとって心地よい(ということは実態とは異なった)情報を上げたのに対し、対外情報局(SVR)はプーチン大統領にとって面白くない情報(正しい情報)を上げたから、対外情報局(SVR)を懲らしめようとした?

 

プーチン大統領はキーウ周辺のロシア軍の苦戦で、間違ったウクライナ情勢を報告したとして、連邦保安局(FSB)を粛清したと報道(事実かどうかわからないけど)されているので、あながち外れた話ではないと思う。

 

ショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長との会談

 

開戦3日目の2月27日、長い机の端にプーチン大統領、そこから10mほど離れた席にショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長が並んで座っていた。ウクライナ侵攻に手間取っているのをプーチン大統領から追及されていたのか? この画像を見ると、ショイグ国防相はイヤそうな顔をしていたがゲラシモフ総参謀長は淡々としていたように見えた。

 

ショイグ国防相は準備が整わないうちのウクライナとの開戦で、ロシアが苦境になることを知っていたのかもしれない。

 

アゾフ製鉄所のプーチンの指示はどうなった?

 

4月24日に公開された動画(何日に行われた会談かは不明)では、プーチン大統領とショイグ国防相(なぜかスーツ姿)が対面で座って、ショイグ国防相から報告を聞いている。

(「様子のおかしいプーチン」でも書いたように、この動画ではプーチン大統領の右手はずっと机の端を握っていた)

 

ショイグ国防相の報告の後、プーチン大統領は「アゾフスタリ製鉄所攻撃を中止し、代わりに封鎖するよう指示した」と報道されている。

 

しかし、その後の報道を見ると、製鉄所への攻撃は続いていた。ということは、プーチン大統領の指示を軍は無視したのか、それともウクライナを騙す発言だったのか、どうも合点がいかない。

 

2022年5月29日

 


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