ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

日本は戦争が出来ないし、人質も奪還できない

2015年03月10日 | 国際・政治

今日は3月10日、70年前は東京大空襲の日です。昼から一般民家を狙った焼夷弾による空襲が始まり、関東大震災と同じくらいの死者が出ました。私の母の実家も延焼し、焼け出されました。東京大空襲など日本の都市への空襲は、米軍による一般人への攻撃で、人道上許されないことです。北朝鮮がニューヨークを攻撃したら、アメリカは同じようなことを言うでしょう。このようにアメリカなどはその時に応じて、基準を変えるので注意が必要です。そういうアメリカの国務省が、他国の内情について毎年あれこれ文句を言うのはおこがましいと思います。

 

話は変わりますが、先日亡くなった元タイ大使の岡崎久彦氏が「アングロサクソンに付いて行ったら良いんだ」とか「アメリカの言うとおりしていたら良いんだ」と言っていたのを聞いて、あまりのノーテンキにあきれました。彼は外務省の極端な方かもしれませんが、外務省は大体こういう方向なのでしょう。あまり賢い官僚がいるとは思えません。

 

東洋経済オンラインに「日本は戦争が出来ない」という記事が載っています。

http://toyokeizai.net/articles/-/62639

 

要約すると、戦争する前からGDP比230%の借金をしている日本は、さらに借金をして戦費を調達することは出来ない。それに少子化によって自衛隊員の補充が困難になるので、この二つの理由から日本は戦争が出来ない。

 

後者は徴兵すれば良いので、戦争の障害としては低いと思うが、前者は致命的です。戦後60年をかけて自民党は日本を戦争が出来ない国に作り替えてきたと言うことでしょう。いくら戦争しようとしても、先立つものが無いと物理的に出来ない。これは素晴らしい政策です。ノーベル平和賞ものですね。

ただし、局地的な戦闘なら出来そうですが、思惑が外れて戦火が拡大するとも限らないので、局地的な戦闘で収めようとしても、なかなか困難でしょう。

 

ところで、自民党と公明党は海外で日本人が人質に取られた場合、自衛隊が奪還できるように法律を変更することを検討していると言われています。私は出来るものならやってみたらと思います。国内でも直ぐに状況を把握するのは困難なのに、言葉も違うし事情を把握するのが困難な他国において、出かけて行って人質を奪還できるとは到底思えない。いくら法律を作っても、実際は行使できない良い例です。まあ、米軍に付いていけば何とかなるかもしれませんが、他人に頼るほど危ないものは無いので、自衛隊の被害も大きくなるでしょう。

 

東京大空襲70年の日にあたり、いろいろ思いました。

2015.03.10


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