「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「5か月、一区切り」

2022年09月15日 | つれづれ噺

               
ゴールデンウイークから5ヵ月。色々あったが、取り敢えず一区切り付いて肩の荷を下ろしている。
全く予期しなかった4つ違いの姉の急死。警察署刑事課の呼び出しで初めて事情を知らされたあの日。しばらくは頭の中は空白で思考回路は混線していた。兎にも角にも事情を確認する中で喪主を務め、満中陰法要に次ぐ納骨の儀式も、慌ただしさの中で精一杯務めた。
次に来るのが正も負もひっくるめた遺産相続という難題である。

左うちわでも使えるような大資産があるのなら相続も悪くない。しかしそうなると一族郎党寄ってたかって分配を見守りたがるのが人間の性。これをさばき切るのもまた大変なエネルギーが要る。
その逆で、下手に手を出すと大きな負の遺産を背負うことになりかねない危険をはらんだ相続は淡泊で面白い。私の姉の場合後者であり、相続権を欲張る者は出てこない。大きくもめることもなく、淡々と進められて今日という日を迎えた。

人間の一生は短いようで長い。長いようで短い。色々言われるが、それは対象をどこに置くか、何を基準に比較するかで判断は大きくことなる。
長さそのものはともかくとして、生きて来た中身は人それぞれにまさしく千差万別。人一人の一生を物語にすれば、果てしなく書き綴れる量のネタがあると思う。そこには男・女という性別などにこだわらなくても、物語としての材料には事欠かないと思うし、色んなことがあったそれらを乗り越えたり、乗り越えられなかったりする中で、自らを立て直しながら長く生きて来られたのだと思う。

たとえ姉弟といえども、互いに人格を持った一人の人間同士。人格を尊重し合い良くも悪くも認め合って生きてきた。貧乏であろうとお金持ちであろうと関係なく、精一杯生きてきたというところには何の異論を挟む余地があろう。改めて、84才の生涯に感謝しながら悠々と眠って欲しい。
色々心配はしたけど、全てが一段落し肩の荷を下ろさせてもらった。たまにはゆっくりと思い出話でもしようかね~。

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「楽しみな 秋」

2022年09月11日 | 家族・孫話

朝夕の涼しさが、何かしら少しずつやる気を起こさせる季節となった。
逃げ場のない暑さ、コロナ感染のおののき、そんな負の連鎖を少しだけ忘れさせる秋。
カチン!心地よい音を響かせてボールが転がるグラウンドゴルフも、40日に及ぶ夏休みを経て戻って来た。

孫三兄弟の三男君の成長も楽しみな秋を迎えた。その一つが中学生になって初めての運動会。
コロナ対策で、観客は生徒一人につき保護者二人に限定され、地区住民サービスの敬老席もなければ来賓席もない。
一般住民など寄せ付けない厳しさの中ではあるが、子どもたちにとっては楽しみな運動会。真っ赤な顔に玉の汗と真っ白い歯を覗かせて笑顔がはじける。

       
               応援合戦、最前列で黄色い声を張り上げて 

       
           呼び物の選手リレー、ちょっと余裕の笑顔で選手紹介を受けて

       
        第2走者、2着でバトンをもらって、そのままバトンを渡すために必死の形相で

かくいう小生も、来場お断りの対象ではあるが、地域活動のお役目柄、現場の写真撮影という重責をになっている。そこで、前日から校長先生と直談判で「写真を撮らせて頂きたい」と正面切って交渉に及んだところ、快諾とは行かなかったが、なんとか了承してもらって、地元広報紙に載せる写真撮影の許可を得た。

たった1枚しか載せない写真でも、どうかすると20枚30枚シャッター押すのは普通である。そんなわけで、広報紙用とっておきの1枚は確かにセレクトした。それ以外の数多く撮った中に、たまたま孫君が写ってしまっていたという話である。別に汚職しているわけでもなく、贈収賄にからむ話でもない。
ちなみに今回は41シーンがカメラに収まっていた。いずれも、カメラを構えて被写体を狙うとき、ふと目に留まる何気ない動きや華やかさに指が反応してシャッターを押している、という局面は多々ある話である。

市の美術作品展に出すような写真は撮れないが、その刹那を切り取る報道写真はこれからも撮り続けて行きたい。そういった意味でも、秋は楽しみな被写体満載の季節ではある。

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「月見る月は・・・」

2022年09月10日 | 季節の移ろい・出来事

                                                                                       
                 雑木林の向こう、ゆっくりと顔を出した2022年 仲秋の名月
           
                   粗茶を一服、うっとり眺めるうちに名月は煌々と中天へ

一年のうちでも最も美しいと言われる空に、最も美しいといわれる望月がゆったりと浮かぶ。
吹く風にも仲秋を感じさせる今宵、雑事を忘れ、年に一度のこの名月を愛でる気持ちのゆとりを忘れてはもったいない。
まさに、月見る月はこの月の月。しっかり目に焼き付けて、また明日からに臨むとしよう。
                   
        名月や故郷遠き影法師    漱石

        けふの月空に心のすめる哉  桂舟

雲にも邪魔されず最高の名月を見せてくれた余韻に浸りながら、静かなひと時を楽しむとしよう。

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「9月9日といえば」

2022年09月09日 | 季節の移ろい・出来事

          

9月9日、言わずと知れた救急の日。
同じ語呂合わせの中でも、これほど単純明快で間違えようのない日も少ない。

年々増え続ける自然災害。加えて人間の横着さと迂闊さや無責任な注意不足による人的災害。その上に覆いかぶさるのが異常に暑い夏の熱中症、さらにコロナ感染症の拡大。どっちを向いても、救急車の需要や救急病棟の必要性は高まるばかりである。
風水害、津波、地震など人知を遥かに超えた予測の付かない自然災害は、防備に徹するしかないとしても、人間の横着・迂闊・無責任・不注意などは何とかすれば何とかなるような気がしてならないのだが。

炎天下の締め切った車内に、自分たちが迎えに行った幼児を降ろさずに放置してしまう。親が遊ぶことや快楽を得るために我が子をクルマに放置する。
パチンコ店の入り口標語に「子どもを置き去りにしないで」とあるのが遠くから見える。そんな標語まで示さなければ、子どもをクルマに置いたままパチンコに興ずる親がいるというこの現実。救急車や救急隊がどれほど頑張っても間に合わないよね~。

ところで我が家を振り返ると、似たようにキュウキュウの日の連続である。
夏野菜の終わった畑に耕運機を入れ、冬野菜の畑づくりと種まきが待っている。台風11号で剥がれかけたテラス屋根の波板交換が待っている。
2台のクルマが古くなって買い替えの季節ですよ、とセールスに迫られている。間もなく迎える海岸清掃という大きな地域活動の準備に追われる等々。
楽しみにして来た孫の運動会は、コロナ対策で観客は保護者二人以下と決められ、ジジババの応援はシャットアウト。楽しみはもぎ取られる。
あっちもこっちもキュウキュウとしたことばかり。これが我が家の救急の日とでも言うのだろうか。あ~~あ!!

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「青空、G・ゴルフ再開」

2022年09月07日 | 季節の移ろい・出来事

   
     ラジオ体操で体をほぐして                  いよいよ再開!!  

台風一過。青空が戻り程よい風に吹かれて、小さな団地の小さなG・ゴルフ同好会が40日に及ぶ夏休みを経て、笑顔の再会笑顔の談笑を取り戻した。
予定としては昨日を夏休み明けの再開日としていたが、台風11号の強風域に巻き込まれたため自粛して、今日が再開となった。

近くに住んでいる割には、交流が少なくて顔を合わせることもない住人同士。夏休み期間はほとんど顔を見ることも声を聞くことなく過ごして来た。
その分、今日のG・ゴルフの再開、仲間同士の再会はなんとも言い難い喜びと懐かしさにあふれているように感じた。 
いつもより一段とテンション高いおしゃべりの交換。また元気に長くがんばろうね、という互いの激励。年齢を超越した仲間意識と遊びに対するパワーを確認させられる、とっても爽やかな9月7日となった。

3週間後には、地元連合自治会による大きなG・ゴルフ大会も予定されている。10月には任意による公式大会への参加を予定する人もある。
それほどお金も使わず、クルマで出かけることもない団地内の同好会。もっと理解を示して多く集まれば、さらに楽しみの輪が広がるだろうに、と思うこともある。しかし、本当にそうかな?と考えるときもある。
楽しさにあふれる笑顔の輪は、人数の多さに比例しないことを何度か経験してきたような。この人数、このメンバーだからこそ、賑わいを見せ笑顔がはじけるのだろうと思う。

但し、来るもの拒まず。新入会者いつでも歓迎の門戸は開いている。ゆるやかな代替わりが理想である。          

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「台風一過!」

2022年09月06日 | 季節の移ろい・出来事

      

数十年も前の話。現役華やかりしころ、世の中全体の景気が落ち込んで、我が社の業績も悪化の一途。岩国工場の収益も直滑降の一時期を味わった。
全国に散らばる12工場の中でも、常に収益上位の主力工場であった岩国の落ち込みは、全社的なショックとなった。
一気に立て直しを図る方策として、辣腕の評判高い重役を工場長として送り込んできた。

それはそれは講話というか大勢を集めたお話がお上手な工場長あったし、何かにつけて説得力があった。この人となら岩国工場の立て直しもイケル!と思わせる話っぷりであった。中でも「V字回復」「V18」という言葉は耳にタコができるほどであったが、何故か嫌味に聞こえず、一緒になってVの字を描くように業績回復にいそしんだ。

他でもないこのたびの台風11号の進路を見ると、まさにあの遠い昔を思い起こさせる「V字進路変更」である。
なんでやねん!あのまま素直に大陸に向かって真っすぐ伸びればいいものを。わざわざ絵にかいたようなV字変更によって日本列島は大変な騒ぎになるし被害をもたらす。
現役時代のV字回復は功を奏したが、このお年になって台風進路のV字変更は有難くもなんともない。

ただ、超大型と騒がれた台風であり迷走もしたが、直接的な被害が甚大に至らなかったのはせめてもの慰みというところか。兎に角一難去った。

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「嵐の前の静けさか!」

2022年09月05日 | ビッグニュース

           

超大型と言われる台風11号。今夜遅くから明日の未明にかけて、大雨が大風を伴ってやって来るという予報。
ただいま5日(月)18時ちょうど。風一つ吹かない静けさ、ただただ蒸し暑い。不気味さを覚えるほどのこの静けさは、俗にいう嵐の前を示しているのだろうか。スマホには、昼を回ったころから市民メールがひっきりなしに入る。

先ずは、市内を流れるいくつかの川に沿って作られている陸こう門を閉鎖するという。これによって河川内の立ち入りは一切禁止。また区域内に駐車中のクルマは至急移動を。次いで近くの小学校からは、市教育委員会からのお達しで「明日9月6日(火)、岩国市立の小中学校は臨時休業」という緊急お知らせが。

夕方近くになったら、Jアラートスピーカーとスマホほとんど同時に、「今夕6時より、市内各所に避難場所を開設した」との情報も流された。
線状降水帯の発生が取りざたされている現状。大雨による土砂災害や、山崩れも恐ろしい。川の近くは氾濫の危険性も。そして大風は電柱倒壊や、電線切断による炎の疾走も怖い。ライフラインの崩壊は本当に痛い。
何が起こるか分からない災害月9月の初め。何事もなく通過してくれることを祈るのみである。

今のうちにもう一度家の周りを最終点検。ご近所さんに迷惑を掛けない手当をするのも、団地住民のささやかなノルマである。
およそ40日を、熱中症対策・コロナ感染防止でお休みした「グラウンドゴルフ同好会」の解禁日を明日に控えているのだが。
そんな甘い話にはなりそうもない台風前夜ではある。                

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「駆け込み寺、現代版!」

2022年09月03日 | 家族・孫話

         

「ばあちゃん、助けて!!」 土曜日の昼下がり。けたたましい声と共に中1の孫君が、ずぶ濡れで我が家に駆け込んできた。
野球部の練習が終わって友達と少しゆっくりしていたら、いきなりの真っ黒い雲が空を覆う。地上も一気に夜の暗さに。私たち家の中でも慌てて開け放った窓を閉める。間に合わないほどの急激な大雨と大風。

頭からしずくを垂らし、運動靴の中には水が溜まっている彼。何はともあれ玄関で半裸にしてシャワー室へ。雨と汗を流してすっきりすると「腹減った~~」。お決まりのコースへいち早く対応してやる。
彼にとって、困ったときのババ頼み!!駆け込み寺ならぬ駆け込みジーバーの家。こういうお助け避難所が、通学途上にある彼は幸せ者と言えるのだろう。

元々「駆け込み寺」とは、自分の力ではどうしようもなくなったとき、最後に頼りにする場所のことであったと聞いている。
昔は食べ物がなくなったり、路頭に迷いそうになった時はとりあえずお寺に行けば寝食を提供してくれた。仏に仕えるお寺の慈悲によって、困った人を助けて来た我が国の長い歴史が今に生きている。

近年の駆け込み寺は、物やお金などよりも、心の傷のやり場に困った人など女性のニーズが多いとも聞く。
出来るなら駆け込み寺など必要としない、穏やかで平和な暮らしが理想であるのだが。

ただ、身も心もまだまだ育ちざかりの中1の彼にとっては、思いがけない夕立の避難も、暑さバテの一時しのぎも、家にたどり着く前の空きっ腹の補充も
駆け込み寺となる我が家はしばらく必要である。いつでもなんでも困ったら駆け込んでおいで。守って上げられるのも束の間でしかないのだから。

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「長月 ついたち」

2022年09月01日 | 季節の移ろい・出来事

                                        

9月と言えば、夜が長くなるところから「夜長月」と呼ばれ、いつしか「長月」となったと言われている。一方で目に映る景色そのままに「稲刈り月」や「紅葉(もみじ)月」、ついでに「菊咲月」「菊月」などと、秋を象徴する風情のある別称が多く付けられている。
そんな風情をよそに我が家のカレンダーには「労せずして得たものは苦労して返さねばならぬときが必ず来る」と手厳しい。心せよということか。

もう一つの9月1日の顔。言わずと知れた『防災の日』である。
地震・雷・洪水・土石流・噴火・大風そして火事。ありとあらゆる災害と隣り合わせの日本列島に住んでいる。
いつどこで何が起こっても不思議ではない現代社会。どうやって身を守ろうか。そこで新たに生まれたのが『シェイクアウト』という自己防衛手段。

警報が鳴ったら直ちに身を低くする。その状態で机の下に潜るなど頭を守る行動をとる。そのまま揺れが収まるまで動かない。この三つの行動を連動させて自分の体を自分が守る、いわゆる安全セルフ活動である。しかも、いざ!というときにこの一連の行動が自然に出来るように、普段から訓練をする。そうして、大人も子供もお年よりもシェイクアウトを身に付けようという啓蒙運動である。

あの殺人的な暑さに耐えてようやく迎えた秋の風吹く9月である。色んなことを警戒しながらでも、楽しさも求めて行きたいものである。

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