セ・リーグを3年連続で制覇した広島カープ。だがしかし、一昨年も昨年も日本一にはなれなかった。
日本一どころか、昨年は下克上とやらで、日本一への挑戦権すら得られなかった。今年は違う。日本一への挑戦権をかけたクライマックスシリーズ・ファイナルステージでは、見事にジャイアンツを3タテして堂々挑戦権を得た。少し手ごたえを感じる日本シリーズとなっている。
そしていよいよ迎えた日本シリーズ。相手は、豪打と豪速球を自認する、パ・リーグの覇者ソフトバンク。
そうは言っても、ペナントレースではパ・リーグの覇者ではない。覇者は飽くまでも西武ライオンズであり、ソフトバンクは2位からの下克上で日本シリーズに出て来たチーム。セ・リーグ完全制覇のカープが負けるわけにはいかない相手。
第1戦は、残念ながら勝ち切ること叶わず、先行した2点差を追いつかれた惜しい引き分け。
そして迎えた第2戦。前夜の引き分けを引きずらなければいいが、という不安も初回から杞憂となった。
先発ジョンソンは、1戦目の先発大瀬良同様完璧な立ち上がり。呼応するように打線も奮起。初回に先ず1点。
3回、5回と奇数回に2点ずつ奪う快進撃。7回にようやく1点を返されたものの、危なげのない完勝で、取り敢えず1勝。
この雄姿を後押ししようと、全国のカープファンクラブがマツダスタジアムに集結。声援はいやが上にも盛り上がる。
田中が、菊池が丸が誠也がそして松山が、投手陣を発奮させる打撃で後押し。
いい試合をしていますね~とはどこかで聞いたセリフだが、なんでもいい、どうやってもいい、試合に勝って欲しい。
そうして、セ。リーグ3連覇した底力を、ファンの目の前で披露して欲しい。
泥まみれ、汗まみれのヒーローたちからこぼれる笑顔はまさに最高の、晩秋の贈り物である。
明日からの敵地での活躍に大いなる期待をしよう。