自生のテッポウユリの群生
二階の窓から見おろす隣の空き地。
年老いた地主は施設に入所。誰が遺産として引き継ぐのか定かではない今、完全な荒れ地となってきた。
実害の及ぶ隣接するお家では、自ら草刈り機などを使って、生い茂る草や雑木を処分している。
近い将来、住民の苦情がピークに達して、行政が公費を使って整備することになるのだろうか。
そんな、どちらかというと嫌われ者の空地ではあるが、隣接する一角を畑として耕し、わずかながら収穫を得、季節に応じた花を見せてくれるとあれば、私自身はまんざら憎いわけではない。
但し、これ以上放置すると、タヌキやイタチの住処となり、やがてイノシシなどの野生が住み着かないとも限らない。そうさせないうちになんとか・・・という思いはあるが、なんせ他人の持ち物だから。
そんな荒れ地に、昨年よりはるかに多くのテッポウユリが花開いた。
今年はあまりの暑さのせいか、雨不足のせいか、このテッポウユリの開花が遅かった。
お盆を過ぎた今頃満開なのだから1週間は遅れている。
今年の猛暑酷暑は、こんなところにも影響を与えているのであろうか。
あの華やかなテッポウユリも1本では、なんともひ弱で頼りない。
そこへ行くと、ここまで群生すれば、お見事!!と声をかけたくなるし、カメラを向けたくもなる。
その一方で、流れる汗を覚悟して、一度は草刈り機を背負って小1時間、奮闘せねばならないのかと、気が重くなる。
地域の社会福祉協議会という、ボランティア活動を旨とする団体の一員として、学校などの環境整備事業と銘打つ草刈作業などには、積極的に出かけて汗を流すのは平気である。
「だったら、うちのも早く刈ってよ」という声が聞こえるが、そちらはなかなか重い腰が上がらない。
困ったものであるが実際その通りである。
こうして真白い花の群生を見せてもくれたし、ブログのネタも提供してくれたことに感謝して、ここ2・3日のうちに思い切って汗を流すことにしよう。
200坪はある広い土地を、荒れ放題に任せる余裕のある地主もいれば、マイホーム建築に汲々として土地を求める人もある。世の中さまざま、いろいろだね~。