「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「霧にむせぶ・・・」

2010年05月20日 | 趣味・・エッセイ
起きがけにカーテンを開ける。7時30分。
こりゃーなんじゃ、向こう先が見えないほどの霧が立ち込める。海も見えなければ、アオサギの住処も見えない。
珍しいな~・・・カメラを向ける。
      
      瀬戸内海をのぞむ           アオサギの住む雑木林

髭剃り・歯磨き・洗顔・・・・8時ちょうど。
新聞に目を通しながら、外の霧が気に掛かる。みるみるうちに半分くらいに薄くなった。


やおら二階に・・・8時30分。
低い雲の立ち込めた曇り空ではあるが、普通の状態にもどったような・・・。ひと安心。


さぞかし海上交通は難儀をしただろう。夕方のニュースでは、海難事故が報道されるのだろうか。
何もなければ言うことはない。ただ、これほどの霧になると、海岸線を走る道路は結構渋滞したのでは・・・などと、渋滞と縁がなくなったこの身には傍観者でいられる心地よさの中で、やはり大変さはよく分かっている。

同じ霧でも、夕霧や夜の霧となるとなんとなくおもむきが異なる。その点朝霧は分が悪い。

夕方に立ちこめる「夕霧」は秋の季語なのだ。
『むらさめの 露もまだひぬ まきの葉に 霧たちのぼる 秋の夕暮れ』百人一首でも、霧を歌ったのは唯一これだけ。

源氏物語に登場する架空の人物の通称、夕霧。第38帖のタイトルにもなっている。

そして夜の霧・・・これには色んな想いが重なる。
 ♪♪ ・・・さよならが さよならが 霧にむせぶ夜~~ ♪
 ♪♪ ・・・夜霧よ~ 今夜も~ 有難う~~ ♪

なんかしら人の気持ちを神秘に包む効果はあるようだ。
今朝の霧は、出る幕を間違えたのに違いない。すぐに晴れたから、許してあげよう。




コメント (10)
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