春例会は高さの横山岳スルーに続き奥深さが魅力の下谷山スルーを行うことができた。
どちらも予定時間通りでアクシデントもなく、月2回の例会で培われたトレイルクラブの実力発揮といったところでリーダーとしてはうれしいかぎりであり、参加された人もやりがいがあったようだ。
ただ歩く、登るだけではなく、大いにブナ林回廊を味わい楽しみながらであり、レベルの高い山域ではこれらがあわさってこそ安全快適でやりがいのあるトレイルスルーということになる。
さらにここには事務局ウッディパルの強力なサポートがあり、トレイル弁当があり、今日は山フキ差し入れも登場して、好天のブナ林独標873のヤマメシは大いに盛り上がった。
豊かな自然が広がる中央分水嶺・淀川水源の森は感動的であり、それだけに標高で想像する以上に手強く侮れなく、個々の細心の注意はもとより全員のパーティシップは欠かせないところ。
下谷山スルーは長くまるまる一日がかりであり途中で引き返すという想定をしながら進むのであるが、さらに半明からは登りが多く栃ノ木峠からよりも難しいということでちょっと下谷山山頂までは頑張ってもらった。
そして順調に山頂に立つことができたことで、登ってきた南尾根を中心にした大パノラマを堪能した後は周辺のブナ原生林もひとまわりすることができたが、谷源頭の残雪を踏んでのひと時は素晴らしいものであった。
音波山仁王ブナの憩いの後は栃ノ木峠へ休憩もそこそこにして下るが、振り返って見る下谷山もいいものでスルーできたという実感が湧いてきてフィニッシュ。
お疲れさまでした。
藪山歩きの経験やルートファインディング、読図、観天望気の能力が強く求められることから、余呉の山に登りたいと思ったら、まずはトレイルクラブ例会で余呉の山に慣れてからが無理がなくおすすめ。
一緒に楽しく登りましょう。
次回例会は6月14日(日)菅並から椿坂への妙理山スルーで、余呉デビューにふさわしいコースです。