豪雪で知られる中河内は余呉トレイルの中央分水嶺ルートと淀川水源ルートが分かれる場所であり、さらに今日歩いた塩買い道もここから始まる。
中河内は北国街道栃ノ木峠の南側の宿場町であったばかりか、高時川源流域の今はなき村々への玄関口でもあった。
中央分水嶺を越えて敦賀へ塩を買いに行き、それをこれらの村々へ運んでいたのである。
この塩買い道は3ルートあったといわれ、そのひとつが網谷の黄金清水の谷道を登り河内山の北側で中央分水嶺を越え、獺河内へは尾根道を下るという道のりであった。
余呉トレイルクラブが地元になりかわって廃道となっていたものを整備して歩けるようにしたもので、余呉トレイルのなかでは異色の歴史の道だ。
網谷や獺河内側の仙人神社あたりは森が深く、紅葉がはじまっていて味わい深いものであった。
今回は河内山へも立ち寄り、夏は照り返しでつらかった獺河内からウツロギ峠までの車道歩きも苦にならず、里山の秋を楽しみながら快調に進み、五幡へ予定より早く下ることができた。
そして杉林を抜け出て目に飛び込む日本海は豪快であり、今日は海も時化ていて防波堤にぶつかる波が遠目にもわかるくらいであった。
余呉の豪雪の山村から敦賀の海岸へのこのワンデイハイキングは驚きと感動にあふれていて、参加した人たちは峠ごえの森の深さや道の険しさに目は点になり、海を見て歓声をあげ降り立った砂浜では荒波に見とれていた。
次回は12/7(日)栃ノ木峠から庄野峰までの深い森の中央分水嶺を歩きます。敦賀湾が絶景ですのでふるってご参加を。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます