中央分水嶺・淀川水源の森 余呉トレイル

奥琵琶湖の豊かな自然と歴史に親しみ地域活性化を願う余呉トレイルクラブが、余呉トレイルについて情報を発信します。

妙理山を歩く

2010-06-16 07:10:24 | トレイル日記


余呉にはガイドブックにも紹介されていない多くの山があって、山慣れた登山者によって昔から登られてきた。
この山もそのひとつで、上流は丹生川という淀川水源高時川右岸にあって菅並の西に大らかな姿でそびえる。
麓には洞寿院という禅寺があって、今から600年ほど前に如仲という僧が清流丹生川が流れ青山に囲まれた菅並を訪れてたいそう気に入ってこの地に創建したという。
青山とは東の横山嶽、北の安蔵山、南には七々頭ヶ岳、そして西の妙理山であり、いずれも山に生きた人たちの生活の舞台として、信仰のの対象として盛んに登られてきた歴史を持つ。
今も岳参りが続けられている七々頭ヶ岳以外の山は、いつしか山道は草に埋もれ登るのは容易ではない。
地元の区長さんらから話を聞き、草を刈りながら歩くことによって道を復活させて、余呉の山に生きた人たちの歴史民俗に親しみ、伝えてゆくお手伝いができればとトレイルクラブでは願っている。
横山岳西尾根、安蔵山南尾根に続いて、この間で妙理山へ足を運ぶ。
この山の北側、大黒山との間に丹生川の谷と余呉川の谷を結ぶ古道があったことから、この山も菅並側からだけではなく椿坂側からもアプローチ。
菅並側は六所神社裏から尾根に取り付き、よく手入れされた杉林を抜け寺の裏山の太いブナの森を通る堀道を伝って東妙理山へ。
椿坂側は古寺跡から杉林の尾根に取り付き新旧のテレビ集合アンテナを過ぎると美しいブナ林となり山頂へ。
道が歩きやすくなればスルー(通り抜け)も可能であり、トレイルクラブが案内し村の古老の話を聞き地元特産弁当に舌鼓を打つトレイルツアーに夢はふくらむ。
写真はコアジサイの咲く椿坂側のブナ林と、迫力あるブナ林が残る菅並側。
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