怒りのブログ

憤りを言葉にせずになんとしようか。

Y氏へ

2006-02-23 01:32:27 | 戯言
拝啓。Y氏へ。
教育系大学への就職おめでとう。

本筋の理学・工学の道からは少しそれたが、目的地へはなかなか着かないのも人生の楽しみだと思う。
ましてや、君のルーツの一つは、私と同じ教員養成系の大学なのだから、それも業のようなものだと思います。

私は現職教員だから、ぜひ有能な学生さんを教員の世界へ後押ししてくれることを願っています。
そして、図らずも今まで私と話したことについては、是非、学生さんへ伝えて欲しいと思っています。

教育学部の学生さんは、好き嫌いに関わらず、教育実習が義務づけられていますし、「教育」との縁はきれないものです。
君の歩んできた道で、示唆するに不都合なことがあったならば、私でよければ相談にのるよ。
きっと、教育実習生の研究授業に対する講評を求められても、現職教諭が見守る中で不用意な発言もできず、困ってしまうのではないかな?
何ごとも1からだけれども、便利に私を使ってくれ。

教員養成系の大学は、教員養成の専門学校として進む道をとるのか、今まで通り、豊かな学びの場であるのか、中々難しい岐路に立っていると思います。
きっと私と同様、それを決めるような重要な場への、例えばちょっと声に出してみるなどの、些細な参加さえも、君は許されないかも知れませんね。

私は時に思うのです。
「「教育改革」の必要性なんて誰が言い出したのだろう。」と。
実体のない議論の果てにあるものが見えず、最近疲れています。
せいぜい実体化しているように喧伝されるものは「お金」の問題であったりします。
実はつまらないことだし、それだって・・・ねぇ。ちょっとした議論さえ進まないではないかと・・・。

物事の割り切りが私よりも常識的で、スマートな君だから、うまくやっていくことを想像しています。
そしてまた、分からず屋の私との話しの相手をしてもらうから覚悟しておいてください。
それでは、また。
君の幸先と私との腐れ縁にカンパイ!
敬具。
悪友:yo