怒りのブログ

憤りを言葉にせずになんとしようか。

こういうのって、無理なんだろうな(教科書問題)

2006-02-09 20:33:20 | 戯言
採択取り消し求め提訴 扶桑社教科書で杉並区民(共同通信.yahoo!ニュース.2/9)

主張の著しい不正というのが、
「社会科教師が同教科書についてマイナス評価とした報告書を、校長が書き換えて提出」
という程度では弱いな。そう思ってエントリーを書き始めている。

管理職が適当に報告書類を書き直させたり、書き換えたりなんていうのは、たぶん、事実上も理想上も当然視されているものだと思う。
つまり、管理職は、上に対して、学校側としての立場を報告したということなので、社会科教師の意見が云々が取り上げられるということではないのだと思う。
教科書採択制度は、そういった事実の積み重ねや現場の声を重用するようなシステムにはなっていないのだと思う。

また、今回の判定では、区教委側が言ってきそうなこととしては、
「教科書採択は、正しい審議過程を経て、民主的な手続きのもとの適切に行われた。」
というようなことだろう。

こう、言われてしまえば、細事がどうあれ通ったものだから、ひっくり返ることはないだろう。

また、
「子どもに希望する教育を受けさせる機会を奪われたとして、原告1人当たり1000円の賠償も求めている。」
というのも、「全ての生徒に」というものでないから、はなから退けられそうな気がする。

こういうことをやること自体を避難したり、否定したりするつもりはさらさらない。
署名でも求められれば、いくらでも私は書くだろう。
でも、こういう直接的なやり方のようで、かなり間接的なやり方よりも、やはり、「日本の教育をどうするの?」という根本的な議論を沸き立たせていくことに力を尽くし、また、教育のシステムの明らかにおかしな部分を改善する力を結集してほしいものだと読んでいて思った。
同じような想いを「日の丸・君が代」問題にも感じる。
現行制度で成り立ってしまっているものを攻めるよりも、制度自体を切り替えるための方法へ注力するべきだと思う。
(ただ、その場合、モチベーションはあがらないのだけれどね・・・。)
日本は民主制度自体未熟なのだから。
ちょっと悲観的な展望に繋がりそうな記事(事実)だけに、こういうことに気力を集めずに、日々、アルタナティヴしていくしかないと感じる。

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