フリーランス的発想のススメ

~フリー満喫講座~

アンダーグラウンド

2006年07月25日 | ヨーロッパ・その他
監督:エミール・クストリッツァ
主演:ミキ・マノイロヴィチ
   ラザル・リストフスキー
   ミリャナ・ヤコヴィチ

 もうずいぶん前にOちゃんがオススメしてくれた、旧ユーゴスラビアの映画「アンダーグラウンド」をやっと見ました。コレ、物凄く『パワフル』です。
 のっけから騒々しい音楽と共に現れた2人の男。生バンドを引き連れ、銃を打ちまくるその姿に『ただの映画じゃない』と予感しましたが、その騒々しさとバイタリティは、最後まで衰えることなく進んでいきます。第二次世界大戦から90年代の内紛までを、ハチャメチャにコミカルにそして力強く描いていて、まったく悲愴感はありません。しかも、このハチャメチャな世界の終わり方は、私の想像をはるかに超えていて、さらにラストのセリフには涙があふれるという、もう『アッパレ!』としか言いようのない、もの凄い映画。
 50年にも及ぶ旧ユーゴスラビアの戦争の歴史を知らない私には、とうてい語れない物語なんですが、『自国を失う』ということがどれほどの恐怖と喪失感を与えるか―。もし『日本』がなくなったら(沈没じゃなくても)そう思うとそら恐ろしい。『旧日本』と呼ばれる日が来ないことを、マジメに祈ります。(オシムは旧ユーゴのボスニア出身。☆☆☆☆☆☆☆☆☆)