蒸気鉄道日記

5インチゲージ・ライブスチーム活動の日々を書き連ねます。

ロケット 突然の出演依頼

2009年09月30日 | Weblog
 ここのところフォルテに押されて出番のなかったロケットに突然の呼び出しがかかりました。来月のNHKの中継時に珍しい機関車を紹介したい、ということで指名されたらしいのです。
 ロケット号自体は歴史上超有名な機関車です。そのキットはOSさんから発売されて全国に広く分布しています。市川クラブでも判明しているだけで5台あります。
 なんだか先輩諸氏を差し置いてロケットの説明をするというのは気が引けますが、これもお役目と思って務めさせていただきます。

 さて、わたしのロケットは今年の4月に第二レイアウトで走行が確認されて以来再び静態保存としてわが家のリビングでケースに収まっています。これを取り出して清掃してやらねばなりません。細かい光モノが多いので、工作室で大雑把にやることの多い当工場の作業基準ではなかなか効果が出ません。したがって、またまたわたしの自室でオーディオラックに載せられて整備作業に入らなくてはなりません。
 実際にご披露するまでまだ10日あまりありますので、ゆっくりと丁寧に磨いてやろうと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TMSが通巻800号に

2009年09月29日 | Weblog
 『鉄道模型趣味』誌が通巻800号になりました。わたしが鉄道模型を本格的に始めたのは1968年のことで、TMSは偶然近所の書店に並べられていた238号を手にしてからでした。その本は今でも私の手元にありますが、暗記するほど読み返していまやボロボロの状態になっています。その後は多くの同好の皆さんと同じ「TMS少年」の道を歩んだのでした。
 毎日、教科書を見ない日はあってもTMSを手に取らない日はなかった、という日常を送ることになるわけです。

 それはどういうことになるかといえば、科学や国語や社会科といった学校の科目に必要な知識の基礎もTMSから吸収していったということです。そしてそれは必要にして十分な内容をTMSが持っていたことに外なりません。TMSは「大人の本」で、子どもが背伸びして大人の言葉や振舞い方などを学ぶ窓口として非常に重要な役割を持っていたといえましょう。

 TMSで覚えた社会常識を学校で実践し、検証する--といった日々の繰り返しになったわけです。もちろん鉄道模型の知識を怒涛のように仕込んでいったことはいうを待ちません。主筆山崎喜陽氏のコラムであった「ミキスト」は、子どもにとっては大変歯ごたえのある内容で、その1ページに込められたものを読み解くのは子どもにとって大変な作業でした。

 その後、就職してからの鉄道模型の中断期間も、TMSだけは買い続けていました。それは16.5mmが突然127mmになっても続いているわけです。自分の成長に合わせてTMSの位置づけも変わっていき、いまでは「ワン オブ ゼム」の一つとなっています。しかし、であるからといって、その存在が軽くなっているわけではありません。いまでは鉄道模型誌も複数の中から選択可能な時代になっており、そのほとんどがかつての「TMS少年」によって新たに発行されたものであるからです。これからも背伸びしたい鉄道模型少年(少女)たちの心をくすぐる存在であり続けてほしいと思います。
 
 改めましてTMS800号おめでとうございます。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本をまとめ買い

2009年09月28日 | Weblog
 わたしが利用しているネット書店が送料無料セールをしているので、この間気になっていた本をまとめ買いしてしまいました。本日それらが一斉に到着しました。

 まだ梱包を開いただけなので、中身については何も言えない状態ですが、その中でも気になっている第一が「SL甲組の肖像」VOL.3に掲載されている映画『ある機関助士』に関係する記事です。多くのページを割いて解題が試みられているので、早く読みたいところですが、今日のところはざっと目を通したところでおしまいです。驚いたのはあの急行「みちのく」を運転するシーンが、実はC62単機で走行して撮影されたというところでした。

 映画では列車の走行シーンやすれ違い、通過駅の緊張感ある喚呼応答、加減弁の扱いなどまさに「ドキュメンタリー」そのものであったのが、実は単機での走行で撮ったものであったということが驚きです。巧みな編集技術に驚く以外ありません。記事をよく読んで、DVDを確認してみようと思います。

 もう一つ。これは以前に本ブログで連載した「指導物語」についての制作話です。鉄道連隊そのものが謎のベールに包まれているので、映画の内容がどこまで本当の話か分らないのですが、記事はかなり連隊のありように斬りこんでいて、興味津々です。実はわたしの父が戦時中工兵として軍用鉄道にかかわっていて、そのときの写真に写っている機関車が、掲載されている満鉄ミカロによく似ているので、おやっと思ったりしている次第です。

 いずれにしろ、よく読んで解釈をしたうえでもう一度取り上げてみたいと思います。本日のところはこれまでとさせて頂きます。

 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月の定例作業

2009年09月27日 | Weblog
 標題のとおり、本日は9月の定例作業日でした。メインメニューはエアの配管を増設する工事一式です。これまでは水タンクの近所にある二個口の配管からエアを取っていたので反対側に駐機している機関車はエアホースをさばくのが一苦労でしたが、今回その反対側の枡の中に二個口設置して利便性を高めることにしたものです。

 O澤さんを親方に、埋め込んであった配管の発掘作業から始めました。水タンク側の二個口を工事した際に将来のためにとラインを分岐させて途中まで配管して埋め込んであったものを掘り出して、延長する作業でした。
 コンクリートをハツる作業がありましたので、時間がかかるかなと思いましたがO澤さんの手際の良い工作で工事は順調に進み、午後3時には完了しました。写真は枡の中に取り付けた二個口の作業完了の状態です。

 蓋がグリーンに塗装されています。本日はこの外にターンテーブルの蓋、ベンチの足などがグリーンに塗り替えられて、ちょっとイギリスっぽい感じになりました。また、給水ブリッジも黒で塗装しました。
 さらに線路を持ち上げての清掃も行なうなど、密度の濃い作業となりました。
 これらすべての作業が手分けして同時に行なわれ、エア配管とともに3時に終了しました。

 本日はNHKから予備取材の方が来られて10月11日の中継の手順、必要な機関車等を確認しました。番組の最後の方なので、時間が押していると若干中継が短くなる恐れもありますが、それでも10分ぐらいは確保するようですので、どうぞご覧ください。
 すでに番宣が流れていますが、10月11日の「お~いニッポン」という番組で、15時39分~15時54分に中継される予定です。生中継ですので一抹の不安がありますが、なんとかなるでしょう。また16時の番組終了時にも短く登場する予定です。チャンネルはBS2です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サイドタンク再検査

2009年09月26日 | Weblog
 バスコークがやっと硬化しましたので、朝一番でフォルテのサイドタンクの水漏れ検査を行ないました。風呂場で水を溜めてみたところ、前回(製作時)と同じ場所から漏れがありました。目をつぶってもいい程度の漏れでしたが、そのままにしておくと、後で拡大しそうなので隙間にバスコークを押し込んで再検査することにしました。ということは、またもや長時間の硬化を待たねばなりません。

 なんとか午後4時まで我慢しましたが、待ち切れずに塗り込んだ部分をつついてみたところ十分硬化していましたので再検査を行ないました。
 結果は写真のとおりで、漏れは全く発生しませんでした。漏れたのは写真の左下部分からでした。とりあえず合格ということにして、再取り付けを行ないました。
 取り付けの際、キャブ側の給水穴に合わせるため、3mmワッシャで左右を微調整しました。幸いピタリと合いましたのでいよいよ蓋を作ろうと思います。

 さて、話は変わって長年の懸案であった鉄製の工作兼収納台を作ることになりました。今はとりあえず木製のベンチにベニヤ板で軌道を作った台で分解組み立てや修理を行なっていますが、キャスターが片側固定で動かしづらく、耐荷重も不明であることから、鉄製の台を考えていました。
 幸いなことに高校時代の級友が製作所を経営しているので、そこへ頼みこんで作ってもらうことになりました。300kgの耐荷重を想定していますので、D51が載ってもOKです。木製のままでは強度が心配ですし収納性にも問題があって、B20とフォルテの2台体制にするには苦しいところでした。
 これができたら機関車と運転台車がすべて収まって、現在の油圧リフトに載せっぱなし状態から解放されます。リフト自体もこの新収納台の下に収まるので一気に工作室が広く使えます。

 それにしても工作室内に要るのか要らないのか不明な物品が多すぎます。これをチャンスとして一大整理を試みようか、とも思っています。 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

特別社員

2009年09月25日 | Weblog
 突然ですが、本日はわが鉄道の特別社員をご紹介しましょう。名前は「おかる」ちゃんといいます。誇り高き雄の雑種です。今年で13歳になりますから、人間でいえばわたしと同じぐらいかもしれません。なぜ、おかるチャンというかは諸説あるのですが、仔猫のころちょっと「お○かキャラ」であったという説が有力になっています。
 いつのまにかわたしに大変忠実になり、仕事から帰ると玄関の扉の音とともに迎えに出、そのままわたしの部屋へ同行するという、秘書のような忠実さで、「ハチ公」というあだ名がついています。
 仕事には大変まじめで、わたしがちょっとサボっていると呼びに来てさっさと仕事をするように命じたりします。フォルテの組み立て中、常に現場監督を務めていました。最近はネコもモデルになったり駅長に就任したりとなかなか広範囲に活躍していますが、おかるチャンはさながら鉄道工場の管理職といったところです。

 出自についてはこれも諸説あるのですが、町内のマンションに住みついている半野良一家の生まれであろうというのが定説となっています。そういう意味では苦労人(?)なのですが、年端もいかないころ(生後数か月)にわが家に迷い込んで以来すっかり座敷猫と化していますので、あまり世間の風を受けていません。鉄道の仕事についてからどのくらい経つのか、もう分からなくなっていますが、若いころ私のNゲージ「つばめ号」スハ44の編成をネコパンチでEF58ともども転覆させようとしたあたりから興味を持ち始めたものと思います。初代『ゴジラ』の中に、品川の八ッ山橋でEF58を蹴っ飛ばすシーンがありますが、あんな感じでしたね。

 今では大いに知恵もついて多少のことでは驚きませんが、突然汽笛がピーとなったりすると一目散に避難します。ライブスチームの走るところを見せたことがないのですが見ない方が良いかもしれません。
 性格的には大変なお人好しで、世話好きです。中間管理職タイプですね。
 そういうわけで、このブログのいろんなシーンに絡んでいるのですが本人がシャイなため今までご紹介を控えていました。これからは時どき登場するかもしれません。わたしともどもよろしくお願いいたします。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日はまじめに

2009年09月24日 | Weblog
 予定どおりに工作が進みました(なんと珍しい)。フォルテの軸動ポンプのバイパスコック配管に漏れがあるかどうか、エアで試してみました。サイドタンク内の二ヵ所の袋ナットが少しずつ緩み気味であったので、昨日バスコークを塗布して締め直しました。すでに硬化していましたので、コックを閉じて6kgの圧力でパイプを吹いてみました。すると見事にエアを遮断して漏れもありませんでした。もちろんコックを開けるとサイドタンク内に思い切りエアが噴出されました。

 やれ安心とばかりにサイドタンクにバスコークを塗り、側板を接着し、ビスで固定しました。と、ここに至ってバスコークの硬化時間はどれくらいなんだろう、という疑問が湧いてきました。今まで何をしていたんだといわれるかもしれませんが、極めて大雑把に「一晩おいて」から検査したりしておりました。改めて調べてみると「塗布後24時間」となっているではありませんか!ということは明日の夜までタンク本体の漏れはテストできないということになります。仕方ありませんので次の工作に移りました。

 次はB20の軸動ポンプです。いままで交換していなかったラムのOリングを交換しました。しかしここでもひと波乱ありました。すなわちリングのはまり込み部の直径(11mm)のOリングでは太すぎてシリンダーにまったく入らないのです。角型断面のリングだったのでしょうか。わたしは単純に長年の使用ですり減っているのかと思いました。とりあえず手持ちのOリング類にはありませんので10mm径のリング(丸断面)を入れたところ、ちょうど良い具合でシリンダーにはまり込んでくれました。これで機嫌よく働いてくれるならうれしいのですが、たぶんそうは問屋が卸さないでしょうから、角断面のリングを探してみることにいたしましょう。

 工作はすばらしい勢いでさらに進んでフォルテの灰箱の塗装を行ないました。
 ここは黒染め済みになっていたので無塗装で使用しましたが、石炭の熱に晒されて早くも錆が発生していましたので艶消し黒(もちろん耐熱です)で塗りました。場所が火室の下ですので火を入れれば自動的に焼き付けになりますから塗膜自体は安定してくれると思います。

 残るはフォルテの煙室の塗装ですが、わが工房は夜になると、ある事情で湿度が大変高くなりますので塗装には不向きな環境になってしまいます。時まさにその状態でしたので、来月の運転会までにやればいいや、、、と得意の先送りで妥結しました。
 明日は帰宅が遅くなりますので、塗装は土曜日に行なうことにしました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

給水関係の調節行なう

2009年09月23日 | Weblog
 予定どおり午前中にフォルテのサイドタンクの洗浄を行ないました。そのあと引き続きボイラーを取り付けて空のボイラーにハンドポンプで給水しました。約700回ギコギコと押し引きしたところで水面計にチラチラと水の姿が見えてきて、750回ほどで水面計の3割がたまで上がりました。

 フォルテは火入れ前のボイラー給水を、安全弁を外して行なうようになっています。ちょうどB20用のジョウゴ(小バケツ利用)が使えましたので、新調する必要がなくて助かりましたが、安全弁のネジが0.75mmという非常に細かいピッチで毎度付け外ししていると疲労で破損してしまいそうな危うさを感じました。そこで、ハンドポンプで入れたらどうだろう、と思って実験してみたわけです。さて、750回という数字が多いと思うか、それほどでもないと思うかですが、やってみた感想からいうと、数字ほどにはかったるくないな、というところです。ポンプが小さくてストロークもそれほどではないため、案外軽くいってしまいました。

 火入れを急ぐときには面倒ですが、急いで火を入れる状況というのもあまり考えられることではないので、まぁのんびりと750回ぎこぎこするかなぁ、というところです。
 さて、続いてボイラーに圧縮空気を送り込んで動輪を回転させ、軸動の作動状況を見ました。バイパスコックを締めるとサイドタンクの中で水が踊っています。シュッシュッと孔の方へ水が飛んできます。どうもコック下の袋ナットあたりから飛び出しているようです。
 さっそくサイドタンクを取り外し、バスコークの被膜を切って側板を外したところが写真の状態です。真中にあるのがバイパスコックを取り付けている袋ナットです。ここがやや緩んでいたようです。ゆるゆるではなく、スパナの最後の一締めが足りなかったような感触です。きっちり締め直して明日もう一度試してみようと思います。ここが不調のままではボイラーへの給水が出来ませんから納得がいくまで何回でも繰り返して調整しなければなりません。

 ついでにサイドタンク自体の取り付けが曲がっていたのを直しました。これでキャブ側の給水孔と一致すると思います。
 これらが直れば、どうやらフォルテも一人前になります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なんとなく

2009年09月22日 | Weblog
 午前中にお彼岸の墓参に行きました。それだけで一日分のエネルギーを使い果たしてしまったのか、なんとなくガックリ疲れてしまい、休日なのに短時間作業をしたのみで終わってしまいました。

 何の作業をしたのかというとフォルテのサイドタンクとボイラーに残った水を排出しただけ、というなんとも情けない内容でした。昨日給水関係のテストをした際に、ホコリが入ってしまったのか、タンク内に赤土のような粉がいっぱい入っておりました。まだサイドタンクの蓋を拵えてないものですから、風にまかれたホコリなどは自由自在に入り込んでしまいます。これは流水で洗い流してやる必要があります。明日、午前中の元気なうちに作業をしようと考えています。

 それが終わったあとは再度エアテストを行ないます。これは下回りのテストではなくて軸動ポンプが正確に役目を果たすかどうか、というテストです。ボイラーにエアをためて圧力を上げた状態で、軸動がちゃんと給水しているかどうかを見るためのものです。
 なにしろフォルテには軸動とハンドポンプの二つしか給水手段がありません。ハンドポンプの方は給水量が小さくて、なかなか思う通りに水位が上がってくれません。やはり軸動ポンプがちゃんと働いてくれないと運転できません。私はB20の経験があるのでちょっと神経質になっているのかもしれませんが、不安であることはぬぐい去れません。そうなると登場するのがお馴染みドンキーポンプというわけです。ちょうどドンキーポンプを取り付けるのに便利な空間や逆止弁を着けろと言わんばかりのプラグなどがありますので、やるとなれば工作は楽そうです。
 とにかく軸動だけで十分な給水能力があるか否か見極めることにいたします。

 本日は、もうひとつB20の軸動ポンプについても分解調整を行なう予定がありましたが、こちらは写真のように機関車をひっくり返すか起立させなければ外せませんので、ちょっと手伝いがいないと難しい作業です。
 まぁこちらはどうしてもやらねばならない作業ではありませんので、優先順位は高くありません。しかしこのB20最大のウィークポイントは是非とも解決したいというのが10数年来の懸案ですので、時間をみつけて取り組みたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

各種テスト行なう

2009年09月21日 | Weblog
 本日は引き続き各種のテストを行ないました。
 まずB20については汽笛弁、シリンダードレン、各部コック類についてテストを行ないました。汽笛については弁体は異常なく締め切りを行なってくれました。音程の変化は残念ながら確認できませんでしたが、エアと蒸気では鳴り具合に小さくない差がありますので、ひょっとしたらスムーズな変化が期待できるかもしれません。シリンダードレンは昨日「錆なし」とご報告したばかりですが、今朝、のぞきに行ってみるとしっかりと赤茶けた液体が溜まっておりましたので、エアを充てんするとともに可能な限りドレン弁から排出させました。
 コック類の点検中突然ストンストンと排気音が聞こえました。動輪は回っていないのにはて面妖な、と思ってよく見るとドンキーがエアの力で作動しているのでした。OSさんのオーバーホールの的確さが思わず証明されたわけです。やはりこういったパーツは定期的にメーカーさんで点検修理してもらうのが良いのだな、と感じいった次第です。

 フォルテは相変わらず軌道直近にオイルを垂らしておりました。これについても、すでに一昨日記したとおり、機関区で昇圧・待機中に出し切ってしまい、本線上ではドレンを切らないことにしています。
 さて、そのフォルテですが、運転会の日、試運転中に軸動ポンプが働かなくなり、ボイラー水位が水面計から見えなくなってしまいました。慌ててハンドポンプで追加給水をしましたが、軸動が働かないので缶水が減るばかりです。しかたないので停まってハンドポンプで水位の回復を試みましたが遅々として水面が上がりません。いったい何が起きたのか分からずとにかく機関区に引き上げて火を落とし、ハンドポンプでどうにか水面が見えるレベルまで回復させました。あれほど確認しながら慎重に組み立ててきたのになんでだ~!と思わず天を仰いで手だけはハンドポンプを忙しく前後させていました。

 そういうわけですので、本日は①バイパスコックから水が漏れていないか②自分が知らないだけでなにか外に作用しているものはあるか--という点について検証を行なったわけです。

 その結果、①については、バイパスコックはしっかりと取り付けられていて一滴も漏れてはいませんでした。そこで、水の動きを確かめようと軸動側の逆止弁への給水管を外して水の動きをチェックしてみたところ、なんとバイパスコックを開けているのにぐいぐいと水があふれていることがわかりました。ということは過給水になっているということです。それなのに水位が減ったのはなぜだろう、と新たな悩みが発生しました。
 ②について、分からないといえば組み立て説明書P56のWP38というのがよく分からない装置です。何の役割をしているのだろうと、疑問に思っていました。しかし、運転会ではそこまで気が回らず、F坂さんに聞きそびれてしまったのでした。
 というわけで、釈然としないままボイラーを再び載せたところ、今度はバイパスコックから水が排出されました。水の出に勢いがないのが少々気になりましたが、とりあえず良く理由が分からないまま軸動の作用に関しては結果オーライということに(首をかしげつつ)なりました。
 明日もう一度心を落ち着けてトライしてみます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無事発送も終えまして

2009年09月20日 | Weblog
 午前中にクラブ通信の発送を終え、いよいよ機関車本体の整備にかかりました。といっても通常の整備ですからそれほど珍しい事態も発生しておりません。B20、フォルテともにドレン抜きは順調です。昨日送っておいたオイルはほぼ抜けた状態です。あと一晩そのままにして、完全に抜けきったところでドレン弁を閉じて再度給油し、次の運転に備えることにします。

 本日唯一の工作らしいものはB20の汽笛弁です。すでにご報告しているとおり、ネジ部を折損してOSさんの弁に交換しました(写真)。その際、弁体の球をどこかに飛ばしてしまい、サイズの小さい球を応急的に取り付けたところ、汽笛が鳴りっぱなしになってしまいました。本日分解してみたら球がバネの中にはまり込んでいました。それを取り出して、これもすでにご披露済みの音程を可変にする円錐形の弁体を入れてみました。寸法的にはちょうど良い具合です。

 さっそく試験してみたいところですが、すでに夕刻になっていてコンプレッサーや汽笛自体の音が大きくて苦情が来そうだったので明日の午前中に試してみることにしました。うまく音程が変化してくれれば万々歳です。

 B20の方がなんとか解決しそうなので、続いてはフォルテのサイドタンク内で水がどうなっているのかを解明することにします。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

困った

2009年09月19日 | Weblog
 何を困っているのかというと、フォルテのシリンダードレンの滴下位置です。写真を見ていただければ一目瞭然ですが、レールの直近に落ちてしまうのです。
 普通はドレン弁はシリンダーの真下についているのですが、フォルテはぐっと内側にオフセットしています。静止状態では写真のようにレール頭にギリギリかからないような場所ですが、実走行では左右に首を振りますからみごと狭いレール上面に乗ってしまいます。

 写真はベニヤ板の上に10mm厚のベニヤを127mm間隔に張って軌道としている工作台です。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、少し黒ずんでいる部分を車輪が通るわけです。すでにオイルと煤とで黒くなっているのです。

 これから本線仕業に就くときレール面にポタポタやっていたら他の機関車に大迷惑をかけてしまいます。オイルが静かに滴下するだけならまだ良いのですが、ここはオイル混じりの凝結水を蒸気の高圧で吹き出す場所ですから思わぬところまで飛んでいく可能性があります。何かガイドでも付けようかと考えているのですが、作動に支障なく左右に飛ばすのはなかなか難しそうです。
 いろいろ考えましたが、結論は「ドレン弁を使わない」ということに決まりました。もちろんこれは本線上で、という条件付きです。すなわち機関区で昇圧中に静止状態で出し切ってしまおう、ということです。一度排出すればあとは煙突からの飛散でけっこう用が済んでしまうのではないか、と踏んだわけですね。現にロケットはドレン弁なしでもそれほどビックリするような飛散はありませんでしたから、案外それでいけてしまうのではないか、と考えております。

 いずれにしても次回の運転会で試してみましょう。

 もう一方のB20ですが、本日やっとドレン抜きにかかりました。前回は長く待ちの状態でしたから錆と水がドバッと出ましたが、今回はきれいな水がタラタラっと出ただけでお終いでした。新しいオイルを送ってやったところこれもきれいな状態で出ましたので異常はなし、です。よく考えてみたら不出走だったのでドレンもオイルも少なくて当たり前なのでした。明日はその原因であった汽笛弁の修理を行ないましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フォルテ塗装剥げ

2009年09月18日 | Weblog
 たった一回の試運転で塗装が剥げてしまいました。OSさんの塗装ではありません。場所は煙室の煙突周りです。これは自分で塗装した部分です。ボイラー胴との色味に差をつけるため、完全艶消しの黒で塗りました。もちろん耐熱塗料です。剥がれた状態は写真でご覧のとおりです。はじめ気泡のようにプックリと盛り上がっていたのがやがてパリンと剥がれ落ちてしまいました。

 下地は黒染めで、それがオリジナルの状態です。そのままでも気にしなければよかったのですが、少し使い込まれた生活感がほしいと思いましたので、塗装した次第です。同じ塗料で煙室扉や煙突も塗りましたが、こちらは何ともなっていませんので、下地作りが悪かったのかな、と考えています。ラッカーシンナーで油やホコリを丁寧にぬぐい去ったつもりなのですが、どうやらそれが不十分だったようです。いずれにしろ塗り直さなければみっともないので同じ塗料でもう一度塗り直します。それでも剥げるようだったら、ちょっと対策を講じなければなりません。
 周辺部を剥がれる個所は剥がしてしまい、再度シンナーで拭き取ってから吹いてみようと思います。
 
 ちなみにB20の煙室もこの塗料で塗りました。大変丈夫な塗膜で、満足のいく結果でしたので、再び使用したのですが思う通りにいきませんね。
 
 本日はフォルテだけの作業となってしまいました。まぁB20の方は1週間や10日は放っておいてもしっかりしていますから、明日やれば十分でしょう。それより汽笛弁を何とかしなければなりません。これも含めて明日の仕事に回しました。
 本日のところはなんといってもクラブ通信を編集しなければなりません。

 ということで本日のブログは終了にいたします。明天見!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

編集始め!

2009年09月17日 | Weblog
 今月も巡って来ました。本日からクラブ通信の編集を行ないます。8月は第4日曜日の定例作業がなく、30日にJAM用線路の清掃が行なわれ、その模様は先月のクラブ通信に掲載してしまいましたので隙間ができてしまいます。しかし、その分運転会の写真を多く載せられるので、かえって運転会の雰囲気が伝わるかもしれません。

 定例活動の紹介は、どうしてもこのブログとダブってしまいます。両方をご覧の方には「ネタの使いまわしじゃないか」といわれてしまいそうですが、限られた能力と時間の中で編集しますので大目にみてやってくださいまし。

 さて、昨日発足した鳩山内閣で国土交通大臣になった前原誠司氏は知る人ぞ知るSLオタクです。割とコアな鉄系人間のようです。せっかく大臣になったのですからSLの保存に「辣腕」をふるってもらえればと、つい考えてしまいます。全国の恵まれない静態保存の蒸機たちに雨よけの屋根ぐらい大盤振る舞いしてくれないでしょうか。整備の補助金でもいいですね。
 ぜひ一度市川の運転会に来てほしいものです(無理でしょうけどね)。

 さて、連休が始まりますが、来月の運転会ならびにNHKの中継にむけての整備に手をつけようと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

快削黄銅の破断

2009年09月16日 | Weblog
 B20の汽笛弁が破断してしまったのはすでに本ブログでご報告したとおりですが、他社の逆止弁が同じように破断する事態が発生しているとのことです。専門的には「電蝕」という現象だそうです。とにかく材料がボロボロになって崩れてしまう現象です。 異金属同士が接触するとおきるものだそうで、そういえば昔のTMS誌にそういう記事がありました。たしか、16番蒸機のボイラー内に入れるウェイト(鉛)と真鍮の間に発生して、最終的にボイラーの接合面を破壊してしまう事故が起きる、という内容であったと思います。ウェイトも、キットに同梱された、ボイラー形状に整形されたものではなく、ミクロウェイトという微小な小粒のものをボイラーに詰め込み、接着剤で固着する方法のものに発生するということではなかったかと記憶しています。
 写真はB20の汽笛弁の破断面です。ちょっとわかりづらいかもしれませんが、断面が砂岩のようになって荒れています。

 16番では安全面には関係ありませんが、5インチライブそれも逆止弁となるとことは簡単にいきません。取り付け場所にもよりますが、バックプレートに直に付けているものは下手をすると真後ろに高圧蒸気が噴出することになり、大変危険です。汽笛弁などはまずたいていのものは真後ろに行くでしょうから、もし作動中に起きたら指がひどくやけどをしてしまいます。  B20の汽笛弁のように10年という耐用年数が経験値的に捉えられていれば年月によって予防保全できますが、いつ製造されたものか分からないものはちょっと怖いですね。とりあえずの対策は材料が何でできているか、製造後何年ぐらいのものか知っておくことが必要なのではないでしょうか。モノによりけりでしょうが、ある程度の年月が経ったものは定期的に外してみて検査するのが良いかもしれません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする