蒸気鉄道日記

5インチゲージ・ライブスチーム活動の日々を書き連ねます。

M4ビスが130本

2010年08月31日 | Weblog
 タイトルからするといかにもネジ屋さんに行ったかのようですが、実は行かなかったのでした。帰り際に頭からスッポリと抜けおちていて、あ、しまった!と気づいたときには、すでに帰りの電車の中だったのでした。まったく頼りにならないアタマです。
 しかし、行かなくて良かったかもしれません。というのもビスの種類と本数を勘違いしていたのでした。必要なのはM4のみで、本数は100本を超えて必要だったのです。予備を含めて130本ほどになりそうです。もし本日忘れずに行っていたら要らない買い物と不足な買い物をしていたでしょう。なにが幸いするか分かりません。

 というわけで、明日以降活躍するタップとタップハンドル君にご登場願いました。このタップハンドルはわたしがB20を買ったばかりのときに技功舎さんから購入したものです。したがってもう20年近くわが工房に住み着いている最古参の工具です。このハンドルでB20の数限りなくある(と思えた)ネジを切ったのです。人間だったら永年勤続表彰ものですが、いまでも大活躍中のバリバリの現役です。当分退役することはないでしょう。大きさは10cm足らずですが、手になじんでとても使いやすいものです。
 隣に寄り添っているのはM4タップです。こんどはこのコンビで100本+αの大仕事をしてもらうのです。しかも相手は難物の銅板ですから骨が折れます。まぁ、骨が折れるくらいならいいのですがタップを折らないように注意しなければなりません。

 火室部分にすでに開いている孔を4mmと3.2mmに開け直して、3.2mmの方にM4のタップをたてるのです。突き抜ける孔ばかりですからよほど間抜けなことをしない限り折れることはないと思いますが、このタップもかなりのベテランですからそろそろ音を上げるかもしれません。タッピングオイルをたっぷり差してゆっくりとやることにいたしましょう。

 まずは明日忘れずにM4のビスを買いに行くことですね。暑いけど…。

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中途半端な一日

2010年08月30日 | Weblog
 破損してしまったB20のドレン弁を分売してもらおうと、この土日に技功舎さんへ電話をかけ続けていたのですが、結局連絡が取れませんでした。夏休みなのでしょうか。。。来週またかけてみるつもりですが、ひょっとすると運転会には間に合わないかもしれません。そのときはフォルテにしようかB20でいくか悩んでしまいます。

 B20の破損箇所は、当日の本ブログでご報告したとおり、そのままでも運転には支障ありません。したがってB20でも問題はないのですが、壊れた部分をそのままにしているのもなんとなく気に入りません。今度の土日の首尾しだいで決定したいと思います。

 土日といえば、本日職場に着いてみると、もわぁ~んとした空気で大変暑いのです。暑いところから冷房の効いた部屋に入ったつもりだったのに、外と変わらない暑さに逃げ出したい気持ちになりました。この土日閉め切っていたせいですっかり温まってしまったようなのでした。その部屋は東南角の部屋中窓際というすごいところで、午前中はずっと日向になります。定年近いオジサンと定年後再雇用の先輩二人が仕事をするにはピッタリの場所です。
 どうやら涼しくなってきたのが夕方の5時半ごろで、そのころは人間のほうがすっかりまいってしまい、早々に逃げ帰った次第です。猛暑はこんなところにもいたずらをしていたのでした。
 おかげで帰りに例の秋葉原のネジ屋さんに寄ることをコロリと忘れてしまいました。

 なんのネジかといえば、D51の火室部分を仮組みするためのもので、M3とM4の真鍮ビスを100本ていど購入する予定だったのでした。明日も暑いようですので、また忘れてしまいそうです。そのビスを通すためのタップ立てがまだなのも忘れていました。

 以上のような次第で、あれもこれも中途半端なまま一日が過ぎてしまいました。明日はせめてネジの購入ぐらいはしておこうと思います。忘れなければ、の話ですが。。。
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JAM用線路の清掃行なう

2010年08月29日 | Weblog
 本日は第二レイアウトで、JAMで使用した仮設線路の清掃を行ないました。例年のとおり駅と機関区部分に敷いた下敷きのコンパネをブラッシングして陽にあてて乾かしました。そのあと線路を一本ずつエンジンクリーナーでエアと灯油で清掃、ウェスで拭いてこれも乾燥させました。

 コンパネは今年は新品を使用する予定でしたが、結局昨年までのもので間に合ってしまいました。一部焼け焦げが出来たりしていましたので、次回使用するときは新品を補充した方が良いかも知れません。
 線路はクラブで製作した鉄枠に収めるのですが、ターンテーブルを二基にしたため留置線が増えてそのままでは収まりきれなくなりました。押さえの横棒を少し上にずらして全部入るように改良する必要があります。

 この線路を製作してからいつの間にか10年近く経ってしまいました。その割には損傷が少なく、軌道の曲がりも接続部のごく一部に限られています。その接続の方法が固定レイアウトと同じく、というか実物と同じフィッシュプレートを介してボルト止めするという面倒なやり方ですので、改良しては、という声もあったのですが、何となくそのまま来てしまいました。本当はOSさんの線路のようにボルトで簡単かつガッチリとつないだ方が作業が早く、トラブルも少ないのですが…。

 また、ターンテーブルも分解するとなよなよとして大丈夫かいな、と思いますが、セットして地上に展開するとしっかりと機関車の重みを支えてくれます。いまでは二基使用が常態化して、このレイアウトの一つの見せ所となっています。
 清掃は以上のように灯油の吹きつけ、ウェスでの拭きあげでほとんどの汚れが落ちます。やっかいなスチームオイルの汚れも使用後一週間ぐらいであれば灯油で落ちてしまいます。

 少しは鉄道らしく線路周りのストラクチャーなども配備したらどうか、という意見もありますが、年一回の使用ではなかなかそこまで手が回らないのが実情です。この状態を維持していくことが優先ですので思うようには豊富化できないのがつらいところです。
 
 さて、約半日の作業で、再びきれいになってスタンバイ状態となりました。このレイアウトが次に活躍するのはいつでしょうか。。。

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は、入らない

2010年08月28日 | Weblog
 本日は今月のクラブ通信の仕上げ&発送に終日追われていました。夕方になってなんとか発送も終わり、さて、とばかりにD51の煙管を大小各一本選んで清掃し、火室管板に差し込んでみたところ、見事に入りませんでした。けんもほろろ、門前払い状態です。
 もう一度じっくりと計測してみたところ、煙管の径と管板の孔径がまったく同一であることに気付きました。これでは入りませんよねぇ。しかし、銀ロウ付けの最適な隙間で挿入するにはあまりずんずんと削るわけにはまいりません。ほんの0.02~0.1mmていど削れば入るのです。どうやってその寸法を得るのか、考えましたが名案はありません。結局煙管のはまり込み部分をペーパーで少~しヤスリ取って合わせるしか方法はないようです。旋盤でやろうかとも思いましたが、わたしのことですからきっと削りすぎて品物をダメにしてしまうに決まっています。

 大煙管4本に小煙管20本を削るのですから根気のいる仕事です。もしかすると煙室管板の方もやらねばならないかもしれません。大煙管の孔はホルソーの29mm径であければなんとかなりますが、小煙管は16.1mmというナイスな寸法のホルソーが見つかりません。16.0mmばかりです。まぁグリグリと開けているうちに0.1mmぐらいは広がって、ちょうど良くなるのかもしれませんが、こういう時に限ってすばらしく正確な孔が開けられてしまうということはライブスチーマーなら一度はご経験があると思います。
 
 煙室管板はそうやって合わせることが出来ますが、火室管板は今ある孔を平均に0.02~0.1mm太くすることはちょっと素人には難しいと思います。やはり煙管をゴシゴシやるしかないでしょう。さぞやつらいことでしょうね。
 いわゆる「押し込み固さ」の状態にするのが理想です。代表選手の各一本でさっそくやってみることにいたします。うまくいったらご喝采!!

 明日は第二レイアウトでJAM用線路の清掃作業を行なう予定です。暑いだろうな~。
 
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D51の煙管

2010年08月27日 | Weblog
 お話をD51に戻しまして、先日ボイラー班の工作場から持ち帰ったD51の煙管の径を計測してみたところ、大煙管が28.5mm、小煙管が16mmであることが判明しました。今までは火室管板の孔径で計測していたので若干誤差が出てしまいました。
 まぁ、それでも要は管板の孔にピッタリ入ってくれれば良いのでそれほど気にはしていません。それより気になるのが煙管の長さです。これが缶胴の長さに比較して短いのです。写真を見ていただければ一目瞭然ですが、缶胴の煙室側の端まで届かず、かなり引っ込んだ位置に煙室管板を取り付けなければならないのです。

 わずかな違いだといえばそれまでなのですが、なんだかボイラーの容積がずい分減ってしまうような気がして、ちょっと納得がいかないのです(ケチですね)。それに、あまり缶胴の奥だと管板自体のロウ付けもやりにくくなってしまいます。
 解決法はただひとつ。新たに煙管用のパイプを購入することです。しかし、せっかくあるものを使わない、というのももったいない気がして悩んでいるところです。

 煙室管板の素材は折り曲げ部に余裕をもたせておりますので、茶筒の蓋状の方向に押し込むのを裏表反対にして茶筒の中蓋のように管板本体を中側にして缶胴に取り付ければたぶん缶胴先端部からそれほど引っ込まずに取り付けられるのではないか、とは思います。

 いずれにしても、火室部分がしっかり仮止め出来るようにしなければなりません。仮止め用のネジ切りなどの各種作業を早く進めたいと思います。今度のボイラー班の作業日は従軍記者生活から脱して立派な工作員(?)になりたいと思います。

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C62現る

2010年08月26日 | Weblog
 今年のJAMで印象に残ったもうひとつはOSさんの新製品C62でありました。
 C62のライブスチームは古くはスエチカの1番、3インチ半のものがあり、最近ではアキュレートさんの5インチなどがありますが、いずれも完成させるにはかなりの努力が必要でした。それが、「コンプリートキット」を専門とするOSさんから発売になるというので、びっくりしたわけです。
 さっそくJAM会場のOSさんのブースへ見学に行きました。発売は来年とのことですが、写真のようにパイロットモデルはほぼ全備状態で展示されておりました。

 わたしは(以前にも書きましたが)営業運転のC62は見られずじまいでした。急行ニセコの重連時代は高校生でしたが、今と違って子どもが単独で北海道へ旅行するなどは親が許してくれず、ついに行き損なってしまいました。3号機が復活運転していたときに一度出かけましたが、あいにく不具合でDD51が代役を務めており、ガッカリしたものです。
 というしだいで動いているC62は梅小路蒸気機関車館のC622号機のみです。また、初めて自分の小遣いを貯めて買った蒸機のキットもカツミのC62でした。が、この製品は動輪の位相が狂っており、何も知らない子ども鉄ちゃんには無理があり、さんざんいじりまわした末、最後は高校の文化祭で盗難に遭って失ってしまう、という哀れな運命をたどったのでした。どこまでも縁が薄い運命だったのです。

 しかし、C62といえばやはり特別な存在で、それが3インチ半ながらコンプリートキット状態で発売されるというのでさっそく見に行ったようなわけです。
 できばえは写真をご覧ください。さすがにOSさんだけに独特のプロポーションをみごとに再現されています。16号のプレートをつけていたので、たぶん「特定番号」扱いと勘違いした「物知り」の鉄ヲタから「糸崎機関区時代を再現するなら加減弁のベルクランクが上を向いているのはおかしい」とか「煙室戸ハンドルの形が違う」とか言われるのではないか、と思ったらやはりその手の「ご指摘」があったようでした。ヤレヤレ。

 この製品の大きな特徴はズバリ「廉価」だということでしょう。オプションを除いた本体価格でS6+αほどですから、とてもC62のコンプリートキットとは思えません。フルオプションでも約3割増に収まっており、大型国鉄標準機としては大いにお買い得でしょう。
 わたしは残念ながら3インチ半には興味がありませんので、購入することはないのですが、もしこれが5インチだったらすぐに金策に走ることでしょう。
 という次第で、買う予定もないのに期間中何度もお邪魔してしげしげと拝見してしまいました。もしわたしが買ったら東海道時代の装備に改装するんだがな~などと、勝手に想像をたくましくしていました。

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わたしの原典

2010年08月25日 | Weblog
 本日と明日は今回のJAMの中でわたしの意識に強く訴えかけた二つのものについてご紹介しましょう。
 まず、本日はわたしの鉄道模型にとっての原典ともいうべき摂津鉄道のセクションについてです。わたしが鉄道模型を本格的にやり始めたのは1968年の春のことですが、その直接のきっかけとなったのが、外ならぬ摂津鉄道であったからです。『鉄道模型趣味』誌1968年3月号の表紙を飾っていたのが同鉄道の「小川のある風景」で、この表紙を見て「すごい!」と思ったのがスイッチの入った瞬間でした。

 当時エンドウの金属道床の組み線路数本で細々と始めていたわが鉄道模型は、どうも子ども心にもリアルさに欠けていま一つ魅力が薄く感じられていたのでした。そこへこの記事ですから、まさに直球ど真ん中で、当時一ヵ月の小遣い300円のうち200円を投資してこのTMSを購入し、以来いまに至るまでの長い鉄道模型趣味が本格的に始まったのでした。なかでも眼からウロコだったのが「水は青くない、地面は茶色じゃない」という指摘です。いわれてみれば確かにそのとおりで、それ以降の自然観察の眼に多大な影響を与えてくれたものでした。その、薄緑に着色されたリアルな水面に感動し、すぐにそこらへんのボール紙に薄く緑の絵具を塗って木工ボンドを垂らし、即席の水面を作っては一人悦に入っていたものでした。その後、この摂津鉄道のセクションが発表されているバックナンバーを買い揃え、暗記するほど読んだことはいうまでもありません。

 結局わたしはその後、車両や小さなストラクチャーは作っても摂津鉄道を目標としたレイアウトは出来ずじまいで、かのセクションたちはまだ見ぬ恋人のような存在となったのでした。
 その後、作者の坂本衛氏はご病気をされたり、作品が盗難に遭うなど苦難の時を過ごされたようですが、その健筆が雑誌等に掲載されるたびにじっくり読ませていただき、精神力が全く衰えていないことに感動を受けたりしておりました。
 その憧れのセクションをこの目で直接見られたのですから、それだけで今年のJAMに参加した価値があった、といえます。初めて拝見する三点の作品は、40数年の時を経て、程よいエイジングが加わり、さしずめヴィンテージ物のワインを味わうような心持でした。
写真は「蔵本村」のセクションです。落ち着いた色調の中に白壁の土蔵が良いアクセントになっています。そうそう、「地面は平らじゃない」というのも摂津鉄道から教わったことでした。その意味はこの蔵本村をご覧いただければお分かりになると思います。
 もちろん現代の目から見れば古さを感じるところもありますが、それに数倍する卓越したセンスに、この間何も完成できなかったわたしとしてはただただ感嘆するばかりでした。

 この感動で、わたしの16番熱に火がついてしまいそうですが、ここはぐっと我慢して、その情熱を5インチライブスチームに翻訳して活動を続けたいと思ったのでありました。

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煙室管板の素材届く

2010年08月24日 | Weblog
 JAMの期間中に煙室管板用の銅板が山洞金物店さんから到着しました。今回は用途が用途ですので必要な寸法に円形に切断してもらいました。以前はこの種の素材は定尺販売が主体で余分に買わなければならなかったのですが、山洞さんの企業努力のおかげで必要分を購入出来るようになり大変便利になりました。

 さっそく記念写真を撮影しました。大きさの比較のために外火室板に立てかけてありますが、それより一回り大きな円板です。曲げる線がうっすらとケガかれているのですが見えますでしょうか。この線で折り曲げられることになります。写真は外側(煙室側)です。ほぼ外火室板より直径16mm小さくなります。厚さが4mmありますので、果たして上手に曲げられるか不安でもあります。ボイラー班の仲間は3mm厚でも苦労して何回も鈍して曲げていましたので、それ以上の努力(腕力)が必要ということになります。非力なわたくしでも大丈夫でしょうか。。。

 これが完成すると、いよいよロウ付けが近づいてくるのですが、その前に例のフィッティング類の問題を解決しておかねばなりません。特に蒸気ドームについては、そのままでは形が複雑ですので、単純にパイプの輪切り状のものを組み合わせて出来ないかな、などとしろうと考えに考えています。できればドーム&加減弁セットのようなものがあって買ってくれば済むようになっていたりすると夢のように完成に近づくのですが、、、無理でしょうね。場合によっては基本構想をがらりと変えて内側テコ式加減弁にすることもアリかな、とも思います。ただしその場合は蒸気分配箱など外火室後板周りのデザインをどうするか、という問題も解決しなければなりません。

 まぁ、悩んでいるうちが楽しいのかもしれません。そのうち筋肉痛と脳痛(?)でのたうちまわることになりそうです。。。

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ドレン弁破損箇所

2010年08月23日 | Weblog
 昨日ご報告したとおり、わがB20君はJAM最終日にドレン弁を破損してしまいました。写真がそのパーツです。正確にはドレン弁開閉棒受の破損です。写真の円柱状のものがその「受」で、隣の角棒は開閉棒の上下を受けて球弁に作用し、球を上下させてドレン弁の開閉を行なうものです。したがって、現状は開閉の作用が球弁に伝わらない状態で、弁としては常時「閉」になっているところです。つまり蒸気の放出はありませんので、作用棒が垂れ下がって支障するのを解決すれば運転には特に問題はありません。弁が開かなくてもドレンは吐出管を通って煙突から吹き上げられるだけですから。。。

 さて、写真は拡大されていますので、大きく見えますが、実際は受本体の直径は5mmほどで、真中に開閉棒が通る角孔が、横には蒸気が排出される45度の斜め孔が開いています。角孔は棒の前後動を妨げないように心が通っている必要があります。つまり小さいくせに精度が必要で、厄介なモノなのです。しかも弁体に袋ナットで取り付けるためのツバがついているという念の入りようです。作るのは非常に面倒なものであり、技功舎さんにパーツの在庫があるのを祈るのみです。作るのは可能でしょうが、正直なところできれば作りたくないものですね。

 まぁ、走れることは走れますので、最悪でも作用棒を吊った状態で運転会に参加は可能です。ちょっと格好悪いですが。
 いずれにせよ台上に上げてみないと詳細の確認が出来ないのですが、この猛暑で工房内は40℃ちかい温度になっています。ちょっと作業を行なう環境ではありません。涼しい日を待つか涼しくなるのを待つか、天候任せの工程となりそうです。いずれにせよ今週末に技功舎さんへ問い合わせるまで解決の方法が定まりませんので、当面はこのままです。その間に煙突の塗装と排障器の修正は行なっておきましょう。もひとつ、汽笛の調節バルブ取り付けも行なえるのですが、猛暑の中でバーナーを使う作業をする気になるかどうか、極めて怪しいところです。

 一方、フォルテのドンキー取り付けも止まっているので、これもそろそろ具体化に向けて動かねばと思っています。

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JAMが終了

2010年08月22日 | Weblog
 JAMが終わりました!!というとなにやら嬉しそうですが、嬉しいのです。暑い暑い例年にも増して暑かった今年のJAMコンベンション。本日は朝一番から運転を担当しました。自分ではしっかりやっているつもりなのですが、朝、自宅を出るときに持ったはずのLED懐中電灯や、煙室掃除用の刷毛、煙管ブラシ、点検ハンマー等々がどこにあるのかサッパリ分かりません。記憶がないのです。「これは今日はマズイのではないか」という予感がズバリ的中、運転を終えたあたりで急速に気分が悪くなり、いつもは外へ行く昼食を会場内の弁当で済ませ、車の中に入って冷房をかけ、1時間近く「昼寝」してしまいました。

 そんなわけで、午後はすっかり消耗してスポーツドリンクばかり飲んでぼーっとしておりました。撮った写真はわずかに12枚という体たらくです。広報担当としては職務怠慢な状態でした。

 さて、本日の事件はこれではなくて、わがB20君の身に起きた不幸です。なんとドレン弁が折れてしまったのです。原因は分かりません。どうも走行中ドレン弁が閉じないので変だな、と思って点検したらポロリと取れてしまったのです。そのほか排障器が曲がっていたり、煙突の塗装がひき剥がれていたり、といった具合で、どうやらなにかに激しくぶつかったか脱線してなにかに当たったのか、といった状態でした。とりあえずドレン弁は作用棒の垂れ下がったのをシリンダーブロックに縛りつけて応急処置としました。午前中はそのまま走行を続けて、その後は不具合の起こることもなく運転を終了しました。

 かくなる次第で人間も機関車も情けない状態で帰宅の途についたのでした。排障器の曲がりや煙突の塗装などはすぐに復旧できますが、こまったのはドレン弁です。技功舎さんにパーツがストックされていれば問題ないのですが、もしなかった場合は作らねばなりません。しかし小さくて複雑な形をしており、自作はなかなか難しいと思われます。ともかくやってはみますが9月の運転会はフォルテの臨時運行となる可能性が大です。

 ここのところシトロちゃんは入院する、人間は熱中症一歩手前になる、機関車は壊れるでなにか良くない星のめぐりあわせになっているのでしょうか。もうこれ以上悲しい眼に遇いませんように。。。

 写真は午後の走行風景です。もう時間的に終了近く、C63とC12が重連で走行しているところです。両者で縮尺が違うのですが、それほどの違和感はありませんね。ということはわがD51完成のアカツキには動輪舎のC58様などと重連を組んでもそれほどおかしくは感じない、ということになりますね。と、話題を無理やり明るい方へ引っ張っているわたくしでありました。

 いずれにしろ終わったことはくよくよしても仕方ありません。なんとか解決の方策を練って不死鳥のごとく蘇る算段でもいたしましょう。まもなく秋もやってきて工作日和になることを期待しつつ…。う~むどうしてもしみじみしてしまうなぁ。。。

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重役出勤のJAM第2日目

2010年08月21日 | Weblog
 本日はJAMコンベンション2日目ですが、昨日申しましたとおり、わたしは午後からの登場で、運転は明日に順延させてもらいました。私用の済んだのが昼近くでしたので、会場に到着したのは2時過ぎというスローペースな重役出勤でした。
 それにしても昨日がやや気温が低めだったこともあって、今日の暑さはいっそうこたえました。重役の割には電車出勤でしたので、歩く距離が長く、それだけ太陽にさらされている時間が長いせいでしょうか。。。そういえば中野駅でスカイブルーの201系(千ケヨ)とすれ違いました。どこへ走っていったのでしょうか??

 写真は機関区の風景です。二つのターンテーブルがあるといきなり規模が大きな大機関区に見えます(でしょう?)。今回も蒸機と電機等に分けようかと思っていたところ、案に相違して蒸機が圧倒的に多く、結局分散配置となってしまいました。大型機が少ないのも今回の特徴でしょう。やはりレイアウトの規模や運転の態様などから小型機の方が合っているという判断がされたのだと思います。
 運転を外してもらったので、室内展示を見る時間ができました。OSさんの新製品C62や各種のレイアウトをゆっくり見て回りました。その感想は終了後の本ブログで触れることにいたします。

 また、夜はOSさん主催(たぶん^^;)の懇親会にお誘いを受けて、楽しい時間をすごさせていただきました。

 本日は参加時間が少なかったにもかかわらず、いろいろ盛りだくさんな中身となりました。

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第1日目が無事終了

2010年08月20日 | Weblog
 JAMコンベンション第一日目が無事終了しました。例年の金曜日に比べると人出が多いような感じがしましたが、いかがでしょう。写真は午前中の駅の風景です。まだそれほど屋上には人が来なくて客待ちの列車が渋滞しています。
 わたしは午後の運転でしたが、けっこうお客さんがあって2時間走りっぱなしになりました。久々のB20君でしたので、はじめはお互いに相手の機嫌を確かめながら走りましたが、10分も走るうちにいつもの仲良しコンビが復活し、時間一杯走り切ることができました。

 本日は朝一番で遅れに遅れていたボイラーの圧力検査を行ないました。しばらく使っていなかったので、ちょっと自信がなかったのですが、やってみたら何ということもなく一発で合格でした。心配した汽笛弁からの漏れは全くありませんでした。圧を上げて鳴らしてみたところ、蒸気の流量がちゃんと変化していましたから音に強弱をつけることができました。ただしOSさんの汽笛弁は蒸気の絶対量が技功舎のバルブより多いのか、流速が速いのか、あるいは弁体を球から円錐に変更したためか、勢いよくレバーを押すと音が割れてしまいます(汽笛本体はOSさんのコッペル用です)。ここは調節できるようにやはりグローブバルブでも付けておいた方が良いと思います。

 石炭はいつものようにマンデリ炭とウェールズ炭を混合して使用しました。煙さに負けてついついウェールズを多く使いたくなるのですが、そうすると蒸気が上がりすぎて安全弁を噴かせてしまいますので、やはり混炭しないといけません。走行後半ではこれも久しぶりに太平洋炭を使ってみましたが、煤で真っ黒になってしまいました。しかし、これが一番煙が多いのでギャラリーには受けるようです(複雑…)。

 午後目一杯走ったおかげですっかり熱中症気味になってしまい、終わってみたら疲労困憊し、室内展示を見る元気もなく帰宅の途につきました。それほどひどい渋滞でもなかったように思うのですが、会場から自宅まで2時間たっぷりかかってしまいました。

 明日は家業の関係で午前中自宅にいなければなりませんので午後からの参加です。

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いよいよJAMです

2010年08月19日 | Weblog
 2010年のJAMコンベンションがいよいよ明日から始まります。本日は例によって屋上の会場で仮設線路の設営を行ないました。14時から開始して2時間ほどで完了しました。これも例年のとおりの順序で行ないますが、まず定点を押さえると、番付表にしたがって線路を仮配置して全体の位置の確認を行ないます。定点の位置はいつも同じで、水勾配の頂点をエンドレスの長手方向の中心線としたカーブの頂点です。その地点の線路をまず決めて締結してしまいます。あとは「ナリユキ」でそこから順に伸ばしていきます。駅の位置もナリユキで決まり、定点ではありません。駅方向の大体の位置が決まると、ターンテーブル2基の位置を仮決めして留置線などを配置していきます。
 その一方で、機関車用の水の手配、人間用の冷水器の設置(これが重要!)、消防の査察への対応などが行なわれます。

 最近は自分の得意分野が決まって来て、これらが全体的に同時進行で粛々と行なわれて行きます。ですから2時間もあれば出来上がってしまいます。人海戦術の賜物ですね。写真は設置作業が終わって一斉に付帯設備の荷降ろしにかかるところです。
 考えてみれば手順的にはNや16番などの組み立て式レイアウトの設置とほぼ同じです。電動式の場合はそれから通電、列車やポイントの試運転、ストラクチャーの配置等々まだ作業が続くのですが、われわれは電機で一周して若干の線路の修正などを行なえばお終いです。

 とはいえ、これは会員が分担して機材を持ち寄り、ワーっと集まって集団のパワーで作業をすることが前提となっていますので、そうそう簡単に行なえるわけではありません。JAM以外ではなにか社会的な意義のある事業への参加など、会員が納得する事由が必要です。商業的な客寄せ興行とはそのへんが違うところです。費用もそれなりにかかります。
 ときどきどこかでウワサを聴いて「ボランティアで(つまりタダで)やりにきてくれませんか」などという申し込みがありますが、すべてお断りしています。

 JAMへの参加もいつのまにか9回目(1回目と大阪開催のときは不参加でした)になり、メンバーもそれなりに高齢化して次第にきつくなっていることも事実です。今後このレイアウトをどうやって維持していくか、という検討も必要になるかもしれません。
 というわけで、課題も抱えながら参加しているところです。とりあえず、今年も三日間、事故なく故障なく楽しく過ごせたらと思います。

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役者がそろいました

2010年08月18日 | Weblog
 毎度同じような写真で恐縮ですが、本日内外火室の主要構成パーツの清掃を終了し、晴れて40年来の被膜を洗い落して地肌の輝きを取り戻しました。やはりこうなると「さぁ工作するぞ!」という気分になりますね。16番のバラキットを買ってきて袋からパーツを取り出して並べたときのような興奮を覚えます。

 きれいになったところで、懸案の煙室管板の図面をおこすべく火室管板の孔を写し取りました。写して分かったのですが、この煙管についても、きっちり図面の位置に開けられているものではなく、いくらかずつズレていたのでした。したがって、計算上求めた位置に孔を開けると実際の位置とあわないということになります。ということは、写し取った煙管の孔位置に忠実に管板の孔開けを行なう必要がある、ということです。やっかいなのは円形を写してあっても中心が分からないということです。これは個別の孔について作図的に求めていくしかありません。まずは「束」としての煙管位置を煙室管板の上に置いて、続いて中心を…という手順になろうかと思います。はたしてうまくいくでしょうか???
 ここはO川会長の方式でアルミの薄板に孔位置を記した紙を接着してジグを作り、折り曲げた煙室管板に密着させながらポンチで孔位置を確定させて孔開けするのが最良の方法かと思います。いずれにせよ円の中心は出しておく必要がありますが…。

 もうひとつちょっと心配なのがあちこちに傷が付いていることです。小さいものなら無視してかまわないのですが、中にはドリルでえぐったようなものもあり、これは補修してやる必要がありそうです。また、わずかですがぽっこりとへこんだ部分もあります。このあたり40年近く持ち主がいないままにあちこち移動された結果ついてしまった物のようです。これらは表面を洗浄して明らかになったものなので、缶胴についても同じことがいえそうです。とはいえあの大きなモノを洗うのは容易なことではありません。そうなると酸洗いということが頭に浮かんでくるのですが、缶胴を洗うとなると衣装ケースぐらいの容れものと10リットルくらいの希硫酸が必要です。9600ボイラー隊のときはポリバケツで酸洗いをしましたが、これは人手があってのことで、一人ではバケツを倒してしまう恐れがありますので、衣装ケースのような平べったい方が安心です。
 いずれにしても結構大がかりになりますので、慎重に検討したいと思います。

 さて、明日はJAMの設営日です。幸い気温が低め(といっても30℃は超すようですが)なので例年のように立っているだけで焼けてしまいそうな目には遭わずに済みそうです。とはいえ、線路敷設は地面との格闘ですから甘くはないでしょう。手際よく設営してさっさと引き上げてきましょう。

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火室の計測(2)

2010年08月17日 | Weblog
 内火室を分解、清掃しました。写真のように40年来の酸化被膜やホコリやらが落ちて銅板の地肌が見えました。こうなると俄然やる気が出てきます。遅れを意識していたボイラー班の工程に追いついた感じがしてきます。
 ということで、勇躍(?)各部の寸法を測ってみたのですが、カッチリ出来ているように思えた火室の構造も測る場所によって微妙に寸法が異なっているのでした。よくみると地肌が出たためかハンマーの打痕や機械で締めたと思われる痕などがあって、やはり苦労しながら各部の合わせをされたんだな、と前所有者の方のご苦労が偲ばれたりします。というところで例によって記念撮影です。手前のノギスから判断していただけるように内火室の幅は約150mmです。1/9ですから小さいと思っていましたが、動輪舎さんのC58より大きいのではないかと思われます。やはりD51なんですねぇ。

 概算ですが、微妙に異なる各点の寸法を平均してみると内火室の火格子寸法は約150mm×230mmとなります。キッチリ組んでみるとミリ単位で違う数値になると思いますが、いずれにしろかなりの広さで、これを真面目に(?)焚いたら相当なパワーになるのでは、と思われます。完成のアカツキにはそういう運転もしてみたいですが、実際はまずほとんどの場合、軽量級の運転に終始するものと思われます。行徳のレイアウトでは客車4両(16人)の列車が最重量級ですが、C12はおろかT5でも牽引可能な重量です。そういう仕業がほとんどですから大体の場合「火室で何か燃えている」状態で牽引可能です。1/12クラスのマウンテン級が、まさにそのような状態です。動輪舎さんのC58がまだデビューしてませんのでなんともいえませんが、マウンテンより大きいサイズですからよりパワフルであることは間違いありません。D51がそれより大きな火室ということになるとパワーを持て余している状態になって、かつて米原~田村間を往復した晩年のE10のようなことになるかもしれません。あ、、また皮算用をしてしまいました。あくまで「完成したら」のお話ですからね。

 外火室の清掃も続けて行なっていきたいのですが、ここには動輪舎さんでケガいてもらったステイの位置がマークされていますので、これを図面に残すのが先です。
 また、煙室管板の材料が別途調達できましたので、当面はこちらの工作を先に進めていこうと思います。ドームや水面計、加減弁、蒸気分配箱等々のパーツが全部そろった段階で、ロウ付けに向けての治具の製作などに移行する心づもりです。まだまだ先は長いですね。

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コメント (2)
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