予想より早く帰宅できましたので、少しばかり工作を進めておきました。昨日の蒸気ダメは本体にバスコークを塗って指示された高さにねじ込み、絞め付け用の変形ナットは一杯まで上にまきあげて逃がしておきました。次工程でバスコークが固化したのを確認して締めこもうと思います。
もう一つは煙室内の配管です。加減弁から来た蒸気をシリンダーに送る主蒸気管です。これはシリンダーのところでも出てきました。まさにあの主蒸気管につながる本当の(嘘の、というのはありませんが)主蒸気管です。
写真の奥の配管がそれです。手前のは使った蒸気を排出する「吐出管」です。密閉した煙室内で煙突に向かってまっすぐに蒸気を吹きあげますと負圧で火室の空気を吸い込んで通風の役目をします。しかしこれだけでは蒸気を止めている絶気運転時や、停車中には通風がなくなってしまいますので、わざわざ生蒸気をこの場所から同じように煙突に向かって吹き出させてやる必要があります。これを「ブロワー」といって、小型機ではこれの調整しだいで走りにも影響が出る重要部品です。
次回はそのブロワーの配管から始めることになっています。
煙室の底に見える白い塊は「セラミックセメント」というもので、配管と煙室の隙間を埋めるものです。これによって煙室の密室状態を作るわけです。ちょっと量が多すぎましたね(恥)。それにしても机の上にちょこんと載ってしまうのですから小さなボイラーですね。
本日はここまでで、約1時間10分の作業でした。わが工場の稼動力からするとけっこうな長時間作業です。