蒸気鉄道日記

5インチゲージ・ライブスチーム活動の日々を書き連ねます。

ブレーキの修理完了

2009年05月31日 | Weblog
 一時はどうなる事かと思われたB20用運転台車のブレーキ修理がなんとか本日完了しました。まだ手直しが必要ですが、いちおう運転できる状態には復元しました。前回の点検から半年ですが、ブレーキシューの取り付けネジが4本抜け落ちているなど、あっと驚くような始末で、もっとこまめに、かつ「真面目に」検査すべきことを思い知らされました。

 写真は取り外したブレーキシューですが、さすがに10年間の酷使でほとんどが限界まですり減っていました。逆にいえば、調整次第で10年ぐらいはいけるということです。
 一方、車輪は全体的にベアリングがへたっているように感じました。この間、グリスアップはしていなかったのですが、回転に支障はない状態でしたので、そのまま使い続けていました。しかし、今回の検査で全軸とも動きが滑らかさを欠く状態であることが確認されました。普通の状態で、手で車輪を回してやると暫くは惰性で回り続けていたのが、せいぜい2回転ていどで止まってしまいます。非力なB20の運転台車がこれでは大きなロスです。結局OSさんに送ってもらうか秋葉原のベアリング屋さんに行くかしなければなりません。

 というわけで、今日のところはグリスアップまでは手が回りませんでしたので、明日以降、時間をみて地道に取り組むことといたします。上回りもかなり危うい状態ですので、再度補強をし直さねばなりません。
 それにしてもよく10年もったものです。ロケットの運転台車(三等客車)の稼働率が低いので、これを一般的な無蓋車に改造して半々ぐらいで使うという案も浮上しています。いずれにしてもJAMまでには形にしたいものだと思っています。
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引き続き台車修理中

2009年05月30日 | Weblog
 土曜日というのは週末というくらいで、月曜からの疲れがたまっています。ということで、本日は午後からの行動となりました。引き続き運転台車のブレーキ修理です。まずブレーキシューの交換を行ないました。現行の品物を取り外して一昨日組んだものと取り換えるのですが、うっかりしてブレーキハンガーを車輪に合わせて曲げるのを忘れてそのまま取り付けてしまいました。泣き泣き取り外して曲げなおし、再度取り付けというところで本日は時間となりました。

 また、探してみたところグリスが見つかりましたので、さっそく気になる一軸をグリスアップしてみました。というのも非常に回転が渋い軸があったためです。勢いをつけてそれっとばかりに回してもすぐに止まってしまいます。そこで、たっぷりとグリスを補給して回してみましたが、やはりダメでした。これはベアリングが壊れてしまったのだと思います。後刻OSさんに送って頂くことにしましょう。

 写真はそんな状態であたふたとしているところを撮影したものです。写っていませんが、もう一台のボギーも取り外されて寝っ転がっております。また、拙著でもご紹介した絵の具の溶き皿やアイスクリームの棒などがそれぞれ活躍しております。
 さて、破損部分を点検してみたところ、意外にも再利用可能なパーツが多く、一部のネジ類と例のプッシュロッドだけが新品に交換されることとなりそうです。上記のとおり、ブレーキシューも全部交換することにしたわけですが、取り外してみると減り具合が均一でなく、かなりバラつきがあります。これはこの種の引っ張り合うテコ式のリンケージでは避けられないのかな、と思います。いずれにしろ減リの具合に応じて再登板することもあると思います。

 どうも案に相違して手際がよくなくもたついておりますが、なんとか明日中にはブレーキ関係の修理は終えたいと考えています。 
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段どり八分

2009年05月29日 | Weblog
 さきほどまで回線が死んでいてどうしようかと思いましたが、なんとか復旧したようです。めでたしめでたし。
 さて、本日はやることがあまりありませんでしたので、週末の工作の段どりをしただけで終わりました。しかし段どり八分という言葉があるとおり、しっかりしたプランニングがあればあとはダイヤどおりに走るだけですから段取りを侮ってはいけません。

 ということで、この土日にするべきことは1.B20運転台車のブレーキ修理、2.ロケットの補助水槽の機能確認、3.B20本体のドレン抜きおよびその他整備--といったところで、項目的には少ないですが、工作に時間がかかる内容となっております。特に明日は終日雨模様ですので、補助水槽の確認や、B20の取り込み(まだシトロちゃんの中なのです)といった仕事はできません。日曜日に集中することになります。逆に明日は運転台車の修理を中心に工作が進むこととなりそうです。
 ついでにベアリングのグリスアップもしておこうと思ったらグリスがないことが判明(いつもこのパターンですね~)。しかし財布の中を見たらお馴染みの野口英世先生が一人寂しそうにしているだけです。うっかりして引き出すのを忘れてました。これは来週に先送りということにしようかと思います。

 ところで、突然話題は変わりますが、面白い本を見つけました。『線路観察学』(石本祐吉・アグネ技術センター刊 2310円)というもので、線路にかかわる様々な事柄を鉄的視点で解説してくれるものです。
 日常普段に目にする線路ですが、その規格や用いられている技術など、意外に知らないことが多い、というかほとんど無知に近い状態のわたしにはかなり有用な力強い内容です。
 ライブスチーマーにしてみれば、線路を詳しく知ることは自分の趣味にも直結してきます。線路の構造と各部の名称、役割などは必須の知識ともいえます。ご一読をお勧めします。
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ブレーキハンガー取り付け

2009年05月28日 | Weblog
 本日も短時間作業でした。内容は、破損したボギーに新たに取り付ける制輪子に制輪子吊り(部品名:ブレーキハンガー)を取り付ける作業です。制輪子(ブレーキシュー)を台車枠から吊っている腕状のものです。ここはネジ止めではなくリベットによる「かしめ」で取り付けます。
 「かしめ」とはリベット(ネジ山の無いビス状のもの)をネジ同様、孔に差し込んだ後飛び出した先端をハンマーで叩いて広げ、孔から抜けなくすることです。もしネジですと振動で緩むことが想定されます。かしめはこのような部分には大変有効な方法です。

 写真をご覧いただければ一目瞭然です。上が、リベットを差し込んだだけ、下がかしめたものです。リベット先端がつぶされているのがお分かりになると思います。この状態までいけばまず振動で抜けてしまうことはありません。
 具体的にはハンマーで先端を叩き広げるようにします。このとき、まずリベット先端の真ん中をセンターポンチで叩いてやるとへこみができて、その分が先端の周辺に逃げますので、後がやりやすくなります。あまりやりすぎるとリベットが太ってしまい、ハンガーが固着されてしまいますから、つぶれ具合をよく見て適当な広がりになったらさっさと止めることが肝心です。

 このぐらいのサイズ(リベット太さ3mm)で使用するハンマーは小さいもので十分です。とはいっても豆ハンマーでは小さすぎます。細い釘を打つ程度の大きさがあれば良いでしょう。ゲンノウの小ぶりなものといったサイズが適当だと思います。この場合、大は小を兼ねませんので、もし手元になかったら一本揃えることをお勧めします。

 さて、あとは清掃と取り外し・再組立が残された作業ですが、明日も短時間作業になりますので、なにをしましょうか。。。
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ボギー取り外し

2009年05月27日 | Weblog
 運転台車のボギーのうちブレーキを破損した後ろ側を外して点検しました。CRCで清掃を試みましたが、それで落ちるほどの生易しい汚れ方ではありませんでしたので、灯油で丸洗いしてみることにしました。とりあえず破損の状況をもう一度点検しました。

 写真をご覧ください。車軸の塗装がはげていることから、ブレーキビームからレバーが外れて下垂したためプルロッドが車軸の上に接触していたことが考えられます。それにしてもこのレバーを支えるネジがどうやって抜けたのか不思議です。弛んでいってもセンターピンにぶつかって抜けにくい構造になっているからです。
 また、ブレーキレバーの外れた各ネジ類がちぎれてネジ穴に残っているということがなく、すべて自然に脱落したように無くなっていることです。
 ということはそれぞれのネジが抜けてしまったためにレバーが下垂し、プルロッドが車軸に乗っかることでかろうじて高さを保っていたところへプッシュロッドが枕木かレールかにつまづいて外れてしまった、という推理ができます。

 そのプッシュロッドがあれば原因が分かるのでしょうが、脱線現場では復旧が第一であったため、未回収であったことが残念です。
 いずれにしろ破損した方のボギーのブレーキは一旦すべて外してシューの取り換えや曲がりの修正などを行なわねばなりません。この週末にまとめてやってしまおうと思います。
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こまごまとした調整など

2009年05月26日 | Weblog
 本日は天候も良く絶好の工作日和でしたが、仕事から帰宅するとやはり疲れているものと見えて「ちょっと息抜きしてから」と思ったのが運のつき、大いに休んでしまって時間が経過してしまいました。だるさを堪えて工作室に入ると、それでもいくらかヤル気が出て、あまり負荷のかからない作業をしました。

 まずはロケットの補助水槽です。先日の工作で水の取り出し口は出来上がりましたので、水槽と樽との間にビニールチューブで導水路を作りました。今回は端梁まで銅管でもってくることはやめて、ビニールチューブを長くとって自由度を増やしました。圧がかかるところではないので、これでなんとか用を足してくれるだろうと思います。明日、天気が良かったら実際に水を入れてみてつながり具合を試してみようと思います。

 さて、次はB20の運転台車です。衝撃で曲がってしまったプルロッドをバイスに挟んでペンチで真っすぐに直しました。目に触れるところではないので、美観には考慮せず、間違いなくブレーキがかかる程度にしておきました。
 また、ブレーキレバーも同様に一応真っすぐにしておきました。なぜ一応なのかというと、少し寝かせ気味の方が自然な形だからです。これは実際にプッシュロッドを取り付けてみないとどんな具合か分かりませんので、これもこの次に回しました。 
 さて、そのプッシュロッドですが、両端のネジ部でちぎれてしまいましたので、これだけは新品に交換です。相方のブレーキレバーも大きく曲がっていますので、こちらは一旦取り外してみないと修正できません。したがって一度ボギー全部を車両から取り外さねばなりませんので、今日のところは手を出しませんでした。

 さてさて、またロケットの運転台車に戻って、こちらもブレーキ調整です。二軸車ですから構造はいたってシンプルです。ブレーキシューが完全に車輪に密着していませんでしたので、しっかりとブレーキがかかるようにプルロッドの端のネジ部を調整しました。これで安心して急ブレーキがかけられます(変な日本語)。
 
 という次第で、本日は写真も撮らず、こまごまと調整作業だけで終わりました。明日は覚悟を決めて(?)B20用運転台車からボギーを外して清掃ぐらいまでやってみようと考えています。
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破損箇所の検証

2009年05月25日 | Weblog
 10日の行徳運転会で破損した運転台車のブレーキ装置を鉄道事故調査委員会(構成員わたし一人)が検証しました。破損したのは第二エンド側の台車で、原因は部品名「ブレーキレバー」というリンクが下垂してポイントに引っ掛かり、接続していたプッシュロッドの両端のネジ部を破断させたものでした。写真をご覧ください。台車の手前の床板に転がっているのが「ブレーキレバー」です。このレバーには三カ所の取り付け部があります。ひとつは写真でもつながっているプルロッドです。真中がブレーキビームという、ブレーキシューが取り付いている梁(写真で三角形をしている部分)で、三つ目がもう片方の車輪のブレーキシューに力を与えるプッシュロッドです。このうちブレーキビームとの取り付けネジがはじめに脱落したもののようです。

 この場所のネジが外れると、高さを保つことができませんのでブレーキレバーはガックリと下へ落ちてしまいます。そうなるとレール面に干渉してポイント部分で引っかかり、弱いネジ部分を破断させてしまいます。
 今回の破損事故は恐らくそのようにして発生したものと判断できます。いずれにせよ管理者であるわたしが昨年11月に点検を行なっていながら見落としていたことになり、反省しております。やはり面倒でも検査の時はネジはすべて検査すべきだと思ったことでした。

 さて、今後の修理ですが、この台車のブレーキは意外にやっかいで、知恵の輪のようです。週末土日の二日間は必要です。今週末には残業体制で取り組まねばならないようです。
 幸いなことに、第一エンド側は無傷でしたので、第二エンドのブレーキレバーの曲がりを修正し、破断したプッシュロッドを新品と交換すればほとんど修理完了です。今回購入したブレーキセット一式はほとんどが交換用部品としてストックされることになりそうです。それはそれでいいのですが、ちょっと寂しい(?)ので、ブレーキシューぐらいは新品に交換しようかと思っています。

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JAMにむけて作業開始

2009年05月24日 | Weblog
 本日は市川蒸気鉄道クラブの定例作業日でした。時おりざっと雨が降る天候にもめげず第二レイアウト現地で、この8月のJAMコンベンションに向けた作業を開始しました。内容はといえばターンテーブルの増設関係です。
 当クラブのJAM用仮設レイアウトにはすでに直径2mのターンテーブルと7本の留置線がありますが、最近は機関車が増えて収容しきれなくなりました。苦肉の策として留置線の長さを延長して一線で2台収容できるようにしましたが、さらに台数が増える傾向にあることと、一線2台だと入れ替えが面倒、という理由から、ターンテーブルを2個にして一気に収容力を倍にすることにしました。

 実は現用のターンテーブルの製作時にクラブ員のN氏が同じ設計のものを製作していたので、それを借用しようということなのです。昔の国鉄蒸機時代にも大きな機関区には複数のターンテーブルを備えていたところがあります(わたしの実見では山陽本線小郡機関区)。今回のプランによって、この8月にはかつての蒸機黄金時代の国鉄大機関区さながらの情景が実現しそうです。

 というわけで、本日はターンテーブル間をつなぐ線路の製作(写真)および扇形の留置線に用いる線路の準備(ターンテーブルの高さに合わせたゲタをはかせる)作業を行ないました。工作は流れ作業的に順調に進み、午後のおやつの時間までにはほぼ出来上がりました。ただ、雨が降っていたことからペイント作業のみ次回作業時に回しました。

 本日はもうひとつ、第二レイアウトの待機線増設について現地確認を行なう予定でしたが、工事の見積もりが間に合わなかったことから大体の線形について確認しあうことだけ行ないました。
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補助水槽ほぼ完成

2009年05月23日 | Weblog
 ロケットの補助水槽がほぼ完成しました。今日は珍しく早くからやる気になって、午前中から作業に入りました。まずはL型継手の孔を6.1mmに拡大しました。この継手は真鍮のロストワックスなので大変やわらかく、バイスにくわえる力加減が難しいパーツです。うっかりしてしっかり締めこんでしまうと潰れてしまいます。やんわりと、しかしキリの摩擦で外れてしまわないように締めます。
 結果的にはうまくいき、写真のように仮組みしました。

 補助水槽に取り付ける側にはニップルと袋ナットが付きます。ここで袋ナットを入れ忘れると泣くはめになりますから(何度も泣き済み)、なにはともあれこれを入れてニップルを取り付けます。今回も取り付けにはロックタイト620を使用しました。これを使う際の注意点ははみ出したロックタイトをすぐにウェスで拭き取ることです。嫌気性接着剤ですからはみ出した分はいつまで経っても固まりません。そこへうっかり指など置こうものなら、待ってましたとばかりに固まって指が接着されてしまいます。
 もちろんウェスにふき取られた分も同様ですから、すぐに丸めて固まらせてしまいます。

 さて、このようにして接着を終えて水の取り出し経路は無事出来上がりました。あとはビニールチューブでテンダーの樽からのびるパイプと接続できるようにすれば完了となります。それはまた次の工作で。明日は市川クラブの定例作業日ですからおそらく帰宅後に工作する気力は残っていないと思います。。。。
 

 
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ノスタルジックトレイン創刊号

2009年05月22日 | Weblog
 2冊目の本は標題の『ノスタルジックトレイン』(芸文社・980円)です。その名のとおり、ちょっと昔の昭和の鉄道を扱う本です。
 版元の芸文社さんといえばモータースポーツをはじめとする自動車ものの出版社というイメージがありましたが、どっこい鉄道ものもいけるんだぜ、といわんばかりに登場しました。

 この本は書店でまったく偶然に手にしたものです。連載の中に「中央本線スイッチバックと旧線を巡る」という一行を見つけたので急きょ購入したものです。
 その他の内容も特集はじめ、かなり盛りだくさんという印象でした。連載小説のような読み物もあります。創刊号ですから盛りだくさんというのも無理からぬところと思います。このあとこれらがどう展開していくか楽しみです。

 さて、この本はどのくらいのペースで発行されるのかということが気になります。奥付を見ても発行サイクルが書かれていません。
 「芸文MOOKS」という文字がありましたので、そのようなムックのシリーズがあるようです。表紙に「2009spring」「No.1」とありますので季刊かもしれません。「昭和限定」のものだと、蒸機ものが多くなるのは理の当然で、期待したいところです。
 しばらくの間注目していくことにいたしましょう。
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1号機関車からC63まで

2009年05月21日 | Weblog
 工作のない日は汽車関係の本やビデオを見て過ごします。最近購入した本は2冊。このうちの一冊が標題の『1号機関車からC63まで』(片野正巳 ネコパブリッシング)です。
 著者の片野正巳氏といえば、ちょっと古い鉄道模型趣味者にとっては、『陸蒸気からひかりまで』に代表される一連のペン画が思い起こされるでしょう。わたしも中学生のときに『陸蒸気から…』を購入、食い入るように何回も見たり読んだりしたものです。今でも時折眺めては夢を膨らませています。もうカバーなどはボロボロですが、大切な一冊です。

 さて、このたびの『1号機関車からC63まで』は、文字通り日本の鉄道開業から幻のC63までの蒸気機関車をカラーのイラストと図面とによって紹介するものです。見せ所は何といっても古典機の姿が生き生きと描かれている明治期でしょう。カラーになったことにより、図面から想像していた姿がリアルな存在感をもって迫ってきます。中には『陸蒸気』同様、客車を従えたイラストもあり、嬉しくなります。
 機関車さえ走れば後ろの編成は電車でもかまわない、とでも言いたげな「復活動態保存機の列車」が目立ちますが、その機関車には特有の時代的背景があるものです。したがって「産業遺産の保存」というなら後ろに続く客車もその特有の時代をめざすのが本筋のはずです。本書の列車編成はそのことの重要さをよく現わしてくれるものです。

 片野氏はなにしろあのTMS(鉄道模型趣味)の編集部に長年いらした方ですから、イラストも模型家の視点で描かれています(1/80サイズのイラストなどもその流れでしょう)。実物から入った人にとっては時代考証などで気に入らない部分もあるようですが、モデラーの視点からみればそれもまた面白いという気持ちになります。ぜひそのような立場での評価をお願いしたいところです。

 さて、ライブスチーマーとして改めて本書をみると、ライブの世界も「動くだけで満足」という領域から一歩出て、列車トータルあるいはもっと進んで鉄道全体の考証といったところまで踏み込んだ楽しみ方を追求すべく前進を図ってはどうか、という思いを強くします。その辺についてはいずれ書いてみたいと思います。
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ドリル到着

2009年05月20日 | Weblog
 6.1mmのドリルが到着しました。早速工作を、と思いましたが、残念ながら本日は時間切れでできませんでした。平日に工作の時間をとるのはなかなか難しいものです。一気呵成にやってしまいたい気持ちはあるのですが、よほどのことがない限り夜業体制はとらないことにしています。やりはじめると際限なく続けてしまいそうで、そうなると翌日の本業に影響してしまいます。このあたりが難しい部分ですね。

 ここはひとつ十分に落ち着いて時間がとれるまで待つことにいたしましょう。どのみち土曜日には工作できるわけですから。。。
 というわけで、今日のところはドリルの記念写真(よく分かりませんが)を掲げてアリバイの証明ということにいたします。

 
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開店休業です

2009年05月19日 | Weblog
 昨日のブログで述べたとおり、6.1mmのドリルを探すことになり、予定どおりMonotaROさんで検索し、たどり着きました。野口英世博士一人との交換でしたので早速注文しました。ただ、送料が500円かかってしまうのを考えにいれてなかったので、結局1.5人分ということになってしまいました。
 しかし、6.1mmというのは今後なにかと出番がありそうなので、まずまずの結果であろうと思っています。

 MonotaROさんからはすでに昨日発送完了のメールが来ましたが、現在のところまだ未着なので工作することができません。したがって本日は開店休業状態です。まぁそれほど焦って工作を急ぐことでもないので、今日のところはのんびりと休業状態を決め込むことにしました。

 そうはいってもぼんやりと暇を楽しむことができない貧乏な性格なので、最近購入した雑誌と書籍を読んで過ごしました。この本たちについては、別途ページを改めてご紹介することにいたしましょう。

 先日来工作室の片付けを続けていますが、何者かわからない木材を使って、ナロー風な貨車ができそうです。少し買い増ししなければなりませんが、その時期が来たら取り組んでみようという路線ができました。これも暇つぶしの産物ですが、少々生産的な側面もあるなとひとりで納得しています。

 では締まらないご報告になってしまいましたが、本日はこれまでといたします。明天見!
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あ、こんなものが

2009年05月18日 | Weblog
 写真のようなものが発見されました。いわゆるL型の継手です。B20の軸動ポンプの吸水管の向きを変えるために動輪舎さんから取り寄せたものの残りです。これがあればエルボを探し回らなくてもOKです。な~んだ身近にあったじゃないか、ということでめでたしめでたし。もっとしっかり管理していればすぐに思い出したのですけどね。。。

 問題はこの孔径が5mmであることです。6mm径のパイプの内径は5mmですのでこの継手の孔を6mmパイプが通るようにしてやれば何の問題もないのですが、6mmのドリルで孔を拡大しても6mm径のパイプは入らないのです(なんだかいつも同じことをやっているような気がします)。すなわちここで6.1mm程度のドリルを買わなければならないということなのです。つまり結局は出費を伴うことになるのです。

 エルボを買うかドリルを買うか、、、となれば繰り返し使えるドリルの方が良いという結論になります。しかしお値段がどうかという心配があります。野口英世先生を一人差し出せば済むかどうかが決断のしどころでしょう。

 なんだか些細なことで悩んでいる自分が情けないのですが、賃金支払い日直前というのはとりわけ出費に敏感になるのです。なにしろ財布の中には野口博士が3人しかいないのです。福沢先生も、一葉女史もず~っと不在です。真剣にならざるを得ません。さっそくMonotaROさんで検索してみることにいたしましょう。

 それにしてもケチくさい話を読まされる読者の皆様にはいい迷惑でしょうから今日のところはこのくらいでお終いとさせていただきます。

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ロケット補助水槽の工作

2009年05月17日 | Weblog
 本日は風が強く、まさに天気予報どおり「初夏の嵐」でした。わが工作室は隙間が多いので風には弱く、ホコリが舞い踊っていました。たちまち鼻炎を起こしそうになったのでほうほうの態で逃げ帰って来ました。
 
 さて、そんな中でも一応の工作はやっておきました。予定の順序どおりロケットの補助水槽に水の取り出し口を作るものです。補助タンク自体には8.3mm径の下穴が開けてありますので、ここにM9×P1のタップをたてて、先日動輪舎さんから取り寄せた同寸法の両ネジを取り付けました。写真はその時のものです。
 これを通す孔を車体床板に開け、タンクを仮置きしてみました。座席の下面とはおよそ20mmのクリアランスがありますので、必要に応じてかさ上げが出来るようです。

 床下に出たニップルにどのくらいの長さの銅管を取り付けるか考慮中です。ニップルから先は90度曲がるようにするつもりですので、6mm銅管を曲げるか市販の6mmのエルボを用いるかということです。つまり買い物に行かなくてはならないかどうかということです。エルボだけ探しにさまよう手間とともに、財政厳しき折ですので、あまり余計な買い物は避けたいのですが(そんなに恐れるほど高価だとも思えませんが)、急なRできっちり90度に曲げるのはちょっと難しいかもしれません。高価な銅管(6mm径×1mで440円!)を無駄にはしたくないのでエルボを使った方が現実的かもしれません。明日にも秋葉原あたりを当たってみましょう。

  
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