ボーナス時期を前に…というわけではないのですが、ここでちょっといろいろな買い物をしました。まだ全部届いてはいませんので、来た順にご紹介していくことにいたしましょう。
まず本日は『ストラクチャーモデリング』(機芸出版社 1995年 1800円)という本です。これは出版社で分かる通り、TMS(『鉄道模型趣味』)誌の特集号で、記事はいずれもTMS本誌に掲載されたものの再録です。現在では新本での入手は不可能で、わたしも古書として購入しました。おかげで半額近くで手に入れられました。
で、この本の特長はなにか、、、といいますと、日本における鉄道模型というか趣味的な建築模型の画期をなす内容のものだ、ということです。いささか大げさなようですが、少なくとも鉄道模型の世界にあっては大変革ともいうべき技法の確立をもたらしたものであるからです。具体的には、それまでの台紙に板目をつけて箱状に組んで木造建築風のストラクチャーをこしらえる技法から、実物と同じ構造の小屋組みを作って建物を作る技法へと転換させたものなのです。つまりツーバイフォー工法から宮大工的工法へという逆転を果たしたのです。
これは現在でも高級ストラクチャーの世界では大変盛んで、完成品では数万円から10万円を軽く超す価格で取引される市場が確立しているほどです。キットも発売されていて、なかなか作りごたえのある内容となっています。もちろん、既製品では中が丸見えとなるホーム上屋類や待合所などを除けばすべてを柱から作っていくわけではありませんが、それでも見えないところにも構造材を入れるという表現方法はこの本によって広まったのでした。
そういった意味で、大変貴重な一冊なのです。そんな貴重な本をなんで今ごろ買ったのさ、、、と疑問に思われるかもしれませんが、この本が発売された1995年1月はあの「阪神・淡路大震災」が起きたときであるということを思い出してください。
災害時には「指定公共機関」として公務員扱いになるライフライン系に関わる仕事をしているわたしにとっては模型どころではない状態になったのでした。震災から2年ぐらいは目の回るような忙しさで、ちょうどB20の製作が佳境に入っていた時期だったのですが、丸々2年間というもの、開店休業状態だったのです。まして当時放棄同様の状況だった1/80模型の本など到底落ち着いて読める環境ではなかったのでした。
そういうわけで、みごとに買い逃し、現在に至る…という次第なのです。
さて、それではこの本を購入したということは、落ち着いて1/80模型を作る気になったのかな、と読者の皆皆さまは思われるかもしれませんが、「十分その気はあれど先立つモノがない」という貧窮状態ですので、当分はやはりライブスチームをメインに、隙を見て(?)手を出そうかな、というはかない予定であることを申し上げておくにとどめたいと思います。
←明日は(2)をお送りできると思います。。。
まず本日は『ストラクチャーモデリング』(機芸出版社 1995年 1800円)という本です。これは出版社で分かる通り、TMS(『鉄道模型趣味』)誌の特集号で、記事はいずれもTMS本誌に掲載されたものの再録です。現在では新本での入手は不可能で、わたしも古書として購入しました。おかげで半額近くで手に入れられました。
で、この本の特長はなにか、、、といいますと、日本における鉄道模型というか趣味的な建築模型の画期をなす内容のものだ、ということです。いささか大げさなようですが、少なくとも鉄道模型の世界にあっては大変革ともいうべき技法の確立をもたらしたものであるからです。具体的には、それまでの台紙に板目をつけて箱状に組んで木造建築風のストラクチャーをこしらえる技法から、実物と同じ構造の小屋組みを作って建物を作る技法へと転換させたものなのです。つまりツーバイフォー工法から宮大工的工法へという逆転を果たしたのです。
これは現在でも高級ストラクチャーの世界では大変盛んで、完成品では数万円から10万円を軽く超す価格で取引される市場が確立しているほどです。キットも発売されていて、なかなか作りごたえのある内容となっています。もちろん、既製品では中が丸見えとなるホーム上屋類や待合所などを除けばすべてを柱から作っていくわけではありませんが、それでも見えないところにも構造材を入れるという表現方法はこの本によって広まったのでした。
そういった意味で、大変貴重な一冊なのです。そんな貴重な本をなんで今ごろ買ったのさ、、、と疑問に思われるかもしれませんが、この本が発売された1995年1月はあの「阪神・淡路大震災」が起きたときであるということを思い出してください。
災害時には「指定公共機関」として公務員扱いになるライフライン系に関わる仕事をしているわたしにとっては模型どころではない状態になったのでした。震災から2年ぐらいは目の回るような忙しさで、ちょうどB20の製作が佳境に入っていた時期だったのですが、丸々2年間というもの、開店休業状態だったのです。まして当時放棄同様の状況だった1/80模型の本など到底落ち着いて読める環境ではなかったのでした。
そういうわけで、みごとに買い逃し、現在に至る…という次第なのです。
さて、それではこの本を購入したということは、落ち着いて1/80模型を作る気になったのかな、と読者の皆皆さまは思われるかもしれませんが、「十分その気はあれど先立つモノがない」という貧窮状態ですので、当分はやはりライブスチームをメインに、隙を見て(?)手を出そうかな、というはかない予定であることを申し上げておくにとどめたいと思います。
←明日は(2)をお送りできると思います。。。