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マリリン・モンロー スケッチ Leah Manque

Breygent社が今年発売したマリリン・モンローのスケッチ・カードである。16人の画家によって制作されたものの1枚である。スケッチ・カードとは、以前にも紹介したが、画家やデザイナーが小さなカードに、映画の1シーンや俳優の顔を書いたカードのことで、ここ数年アメリカなどで大人気になっているコレクティブルである。要するに、1枚1枚を手で直接書くため、同じものが世界に1枚しか存在しないという希少価値があり、コレクターの琴線に触れるのだろう。有名画家の出来の良いカードなどは数十万円で取引されているとも聞く。このマリリン・モンローのスケッチ・カードは、Leah Manqueという画家の描いたもので、とびきり出来の良い1枚である。画家のランクなどは良く判らないが、Breygent社のHPで見る限り、このカードもそうだが、彼の絵は16人の画家の中でも最もマリリン・モンローの特徴を良くとらえている。

(彼の他のスケッチは、breygent社の以下のサイトで観ることができる)
  http://www.breygent.com/marilyn/mangue.htm
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ジャン・ベリヴォー サイン NHL

すでにコレクティブルを紹介(2008年6月30日)しており、サインの紹介の方が後になってしまったが、モントリオール・カナディアンズの伝説的な名キャプテン、ジャン・ベリヴォーのサインである。その紳士的な態度とキャプテンシーで、カナダ人の尊敬を一身に受けている。このサインも、かなり高齢になってからのものであるが、実に丁寧でかつ堂々としており、極めて美しいサインである。このサインをみるだけで、その人柄やファンを大切にする気持ちが強く伝わってくる。ホッケーを通じて国際的な文化事業・スポーツ普及事業、慈善事業などを熱心に行う選手をカナダでは「アンバサダー」と言うことが多いが、まさに彼などはカナダの「ミスター・アンバサダー」ともいうべき存在である。彼もホッケー殿堂に3年間の待機期間という原則の例外として、引退即殿堂入りを果たした史上10人のなかに入っている。
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パット・バービーク サイン NHL

NHLのパット・バービークのサイン。ちょうどNY駐在していた時にNYレンジャースで活躍しており、いかにもNHLのプレーヤーらしい彼のプレーは見ていて楽しかった。82年のNHLデビューなので、NYでのプレーは選手生活としては既にピークを越えた時期だったはずなのだが、とにかく気性の荒さが前面にでたプレーで、身長175cmとNHLの中ではかなりの小柄にもかかわらず、大きな選手に向かっていく姿が面白かったのだ。2002年に引退したようだが(NHLの場合明確な引退宣言をしない選手がかなりいる)、通算成績をみると通算ゴール522,ポイント1063ということで、大選手の目安とされる500ゴールを達成している大選手だったことが判る。その一方で、反則による退場処分時間が累計2905分と、おそらく500ゴールを達成した選手のなかでは、反則退場処分時間の最も多かった選手なのではないかと思う。シーズンで最も退場処分時間の多かったのは1990年の246分で、この退場時間を彼の出場試合数で割ると、1試合平均1.5回の退場処分を受けていた計算になる。その時間はプレーできないのだから、退場時間がなければゴール数はもっと多かったはずだ。プレー姿が忘れられない選手の1人だ。
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テッド・リンジー サイン NHL

NHLのデトロイト・レッドウイングスで40年代から60年代に活躍した伝説のプレーヤー、テッド・リンジーのサインである。彼は3年間の待機期間を待たずにホッケー殿堂入りを果たすという、これまでNHL史上10人しかいない栄誉を授けられた選手である(この待遇を受けた最後の選手は99年のグレツキー)。彼は、「ミスター・ホッケー」ことゴーディ・ハウのライン(愛称はプロダクト・ライン)の左ウイングとして活躍、50年代前半の5年簡に3度スタンレーカップを制覇している。しかし、彼自身の成績をみると、生涯通算ゴール300台で、年間100ポイントの記録も達成しておらず、歴史上10指に入る名選手という訳でもない。また、彼は気性が激しいことでも知られ、つけられたニックネームは「テリブル・テッド」である。
 彼は、こうした少しお行儀の悪い選手なのだが、NHLの世界で尊敬を集める大きな理由がある。それは、彼がNHLで初めて選手会を組織し、選手の待遇改善に努力したからだ。今でこそNHL選手の年俸は何十億円という他のプロスポーツと比較して遜色のないレベルになっているが、1950年頃のホッケー界は年俸が最高の選手でも数百万円程度と極端に待遇が悪かったという。こうした待遇を改善すべく立ち上がったのがテッド・リンジーで、言うなれば全てのNHL選手の現在の待遇の良さは、彼の尽力から始まったといっても良さそうだ。そうした彼は、当然経営側から疎んじられ、ついにはレッド・ウィングスを放逐されてしまった。こうした自分の犠牲を顧みずに同僚の選手達のために尽くしたことが、彼の大きな業績なのである。サインは「テリブル・テッド」という感じではなく、至って判りやすいきれいサインである。
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森上亜希子 サイン テニス

日本の女子プロテニスプレーヤー、森上亜希子のサイン。日本人の女子テニス選手としては、杉山愛選手(2007年7月13日紹介)に続いて2人目の紹介となる。最近伊達選手が「杉山に続く選手が今一つなのがもどかしい」「そうした若手にカツを入れたい」ということで現役復帰して話題になっているが、彼女もそうしたふがいない選手の1人ということになるのかもしれない。但し、こうして海外でサインカードが製造・販売されているのだから、そんなことを言っては失礼か。サインはなかなか特徴があって面白いサインである。
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バッキー・ハリス バット MLB

大リーグの往年の名監督バッキー・ハリスが選手時代に使用したバットのコレクティブル。選手としてはみるべきものはなかったようだが、その後監督業に転身し、ワシントン・セネターズ、ボストン・レッドソックス、NY・ヤンキース、デトロイト・タイガースの監督を30年に亘ってつとめた名物監督である。監督としての勝利数は2000勝を越える。1947年には、NYヤンキースを率いてワールド・シリーズを制している。1975年に野球殿堂入りを果たしている。
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ロン・ギドリー サイン MLB

NYヤンキースの名投手、ロン・ギドリーのサイン。現役時代にバッテリーを組んだサーマン・マンソン(不慮の事故死を遂げたマンソンについては2007年10月23日に紹介)と彼の写真の中央にサインが埋め込まれたしゃれたデザインの1枚である。ギドリーは現役生活全てをヤンキースでプレーし、通算170勝は球団史上4番目の成績、通算防御率・通算勝率はかの伝説の名投手ホワイティ・フォードに次ぐ球団史上2位の記録となっている。特にすざましいのが彼の1978年の成績で、25勝3敗、防御率1.74は戦後の大リーグの歴史でも燦然と輝く大記録である(防御率の彼のア・リーグ記録は2000年にペドロ・マルティネスが更新)。彼の背番号49は当然ながらヤンキースの永久欠番(投手としてはホワイティ・フォードに次いで2人目)となっている。
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忍びの国 和田竜 新潮社

著者のデビュー2作目で本年度の直木賞候補作。話題になったデビュー作「のぼうの城」と同様、戦国時代のあまり有名でない題材にスポットをあて、大変面白く読ませてくれる。新しい「時代小説」というキャッチフレーズが使われているが、確かに作者の2冊には、文章のリズム感や題材において、今まで読んだ時代小説と違うものを感じる。また本編では、登場人物の心理の微妙な変化がストーリー展開の重要な要素になっているのだが、その記述に説得力があってとても判りやすい。人物の心情を短い言葉で的確に表現すること、これがこの作者の最大の才能なのだと思う。(「忍びの国」和田竜、新潮社)
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ダグ・フルーティー サイン NFL

NFLの名QBダグ・フルーティーのサイン。私はあまりNFLには詳しくないが、彼の名前は良く耳にしたことがある。但し、どこで聞いたのかは定かではない。ボストン大学出身で地元での人気は絶大というから、その関係で知ったのかもしれないし、たまたま見た試合で活躍していたのかもしれない。1984年にはハイズマントロフィーを受賞。ベアーズ、ペイトリオッツ、ビルズ、チャージャースと渡り歩いた後、最後にペイトリオッツに戻り、若き天才QBトム・ブレイディの控えに回ったが2006年に引退を表明、現在はTV解説者として活躍しているという。サインは、ぴたりと決まっていてかっこよく、少しかすれたところもペンの勢いを感じることができて大変素晴らしい。
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マット・ゴーグル サイン&RC GOLF 

元PGAゴルフツアーの選手だったマット・ゴーグルのサイン。これ自体がルーキー・カードとなっている。戦績は通算8勝だが、うちPGAツアーでの優勝は1回のみ。メジャーでの最高位は2001年のUSオープンでの12位。これからと期待されていた選手なのだが、驚いたことに、2007年に、36歳の若さで突然プロゴルファーを引退してしまった。現在は、TVのコース・レポーターのような仕事をしているようだ。
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ブライアン・デイビス サイン&RC ゴルフ

イングランド出身のプロゴルファー、ブライアン・デイビスのサイン&RC。どこかで聞いたような名前だが、同姓同名のバスケットボール選手がいるし、アメリカンフットボールにも同姓同名の選手がいる。さらに同姓同名の俳優などもいるようだ。ゴルファーの彼は、ヨーロッパツアーでは2勝をあげているが、メジャー大会での勝利はまだなく、2003年の全英オープンで6位に入ったのが最高である。サインの形状は、縦につぶれたような特徴のある筆跡で、フルスペルなところは好感がもてる。
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トゥオモ・ルーツー サイン NHL

NHLのカロリーナ・ハリケーンズの若手選手、トゥオモ・ルーツー選手のサイン。2003年のNHLデビューだがすでに24歳で、最近のデビューの若年化のなかでは遅いデビューという感じがする。試合にでれば年間50ポイント程度の活躍のできる技術的には申し分ない選手なのだが、シーズンを通してフルに出場していないのは何故か。理由は良く判らないが、デビュー当時から周りの期待の大きな選手であり、もうひと踏ん張りしての大活躍を期待したい。
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夏のこどもたち 川嶋誠

名作という評判で、文庫の帯には「日本のキャッチャー・イン・ザ・ライ」といううたい文句がある。大いに期待して読んだのだが、「キャッチャー…」とはまるで違うというのが正直な感想だ。作者が「キャッチャー…」を意識して書いたと思われるような類似点はいくつかあるのだが、主人公の悩み、自虐的な行動といった肝心のところにどうも得心が行かない部分が多すぎる。裏表紙の解説に青少年に衝撃を与えた問題作ともあるが、夏休みの課題図書として指定されたら、別の意味での問題作だということは判る。(「夏のこどもたち」川嶋誠、角川文庫)
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ウィリアム・パターソン サイン グリッソム CSI科学捜査班

アメリカで圧倒的な人気を誇るCSI科学捜査班の主人公グリッソムを演じているウイリアム・パターソンのサイン。彼以外のグリッソムは考えられないし、グリッソム以外の彼もまた考えられない、はまり役である。CSI以前の彼はさほど売れっ子ではなかったし、現在もそれ以外の役はほとんどないようである。経歴をみるとドラマ「Without a Trace」にも出演しているが、それもなんとグリッソム役ででている程である。ドラマのなかでは、厳しくて冷静だが、時に優しくて暖かい、頼りになる上司で、アメリカで「部下になりたい上司」のアンケートをしたらかなり上位になるだろうという感じだ。サインもしっかりした手抜きのない素晴らしいサインである。
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パイロット・フィッシュ 大崎善生

本書を読み終わった後、表紙の裏に印刷された著者の経歴を見て、昔読んだ「聖の青春」「将棋の子」の著者であること知った。夭逝の天才棋士村山聖を描いた「聖の青春」、日本将棋連盟の奨励会の子供達の過酷な生活を描いた「将棋の子」の2冊を読んだのが10年くらい前になると思うが、あの本の著者がこのような小説を書くようになっていたというのに正直驚いた。著者が将棋連盟を退職したというのは、ある意味での告発本「将棋の子」を書いたのだから当然として、その後小説家に転身していたとは知らなかった。ドキュメンタリー作家のままでいて欲しかったと思わないでもないが、前の2冊は将棋連盟にいたからこそ書けた本であり、それはそれで良かったという気もする。本書については、雰囲気のある青春小説という感じだが、はっきり言って時間の流れが19年前に戻ったり現在に戻ったりで判りにくくて困った。内容的にもこういう一見クールそうにみえて実は多感という人物ばかりの話はもう飽きたという感じである。(「パイロット・フィッシュ」大崎善生、角川文庫)
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