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忍びの国 和田竜 新潮社

著者のデビュー2作目で本年度の直木賞候補作。話題になったデビュー作「のぼうの城」と同様、戦国時代のあまり有名でない題材にスポットをあて、大変面白く読ませてくれる。新しい「時代小説」というキャッチフレーズが使われているが、確かに作者の2冊には、文章のリズム感や題材において、今まで読んだ時代小説と違うものを感じる。また本編では、登場人物の心理の微妙な変化がストーリー展開の重要な要素になっているのだが、その記述に説得力があってとても判りやすい。人物の心情を短い言葉で的確に表現すること、これがこの作者の最大の才能なのだと思う。(「忍びの国」和田竜、新潮社)
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