虫好きの青年が主人公の連作短編シリーズ3作目。短編6編が収録されているが、冒頭からの4編は主人公が追いかけているものもバラバラ、場所もバラバラで、イメージ的には放浪癖があるというか神出鬼没という感じだ。前作で既に虫に関する事柄は後方に追いやられている感じだったが本作ではさらにそれが進んで単なるきっかけのようなものになっているものもあり、あとがきで著者自身、虫という共通点が執筆の際の制約になってしまっているというようなコメントをしているほどだ。最初の作品はスズメバチの巣を探している主人公がその土地の猟友会の人間が誤射と思われる状況で死亡するという事件に遭遇する話、3編目は縄文土器の中のコクゾウムシの圧痕化石から当時の人々の暮らしを探るという研究に絡めて考古学の捏造問題を背景にした殺人事件を描いたもの、と内容はかなりシリアスだ。5編目と6編目は、前の4編の後日談のような内容で連作短編を綺麗にまとめてくれている。とにかくこの作家の文章は叙情的でありながらユーモアもあってすごく読んでいて惹かれるものがある。色々な制約があるので続けるのがどんどん難しくなっているとのことだが引き続き読んでいきたいシリーズだ。(「六色の蛹」 櫻田智也、東京創元社)
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