NHLのパット・バービークのサイン。ちょうどNY駐在していた時にNYレンジャースで活躍しており、いかにもNHLのプレーヤーらしい彼のプレーは見ていて楽しかった。82年のNHLデビューなので、NYでのプレーは選手生活としては既にピークを越えた時期だったはずなのだが、とにかく気性の荒さが前面にでたプレーで、身長175cmとNHLの中ではかなりの小柄にもかかわらず、大きな選手に向かっていく姿が面白かったのだ。2002年に引退したようだが(NHLの場合明確な引退宣言をしない選手がかなりいる)、通算成績をみると通算ゴール522,ポイント1063ということで、大選手の目安とされる500ゴールを達成している大選手だったことが判る。その一方で、反則による退場処分時間が累計2905分と、おそらく500ゴールを達成した選手のなかでは、反則退場処分時間の最も多かった選手なのではないかと思う。シーズンで最も退場処分時間の多かったのは1990年の246分で、この退場時間を彼の出場試合数で割ると、1試合平均1.5回の退場処分を受けていた計算になる。その時間はプレーできないのだから、退場時間がなければゴール数はもっと多かったはずだ。プレー姿が忘れられない選手の1人だ。